堀川アサコのレビュー一覧
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幻想シリーズ 第2弾。
女子高生の楠本スミレは、ある日、高校の最寄り駅で
父の不倫現場に遭遇してしまう。
父の後を追い学校とは反対の改札口を出て商店街を行くと、
映画館に迷い込んでしまった。そこはゲルマ電氣館という名画座だった。
その映画館に入り浸るようになり、不思議な出来事や事件がに巻き込まれていく。
ファンタジー作品とミステリーの融合のような作品で、
単体で十分楽しめる作品。であると同時に、登場人物および一部が、
第1弾の幻想郵便局と繋がっている。
しかし、話がそのままつながっているわけではないので、解説でも
書かれているが、姉妹的作品と言うべきでしょう。
全体的に楽しめたのですが、自 -
ネタバレ 購入済み
終わり良ければ….….
作者の幻想シリーズは、随分読んだけれど、それらとは、ちょっと違う趣の有る作品だった。ミノリの最初の嫌な仕事の書き出しで、思いっきり、気分悪く、げっ!となったが、それからの、話は、あれこれ有って、最後のお弁当のスキ鴨には、顔が、ニマニマしてしまった。こういう話も、好きかも….….(笑)
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Posted by ブクログ
読み始めて、シリーズ一作目を読まないといけないと思ってそちらを読み、その後、続きを読みました。
もう少し、このドロドロした雰囲気、妖艶な感じを推し進めてもらいたい気分も残りました。また、登場時間の長いドラ息子の屈折ぶりがもっと大きいとより楽しめるのかな、とも思いました。
一筋縄ではいかないような謎解き、それを楽しむことができました。読者の思う結末に向けて、紆余曲折、遠回りしながら、しかし、きちんと予定通りに着地する感じが私は嫌いではありません。着地迄の経過を十分に楽しめました。
一作目、本作と、このシリーズのもつ雰囲気が磨がれてきたように思います。
エピローグの、そのおしまいが「いかにも」とい -
ネタバレ 購入済み
ほんわか軽~い小説では無かった
ほんわか、軽~い小説かと思いきや、結構、重く、ミステリアスな一冊だった。幽霊専門の、たそがれ探偵社に、依頼人の幽霊が、訪ねて来た時に、たまたま居合わせた中学生二人。15年前の事件を調べていく内に、出会う様々な人とその人生。中々、考えさせられる物が有った。
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Posted by ブクログ
作者はライトに書くとライトな味わいに徹するなあ、それも悪くないなあ、と読後の感想です。味わいが幻想シリーズをもっとライトにした感じだと思います。多分、登場人物の関係があっさりしているからかな、と思いました。幻想シリーズだと、もう少し絡まり方が深く入り組んでくるかな。
あんまり、業とか因縁とか縁起とか感じない雰囲気がライトな味わいです。
3編を読み終えて、この作者らしい落ち着き方だったな、と安心する結末。
この登場人物たちをもう少し育てていってほしいな、つまり、続編があってもよいのではないかな、と思います。そんな明るさのある「視える」話でした。
作者の初期のようなもう少し陰のある話も読みたくなっ