山口真由のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ私が思う、日本でリベラルと名乗る人たちのイメージは、ちょっと自分と考えの違う人たちを見るとすぐ差別だ差別だと「レイシスト」のレッテルを貼るやっかいな人たちというイメージしかなく、まあ、この本を読んだらその「リベラル」とやらの元ネタがわかるのかな、という気持ちで本書を手に取った。
思ったよりも深くアメリカの歴史や人種観などがわかりやすく書かれていてよかった。予備知識がなくてもある程度理解できるように書いてあるところは、さすが、頭のいい人のなせる技だ。
LGBTQQIAAPPO2Sのくだりは本当に今のアメリカの現状をよく表していて、発言ひとつにどれだけ気を遣わねばならないのか、という感覚が理解でき -
Posted by ブクログ
本の持つチカラを著者の経験を通じて冒頭に述べ、そこからは著者の推薦本について語る形式です。読書術ではなく読書論というタイトルになっているところがミソで、読書に関するノウハウ本ではありません。「東大首席卒業弁護士がしている効率よい読書術」を期待して読むと肩透かしを喰らうでしょう。
著者は、自分と異なる価値観を受け入れられない狭量さは人として最も醜いこと、近しい人を攻撃して傷つける不器用さは人として最も哀しいこと、と説き、事実と自分の中に自然と生まれた「こうあるべきだ」という規範をきっちりと区別する視点を持てることになるのが読書の効用に1つという考えには共感しました。
小説を久しく読んでないので、 -
Posted by ブクログ
トランプ大統領の来日騒動もようやくひと段落。
最近「政治」について勉強するのがマイブームです。(ノンポリだし、政治家になりたいわけではないけど、知っておくべき知識かな?と改めて思ったので)
「リベラル」という単語は日々耳にするけど、実際本来の意味をちゃんと理解できていたのだろうか?というちょっとした疑問からこの本を手に取ってみました。
「コンサバ(保守派)」の対義語として使われ、ある種の「自由主義」的な考え方として使われますが、どうやら日本とアメリカではそもそもの考え方や使われ方が違うんだなと。
著者は東大卒→財務官僚からハーバード・ロースクールに留学しているので、日米の文化的、経済的 -
Posted by ブクログ
本の題名が何となく著者の属性を微妙なものにしているような雰囲気を感じつつ、興味本位で手に取って読んでみた。
7回読みって、どんだけ根性あるんだよ…と思いつつ本の中では、3回目までは全体像の把握と言う事で、見出しを中心に読んで構造や書かれている事を自身の頭にインプットし、4,5回目でキーボードの把握、6,7回目で内容に入って行くとの事で、なんか、前に同じ様なやり方を言ってる人がいたなと。確か、齋藤孝氏の本では、目次を10回読む方法だったかな。読むという行為を頭から読み進めて行くというより、鳥になって空から全体を俯瞰して辺りを眺めてどこに何が有るのかを認知してから陸に降りて調べて行く様な感じ。
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Posted by ブクログ
ネタバレ東大主席、官僚生活、弁護士生活の描写にリアリティがあった。歳をとって引退した方のは古い情報が多いし。面白く感じた。ただ挫折経験は一般に比べて少ないなあと思う。外務省と財務省の内定二つ貰えず泣いたなどは、一つ受かればいい人が多いし、プライドを考えなければ何も失ってないわけで。恋愛の描写をみても本当に負けず嫌いで努力家なんだなあと。
それにしても
東大⇒財務省(二年?)⇒司法修習⇒四大弁護士事務所⇒ハーバード⇒?
この方は次はどんなエリート街道を進むのだろうか?外資?までコンプリートしたら経歴的には華麗だけど、深くひとつのことをやるよりも、変化を求める人なんだなあと思う。