あらすじ
偏差値の高い女は幸せになれないのか?
東大法卒→財務省→弁護士→留学→准教授で37歳、未婚。
恋に仕事に打ちこむほど、なぜかややこしくなる私の12ヵ月
いい大学も出てキャリアも積んだ。恋愛もして人生のパートナーを見つけようとがんばってきた20代、30代のはずだった。けど気づくと37歳の独り身で、結婚はこのまま無理かもな……と思ったら、なんだか急に寂しくなった。
どうしてこうなったのか? 走れども走れども幸せのゴールが遠のく気がするのはなぜ?
等身大の女子たちや、女子アナ、芸能人まで下世話に観察、おおいに自省しながら、ハイスペック女子の幸せをあれこれ模索してしまう“ひとり茶話会”的エッセイ。
◯「東大首席」か「おバカでかわいい女の子」か
◯私は松居一代を笑えない
◯スキャンダルの後に速攻で和田アキ子に根回しできちゃうこじるり
◯弁護士になりたての私が、超音波のように高い声で話していた理由
◯女子アナの結婚は時代を映す鏡
◯東出不倫はなぜ人を引きつけるのか……etc
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
まえがきの「世の中は決して単純ではないと気づく繊細な知性と、その複雑さを理解したいと願う共感の翼——それ自体が私たちの価値ではないかと思うのです」に表される通りの洞察力と言語化力。
「今までよくがんばった」と自分にそういってもいいんじゃないだろうか、という言葉が沁みる。
Posted by ブクログ
山口真由さん、TVで何度か拝見しただけですが
結構好きな感じなので手にとりました。
ハイスペ女子じゃなくても、
激しく同意できるところが多くて
親近感がわきました。こんなに毒舌なんだと
意外性もあったりもしたけど、嫌味がないし
気づいたら最後まで読んでいました。
Posted by ブクログ
ハイスペック女子の闇と悩みが詰まったエッセイ。
自己肯定感が強くて、感情より論理を優先させるために、自分の姿を相手に晒せない。自分は優秀であるが、人間としての自分が理解できていない。強弱、好き嫌いといった、偏った評価しかできない。
優秀なAIみたいなものだから、ビジネスには向くが、生活者としてはしんどい。
下僕のような人を旦那にすべきだが、高スペック女は、そんな男では世間体が悪いので認めない。
Posted by ブクログ
あとがきが一番好き。一番ぐっと来た。
「結婚とか親子とか、世の中の価値観に疑問を感じるのは、あなたが研ぎ澄まされた直感の持ち主だからよ。「これが普通」という世の中の流れにうまく乗っていけないのは、あなたが自分の思い込みと闘おうとする知性の持ち主だからよ。...自分の経験だけですべてを知ったつもりになってはいけない。...なんの答えもないまま、割り切れないまま、悶々と考え続ける。それがあなたの人生だとして、それはとっても真っ当な生き方です。」