ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 全共闘、ベトナム戦争、CCR、そして連合赤軍事件…。「政治の季節」のただなかで、悩み、翻弄されてゆく、ひとりの若きジャーナリスト。伝説の回想録待望の復刊。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
記憶のかなたに消えていた60年代がセピアからフル・カラーになって甦ってくるような一冊。 あとがきに綴られた <あの時代に青春を生きた人間が好きなのだ> という川本氏の真情は、あの時代をさまざまに生きた人たちへのオマージュでもあるのだろう。
生まれる何年も前の話。 眉間に皺が寄りっぱなし。何だか鼻の奥がツンとする。 不思議な読後感。 悲しい、のとはちゃうな。なんやろ。 映画も観たいが、止めた方がええやろか。むう。
映画化されているのは知っているが、映画はまだ見ていない。 小説を見つけて読んでみた。 この内容をバブル期の80年代半ばに発表した作者は、地に足が付いているなあと。 2012年の今改めて読んでも、普遍的な感情があると思う。迷いとか、エゴとか反発とか。良い作品だと思います。
映画を先に見ていた。あの時代を知らない世代が原作に誠実に一つのストーリーとして映像にしたことがよくわかる。あの時代の熱、若者たちの思い、筆者の傷。もう一度映画見たくなった。
私にとって全共闘、安保反対は歴史の中の出来事ですがその時代の空気を感じられるスピード感のある青春ストーリーとして興味深く読みました。アメリカのことに詳しい評論家、翻訳家として川本三郎さんのことは知っていましたがこんな過去があったとは驚きでした。
ベトナム戦争反対運動・学生(全共闘)運動・安保条約反対運動・連合赤軍事件・・・・・デモ/バリケード/シュプレヒコール/ローリング・ストーンズ/CCRなどなど。 ここに描かれる1969年から1972年にかけた日本社会の出来事は、あまり一般的なことではなく、一部の人たちしかかかわっていない特殊なことだ...続きを読むという意見がもしあるとしたら愚かなことです。 たとえ実際に行動を起こした人が数万人だったとしても、確実に時代の突きつけてきた問題に真正面から誠実に応えようと、中には命を賭して命を落とした人もいるわけですが、もし地域制・まわりの制約などさまざまな理由で実際の行動ができなかったとしても、心情的には同意して後ろの方から応援していたということこそが、同時代に生きていた人として、あるいは後年見知った遅れてきた者としてのそれぞれの真摯に生きる人間としての証であると思います。 あるいは、もし何か怠っていたことがあるとしたら、その部分が今になってツケとして大きく自分の身の回りに重くのしかかって来ているような気になるのは私だけでしょうか。 本書は元々1988年に河出書房新社から上梓されたものが今回の映画化を期に復刊されたというわけですが、当時、彼は映画と文学の評論を書いてちょうど25冊ほどになった時点で、不惑も過ぎたことでもあるし、ここらでひとつ、そもそも自分が物書きになった契機というか出発点になった、例のあのことを書き残しておかねばなるまい、などという感慨を込めて着手したに違いありません。 彼の書いたものは、映画論・文学論・作家論・旅行記などから、トルーマン・カポーティの『叶えられた祈り』や『夜の樹』などの翻訳まですべて読んでいますが、いつも自分を語るということがあまりありません。 そういう意味で、この本の中の出来事は、本人にとってのみならず私たち読者にとっても無視できない、文学と映画の新しい視点を持つ表現者として彼が登場するための、通過儀礼のような神聖な儀式だった気もします。 もし川本三郎が、ここに描かれているいわゆる朝霞自衛官殺害事件(1971年の秋、東京から埼玉にまたがる陸上自衛隊内で、自衛官が新左翼過激派=赤衛隊を名乗るグループによって殺害されるという事件が起こり、彼は指名手配中の犯人と接触して取材を行い記事にしたが、その際あずかった証拠品を焼却してしまって、犯人逮捕後に彼も犯人蔵匿と証拠隠滅の罪で逮捕され朝日を懲戒免職される)に関与していなかったら、朝日新聞社を首になってもいなければ、ましてやそののち映画評論や文芸評論に手を染めることもなく、ただ優秀な新聞記者としてまっとうしていくだけだったはずですが、人の人生とはどこにまったく異質な世界への扉が突然現れるかわからないもので、彼はその禁断の扉を開けてしまったのです。 当時の70年代は、新左翼過激派にとって武力革命が最優先の課題として浮上した時期であり、そのための武器の調達は必須のことで、この事件もそもそもの目的はそのことだったはずです。 でも、悲しいかな真の武闘派を目ざして切磋琢磨したわけでもないので、たとえ最終的には武器を使用するとしても、普段はむやみと人を殺さず、一撃のもとに気絶させて戦力喪失させるという、穏健な(?)方法を会得もしない素人ゆえに、殺害してしまったのです。 そののち、武器なら選り取り見取りの銃火器が沖縄の米軍基地に五万とあるぞと喝破したのは、平岡正明だったか誰だったか忘れてしまいましたが、何にしても無計画な半ば衝動的な中途半端なアマチュアリズムに満ち満ちていて、この3年後の三菱重工爆破事件などむやみやたらと人を殺害するだけのテロが横行していき、せっかくの革命が理想と希望への途ではなくなり、ただの野蛮な行為と化していくことになるのです。 全体を通して、読後もし何かロマンティックなものを感じるとしたら、あなたはきっと本質的には現実主義者でもリアリストでもなく、過去もしくは青春時代に悔恨の情を抱いているまったく誠実な人だというあかしなのだと思います。 というのも、どんなに一見ノスタルジックにみえようとも、彼はこれをそういうふうには書いていなくて、ただ過去の自分と死者への鎮魂として書いたのだと断言できます。 それから、高校生の時に初めて、卓越した都市論・文学論の『都市の感受性』と、楽しい映画エッセイ『ダスティン・ホフマンは「タンタン」を読んでいた』を手にしたときから密かに思っていたことですが、川本三郎の容貌って村上春樹にそっくり、似ていると思いませんか? もうひとつ。朝日新聞論説委員の外岡秀俊との対比。9歳違いで1976年に同じ東大法学部在学中に書いた小説『北帰行』で文藝賞を得たあと筆を断ち、朝日の記者になり紐育・倫敦の特派員を経て欧州総局長だった人と絡めて、報道と文学をめぐる断章(仮題)みたいなものを夢想しているのは私だけだと思いますが。
最初はつらつらと60年代当時の著者の記者としての日常が綴られていくだけだったのだが、いつのまにか「ジャーナリズムとは」と考えさせられる展開になっていく。自分が3年間学んできたもの、それは実際自分がその場にいたらどうするか?という類のものではなかった。単なる学術である。いざこの本を読んでみて、自分が著...続きを読む者の立場だったらどうしたか?答えがでない。
激動の60年代末から70年代をジャーナリストとして、駆け抜けた著者の回顧録の本著。 映画を観てから、原作を読みました。 近年60~70年代を総括する本が多々出版されていると思うが、これはジャーナリストとしてどうあるべきかという葛藤を含めて、どう全共闘と向き合ったのかと赤裸裸に綴られている。 そ...続きを読むの他にも、カルチャーに強い著者だけにあって。映画、音楽などについても触れられているため、その時代の空気感が感じられ易くなっていた。
原作を読んで改めて映画版は、ノンフィクション、原作あり、ということとは独立して、良い作品だと思った。
映画を見たので原作も読みました。川本三郎さんのエッセイは昔から大好きだったのですが、まさか映画になるとは。結末が映画とは少し違います。私は映画のほうが好きです。60年代のもやもやした雰囲気と焦燥感が伝わってきました。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
マイ・バック・ページ
新刊情報をお知らせします。
川本三郎
フォロー機能について
「ノンフィクション」無料一覧へ
「ノンフィクション」ランキングの一覧へ
いまも、君を想う(新潮文庫)
映画のメリーゴーラウンド
「男はつらいよ」を旅する(新潮選書)
きのふの東京、けふの東京
君のいない食卓
試し読み
ザ・ロード ――アメリカ放浪記
すごいトシヨリ散歩
現代思想 2015年4月臨時増刊号 総特集 菅原文太 -反骨の肖像-
「川本三郎」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲マイ・バック・ページ ページトップヘ