山口真由のレビュー一覧
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東大首席が教える「間違えない」思考法
人生の選択を左右する「俯瞰力」の磨き方
著:山口 真由
PHP文庫 や 50 2
本書を貫く考えは、「俯瞰力」です。
大局観、全体観、離見の見、メタ思考、木を見ず森を見よ、航海図、いろいろな言葉で表されてきた概念。
全体を見渡す力、考え方がどれだけ大切なのかを改めて本書は語ります。
その中でも、山口氏ならではの語り口があり、人が変われば、いまさらながら、表現方法や、視野や視座が変わることを思い起こさせてくれます。
気になったのは、以下です。
・勉強は、知識を頭にいれる、インプット、仕事は、アウトプット
・責任が大きくなるほど、広い視野が必要とな -
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東大法学部首席だったけど
社会人になってみたら仕事では全然 評価されなかったというのが 主な内容。
この本にも書いてあるけど学校の勉強で評価されることと仕事で評価されることは本当 違うよな って思う。
でも高学歴の人はプライドが高いから、仕事ができなくても、自分が悪いとは思ってないことが多い(知人が、高学歴の人をバイトに雇ったが仕事ができない、と言っていた)
だからこの本にあるように学校でやるといいことは仕事で役立つようなことだと思う。
そういう意味で 日本の教育はあまり優れていないから
現代は子供の教育のために 海外移住する人が多いのかなって思う。
あと、この人は美人だからコメンテー -
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印象に残った箇所については、以下のとおり。
【P26】ここまでのことを端的にまとめると、自分にとって効果的な学びをするには、「己を知る」ことがとても大切だということです。
わたしは、「己を知ること」が、学びの9割をも左右すると考えています。
【P54】だからこそ、「苦しいな」と思ったら、それは生きてる証拠だと思うことが大切。もう少し踏み込めば、このような態度を生きていく土台にすることです。
【P93】本当につらいのは、その仕事や勉強自体ではない。それまで築いてきた自分のノウハウに疑問を抱き、出口を見失うからではないでしょうか。
だからこそ、大きな壁にぶちあたったときに、立 -
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「7回読みなんてようやらんわ」って思ってたんですが、普通に「平読み」して一冊の本を読むのに早くて1ヶ月の自分が2日で読み終わりました。平易な文章で流し読みでも全然ストーリーが追えたのもあるかもしれませんが、流し読みのコツを読ませながら体得させようとしてたとさえ感じられて、もしそうなら星5だなという感じで評価を付けました。確かにこの本なら7回読めるかも、7回読みを体得してから本を読むことがどう変わるんだろう、そんなことが気になり出す読後感でした。
星4なのは唯一、専門書相手にした時の攻略法が載ってなかったこと。7回読みの強みは絵を描くように輪郭線を何度も書き足して絵を完成させるようなもの。だか -
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①全体像を大まかに感じとる。
「見出し」を頭の中に写し取る
②全体のアウトラインや構造を把握する。
序:総論と背景 中盤:現状 終:今後の展望 など
③全体を軽く流し読み、②よりも詳細かつ明確に④ 以降のための土台づくり
④文章の中のキーワードを意識して読む
キーワードの理解よりも頻出語が何か感じること
⑤キーワードとキーワードの間の説明を意識。キーワードがどう説明されているかに着目し、要旨を掴む。
⑥要旨からディテールへ目を向ける。「答え合わせ」の感覚でキーワードの意味やキーワード間の関係などを確認。
⑦頭の中にだいたい本が写し取れているので、7回目では定着させる。
この人、本当にこ -
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「フェミニズム」と聞いた時に想像するのは、声高に、時にヒステリックに、既存の社会の在り方を否定するタレント識者さんのイメージだったりはしないでしょうか?
そのイメージはメディアによって作られたものでご本人たちの本意ではないのかもしれませんが、結果的には私が「フェミニズム」を敬遠する原因になっていました。
同じ感覚の方もきっと多いはず。
著者の山口さんも最初はそうだったようです。
「勉強しようと思って本を読んだが、偏りなくうまくまとまっている入門書に出会えなかったので、じゃあ自分で作ろうと思った」とフェミニズムの歴史を紐解き、解説を加えてまとめられたのが本著です。
熱く語る一部の方と、それ -
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本人の講演を聴く機会があって、この本の話をしていたので読んでみた。
超エリートの著者が、社会に出てからの失敗や挫折を経て、自分と向き合ってきたという内容。
東大法学部を首席で卒業し、司法試験には大学3年で受かっているというと、飛びぬけて優秀、超エリートと評価されるが、社会に出て壁にぶつかったことで、「日本語を読んで記憶する能力が異常に高かっただけ、それが日本の教育の場での評価軸にはまっただけで、勉強ができたわけではなかった」そして「考えることは嫌い」と冷静に分析している。
持って生まれた能力の上に努力もして、でも、ちゃんと評価される場に居続けられたことは、親や環境のおかげなので、恵まれてい -
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フェミニズムを今?と思い手にした。
フェミニズムは「ジェンダー論」に吸収され、価値中立的なものになってしまったのかと思っていた。
あるいは、ジェンダーどころかセクシュアリティまで構築物になり、アイデンティティも細分化されて以降、運動体として成り立ちにくくなってしまったのではないか、とも。
比較的若い世代の著者がどういうスタンスで、このテーマを取り上げるのかということにも、興味があった。
読んでみると、思いのほか熱量が高く、驚く。
パンクハースト夫人などは、名前くらいしか知らなかったけれど、本書を読んで、どのように闘ったのか、どのような人柄だったのかなどということを、初めて知った。
筆者は、 -
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才女で高学歴の二人だが、勉強については、コンプレックスが原動力となったと語る。中野信子は体力を補うために省エネで本質を掴もうとする努力。適応できぬという自己分析を起点にする。山口真由は、効率よくマルチタスクができず、母親との買い物で期限つき決断を迫られた原体験を。
努力そのものを楽しむと言う罠にはまってはならない。最短距離で能力を上げる戦略を実行すべき。この言葉は、中野信子。努力型の山口真由とは少しニュアンスは異なるが、重ならない事もない。共通するのは、自分で自分のことをわかっているというメタ認知の大切さと、勉強を好きであるという事。
本来、学びとは義務と喜びの二層構造になっている。我々は -
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少し前に感想書いた
【どんな本でも大量に読める「速読」の本 】に似たような勉強法
やはり、サラサラ読みで「認識」させていきどんどん繰り返し読んで「認識→理解」にしていく感じが良いらしい
この本では認識から理解に移行する表現に、活字を擬人化した表現してて面白かった
本「人」は初見でいきなり親友にはなれないから、まず音読(心の中でも)せずサラサラ読んでまず【知り合い】になり
↓
付き合って行くうちに(繰り返し読んでいく)内容が知り合いになってるので理解しやすくなってくる
↓
【親友になる】(理解した)
になる
この説明面白いし、分かりやすい
才能ではなく努力で結果残してきた著者
凄いな -
Posted by ブクログ
暗記して応用力をつける為に、読むべき本を七度に分けて薄く記憶を塗り重ねていく。どうせ薄く塗り重ねるなら趣向を変えて多角的に塗り固めていく。
この本のメッセージはほぼこれのみです。他は教科ごとに具体的テクニックを解説したり、他は著者自身の受験体験記など少し。万人に当てはまる方法論だという主張もないので否定のしようもありません。
正直に言うとサラっと読めてサクッと納得できてしまい幾分物足りなさを感じてしまったのですが、部分的にとても面白いと思う箇所もありました。
一つめは数学の受験対策で使うチャートなどの問題集の7回読みの解説。何度も読むやり方はこの本で教わらなくとも歴史の教科書で何度かした -
Posted by ブクログ
山口さんの7回読みは恐るべし!と感じた。
しかし、「知り合いになる」というのはたしかに重要で、わからないことはじっくり読んでもわからなかったり、わかって進んだとしても1冊に何日もかかると前半のことを忘れてしまう。
本の要約的なところをまずつかめ!ということかなと解釈しました。
また、子どもが何度も同じ絵本を読むというのも
これに近いことが起きてるのかな?と思い勝手に納得しました。
なぜあんなに興味なかった本でもペラペラページをめくりだし、飛ばし読みしたり途中でおわったりしてるのだろうと思っていましたが…
知らないものに興味がないのは確かに大人も同じですし、何度も読むことでその面白さがわかって