堀川アサコのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
久しぶりの幻想シリーズ。
連作短編。登天局長が大活躍してくれるので、とても嬉しい。ところどころで「ツラさん」などと呼ばれれるとドキドキと胸が高鳴る思いでした。
しかし、これまでのシリーズとは趣が違うなあ、と思いながら読み続けていました。
幻想シリーズ、これまではファンタジーだと思って読んでいましたが、今作は、むしろホラー。1編目を読み終えて、背筋がゾワゾワゾワーっとしました。
怖い。しみじみ怖い。書かれていない修羅場まで思ってはっきりと怖い。牡丹灯篭を連想したのはなぜだろう。わからないけど、なんとなく牡丹灯篭の語りを聞き終わったときのゾワゾワ感に似てる。
第3話あたりから、ファンタジーの感じがもどってきたような気がしました。
第5話、第7話と奇数編が私には好みにあいました。
それにしても、なかなか涅槃には行けないのですね。
輪廻の輪から抜け出すのは難しいことなのだなあと思いながら、それは苦なのか楽(ラクではなくて楽しみ)なのか、わかりません。
何はともあれ、幻想郵便局は相変わらず多忙な様子。
これなら、次の活躍も教えてもらえそうだと期待するのは、読者のわがままでしょうか。