小林秀雄のレビュー一覧

  • 地獄の季節
    何だか息が詰まります。
    退廃的で美的。
    首を傾げてるんだけど、綺麗さは分かってる。そんな読後感。
  • モオツァルト・無常という事
    収録作:モオツァルト、当麻、徒然草、無常という事、西行、実朝、平家物語、蘇我馬子の墓、鉄斎、光悦と宗達、雪舟、偶像崇拝、骨董、真贋

    小林秀雄の好きだったものを並べましたよ、みたいな。要するに好きでもないものについて語るべきじゃないのである。とこれを読んで思ったのである。
  • 人間の建設
    悔しいけれど、今の私の知力では1割しか理解できなかった。

    やはり、良い議論をするにはほとんど同じレベルの頭脳が必要だと思う。
    これから先もっと沢山の素敵な人たちと対話するために、言語を覚えるような気持ちで教養を身につけていきたい。

    30歳になってもう一度この本を読んだ時、5割は理解できるように。
  • 人間の建設
    普段使ってない脳みそを使って読んだ感じ、まさに筋トレというか脳トレ…!教育分野に関しても言及されていて、とくに素読教育の是非はわたしも賛成。初等教育の時点では子供たちはスポンジのように知識をスイスイ吸収していくので、九九だけと言わず、国語分野でも素読を入れるのは良いかもしれない。ちなみに教育に携わる...続きを読む
  • 人間の建設
    うーん難しい。普段使わない脳みその筋肉が頑張っている音がした。数学者の文章って普段読まないから思考回路が違くて面白かった。あと唐突にはじまる形式なのも、面白い。

    最後の解説で、茂木健一郎が「声に出して読みたい」と書いてあったが、そんな暇ないんだが!?と思う。茂木さんとの格の違いを見せつけられる。
    ...続きを読む
  • 人間の建設
    高度な知性を持つ人間同士の対談だとこうなるのかという感じ。

    岡潔が数学は情緒がなんちゃらかんちゃら言っていて数学アレルギーの自分からしてみると、やはり数学とは縁がないんだなと再認識しました。

    それなりには楽しめましたかね。
  • 本居宣長(下)
    上巻に続く下巻。

    「物学び」「やまとごころ」「もののあはれ」をキーワードとして、形式的な当時の学問世界や、中国から輸入された儒学への傾倒を批判。
    師匠である賀茂真淵や、同時代の学者である上田秋成との論争についても触れられている。

    ひとえに自分自身の経験不足からであるが、古事記や書紀(宣長は『日本...続きを読む
  • 人間の建設
    言葉を選ばずに書けば「最近の若いもんは…」の精神が通底していて、読んでる間中説教されているような感じでした笑。
    といっても、当時からの最高位の知識人2人の語ることなので、とても一般人の理解に及ぶところも無く。。。
    「情緒として納得できない」ということでアインシュタインの理論に与しない態度については、...続きを読む
  • 人間の建設
    「新潮文庫の100冊 2023」にて紹介されており、気になったので読んでみました。

    この雑談の領域には全く立てていないのは理解したうえで。
    「体系を学ぶのに非常に時間がかかる」というのは色々と共感するものがありました。
  • 人間の建設
    岡さんは、恥ずかしながご存知なかったのですが、もっと難解かなと思っていたが、以外と砕けた感じで、楽しめました。
  • 人間の建設
     蔵書を断捨離するなか本著を目にして再度読んでみた。
     小林秀雄は東大仏文科を卒業しているが理系の知見も大変よく勉強していることがわかる。この対談(というか雑談)は小林のリードによって進行され岡潔はそのつど思いを語っている。
     岡潔の著作は読んだことはないが「こころ」とか「情緒」といった内容で書いて...続きを読む
  • 人間の建設
    理解が及ばない次元の対話なのか。またいつか読んでみたい。

    ・無明の人への眼差し
    ・自然科学は破壊のみなのか
  • 人間の建設
    対談だから読むのは容易い、でも内容を理解するのは難しい、そんな本。共感するところも首をかしげるところもありましたが、読んでいて何より感じたのは安心感。最高の知性である二人のおじさんが様々な事柄について哲学的に語り合う風景は頼もしく、憧れてしまうものでした。
  • 人間の建設
    何喋ってんだかさっぱりわからない。二人が意気投合してるのかしてないのかもよくわからない。いちいち遠まわしというか、その説明にその言葉いる?って思う。のに、ずっとこの雑談について考えている。美しい文章を生むってどういうことなのか。
    私たちは人に結果や有り様を正確に、そっくりそのまま伝えることを重視し...続きを読む
  • 人間の建設
    天才と呼ばれるような人たちの仕事のなかには、こんなにも情緒が入り込んでいるのかと感嘆し、それと同時に少し親近感を感じた。
    岡も小林も、やはり私たちと同じ"人間"なんだ。
  • モオツァルト・無常という事
    基礎知識がないと読み進めるのが辛いかも。頑張って読むと、その後の読書で感じ方が変わってくる気がした。
    文字や知識からではなく直観で理解する、というと今の時代ではトンデモ論のように聞こえるかもしれないが、訓練され研ぎ澄まされた感覚ではそういう事が起こり得る。羽生善治さんの「大局観」とも通じる感覚だろう...続きを読む
  • 地獄の季節
    ふと古書店で気になって手に取ってしまいましたが、
    仕事やプライベートで忙しい時に外国の、しかも詩を読もうとしちゃいけない……。

    こういったものは心と時間に余裕のある時にゆったりとした気持ちで読むものだ、と実感いたしました。

    またいつかゆっくりと読んでみよう。。
  • 10分でわかる ITビジネスキーワード(日経BP Next ICT選書)
    2015年の著作。日経BP社の「ITPro」に連載されていた「新人D太と先輩M子のITのビジネス日誌」を再構成したもの。

    01.IoT
    02.磁気テープ
    03.センサー
    04.CDO
    05.データサイエンティスト
    06.DMBOK
    07.ドローン
    08.BI/BA
    09.予防保守
    10.量子コンピ...続きを読む
  • 地獄の季節
    早く亡くなった人かと思ってたら、50年近く生きてる。
    有名な詩の部分は、なにか、目を留める文章だと思う。これを訳した小林さんの力もあると思う。
    前半の「地獄の季節」は面白く感じたけど、後半の「飾画」は分からなかった。
    沢山の仕事を転々としているっぽい。
    映画を発見したので、そちらを見て、どの時にどの...続きを読む
  • 学生との対話(新潮文庫)
    約40年ぶりに対面する。あの頃もそうだったが、やはり小林は難しい。自分の頭では一読二読では到底理解できない。なのに、国語の教員をしている…。