川本三郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ジャック・ロンドンはつくづく読みやすい文章を書くなあと感心する。小説もバツグンに面白いけど、自伝エッセイも最高にワクワクした!
若さとエネルギーがはち切れんばかりの自信に満ち溢れた筆者の言葉にどんどん惹き込まれる。わくわくする。自信満々でも全然鼻につかないのは、真っ直ぐな言葉だからか。嘘つきだし犯罪者だし、意地悪だし、道徳的に誉められない部分もあるんだけど、それもひっくるめて、めちゃくちゃ魅力的な人だったのだろう。悪いところにも衒いがないのだ。それゆえにどうしても惹かれてしまう。
本人も大嘘つきだと称するくらいだから、この本のどこまでが本当の話かは分からない。でもそんなことはどうでもいい。嘘八 -
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Posted by ブクログ
ベトナム戦争反対運動・学生(全共闘)運動・安保条約反対運動・連合赤軍事件・・・・・デモ/バリケード/シュプレヒコール/ローリング・ストーンズ/CCRなどなど。
ここに描かれる1969年から1972年にかけた日本社会の出来事は、あまり一般的なことではなく、一部の人たちしかかかわっていない特殊なことだという意見がもしあるとしたら愚かなことです。
たとえ実際に行動を起こした人が数万人だったとしても、確実に時代の突きつけてきた問題に真正面から誠実に応えようと、中には命を賭して命を落とした人もいるわけですが、もし地域制・まわりの制約などさまざまな理由で実際の行動ができなかったとしても、心情的には同意