廣嶋玲子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ宝石にまつわる8つのお話。
「水晶」
魔法使いの弟子ハキームは、修業の辛さから師匠の水晶を盗んで逃げだす。師匠の水晶の力で占い師として富豪となったハキームだったが、ある日水晶がにごりはじめる。
「ルビー」
婚約者に裏切られ、返してほしいと言われたルビーの指輪。新しい恋人に贈ることを妬み、ルビーに呪いをかけたエラ。
呪いは見事に彼らを不幸にしたが、20年後、幸せに暮らすエラの前に指輪があらわれる。
「ベゾアール石」
大貴族ジャッフルの奴隷となり、辛い日々を送っていた奴隷アッバ。ある日山羊をさばいていると胃の中からにぎりこぶしほどもある石を見つける。この石がアッパにもたらしたものとは?
アッパは -
Posted by ブクログ
8つの石の物語。
水晶、ルビー、珊瑚といったメジャーなものから、ベゾアール石と言った少し変わった石まで。
世界中の国を旅するような物語は、まるで千夜一夜物語。
異国情緒に満ちた、アラビアンナイトの世界が広がる。
少し怖い話も、心優しくなれる話も、それは色とりどりの宝石のごとく。
トルコ石の物語はお気に入り。
羽の生えたように外を飛び回る息子を案じる、母親の気持ちに立つからだろうか。
子供はいつも親から離れようとする。
親はいつも子供を全ての災禍から守ろうとする。
でも、時にはいってらっしゃい、と送り出す勇気も必要だ。
心の中でいつもいつも子供たちの幸せと安全を深く想いながら。
オニキスとア -
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Posted by ブクログ
『銭天堂』の著者による、宝石や鉱石をモチーフにしたシリーズ。
ふりがなや挿絵もふんだんについているので、小学校中学年以降からおすすめ。
石とは魅力的で、米粒の先より小さな石ひとつでも高額なものがある。
かと思えば河原にごろごろと転がっている石も。
長い年月をかけて作られた石は、魔力のように人を吸い寄せる。
本書ではラピスラズリ、琥珀、トパーズ、翡翠、黒真珠、ダイヤモンドの物語が収められている。
ラピスラズリの物語は、深い海の青、ウルトラマリンを顔料として描いた絵画の話である。
悲しい目をした少女を、徒弟が描く。美しくはにかんだ顔ではないそれは、彼女の本質を表している。
無名作家が現れては消 -
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Posted by ブクログ
本書は小冊子付き。
この小冊子、これは…なかなか怖いぞ。
分身を作る、という話で、有名なところだとドラえもんの「コピーロボット」だが……。
藤子・F・不二雄先生は、大人向けの短編集などでかなり恐ろしい話を書いている。
それを思い出してヒヤリとする。
さて、本文は、たたりめ堂のよどみの脱走から話が始まり、またしてもおかみの紅子と対決する。
二つの駄菓子がぶつかって…さて、いったいどんな結果になることやら。
「いそげもちとのんびりりんご」の話は、友情物語。
相手を理解する、向き合う、立場に立ってみる、と言ってしまうと、
教育的なお話になってしまって面白くないが、解説せずとも感じるものはあるはず。 -
Posted by ブクログ
「酔わんようかん」は、酒飲みの大人なら、ちょっとほしいおやつだ。
いやいや、元々はひどい乗り物酔いの人のためのもの。
なんでも過信はいけない。
主人公の女性は気の毒だが、なんでも噛んでもいっぺんに手に入れることはできないのだ。
「底無しイ~カ」に登場する少年。
これはなかなか憎ったらしい。
紅子さんを脅す、だなんて!
これは痛い目を見ないと!
でも…子供だから結局責任は親が取るんだよな…なんか、親って切ない。
「カモメアメ」は別の意味で悲しくなる。
「私はカモメ」とある女性宇宙飛行士は言ったが…空高く飛ぶことだけが幸せなのか。
地を這い、それでも前を向きたい、強く生きたい、と願うのは…だい