堀川アサコのレビュー一覧
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ソバ65億杯分にも膨れ上がりかねない負債を抱えている野笛藩。
この状況を打開すべく、美人相撲1位となった今井一期は、江戸城大奥にいるという野笛藩出身の座敷童子を連れ戻す任務を命ぜられる。はたしてイチゴは座敷童子を見つけ、野笛藩を救う事ができるのか!というお話。
ソバ65億杯分の負債じゃ~自分たちの力じゃ、もうどうしようもないのだろうが(笑)
座敷童子に何とかしてもらおうという他力本願的な発想が面白い。
この野笛藩の面々。イチゴも含め、どこかおっとりしているというか。。。。なんというか。なぜか憎めない。
イチゴを支える面々も個性があって魅力的だ。
特に、サダさんは良い味出してる。
シリー -
Posted by ブクログ
幻想シリーズなんですが、このシリーズの「シリーズなのかな?あぁ、シリーズなんだね」という緩いつながり方がとても好ましい。登場人物がそれぞれ素敵なキャラクターで、個性を発揮してるんだけれども、シリーズであることを強く主張しない。その分、「うん、そうだよね、そうそう」とにんまりさせられる感じが、これもまた、好ましいのです。
さすがに、探偵社。今までで、最も事件らしい事件となりました。ご都合主義かと思えるくらい、すべてのことが事件に集約されていくのは、幽霊が中心人物なのだから、仕方がないことで、それが文章にスピード感を与えているんですね。
一番意外だと驚いたのは、探偵社の新所長、へえ、あんたが所長に -
Posted by ブクログ
堀川アサコさんが書かれた「幻想探偵社 (講談社文庫)」は、「幻想郵便局 (講談社文庫)」から続くシリーズ物の第4作目だ。今回は幽霊専門の探偵社が舞台の物語だが、怖くもなければ恐ろしくもなく、ほんわかとした心温まる物語だ。
《あらすじ》
中学校の野球部でエースをつとめる海彦は、チームを夏季大会で準優勝に導いた真面目な性格の生徒。そんな海彦は父親のちょっとした一言でスランプに陥ってしまい、やむなく野球部を休部してしまう。
周囲の理解を得られないまま、やるせない気持ちで街を歩く海彦の前に、同級生で密かに憧れていたユカリの生徒手帳が落ちていた。慌てて周囲を見渡すとユカリは古ぼけた雑居ビルに入っ -
Posted by ブクログ
父親が死んだ。
息子が犯人だ、と密告があった、らしい。
放蕩息子を想像したら…な肩書をもつ主人公。
父親が死んだから、な1話目展開は早かったです。
いや、そうじゃないかなとは思いましたが。
確かに現場を押さえるのが一番早いですが。
結局、主人公の父親の過去がどうだったのか
謎の状態に。
ヒモ生活をさせてくれていた相手が
帰ってこなくなった2話目。
強制同居が始まったわけですが
思考回路がこれまたすごい。
からの3話目になってくると、そう簡単に
驚かなくなったというか…。
4話目にたどり着いたら、あぁなるほど、としか。
壮絶いうべきなのか、狂ってるというべきか。
犯罪をしよう、と思う時点で