堀川アサコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前作同様に幻想小説
死者が成仏する映像も流す寂れた映画館で、幽霊が見えるせいで学校に行かなくなった女の子が働くお話し
前作とのつながりは、登場人物の何人かがかぶってるけど、前作の事を知らなくてもまったく問題がないくらいに関係ない
悪霊かと思わせて良い幽霊なんでしょ?感が伝わってくるんだけど、実際は・・・ という深読みトラップな仕掛けがどうもいただけないなぁ
ま、そもそも死者がむこうの世界から戻ってくるとか、現世の人も行ける郵便局があるとかって時点で突っ込みどころは満載すぎて逆に突っ込めないんだけどね
ストーリー的には、そんなに面白いわけでもない
後付けな設定もちらほら
このシリーズ?も -
Posted by ブクログ
幻想シリーズの、堀川アサコさんの文庫書き下ろし…。
ホラーファンタジーの堀川さんらしぃ作品でしたが…、
代表作の幻想シリーズと比べると、ちと大人しめかな?
幻想シリーズでは、現世と黄泉の国の境目に存在する、
映画館や郵便局といった公共施設を舞台に、文字通り、
プチ・ホラーやファンタジーをメインフレームとした、
幻想的な世界観を持つ奇妙な雰囲気のお話でしたが…、
本作品では、あくまでも、
不思議な言い伝え(予言暦)のある現世のお話であり、
骨格となるエピソードのカギを「催眠術」とした点で、
ホラーファンタジーの面白みが、減じてしまったかな?
キャラクターや設定も悪くはなぃので、
もっと「 -
Posted by ブクログ
ホンワカとしたファンタジー色のイメージだった幻想シリーズ。日記店は違った。
読み始めはミステリーっぽさもあり、次第にいつもの幻想シリーズっぽくなりつつ、最後は「えっ?えっ?」の新展開。まさか登天さんがあの人で、猩子さんはあの人?
ちょっと強引な結末という気もするけれど、でも幻想シリーズならありかもね。
日記って人に読まれることを前提として書いていないから本音がいっぱい。それを読む事で自分の迷いを消してもらえるとは思えないけど、書いた人の「人となり」を知るには手っ取り早いかもしれないな。読まれたくはないけど。
【謎の美女、猩子が営む日記堂。山奥に佇むこの店では、人に読ませる目的で書いたのでは -
Posted by ブクログ
『幻想郵便局』の続編?姉妹編との事。
今度は不登校になってしまった女子高生・スミレが主人公。
いいとこのお嬢さんで「趣味はシリトリ」「幽霊が見えたりする」等と少し浮世離れしてるけど、どこか憎めない女の子でした。
また、彼女の初恋(しかも一目惚れ)が良いスパイスとして全体に効いています。
御年80歳の女傑タマヱ大奥様や美人の(もう焦げてない)幽霊真理子さんなど、前作にも登場した人物も再登場したりして『郵便局』との繋がりに思わずニンマリしました。
終盤は一気にクライマックスに突き進んでいく感じでページを繰る手が止まらなくなりました。
爽やかな読後感でした。『郵便局』よりも好き。