堀川アサコのレビュー一覧

  • うさぎ通り丸亀不動産 あの部屋、ワケアリ物件でした
    作者はライトに書くとライトな味わいに徹するなあ、それも悪くないなあ、と読後の感想です。味わいが幻想シリーズをもっとライトにした感じだと思います。多分、登場人物の関係があっさりしているからかな、と思いました。幻想シリーズだと、もう少し絡まり方が深く入り組んでくるかな。
    あんまり、業とか因縁とか縁起とか...続きを読む
  • ある晴れた日に、墓じまい
    核家族化が進み墓所をどう確保するかだけが、お墓問題では無い。少子化、離婚も含み独身者も増えており、どう墓じまいをするかも、まさに現代人の直面している問題。本書の主人公もバツイチ、子なし、兄弟事情もあって、自身の癌を契機に墓じまいを考えるようになる。色んな状況が折り重なりつつも、そこは作者ならではのエ...続きを読む
  • 定年就活 働きものがゆく
    勢いで定年退職をした妙子の奮闘。そこに孫も登場。無職、就活中、未亡人、母親、おばば。妙子というひとりの女性を多面的に描いていて、いろんなところで共感できた。きっと世の中にいろんな(妙子さん)がいて、みんな必死にそしてゆるくたくましく生きているんだろうなと思うと、ちょっと元気がでる。
  • 定年就活 働きものがゆく
    初めて手にした、この著者の作品。定年退職と称して、60歳で退職する妙子。再就職活動に勤しみながら、妙な会社に巻き込まれながらも自分の生き方やこだわりを忘れず貫く姿勢。ふとしたきっかけから生じた娘夫婦の養女=孫娘との二人暮らし。
  • 定年就活 働きものがゆく
     60歳で定年間近だった妙子。当然、継続雇用をする気満々だった所へ、若い子達の陰口と同い年の課長の栄転で頭に来て勢いで退職してしまった。
     夫とは死別し、娘も結婚していて暇を持て余してしまう。一念発起し就職活動をするが、どこもハラスメントな会社ばかりで…

     とにかく妙子のバイタリティに驚きました。...続きを読む
  • 定年就活 働きものがゆく
    花村妙子、定年退職の顚末/たまらなく、つれづれ/
    就活/家具のタケオカ/孫、登場/二人暮らし/
    就活再起動/ポリシー/墓参り/
    武田さんとアイドルちゃん/アイドルちゃんとの縁/
    アルバイト/愁嘆場/哀愁の大団円

    定年退職してもまだまだ働きたい妙子さん。ひょんなことから娘夫婦の養女との二人暮らしに。...続きを読む
  • 不思議プロダクション
    デパートのおもちゃ売り場の電話が鳴る話怖かった((( ;゚Д゚)))
    登場人物は面白い人ばっかだった。
  • 幻想映画館
    幻想郵便局に続く2作目。
    古ぼけた映画館が舞台。
    少しズレた感じの高校生のスミレは、霊感があることで高校に馴染めずゲルマ電氣館で働くことに。

    友達の定義を考えたり、孤独がひとを如何に悩ませるかなど、根底のトピックとしては面白く感じました。人の結び付きがコロナで蝕まれている今では、人とのつながりの大...続きを読む
  • 幻想商店街
    堀川アサコ氏による幻想シリーズ。シリーズ初読み。
    あの世からも人が訪れる世界のへそというところにある商店街が舞台。
    その商店街に大型モールへの移転を要請され立ち退きの危機にあっていた。

    そんななか立ち上がったのが小学生のホタル。商店街を立ち退かせようとする市の担当者に必死に抵抗。
    そこからなぜか交...続きを読む
  • 幻想商店街
    そろそろ暑い時期になるから、季節感のあるホラーものとか読んでみたいと思っていたところに本書と出会い読んだ。

    幻想シリーズの9作目。1冊完結型なので9作目から読んでも十分楽しめた。ホラー=グロテスクというイメージがあったので、本書のほんわか心が温まる物語は予想外だったけど面白かった。他の物語で登場し...続きを読む
  • 幻想商店街
    今回の舞台は立ち退きを迫られた商店街。
    商店街の危機、小学校の廃校に立ち向かい幽霊のアカリさんの謎を解く、今どきの小学生のホタルが主人公。

    他の幻想シリーズで登場したひとたちが、登場したりとシリーズを知っている者としては嬉しい一面も。
    主人公のホタルがちょっとませていて今どきの女の子だなと思いまし...続きを読む
  • 幻想郵便局
    彼岸と此岸の境目にある幻想郵便局でバイトする事になったアズサを取り巻く出来事が、ファンタジックも然りミステリー要素も含まれて物語の背景を想像したり、思考したがら楽しんで読めました!
  • おもてなし時空ホテル~桜井千鶴のお客様相談ノート~(新潮文庫nex)
    完全なる悪人がいないのが読みやすい。
    悪人になるも、善人になるも、出会いなんだなー。
    少しでも誰かにいい影響を与えられる人になりたいと思った。
  • 幻想郵便局

    青木さんは,口は悪いけれど心根は優しくて頼りになる。
    あんな友達がいたら,なんでも心置きなく話せそうだ。

    死んだら無になるの?
    その答えはノーであってほしい。
  • 予言村の転校生
    読みやすい。
    中学生から高校生がターゲットかな。

    面白いので、この著者の作品、別のもの読んでみようと思った。
  • 幻想日記店
    幻想〜、というものが他にもあるのね。どんなかな?
    自分にあった日記を手渡してくれるってどうなの? 現状に何かしら関係ありそうな他人の日記を読んで自分を戒めるのだろうか。「他人の」日記というところが魅力的ではあるけどね、覗き見的な感じがして。
  • 幻想郵便局
    お花畑が広がる郵便局。此岸と彼岸の垣根が低い。成仏できない怨霊やら殺人事件やらが絡んでいるとは思えないほど、明るく懐かしい感じが漂う小説。主人公がとかく呑気な性格で、怖がる様子もどこかゆるい。そんな彼女の“焦げた真理子さん”という表現が私的にツボ。土着の神が一番底知れず怖いが、郵便局の面々の対応も別...続きを読む
  • ある晴れた日に、墓じまい
    墓じまい。
    子どもの頃参った墓は父母のそれぞれの実家の墓だった。両親が建てた墓に最初に入ったのは父だった。その墓は長男である弟が引き継いだ。後のことは彼にお任せになるだろう、きっと。
    さて わが夫は長男で子供は皆独身…… どうなることやら
  • 幻想蒸気船
    [幻想蒸気船]
     堀川 アサコ
    幻想ファンタジー小説。
    現世とあの世の境界を幽霊蒸気船・黒船(勿論、ペリーも幽霊として登場)が繋ぎ、境界線上の奇妙島の跡取り問題や海賊との戦い、主人公・ツムギの両親の過去も明らかになるなど盛り沢山。
    最後は少し急ぎ足的な部分もあったように感じるが、今は蒸気船2を読みた...続きを読む
  • 幻想蒸気船
    幽霊と妖怪
    未だ鎖国を続け、江戸時代の文化をそのまま保持している島
    他の幻想シリーズとはちょっと趣が違う感じ。

    亡くなった人とも、生きている人とも、幽霊とも、妖怪とも話をすることができる。この人たちはどういう人なのでしょうね。