松田青子のレビュー一覧

  • 女が死ぬ

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    星新一のショートショートのような、森絵都さんの「できない相談」のような、ピリッと辛いアクセントの効いた短編集。とても面白かった。
    「男性ならではの視点」が特別キレがあって笑ってしまったが、後書き?を読んでさらに笑った。
    ヴィクトリアの秘密が1番好き。話さなかったら隠してて、秘密なのか。そうじゃないよなあ。

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    2023年10月19日
  • 持続可能な魂の利用

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    書いてもらうことで自分の中のモヤモヤや、恥ずかしながらスルーしてしまっていた物事に気付かされる。
    おんな、おとこ、おじさん、おばさん、という以前にみんながみんな、消費されずのびのびと生きていくためにはどうしたらいいのか。
    みんなで考えて行動していくことの大切さ。

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    2023年07月23日
  • 女が死ぬ

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    もっと真面目なフェミニズム的なやつだったらどうしようと思っていたが、違ってよかった。
    「ボンド」が最高。Qが好きな人の気持ちもわかる。

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    2023年06月21日
  • スタッキング可能

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    一日中股から血が出てる人間は、家で寝てるのが普通じゃないか?結婚するから、ただの皿洗いが、ただの生活を営むために必要なことが「家事」と名付けられ、義務感を帯びるのではないか?
    私も透明性の高いマスカラボトルは欲しい。

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    2023年05月02日
  • おばちゃんたちのいるところ Where The Wild Ladies Are

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    完全にタイトルに惹かれて読んでみた感じの本ですが、一つの話が短いので、通勤でサクッと読むには良いかと思います。昔からある怪談をモチーフに作られているようですが、すごくライトな感じの話から深い話まであり、興味深く読めました。幽霊だけど働くお母さんの代わりにシッターをしているとか、燈篭のセールスに来るのとか様々いるけど、どの話も温かさを感じる話ばかりでした。

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    2023年04月16日
  • おばちゃんたちのいるところ Where The Wild Ladies Are

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    溶解や幽霊をモチーフに、死んだおばちゃんと話したり妖怪のセールス受けたり、変な会社で働いたりする。ちゃんと生きていかなあかんなとか世の中に色んなことがあるなとかいうことを、魅力的な幽霊とか妖怪に教えられる感じでした。

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    2023年03月09日
  • スタッキング可能

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    ネタバレ

    面白かった〜うわーうわーと思いながら読みました。
    表題作の社内の描写がリアル過ぎて気持ちが落ち込みそうになるけれど、ユニークさがとてもあるので楽しく読めます。落ち着いてよく考えると随分とひどい社会だな…となるけれど。
    「ウォータープルーフ嘘ばっかり!」はキャッチフレーズの勢いが良いです、唱和したくなる。「ヒートテックを着ています」は世界平和です。「パンツ問題」、今のところイントネーションで区別しているけど、(ズボンのままがいいのに…)は消えない思いです。なぜ全て英語にするんだろ、フランス語でもいいのに。
    「マーガレットは植える」「タッパー」も不条理だけじゃないんだろうなきっと…というのがわかり

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    2023年03月07日
  • おばちゃんたちのいるところ Where The Wild Ladies Are

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    一番最初の話 みがきをかける で、一気に物語に引き込まれました

    各作品にモチーフがあって、そこに新しい設定(社会.会社)が加わり、不思議空間と生きてる人、もう生きてない人の交わりがあり、、

    面白かったです!
    結局一番怖いのは 生きている 人間です

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    2023年01月26日
  • おばちゃんたちのいるところ Where The Wild Ladies Are

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    主人公の元に親戚の元気なおばちゃんがやってくる。
    関西弁でまくしたて、1人ボケツッコミ。
    紫と金色のスパンコールで虎を形成している化繊丸出しのセーター…。
    主人公は何やら落ち込んでいる様子なのに、だ。
    そこで主人公はキレる。

    おばちゃん死んだやん!しかも自殺やん!

    おばちゃんは少し遠い目をした後、またガハハと笑って、去っていく。
    なんだったんだ。
    けれど、なんだか心にゆとりができた気がする。
    不思議なもんだ。

    本書は緩やかな連作になっていて、歌舞伎や落語が下敷きになった物語となっている。
    共通するのは、幽霊やらおばけやらが出てくるところ。
    現代に生きる人々の些細な、でも本人にとっては割と

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    2023年01月15日
  • おばちゃんたちのいるところ Where The Wild Ladies Are

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    怪談がベースになっていて、よく知った怪談なんだけど、それのなにか引っかかるところを昇華してくれた短編集のように思う
    そして底流にはフェミニズムが流れているようにも思う

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    2022年12月15日
  • おばちゃんたちのいるところ Where The Wild Ladies Are

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    全部なんらかのお話を参考にして作られてるってのが面白かった。クズハの一生と、ひなちゃんの最後のところが無茶苦茶好きだった。不思議な話なのに、それを通り越して元気付けられた。あったかい!

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    2022年12月05日
  • ワイルドフラワーの見えない一年

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    短編集。男女・性差別、フェミニズムやそれぞれの役割についてをテーマにしたものがけっこうあって、考えさせられました。本当に「で?」っていうような、面白い短編もあった。ユーモア溢れるお話ばかりで楽しめました。吹き出して笑ってしまう話ばかりなので外では読めない。

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    2022年10月24日
  • おばちゃんたちのいるところ Where The Wild Ladies Are

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    タイトルは下町の人情話っぽい。キャラクターも親しみやすい。でも彼らはあの世の人々。あの世でも仕事するんだね。この世と行き来できるんだね。才能があの世でも買われるだね。一体どうなっているんだ。生きるって、死ぬって何だ。
    気は楽になるね。

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    2022年09月14日
  • スタッキング可能

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    大絶賛の嵐。たぶん2方向で。
    ・ポップなモチーフたち。貫かれた皮肉へのライトな共感。
    ・物語重視以外の小説への共感。→前衛。
    表題作は言われているほどかなー、と個人的には感じた。
    むしろみんな一緒じゃんという感慨を描くには「もうすぐ結婚する女」のほうが。
    さらにシュール路線でいえば「マーガレットは植える」は、3.11を受けて書かれたものであるといえばかなりの感動作。こちらのほうが凄味がある。
    「ウォータープルーフ嘘ばっかり!」は言葉のリズムが素敵すぎる。

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    2022年08月11日
  • おばちゃんたちのいるところ Where The Wild Ladies Are

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    パラパラと本屋でめくったところ、そのタイトルの「大阪弁くささ」を裏切ることなく、「大阪弁の大阪のおばちゃんらしいおばちゃん」が出てきたので買ってみた。
    大阪弁を母国語としない作者の大阪弁はどこか違和感があったりするが、こちらはそれもなく、おそらく作者は生粋の大阪弁を母国語とする人に違いない。
    調査してはいないが、最後のほうの「菊枝の青春」を読めば、おそらく作者は姫路出身であろうと推測される。 同じ兵庫出身の私も知らなかった姫路モノレールの存在をここまでリアルに描けるとは。

    いくつかの短編の登場人物がかぶる連作短編。民話や昔話などがモチーフになっていて洒落ている。時におどろおどろしく描かれる幽

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    2022年07月17日
  • スタッキング可能

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    活字ならではの着眼点というか、もうとにかく発想が突出していて、好き。
    不安にかられ背筋がぞっとするような、でも可愛さもあり笑えるような摩訶不思議でありながら身近で起こっているような、そんな世界観にどっぷり。

    「ウォーター・プルーフ嘘ばっかり!」が最高!げらげら笑いながら堪能しました。

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    2022年07月05日
  • 英子の森

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    松田青子さんの著書はフィクションでありノンフィクションだ。
    それは彼女と私が同世代で、生まれ、育ち、そして働き今に至るまでに共有する感覚、世代間が共通しているからかもしれない。

    英子の森にあるように、
    私も「英語」が得意で英語ができて、英語ができれば職業選択の自由を得、お金持ちになれると思ってきたけれど、いざ働いてみたら完全ドメスティックな仕事、あれだけ得意で難解な学術論文すら読んでいた自分の英語力は化石となってしまった。
    笑えない、苦しい、こんなはずじゃなかったのに、
    しかも妊娠出産のキャリアを経て、第一線や出世というキャリアからは完全に遠かった。
     
    葛藤があるからこそ、人は成長するもの

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    2022年05月01日
  • スタッキング可能

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    物語を誰かが終始語るという風ではない、いろんな形式の小説が収録されてて、面白かった。
    表題作は、解釈は色々できる気がした。

    あと、出てくるディテールが、わかる!てのが多い。登場人物の気持ちにも共感するとこが多かった。

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    2022年03月13日
  • じゃじゃ馬にさせといて

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    おもしろい!内容は、洋楽洋画洋ドラマ、たまにバレエなどの舞台系と、アートカルチャーの感想とゴシップなのだが、女性が元気になるネタがこれでもかと豊富。著者のインプット量がすごすぎて、知らないのがほとんどなんだけど。ネトフリに入って片っ端から見たくなる。

    私的にぽん!と膝をうったのは、ロストイントランスレーションにツッコミ。ジュラシックワールドのハイヒールにツッコミ。フレンズあるある。2013年のアカデミー賞受賞式の我らがアンハサウェイの乳首ドレス事件の時代回顧録。たった7,8年前なのにね!あと、アンバーハードとは。ジョニデ事件は私も???だったので、松田青子説を今後支持していきたい。

    気づい

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    2022年02月09日
  • ロマンティックあげない

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    最近、サクサク読める女性著者のエッセイみたいなのが好きなのと、洋楽海外ドラマ映画等々のネタが多くて、楽しく読んだ。

    とにかく、マシューボーンのバレエを全て見たくなる。あと、フェミ曲ミックスCDが欲しい。タイトルメモメモ。テイラースイフトは、そんなにファンではなかったが、見方が少し変わりました。

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    2021年12月27日