ものごころ

ものごころ

2,200円 (税込)

11pt

子供の世界へダイブする、カラフルな短篇集

植物や花、虫やさまざまな生き物が乱舞する、色鮮やかで心躍る「子供の世界」へ!

二人の少年が川原で拾った、怪我をした犬の命運は。(「心臓」)
子供が飲み込んでしまったスモモの種はいつ出てくるのか。(「種」)

「穴」で芥川賞を受賞して以来、独自の小説世界を築いてきた小山田浩子さん。近年では海外に招かれる機会も多く、「日本発のマジックリアリズム」の旗手として注目を集める著者が、言葉の奔流のような文体と、顕微鏡をのぞきこむような高精細な描写で「子供の世界」に挑む9篇。

子供の世界へ身体ごとダイブし、子供が見るように世界を見る、唯一無二のカラフルな小説集。

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ものごころ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    何なんだろう。この、明け透けで切なくて優しい感じは。特に「心臓」とその後日譚である「ものごころごろ」。

    0
    2025年06月14日

    Posted by ブクログ

    いる。こんな子。
    この作品の中で子供が生きている。
    なにより、視点も人物も情景もシームレスに移ろい続ける文体は読んでいて最高に気持ちがいい。
    「小山田さんだー」とゆかいな気持ちになってくる。

    0
    2025年05月11日

    Posted by ブクログ

    お母さんの存在感、半端ないです。
    子供がスモモの種を飲んじゃった話で、心配してたまでは普通だったのに。

    そうする?!!

    0
    2025年03月11日

    Posted by ブクログ

    帯には子供の世界と書いてあるけど、違う。子供と大人の境目のような。前作の最近では、隠れていたものが、よく見えて来た。好きなのはおおしめり。現実と夢が行ったり来たりする。心臓は、入試に出して欲しい。メタ入試か。ラストホントに感動した。

    0
    2025年02月13日

    Posted by ブクログ

    はね、心臓、おおしめり、絵画教室、海へ、種、ヌートリア過ぎて、蛍光、ものごころごろ
    小山田浩子はいつもいい

    0
    2025年06月18日

    Posted by ブクログ

    息も継がせぬ文体に気圧される。句点一切なしの『おおしめり』は頁一面余白なし。カギ括弧や改行も省略。くどさを感じつつも、読み難くないのが不思議。『心臓』と後日譚の『ものごころごろ』が良かった。

    0
    2025年03月31日

    Posted by ブクログ

    「最近」に続くコロナ禍の生活を細かく描写している。小山田文学の真骨頂。改行がなく油断すると思考の主体が入れ替わっているので混乱することもあるが、視点、思考、時間、場所が自由に浮遊する感覚は、慣れると心地よい。

    0
    2025年03月25日

    Posted by ブクログ

    著者初読み。

    9編の短編集。
    といっても、どれも独特で濃厚な物語である。

    「心臓」と「ものごころ」は連作になっていて、幼少期の微妙な友達との機微が自分事として伝わってきた。

    子どもの頃の記憶をたどるとこんな世界だったのだと、代弁してくれているようでなんだかうれしいような、くすぐったいような気分

    0
    2025年03月02日

    Posted by ブクログ

    短編集。
    最終話であの犬が、ハツ、という名前をもらって元気にしていたのが嬉しかった。
    全体的にそうなのだけど特に「おおしめり」は「。」が無く「、」も最小限で呪文を読んでいるかのようだった。

    0
    2025年11月29日

    Posted by ブクログ

    短編集。「はね」「ハツ」の2作品を読んで断念。
    改行のない(と思ってよくみたらあった、から、
    少ないというべきか)長い文が読みにくくて、少し苦痛。芥川作品にこういうの多いよなぁ、と勝手な偏見。「はね」があまりに不穏で、そこでやめようかと思ったが、次の「ハツ」が犬の話だったので読み進めた。(犬好きなの

    0
    2025年08月09日

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