【感想・ネタバレ】怪談狩り 禍々しい家のレビュー

あらすじ

怪奇蒐集家・中山市朗が狩り集めた戦慄の建物怪談。人の気配がない角部屋から聞こえる妙に大きな生活音、引っ越し先で見つけた不気味なビデオテープ、誰もいない子ども部屋で突然鳴りだすおもちゃの音、夜の自転車置き場の地面に這うモノ……。「新耳袋」で話題騒然、今もさまざまな憶測を呼ぶ「山の牧場」の、今だから書ける、ここでしか読めない後日譚6話も収録。どの町にもある普通の建物が、異様なものを孕む空間かもしれない。文庫オリジナル。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

中山市朗先生の文体が相変わらず好きだ。
怖さの中の優しさみたいな文体だと思う。
実話怪談、怪談実話でも文体って大切やと常々感じる。
押し付けがましく文体は苦手だし、どんなものでも。
怖かったし面白く感じたものを。
『一家四人』『深夜の訪問者』『ビデオテープ』『奇妙な手紙』『宴会の声』『真っ暗にするとダメ』『訪問者』『置屋』
怖かったのは『深夜の訪問者』これは絶対にないとは言い切れない。でもこのマンションのこの部屋だけがやばいのかもしれない。『奇妙な手紙』お祓いをしてくれた人が穢をうけてそれを恨んでいるようなまったくこの世の理からずれた感じが怖すぎる。『真っ暗にするとダメ』な部屋はめちゃくちゃ怖い。呪いなのか異世界につながるのか。不思議すぎる。帰ってこれなかったらどこへも繋がらなかったら。『置屋』実話怪談好きはこの『置屋』読んでほしいなー。死神っているんだわと思った。『山の牧場』はきちんと時系列おって読みたいです。
中山市朗先生の本はもっと読みたい。

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2024年04月17日

Posted by ブクログ

短編集で読みやすく、でも怖かった!静かな部屋で1人で呼んでいると何度も後ろを振り向いてしまうほどに。
最近読んだ短編集で1番怖かった!

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2019年04月26日

Posted by ブクログ

サイキック青年団をリアタイしていて、そこで初めて山の牧場の話を聞きました。聞いたの もう何十年も前で、radikoとかは当時まだなくて深夜にリアタイしていたんだけど、ものすごく奇妙なお話だったからいまだに覚えてて。
だけど、思い出補正がかかってる部分もあるかもしれないと思い、こちらの本をお迎えしてみました。

私が当時ラジオで聞いていた内容以上のものが載っていて…
興味深く読ませて貰いました。
中山さん発信だったんだ、知らなかった。あと、こちらには、サイキックで語られる以前の情報と放送後の情報も結構詳細に載っていて、山の牧場の変容を知ることができたもの良かったです。

怪談狩りっていうタイトル通り、山の牧場以外のお話も盛り沢山で、それもどのお話も結構強烈な印象。
ちょっと次のお話読みたくないなぁってなるくらい、なんか、こう、怖い。乏しい表現力ではこの怖さと気持ち悪さが表せないのがもどかしい…とにかく、本棚に並べたくない(泣)、そんな内容でした。

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2025年11月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

百物語式から代わり短編物に、話は減った分一話一話が怖い、一番怖かった

「口元」
義母に暴力を振るう息子、家から逃げたい義母、仏壇に現れるおばあさん。過去に何かがあって義母が呪われて息子も影響を受けて暴力を振るうようになったのか…と勘ぐりたくなる

「深夜の訪問者」
「全体がグリーンがかった外の様子。そのモニターの半分が、一人の女の左半分の顔で占められていた」
怖っ怖っ怖っ、想像すると怖すぎる。シンプルだけど目に情景が浮かんできてゾッとする

「角部屋からの訪問者」
個人的今作最怖エピソード
あの四つん這いの女のせいで前の住人は自殺したんじゃないかな…そして引っ越しをしないNさんの図太さがすごい

「ビデオテープ」
変なところにあるVHSは触れないほうがいい(リング感)

「ミサちゃんがいる」
怖いんだけどどこか悲しいミサちゃん…
Mさん一家の優しさが救いか

「気持ちのいい部屋」
「彼氏、できていた!」その彼氏は本当に実在している存在だったのかがすごい気になった

「置屋」
最怖エピソード2
知っている人が自分達の死神になるとかいう絶望。黒髪の何かがB君を取り込んで手駒にしているって解釈でいいのかな

山の牧場については未必修なので実物読んでみたいなぁと思っ

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2023年01月25日

Posted by ブクログ

建物で起こった怪異を収集した『禍々しい家』。
「角部屋からの訪問者」「メリーさんの館」「置屋」と恐怖に震えた話。ただ、正直な話、収録されている全ての怪談に震えが止まらない。ここまで、怖さが押し寄せてくる一冊というのもなかなかない。
やはり、家という舞台がそうさせるのでしょうね。一軒家、アパート、マンション、廃屋と舞台は違えど、構成されているものは同じなので。
帰宅した時の安心感。それを裏切る違和感。例えば、消したはずの電気が点いている。たいてい自分の記憶違いなのですが、そうでない可能性。
そこに染み込んでいるのが、怪異だったりするわけです。
ふう。一気に読むには心が落ち着かず、休み休み読みました。

そして「山の牧場」後日談。
解明されず、ただただ謎と恐怖が深まり続けてゆく。後日談だから、なんらかの結論を出してくれるのかと期待していましたが、見事に裏切られる。
あの牧場にまつわる怪談や説は、これから色々な怪談・怪異を読んでいくとは思うけども、常に恐怖を与えてくれる存在であると思います。怪談のPFP。

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2021年09月27日

Posted by ブクログ

北野誠のおまえら行くなはマジで真剣になって観てた。
だから、あのキャンプの回も何回か観た。
怖かった。青春を思い出して、嬉しい気分になった。
あの時から、ずっと怪談を読んでいるし観ているし聞いている。
もう関わらないというような終わりになっているが、ぜひまた誠さんとかと行って近況報告を我々読者に届けて欲しいなぁ。

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2025年06月25日

Posted by ブクログ

 安定的な怖さを醸し出している。
 怪談というのはただ、怖いだけで良いとは思えない、怖い要素の中にもう一つ何かが見つけられると読んでいるほうもすごくすっきりとしてしまうのが不思議だ。

 それができるのが著者の強みだろう。

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2019年08月22日

Posted by ブクログ

新耳袋の愛読者としては、山の牧場の後日譚があることだけでも最高ですね。
他にも後日譚がありそうなものも多いし、今後も期待

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2017年08月05日

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