森内薫のレビュー一覧

  • 帰ってきたヒトラー 下

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    何が笑いを誘うのかというと噛み合わない感じとか、お互いが誤解してしまってる感じか。
    ヒトラーが大した人物だと思うのはホントに自分にストイックでその信念を貫くためにものすごい努力と自制をしているようであること。単なる誇大妄想や私欲というより、ドイツという公に奉仕しようとする気持ちが強いのだな。

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    2019年09月12日
  • 帰ってきたヒトラー 上

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    ヒトラーが現代に生き返ったらどうなる?という話。ヒトラーのモノローグなんだけど、文体とかヒトラーのものをよく研究している。70年前の人々が現代に現れたら何をどう思うかというのもよく考えている。

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    2019年09月12日
  • 脳科学は人格を変えられるか?

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    すごくたくさんのことがわかりやすくまとめてあります。根拠もたくさんあります。わたしは何をやってももう自分を変えられないんじゃないかと思っていたけれど、変えられる気がしてきました。
    自分の考えることに迷っている人には読んで欲しいです。

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    2019年08月26日
  • 4歳の僕はこうしてアウシュヴィッツから生還した

    購入済み

    ホロコースト物が好きで購入しました。残虐な場面がなく安心して読めます。収容所の話は心が痛みますが歴史を知るのは大事ですので。翻訳文も上手だと思いました。

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    2020年05月05日
  • 4歳の僕はこうしてアウシュヴィッツから生還した

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    テレビで紹介され、興味を持った本(オープニングしか見ていないが)。わずか4歳でアウシュヴィッツを経験した著者が、「ホロコーストは存在しない」と言う言葉を聞いた事が、本書の出版のきっかけとなったという。私自身、小学生の時に読んだ数冊の本でしか知らないその悲劇。でも、実際はアウシュヴィッツの前後にも想像を絶する迫害を受けていた事をこの本で知った。著者の経験した年齢が4歳のため、確実な記憶が少ないとされつつも、奥様、娘さんによる調査や、同じく生還した親類達の証言により、とても生々しく、細かく綴られています。次の世代にも語り継がれるようにと、非常に分かりやすく、物語形式で書かれた本書。著者がこの本に込

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    2018年11月18日
  • 4歳の僕はこうしてアウシュヴィッツから生還した

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    ホロコースト生存者のノンフィクション。
    本物にしかない迫力がある。

    アウシュビッツから解放された後にも
    たくさんの困難があったことが
    興味深い。

    奇跡の物語。

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    2018年07月08日
  • 細胞から若返る! テロメア・エフェクト 健康長寿のための最強プログラム

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    テロメアは、寿命の回数券。うまく使えば、125歳まで生きられる。テロメアを短くするのは、活性酸素。活性酸素を除去するものとして、りんごやブドウを始めとしたフィトケミカルに注目が集まっている。

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    2018年06月12日
  • 帰ってきたヒトラー 上

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    ヒトラーがヒトラーの姿のまま現代に甦るので、彼を見た人は彼をコメディアンだと勘違いした。
     ヒトラーになりきった物まね芸人だと。似ているのは当たり前、だって本人だもん。でも誰も本人だとは思っていない。これも当たり前。だから滑稽なのだ。

     そこで、この物語の続編を勝手に想像してみる。
     
     コメディアンとして人気が出てきヒトラーはメディアの寵児となる。彼の威勢の良い演説に感化された人々は、彼の語る未来像に期待を抱き始める。彼の言うことは尤もだ。彼は我々の不満を代弁してくれている。彼を支持する人は瞬く間に増えていった。
     視聴率を稼ぎたいメディアは彼をどんどん登場させる。そしてメディアを味方につ

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    2018年04月20日
  • 帰ってきたヒトラー 上

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    設定はSF的だが内容は笑いながらも考えさせられる。現代から歴史を見るのが通常であるなら、本書は過去のある視点から現代を見ている。多面的に現代を捉える一助になる。ドイツの細かいことは日本人にはわかりにくい。

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    2017年12月01日
  • 脳科学は人格を変えられるか?

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     人格≒性格として種々の科学的アプローチとその結果を紹介。いろんなことを考える人たちがいるものだとまず感心。結論として、人格は変えられる、としているのがすごく、そして感動。

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    2017年08月25日
  • ヒトラーのオリンピックに挑んだ若者たち ボートに託した夢

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    これは美しく、切なく、温かい物語だ。スポーツ・ノンフィクションで
    あり、政治の話であり、戦争の話であり、ひとりの青年の成長の
    物語でもある。

    著者は著作を通してひとりの老人と知り合う。ふたりを巡り合わせた
    本の話は、いつしか老人の人生へと移って行った。それが本書を
    書くきっかけとなった。

    老人の名前はジョー・ランツ。1936年、ナチス政権下で開催された
    ベルリン・オリンピックに8人漕ぎボートのアメリカ代表として同じ
    ワシントン大学ボート部の仲間と一緒に出場した。

    このジョー・ランツを核として物語は進む。ランツの人生だけでも
    充分過酷なのだ。大恐慌後のアメリカで実母を早

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    2017年08月23日
  • 細胞から若返る! テロメア・エフェクト 健康長寿のための最強プログラム

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    この本には、「健康」で「長生き」ができる秘訣がたくさん紹介されている。確かに、長生きしたいと言っても、健康でなければ意味がない。その健康長寿に欠かせないのがテロメアという染色体のキャップの長さだということが分かった。テロメアは日々のストレス、加齢によってどんどん擦り減り、短くなっていく。見た目年齢もその一つ。年齢の割に若く見える人はテロメアが長い人だ。テロメアは生活の中のちょっとした工夫で伸ばすことができる。簡単に言うと、体にも心にも良い生活を送るということだが、そのためには有酸素運動、瞑想、食事、睡眠などがある。この本の原書の著者がテレビに出ていたので見てみたが、なるほど、実年齢よりも若く見

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    2017年05月17日
  • ヒトラーのオリンピックに挑んだ若者たち ボートに託した夢

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     世界大恐慌の余燼がくすぶり、ヒトラー抬頭により大きく動こうとする時代を背景に、希望と不安、友情と憎悪、勝利の栄光と敗北の挫折などが交々に織りなすマグマを裡に秘めた静かで、熱い水上のドラマ。

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    2015年06月11日
  • ヒトラーのオリンピックに挑んだ若者たち ボートに託した夢

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    ノンフィクションにおける最優秀作品の一つだと思う.主人公の逆境と悲しみ,そこからの努力.豊かな人のスポーツと思われているボートに集まる貧乏な育ちの子供.素晴らしい.金メダルをとるということがわかっているのでハラハラドキドキはないのだけれど,よく書けている.

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    2015年03月02日
  • ヒトラーのオリンピックに挑んだ若者たち ボートに託した夢

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    1936年、ベルリンオリンピック。ボート競技の花形エイトに賭けた青春。
    ボートを知らなくても楽しめる、とありましたがその通り。
    コックスを含めた9人の若者が集まるまで、が序章。たまたま筆者の隣家に住んでいたジョーランツを中心にして話は進みます。
    見せ場はたくさん有ります。1年生としての東部の大学対抗戦での優勝、2年生の時のポキプシーでの優勝、3年生の時の連覇、そしてオリンピック代表選考会での優勝。
    それぞれが劇的な勝利で、また単調なレース(ホントはそうじゃないんだろうけど素人にはそう見える)を手に汗握る駆け引きの描写にしてしまう作者の力量も凄い。
    時代を感じさせる描写もあって興味深い。ベルリン

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    2015年03月02日
  • 帰ってきたヒトラー 上

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    ヒトラーといえば冷徹な化け物のような印象だったがこの本では心細さを感じていたり、とにかく人間味がすごかった。当時の人が化け物に投票したのではなく魅力があり強い推進力を持った希望を託せるような人物に投票したという点が理解でき、自分が投票する際も人間的魅力だけに流されないよう気をつけないといけないと思った。

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    2025年08月27日
  • 帰ってきたヒトラー 下

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    ネタバレ

    めっちゃ面白かった。「ヒトラーの言動を笑っていたのがヒトラーと共に笑っている」という評にハッとさせられた。
    授業で習ったような薄い知識しかないのでここは笑いどころなんだろうけどどういう意味だろうというところが多々あった(P201 あれが彼の娘じゃないって)。人名も作中で有名とされている人の名前さえわからなかったので、もっと知識をつけてから再読したい。
    訳者後書きより、著者の意向で注釈がないらしく残念。

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    2025年08月27日
  • 4歳の僕はこうしてアウシュヴィッツから生還した

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    ネタバレ

    ホロコーストに関する本は何冊も読んできているけど、4歳の子どもがアウシュヴィッツで生き残ったという話は聞いたことがないし、信じられない話だと最初は思った
    でもこれは、著者自身の記憶と親族らによる証言を元に書かれたノンフィクションであり、綿密なインタビューと歴史資料によって裏付けられた話だそうだ
    当時4歳だったマイケル少年が母親や祖母と共にアウシュヴィッツで生き延びられたことは、本当に奇跡的な出来事だったに違いない
    彼らはいくつもの幸運と機転によって死を逃れることができた。チフスに罹って入院したことさえも幸運に繋がったのだから

    かれらはホロコーストを生き延び、生き残った親族たちと再会し、その後

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    2025年07月28日
  • 帰ってきたヒトラー 下

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    映画より原作の小説の終わり方の方がリスキーだ。
    ヒトラー礼賛とも歴史終戦義への皮肉とも、どちらにもとらえられるからだ。その人の価値観、教養をあぶり出すリトマス試験紙のような結末だった。

    ヒトラーの実直さには惚れる。しかし、ドイツ国家を思うが故のユダヤ人への排外主義と婚外子や外国人雇用への徹底した合理的思考は怖い。

    世界大戦前とは時代があまりに変わっていることの、ヒトラーの目からみた描写は面白い。しかし、人々の心象に現状への不満が滲む部分は変わらない。政治や文化の部分の劣化は否めないのは物悲しい。

    時代は変わっている。悪く変わっている部分、よく変わっている部分。けれども変わらない部分もある

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    2025年07月27日
  • 帰ってきたヒトラー 上

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    ヒトラーはベジタリアンで、ドイツとドイツ人のことを真剣に考えていた。その国粋主義の愚かさゆえ、致命的な失敗を犯したのか。下に続く。

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    2025年07月26日