おかざきおかのレビュー一覧
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シリーズ第四作の「故郷の色 海の色」を入手できず、先にこちらを読む。
記念館はどうやら閉館することが決まったらしい。
この巻では、小冊子研究会で小川町に紙すきを見学に行くところから始まる。
そこで出会った指導員の岡本さんは、本職は料紙を作る職人さんで、墨流しの技術を持つ。
そんな縁で、墨流しを使った文箱を、最後のワークショップで作ることに決まる。
ところが、新型コロナウィルスが流行し始め、紙を扱う藤崎産業にも大きな影響が出始める。
小冊子研究会のメンバーたちの遠足の様子は、読むのは楽しいが、莉子以外、正直もはや誰が誰だか…。
しかも、菓子屋横町月光荘のシリーズとの混線してきたし。
今回 -
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このシリーズ4冊目。またまた配偶者のほうが先に読み終えた。
第一話が「活版印刷」って。三日月堂、きた~!
毎回ここまで必要かと思うのだけど、今回もじっくりと川越の観光のことが描かれて、どさくさに紛れて月光荘まで出てたね。
活版印刷やそれが好きな人たちのことか書いてあるだけでじんわりくる。弓子さん、出掛けていて出てこないかと思っていたら帰ってきたのでニンマリ。
そこも含めて今回は、百花も大学3年生になりそろそろ卒業後のことを考え始めなければならず、一方で記念館が入っている建物の売却も本決まりになりその行く末も気にかかる、そんな心持ちが色々な出来事や人との会話を経て深められていく様が描かれて、 -
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シリーズの5作目。
第一話 ぴっかり千両
第二話 墨流しと民藝
第三話 春霞の小箱
ふじさき記念館も残すところ半年ほどで閉館する。
そんな中、百花は夏休みにサークル遠足として東秩父へ和紙の紙漉き体験へと出かける。
古い町並みや趣きある鄙びた雰囲気を存分に楽しみながらも滲み出る歴史の厚み、時の流れの儚さを思い貴重な体験をする。
体験して得るものは、価値があり何ものにも代え難い貴重なものとして残るだろう。
この中で、「西本願寺本三十六人家集」を知る。
三十六歌仙の和歌を集めた装飾写本であり国宝だと。
歌を読み学ぶためのものであり、美しい筆跡を味わう。
初めて知り得ることが多くて勉強にな -
Posted by ブクログ
葉二の実家にご挨拶に行ったり、関西に暮らし始めたり、就活が本格的に始まったりする巻。
リアルな就活生活に、あるある、わかるわかる、と共感する場面がいくつも出てくる。著者のリサーチ力はさすが。まもりちゃんと周りの子達もしっかり就活やら教育実習やらやっててえらいな...。
葉二も今回は無神経なことを言わず、前回のことはしっかり反省しているようで、まもりちゃんを労り、気遣ってくれる場面がところどころあってほっこり。いやーほんとにまもりちゃんよかったね。2人の関係がどんどん良くなって、どんどん深まっていって、これからどんなことがあっても2人なら大丈夫だろうなと安心しきっています。