中山市朗のレビュー一覧
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様々な人々の奇妙な体験談を蒐集し、読み物らしく整えた怪談シリーズ。
一冊に100のエピソードを収録して百物語仕立てにすべきところを、
怪談を百話語り終えると怪異に出会すという古来の通説に従って、
危険(?)を回避するため、巧妙に「99話しか収録していない」体裁を取っている。
ハッキリしたオチのない、もやもやした気持ち悪さがウリなのだが、
残念ながら巻を重ねる毎に、
前にも似た話があったなぁという印象を受けざるを得なくなり、飽きてしまった。
エピソードは一見ヴァラエティ豊富なようでも、
人が怖いと感じるポイントや気色悪さのツボというのは、
実はザッと何パターンかに分類可能らしい――と思いつつ、
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Posted by ブクログ
「新耳袋第八夜」3
著者 木原浩勝、中山市朗
出版 角川文庫
p268より引用
“「ついつい」とか「どうも億劫で……」といったケースは、
我々自身にとってもちっとも珍しくない。だがそれが昂じると、
いつしか正常の領域を踏み越えてしまう。”
怪異蒐集家である二人による、
現代に起こった不思議で奇妙な話を集めた怪談集。
本シリーズにまつわる話からとある事件に関する一連の話まで、
読みながら何度も後ろを振り返りそうな話が、
99話収録されています。
上記の引用は、
解説の中の一文。
自宅に37年間閉じこもっていた男性の話。
面倒くさいという考えも、
積もり積もるととんでもないことになっ -
Posted by ブクログ
「新耳袋第三夜」3
著者 木原浩勝、中山市朗
出版 角川文庫
p150より引用
“「幽霊の上に、プロレスラー並みの力。
アメリカの幽霊はちょっと怖いで」とはH社長の弁である。”
怪異蒐集家である二人による、
現代に起こった不思議で奇妙な話を集めた怪談集。
子供の頃の話から天狗さんの話まで、
読みながら何度も後ろを振り返りそうな話が、
99話収録されています。
上記の引用は、
ハリウッドへ行ったとある社長の体験談。
がたいが良くて怪力となれば、
幽霊と言うよりも鬼といった感じでしょうか。
どちらにしても怖いことには変わりないので、
出来ればこの様な体験はせずに済ませたいものです。
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Posted by ブクログ
「新耳袋第二夜」3
著者 木原浩勝、中山市朗
出版 角川文庫
p77より引用
“大学生のB君は墓地に入り込んで、そこの墓石を動かすという
罰当たりな癖を持った男であった。”
怪異蒐集家である二人による、
現代に起こった不思議で奇妙な話を集めた怪談集。
観音様の話から小人さんの話まで、
読みながら何度も後ろを振り向いてしまう様な話が、
99話収録されています。
上記の引用は、
第24話の冒頭の一文。
世の中には色々な癖を持った人がいるのでしょうけれども、
この癖はどうもイマイチ信じられません。
このシリーズを読むのも二冊目ですが、
世の中には不思議な事が溢れているのだなと改めて思 -