水無田気流のレビュー一覧
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ネタバレ若新雄順さん・水無田気流さん・小川仁志さんが各専門分野を交えて自分の体験談を交え文章にしています。
若新さんは『なぜぼくは、他の誰かでは無いのだろう?』ずっと疑問に思っていたそうです。
そんな周囲との葛藤・関心・違和感に気にしてしまう性格だった。
大学に進学して、僕は、自分が今いる環境、今知ってるものの範囲だけを『社会』だと考えていたから、これまで窮屈だったのかもしれない事を知る。
大学院を卒業後、鯖江市役所JK課を立ち上げる。
前年の『NEET株式会社』を発足する。
水無田さんはが、最初に違和感を覚えたのは子どもの頃の体験からでした。
『男の子って何のためにいるんだろう?』 -
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前情報なしに手に取ったため、思っていたよりきちんと研究色の強い本で面食らった。が、興味深いトピックが多かった。
"「子どもを持つ」、「育てる」、「過ごす」をすべて同じ人に一致させようとする力学が働く限り、誰もが子どもを産む状況は想像しがたいが、このような厳しい環境のもとで、あえて子どもを持つ選択をした親に大切に育まれた人びとが次世代の社会を作るなら、近未来社会の価値意識には意外なほど急速な地殻変動が起きる可能性はあると思う。"
日本では男女での家事育児にかける時間の差が5倍以上ある、というデータは、自分が子育てしていても実感するところ…
自分の子どもは男女両方いるが、ど -
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家族で食事を共にできない日本。 社会学者の品田知美氏ら4名の共著による家族論。
日本とイギリスとの家庭に関する意識調査、比較が面白い。
(韓国および)日本の男性は有償労働の時間が諸外国の中では突出して多く、家事労働の時間が極端に少ない。日本の家庭は父親不在が普通で、母と子で「家族」となっている現状がある。母が無償労働(≒家事)の多くを担っており、負担に感じている部分が多い。ただしガーデニングやペットの世話など、日本では趣味と考えられているものがイギリスでは家事(無償労働)と捉えられるなど、家事の時間を多く取れることが生活にゆとりをもたせることにも繋がっている可能性がある。
イギリスの家庭では他 -
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ネタバレタイトルの問いの答えが知りたくて読む。
主に女性活躍推進について日経新聞に掲載された記事の総集編。
女性活躍推進って2012年の話なの!?
しかも2020年になっても全く改善していないうえ、日本でこの基準達成は無理だと、目標が下方修正されたという…。
マジですか。。。。知らなかった。。。
まぁうちの会社の女性役員比率も1%だしね…。
筆者は女性活躍推進関連政策を「日本女性超人化計画」と読んだそうです。
「成長戦略としての女性の活躍推進」
①労働力人口の増加
②優秀な人材の確保
③新たな財・サービスの創造
「2020年までに指導的地位に占める女性の割合を30%に」
→この基準は -
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2022. 06
日経のコラムを読んでなかったのだけど
各コラムの後に5〜7年前の日付を見て
何も変わってない、とか
こんなことがあったあ、とか
この数年を改めて振り返りながら
色んな感情になった
「女性活躍掲げれど音速の人生設計まるでF1」など
ワードチョイスや例えが面白くて楽しく読んだ
P4 この国で異物は、目には見えないが強固な同化圧力により、日々排除されていく。おそらく排除されていることすら気づかれずに。
P27 第二次安倍政権発足の2012年の段階で、日本のジェンダーギャップ指数は135カ国中101位であったが、2020年の日本の順位は153カ国中121位となっている。つま -
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面白かった。
自分にはない考えもあり、なるほどと思った。
今、はたから見て成功していると思われるような人たちの失敗とみられる体験談や過去の悩みというのはその人に対して親しみを持つためによりよいスパイスになるなあと心理学的に感じた。
当の本人たちからしたら、あくまで実体験を語っているだけでそんなつもりは更々ないのだろうが。
ハイリスクハイリターンで何かを得るには何かを失い、挑戦する必要があるのだなあ。
JK課地元でもやってみたい、哲学カフェ行ってみたい。
p32そこそこ満たされた人は、「ここからは、決まった答えやゴールはない」という出発点に立つ必要があるのです。
p33「正し -
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「企業におけるダイバーシティーとは、達成すべき目標ではなく、多くの人たちのより良い協業を可能にする『土台』である」という筆者の言葉が印象的なこの本には、日本のダイバーシティー&インクルージョン活動の現状、活動に対する日本人の反応、日本でなぜこの活動が進まないのか、について書かれています。
男性中心の職場編成が持続する理由についての著者の考察が印象的でした。
・日本では、育児や家事の手間数が多く、完璧さ丁寧さ美しさが求められすぎている
・そしてその育児や家事の大半は、言うまでもなく女性が担っているし、委託先(夫または親権者、託児所、行政サービス)が充実していない
・国政は女性の就労を推進してい -
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本書は三部構成となっており、第一部では男性の、第二部では女性の、現代に生きることの難しさが、様々な統計数字を以て論じられる。ひとつひとつは皆既に周知の事実ばかりであるが、こう羅列されると、この国で幸せになるということは、本当に不可能ではないかと思わざるを得ない。
そして第三部、これらの問題に対する筆者の対策案が論じられる。これも斬新なものは皆無だが、非常に説得力があり、効果が期待できるものばかりだ。勿論そこには人々の考え方を変えないといけない要素があり、困難は伴うに違いないが、今この道を踏み出さないと、この国の幸せは遠い。というか、永遠に手の届かないものに成り果ててしまうだろう。良書。 -
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第三次安倍内閣が発足した。
女性が輝ける社会というものを掲げているこの政権がどのような対策を取っていくのか。
今までの実績を見る限り、旧式かつステレオタイプな人物ばかりで固めているような気もするが、是非とも、実現してほしいものだ。
さて、私自身シングルマザーの家庭で育っている。
中高大と全て私立で進学できたのはひとえに母のおかげだ。
もちろん自分でも貸与、給付の奨学金がもらえる努力はしたが、三人の学齢期の子どもを抱え、仕事も家事もこなしていた母は私の誇りである。
だが、「かわいそうな家」「かわいそうな子」という見方をされることがあり、不愉快な思いをしたこともある。
「かわいそうな子」に対して -
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日本男性は「関係貧困」。家庭には居場所がなく、仕事を引退したら友だちもない。妻に先立たれると、あまり長生きできない。孤独死も自殺も男性のほうが深刻。
日本女性は「時間貧困」。母の愛情は「時間」をどれだけ費やしたかで計測される。共働きでもダンナは家事を手伝わない。そもそも結婚して子どもも産んで仕事も……となると、若いうちから安穏とはしていられないうえ、その3つをこなせるのはもはや「超人」レベル。
豊富な事例をもとにこの現実をあぶり出すが、著者の視線が学者のものというより、当事者として対象に寄り添っている気配があって、この手の本にあってはめずらしくイラッとこない。
これまで当たり前だっ