川本三郎のレビュー一覧

  • 荷風の昭和 後篇―偏奇館焼亡から最期の日まで―(新潮選書)

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    永井荷風の日記『断腸亭日乗』をベースにたどる昭和史。後篇では日米開戦から昭和34年に死去するまでが書かれている。

    麻布の偏奇館が空襲で焼け、中野に移るがここも空襲で焼け出され、兵庫県明石、さらに岡山に疎開。岡山で終戦を迎え、熱海、市川と移り住む。
    ここらへんは空襲に次ぐ空襲なので読んでいても辛い。ただここまで当時の生活を小説ではなくノンフィクションとして書かれたものは読んだことがなく、焼け出された人たちがどうしていたか、疎開といっても簡単に家が見つからない、列車の切符が手に入らず移動手段にも困る、お金をもっていても食糧がないなど、なかなか興味深かった。

    荷風が中心ではあるものの、『日乗』に

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    2026年01月02日
  • ザ・ロード ――アメリカ放浪記

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    Jロンドンは札付きのな不良である。この本は面白いんだけど、列車にただ乗りして、その時の列車の車掌たちとのやり合い、騙し合いの描写がやたら多くて、この本の6割くらいがそんな感じだ。だから読んでいてちょっと飽きてしまうし、この本がそれほど有名ではない理由かと思った。

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    2024年12月02日
  • ザ・ロード ――アメリカ放浪記

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    なんで今頃ジャック・ロンドン?とは思う。「白い牙」「野生の呼び声」は自分にとって永遠のバイブルだ。彼の人生が波乱にとんだものだというのはWiki情報で聞き齧っていたが、ザ・ロードを読み終えたら、永遠の放浪者だったのかと。大陸横断列車でのホーボー生活。ジャック・ケルアックの「オン・ザ・ロード」を思い出す。解説で、ケルアックに影響を与えたのがこの一冊だと知り、納得をした。冒険と放浪と、見果てぬ知らぬ土地。ロマンを感じる。

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    2024年11月17日
  • ザ・ロード ――アメリカ放浪記

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    冒険と旅とワクワクするようなエピソードが満載かと思いましたが、ホーボーの生活のリアルなレポートみたいな感じでした。

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    2024年08月15日
  • ザ・ロード ――アメリカ放浪記

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    ・ジャック・ロンドン「ザ・ロード アメリカ放浪記」(ちくま文庫)を読んだ。私はジャック・ロンドンを「野性の呼び声」と「白い牙」 でしか知らない。日本で有名な作品である。動物文学作家だと思つてゐた。しかしさうではないらしい。海外文学に対する無知である。作家といふもの、そんな単純なものではない。 ジャック・ロンドンは40年の生涯の「20年間に53冊の著書と200以上の短編小説を発表した。」(Wiki)さうである。結構な量である。この「ザ・ロード」もその1つ、かなり読まれたらしい。「ホーボーとしての経験が書かれたこの本は、その冒険物語があまりに魅力にあふれていたので、当時、彼の真似をしてホーボーにな

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    2024年07月13日
  • いまも、君を想う(新潮文庫)

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    ネタバレ

    こういう本は苦手だけれど、川本三郎さんということで読んでみた。

    ここ数年、色んなことで友を亡くした私にとって、一番心に残ったのは
    「通夜の席の酒も嫌だった」から始まるところで「…酒が入るうちに場所柄もわきまえずに笑い声が起きたりする。
    喪主の方は客への礼儀として「故人はにぎやかなのが好きでしたから」と酒をすすめるら、それをしたくなかった。
    家内がやつれ、そして静かに息を引き取っていった姿が目に焼きついている人間には「故人はにぎやかなのが好きでしたから」と決まり文句を言う気にはどうしてもなれなかった」
    と言うところだ。

    ある意味、流行病で、ここ数年家族葬が多い。

    実はこれが一番理想なのかも

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    2023年08月11日
  • すごいトシヨリ散歩

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    『望星』という雑誌で2016年9月号から2019年9月号まで連載されていた対談がまとめられています。対談が行われていた当時のお互いの仕事についても語り合われているのですが、池内さんが、のちに『ヒトラーの時代』としてまとめた仕事について語っているところは、その後の成り行きを知っている今から読むと切なくなります。東京・映画・旅といった話題はいきいきと楽しそうに語られていて、特にお二人が若い頃に経験した喫茶店や貸し本屋さんや学校の図書室でのお話は、情景が目に浮かびます。

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    2023年06月16日
  • 映画のメリーゴーラウンド

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    「思い出」というメリーゴーラウンドの上で、たくさんの映画たちが馬や馬車のようにくるくると回っている。姿かたちはよく似ているけれども、しっかり見ると細かなところに、いろいろな工夫がされている。だから何周回っても、同じ馬に乗っても飽きることがない。
    あー、また「映画館」で映画が見たいなぁ…。

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    2022年02月15日
  • すごいトシヨリ散歩

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    トシヨリになるのも面白い。 同世代のエッセイスト二人が語り合う映画、読書、旅、そして老い支度。 親密感あふれるユニークな対談集。

    これもまた贅沢の極み。

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    2021年10月30日
  • 映画のメリーゴーラウンド

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    こんな本はなかったろうと述べているが、全つながりではなくても、和田誠の諸作等そんなものではないか。連載そのままのためか、重複記述が多いし、なんともイラストが下手。

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    2021年06月18日
  • 台湾、ローカル線、そして荷風

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    穏やかな語り口で「好き」を記す。
    台湾行きたくなっちゃうな〜。

    どうしても東日本の旅が多いので
    実際にはなかなか行けないけど
    生活路線でもあるローカル線の話が
    とても楽しい本でした。

    春に水田を車窓から見たくて
    旅に出るとか…素敵な鉄旅だ!

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    2021年01月22日
  • ちょっとそこまで

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    「びっくり下谷(したや)の広徳寺 おっそれ入谷(いりや)の鬼子母神」 朝顔市は気持を買うもの、値切ってはいけないw。散歩と秘湯巡りが楽しみとおっしゃる川本三郎さん「ちょっとそこまで」、1990.12発行(文庫)。①湯島の梅祭り、入谷の朝顔市、浅草のほおずき市、隅田川の花火・・・ ②谷中墓地でグリーンウォッチング ③ガード下の町、有楽町。屋台の縁日のような雰囲気 ④銀座、路地裏の店。らんぶる、なかよし、お多幸・・・。

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    2019年10月05日
  • 台湾、ローカル線、そして荷風

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    台湾を含むタイトルに惹かれて読んだ。
    台湾要素は少ないが、それ以外のローカル線の一人旅や荷風に関する話も楽しく読めた。
    行きたいところがまた増えた。
    「さびしさ」とは、「豊かな孤独」。

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    2019年08月24日
  • 東京は遠かった 改めて読む松本清張

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    中央と地方、格差社会、転落する男と女ーー時代を超えて清張ミステリは読み継がれる。
    昭和文化や都市論、映画に造詣の深い評論家が、「東京」「昭和」「映画と小説」「旅」など、さまざまな切り口から不世出の作家の魅力に迫る。これまでに書かれた清張にまつわる文章に書き下ろしを加えた決定版・松本清張ガイド。

    まだまだ読んでいない作品がたくさんあることに気づく。

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    2019年03月27日
  • 「男はつらいよ」を旅する(新潮選書)

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    ・・・『男はつらいよ』が好きだというのは、実は評論家として勇気がいる。『あんな、なまぬるい映画のどこがいい』と批評する評論家がいまだに多いから。
    いっときは「隠れ寅さんファン」と自嘲していたが、年齢を重ねるにつれ「カミングアウト」出来るようになった・・・
    これを読んで、評論家とは粋がっている職業いうか、映画ファンとは別次元の異人種だなと思う。

    シリーズ第5作の「望郷編」(1970年)あたりから寅さんが本格的に地方へ旅をするようになり、以後「ロードムービー」の色彩が俄然強くなってくる。
    そして山田洋次監督は後世に残して置きたいような日本の風景、特に廃れてしまいそうなローカル鉄道が走っている懐か

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    2017年10月27日
  • 成瀬巳喜男 映画の面影

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    じっくりと鑑賞した作品は「浮雲」と「鰯雲」くらいだが、地味で泥臭い人間劇でありながら女優の存在感が印象に残っている。生々しいお金の話、どこか頼りない男たち、力強く生きる未亡人、そして子供に向ける温かいまなざし。監督作の共通点や描かれる市井の人々の憎めない姿が丹念に紹介され、作品すべてを観たくなる。

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    2015年05月24日
  • いまも、君を想う(新潮文庫)

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    淡々と奥さんとの日々、そしてお別れのときが綴られている。微笑ましく、うらやましく夫婦の姿を思い浮かべて、こうやって夫婦って作り上げられていくものなんだなあとうれしく思った。
    決して、古風な奥さんではなかったけれど、川本さんをそっと支え、引っ張ってゆく姿は、私にはまったくないもので、なんだかとても憧れる。子どもがいない夫婦だからか、恋愛要素の強い2人のようにも感じられて素敵なんだ。
    まだまだ先だと思って、想像すらしたことのないだんなさんとの別れを想像してみて、そわそわと落ち着かなくなる。もっと優しくしておけばよかった、なんて思わないよう、日々生きて行けたらいいな。だけど、それでもきっと最後はそう

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    2014年08月08日
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    ネタバレ

    「ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて:安田浩一」という本を読んで、今は在特会のような組織があるけど、その本に出てくるような60年代や全共闘というものが何なのか、どうして若者が死んだり闘争しなければならなかったのかを知るきっかけの一つとして、読んでみた。

    概要を理解するには適していない本だったけど、「川本三郎」という人を通じて当時の一面を知ることはできた。

    あとがきP212の「ミーイズムではなくウィーイズムの時代だった。誰もが他者のことを考えようとした。~」なんだなーと…

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    2013年02月06日
  • 君のいない食卓

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    妻を亡くした夫は、並べることのないテーブルの一角を眺めがら、どんな食事を摂るのだろうと、自虐的に読みはじめました・・。そのテーブルに並ぶのは、訪れた旅先の食の想い出。寂しくもあり、愛おしくもあり。食は思い出・・。いくらかの月日を経た人の言葉に重みを感じます。

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    2012年07月01日
  • 向田邦子と昭和の東京

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    20120630 向田邦子の原点。こじつけの様な所もあるがうなづける。以外に歳だったこともわかった。読み方も変わるかも知れない。

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    2012年06月30日