【感想・ネタバレ】批評家失格―新編初期論考集―(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

小林秀雄の慧眼は批評を、分析でも悪口でもなく、愛情と感動だと喝破した。芸術に対峙し、心打たれることに意義を見出す。この近代批評の確立者も当初、生計を支える稼ぎ手として書く。東大新聞の下品な問いにも不機嫌さを隠さず応じた。一方で美に昏い世を警醒し続ける。人間的な素顔の窺える文庫初収録随想と入手困難だった批評を併せて収録。22歳から30歳まで、瑞々しい52編の文芸論集。(解説・池田雅延)

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Posted by ブクログ

美には断固たる法則はないし、絶対的な形式もない。
芸術活動は決して子供の喧嘩でない。仕方ない、批評は心理的になっていくのだ。

印象(作品から受ける印象)を判断するのではない、了解するのだ。

小林秀雄の芸術に対する愛や信が彼の批評の原動力となっていた事がわかる言葉に出会えて、私も納得がいった、良かった。

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2025年12月20日

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