堀川アサコのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
まずわかったこと。読む順番逆だった。
前に読んだ『日記堂ファンタジー』と短編の内容が似通ってて、あれぇ?登場人物が少し増えたり減ったりしてるけど、大筋は一緒じゃーん。あれ?結末はちょい違うなぁ?なんて思いながら読んでいたら、それもそのはず。あとがきに『日記堂ファンタジー』の改稿作品だと…。その上幻想シリーズの三弾とあるから、『日記堂ファンタジー』の続きと勘違いした私は2度読み直すことになりました笑
でも、すごく面白かった。前作でふんわりしてるなぁと思っていた部分も納得できる結末だったし、まさかキーパーソンが紀貫之だなんて。これだけみるとわけわからないけど、文学部出身者としてはなるほどね。と思 -
Posted by ブクログ
幻想シリーズ第1弾
就職浪人中の安倍アズサは、履歴書のに書く資格がなく、
就職担当の職員に怖いかををされ、特技として「探し物」などと
書いてしまっていた。それが功を奏したのか、就職担当の職員から、
名指しでアルバイトの求人があるとの連絡があった。
職場は山頂にある不思議な郵便局。次々と不思議な人々に出会う。
作品を読む前の知識として、ファンタジー作家と言うことで、
初めてこの作家の作品を読み始めました。
そこで感じたのは、ファンタジーではあるものの、
ホラーの要素もあり、いろいろと不思議な展開が待ち受けてると期待しつつ
読み進めていきました。作品に登場するある人物の存在が、
最終的には、ファ -
購入済み
読み終えた後の爽快感
幻想郵便局からシリーズずっと読んでるファンです。
幻想シリーズ全般にある、不思議な事を普通にこなしていくムードや、今までの作品に出てきているキャラクターがチョコチョコ出てくるのが、楽しく嬉しかったです。
けれども、この作品が1番不思議な力を最小限にしか使わずに事件解決していたように感じました。
-
Posted by ブクログ
「どうしてもガマンできなくなったら逃げちゃえ」は文庫版あとがきに作者が読者に充てたメッセージです。
少しでもこの言葉にシンパシーを感じたり、心を動かされたそこのあなたにお薦めの一冊となりましょう。
前作「幻想郵便局」の姉妹編という位置づけですが、独立しているため順は逆でも構いません。
一人称の語りで進められて行くのですが、到底コミュ障とは思えないほどユーモアに満ち溢れていて数回通勤の車内で噴いてしまいそうになりました。
終盤にかけて伏線が収束していく様はことのほか痛快で、それでいて闇の部分も孕んでいてなんといいましょうか、てんこ盛りでとても良い塩梅でした。