おかざきおかのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
シリーズ完結巻。
今までを振り返ることもできる納得の最終巻。
ふじさき記念館でアルバイトを始めてから大学卒業後に、晴れて藤崎産業に入社した百花。
これまでのワークショップや関わってきた人たちとの再び交流ができるであろうことは、川越で新記念館が開館されることでわかる。
今回も新入社員とともに新記念館の準備に奔走する。
第一話 記念館準備室は、紙屋ふじさきとして世の中に提示できることがなにかを考えるスタート。
第二話 誕生の日は、百花の亡き父の『東京散歩』の復刊にという話から雑誌に掲載されたエッセイがあったことを母が思い出し…。
第三話 あたらしい場所は、百花が入社して1年半が経ち、父のエ -
Posted by ブクログ
ネタバレ大好きなシリーズの最終巻。
主人公だけでなく、他の登場人物の成長も感じられたお話でした。浩介さんの場面では改めて、コロナ禍が人と人の関係だけでなく、個人の考え方にまで与えた影響を考えさせられました。
物語は新記念館の開館を迎え、前へ進む形で終わりを迎えるのがすごく好きだなと思いました。あと著者の他のシリーズの登場人物や建物・店の名前が出てくるので、ふふふっと口角が上がってしまいました。
このシリーズは個人的に、自分と共通点や近い点が多い(紙雑貨好き、川越と日本橋の立地、百花の大学の場所、1つ違いの学年……)ので、終わってしまうのが、少し寂しいです -
Posted by ブクログ
ネタバレ紙屋ふじさき記念館シリーズ7作品目で、この巻で完結です。
藤崎産業に入社した百花が、記念館準備室に配属になり、一緒に配属された同期入社メンバーと協力し、模索しながら新しい記念館の開設に向けて取り組んでいく過程が、ちょっと駆け足気味に描かれます。
新しい記念館は川越。元は呉服店だった店蔵を改装することになり、記念館のコンセプト、展示構成、内装などを、イチから組み立てていきます。
一成がトップにいるとはいえ、新卒新入社員達で、会社にとってそれなりの規模であろう新規プロジェクトに、これだけガッツリと、しかも割と自由にやらせてもらえれば楽しいだろうなぁ。その分プレッシャーもあるとは思うけど。
途中、物