森内薫のレビュー一覧

  • 満足できない脳―私たちが「もっと」を求める本当の理由

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    面白かったが冗長というか、本題からして脳科学を元にした科学的根拠を基に一般向けに書いた本なはずだが、そういう意図の本なのだが脱線し続けてまるで紀行文メインのようになってしまっていてテーマからも逸脱するまでいってる。まるで作家志望がそれが叶えられず、この場を利用してエッセイを発表している感すらある。欧米のこの手の本には物語や著者の体験から始まる傾向はあるのだが、しかしここまで逸脱感があるのは初めてw。 その話自体は自分に合っていて面白いのだが、本のテーマを期待して読んだということでは肩透かしの部分があり、おまけに長い。
    それと本人の主張とは別に科学的根拠がどれだけあるのかについても一抹の不安がある。根拠を基にした解説というより本人の哲学開陳になってはいまいか。ということで「満足できない脳」という現代人に緊急性のあるテーマに対して消化不良で構成に問題、ただし主張に納得することも多かった。
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    2025年11月07日
  • 帰ってきたヒトラー 下

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    上巻ではコメディーキャラクターとして物語の中で登場していた、ヒトラーが徐々に大きな影響を持ち世間を巻き込んでいく。

    ここまでヒトラーにスポットを当てて現代におりまぜ、物語として成り立たせるには大変なヒトラーへの関心、歴史的な立ち位置、現代について知識がなければ描くことはできないだろう。
    読めば歴史の授業だけでは感じられないヒトラー感を得ることができると思う。

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    2024年05月26日
  • 帰ってきたヒトラー 上

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    ヒトラーが現代に蘇ったファンタジー。いろいろとユーモアたっぷりで、史実を知っていたらより楽しめるのだろう。パターンが同じ感じになってきて、下巻の途中でやめている。

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    2024年03月11日
  • 帰ってきたヒトラー 下

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    ピンチを乗り越え先行きは明るい、総統たちの戦いはこれからだ!
    なんて凄く前向きな終わり方…なのに、と言うかだからこそ、と言うか後味は悪い…!
    ドイツ史をちゃんと分かってたらもっと面白く読めるんだろうな

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    2024年02月12日
  • 帰ってきたヒトラー 上

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    2011年の世界の、ドイツの常識を1945年のナチスドイツの常識で解釈しようとすることによって起こる齟齬、みたいな下りが繰り返されるのだけど、自分の世界史や2010年頃のドイツに対する知識が足りないせいで面白さが分かりきれていないのが何とももどかしい。
    現代に復活したヒトラーの奮闘ぶりに思わずソートー頑張れ!なんて無邪気に思ってしまうので、ナチズムとかホロコーストとか改めて調べてバランスを取らないと

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    2024年02月06日
  • 格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか

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    ネタバレ

    難しかったけど、おもしろかった。
    世界史でこんな人いたな〜こんなことあったな〜とうろ覚えの中読んだ。

    個人的に印象的だったのは、10章で書かれている内容で

    ・中国は2000年にわたって中央集権体制で過ごしたのに対し、ヨーロッパは政治的な分裂を長きにわたって過ごしている
    ・中世までは地理上の連結の影響により、中国の方が経済的、技術的に進歩する
    ・産業革命時代では技術を活用するには、競争や文化の流動性が役に立つため、ヨーロッパの方が経済的、技術的に進歩する
    ・つまり人類史の巨大な歯車が加速し、技術の進歩が速まってたときには、地理上の連結性が低い方が成長に適しており、逆転劇が起こる

    ということ。
    これからの世界どうなるか分からないかなぁと改めて思った。

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    2024年01月29日
  • 脳科学は人格を変えられるか?

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    幸福や楽観を抱くためには、ネガ:ポジ=1:3を目指すべきと説く本。
    危険が注意を惹きつける力は強烈で、容易く克服されない。
    【関連書籍】
    #進化しすぎだ脳

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    2024年01月27日
  • 格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか

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    ユヴァル・ノア・ハラリよりも、ジャレド・ダイアモンドよりもさらに慎重で穏当な表現によるホモ・サピエンス30万年の歴史。

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    2023年12月01日
  • 格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか

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    筆者の主張する世界的な経済格差の原因について、概ね納得できる。
    ただ、多様性の多寡と繁栄の度合いの関係について、その因果関係が明確には理解できなかった。
    ワシントン コンセンサスによる途上国への対応は明らかに間違っており、個々の国の状況を見極めて、長いスパンの支援による自律的な取り組みにするとこが必要である。出来上がった枠組みを押し付けても根付かせることは出来ない。

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    2023年05月09日
  • 格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか

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    我々人間は、産業革命により、人間の力とは別の機械の力を得て生まれた余裕を、子作りでなく子孫の教育に投資した結果、マルサスの貧困の罠を脱し、現在の繁栄を謳歌することができた。他方で、頭数が絞られた子孫側から見れば、現状の生活水準を維持するための社会的コストを負担にあえぐ結果となった。やはり、そこでもマルサスの貧困の罠を脱し切れていないのではなかろうか。

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    2023年04月30日
  • 帰ってきたヒトラー 上

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    現代にヒトラーが降臨。
    茶化してよいのか、笑って良いのか。史実すらも信用ならないヒトラー像。
    コミカルな展開に導かれるがまま上巻終了。
    帰ってきたヒトラーはインターネットの世界に足を踏み入れることに…。

    下巻へ。

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    2023年02月25日
  • 格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか

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    産業革命まで人類の生活レベルは生存水準から抜け出せていなかったが、産業革命後、人的資本への投資、人口転換などによりマルサスの罠から抜け出して、生活レベルが急激に上昇した。しかし、産業革命が早く始まった地域とそうでない地域には大きな格差が生じた。では、なぜ産業革命が西欧で始まったのか。本書は、その原因を制度、文化、地理、人の多様性に求め、それを人類の旅として検証していく。歴史的、地理的な壮大なストーリー。

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    2022年12月31日
  • 格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか

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    副題がしめすように、経済成長と不平等の起源に関する壮大な人類史。

    本の前半では、まず経済成長の起源について説明がなされる。大まかには、産業革命や技術発展が原因なわけだけど、著者は産業革命で全く違う原理で世界が動き始めたとはみていなくて、産業革命以前からの変化が積み重なって一種の相転移のようなものがおきたとする。そのドライバーとして人口の役割を重視している。産業革命の前と後の連続性を指摘するところはなるほどな議論ではあるが、それほどの驚きはない。

    後半では、格差の起源ということになるが、ここで扱われるのは、ある社会のなかでの階層的な格差ではなく、国ごとの経済格差。なぜならば、そちらのほうが大きな差があるからとのこと。

    若干の疑問は残るが、とりあえず著者の議論に乗っかって、先を読み進めていくと、現代社会から、格差の起源をもとめて、歴史を遡り、制度、文化、地理、農業革命、そして最後には人類の出アフリカということになる。

    一つ一つの議論には、なるほどな面もあるし、経済的な要因だけでなく、文化的な要素など多様な側面に格差の原因を求めるのは、健全な議論ではある。

    で、この本の狙いである「経済成長」と「格差」を一つの統一理論によって説明するという展開になって、ここでも人口や人の多様性ということに議論は整理される。

    本を最後までよめば、そういうこともあるだろうなとは思うものの、なんだか後付けの説明のようにも思えて、全体としては、あまり説得力のある議論とは思えなかった。

    とはいえ、いわゆるワシントン・コンセサス的な「発展途上国も経済発展することで貧困をなくし、人々の幸せを作り出すことができる。そのためには、自由主義的な経済政策が有効」みたいな処方箋からは、一歩、前進して、国の文化、歴史などにも配慮した政策が必要という結論には至るので、そのあたりは評価できるかな?

    が、格差の説明要因に、さまざまな文化、歴史要因を入れたからといって、国の経済格差を発展度合い・スピードの違いで理解しようという姿勢は、相変わらずのワシントン・コンセンサスの世界観。

    マルクス的な搾取の構造とまでは言わないにしろ、豊かな国があるため貧しい国が構造的に生み出されてしまう、そして、国内でも豊かな社会階層があるので、貧しい階層が生み出され、構造的に再生産されるという視点もやはり必要なんじゃないかと思った。

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    2022年10月30日
  • 格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか

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    感想
    得意不得意が差を生む。能力が貴重なら高い地位を占めるようになる。自然なことであり格差は悪いことではない。再分配が機能しないことが問題。

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    2022年10月19日
  • 帰ってきたヒトラー 上

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    現代にひょっこり現れたヒットラー。何かのパフォーマンスと思う人々の勘違いをそのままにテレビの寵児になっていく。その演説内容は意外と府に落ちるところもあって、噛み合わない会話が機能している面白さ。ただドイツの歴史にもう少し詳しければもっと楽しめただろう。

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    2022年05月12日
  • 帰ってきたヒトラー 下

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    原題 ER IST WIEDER DA

    けだし、ヒトラーは難しい。

    ドイツの崩壊を目の当たりにしながら、なにひとつぶれずに「彼はまた戻ってきた」というのは…反省はあっても後悔はなく、迷いもなく決断し行動力も1945年そのままに。

    彼の言動を現在の人たちがいいように勘違いして物語が転がっていく。なんとか〝1st〟ではなく〝only〟を叫び、人々が彼を求めた1935年もかくあるかのように…?

    という危険が最後までつきまとう。同じことは起こり得るのか?という不安も。

    肝心な部分が曖昧なままなのは意図的なのか。茶化される日は来てほしくない。

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    2021年12月12日
  • 4歳の僕はこうしてアウシュヴィッツから生還した

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    アウシュビッツ関連の本は小中学生のときに読み漁ったが、収容所からの生還後の話を書いているものがなかったので、当時の惨状に驚いた。
    少し文体が読みにくかったが、読む価値はあると思う。

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    2021年07月11日
  • 帰ってきたヒトラー 下

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    下巻は、上巻ほど突飛な展開はない。想像できる範囲のものである。ヒトラーが現代においても大きな力を持ったとしたら、どのような国へ変わっていくのか。なんとなくそのような淡い期待のようなものを抱いてしまった。黒い歴史を作り上げた過去のヒトラーと、現代をユーモアに生き人々を魅了していくヒトラー。常にそのどちらにも視点を移しながら読み進めていく、新しい読書体験だった。

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    2021年05月28日
  • 帰ってきたヒトラー 下

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    ネタバレ

    ヒトラーが現代のドイツにタイムスリップし、ヒトラーそっくり芸人としてテレビに出て大受けするのがあらすじ。ヒトラーを一人称として物語が進行するため「ヒトラーがどのように世界を見てたのか」というところが読み応えがあるポイント。

    「おそらくドイツ人ならもっと楽しめるんだろうな。。。」と思える、よくわからない描写が多かったりして楽しめないところが多かった。
    ずっとトルコ人女性が多いという描写があって何のことを言ってるんだろうと思ったら、目元を黒くするヘビメタ風メイクをしている女性のことを言っているのか、とか。

    ヒトラーの抱く感想には、結構共感するところもあるのだが、所々全く共感できないポイントがあって、しかもそこがヒトラーのやばいポイントだったりするところがぞっとするポイントだった。

    話の最初のところに、汚れた制服を洗うべきとするおっさんに対してヒトラーは断固として反対するのだがそのときにブルータスの話を引用して激論する。それに対しておっさんがげんなりして「どうして、そういつも話が大きくなっちゃうのかね?」というところがヒトラーと一般人のずれを端的に表していて面白かった。

    ヒトラーの自己の過剰な使命感+独自の世界感+現実歪曲フィールドというのが多くの人を惹きつけた理由であり、危険なところだ。これは組織で生きる人間として見習うべきとことはある。読んでみると共感するところもありつつ、「あ、この人やばいな」というところが直に感じられるのでとても面白く読めた。逆に、「あ、この人やばいな」と感じない人は独裁者を支持しちゃう可能性があるのでやばいかもしれない。
    中学生とかに読ましたときに、どういう反応があるかというところをみれば、結構いい教材になるかも。

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    2020年08月23日
  • 空腹ねずみと満腹ねずみ 下

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    近未来、アフリカからドイツまでの難民の行進。盛り込み過ぎのおぞましい結末。シニカルさとコミカルさをないまぜにしたスラップスティック。

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    2020年07月26日