あらすじ
怪奇蒐集家・中山市朗が狩り集めた戦慄の建物怪談。人の気配がない角部屋から聞こえる妙に大きな生活音、引っ越し先で見つけた不気味なビデオテープ、誰もいない子ども部屋で突然鳴りだすおもちゃの音、夜の自転車置き場の地面に這うモノ……。「新耳袋」で話題騒然、今もさまざまな憶測を呼ぶ「山の牧場」の、今だから書ける、ここでしか読めない後日譚6話も収録。どの町にもある普通の建物が、異様なものを孕む空間かもしれない。文庫オリジナル。
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Posted by ブクログ
百物語式から代わり短編物に、話は減った分一話一話が怖い、一番怖かった
「口元」
義母に暴力を振るう息子、家から逃げたい義母、仏壇に現れるおばあさん。過去に何かがあって義母が呪われて息子も影響を受けて暴力を振るうようになったのか…と勘ぐりたくなる
「深夜の訪問者」
「全体がグリーンがかった外の様子。そのモニターの半分が、一人の女の左半分の顔で占められていた」
怖っ怖っ怖っ、想像すると怖すぎる。シンプルだけど目に情景が浮かんできてゾッとする
「角部屋からの訪問者」
個人的今作最怖エピソード
あの四つん這いの女のせいで前の住人は自殺したんじゃないかな…そして引っ越しをしないNさんの図太さがすごい
「ビデオテープ」
変なところにあるVHSは触れないほうがいい(リング感)
「ミサちゃんがいる」
怖いんだけどどこか悲しいミサちゃん…
Mさん一家の優しさが救いか
「気持ちのいい部屋」
「彼氏、できていた!」その彼氏は本当に実在している存在だったのかがすごい気になった
「置屋」
最怖エピソード2
知っている人が自分達の死神になるとかいう絶望。黒髪の何かがB君を取り込んで手駒にしているって解釈でいいのかな
山の牧場については未必修なので実物読んでみたいなぁと思っ