松田青子のレビュー一覧
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「おじさん」に抗うフェミニズム小説
本作は「おじさん」によって作られた日本社会を痛烈に批判している。
作中の「おじさん」とは年齢や性別による区分ではなく、強い言葉で表現すれば女性の地位を不当におとしめ、加害構造を無自覚に維持しようとする人のことだ。読後は、本書で「おじさん」の頬をひっぱたいてやりたい気持ちになるかもしれない。
作中では様々な「おじさん」による被害が描かれる。特に印象的なのは「制服」の話だ。日本では「制服」は性的なアイコンとして扱われていることを理解しながら、それを未成年の女子学生に着させている。少女たちは「おじさん」から性的に消費される服装に身を包みながら、日々の生活をサ -
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好きな章は、「副反応のシルバニア」「木曜日生まれっぽい!」。
共感した章は、「ファンシーに夢中」「体重のプレッシャー」「運命のペンとノート」「それもまたよし」。
まず、タイトルと装丁が素敵で気になった。
本の内容は、コロナ禍日常エッセイという感じ。青子さんがK-POPや韓ドラ、韓国料理など、韓国カルチャーが好きでいらっしゃるのがよく分かった。韓国カルチャー意外の話は、むしろ新鮮な感じがあったくらい。
自分の子どものことを"子どもの人"と書くのはなぜなんだろう?聞きなれない言葉だった。(他の読者の方の感想にもかなり挙がっていた。子どもでも一人の人として接しているという意味で解 -
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ネタバレ◾️record memo
あなたの好きな少女が嫌いだ。あなたの好きな少女は細くて、可憐で、はかなげだ。間違っても、がははと笑ったりはしない。がははと笑うような少女をあなたは軽蔑している。というか、それはもうあなたにとっては少女ではない。では、がははと笑う少女はどこに行けばいいのか。
あなたの好きな少女が嫌いだ。あなたの好きな少女は弱くて、非力で、不器用だ。困ったやつだなあと、あなたはあなたの好きな少女を庇護してやらねばという気持ちにかられる。親でもないのに。
あなたの好きな少女が嫌いだ。あなたの好きな少女は、我がままで、自由で、子猫のように移り気だ。また、あなたの好きな少女は、そのよう -
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キャッキャと読み終わりました。
「おばちゃん」と言いたくなる格好良い人ばかりで、、わたしもおばちゃんと言われるような人になりたい…と憧れてしまうパワフルなご婦人たち。
面白かったです。
ここ数年で沼にハマりだした落語も、歌舞伎も戯曲もほぼわからずで勉強不足でした。
『八百屋お七』(ガラスの仮面)と、歌舞伎『紅葉狩り』(陰陽座「紅葉」)くらい…。
でも、それらのモチーフが、現代話にこう絡まってくるとは。相乗効果がありました。
連作短編集で、ある部分で少し、別のある部分でまた少し、世界が重なっていました。
「どんなに時代が変わっても“ある”もの」と「新たな形をつくっていく関係」、どちらもそれぞ -
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ネタバレジャンルは「おばちゃん」という幽霊が出てきて、怪談話だから怖いのかな、と思ったら全然怖くありませんでした。幽霊のエンタメ要素がかなり入ったファンタジーにさせてもらいました。ジャンルをエンタメにカテゴライズしてもよかったです。
話は、現実の世界で日常生活をする人間に対して「おばちゃん」という幽霊がやってきて何か言ったりアドバイスすると言った内容で、全17話からなる短編集です。幽霊目線、現実で生きている人間目線」という幽霊が出てきて、怪談話だから怖いのかな、と思ったら全然怖くありませんでした。幽霊のエンタメ要素がかなり入ったファンタジーにさせてもらいました。ジャンルをエンタメにカテゴライズして -
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11編からなる短編集。
どれも人物や設定が異なり、バラエティに富んでいる。
割と現実世界に近いものもあれば、奇想の世界もある。
読んでいてつらい気持ちになるものもあれば、楽しかったり、力強さを感じたりするものもある。
奇想ということであれば、「ゼリーのエース」。
某食品メーカーが販売している家庭で作れるゼリーのミクスを思わせる。
美佐子と正吉夫婦は台所=実験室で、ゼリーを作るように粉末にお湯をかけ、冷蔵庫で冷やして「娘たち」を作り、あちこちの家庭に「納品」している。
「娘たち」は冷蔵庫の中で「身を固め」、おしゃべりをするようになる(!)。
その中で、いつまで経っても「身を固め」ない娘が現れ -
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なんで歴史上の偉人に女性がいないのか?
女性の脳は小さい。女性が勉強すると胸が萎む。
試験を受ける時に試験会場に羊を離す。
女性の偉業は歴史のゴミ箱に捨てられる。
しんどすぎる。かなりマシになったとはいえ、今も続いていることが身に覚えがありすぎて不快感しかない。
フェミニズム系のことってしっかり勉強しないとって思うけど、本当にしんどくなる。
それでも立ち上がって改善しようとした人たちがいてくれたから今があるんよなぁ。考え続けないといけない。
と同時に、日本は平安時代に紫式部とか清少納言が活躍していて、女流作家の歴史も長い。当時の世界から見るとかなり異質で最先端をいっていたのでは?と思うのに