おかざきおかのレビュー一覧
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マンションの外壁工事のお知らせが二人のもとに。
ベランダや通路が作業場となるため、もさもさ育っている野菜たちの撤去及び引っ越し作業を急遽敢行。
そして、まりもの従姉が仕事をやめて戻ってくるとのことで、まりもの引っ越しもしなければいけない事態に。
ベランダで菜園が出来ない、そして音やシンナー臭によるストレスで、自宅を脱出して外で作業する葉二。
ストレス溜まりまくり。
それでも冷蔵庫で行う水耕栽培は画期的。
スペース取るのでは?とも思うが…
まりもの引っ越し騒動もまた、二人の気持ちを再認識するにはいい機会だったか…?
最初からお隣同士だったのが、川崎と練馬と離れるのは結構つらいもんがあるなと思 -
Posted by ブクログ
このシリーズ6冊目。今度も配偶者のほうが先に読み終えた。
コロナ禍で記念館の閉館イベントも中止になった前作から続き、全編を通じて蔓延が始まったばかりの頃の街や生活の様子が描かれる。
不要不急の外出自粛、オンラインでの会議や面接、リモートワーク、病院や介護施設での面会謝絶といった緊急事態宣言下での生活だが、それらには私たちが経験したことやニュースで取り上げられた以上のものはなく、あの時はそうだったよねというようには思いながらも、あまり面白みはなし。
ただ、『いまのこの社会が現実。こんなことになってなかったら、って思うのはやめよう。いまだからできることはあるんだから、悔いがないようにいそれをやり -
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シリーズ6作目。
コロナの世界的大流行の影響で記念館閉館イベントは全て中止。
大学4年生となった百花は、リモート環境下で卒論と就職試験に取り組むこととなる。
突然身に降りかかった未曽有の事態。
誰もが不安で、どう乗り越えたらいいのか分からなかった2020年を2年の期間をおいて描いてくれたことで、その実態を冷静に受け止めることが出来た気がした。
5作目の感想で、「書き急ぐのか?」と書いたが、この6作目でコロナに翻弄された1年を丁寧に描いていたような気がする。
学生の大事な1年さえも、コロナは奪ってしまった。
たくさんの人が虚無感に襲われたと思うが、自分の心の中にいつもいた大学4年生、高校3年生な -
Posted by ブクログ
ネタバレ「紙屋ふじさき記念館」、その5。
和紙と活版印刷…とつながって、「物語ペーパー」に使われた百花の亡き父・吉野雪彦の著作を復刻した小冊子を刊行するという話がもちあがる。
また、紙そのものが芸術作品になろうかという、墨流しの技法を使った料紙との出会いから、閉館する記念館の最後の企画は料紙を使った文箱を作るワークショップと決まったのだが…
だんだん、失われつつある手作業や伝統技法の解説が多くなり、百花の研究レポートのようになってきたような…
その上、突然、リアル世界の新型コロナウィルス感染が物語世界に入り込んできたことにびっくり。
もちろん、コロナ禍で人々の生活様式も価値観も大きく揺さぶられ