あらすじ
絵本から飛び出した少女は錬金術師の末裔!
女子中学生の小寺音々は、一学期の終わりの日曜日、近所の神社で開かれていたフリーマーケットで、うっかりお目当ての本と間違えて、一冊の古い絵本を買ってしまった。タイトルは『仕掛け絵本の少女カイ』。ひらくとレトロな洋館が飛び出す、まさに『仕掛け絵本』なのだった。しかもこの本、古書店に売り払っても学校の本棚に置いて帰っても、必ず音々の前に戻ってきてしまう怪奇ストーカー本で、ついには勝手にページがめくれて、中から黒いワンピースの三つ編み少女が飛び出してきた。何を隠そうこの少女こそ、錬金術師の末裔を名乗るカイだった。
独特な理論で現実世界をひっかきまわし、つねに台風の目になるマイペース魔女っ子のカイ。だが、カイの絵本の中はさらにカオスで、伊達政宗などの有名な武将や歴史上の人物たちが時系列関係なしに闊歩している。不思議
だらけのカイと、ついでに、大人の事情で親戚中をたらい回しにされているイトコのタカユキとともに、ネネはご町内の事件や家族トラブルの解決に乗り出すことに……。
はたして多感な女子中学生は、摩訶不思議なひと夏の大冒険で「今よりもうちょっと幸せ」になれるのか!?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
中学生の小寺音々が神社のフリマで間違えて古い仕掛け絵本を買ってしまう。しかもこの絵本、売り払っても置き去りにしても手元に戻ってきてしまう怪奇ストーカー本で、勝手にパラパラと捲れたと思ったら、中から錬金術師の末裔と自称する少女カイが飛び出してきた。軽いお話が読みたくて積読からこちらをピックアップしたけどちょうど良かったかも。LGBTの話題などもあったりしたけど、本当に仕掛け絵本の様なワチャワチャした感じで、まだ読書に慣れていない子供が読むとあまり深く考えずに読めて楽しめるんじゃないかと思った。
Posted by ブクログ
仙台、宮城が舞台の冒険物語☆面白くて一気読み!
最初は仙台が舞台と思わず、苦竹⁇福田町⁇と思いました。
絵本に出入りするとか飛行する猿とか錬金術師とか、ファンタジーではあるけれど、現代のインターネットとかLINE、学校内のヒエラルキーを花族・イモ族に分類するなど中々面白い☆
とにかく地名が馴染み深いので、長町とか四郎丸とか出てくるのが嬉しい☆
それにしてもタカユキの恋は実らなかったし、音々は1人になっちゃったけど続きはないようで…残念。
仙台に馴染みがある人にはオススメです☆
Posted by ブクログ
幻想シリーズを手掛けた作者と美麗なカバーイラストに惹かれて購入しました。普段はブックカバーをかけているのですが、読み進めている途中にふと何気なく表紙を見返してみたところ、物語の要素がふんだんに盛り込まれていてしてやられた感がありました。
Posted by ブクログ
誰しも一度は考えたことはないだろうか?
絵本の世界へ入ってみたいと…
『歯をくいしばれー!』
現実と絵本の世界の狭間で格闘する少年少女。
事件が解決したとき、きっと今より大人になってるよ!
タカユキかっこよかったよ!笑
実際にこんなことが自分の身に起きたら怖いなぁ。やっていけるかな?笑
徐々に世界に引き込まれた。
思っていたより壮大な話だった。