松田青子のレビュー一覧
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おもしろい!内容は、洋楽洋画洋ドラマ、たまにバレエなどの舞台系と、アートカルチャーの感想とゴシップなのだが、女性が元気になるネタがこれでもかと豊富。著者のインプット量がすごすぎて、知らないのがほとんどなんだけど。ネトフリに入って片っ端から見たくなる。
私的にぽん!と膝をうったのは、ロストイントランスレーションにツッコミ。ジュラシックワールドのハイヒールにツッコミ。フレンズあるある。2013年のアカデミー賞受賞式の我らがアンハサウェイの乳首ドレス事件の時代回顧録。たった7,8年前なのにね!あと、アンバーハードとは。ジョニデ事件は私も???だったので、松田青子説を今後支持していきたい。
気づい -
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冥界の住人か、そこに近いところにいる(本人には自覚がない)人間で組織される「会社」が絡む連作短編集。全17話。
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なんと楽しい作品なのだろう。飄々とした雰囲気で、最後まで気持ちを包んでくれました。
重大な事件が起こるわけではありません。深刻な悩みに襲われたりもしません。大団円を迎えることもなければ不幸な結末で終わることもないのです。
「会社」なる組織もユルユルです。
汀さんなる人は生者の利益 ( =幸せ ) のために日々努めていますが、「おばちゃん」たちはいいかげんです。問題を解決しようなどとは思っていないかのように心の赴くまま振る舞います。 -
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ネタバレ女性なら、フッと笑ってしまったり、スカっとしたり、よくぞ描いてくれた、と思うことが散りばめられている。けれど、これを男性が読んだとき、どんな風に思うのだろうか。
反発するのだろうか。女の嫌な面を見てしまったと思うのだろうか。それとも、そもそも何が問題なのか分からないのだろうか・・・せめて女が何を言いたいのかには気づいて欲しい。反感を持ったとしても、きっといつもニコニコしているアナタのそばの女性たちもこんな風に思っている人が沢山いるのだと言うことには気づいて欲しい。
以下おもいきり抜粋(ネタバレ)です。
ーボンドー(これは男性にはお薦めできない苦笑)
「ねえねえ、そんなにいいの、ボンドって?」 -
Posted by ブクログ
こいつらはなんでもいつも何の疑問も無く自分たちが普通だと、自分たちがデフォルトだと信じ込めているのか。ただの脈々と続いてきた空気でしかないものを分厚い百科事典でもあるかのように鵜呑みにしていられるのか。この世界、居心地が悪すぎる。
(本文より)
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「やりがい」とか「キャリアアップ」とか「自分らしく働けます」とかどうでもいい。そんなの知るか。テレビや雑誌やネットや電車の中吊りに踊るそれらの言葉たちが片腹痛くて仕方なかった。年中ディズニー気分か。ばかばかしい。そんなのどうでもいいから買わせろ。働いた分買わせろ。
(本文より)
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「スタッキング可能」。2013年の本。松田青子。
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同調圧力や「普通」との戦いにまつわる小説。戦いというのが大げさだとしても、この小説は、自分たちを縛りつける「普通」を正視し抗おうとしている。
たとえば、男同士でよくやる女の噂話が嫌いな男性社員が出てくる。「あいつは女の話をしないからゲイだ」という決め付けに憤っている。まさに自分がそれと同じだったから、なんだか頼もしい気分になった。
なぜか罷り通ってしまう根拠のない「普通」に対して、それってホントに「普通」なの?と一緒に立ち止まってくれる人がこの小説の中にはいる。それだけで、こちらの気持ちはだいぶ楽になる。
間に挟み込まれる戯曲?コント?風の「ウォータープルーフ嘘ばっかり!」は声に出して読みたい -
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全編を通してあるのが、「匿名性」というキーワードだろう。
匿名であることの空虚さ(のようなもの)。そのせいで生まれるややこしさ。特に「もうすぐ結婚する女」はもう、語り手が誰で、語られ手が誰で、それがどういう関係で、何人居て、ということが、一読しただけでは分からない。というか再読しても分からないし、人物相関図を書いてみても分からないと思う。だって、この人とこの人が同一人物である、という保証がないのだから。名前が存在しない所為で。
表題作の「スタッキング可能」では人物に名前が与えられてはいるけれど、「付けられている」というより「振られている」というだけみたいな名前だから余計ややこしい。「A田」と