松田青子のレビュー一覧

  • おばちゃんたちのいるところ Where The Wild Ladies Are

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    これは当たりだった! 最初は特に「ふーん」って感じで読んでいたけど、途中から少しずつ話がつながってくると一気に面白くなってきて、結果、二度読み。落語や歌舞伎の元ネタを調べたり。
    元気なおばちゃんゴーストたち、転生してのんびり暮らしている有名怨霊、などなどの連作短編集。

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    2025年08月24日
  • おばちゃんたちのいるところ Where The Wild Ladies Are

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    3年ぶりに再読したら、最初の話にまたびっくりしてしまった。びっくりしてもそういう感じねとわかれば、そのあとは楽しめる。おばちゃんたちがみんな素敵すぎて、私もこんなおばちゃんになりたいと笑いながら気分よく読めるのはフェミニズムの話だからだろう。おばちゃんたちに励まされてるようで、読むと元気になれる本。

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    2025年07月24日
  • お砂糖ひとさじで

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    こういうエッセイが読みたいんだよな〜という感じで気軽に読めて共感できて気になるものに出会える、素敵なエッセイ。

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    2025年06月01日
  • お砂糖ひとさじで

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    松田青子さんのエッセイって、仲良くて頼りになる友達が、本当におすすめのものをこれよかったよ!って紹介してくれてるようで、大好き!
    しっかり固有名詞出してくれていて、ためにもなる。「EVE」の生理用パンツ、絶対試してみたい!素敵な煽りシーンがあるという『恋愛体質〜30歳になれば大丈夫』も面白そうだな。「out of print」の本の表紙をプリントしたTシャツやスウェット、ほしいー!
    自分の中の好きという気持ちに耳を澄ませて、こだわりを持って過ごしていきたいと思える1冊。

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    2025年04月09日
  • 持続可能な魂の利用

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    ネタバレ

    一気に読めた。
    そもそも男性社会な仕事をしているせいか、女性の権利など声高に訴えているものや、フェミニズム系の話は好みでなかった。(この本で言うところの、“女性にも「おじさん」は存在する”が私のことだと自覚した)
    だから、最初は「なんて大袈裟な…」という気持ちで読んでいたのに、次第に自分の中に埋めていたモヤモヤが出てきて吹っ飛んだ感じ。爽快。 女の敵は女、という言葉も男性が生み出したのでは…と思ったりして。

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    2025年03月27日
  • 持続可能な魂の利用

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    豊崎書評本から。最近読んだ武田砂鉄エッセイ集でも少し触れられていた。固有名詞は出されないまでも、誰から見ても自明なアイドルプロデューサーが振りまくおじさん思想が、ややSF的な結構の物語の中で、徹底的に糾弾されていく。自分の中に巣食うおじさん思考を否定できないのが情けない限りなんだけど、男性である自分にとっての当たり前って、実は全然自然なんかじゃないっていう当然に、もっと真摯に向き合わなくちゃ、って感慨を新たにした次第。

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    2024年11月20日
  • 自分で名付ける

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    妊娠出産育児あるある。これTwitterで見たネタだ…!が沢山あり、ウンウン頷きながら読んだ。男性にも読んでほしい一冊

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    2024年09月21日
  • お砂糖ひとさじで

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    まずタイトルの素敵さ、そして装丁の美しさ。そのふたつの理由だけで手に取ったようなものです。青子さんの青から来ているのか(あ、でも青色じゃないご著作もあるから違うか)、青を基調としたデザイン。カバーを外しても可愛い。

    生活を楽しくする“お砂糖“は、甘いものだけじゃなくてもいいんだな、と思った。たとえばタクシー運転手への怒りなんかは、読者の私(30代女)も最近似た経験をして腸わた煮えくりかえっていたところ。青子さんと怒りを共有できた気がして少し溜飲が下がった。そんなふうに酸いも甘いも辛いも苦いも噛み分けられる大人のエッセイです。

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    2024年08月05日
  • 女が死ぬ

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    不思議な世界観の、まるで風刺画のような短編たち。
    面白い中に皮肉もいっぱいで、ときどき怒りも感じる。

    ものすごい感性だと思った。
    松田さんが見ている世界をもっと知りたい。

    小説でもエッセイでもないような、本当に不思議な体験だった。
    風刺画を見ているようだったというのが自分で1番しっくり来る。

    “どうしてカミングアウトしないと、存在が認められなかったり、秘密を隠していることになるんだろう"
    という言葉にはっとさせられたり、
    子供たちのいる部屋を"武器庫"という表現で表すことで戦争の影を感じさせられたり、
    女性が感じている違和感を色んな角度からこれでもかと見せつ

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    2024年06月04日
  • 自分で名付ける

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    夫婦別姓への思い、妊娠してからの思いなどが綴られていた。共感することだらけだった。

    疑問に思い、寂しさも感じながら姓を変えた女性は多いと思う。結婚って?と改めて思ってしまった。やはり自分の気持ちを尊重するために、普通と言われていることを諦めるしかないことは、おかしいと思った。

    妊娠から出産までの体の変化や大変さについても書かれていた。キャサリン妃やダイアナ元妃を例に挙げて、妊娠してからも無理をすることが当たり前と思い込まされないようにというのが印象的だった。

    子育てをしていたら、人の目が気になってしまうことがある。愚図っているこどもに出会ったら、「うるさくないね、かわいいね」という優しさ

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    2024年04月24日
  • 女が死ぬ

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    凄く良かった。小説というか一冊のアートみたいな短編集。最後に著者のひと言解説が付いているのも面白い。
    日々感じる違和感を直接主張するんじゃなく、こうやって芸術として伝えることができるんだと、ハッとした気分。

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    2024年03月28日
  • おばちゃんたちのいるところ Where The Wild Ladies Are

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    凄く良い。時代にフィットと思ったら2016年に出てる。やっと追いついた。
    フェミニズム全開なのは好きじゃないけど、絶妙にフェミニスト臭が消臭されてる。主張はあるから、ユーモアで相殺されてると言った方が良いかもしれない。拒否感なく読める。
    特に「クズハの一生」は何度も読み返した。馬鹿な振りをした若かりし私を想うと切なくなる。可愛がられるために馬鹿な振りなんて、絶対にしてほしくない。

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    2024年03月28日
  • 持続可能な魂の利用

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    うんうん、そうそう、と頷き共感しながらあっという間に読んだ。
    私たちの社会のゆがみに気付くこと。この毎日が当たり前じゃないと知ること。小さくても少しでもいいから行動していくこと。

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    2024年02月16日
  • おばちゃんたちのいるところ Where The Wild Ladies Are

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    傑作!
    何これ?とワクワクしながら読みました。
    1話目の「みがきをかける」に度肝を抜き、夢中で読みました。
    落語や歌舞伎を元にしているそうですが、かなり攻めてます。
    とても楽しかった。

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    2023年11月09日
  • 持続可能な魂の利用

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    ネタバレ

    すがすがしいディストピア小説。
    「おじさん」による「おじさん」に都合のいい社会。
    ※この場合の「おじさん」は「家父長制・男尊女卑」を維持しようとする生物のことであり、年長の男性を指して言う言葉ではない
    こんな日本に誰がした!という答えにいやいやそんな、と思いながらもそうでもなければこんな風なことがまかり通るのおかしいよねとも変に納得してしまう。
    どんな革命が起こり、どんな畳まれ方をしたのか具体的には描かれていないが「きれいに畳まれた」のは確かでそれはほっとする。

    家父長文化、ミソジニーが色々書かれ、その象徴としてアイドル文化が出てくる。
    アイドル文化を批判しながらそのアイドルに救われるジレン

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    2023年08月27日
  • 持続可能な魂の利用

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    p124
    「魂は減る。(中略)
    魂は永遠にチャージされるものじゃない。理不尽なことや、うまくいかないことがあるたびに、魂は減る。魂は生きていると減る。(中略)
    三十年以上生きてきた敬子はもう自分の魂は、どれだけ満タンにチャージしても、残り「82%」ぐらいなんじゃないかと感じる。さっきの××たちのライブでだいぶ充電されたけれど、それだけももう「100%」には戻れない。一体人生のどの段階まで、敬子の充電は「100%」だったのか。」

    p138
    「望ましい」の枠外に出ることはもちろん自由だったが、その自由には名前があり、ただ大目に見られているだけだった。「まだ若いから奇抜なファッションを楽しんでいら

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    2023年08月06日
  • おばちゃんたちのいるところ Where The Wild Ladies Are

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    落語や歌舞伎で題材にされる、怪談物。
    それを、現代風に小説にしたら、こんなに面白い。

    失業中のサラリーマンのもとに、真夜中に牡丹灯篭を売りつけに来る、かなり常識外れのセールスレディ二人は、言わずと知れた、露子と米子。

    播州皿屋敷で有名なお菊は、注文した皿が一枚足らないことから、素敵な恋が発展する。

    座敷童やら、御岩さんやら、たくさんの女性がでてきて、世の中を助ける?

    そして、怪しげな線香工場で働くおばちゃんたち・・・

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    2023年07月05日
  • 女が死ぬ

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    楽しかった。面白かった、よりも、楽しかった、が私にはぴったりの読書時間だった。好きなのたくさんあるのでひとつひとつは語れないけど本当にたくさん好き。やっぱり私短編とかショートショート大好き。
    持続可能な魂の利用、今度読む(メモ)あと神は馬鹿だ。間違いない。

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    2023年07月03日
  • ロマンティックあげない

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    まだ出だしなんだけど、既に最高。読み終わったけど、最高。この視点や感性が好き。ユーモアがあって、日々の事柄を私もこんな風にみたい、と思う。元気でます!もっと他の作品も読みたい!

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    2023年03月16日
  • 女が死ぬ

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    短編のオムニバス
    女が死ぬってタイトルの短編が一番良かった。全体を通して面白かった。
    世の中のフェミ的にあれ?ってどうなの?モヤァっとするものを痛快に切っていってくれたように思う
    そして猫は正義なのです

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    2022年12月15日