エナミカツミのレビュー一覧

  • バッカーノ! 1935-A Deep Marble

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    “一歩下がるロニーを余所に、モルサは再びジャグジーに対して口を開く。
    「さて……とはいえ、上納金ってもんは、なあなあで済ませていいもんじゃない……ってのは解るな、ジャグジー・スプロット」
    「ひっ!?は、はい!」
    「で、どうする気かな?君達の中で、誰がどういう落とし前を……」
    「僕です」
    あっさりと——
    それまで涙目だった男が、モルサの言葉を遮り、あまりにもあっさりと答えた。
    「全部の責任は僕にあります。だから、僕が全部償いますから、み、みんなには……手を出さないで……ください……。な、なるべく、死にたくはない……ですけど……」
    言葉の後半は再び涙声になっていたが、モルサは一瞬だけ、ジャグジーの

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    2012年09月12日
  • アンダカの怪造学II モノクロ・エンジェル

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    いや、ほんと面白い。
    読み始めると一気に引き込まれる世界観。そして気づいたときには読み終わり。そんな勢いです。
    新キャラで、次回には使われないだろうと思われる戦橋舞弓の怪造剣は面白いです。2巻にしてしていきなり新要素が登場ですね。
    今すぐ続きが読みたいと思うほどに面白いです。

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    2012年05月07日
  • 世界の中心、針山さん

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    短編集とその総集編という感じですかね。
    4本の話があり、3本の話のあと、すべての後日談という感じで4本目が存在します。
    1本目は2つの視点からの話が入っていて、全部読み終わると、あぁなるほどという感じになります。
    2本目は魔法少女ものっぽいもの。仁義あり魔法ありです。
    3本目は勇者vs魔王。それも現代。
    4本目は登場人物総登場。
    非常に面白かったです。
    比較的厚めなのですが、苦にならずすらすら読むことができました。

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    2012年05月05日
  • アンダカの怪造学III デンジャラス・アイ

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    これにて第1部は終わりです。
    幼馴染との対決と言ういわばお約束シチュエーション。
    でも、今回の話でいろいろと謎がちりばめられて居ます。
    校長の寿命、特務隊、カービィちゃんの正体、ヴェクサシオンと魔王の関係、怪造学会、かたつりむの正体といろいろ。
    今回は舞弓は序盤でさっくりやられてしまうので、最後の無駄にかっこいいシーンぐらいしか活躍の場はありません。
    朧武朧がロケットランチャーに変形できるのがびっくりするぐらいで。
    あと、桃子が無事復活、それも成長してってのがいいですね。
    ネタそのものって、女神転生やポケモンなど魔物召喚系なので、ありきたりなのですが、登場人物が総じて変っていうのが、この物語の

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    2012年05月07日
  • バッカーノ! 1710 Crack Flag

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    ネタバレ

    バッカーノ!1710読み終わった!

    もうね…
    今はね、フェルメートがね、許せない…
    最初の頃は、ヒューイがあまり好きになれなかったけど、1705読んで今回の1710読んだら、もう本当に…

    ヒューイとモニカにはしあわせになってほしかったな。

    2人の子どもってどうなったんだろう…
    フェルメートはニキに育てさせる的なこと言ってたけど、どうなの??
    気になる…

    次のバッカーノはフェルメート視点らしいよ。

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    2012年04月13日
  • バッカーノ! 1711 Whitesmile

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    バッカーノ!のクライマックスに向けた三部作の序章にあたるストーリー。

    ラブロがいつも通り好き勝手自分勝手に色々やらかしてますが、ラストではちょっとした『仕返し』というか、ラブロの思い通りにいかないことがちょっとずつ浮き彫りになって
    また壮大でカオスな《馬鹿騒ぎ》の予感。

    成田先生の文章は読みやすいですし(ただちょっと話が込み入ってるけど…)、エナミカツミ先生のイラストも素晴らしいです。

    成田先生自身、数多の人気シリーズを抱えてる作家さんなので次の《馬鹿騒ぎ》が見れるのはいつになるか分かりませんが、気長に待ちたいと思います!

    ヒューイとモニカには幸せになってもらいたい…!

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    2012年02月01日
  • バッカーノ! 1711 Whitesmile

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    この年代のヒューイはとことん主人公だなぁと思ってたけど、出番少ない今巻もまだまだ熱かった。エルマーといる時だけ昔ヒューイに戻るのは半分くらい意識的なのかな、とか。忘れないように。繋ぎ止めておくために。今までの実験が全てモニカに会うために繋がるのだったらそう変わってないのかもしれないけれど。表面どクールなのに内面熱いとかシャーネの父ちゃんだなぁなんてしみじみ。そういやモニカとの子供どうなった。こっそりフェルメが船に乗せてたりしたんだろうか。ルーキーが奴の手のひら上にある以上監視下にあったと思われるわけだがいかに。つーかそもそもヒューイ自分に子供いること知らないよな?愛した人との子供を手に抱けない

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    2011年12月21日
  • バッカーノ! 1711 Whitesmile

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    “「その頼みを聞くと……」
    エルマーの望みは解りきっている為、ヒューイは先に答えを告げた。
    「すぐには笑えないかもしれない。だが、俺が目的を果たしたら……一年前の約束を果たす」
    一年前の約束。
    ——「君は、モニカを助けると嬉しいかい?」
    ——「……あたりまえだ」
    ——「モニカとまた会えたら、笑うかい?」
    そうしたやり取りの後、ヒューイは、力強くエルマーと約束したのだ。
    ——「人生最高の笑顔を見せてやる」
    過去のやりとりを思い出し、エルマーは確信した。
    ヒューイが何を望んでいるのかを。
    詳細は解らないが——確かに、彼はモニカにもう一度会うつもりなのだと。
    降霊術でも学ぶつもりなのか、あるいは死者

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    2011年12月18日
  • バッカーノ! 1934 完結編 Peter Pan In Chains

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    ネタバレ

    「・・・お前のためだけの話をしよう」

    珍しくローテンションなグラハムさんがすごくかっこよかった。
    クリスとリカルド関係もツボった。三つ巴最高。老夫婦すてき。フィーロもかっこいい。ラッドの兄貴最高。泥棒カップルもまた二人に戻って安心した。爆弾っ娘かわいい。リーザもかわいい。
    感想いっぱいあるけど、要はグラハムさんのかっこよさに全部もってかれた。

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    2011年11月21日
  • バッカーノ! 2001 The Children Of Bottle

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    ネタバレ

    不死者全員から愛されてるチェスが好きです

    チェスの変化がすごく好き。
    特に、エルマーの「信じた?」が!あのシーンに挿絵があるのがGJすぎる。
    そうだよね、チェスもああされたら戸惑いつつも信じるよね過去のことも話しちゃうよね!
    チェスが大人口調で、信頼して、過去のこと話して、ってもう初めてなんじゃないの。300年近くひとりで抱え込んできたんだよね。
    笑顔を見せる云々は2003への伏線だと思うのでめっちゃ期待。

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    2011年10月30日
  • バッカーノ! 2002 【B side】 Blood Sabbath

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    ネタバレ

    余章Bのインパクトが強すぎて・・・!!
    チェスがかわいそうだけどかわいい萌える。

    1931でミリアの「もう笑ってもいいんだよ」に救われて、2001でエルマーのおかげで(本人の前ではツンデレ発揮して笑わなかったけど)素直に笑えるようになって・・・と、ここまできての2002Bラストですか。
    「嬉しいですか?笑っても良いんですよ?」って、よりにもよってその言葉でチェスを追い詰めるフェルメートさんまじ外道(褒め言葉)
    きっと2003でエルマーが救ってハッピーエンドなんでしょってわかってるから、安心してフェルメートの悪党ぶりとチェスのかわいさに萌えられますね。フェルさんいいぞもっとやr(強制終了)

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    2011年10月30日
  • バッカーノ! 1932-Summer man in the killer

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    “エルマー、グラハム、シャフトの三人で構成されたこのチームにおいて、唯一の常識人であるシャフトは先刻から狂った会話を聞かされて何度も溜息をついている。
    そんな中、ようやく『何故その少年を捜すのか』という確信に迫った事に、シャフトはようやく話が進むのかと顔をあげたのだが——
    返ってきたのは、奇妙な答えだった。
    「うん......俺はね、あの子が幸せになれるかどうか知りたいんだ」
    「なに?どういう事だ」
    レンチを頬に当てて首を傾げるグラハムに、エルマーは口を開き——
    「そうだね、これから先は俺の推測も混じるから、誰にも言わないで欲しいんだけど」
    淡々とした調子で、一つの『答え』を吐き出した。”

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    2011年10月29日
  • バッカーノ! 2002 【B side】 Blood Sabbath

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    ネタバレ

    双子の船で同時に起こる事件。
    それは、偶然ではなく仕組まれた悪意。
    二つの船が出会うとき、すべてが終わるのか――――。

    終盤は無理やり詰め込んだ感が否めない。
    やはり、3部作で作っていただきたかった。

    次章への予告でチェスに忍び寄る純粋な欲望。
    300年続く苦しみから解放されるときなにがまっているのだろうか?

    ラブロが一体どんな存在なのか今後の展開に期待。

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    2011年09月30日
  • バッカーノ! 2002 【A side】 Bullet Garden

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    AB合わせて。

    成田さんもすごいや。

    模倣犯、です。一番すごいと思ったのは。あの存在がなければはっきり言って一作目の焼き直しというか。アナザーストーリーというか。勿体ないから書いたみたいになりそうなのに。

    ABサイド合わせたあの薄くない中のほんの数ページの模倣犯。それだけで完璧な作品に仕上げた上、不気味さとこれからの新しい展開まで匂わせましたもん。

    クレアが表舞台にいないのに私の苦手なキャラクター…不安。

    孫に期待しましょ。

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    2011年08月31日
  • ヴぁんぷ!II

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    2,3,4巻まとめての感想

    相変わらず成田さんですな。
    組織の人間面白すぎる。石橋兄弟にしても青にしても何より黒!キチガイっぷりが最高級!ビジュアルはいただけないけど!

    子爵好きだー!婚約者も好きだー!
    ヴァル君まさかの。

    博士可愛い教授可愛い。
    しかしあの裏主人公?みたいな彼…救われない報われない素敵でない。強くなんのかなぁ狂うのかなぁ出張ってきたらちょっとキツいなぁ…子爵サイド大暴れみたいなのが読みたいな。

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    2011年08月31日
  • ヴぁんぷ!

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    し、子爵ー!!!

    忘れてた、忘れてたたよこの高揚感。破天荒でわくわくどきどききらきらな、異世界!

    ぱーん、って意識が持ってかれちゃう感じ!良いね良いね!

    エナミさんのイラストもまた可愛い。ヤスダさんのも好きだけど。

    タイトル通りの吸血鬼モノ、成田作品の例にもれず多彩かつ豪華絢爛な愛すべきキャラクター逹、映画の如き痛快なストーリー展開!

    どれをとっても魅力的な作品でした。成田節も心地よし。難点といえば他シリーズより刊行が少ないことかしら。

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    2011年08月31日
  • バッカーノ! 1932-Summer man in the killer

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    DVD特典で既読にも関わらず結構加筆修正がかかってたのでまた夢中になって読んでしまいました。バッカーノ最高!!

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    2011年06月20日
  • バッカーノ! 1932-Summer man in the killer

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    書き下ろし部分のバカップルとフィーロとチェスに和む。チェスにまだ壁がある時期なのがちょっと淋しいが。そういえばチェスが壁をとっぱらうきっかけになったのがエルマーだっけか。改めて見てもエルマーとグラハムのコンビは凄まじい。シャフトお疲れさまでした。しかしあと3作で一区切りとか寂しすぎる…!!これはもう1935を5冊分くらいやって貰わねばなるまいよ。他2作も刊行速度遅くていいから、できればきっちしやって欲しいなぁ…。2002みたく3冊が2冊になったりとかしませんように!

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    2011年06月11日
  • バッカーノ! 1932-Summer man in the killer

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    ストーリーの意外性な流れも素晴らしいが、何よりもキャラクターのぶっ飛び方が素敵。スミスもグラハムもエルマーも、この作者にしか書けない狂人。

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    2011年06月10日
  • バッカーノ! 1934 完結編 Peter Pan In Chains

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    ネタバレ

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     ファンタジー。マフィアもの。
     不死の酒にからむ騒動。
     主人公フィーロと殺人鬼のラッドはまだ監獄に。
     アイザックはミリアと合流しようとしているところから始る。

     今回のキィワードは「シャム」。そして「パズルピース」。

     まあなんとかあるべき形に落ち着いて、最悪な不死者ヒューイが脱獄完了。

     人は少しずつ変わってゆき。
     アイザックだけは変わらない。この人、本当は……すべて悟りきっているのかも。
     シャムからしかけられる、人間が「蝶が綺麗だから、蜘蛛の巣にかかった蝶を助ける」のは、人間の自己満足ではというたとえ話に、
    「蜘蛛は運が悪かった」。
     ……こうはっきり言える彼

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    2011年05月29日