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Posted by ブクログ
街のすべてが工場で
成り立っているような
巨大な工場がある
そこで働くことは誇らしい
ことらしい
いったいなんの工場なのか?
自分の仕事は
なんのためにあるのか
はたして必要なのか?
それぞれが疑問に思いながら
毎日過ごす
工場特有の鳥がいる
工場特有の動物がいる
工場特有のトカゲがいる
謎は深まるばかり
小学生の書いた研究論文が
校正に回されてくる
そしてそれは
シュレッダーに回されるのだろうか
きっとそうだろうな
そして黒いウは‥
いこぼれのむしを読んでから
また工場を読むと
なんだか
はっ!とする言葉があったりする
これは
永遠に読むのを
やめられないのかもしれない!
何かを求めてはいけない
そんな小説かもしれない
Posted by ブクログ
「この工場何かがおかしい」という帯の煽り文に誘われて書店で購入。
表題作「工場」はどこか異様な巨大すぎる「工場」と、そこで働くやはりどこか変な人々を描き、現代に対する皮肉・批判的な視点がある。
とにかく文にあふれる皮肉や過剰さ、違和感が面白く、ストーリーの引きやキャラ萌えが無くとも、文字を読むこと自体が楽しい場合があると気づかせてくれた小説であった。
この本を買って以来、同じような出会いを求めて書店を彷徨うようになったが、いまだに小説ではこれ以上のものには出会えていない。
表題作以外では、「ディスカス忌」はユーモア控えめでさみしげ、「いこぼれのむし」は文章ににじむ悪意に胃もたれ気味だった。
全体通して読んだあとに振り返ると、「工場」も、主人公の兄の恋人が嫌な感じだとかは余計のような気もしてくるが、そういうリアルな嫌さと、非現実的なスケールのどこかファンタジーらしい工場の描写がミスマッチに地続きであるところにポイントがあるのかもしれない?
Posted by ブクログ
一歩外から見ると仕事とかその中での人間関係ってこんなに気色悪いものなんだけど、自分が働いている時にはあんまり気付けない。
常々仕事なんかクソだと思いながら働いている私からするとかなり共感できる部分が多いけど、分からない人には全く刺さらないだろう。
『工場』は労働と人間の関係が抽象的というか、引いた目線で表現されているのに対して、『いこぼれのむし』は労働によって無作為に集められた人間のどうしようもない相容れなさを近い視点で描く。正直かなりキツイ、同僚は家族だなんて言うやつは個人的にはぶん殴りたいと思う。どちらかと言うと私も職場から排斥される方だろう。
三編ともに人間以外の生き物に存在感がある。物語に生々しさが出ていて、大体それは気色悪さにつながる。『ディスカス忌』は特にそれが強い。
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