いまも、君を想う(新潮文庫)

いまも、君を想う(新潮文庫)

473円 (税込)

2pt

4.1

家内あっての自分だった。一人きりで迎える静かな時間の中で、とめどなく蘇る君在りし頃の思い出。手料理の味、忘れられない旅、おしゃれ、愛した猫や思い出の映画……。夫婦二人だけで過ごした35年間のささやかな日常には、常に君がいてくれた。いい時も悪い時も、7歳下の美しく、明るく、聡明な君が――。文芸・映画評論でつとに知られる著者が綴る、亡き妻へ捧げる感涙の追想記。(「別れ」という重たい代償・西川美和、解説・佐久間文子)

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いまも、君を想う(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年11月30日

    7歳年下の愛妻を57歳で喪った夫、35年間の夫婦生活を振り返る追想記。

    妻は夫に先立たれると元気になるが、夫が妻に先立たれると大変。そんなイメージそのまま。たくましい妻、朝日新聞を解雇され評論家生活、ずっとそばで支えてきた妻。子もなく愛猫や旅行などの思い出。

    闘病生活も含め、涙なくして読めないエ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年11月11日

    35年間連れ添い、病により先立った妻への追想記。夫婦の楽しいエピソードを重ねることにより、残された夫の喪失感の大きさを際立たせている。エピソードがどれもユーモラスで楽しく、長く連れ添った夫婦の強い信頼感が印象的である。著者と年代的に近いので、身につまされる。この優れた追想記により、聡明で、明るく、美...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月05日

    単行本刊行時以来、13年ぶりに再読。
    映画「赤ひげ」の二木てるみの井戸の底に向かって叫ぶシーンの引用で、泣けてしまった。

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    Posted by ブクログ 2021年02月03日

    長年連れ添った糟糠の妻が先立つ。妻と過ごした月日を綴った本です。葬儀は、静かに送りたいと書中にありました。その気持ちに似た想いで読み終えた気がします。

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    Posted by ブクログ 2013年07月21日

    映画評論家・文藝評論家の川本三郎の愛妻喪失の記。

    さりげない過去の妻との日常を書き綴っているが、淡々としたその文面から、亡き妻への愛情が、ヒシヒシと伝わってくる。
    特に著者は、全共闘関連の取材で逮捕留置され、朝日新聞を懲戒免職されており、その直後の結婚から、影で支えてくれた妻への想いが行間から滲み...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年08月08日

    淡々と奥さんとの日々、そしてお別れのときが綴られている。微笑ましく、うらやましく夫婦の姿を思い浮かべて、こうやって夫婦って作り上げられていくものなんだなあとうれしく思った。
    決して、古風な奥さんではなかったけれど、川本さんをそっと支え、引っ張ってゆく姿は、私にはまったくないもので、なんだかとても憧れ...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2013年04月08日

    3月に脳外科を回っていた時に患者様の奥さんが毎日入院中の旦那さんの元に面会にきて長年付き添ってきた関係だからできる温かみのあるやりとりを見て読みたくなった作品。

    愛する奥さんの死という自分の力では何ともすることのできない不条理な悲しみを乗り越えて奥さんとの出会いからわかれまでを書き綴っていて僕のよ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年08月11日

    こういう本は苦手だけれど、川本三郎さんということで読んでみた。

    ここ数年、色んなことで友を亡くした私にとって、一番心に残ったのは
    「通夜の席の酒も嫌だった」から始まるところで「…酒が入るうちに場所柄もわきまえずに笑い声が起きたりする。
    喪主の方は客への礼儀として「故人はにぎやかなのが好きでしたから...続きを読む

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