森内薫のレビュー一覧

  • クオリティランド

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    読みやすくてポップというか軽い印象で、ドラマ化するみたいだけどマンガやアニメ化の方が合いそう。あり得ないような、もしかしたらすぐそこまで来ているような、AIに管理された世界の話。
    あり得なさそうな印象を与えるように、わざと大袈裟な話にしているような気がしないでもない。

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    2025年06月06日
  • 格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか

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    そもそもの経済成長がどのように行われてきたかの話が始まり、そこから歴史を現代から過去にさかのぼりながら格差がなぜ起きたかを解明しようと話が進む。
    様々な要因があるのではないかと疑問を投げかけつつ、その要因を深彫りしていって、最終的に多様性というところに着地している。そしてアフリカからの距離と多様性の相関について話しており、その点に面白さを感じた。
    完全に納得してはいないものの、私の思いつかない色々な観点での洞察があり、非常に感心した。

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    2025年05月18日
  • 格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか

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    比較するから、格差が可視化される。
    当たり前のトートロジーだが、文明が思い思いに発展する過程で「格差がない」方が難しい。交じり合う事により差が見えて、その差を互いに利用し合う動機が生まれる事で比較優位、国同士の強弱の関係性が用いられる。本書は、その強弱の関係性が何に起因するのかを探る。

    本書は、強い方の理由に着目する所から始まる。前段としてマルサスの人口論における生産性の成長速度に対する人口増大の限界を引き、それを突破する事が強者の条件を満たす事を説明する。技術の発展が人口増加を持続させ、人口増加が技術を発展させるという好サイクルが必要だった。しかし、技術の進歩と土地の生産性の高さはたいてい

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    2024年12月31日
  • 格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか

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    ー 人類の旅は、魅惑的なエピソードに富んでいる。ディテールの大海原に漂い、波にもまれていると、水面下の強力な流れはつい見過ごしてしまう。本書の第1部では、これらの底流、つまり技術の進歩と人口の規模や構成との相互作用に焦点を当ててきた。こうした力が人類の発展―脳の進化、農業革命と産業革命という二つの重大な革命、人的資本への投資の増加と人口転換など、私たちを地球上でもっとも有力な種にした主な出来事にどんな貢献をしたかを把握せずに人類の歴史を理解するのは、事実上不可能だ。

    これらの底流はすべてを統合する概念の枠組みを提供し、人類の旅を理解する明確な軸を与えてくれる。それがなければ、人類の発展の歴史

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    2024年10月01日
  • 格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか

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    【感想】
    世界には途方もない格差が存在している。アメリカの一人あたりGDP(2020年)は63,028ドルである一方で、アフリカ諸国の一人あたりGDPは、サハラ以南の国家全体を足しても、1,502ドルしかない。一方、国家間だけでなく一国内でも格差は深刻であり、アメリカでは上位1%の超富裕層が総資産の30%を握り、上位10%が全体の70%を握っている。
    格差は年を追うごとにどんどん拡大していっているのだが、しかしそもそも、格差が出現する発端となったのはどういう事象だったのか?欧米とアフリカの間に格差があるのは今に始まった話ではないが、何故数世紀も昔から経済状況に優劣があったのか?そうした疑問を紐

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    2024年09月17日
  • 続・善と悪の経済学 資本主義の精神分析

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    セドラチェクの著作に触れたくて読んだ。先に続編から手に取ってしまったが、特に問題はない。本作は、ユングやフロイトの精神分析や、ギリシャ神話、聖書、その他の寓話などから、現代における人類の経済活動を読み解こうとするもの。

    リリスの話が面白かった。アダムとイブのイブよりも先に登場していた女性。ー リリスは神話に出てくる中で、「抑圧されている」という感情をもった最初の人物だ。抑圧にまつわる描写は、もうひとつの古い文献にも登場する。メソポタミア地方で生まれた世界最古のギルガメシュ叙事詩がそれだ。ウルクの民は、専制君主ギルガメシュからの抑圧を感じていた。ギルガメシュが民に、町を囲む壁を築くよう強制した

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    2024年09月03日
  • 21世紀の社会契約

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    著者(エジプト生まれ、米国育ち、イギリスをベースに世界銀行、IMF、イングランド銀行、英政府事務次官、LSE学長等を歴任した女性)は社会契約に関する見解について価値中立ではないと最初から宣言している。そのうえで現在、技術革新とグローバル化、女性の役割の変化、高齢化、地球環境問題により新しい社会契約が求められているとしている。その原則は、①最低限必要なものを万人が保証されること→(その結果)すべての人に安心を、②万人がそれぞれ最大限の貢献をすること→(そのため)能力に最大限の投資を、③一定のリスクに対する最低限の保護の提供を社会でも分担すること→(そのためには)効率的で公平なリスクの共有を。

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    2024年08月16日
  • 帰ってきたヒトラー 下

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     結末に賛否両論だろうな、と思いましたが・・・。個人的には、ヒトラーに対して、どこか人間味を感じました。いくら総統といえども、やはり人間、とでもいいましょうか・・・。

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    2024年02月19日
  • 帰ってきたヒトラー 上下合本版

    A

    購入済み

    面白かったが、それだけだろうか

    面白かったが、それだけではない。
    この物語での(主義、思想の面はともかく)彼の行動の面では
    大きな問題となるようなことは行っていない。
    彼がヒトラーとなったとき
    誰がヒトラーを生み出したことになるのだろうか。

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    2023年06月25日
  • 帰ってきたヒトラー 上

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    ヒトラーが現代にきたらどうなるのかをコミカルに描く。

    ヒトラーにざっくりとした知識しかない私だったが、詳しく知っていたらもっと面白いのだろうなぁと読みながら感じた。

    戦争をしていた時代と現代との価値観によるギャップと、その中でヒトラーの持つ価値観を通していくという内容が面白い。

    読み進める中で自分というものについて、改めて価値観を考えてしまった。

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    2023年05月20日
  • 格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか

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    マルサスは社会を貧困の罠に閉じ込めてきたメカニズムを解明し説明した。人類がいかにマルサスの罠を抜け出し,現在の劇的な成長を成し遂げてきたか。今なお国家間に貧富の差があるのかを解説。未来志向、教育、技術革新を促し、男女平等や多元主義、差異の尊重を進める方策こそが、普遍的な繁栄のカギであるとしている。

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    2023年05月07日
  • 脳科学は人格を変えられるか?

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    タイトルに惹かれて読んでみた。結論性格は変えられる。ということで希望が持てる。そして瞑想はすごい。やるしかない笑

    私は思っていたりより楽観的なんだと思った。随所にあるテストコーナーも面白かった。

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    2023年03月30日
  • 格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか

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    ネタバレ

    初期の農耕社会は狩猟採集民より生活水準は低下した。
    狩猟技術の向上で、獲物が減少し農耕に移行せざるを得なかった。
    イースター文明は魚の取りすぎで人口が80%近く減少した。
    統一成長理論=現代の経済成長とマルサスの時代の停滞を統合する理論。
    産業革命のころは4歳から働かされた。小さな手は繊維工場の機械の詰まりを取り除くのに好都合。
    工業化の進展で子供に可能だった単純作業が自動化され、児童労働の恩恵が減った。同時に教育を受けさせる価値が高まった。工場法で1833年に9歳未満のこどもの労働は禁止された。

    人口転換=1870~1920年ごろに出生率が30~40%低下した。
    食糧難の時代に平均結婚年齢

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    2023年02月07日
  • 細胞から若返る! テロメア・エフェクト 健康長寿のための最強プログラム

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    染色体の先端部分で寿命を司ると言われる「テロメア」について読みやすく書かれた科学書。細胞レベルで長寿を考えさせてくれ、生活習慣次第でこのテロメアが短くなるのを防いだり、逆に伸ばしたりできるというから、運動、睡眠、食物等、考えていかなければいけないと思った。
    KOBで電子版を購入した。

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    2023年01月14日
  • 空腹ねずみと満腹ねずみ 下

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    ネタバレ

    難民、政治家、ドイツのテレビクルー、ジャーナリストなど、様々な立場の人間の視点で描かれているところが面白かった。

    難民を被害者や弱者に仕立て上げ、遠く離れた所からドラマを見るように傍観する、全てのふつうの人たちに向けた痛烈なメッセージを感じた。

    ドラマを仕立て上げるのはメディアだとしても、それ望んでいるのは世間なのだから。

    難民もこの小説では単なる被害者として描かれてはいない。この小説に出てくるどの立場の人間も、究極的に最終的には自分のことしか考えていない。

    それがすなわち自分も含めて人間の本質なのだと思う。読んでる間中何度も「どうしょうもないじゃん」「そうするしかないよね」と脱力して

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    2023年01月07日
  • 格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか

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    人類の「発展」にこれだけの格差がついた理由を解き明かす一冊。まずは素直にそうだろうなと読める。気候、それがもたらす害虫などの生態系も人類の発展に大きな影響をもたらした。また、人類の誕生の地であるアフリカから遠くなればなるほど、集団の多様性が薄れていくという指摘には驚いた。漫然と逆だと思っていた。すると、日本人の均一性、移民を忌避する気質にも、人類誕生の日からの必然性がともなっているのだろうなというのが感想。

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    2022年12月08日
  • ネイビーシールズ(米海軍特殊部隊)・リーダーズ・マニュアル

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    ネイビーシールズにいた人が書いた本。

    株式会社は1600年がスタートだけど、軍隊はそれよりも歴史があるので組織におけるPDCAは意外と軍から学べるコトが多いと思ってます。

    訓練の様子とかが入ってくるけど、悪いチームはいなくて悪いリーダーがいるとかそういうエッセンスはめっちゃ参考になります。

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    2022年10月31日
  • 脳科学は人格を変えられるか?

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    脳の回路には可塑性があり、鍛えることで楽観脳にシフトすることは可能だ。その方法の一つに瞑想がある。集中するための回路は訓練次第で活性化し、すぐに集中モードに入ることができる。また感情のコントロール方として、イライラしたときに自分を客観視して感情をラベリングすることで受け流すことが容易になる。自分は悲観脳だと思って文中のテストに答えたが中間くらいだった。また別の記事で、ストレス発散に効果的だと言われる趣味が全て日常的にやってる趣味ばかりで、知らずにコントロールできてたらしい。新しい趣味に瞑想が加わりました。

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    2022年09月29日
  • 帰ってきたヒトラー 下

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    ともかく第二次大戦のほとんど全ての問題をヒトラー及びナチスに負わせているわけだ。ムッソリーニ及びイタリアは、途中で降伏して、内部告発で減免されたかのようで。
    そんなこんなだから、まぁナチスのネタとヒトラーのネタはざっくりおいしいネタということで、いくら悪事を働かせても大丈夫。従軍慰安婦問題とかにも通じるものがあるねぇ。
    でも今回はヒトラーのちょっといいところも探してみようネタなんであって、そりゃアンチとして再評価があっても良い頃だよね。もはや戦後ではないというか。
    まぁ多分に美化されてるところもあるんだろうけど、この自信というか、引っ張っていく力は参考になる面もあるんではないか。ヒトラーが成り

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    2022年07月18日
  • 帰ってきたヒトラー 下

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    上巻の面白さはそのままラストまで続く。
    主義主張はヒトラーと同じなのに、現代の今に置き換えてみればそれなりの説得力を持って行為的に受け止められ、本人にも魅力が感じられもして、恐いことだと思った。

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    2022年05月18日