おかざきおかのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ第四作の「故郷の色 海の色」を入手できず、先にこちらを読む。
記念館はどうやら閉館することが決まったらしい。
この巻では、小冊子研究会で小川町に紙すきを見学に行くところから始まる。
そこで出会った指導員の岡本さんは、本職は料紙を作る職人さんで、墨流しの技術を持つ。
そんな縁で、墨流しを使った文箱を、最後のワークショップで作ることに決まる。
ところが、新型コロナウィルスが流行し始め、紙を扱う藤崎産業にも大きな影響が出始める。
小冊子研究会のメンバーたちの遠足の様子は、読むのは楽しいが、莉子以外、正直もはや誰が誰だか…。
しかも、菓子屋横町月光荘のシリーズとの混線してきたし。
今回は料紙のことが取り上げられ、書道のことも出てきた。
次の巻にもこの話続くのかしら?
なんとなく、次の巻あたりで最終巻になるのでは、という気がしているが。
小川町での楮かしきの様子が興味深い。
そして江戸から戦時中までの、小川町の紙づくりの歴史も詳しく知ることができた。 -
Posted by ブクログ
このシリーズ4冊目。またまた配偶者のほうが先に読み終えた。
第一話が「活版印刷」って。三日月堂、きた~!
毎回ここまで必要かと思うのだけど、今回もじっくりと川越の観光のことが描かれて、どさくさに紛れて月光荘まで出てたね。
活版印刷やそれが好きな人たちのことか書いてあるだけでじんわりくる。弓子さん、出掛けていて出てこないかと思っていたら帰ってきたのでニンマリ。
そこも含めて今回は、百花も大学3年生になりそろそろ卒業後のことを考え始めなければならず、一方で記念館が入っている建物の売却も本決まりになりその行く末も気にかかる、そんな心持ちが色々な出来事や人との会話を経て深められていく様が描かれて、それに引っ張られて一成も一皮向けていく。
引っ込み思案の百花も元々やれば出来る子だし、一成も才能はあるし凡百の家庭にはない環境や経験を持っているわけで、もちろん二人ともとてもよく頑張っているのだけれど、定期ワークショップやウェブサイト作りなどうまく行くばかりなのが、話の展開としてはいささか喰い足りないところはあり。
とは言え、和紙に惹かれる真っ直ぐな思いとか、今の世の中に相応しい“豊かさ”についての提起とか、過去と現在を踏まえた上で自分や記念館の未来を見据え考える姿などに打たれるところは多く、喰い足りなさを補って余りある。
和紙の世界も、折形やら型染めやら板締め染色やら、まだまだ出て来て、本当に奥が深いな。