あらすじ
新卒で入った会社を1年で辞め、無気力に過ごしていた28歳の米田亜美。親戚の紹介で受けたお惣菜屋の採用面接で、いかに「働くのがキライ」か力説した亜美だったが、店長のテルちゃんに気に入られ、アルバイトとして働きはじめる。
いつもメンチカツを買っていく青年や、噂話が好きな社長夫人と接したり、夏の新メニューを提案したり、嫌なはずの仕事が意外と楽しいかも!?
自分に合った働き方を見つける、令和のお仕事小説。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
わたし、働くのがキライなんです/「ただ者ではない」感じ
/まるで恋でもしたみたいだ/地獄のトロイメライ/
うちの表六玉、クロマグロを釣るんだって/
うしろのしょうめん、だあれ/
ちきしょう。ちきしょう。ちきしょう/
え? ええ? えええ?/暴力なんてのは、敗北の証拠なのだ
/わたしは、手ひどい裏切りに遭った気がした/
行きましょう!/亜美ちゃん、あんたはエラい!
働くのがキライと言って面接に受かる??
う~~ん。
真面目に苦しんで働くより、少しお気楽に楽しんで働くほうが良いか と思ってしまう。環境が許せばだよなぁとも思うけどね
Posted by ブクログ
「お惣菜屋さん」で働く=小野寺史宜さん「ひと」のおかずの田野倉を思い出す!
勿論内容は違うけれどなんとなく似たような雰囲気を感じる。
所謂お仕事小説とは、またちょっと違う印象だけど気を張らず楽しみながら面白く働く…こういうお仕事小説も良い。
あまり難しく考えなくても軽く読め心の平穏に最適。
ここでも出てきたなぁ…家族の絆と束縛…という言葉。
そして人が集まるところには日向が出来れば日陰もできる…そうそう、ガンガン自分の感情を表に出す…それって受け止めてくれる人がいるからこそ成り立つのだという事をどの位の人が気付いているんだろうなぁ…と漠然と思いながら、そう、堀川さんの小説はなんかいつもサラサラっと読めるのが自分にとっては魅力かな。
Posted by ブクログ
キッチン・テルちゃんと言うお弁当屋さんへバイトを決めた主人公の亜美。がむしゃらに働くのは嫌、集団行動や会社勤めが合わず、なまけ者を自負する亜美だけど、なぜかキッチン・テルちゃんでの仕事は苦痛でなく…
亜美ちゃんの設定に親近感、誰だってそんな働きたいわけないでしょと思う派なので共感しつつ読みはじめました。テンポ良くお弁当屋さんの日常と人間味のストーリー、おもしろく読めました。
Posted by ブクログ
お仕事小説かと言われると疑問だけれど面白さは間違いなし。
主人公・亜美ちゃんを筆頭に登場人物みんな自分勝手にやっていてそれがだんだん気持ち良くなってくる。
自分の生き方を貫き通すことを諦め、他人に合わせることに疲れ果ててしまった大人たちに読んでほしい。
Posted by ブクログ
新卒一年目にして働く辛さを味わい、「働くことが嫌い」になった主人公。親戚から紹介された惣菜屋の面接で、「働くことが嫌い」なことを力説したけれど、そこを気に入られて、勤めることに。狐につままれた感じのまま、働き始めると、嫌いなはずの仕事に楽しさを感じ始める。トラブル続きで結構大変だったはずなのに。仕事の紹介じゃないお仕事小説。