山口真由のレビュー一覧
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最近テレビなどでもよくお見かけする元財務省官僚の山口女史による勉強法(と来歴)を記した本。
基本の方法はシンプルで、一回一回の読書を短時間で済ませて、且つ同じ本を7回読む、というもの。
勉強する分野や本の種類によって細かなやり方の違いはあるが大まかにはこれ。後は著者の子供の頃から社会人になって以降の経歴を勉強と絡めて記されている。
著者にとっては子供の頃にこの方法で上手くいった経緯からこの勉強法に自信を持っていて、それを原動力に(それを信じて)勉強に打ち込めた。
これはつまり我々にもそれぞれに有効な勉強法があるかもしれず、それを見つけられればそれを信じて勉強に集注できたり、成果を出せたりするかもしれないということ。
ただ、それがなんなのかについては人それぞれだと思うので、自分なりにトライアンドエラーを繰り返して見つけ出すしか無いと思う。
7回読書の一回分を短時間で済ませる、と言うところも、トライアンドエラーを素早く繰り返すという姿勢と親和性があるのではないか。
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努力の天才、山口真由さんの実体験を辿りながら、いかに勉強法・マインドセットを確立したか書かれている。
「7回読み勉強法」
・30分~1時間の流し読み×7セット(ご本人は30分で300ページ読む)
全体像(1回目)見出し把握(2回目)アウトライン把握(3回目)アウトライン明確化
内容(4回目)キーワード意識(5回目)キーワード間の要旨理解
細部(6回目)ディテール意識(7回目)不明点ピックアップ、定着
・できれば1日以内に繰り返し読むことで、認知から理解への道筋を作る
・1週間で7回よめば、平読み1回とほぼ同じ時間か少し短いくらいだが、記憶への定着度が高い -
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俯瞰的に視るとはトップに近い立場で視るということ。すなわち俯瞰的に視れない人はトップになれない
①作者の視点で自分を視る
・目の前の事に没頭していると近視眼的になる。俯瞰的に視るには自分という物語を描く作者として自分の行動を視てみる
・複数の社会に所属することで多面的に物を視ることができる
②アウトプットすることで自分の価値観、意見は定まり、能力は鍛えられる
・俯瞰的に視た意見をアウトプットすることで能力は鍛えられる
・誰も反対しない意見は意見ではなく事実。評価が分かれるものが意見なので、批判はあって当たり前
・評価も突き詰めて言い換えれば事実(頭が良い→勉強ができる→地道に繰り返す能力がある)
③国があなたのために何をしてくれるかではなく、あなたが国のために何ができるか考える
・会社は教育してくれる場所ではない。教育してくれないと言って座って待つのではなく、自分で情報を取りに行き全体像をつかむ
④ダメではなくもっとよくなると叱る
・叱った以上、自分が同じミスを絶対にできない、言っていることは正しくないといけない、嫌われたくないという自己防衛が叱れない原因
後輩がどんな意見を持ち、何をしていて、どんな結論を出すか推測するために観察する。そして「もっと良くなる」という言い方で叱る
・苦手な人は「この人が嫌い」ではなく「この人から嫌われても平気」と一歩離れたところから視る -
Posted by ブクログ
ネタバレ私が思う、日本でリベラルと名乗る人たちのイメージは、ちょっと自分と考えの違う人たちを見るとすぐ差別だ差別だと「レイシスト」のレッテルを貼るやっかいな人たちというイメージしかなく、まあ、この本を読んだらその「リベラル」とやらの元ネタがわかるのかな、という気持ちで本書を手に取った。
思ったよりも深くアメリカの歴史や人種観などがわかりやすく書かれていてよかった。予備知識がなくてもある程度理解できるように書いてあるところは、さすが、頭のいい人のなせる技だ。
LGBTQQIAAPPO2Sのくだりは本当に今のアメリカの現状をよく表していて、発言ひとつにどれだけ気を遣わねばならないのか、という感覚が理解できた。日本でも、議員があくまで「優先順位」の話をしただけで大炎上して脅迫騒ぎにまで発展したことは記憶に新しいが、このことは差別を懸念するあまり物事の本質が見えなくなってしまっている危険な事態だと思う。
また、著者は2016年を日本のPC(ポリティカル・コレクトネス)元年と振り返られる年になるかもしれない、としていて、2016年と言えば電通の女性社員が自殺し、彼女が上司から「女子力がない」と国際社会からすればとんでもないセクハラを受けていたことも明らかになり、また、資生堂インテグレートのCMが女性の美しさ、生き方に対して非常に押し付けがましいCMを打ち出して炎上したのもこの年だ。
このように日本人の意識が良い方向に「向上」している面があるのも認めるが、オリジナルのアメリカでも抱えきれてない矛盾のある「リベラル」をなんでもかんでも輸入していては、この島国がそれとうまく共存できるはずがない。
黒人に対する差別も、また、解消しきれない芽がどんどん水面下で育っている。「対話」の時間では、黒人の生徒が「今まで白人が黒人に対してどんなにひどい扱いをしてきたか」を語り、白人の生徒はただ目を伏せて聞くという光景が見られるそうだ。それもまた新たな憎悪を生むきっかけとなってもおかしくないのである。
また、アメリカの9人の最高裁判事は大統領によって任命される、しかも40代くらいで選ばれると、亡くなるか引退するまで40年くらいは判事であり続ける。よって、アメリカの大統領になったからと言って、最高裁判事の任命の機会に恵まれることはそうそうない。逆に言えば、もうまもなく引退しそうな判事がいる、というタイミングで大統領選が行われた場合には、有権者たちは、この候補者が大統領になったら、最高裁判事として誰を任命するか、というところまで視野に入れて投票しなければならない。最高裁判事がリベラル派かコンサバ派かというのは国民の生活にダイレクトに関係してくることだから。
つまり、Aという候補者には大統領になってほしくないけれど、Bという候補者にすると変な判事を選びそうだから、ここは4年我慢するつもりでAに入れておくか、という考え方もあるらしい。
全体的には同性愛をどこまで認めるか、結婚は?親権は?日本の政党とアメリカの政党の違いはなにか?というテーマで、非常に興味深く読めたが、一番印象に残ったのは上記に記したものである。 -
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本の持つチカラを著者の経験を通じて冒頭に述べ、そこからは著者の推薦本について語る形式です。読書術ではなく読書論というタイトルになっているところがミソで、読書に関するノウハウ本ではありません。「東大首席卒業弁護士がしている効率よい読書術」を期待して読むと肩透かしを喰らうでしょう。
著者は、自分と異なる価値観を受け入れられない狭量さは人として最も醜いこと、近しい人を攻撃して傷つける不器用さは人として最も哀しいこと、と説き、事実と自分の中に自然と生まれた「こうあるべきだ」という規範をきっちりと区別する視点を持てることになるのが読書の効用に1つという考えには共感しました。
小説を久しく読んでないので、勉強のための読書から離れて楽しむ読書をしてみたいという気持ちが
湧き、著者の推薦本を読んでみようという気になりました。 -
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トランプ大統領の来日騒動もようやくひと段落。
最近「政治」について勉強するのがマイブームです。(ノンポリだし、政治家になりたいわけではないけど、知っておくべき知識かな?と改めて思ったので)
「リベラル」という単語は日々耳にするけど、実際本来の意味をちゃんと理解できていたのだろうか?というちょっとした疑問からこの本を手に取ってみました。
「コンサバ(保守派)」の対義語として使われ、ある種の「自由主義」的な考え方として使われますが、どうやら日本とアメリカではそもそもの考え方や使われ方が違うんだなと。
著者は東大卒→財務官僚からハーバード・ロースクールに留学しているので、日米の文化的、経済的、政治的な差を肌で感じているから、ニュートラルな視点で「リベラル」と「コンサバ」について語っています。
ここで「リベラル」と「コンサバ」の違いについて書くにはちょっと場所的に難しいので気になる方は是非手に取ってもらいたい一冊です。何だか政治と聞くと小難しく聞こえますが、シンプルかつ分かりやすくまとめられています。
ちなみに併行して「ポピュリズムとは何か - 民主主義の敵か、改革の希望か (中公新書)」という本も読んでいるのですが、比較しながら読むとより学習精度があがりますね。笑 -
Posted by ブクログ
本の題名が何となく著者の属性を微妙なものにしているような雰囲気を感じつつ、興味本位で手に取って読んでみた。
7回読みって、どんだけ根性あるんだよ…と思いつつ本の中では、3回目までは全体像の把握と言う事で、見出しを中心に読んで構造や書かれている事を自身の頭にインプットし、4,5回目でキーボードの把握、6,7回目で内容に入って行くとの事で、なんか、前に同じ様なやり方を言ってる人がいたなと。確か、齋藤孝氏の本では、目次を10回読む方法だったかな。読むという行為を頭から読み進めて行くというより、鳥になって空から全体を俯瞰して辺りを眺めてどこに何が有るのかを認知してから陸に降りて調べて行く様な感じ。
書かれているのは、勉強法なので、小説や映画でストーリーがどうなるのか分からないドキドキ感を追いかけて読むのが好きな人は、切り替えが必要。
読むとは言っても、娯楽の為に読むのでは無く、生きる為に読むのだ。
7回読みのベースになっているのは、「認知」から「理解」という考え方や繰り返し学習。これらは、脳科学的な雰囲気も漂っているし、AIの進化の歴史とも繋がりありそうで、こういうノウハウは、人類の共通知識として整理されて小学生くらいの授業に還元されても良いんじゃなかろうか。(別の本が出ていそう)
その上の学校からは、読んでくるのは当たり前で、自分の意見を組み立てたり。
因みに、この本では、読むだけじゃなくて、書いたり解いたりといったアレンジも書かれている。
そして、人間だから、やり過ぎも良くない例として、彼女が大学時代の猛烈な勉強で蛍の光を幻聴で聞いていたエピソードも…
この本の想定読者って、社会人なのかな。中高生が読むにはちとヘビーな感じもするし、窮屈に感じる人の方が大多数だろう。まあ、ここが時間の使い方とかの限界だなという基準として受け止めるのが良いかも。
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Posted by ブクログ
ネタバレ東大主席、官僚生活、弁護士生活の描写にリアリティがあった。歳をとって引退した方のは古い情報が多いし。面白く感じた。ただ挫折経験は一般に比べて少ないなあと思う。外務省と財務省の内定二つ貰えず泣いたなどは、一つ受かればいい人が多いし、プライドを考えなければ何も失ってないわけで。恋愛の描写をみても本当に負けず嫌いで努力家なんだなあと。
それにしても
東大⇒財務省(二年?)⇒司法修習⇒四大弁護士事務所⇒ハーバード⇒?
この方は次はどんなエリート街道を進むのだろうか?外資?までコンプリートしたら経歴的には華麗だけど、深くひとつのことをやるよりも、変化を求める人なんだなあと思う。