森内薫のレビュー一覧
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”悪いことばかりではなかった” 歩き出すのだ。このスローガンとともに。
扇動家は消えていたわけではなかった。皆それぞれの中に生き続けていた。どこかで求めていたのだろうか。
最初は笑いものに。そのうち難解な話の中に耳障りのいい言葉を見つけ、共感。その力強さから”自分たちの味方”と認識。悲劇は毎日の...続きを読むPosted by ブクログ -
以前に一度読んだことがあったことを、読み始めてから気がついた。
ただ、『アウシュビッツの図書係』の後に読んだことで、重なる部分を違う視点で見ることができて、より立体的なユダヤ人迫害像に迫ることができた。
この本の前半は住んでいた街でのゲットーの始まりからアウシュビッツでの生活に至るまでを描き、後半で...続きを読むPosted by ブクログ -
幸福になれるには;ポジティブな感情や笑いを数多く経験、生きるのに積極的に取り組む、今日明日でなく長期的な視野で人生に意義を見出すこと
楽観的;ただ楽観視するのでなく、良いことも悪いことも受け入れることでメリットがある。出来事に対して自分が影響を与えられると考える→人生に積極的に取り組める。健康、諦め...続きを読むPosted by ブクログ -
いや〜面白かった。ずっと読んでられる。
「暗い過去」だってこんな角度で見てみたい。
体験してないからこそ「あれはダメ、これは悪」だけでは終わらさないようにというメッセージがあった気がする。ほんとに面白かった、続編希望。Posted by ブクログ -
最後まで面白かった。
タイムスリップものSFなわけですが、イデオロギー、プロパガンダ、メディア、ポピュリズムなど、勝手にあれやこれや考えさせられてしまう。それがこの作品の一番すごいところではないか。
現代に帰ってきたヒトラーがナチズムを繰り出す事で、ただただ困惑する人、ジョークとして消費する人、...続きを読むPosted by ブクログ -
・「ペーター問題」
全てはペーター問題に集約される。
人間がアルゴリズムに追従するようになった未来。鏡の世界。
もう来ているのかもしれない。
ゾッとする文章だった。
・フェザツ
油と塩と砂糖だけで出来ている食べ物。
ちょうどこの本を読んでいた時にグミを食べまくっていたのでびくっとした。
だってグミ...続きを読むPosted by ブクログ -
フジリュー先生の「TIGHT ROPE」やネトフリの「ブラック・ミラー」、星新一のショートショート的な…つまり面白い!Posted by ブクログ
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ネットによる超監視社会をユーモアに描いた作品である。現実の我々のネット社会を過剰に表現しているので、始めは笑いながら読めたが、途中から「もしかしたら現実もこうなるのかも」と思い始めてしまい気軽に笑えなくなった。Posted by ブクログ
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久しぶりに、超面白い。
そして、背筋が寒くなる。
その意味をお知りになりたいかたは、
ぜひご一読ください。
この小説、中国では発禁かな…
超好看這書本,讀完後背肌應該變寒冷。
如果你想這意思的話,試試看吧。
我覺得這小說在大陸可能不能發行...Posted by ブクログ -
ヘタレでダメな若者がスペシャルな彼女とギークな友人の協力で世界を支配するAIに立ち向かう、って少なくとも「ペナンブラ氏の24時間書店」やし、他にもそんな小説、ラノベとかオイラの知らんとこになんぼでもありそうやけど、それはそれとして、細かい描写だったり章のトビラの小ネタだったりがようできてる。これは原...続きを読むPosted by ブクログ
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何が笑いを誘うのかというと噛み合わない感じとか、お互いが誤解してしまってる感じか。
ヒトラーが大した人物だと思うのはホントに自分にストイックでその信念を貫くためにものすごい努力と自制をしているようであること。単なる誇大妄想や私欲というより、ドイツという公に奉仕しようとする気持ちが強いのだな。Posted by ブクログ -
ヒトラーが現代に生き返ったらどうなる?という話。ヒトラーのモノローグなんだけど、文体とかヒトラーのものをよく研究している。70年前の人々が現代に現れたら何をどう思うかというのもよく考えている。Posted by ブクログ
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すごくたくさんのことがわかりやすくまとめてあります。根拠もたくさんあります。わたしは何をやってももう自分を変えられないんじゃないかと思っていたけれど、変えられる気がしてきました。
自分の考えることに迷っている人には読んで欲しいです。Posted by ブクログ -
ホロコースト物が好きで購入しました。残虐な場面がなく安心して読めます。収容所の話は心が痛みますが歴史を知るのは大事ですので。翻訳文も上手だと思いました。
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テレビで紹介され、興味を持った本(オープニングしか見ていないが)。わずか4歳でアウシュヴィッツを経験した著者が、「ホロコーストは存在しない」と言う言葉を聞いた事が、本書の出版のきっかけとなったという。私自身、小学生の時に読んだ数冊の本でしか知らないその悲劇。でも、実際はアウシュヴィッツの前後にも想像...続きを読むPosted by ブクログ
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ホロコースト生存者のノンフィクション。
本物にしかない迫力がある。
アウシュビッツから解放された後にも
たくさんの困難があったことが
興味深い。
奇跡の物語。Posted by ブクログ -
テロメアは、寿命の回数券。うまく使えば、125歳まで生きられる。テロメアを短くするのは、活性酸素。活性酸素を除去するものとして、りんごやブドウを始めとしたフィトケミカルに注目が集まっている。Posted by ブクログ
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ヒトラーがヒトラーの姿のまま現代に甦るので、彼を見た人は彼をコメディアンだと勘違いした。
ヒトラーになりきった物まね芸人だと。似ているのは当たり前、だって本人だもん。でも誰も本人だとは思っていない。これも当たり前。だから滑稽なのだ。
そこで、この物語の続編を勝手に想像してみる。
コメディ...続きを読むPosted by ブクログ -
上巻からテンポよく進み、下巻ではナチス問題の本質の1つであるユダヤ人虐殺についても書かれている。原作者の意向で訳注が付けられなかったらしいが、注釈版もあれば読みたい。民主主義を掲げる独裁者に対抗するシステムをいかに維持するか、ポピュリズムの危うさへの警鐘となる本。小説なので深く考えなくても楽しめるし...続きを読むPosted by ブクログ
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設定はSF的だが内容は笑いながらも考えさせられる。現代から歴史を見るのが通常であるなら、本書は過去のある視点から現代を見ている。多面的に現代を捉える一助になる。ドイツの細かいことは日本人にはわかりにくい。Posted by ブクログ