松田青子のレビュー一覧

  • スタッキング可能

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    全編を通してあるのが、「匿名性」というキーワードだろう。
    匿名であることの空虚さ(のようなもの)。そのせいで生まれるややこしさ。特に「もうすぐ結婚する女」はもう、語り手が誰で、語られ手が誰で、それがどういう関係で、何人居て、ということが、一読しただけでは分からない。というか再読しても分からないし、人物相関図を書いてみても分からないと思う。だって、この人とこの人が同一人物である、という保証がないのだから。名前が存在しない所為で。

    表題作の「スタッキング可能」では人物に名前が与えられてはいるけれど、「付けられている」というより「振られている」というだけみたいな名前だから余計ややこしい。「A田」と

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    2016年09月13日
  • ロマンティックあげない

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    ネタバレ

    よく考えたら夜道で危ないから送っていくよといい彼女もそりゃそうだとそれを受け入れ2人でカメラから消えていく

    正しさ大事だが思いやりも同じ位大事だと言うことも。

    まず愛想が悪いのがいい笑顔を大事にしている店ですと書いてあって度肝を抜かれた位に愛想が悪い

    どこかに自分が気がつかなかった家の剃り残しがあるんじゃないかそれを見つけられて内心何か思われているんじゃないか

    人数の多いアイドルグループが夏らしい曲のミュージックビデオで全員白いビキニを着せられているのを見ると可愛いなと思うと同時に撮影当日この中の何人が生理で嫌だったろうと考えてしまう白いホットパンツが衣装だったりする時も生理の時大変だ

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    2016年09月04日
  • ロマンティックあげない

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    今、翻訳家のエッセイがおもしろい!
    岸本佐知子さんに続き、この人のエッセイから目が離せない。
    なんと言ったらいだろう、いい感じに気の抜けた笑いとおおらかさがあって、読んでいて楽しい。
    そこは盲点だった!という意外な着眼点や、激しく共感するマニアックネタについて書いてあったり。とにかくいちいち面白いのだ。
    岸本佐知子さんとの違いは、女子目線があること。
    世代が同じようで若干違うので、理解できない話もあったけど、それ以外はどれもクスっと笑ってしまう。
    洋画、洋楽フリークの人にオススメしたい一冊!
    本で私の大好きなSNLネタがけっこう登場するので、それだけでなんだか嬉しかったなー。

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    2016年07月10日
  • 英子の森

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    松田青子さんはじめまして。友だちが松田青子めっちゃいい!!と絶賛していたので。名久井直子さんの装丁も素敵。どこかふわふわとしてつかめないおとぎ話みたいでなんかひかれる感じ。『スタッキング可能』を買ってしまった。

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    2016年04月08日
  • 英子の森

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    ・「英語が使える仕事とそうでない仕事の差が、たったの50円」というのに愕然とし、「英語が話せる仕事」という夢の行く先はこんなもんか、という脱力を感じる場面が特に好き

    ・小花模様が壁紙からぽろぽろこぼれたり、家が森の中にある、という描写も、若干シュールレアリスチックで、非現実と現実に片足ずつ突っ込んでいる感じが良い

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    2015年12月20日
  • 英子の森

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    面白い小説を書く人だなぁ。振り返ると、特にすごい事を書いているわけじゃないんだけど。苛立ちはすごく伝わってきて。

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    2014年10月01日
  • 英子の森

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    母親は、娘に期待しすぎて、娘は、思っていた通りにいかないことを、母親のせいしている。
    森という幻想の中に、グローバルと言う言葉に振り回されてすがる親娘と社会がより明らかとなる。
    やがて彼らは、再生の道を選ぶ。

    意図があると思うけど、固有名詞と普通名詞が同時に使われてて、小説として読みにくい。

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    2014年07月10日
  • 英子の森

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    ネタバレ

    簡単に言うと、母娘の自立物語。
    なのだが、そこは松田青子作品。独特な世界が存在する。

    彼女の作り出す少し不思議な物語は、好き嫌いが分かれるのかもしれない。
    言葉の選び方や、清潔感のある文章など、私は好き。

    「博士」
    「うん?」
    「博士のそういうところ、ヘドがでそうです」
    「うん?」
    「正直ヘドがなにかよくわからないですが、それでもヘドがでそうです」
    (『博士と助手』より)

    『英子の森』他5作品収録。

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    2014年07月06日
  • 英子の森

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    英語の仕事に執着する人々とそれぞれの森、表題作の英子の森
    *写真はイメージです、おにいさんがこわい、スカートの上のABC、博士と助手、わたしはお医者さま?
    この人の文章って匿名性が強いと言うか顔やキャラが浮かばないんだよなあ。悪い意味でなく。
    おにいさんがこわいとわたしはお医者さま?がすきだった。

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    2014年04月03日
  • 英子の森

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    私的2013年度ナンバーワンの本は松田青子さんのデビュー作スタッキング可能だったので、二作目はとにかく期待度高く楽しみにしていました。
    二作目のこちらも素晴らしい。こう来たかと思わず唸りたくなる面白さ。相変わらず世の中の皮肉を摘み取るのがうまい。実に巧妙。ただスタッキング可能のときよりも幾分難しい、というか分かりづらい。どなたかの解説が読みたいくらい。表題作英子の森がちょっと読み取りづらかったかなー。英語の森? にかけてるのかしら。英語ができたとしても時給にして50円ほどしか変わらないなんとも残酷なんですよ、ってね。
    表題作以外は分かりやすいです。なかでも、おにいさんがこわいが好き。
    スタッキ

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    2014年04月02日
  • 英子の森

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    星新一を21世紀にしてガーリーにして。「森」を「マンション」や「戸籍」に置き換えたりしてみたけど、やっぱり「森」なんだよね!!高学歴ワープア、母娘関係、現代のリアルな問題なのに、帰る場所は、「森」!!

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    2014年03月06日
  • 英子の森

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    取っ付きやすいカテゴリの作品ではないはずなのに、全篇ともするりと楽しく読めてしまった。
    もちろんこれは、褒め言葉です。そして個人の感想です。自信と責任を持って発信したい個人の意見です。

    「森」が意識のメタファーだなんてことは疾うの昔から知れてることですが、
    こんなにシュールでガーリーで、ちょっとばかり毒のあるいい森を作ることは、
    言葉について、言語について考え続けてきた人にしかできない高等な言葉遊びでしょう。

    もし今度、ちょっと気になる誰かが現れたとしたら、
    「今度、うちの森に遊びに来ませんか」と誘ってみたい。
    その誘いに応じてくれる人とは仲良くなれそうだ。

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    2014年03月04日
  • おばちゃんたちのいるところ Where The Wild Ladies Are

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    不思議な幽霊たち、短編。

    普通に会話しているので、単なる
    突如訪問かと思った1話目。
    そこからぽろぽろと…な幽霊に関する内容ですが
    忘れたころに出てくる、同じ名前。
    小さくまとまった繋がり、でした。

    一番謎なのは、セールス二人組。
    いやだからどうしてそういう話に?
    そしてそれはお札なのか、と突っ込みたい動き。
    何かこう…決めごとがあるのでしょうか?

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    2026年03月07日
  • 自分で名付ける

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    自分が妊娠中ということもあり手に取ってみた
    へー作者はこう思うのか…という子育て当事者の意見や、分かる分かる…と共感できる部分も沢山
    「保護する者」って確かに良い言葉だなと思った

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    2026年02月12日
  • おばちゃんたちのいるところ Where The Wild Ladies Are

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    歌舞伎や落語の怪談をベースにした、幽霊たちが現代社会でのびのび暮らすシュールな物語たちは、笑える一方で現世に生きる女性たちの不自由さも色濃く浮かび上がらせる。不自由不条理から逃れ、叶うならば死ぬ前に、おばちゃんたちの境地に到達したい。

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    2026年01月25日
  • 女が死ぬ

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    表紙が可愛すぎて見つけた瞬間即購入。
    「女だから」とか「女らしく」という概念へのアンチテーゼ。
    ちょっと吹き出してしまうような毒も効いていて
    エンタメとして面白かったです。

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    2025年12月05日
  • 持続可能な魂の利用

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    ネタバレ

    ◾️record memo

    敬子は、信じられないような気持ちで、彼女たちのことを見た。衝撃、としか形容できないショックを敬子は受けていた。
    日本の女の子たちは、とても頼りなく見えた。
    それまではそんな風に一度も思ったことがなかったのに、日本とは違う国で一ヶ月間過ごし、外から帰ってきた敬子の目に、それは明らかに異質なものとして映った。
    まず、声が小さかった。
    日本の女の子たちは、かわいらしい、誰も傷つけることができないような声をしていた。

    最弱。
    突然、その言葉が降ってきて、敬子は驚いた。
    そう、敬子には、日本の女の子たちが最弱に見えた。とても弱々しい生き物に。その事実に、敬子は脅威を覚えた

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    2025年11月11日
  • おばちゃんたちのいるところ Where The Wild Ladies Are

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    歌舞伎や落語や民話で幽霊や化け物が登場するお話をモチーフに、現代で繰り広げられるお話たち。
    幽霊たちを束ねている会社があることが、途中からわかってくるのだけれど、なんともそこで働く幽霊たちの楽しそうなこと。
    スキルアップしてできる技が増えてきたり、人助けしたり、幽霊になるのもまんざらじゃない。

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    2025年08月24日
  • 彼女たちに守られてきた

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    他の方もかかれていますが、表紙の雰囲気とタイトルから、一章は読んでよかったー、いい気持ちって感じだったけど、だんだんフェミニズム色が強くなり、寝る前に読むには気分的に合わず、途中は結構飛ばして読んでしまった。どんどん表紙のほっこりから離れていってしまう。大事なことなんだけど、そちらの言葉は強く求めていないのでなんだか乗れず…

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    2025年06月27日
  • 問題だらけの女性たち

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    一部皮肉なのかよくわからないものもありますが、全体的に皮肉なので皮肉なのでしょう ^^;

    ちなみに19世紀ごろが舞台で、近代 (1900年台後半) の話はほぼありません。

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    2025年06月18日