堀川アサコのレビュー一覧
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あの世とこの世が繋がっている場所を舞台にした〈幻想〉シリーズ第九作。今回の舞台は『世界のハテ商店街』。
ふざけたネーミングだが物語はシリアス。だが文体は軽快でコミカル。〈幻想〉シリーズらしい話。
新しく出来た大型モールへの移転を迫られる『世界のハテ商店街』。移転していく店が増える一方で立ち退き断固反対を訴える店もある。主人公の小学生・ホタルの祖父もその一人で反対派と共に市役所の担当者と闘っている。
そんな中で『交差点のアカリさん』なる女性の怨霊が現れるようになり、彼女の祟りを気にして立ち退く者が増えていく。
これまでのシリーズ作品では、コミカルな語り口やキャラクターの一方で残酷な展開になることもあったので心配したが、そこまで酷いことにならずホッとした。
しかし立ち退きをさせようとする不動産屋と市役所職員がキツイキャラクターで強敵。しかも二人とも他人から見ればしょうもない理由で頑なになっているのだから怖い。
物語の本筋は商店街の立ち退き問題。しかし『交差点のアカリさん』が何故商店街を祟るのか何者なのかも気になる。
また週に一度の逢瀬を楽しんでいる戦死した夫とおばあさんとの夫婦に危機があったり、ホタルの祖父が初恋相手のおばあさんの態度に一喜一憂したり、ホタルの同級生・田辺が『交差点のアカリさん』の祟りに悩んだり、様々な要素も肉付けされる。
シリーズキャラクターの赤井局長と狗山比売、青木さんも出てくる。
ホタルの大人びた生意気キャラクターでグイグイ読み進めるが、全体的には苦しい場面は少なく、ホタルの活躍譚として読めた。ただパンチはあまりないかも。結末はホッと出来る。 -
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ネタバレ○おかしな登天郵便局に一人の少女が時間をかけて向き合う
短大に残って就職浪人中の安部アズサは、就職課への相談の中で「郵便局」の求人があることを知り、早速「登天郵便局」へと出勤することになる。特技である「探し物」を期待されてのことだったが、そこにいる職員は局長の赤井をはじめ局員の青木さん、謎の金ダライを回す登天さんなど、割とわけのわからないメンバーシップである。
アズサは、途中断念しかけながらも、登天郵便局に隠される「木簡」を探そうとしたり、巻き起こる様々な事件を解決しようとするが、実はこの場所は有名な心霊スポットだった!?
真理子さんが出てきた時点で、なんとなく幽霊モノかなと思うが、なかなかその全貌は見えてこない。アズサが不審にも思わない時点でややご都合主義的にも思えるのだが、アズサの真っすぐなところに読者はどんどん惹かれていく。最初は脱落しようとするのだが、だんだんメンバーや場所に愛着がわいていくのは、アズサだけでなく我々読者でも一緒でなかろうか。
黄泉の入り口であるこの郵便局が、現実世界の人間の成長を助けてくれるとは、きっと郵便局の人たちだって気づかなかっただろうね。 -
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ネタバレバツイチで家族とも疎遠の正美。乳がんを患い、癌保険に加入して居なかったので金銭的にも苦しくなった。姉はダウン症で施設暮らし、兄は金の無心をしてくる。癌になった事で墓守が居なくなることを懸念した正美は、墓じまいを思い立ち…
正美がとにかく不憫。顔だけで選んだ旦那とは上手くいかずに離婚。父は開業医だけど性格に難ありで金銭的にも余裕なし。姉は施設暮らしで亡くなった母からは姉を面倒見させる為に産んだとか言われるし、兄と兄嫁はお金の事しか言わない。これだけでも災難なのに、癌にまでかかって。それでもやさぐれず、真っ直ぐ前を前へ向かう正美は凄いです。
墓じまいがここまで手間がかかるのも知りませんでした。
経営してる古書店の店員のヒロコがカラッとしてて唯一の救いでした。 -
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クーラーもない建物の方で働く主人公は
ある日給湯室で小さいおじさんを見る。
都市伝説の、ではなく、そこに住んでる(?)おじさん。
ちょっとした事ならできる能力を持っているようですが
人を縛り付けるほどではない模様。
長く生きていたから? でしょうか。
土地を売ってもらうため、昔の事件を解決せねば~で
すぐに協力体制に入るかと思ったら、そうでもなく。
結界があるのに、そんな事で出ていけるとは…と
突っ込みたい感じがする移動手段。
外に解き放たれた小さいおじさんは頑張ってます。
お酒をどう抱え込んでいるのか、も聞きたい部分です。
孤独な人にしか見えない、おじさん。
寄り添ってくれる人がいない、という定義か
心を通わせている人がいない、という事なのか。
事件解決後、おじさんとの交流が寂しいような
良かったような…。 -
Posted by ブクログ
幻想って着く本前に持ってたな、似たようなお話かな?と思って読みはじめました。後書きで3作目と知りました...2作目読んでない...。
そして1作目の内容を全然覚えてなかったので登天さんも鬼塚さんもわからず普通にソロ本として読んでしまった。続けて読めば登天さんキター!ってなったでしょうに...
日記店なんてあればぜひとも伺ってみたいお店ですね。登場人物たちのように「●●するような日記ください」と目的を持って注文はできなさそうだから猩子さんにあなたにぴったりの日記はこれ!って選んでもらいたいです。そして猩子さんはみんなが知るあの人なのですね、そうだと素敵だな〜と思った時にだから幻想がつくんだと思いました。
r2.2.6