川本三郎のレビュー一覧

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    激動の60年代末から70年代をジャーナリストとして、駆け抜けた著者の回顧録の本著。

    映画を観てから、原作を読みました。

    近年60~70年代を総括する本が多々出版されていると思うが、これはジャーナリストとしてどうあるべきかという葛藤を含めて、どう全共闘と向き合ったのかと赤裸裸に綴られている。

    その他にも、カルチャーに強い著者だけにあって。映画、音楽などについても触れられているため、その時代の空気感が感じられ易くなっていた。

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    2012年07月29日
  • 君のいない食卓

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    ネタバレ

    食を通じたエッセイ集。
    妻のいる時間、妻のいなくなった後の時間、それぞれの対比から妻の存在を再確認する著者。
    まだ先だと思っていても、明日は我が身を考えることを禁じ得ない。
    改めて家族の大きさを実感した。

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    2012年06月01日
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    原作を読んで改めて映画版は、ノンフィクション、原作あり、ということとは独立して、良い作品だと思った。

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    2012年02月01日
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    ネタバレ

    社会情勢、警察、会社、仕事、ジャーナリズム。
    どこまでが正義。どこまでが守秘義務。どこまでが有罪。

    深谷市、熊谷市の市長、市議、元市議候補、深谷市お抱えの産官学グループ、NPOから度々嫌がらせを受ける私としては、脳がパニックを起こして倒れそうになるほど、考えさせられた。

    やや自己憐憫的な描写は少々気になるので星は4つ。

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    2012年01月18日
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    映画を見たので原作も読みました。川本三郎さんのエッセイは昔から大好きだったのですが、まさか映画になるとは。結末が映画とは少し違います。私は映画のほうが好きです。60年代のもやもやした雰囲気と焦燥感が伝わってきました。

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    2011年11月24日
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    妻夫木&松ケンのW主演で話題のマイバックページ。
    映画化に際し、河出書房からの原作がハードカバーで復刻され、即購入。
     川本三郎は、キネマ旬報の読者ならご存知の、実にやさしい映画評論。僕は数年前まで映画評論家だと思っていたのだが、文章からは音楽や時代背景も含めた縦と横の描写がとても上手な知識人だなあと思っていて、なるほど、昔はとんがったジャーナリストで、こんな過去があったのかと納得した。

     「旅先でビール」の肩の抜けた随筆も非常に親近感を覚え、文章を読んだだけで人柄が伝わってくる。

     上司と殴り合いのけんかをしたり、陽の当らないところにまなざしを注ぐ視点だったり、感情的な自分と理性

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    2011年11月14日
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    今はやりの若手有名俳優では、果たして、60年代後半の時代背景が、うまく伝わるかどうか、期待できないので、原作を読むことにした。「連帯を求めて、孤立を恐れず、力尽くして挫けることを恐れないが、力尽くさずして、挫折することを拒否する」、「自己否定、日常性の否定」「実存をかけているか」,等等、未だ、二十歳前後の自分が、感じていたことが、そのまま、自分自身に、その言葉達は、襲いかかってくる。奥浩平(青春の墓標)、高野悦子(二十歳の原点)高橋和巳(邪宗門)、吉本隆明などを、読んでは、模擬試験の後で、京大生博昭君の死の知らせを聞いた翌年には、当時、何も出来なかった自分と、死んでいった同世代の若者との違いは

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    2011年11月26日
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    ジャーナリストを志していた青年が、
    その取材対象に、垣根を越えてこころをゆるしてしまう、
    そのきっかけがあまりにさりげなく、せつなく、
    そして映画や音楽、カルチャーを愛するその青年の、彼なりの指針にどうしても感情移入してしまう。
    映画でもその場面が印象に残った。
    どんな人間か信じるにあたって、
    CCRや真夜中のカーボーイ、そして宮沢賢治がどうしても心の裾をひっぱったこと。
    活字で残る事件は壮絶だけど、その最中にいた人間は、
    私となんの変わりもないのだとそう思うと震えがとまらない。

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    2011年11月06日
  • 向田邦子と昭和の東京

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    今日のお出掛けのお供に再読。向田邦子さんは華やか外食の味ではなく季節の折々の食卓の味を丁寧に描いて、家族の記憶、家族の絆やその儚さを語っている。私も食卓の味を大事にしたい。そのうち子供達に昭和って時代はね、って語ってしまいそう。

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    2011年09月24日
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    学生運動華やかなりし時代の空気が感じられます。村上春樹の『ノルウェイの森』に感じた死のにおいを、この本にも感じました。
    それは1967年10月8日に起きた一人の学生の死、通称10・8(ジュッパチ)ショックを経験した人たちが共有する「死」のにおいなのかもしれません。
    生きることを深く考えたいときに読み返そうと思います。

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    2011年09月22日
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    60年代という未知の世界が記録された本。映画とはまた違った感慨があった。事件の記録と、当事者の記憶。50年後に今を振り返ったら著者の気持ちがわかるだろうか?

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    2011年08月02日
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    内閣府参与だった松本健一さんと仙石副官房長官、川本さんは東大の同期と聞いた。あの時代への痛みを最も背負っているのは誰だろう。もちろん菅総理には何も残っているものはないだろうが。

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    2011年07月27日
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    映画を鑑賞後に購入。
    読みやすい文体なので、一日でサクサクと読める。

    私はまだ齢26で全共闘時代にはかすりもしていない。
    恥ずかしながら、さほどの知識もなく、ときどきテレビ等で流れる「あの時、時代は○○だった!」的な特番でしか、この時代の知識を持ち合わせていないし、そういったテレビで流れる映像は大体、浅間山荘事件だったりするので、「全共闘=暴力的」なイメージが脳に染みついている。
    その意味で、この本は私の中での全共闘時代のイメージを覆している。


    また、この本の素晴らしいのは、書かれたの1988年に書かれたのにも関わらず、全く古臭さを感じさせない点である。

    本のあらすじは、全共闘時代を生

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    2011年06月30日
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    全共闘運動の全盛期から衰退期と重なる時代の出来事を当時新人の記者だった著者が回想したもの。
    全共闘運動の結末上、話はどうしても感傷的な挫折の物語にならざるを得ない。
    しかしそこには自分達が社会とどう関わっていくかという真摯な問いがあった。

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    2011年06月18日
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    自分が生まれる前のことだし、安保とか全共闘とかよく知らないしなんか怖い感じがして読み始めるのにはちょっと勇気がいった。でも、読み始めたらそれはまったくの杞憂だった。書かれていることはたしかにその時代のことなんだけど、まったく古臭くない。全編に流れるスピード感、登場人物たちの気持ちの動きの鮮明さ、なによりもいまの時代にはないひとがひととして悩みながらも深く生きていくさま、街が街として、大人が大人として、機能している感じにとても憧れる。

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    2011年06月11日
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    ネタバレ

    おや、と思った。何だかいつもの川本三郎と感じがちがう。文章も生硬で余裕が感じられない。それに、60年代をテーマに謳っているのに出てくる話が暗いことばかりじゃないか。死者についての話も多い。それに何より「週刊朝日」や「朝日ジャーナル」記者としての個人的な感想がいかにも青臭い。いや、臭すぎる。いったい何を書きたいのだろう、と思いながら読み進めていった。

    先に書いておくが、実はこの本1988年に河出書房新社から出版された同名の書物の復刻版である。その前年に雑誌「SWITCH」誌上に連載された文章を集めたものだ。当初は「60年代の様々なできごとをさらりと客観的に書くつもりだった」と、88年版のあとが

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    2011年08月24日
  • 向田邦子と昭和の東京

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    [ 内容 ]
    敗戦から昭和三十年代にかけて、急速な経済成長の中で失われた様ざまな習慣、やさしく奥深い言葉の数々、変わりゆく家族のかたち、東京の町並…それらをいとおしみ、表現し、そして体現し続けた向田邦子。
    様変わりした現代において、今なお高い人気を誇る作品群をひもとき、早世の天才作家が大切に守り続けたものとは何かをつづる。

    [ 目次 ]
    序章 昭和の女学生
    第1章 父母のいませし頃の懐かしい言葉
    第2章 家族の記憶と食
    第3章 「向田家の父」と「昭和の父」
    第4章 お嬢さん、実社会へ
    第5章 家族のなかの秘密と嘘
    最終章 向田邦子と東京の町

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆

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    2011年05月22日
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    22年前に一度世に出て忘れ去られていた本だが、ある映画人の目に止まり映画化されることになり、陽の目を見た復刻版だ。初めにお断りしておくけれど、この本は万人向けではない気がする。ある年代以上の人にとっては、何がしかの苦い思いと共にその時代の記憶を甦らせるメモワールだけれど、、、それにしても60年代の安保闘争から全共闘による大学紛争、そして連合赤軍による浅間山荘事件に至るまでの間というのは、実にドラマチックな時代だったと思う。どのシーンを取っても、何とか映像化してみたいという気持ちが分かる。

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    2011年07月16日
  • きのふの東京、けふの東京

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    川本氏の「街」ではなく「町」歩きエッセイは、読んでいてやはり楽しい。特に、馴染みのある場所が取り上げられていると嬉しい。

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    2011年08月03日
  • 向田邦子と昭和の東京

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    向田邦子が日航機の墜落事故でなくなったのが昭和56年(1981年)の夏のことなので、今年で27年目をむかえることになる。あれっ、そんな前のことだったっけ?と感じるのは、自分が歳をとった証拠なのだろう。この本の書き出しは、何年か前にはやった「Always 三丁目の夕日」という昭和30年代の東京を扱った映画の紹介であり、締めくくりは「昭和三十三年頃から変わり始めて、バブルですべてなくなってしまった何か大事なものを、向田さんはとても丹念に見続けていましたね」という久世光彦の本からの引用である。その時代の日本に生きた家族を主たる題材として、向田邦子は脚本を書き続けてきたわけで、そういうわけで「向田邦子

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    2011年07月25日