森内薫のレビュー一覧

  • 格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    難しかったけど、おもしろかった。
    世界史でこんな人いたな〜こんなことあったな〜とうろ覚えの中読んだ。

    個人的に印象的だったのは、10章で書かれている内容で

    ・中国は2000年にわたって中央集権体制で過ごしたのに対し、ヨーロッパは政治的な分裂を長きにわたって過ごしている
    ・中世までは地理上の連結の影響により、中国の方が経済的、技術的に進歩する
    ・産業革命時代では技術を活用するには、競争や文化の流動性が役に立つため、ヨーロッパの方が経済的、技術的に進歩する
    ・つまり人類史の巨大な歯車が加速し、技術の進歩が速まってたときには、地理上の連結性が低い方が成長に適しており、逆転劇が起こる

    ということ

    0
    2024年01月29日
  • 脳科学は人格を変えられるか?

    Posted by ブクログ

    幸福や楽観を抱くためには、ネガ:ポジ=1:3を目指すべきと説く本。
    危険が注意を惹きつける力は強烈で、容易く克服されない。
    【関連書籍】
    #進化しすぎだ脳

    0
    2024年01月27日
  • 格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか

    Posted by ブクログ

    ユヴァル・ノア・ハラリよりも、ジャレド・ダイアモンドよりもさらに慎重で穏当な表現によるホモ・サピエンス30万年の歴史。

    0
    2023年12月01日
  • 格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか

    Posted by ブクログ

    筆者の主張する世界的な経済格差の原因について、概ね納得できる。
    ただ、多様性の多寡と繁栄の度合いの関係について、その因果関係が明確には理解できなかった。
    ワシントン コンセンサスによる途上国への対応は明らかに間違っており、個々の国の状況を見極めて、長いスパンの支援による自律的な取り組みにするとこが必要である。出来上がった枠組みを押し付けても根付かせることは出来ない。

    0
    2023年05月09日
  • 格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか

    Posted by ブクログ

    我々人間は、産業革命により、人間の力とは別の機械の力を得て生まれた余裕を、子作りでなく子孫の教育に投資した結果、マルサスの貧困の罠を脱し、現在の繁栄を謳歌することができた。他方で、頭数が絞られた子孫側から見れば、現状の生活水準を維持するための社会的コストを負担にあえぐ結果となった。やはり、そこでもマルサスの貧困の罠を脱し切れていないのではなかろうか。

    0
    2023年04月30日
  • 帰ってきたヒトラー 上

    Posted by ブクログ

    現代にヒトラーが降臨。
    茶化してよいのか、笑って良いのか。史実すらも信用ならないヒトラー像。
    コミカルな展開に導かれるがまま上巻終了。
    帰ってきたヒトラーはインターネットの世界に足を踏み入れることに…。

    下巻へ。

    0
    2023年02月25日
  • 格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか

    Posted by ブクログ

    産業革命まで人類の生活レベルは生存水準から抜け出せていなかったが、産業革命後、人的資本への投資、人口転換などによりマルサスの罠から抜け出して、生活レベルが急激に上昇した。しかし、産業革命が早く始まった地域とそうでない地域には大きな格差が生じた。では、なぜ産業革命が西欧で始まったのか。本書は、その原因を制度、文化、地理、人の多様性に求め、それを人類の旅として検証していく。歴史的、地理的な壮大なストーリー。

    0
    2022年12月31日
  • 格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか

    Posted by ブクログ

    副題がしめすように、経済成長と不平等の起源に関する壮大な人類史。

    本の前半では、まず経済成長の起源について説明がなされる。大まかには、産業革命や技術発展が原因なわけだけど、著者は産業革命で全く違う原理で世界が動き始めたとはみていなくて、産業革命以前からの変化が積み重なって一種の相転移のようなものがおきたとする。そのドライバーとして人口の役割を重視している。産業革命の前と後の連続性を指摘するところはなるほどな議論ではあるが、それほどの驚きはない。

    後半では、格差の起源ということになるが、ここで扱われるのは、ある社会のなかでの階層的な格差ではなく、国ごとの経済格差。なぜならば、そちらのほうが大

    0
    2022年10月30日
  • 格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか

    Posted by ブクログ

    感想
    得意不得意が差を生む。能力が貴重なら高い地位を占めるようになる。自然なことであり格差は悪いことではない。再分配が機能しないことが問題。

    0
    2022年10月19日
  • 帰ってきたヒトラー 上

    Posted by ブクログ

    現代にひょっこり現れたヒットラー。何かのパフォーマンスと思う人々の勘違いをそのままにテレビの寵児になっていく。その演説内容は意外と府に落ちるところもあって、噛み合わない会話が機能している面白さ。ただドイツの歴史にもう少し詳しければもっと楽しめただろう。

    0
    2022年05月12日
  • 細胞から若返る! テロメア・エフェクト 健康長寿のための最強プログラム

    Posted by ブクログ

    心の加齢は身体の加齢。身体の加齢は心の加齢。
    言われればそうかな、と思うこのことを科学が裏づけして説明してくれてるのがこの本。
    専門外であろう読者を意識しているので読みやすいと思う。


    でも個人的にはもう一押し欲しかった(・Д・)ノ

    0
    2022年02月22日
  • 帰ってきたヒトラー 下

    Posted by ブクログ

    原題 ER IST WIEDER DA

    けだし、ヒトラーは難しい。

    ドイツの崩壊を目の当たりにしながら、なにひとつぶれずに「彼はまた戻ってきた」というのは…反省はあっても後悔はなく、迷いもなく決断し行動力も1945年そのままに。

    彼の言動を現在の人たちがいいように勘違いして物語が転がっていく。なんとか〝1st〟ではなく〝only〟を叫び、人々が彼を求めた1935年もかくあるかのように…?

    という危険が最後までつきまとう。同じことは起こり得るのか?という不安も。

    肝心な部分が曖昧なままなのは意図的なのか。茶化される日は来てほしくない。

    0
    2021年12月12日
  • 4歳の僕はこうしてアウシュヴィッツから生還した

    Posted by ブクログ

    アウシュビッツ関連の本は小中学生のときに読み漁ったが、収容所からの生還後の話を書いているものがなかったので、当時の惨状に驚いた。
    少し文体が読みにくかったが、読む価値はあると思う。

    0
    2021年07月11日
  • 帰ってきたヒトラー 下

    Posted by ブクログ

    下巻は、上巻ほど突飛な展開はない。想像できる範囲のものである。ヒトラーが現代においても大きな力を持ったとしたら、どのような国へ変わっていくのか。なんとなくそのような淡い期待のようなものを抱いてしまった。黒い歴史を作り上げた過去のヒトラーと、現代をユーモアに生き人々を魅了していくヒトラー。常にそのどちらにも視点を移しながら読み進めていく、新しい読書体験だった。

    0
    2021年05月28日
  • 帰ってきたヒトラー 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ヒトラーが現代のドイツにタイムスリップし、ヒトラーそっくり芸人としてテレビに出て大受けするのがあらすじ。ヒトラーを一人称として物語が進行するため「ヒトラーがどのように世界を見てたのか」というところが読み応えがあるポイント。

    「おそらくドイツ人ならもっと楽しめるんだろうな。。。」と思える、よくわからない描写が多かったりして楽しめないところが多かった。
    ずっとトルコ人女性が多いという描写があって何のことを言ってるんだろうと思ったら、目元を黒くするヘビメタ風メイクをしている女性のことを言っているのか、とか。

    ヒトラーの抱く感想には、結構共感するところもあるのだが、所々全く共感できないポイントがあ

    0
    2020年08月23日
  • 空腹ねずみと満腹ねずみ 下

    Posted by ブクログ

    近未来、アフリカからドイツまでの難民の行進。盛り込み過ぎのおぞましい結末。シニカルさとコミカルさをないまぜにしたスラップスティック。

    0
    2020年07月26日
  • 帰ってきたヒトラー 下

    Posted by ブクログ

    自殺する直前のヒトラーが現代にタイムスリップしたら...というお話

    誰もが悪人として知っているヒトラーが、その信念と思考力を現代社会で発揮したら、行うであろう思考と
    戦時の状態を引きずったヒトラーと現代の市井の人々のギャップとすれ違いが面白い!

    ただし、100%理解をするにはトルコ移民などの現代のドイツの問題と、ナチスの知識を持っていた方がよいと思う。
    時々?となる箇所がある

    映画も観たが、こちらの方がコミカルに書かれていてメッセージが分かりやすいのでこっちから入るのもオススメかもです。

    0
    2020年06月14日
  • 細胞から若返る! テロメア・エフェクト 健康長寿のための最強プログラム

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    テロメアの健康に対する重要性は非常によくわかった。テロメアは修復することも。テロメアにとって良いことが意外にも人間関係にあるようで、テロメアのためにも人間関係を今一度考え直し構築していこうと思いました。

    0
    2020年01月16日
  • 脳科学は人格を変えられるか?

    Posted by ブクログ

    比較的新たらしい脳科学の知見から人の楽観的、悲観的を後天的に変えられるかなどとても興味深い内容が多い。

    0
    2019年06月07日
  • 帰ってきたヒトラー 下

    Posted by ブクログ

    第二次大戦当時、自殺したとされたヒトラーが70年後の現代に蘇り、当初は本人似のコメディアンとして認知されるものの、メディアを通じて次第に人気が出て行って…という話。
    読んでて面白いのに、読みすすめていく内にとんでもなく不安になる不思議な小説。
    その不安は①そもそもヒトラーの話を面白おかしく読んでしまってる自分がいるけどいいのだろうか?②ドイツやイスラエルの読者はこれ読んでどんな気持ちになるんだろ?③これはヒトラーの事例だけど、似たような状況が知らぬ間に起こり得るってことだよね?、といった具合に様々な思いが入り混じって押し寄せてきます。
    巻末のニューヨークタイムズの書評やイスラエルでの版権を獲得

    0
    2019年03月21日