小林秀雄のレビュー一覧

  • モオツァルト・無常という事

    Posted by ブクログ

    「無常という事」が高校の国語の教科書に載っていて、
    読んだその時の感動ったら・・・。
    家に帰って父に「この文章すごくいいよ!」って
    自慢したら、父の本棚に小林秀雄の全集がありました。
    文学に興味がなかったあの頃は気がつかなかった・・・。

    0
    2009年10月04日
  • モオツァルト・無常という事

    Posted by ブクログ

    小難しい日本語なのに、何故か心地よい。
    日本人でよかったと、時たま心に刻みたくなるような一節があちらこちらと転がっていて大好き。かっこいい。むしろバイブル。

    0
    2009年10月04日
  • モオツァルト・無常という事

    Posted by ブクログ

    西行についての本を片っ端から読もうと決めて、手に取った本。
    『西行』だけを読むつもりが、すっかり読みふけってしまいました。
    受験生の時は鬼門だった小林秀雄が、かくも心に沁みるものかと、驚きのあまり泣けてくるほど。
    絶品の日本語だと思います。

    0
    2009年10月04日
  • モオツァルト・無常という事

    Posted by ブクログ

    この人の著作にはまらない人というのは僕は尊敬します。この人に心底批判的になってみたいです。 ぼくにはできません。 それくらい、僕は彼の不確かな日本語の論評が大好きです が

    この頭でっかちの巨人は「音楽」を理解していたとはとうてい思えません。 音楽批評にはほころびがありませんが、だめです。  音楽をほんとうに理解する脳を、彼は封印していたとしか思えません。

    0
    2009年10月04日
  • モオツァルト・無常という事

    Posted by ブクログ

    天才の孤独に肉薄する小林秀雄の闘争心に圧倒された。教科書が教えてくれた最大の財産。何度文章を書き写したかわからない。

    0
    2009年10月04日
  • 地獄の季節

    Posted by ブクログ

    今の段階では全読していない。昔、教科書にのっていて忘れられなかった詩が入っているので買ってみた。訳者は違うが。
    また見つかった、
    何が、永遠が、
    海と溶け合う太陽が。

    頷いた。

    0
    2009年10月07日
  • Xへの手紙・私小説論

    Posted by ブクログ

    初期の小林秀雄の創作には面食らいますが、面白いです。『新人Xへ』にある、「始末に悪いのは自意識の過剰どころか自意識そのものだ」という言葉は胸に刻むべきだなあ、と。

    0
    2009年10月04日
  • モオツァルト・無常という事

    Posted by ブクログ

    批評の良し悪しは判断できませんが、このように美しいと感じる文章の出てくることが少なくなったと感じる2025年現在、文章に対する感性を磨くために読む価値はあるのではないかと思います。

    0
    2025年09月28日
  • 人間の建設

    Posted by ブクログ

    数学は理論的に筋が通っていたとしても感情に訴えられなければ数学とはいえない。なるほどなぁ。。たしかに、数学という枠組みの中で論理が一貫していなければいけないという伝統?があるのは知っていたが、いわれてみればそれと同等くらいに「美しさ」も追求するのが数学だなと思う。そういう意味で数学は完璧で、数学者も完璧主義的なところがあるのかなと思った。

    0
    2025年08月11日
  • 地獄の季節

    Posted by ブクログ

    読んだのは小林秀雄版ではなかったけど、もうこれで投稿してしまおう。詩はかくあるべき、な強く美しい言葉の羅列。

    0
    2025年07月08日
  • 地獄の季節

    Posted by ブクログ

    藍色の海峡からオシアンの海にまで、葡萄酒色の空に薄くいろどられた薔薇色とオレンジ色の砂のうえに、幾筋もの水晶の大通りが高まり交叉すると、時を移さず年若く貧しい家族が住みついて、果物屋で命を保つ。豊かなものは何ひとつない。


    詩集にはランボオの生い立ち、人生についての記載が沢山あり、解説者もランボオの人生と織り交ぜながら詩を解説しているのに最後のページで村上龍がランボオの人生とこの作品は全く関係ない。暇な日本人が作品と作者の生き方を重ねるというセンチメンタルな愚を犯すのが大好きなだけ。と書いてあって笑ってしまった、きっと深い意味はなくその通りなんだろうな。

    0
    2025年06月29日
  • 人間の建設

    Posted by ブクログ

    むっっっずーーーーーーー!笑
    頭のいい人たちってこんな会話をするんだ、できるんだ。。。。すごい。。。
    けど、理解できるようになるまで何回も読み直したいなと思いました。

    0
    2025年05月22日
  • 人間の建設

    Posted by ブクログ

    天才同士の対話、と聞くと思わず尻込みしそうになるけれど、扱われているテーマはとても普遍的で、人間の学び、創造の根源について考えさせられる
    数学・批評論だけに留まらず、芸術、特に絵画についての意見交換を楽しく読んだ

    0
    2025年05月15日
  • 人間の建設

    Posted by ブクログ

    小林秀雄と岡潔の対談。
    痺れるほどの知性。
    ただ自分には正直半分も理解できたとは言い難い。
    何かに突き抜けたひとたちというものは、あらゆることを見通せるものなのだろうか。

    日本人は欧米の個人主義を真似るのをやめて、小我を捨てるべしという考え方は、奇しくも昭和史の中で半藤一利さんも似たようなことを仰っていた。
    もっと研鑽を積んでから読み返したい。

    0
    2025年04月06日
  • 人間の建設

    Posted by ブクログ

    批評家小林秀雄と数学者岡潔の対談。
    今の感覚からするとうーん、と思う部分も多々あるが対談の端々から感じる知性の瑞々しさや柔らかさからはキラキラと光るものも多く感じる。
    特に「情緒」≒「直感」の考え方はとても面白く感じた。

    あと小林秀雄がどうしても岡潔とベルクソンを引き合わせたい感が面白かった。

    0
    2024年12月04日
  • 人間の建設

    Posted by ブクログ

    「〔岡〕昔の(日本の)国家主義や軍国主義は、それ自体は、間違っていても教育としては自我を抑止していました。だから今の個人主義が間違っている。自己中心に考えるということを個人の尊厳だなどと教えないで、そこを直してほしい。
    《中略》 神風の恐しさは見たものでなければわからない《中略》ものすごい死に方をしている。」(p.119)

    「〔岡〕私は日本人の長所の一つは、《中略》神風のごとく死ねることだと思います。《中略》 あれができる民族でなければ、世界の滅亡を防ぎ止めることはできないとまで思うのです。」(p.139)

    「〔小林〕特攻隊というと、批評家はたいへん観念的に批判しますね。悪い政治の犠牲者と

    0
    2024年11月15日
  • 人間の建設

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    友人に勧められて。

    小林
    …誰でもめいめいがみんな自分の歴史をもっている。オギャアと生れてからの歴史は、どうしたって背負っているのです。伝統を否定しようと、民族を否定しようとかまわない。やっぱり記憶がよみがえるということがあるのです。記憶が勝手によみがえるのですからね、これはどうしようもないのです。これが私になんらかの感動を与えたりするということもまた、私の意志ではないのです、記憶がやるんです。記憶が幼時のなつかしさに連れていくのです。言葉が発生する原始状態は、誰の心のなかにも、どんな文明人の精神のなかにも持続している。そこに立ちかえることを、芭蕉は不易と読んだのではないかと思います。(p.

    0
    2024年08月02日
  • 人間の建設

    Posted by ブクログ

    知や意思はいかに説明しても、情は納得しない。直観(感情の満足・不満足)なしに情熱は持てない。裏打ちのないのを抽象的という。しばらくはできても、足が大地をはなれて飛び上がっているようなもので、第二歩を出すことができない。

    欧米人の指導層には小我をもって自己と考える欠点がある。日本人の長所の一つは神風のごとく死ねること。あれができる民族でなければ、世界の滅亡を防ぎとめることはできない。無明がはたらいているから、真の無差別智、つまり純粋直観がはたらかない。欧米人の特徴は目は見えないが、からだを使うことができる。目を閉じて、からだはむやみに動きまわっている。いつ谷底に落ちるかわからない。日本がすべき

    0
    2024年04月28日
  • 人間の建設

    Posted by ブクログ

    二人の偉人が対談している。小林秀雄さんと岡清さん。国語と数学。
    二人の思想、見ている世界を自分は残念ながら眺めることができていないので、会話についていけないところも多々あった。
    岡潔さんの書籍は何冊か読んだことがあるが、小林秀雄さんの書籍はまだ読んだことがない。今度は、小林さんの書籍を手にしてみたい。

    0
    2024年01月18日
  • 人間の建設

    Posted by ブクログ

    二度挫折して、三度目の正直で読み切りました。
    150Pくらいの薄い本なのですが、体力使いました。

    「難しい」とは何か?
    「わからない」とは何か?
    これらを考えさせられました。
    世の中の事を大体わかった気でいましたが、全然そんなことはなかったですね。

    この本は読んでいるうちに(100P超えたあたりから)癖になるところがあります。体力ある時にもう一度読み返したいと思います。

    お二人(小林氏、岡氏)は文系と理系とで全く異なる世界で生きてきたのに、波長が合っている様子がうかがえます。とても不思議。
    お二人の住んでいる世界感が同じだからなんだと思います。
    反対に、私は「住む世界が違う」って、こうい

    0
    2023年12月21日