エナミカツミのレビュー一覧
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“一歩下がるロニーを余所に、モルサは再びジャグジーに対して口を開く。
「さて……とはいえ、上納金ってもんは、なあなあで済ませていいもんじゃない……ってのは解るな、ジャグジー・スプロット」
「ひっ!?は、はい!」
「で、どうする気かな?君達の中で、誰がどういう落とし前を……」
「僕です」
あっさりと——
それまで涙目だった男が、モルサの言葉を遮り、あまりにもあっさりと答えた。
「全部の責任は僕にあります。だから、僕が全部償いますから、み、みんなには……手を出さないで……ください……。な、なるべく、死にたくはない……ですけど……」
言葉の後半は再び涙声になっていたが、モルサは一瞬だけ、ジャグジーの -
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これにて第1部は終わりです。
幼馴染との対決と言ういわばお約束シチュエーション。
でも、今回の話でいろいろと謎がちりばめられて居ます。
校長の寿命、特務隊、カービィちゃんの正体、ヴェクサシオンと魔王の関係、怪造学会、かたつりむの正体といろいろ。
今回は舞弓は序盤でさっくりやられてしまうので、最後の無駄にかっこいいシーンぐらいしか活躍の場はありません。
朧武朧がロケットランチャーに変形できるのがびっくりするぐらいで。
あと、桃子が無事復活、それも成長してってのがいいですね。
ネタそのものって、女神転生やポケモンなど魔物召喚系なので、ありきたりなのですが、登場人物が総じて変っていうのが、この物語の -
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バッカーノ!のクライマックスに向けた三部作の序章にあたるストーリー。
ラブロがいつも通り好き勝手自分勝手に色々やらかしてますが、ラストではちょっとした『仕返し』というか、ラブロの思い通りにいかないことがちょっとずつ浮き彫りになって
また壮大でカオスな《馬鹿騒ぎ》の予感。
成田先生の文章は読みやすいですし(ただちょっと話が込み入ってるけど…)、エナミカツミ先生のイラストも素晴らしいです。
成田先生自身、数多の人気シリーズを抱えてる作家さんなので次の《馬鹿騒ぎ》が見れるのはいつになるか分かりませんが、気長に待ちたいと思います!
ヒューイとモニカには幸せになってもらいたい…! -
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この年代のヒューイはとことん主人公だなぁと思ってたけど、出番少ない今巻もまだまだ熱かった。エルマーといる時だけ昔ヒューイに戻るのは半分くらい意識的なのかな、とか。忘れないように。繋ぎ止めておくために。今までの実験が全てモニカに会うために繋がるのだったらそう変わってないのかもしれないけれど。表面どクールなのに内面熱いとかシャーネの父ちゃんだなぁなんてしみじみ。そういやモニカとの子供どうなった。こっそりフェルメが船に乗せてたりしたんだろうか。ルーキーが奴の手のひら上にある以上監視下にあったと思われるわけだがいかに。つーかそもそもヒューイ自分に子供いること知らないよな?愛した人との子供を手に抱けない
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“「その頼みを聞くと……」
エルマーの望みは解りきっている為、ヒューイは先に答えを告げた。
「すぐには笑えないかもしれない。だが、俺が目的を果たしたら……一年前の約束を果たす」
一年前の約束。
——「君は、モニカを助けると嬉しいかい?」
——「……あたりまえだ」
——「モニカとまた会えたら、笑うかい?」
そうしたやり取りの後、ヒューイは、力強くエルマーと約束したのだ。
——「人生最高の笑顔を見せてやる」
過去のやりとりを思い出し、エルマーは確信した。
ヒューイが何を望んでいるのかを。
詳細は解らないが——確かに、彼はモニカにもう一度会うつもりなのだと。
降霊術でも学ぶつもりなのか、あるいは死者 -
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ネタバレ余章Bのインパクトが強すぎて・・・!!
チェスがかわいそうだけどかわいい萌える。
1931でミリアの「もう笑ってもいいんだよ」に救われて、2001でエルマーのおかげで(本人の前ではツンデレ発揮して笑わなかったけど)素直に笑えるようになって・・・と、ここまできての2002Bラストですか。
「嬉しいですか?笑っても良いんですよ?」って、よりにもよってその言葉でチェスを追い詰めるフェルメートさんまじ外道(褒め言葉)
きっと2003でエルマーが救ってハッピーエンドなんでしょってわかってるから、安心してフェルメートの悪党ぶりとチェスのかわいさに萌えられますね。フェルさんいいぞもっとやr(強制終了)
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“エルマー、グラハム、シャフトの三人で構成されたこのチームにおいて、唯一の常識人であるシャフトは先刻から狂った会話を聞かされて何度も溜息をついている。
そんな中、ようやく『何故その少年を捜すのか』という確信に迫った事に、シャフトはようやく話が進むのかと顔をあげたのだが——
返ってきたのは、奇妙な答えだった。
「うん......俺はね、あの子が幸せになれるかどうか知りたいんだ」
「なに?どういう事だ」
レンチを頬に当てて首を傾げるグラハムに、エルマーは口を開き——
「そうだね、これから先は俺の推測も混じるから、誰にも言わないで欲しいんだけど」
淡々とした調子で、一つの『答え』を吐き出した。”
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ネタバレ新書購入
ファンタジー。マフィアもの。
不死の酒にからむ騒動。
主人公フィーロと殺人鬼のラッドはまだ監獄に。
アイザックはミリアと合流しようとしているところから始る。
今回のキィワードは「シャム」。そして「パズルピース」。
まあなんとかあるべき形に落ち着いて、最悪な不死者ヒューイが脱獄完了。
人は少しずつ変わってゆき。
アイザックだけは変わらない。この人、本当は……すべて悟りきっているのかも。
シャムからしかけられる、人間が「蝶が綺麗だから、蜘蛛の巣にかかった蝶を助ける」のは、人間の自己満足ではというたとえ話に、
「蜘蛛は運が悪かった」。
……こうはっきり言える彼