堀川アサコのレビュー一覧

  • 大奥の座敷童子
    徳川家康が若かりし頃から、幾度となく難儀を防いでくれたボロを着た男があった。
    その男を小さな藩の藩主に。
    それだけではなく永代お役目御免の証書を。

    その小さな藩から、大奥に座敷童を探しにきたのは、美女戦、(今で言うところのミスコン)を勝ち抜いた少女。
    一期(いちご)だ、大奥の当時のたった一人の側室...続きを読む
  • 幻想商店街
    「一本道」という絵を通って亡くなった人が買い物にくるという「世界のヘソ商店街」。その境界エリアがなくなる危機。
    誰が「一本道」を描いたのだろうか?なぜ「世界のヘソ」という名前がついたのだろうか?「一本道」のギャラリーの場所が変わると出入口も移動するのか?新しいショッピングセンターは境界エリアになり得...続きを読む
  • うさぎ通り丸亀不動産 あの部屋、ワケアリ物件でした
    とある町の丸亀不動産という不動産屋の社員の間山美波は仕事はてんでだめだが実は幽霊が見えるという特技もち。

    だがそれもほんとに見えるだけで倒すとかそういう能力は一切なし。おかげで傲慢な社長に振り回される。

    そんな不動産屋が舞台の話が3編、どの話も事件、事故大きな話の展開もなく淡々と話が進んでいくの...続きを読む
  • 幻想商店街
     あの世からも買い物へ来る、不思議な商店街「ヘソ商店街」。だが、大型ショッピングモールが建設予定となり、市役所の担当者が説得に来る。そん中、建設反対の声をあげた少女・ホタルは奇妙な怪談の「交差点のアカリさん」の正体を探し始めて…

     商店街を守る事に情熱を注いでいるホタルがどんどんあの世の者と交信す...続きを読む
  • 幻想商店街
    あの世とこの世が繋がっている場所を舞台にした〈幻想〉シリーズ第九作。今回の舞台は『世界のハテ商店街』。
    ふざけたネーミングだが物語はシリアス。だが文体は軽快でコミカル。〈幻想〉シリーズらしい話。

    新しく出来た大型モールへの移転を迫られる『世界のハテ商店街』。移転していく店が増える一方で立ち退き断固...続きを読む
  • おもい おもわれ ふり ふられ
    サクッと読める。無茶な仕事に我慢ができず巫女になったミノリと元キャバ嬢の李花を中心に、バタバタと楽しく事件が勃発する。
  • 幻想郵便局
    あまり期待せずに読み始めたのだが、思いの外面白かった。日常と非現実が薄っすら交わる、正に登天郵便局のようなお話。割とストーリーはほのぼのしているのに、徹頭徹尾薄寒さが漂う不気味さがあり、少しの緊張感に背を押されながら一気に読み進めました。でも癒し小説、ではないかな。文章力よりは設定で押し通すタイプの...続きを読む
  • 幻想商店街
    別荘の管理は大変だから売ったほうが良いと助言を下さったアカリさんのご親族は、彼女の安否に不安はなかったのかしらん?
    別荘の光熱費は口座引き落とし?ちゃんと落ちてたのかな?
    などと要らない心配をしてしまった。

    大人 顔負けのホタルちゃんには脱帽です
  • 幻想商店街
    再読2回目。
    幻想シリーズは何作目だろうか。作品ごとにムラ(あくまでもわたしにとっての)はあるけど、どれもコンスタントに面白い。突拍子もない設定だけど、どこかにこんな場所があってもいいなぁ、と思える。ほんわか。
  • 幻想商店街
    今回はいつもパンチが足りない感じがして~。

    場所が商店街だったり、局長が神主もどきをしていたりというところが引っかかったりしてました。

    幻想シリーズはやはりパンチが必要だと思うんですけれども、今回は少なかったです。
  • 幻想郵便局
    ○おかしな登天郵便局に一人の少女が時間をかけて向き合う
    短大に残って就職浪人中の安部アズサは、就職課への相談の中で「郵便局」の求人があることを知り、早速「登天郵便局」へと出勤することになる。特技である「探し物」を期待されてのことだったが、そこにいる職員は局長の赤井をはじめ局員の青木さん、謎の金ダライ...続きを読む
  • ある晴れた日に、墓じまい
     バツイチで家族とも疎遠の正美。乳がんを患い、癌保険に加入して居なかったので金銭的にも苦しくなった。姉はダウン症で施設暮らし、兄は金の無心をしてくる。癌になった事で墓守が居なくなることを懸念した正美は、墓じまいを思い立ち…

     正美がとにかく不憫。顔だけで選んだ旦那とは上手くいかずに離婚。父は開業医...続きを読む
  • 幻想蒸気船
    幻想シリーズ。

    親を亡くし、仕事をなくし、どん底状態のつむぎ。奇妙島の島主の跡取りの話が持ち上がり、ようやく見つけた職場に、あの世とこの世を結ぶ蒸気船の黒船ペリー号が現れる。

    幻想郵便局の局長が登場するのが、世界が繋がっているようで嬉しかったです。

    ひとの目に見えなくても赤殿中のようなコミカル...続きを読む
  • 小さいおじさん(新潮文庫nex)
    クーラーもない建物の方で働く主人公は
    ある日給湯室で小さいおじさんを見る。

    都市伝説の、ではなく、そこに住んでる(?)おじさん。
    ちょっとした事ならできる能力を持っているようですが
    人を縛り付けるほどではない模様。
    長く生きていたから? でしょうか。

    土地を売ってもらうため、昔の事件を解決せねば...続きを読む
  • 幻想蒸気船
    お気楽に楽しく、舞台転換の速さに乗り遅れながら読み終わった。
    赤殿中は赤井局長じゃなかったのか……
  • 誰も親を泣かせたいわけじゃない
    エリート証券マン、名門私立高校教師、AV男優、弁当屋…職業でその人の人生が幸せかどうか決めることはできない。

    親を喜ばせたくてその職業を選んだ人はいるかもしれないけれど…親を泣かせたくてその職業を選ぶ人はいないと思う。

    どんな仕事に就いても本人が心から満足して幸せなら、周りの人も親も幸せだと思い...続きを読む
  • 仕掛け絵本の少女 鬼と光君
    歌舞伎町のNo.1ホストのヒカルは、店の客から「鬼の腕」なる怪しげな干からびた物をネットオークションに代理出品する羽目に。それが一千万で落札された物の、それから不思議な事が立て続けに起こり、カイと名乗る少女に古書を買いに行けと言われ…買った古書の中へダイブして平安朝にタイムスリップとかハチャメチャで...続きを読む
  • 仕掛け絵本の少女 鬼と光君
    絵本の中の世界へ飛び込んで、大?活躍。歯を食いしばってもこの世にいるしかないこの身には夢の世界。ヒカルが光君?… 光源氏のイメージが壊れるよぅ(涙)
  • 幻想日記店
    幻想って着く本前に持ってたな、似たようなお話かな?と思って読みはじめました。後書きで3作目と知りました...2作目読んでない...。
    そして1作目の内容を全然覚えてなかったので登天さんも鬼塚さんもわからず普通にソロ本として読んでしまった。続けて読めば登天さんキター!ってなったでしょうに...
    日記店...続きを読む
  • 幻想寝台車
    霊界と現世を結ぶ幻想寝台車

    手違いで死神の村に来てしまった多聞。
    廃駅から幻想寝台車に乗り、連絡バスに乗って?
    兄弟の名前が一宇と多聞、名前が仏教的なところも死神に魅入られたせいか?