プロフィール

  • 作者名:向田邦子(ムコウダクニコ)
  • 性別:女性
  • 生年月日:1929年11月28日
  • 出身地:日本 / 東京都
  • 職業:作家

実践女子専門学校(現・実践女子大学)国文科卒。短篇の連作『花の名前』、『かわうそ』、『犬小屋』で1980年に第83回直木賞を受賞。作品は小説で『父の詫び状』など、脚本で『時間ですよ』、『寺内貫太郎一家』、『パパと呼ばないで』などがある。

作品一覧

  • 源氏物語・隣りの女
    5.0
    1巻957円 (税込)
    亡き母に生きうつしといわれる、父帝の妃・藤壺を恋慕しつつ凛々しく成人した光源氏の、甘美な愛の遍歴を雅びなせりふで語る「源氏物語」。隣りに住むスナックのママの情事に深入りし、その情人と関係を持った人妻の非日常性を描く「隣りの女」。出稼ぎ男の殺人事件を機に現代の家族像を浮彫りにする「七人の刑事」など、テレビドラマの鬼才・向田邦子の傑作シナリオ、6編を収録する。

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  • 眠り人形
    5.0
    1巻110円 (税込)
    子供のころからちやほやされて育った長女の三輪子は、エリート社員の友彦と結婚する。一方、いつも姉の陰で二の次にされていた次女の真佐子は、酒屋の息子の武男に嫁ぐ。ところが友彦が会社の金を1200万円も使い込んだことがばれそうになり、夫婦で八丈島に夜逃げするハメに。三輪子は見納めと実家を訪れるが、思いがけず真佐子がいた。酒屋からスーパー経営に乗り出し、羽振りのよくなった夫の浮気に腹を立て、実家に戻ってきたのだ。二人は互いの悩みは表に出さず、見栄を張りあう。そのうち姉妹は「ママー」と泣く『眠り人形』の思い出話にふける…。結婚で立場が入れ替わった姉妹の人生の明暗を描く。出演・加藤治子、長山藍子、船越英二、泉よし子、幸真喜子、林昭夫、あびる啓二、葦原邦子ほか。演出・鴨下信一。昭和52(1977)年7月3日TBS系「東芝日曜劇場」で放送。
  • 父の詫び状
    4.4
    1巻519円 (税込)
    宴会帰りの父に叩き起こされて夢うつつに土産を食べる福助頭の弟、母に威張り散らす父の声、転校した初日に教室に向かう気持ち、来客の多かった我が家の忙しい正月、温かいおひつの上で泣き泣きやった学校の宿題、おやつに食べた懐かしい“ボールとウエハス”、銀座に出かける日のおめかし、途中までは大成功だった初アルバイト、黒い服ばかり着るので黒ちゃんといわれた若い日々……昭和の「懐かしい家庭」を卓越した記憶で鮮烈にユーモラスに描く、向田邦子の第一エッセイ集。
  • 字のないはがき
    4.3
    1巻1,485円 (税込)
    人気2大作家共演! 感動の名作を絵本化。 【教科書にも載っている実話を絵本化!】 このお話は・・・ 脚本家、エッセイスト、直木賞作家である 故・向田邦子の作品の中でもとりわけ愛され続ける 名作「字のない葉書」(『眠る盃』所収、1979年講談社)が原作。 戦争中の、向田さん一家のちいさな妹と、 いつも怖いお父さんのエピソードを綴った感動の実話です。 向田邦子さんのちいさな妹・和子さんが主人公。 ぜひお子さまと語り合って欲しい作品です。 【あらすじ】 戦争時代、ちいさな妹が疎開するとき、 お父さんはちいさな妹に、 「元気なときは大きな○を書くように」と、 たくさんのはがきを渡しました。 しかし、大きな○がついたはがきは、 すぐに小さな○になり、やがて×になり・・・。 【直木賞作家2人の夢の共演!】 当代人気作家の角田光代と西加奈子の最強コンビで 美しい絵本によみがえりました。 大の向田ファンで知られる角田光代の渾身の描写と 西加奈子の大胆な構図と色彩をぜひ堪能してください。
  • 新装版 眠る盃
    4.3
    1巻748円 (税込)
    向田邦子2冊目の随筆集。「荒城の月」の「めぐる盃かげさして」の一節を「眠る盃」と覚えてしまった少女時代の回想に、戦前のサラリーマン家庭の暮らしをいきいきと甦らせる表題作をはじめ、なにげない日常から鮮やかな人生を切りとる珠玉の随筆集。知的なユーモアと鋭い感性、美意識を内に包んだ温かで魅力的な人柄が偲ばれるファン必読の書。文字が大きく読みやすくなった新組版。
  • 寺内貫太郎一家
    4.3
    1巻539円 (税込)
    〈貫太郎のモデルは、私の父向田敏雄である。よくどなり、よく殴り、5年前に亡くなった。お線香代りに、ちょっぴり「立派な男」に仕立て直してお目にかけた……〉。口下手で怒りっぽいくせに涙もろい、日本の愛すべき“お父さん”とその家族をユーモアとペーソスで捉え、きめ細かな筆致で下町の人情を刻み、東京・谷中に暮す庶民の真情溢れる生活を描いた幻の処女長編小説。

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  • 桃から生まれた桃太郎
    4.2
    1巻600円 (税込)
    桃太郎のように元気で身体も大きな娘の結婚相手は大男の日本男児と夢見ている頑固親父。だが、娘の恋人は……。抱腹の向田ドラマ 早く妻を亡くした獣医の川田竜造は娘の桃子と二人暮らし。性格も体格も男まさりの娘を父親は「桃太郎」と呼んでいる。その桃太郎もすでに年頃、父親は男っ気がないのを心配しているが、娘にはすでに相手がいた。そして実は父親にも……。善意からおこる父と娘の行き違いをユーモラスに描く向田ドラマの十八番。 文庫版 1999年8月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • 阿修羅のごとく
    4.2
    1巻850円 (税込)
    2025年、是枝裕和監督により再ドラマ化。Netflixにて配信! 年老いた父に愛人がいた――。 四人の娘は対策に大わらわ。 だが、彼女たちもそれぞれ問題を抱えていた。 未亡人の長女は不倫中、次女は夫の浮気を疑い、 三女は独身の寂しさに心がすさみ、 四女はボクサーの卵と同棲、そして母は……。 肉親のエゴと愛憎を赤裸々に描き、家族の在り方を追求してきた著者の 到達点ともいうべき傑作。 向田邦子の放送台本を小説化したロングセラー!
  • 新装版 夜中の薔薇
    4.2
    1巻748円 (税込)
    気に入った手袋が見つからなくて、風邪をひくまでやせ我慢を通した22歳の冬以来、"いまだに何かを探している"……(「手袋をさがす」)。凛として自己主張を貫いてきた半生を率直に語り、人々のありふれた人生を優しい眼差しで掬いあげる 名エッセイの数々。突然の死の後も読者を魅了してやまない著者最後のエッセイ集。文字が大きく読みやすく、カバーの絵も美しくなった新装版。
  • 霊長類ヒト科動物図鑑
    4.1
    1巻590円 (税込)
    本作品は、著者が航空機墜落事故で急逝した年に刊行された。「一週間に一度は飛行機のお世話になっていながら、まだ気を許してはいない。散らかった部屋や抽斗のなかを片づけてから乗ろうかと思うのだが、いやいやあまり綺麗にすると、万一のことがあったとき、『やっぱりムシが知らせたんだね』などと言われそうで…」飛行機に乗る恐怖を綴った「ヒコーキ」も収録。何気ない日常の一コマを鮮やかに捉えた、向田邦子ならではの名人芸が堪能できる珠玉のエッセイ集。
  • 完本 寺内貫太郎一家
    4.0
    1巻2,024円 (税込)
    昭和の暮らしと家族を書きつづけた向田が「貫太郎のモデルは私の父である」と語り、最も愛着の深かった一作。口下手で怒りっぽいくせに情に厚い東京谷中(やなか)の石屋の主人、寺内貫太郎が、TVドラマの肝である、娘を嫁がせるまでのゴタゴタと婚礼は小説では描かれていなかった。全集等の編集者が向田脚本で後半をノベライズ、代表作の全貌を味わえる「完本」。
  • 冬の運動会
    4.0
    1巻814円 (税込)
    厳格な祖父、口やかましい父が支配する、冷たく思いやりのない家庭を憎み、菊男は町の小さな靴屋に出入りするようになった。子供のいない靴屋夫婦と菊男の間に、いつしか奇妙な疑似親子関係が出来ていく。二つの家庭を行き来する菊男は、やがて父や祖父も同じような場所を持っている事に気付いた──。祖父、父、長男の三世代の男達と、彼らを支える女達の愛を描く異色長編シナリオ。

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  • あ・うん
    4.0
    1巻458円 (税込)
    つましい月給暮らしの水田仙吉と、軍需景気で羽振りのいい中小企業の社長、門倉修造との友情は、まるで神社に並んだ一対の狛犬のように親密なものだった。門倉は、水田の妻たみに、長年ひそかな慕情を抱いてもいる。太平洋戦争をひかえた慌しい世相を背景に、男の熱い友情と秘めた思慕が織りなす、市井の家族の情景を鮮やかに描いた、向田邦子・唯一にして絶品の長篇小説。東宝による映画化では、高倉健が門倉、板東英二が水田、富司純子がたみを演じた。
  • 無名仮名人名簿
    4.0
    1巻712円 (税込)
    「正式魔」「キャデラック煎餅」「女子運動用黒布襞入裁着袴」「臆病ライオン」「眠る机」「青い目脂」…昭和のにおいがするタイトルの数々。愚痴をこぼす代りに真赤になるまでおみおつけに唐辛子をかけ、すすっていた祖父。届いたお歳暮をすぐ開けたくて青筋をたてた父。包み紙を破らないよう丁寧に開けていた母。一度でいいからメロンをまるまる一個食べてみたかった自分。戦前・戦後の平凡な家庭の暮らしをみずみずしく描く、忘れがたいエッセイ集。
  • 家族熱
    3.9
    1巻800円 (税込)
    傲慢な舅と夫、生さぬ仲の二人の息子に仕えて十三年、家族の心に先妻が入りこんでいることを知った後妻は……。向田ドラマの傑作 幼い男の子二人、そのうえ厳しい舅姑までいる黒沼家の後妻に入った朋子は、十三年にわたって主婦になりきろうと努力してきた。しかし、夫の謙造と次男が前妻恒子と密かに会っていると知り、衝動的に家を飛び出してしまう。家族の愛憎とエゴを通して、様々な家のあり方を描き続けた著者による一つの家庭の崩壊と再生の物語。 文庫版 2000年7月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • 男どき女どき
    3.9
    1巻605円 (税込)
    何事も成功する時を男時、めぐり合わせの悪い時を女時という――。何者かによって台所にバケツごと置かれた一匹の鮒が、やがて男と女の過去を浮かび上がらせる「鮒」、毎日通勤の途中にチラリと目が合う、果物屋の陰気な親父との奇妙な交流を描く「ビリケン」など、平凡な人生の中にある一瞬の生の光芒を描き出した著者最後の小説4編に、珠玉のエッセイを加えた、ラスト・メッセージ集。

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  • 阿修羅のごとく
    3.9
    1巻935円 (税込)
    阿修羅。三面六臂を有するインドの魔族。猜疑心強く互いに事実を曲げ、他人の悪口を言いあう……。妻子ある男を愛人に持つ長女、夫の浮気に悩む次女、オールドミスで潔癖性の三女、売れないボクサーと同棲中の四女。阿修羅のイメージにのせて、四人姉妹のそれぞれの人生を、繊細に、辛辣に、そして限りなく温く描き出す、悲しくも愛すべき物語。著者のシナリオにおける代表的作品。

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  • 思い出トランプ
    3.9
    1巻649円 (税込)
    浮気の相手であった部下の結婚式に、妻と出席する男。おきゃんで、かわうそのような残忍さを持つ人妻。毒牙を心に抱くエリートサラリーマン。やむを得ない事故で、子どもの指を切ってしまった母親など――日常生活の中で、誰もがひとつやふたつは持っている弱さや、狡さ、後ろめたさを、人間の愛しさとして捉えた13編。直木賞受賞作「花の名前」「犬小屋」「かわうそ」を収録。

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  • 女の人差し指
    3.9
    1巻631円 (税込)
    表題のエッセイを「週刊文春」で連載中に、台湾上空で航空機事故に遭い、還らぬ人となった向田邦子。連載最後のエッセイとなった「クラシック」をはじめ、テレビドラマ脚本家デビューのきっかけを綴った話、妹と営んだ小料理屋「ままや」のてんやわんやの開店模様、大好きだった旅の思い出(ケニヤ、モロッコ、沖縄)など、未刊行の名エッセイをすべて収録した。日々の暮しを愛し、好奇心旺盛に生きた著者の溢れるような思いが、溌剌とした文章で紡がれている。
  • 隣りの女
    3.8
    1巻509円 (税込)
    夫の給料をつましくやり繰りして、家事と内職で毎日が過ぎていく平凡な主婦に訪れた恋。“人妻の恋の逃避行”(そして、気になるその後)をあざやかに描いた表題作。家族のために頑張って、気がついたらそろそろ30歳…な主人公の微妙な恋心を衝いた「幸福」と「胡桃の部屋」。大人になって出会った異母兄弟の愛憎をえがく「下駄」。突然の飛行機事故により、向田邦子の絶筆となった「春が来た」。いずれも読んだら忘れられなくなる、まさに珠玉の5篇。
  • あ・うん
    3.3
    1巻770円 (税込)
    喧嘩をしても、まるで「あ・うん」の狛犬のように息が合い離れない男の友情――門倉修造と水田仙吉は、20年来の友達だが、見かけも気性も財力も正反対ときている。門倉は仙吉の妻の秘めたる色香をひそかに愛している。そんな大人の関係を不思議な思いで見ていた仙吉の娘さと子の恋人に召集令状がきた……。昭和10年代の愛しい一途な日本人像を浮彫りにする著者最後のTVドラマ。

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  • だいこんの花(前)
    -
    1~2巻1,265円 (税込)
    元海軍大佐・巡洋艦艦長の永山忠臣は、14年前に妻の繁子に先立たれていまは、雑誌「女性時代」の編集者である彼の倅・誠(次男坊)と男ふたり暮らし。忠臣の良き友は、元部下の源助・石川酒店の店主、京太郎・小料理屋「日高」の主人。誠は比呂子にプロポーズの気配。お妃教育は元部下の家族に頼まなければと忠臣も落ちつかない。しかし大失恋。その真相を知った忠臣の目に涙……。

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  • 蛇蠍のごとく
    -
    1巻957円 (税込)
    娘が、親の知らぬまに妻子ある男性とマンションを借りていた。突然来たダブルベッドの配送確認からそれを知った父親は、早速マンションに乗込むが……。度々の衝突、葛藤、懊悩の果て、父親は、蛇蝎のように憎んでいた相手の男に奇妙な共感と友情を抱くようになる。男が誰でも自分の中に飼っている一匹の“虫”をめぐり、一つの事件の顛末を克明に描いた表題作など全6編を収録する。

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  • 家族熱
    -
    1巻825円 (税込)
    黒沼家に後妻として朋子が嫁いでから十三年目のある日、突如“先妻”の恒子が姿を現わした。夫や子供たちは、恒子と秘かに会っていたらしい。恒子が置いて行った二人の子供を一人前に育て、舅姑の世話をし、夫から愛されていると信じていた十三年間は何だったのだろう――。平穏に見えた家庭の裏の様々な感情のもつれが、“先妻”の登場によって顕わになる。ある一家の崩壊と再生の物語。

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  • 幸福
    -
    1巻1,144円 (税込)
    愛してはいけない女との、ただ一度の過ちを胸に秘め、小さな町工場で油にまみれて働く、無口な青年数夫の前に、兄の婚約者だったその女、組子が再び現われた……。数夫を慕う組子の妹素子、組子を見守る中年男八木沢、そして数夫を憎む兄の太一郎。さまざまな愛が、互いにからみあい、もつれ、傷つけあう姿を通して、本当の「幸福」とは何かを問いかける、男と女の愛のドラマ。

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  • 清水次郎長
    -
    1巻550円 (税込)
    清水港の米屋「山本屋」の息子・長七郎(竹脇無我)は評判の働き者。ある日、許婚のお蝶(梓英子)が町を牛耳る鬼瓦一家に絡まれるが、長七郎は頭を下げるしかできなかった。苦悩の末、槍の達人・政五郎(大木実)に弟子入りし、またたく間に腕を上げる。鬼瓦一家と代官が悪事を働いていることを知り、長七郎は政五郎と共に代官所屋敷に乗り込む。長七郎の気風に惚れた渡世人の石松(あおい輝彦)と鬼吉(田辺靖雄)も助っ人に現れた。鬼瓦を切り捨てた長七郎は、政五郎の勧めで上州の大親分・大前田英五郎(天知茂)を頼る。長七郎の人柄に感心した大前田から杯を受け、長七郎は清水次郎長と名を改め、一家を構える。子分にも恵まれ、強気をくじき弱きを助ける、任侠一家の親分として名を上げてゆく。昭和46(1971)年からフジテレビ系で放送。全52回のうち、向田邦子の執筆は11回。本巻ではそのうち10回分(第1、3、5、7、10、18、24、27、28、32話)を掲載。
  • せい子宙太郎
    -
    1巻550円 (税込)
    宙太郎(小林桂樹)の会社が倒産したため、宙太郎とせい子(森光子)夫婦は「玉木葬祭総業」に住み込みで働くことになった。宙太郎は社長の玉木参平(遠藤太津朗)の運転手として雇われたはずが、あれこれ雑用を頼まれていて、せい子は面白くない。参平は金にうるさく、人使いも荒い男だった。妻の踏子(加藤治子)は参平の品の悪さが気になっている。玉木家の長男の大吉(武田鉄矢)は店の専務で、二男の日出男(山本伸吾)は大学生。長女の鯛子(五十嵐めぐみ)には秘密の恋人がいた。ある日、有子(真野響子)がせい子の元へやって来た。有子は、せい子夫婦の亡き息子の恋人で、せい子と宙太郎を実の親のように慕っていた。大吉が有子に一目惚れするが、有子は興味を示さない。宙太郎は参平にコマ(樹木希林)という、長年の愛人がいることを知る。昭和52(1977)年にTBS系で放送。全26回。本巻ではそのうち向田邦子執筆の全11回分を掲載。
  • 喧嘩は絶対いたしません
    -
    1巻110円 (税込)
    鬼頭勉(石坂浩二)は「大滝法律事務所」に席をおく若手弁護士。どんな不条理な話でも、無茶な相手でも、何とか言葉で説得しようと考えているが、こらえかねるとつい手が出てしまう。今日も、ボールで事務所のガラスを割った少年たちに説教するが、その母親たちが事務所に乗り込んできてひと騒動。出演はほかに、浜田光夫、佐藤慶、水野久美。昭和46年に朝日放送・TBS系で放送。全8回。向田邦子執筆の第5話を掲載。
  • パパと呼ばないで
    -
    1巻110円 (税込)
    28歳のサラリーマン・右京は気ままな独身生活を送っていた。ある日、両親の死後、苦労して育ててくれた姉・豊子が一人娘を残して急死する。豊子の夫は娘が生まれて間もなく失踪していた。右京は5歳になる姉の遺児・千春(杉田かおる)を引き取って育てようと決意。今までのアパートを引き払って、素人下宿を探し始める。自分が勤めに出ている間、幼い千春がひとりでも安心していられるようにと考えたのだ。そんな条件にピッタリだったのが、佃島で米屋を営む井上家だった。出演はほかに大坂志郎、三崎千恵子、松尾嘉代、有吉ひとみ。昭和47~48年に日本テレビで放送。全40回。向田邦子執筆(14回)のうち、第14話(一部)、23話を掲載。
  • 七つちがい
    -
    1巻110円 (税込)
    東京の下町にある天ぷら屋「おがわ」の跡取り息子・幸助(布施明)は家業を嫌って家出し、インテリア・デザイナーの卵として会社勤めをしている。ふとしたことで夫を亡くして途方に暮れているひで子(若尾文子)と出会い、一目惚れ。七つの年の差もものともせず、押しの一手で結婚にこぎつける。結婚に大反対だった幸助の母親・糸(賀原夏子)は持病の神経痛に悩まされ、心細さから二人を「おがわ」に呼び寄せ、ひで子は店を手伝うことに。昭和46年に日本テレビ系で放送。全14回。向田邦子執筆(全7回)のうち、第1話を掲載。
  • ちん・とん・しゃん
    -
    1巻110円 (税込)
    財界の大物・東山大一郎の葬儀に、喪服姿もひときわ目立つ美しい女性が焼香に来た。実は、大一郎に捨てられて死んだ愛人の娘・真琴(若尾文子)だった。大一郎の子供たちは知る由もなかった。真琴は料亭「葉むら」の女将の養女として育てられ、今では養母に代わって店を切り回す若ママだった。真琴は実母を冷たく捨てた大一郎への復讐心から東山家の兄弟に接近する。出演はほかに高橋悦史、木村功、田辺靖雄、細川俊之。昭和46年NET(現テレビ朝日)系で放送。全12回。向田邦子執筆(6回)のうち、第2話を掲載。
  • 七人の刑事
    -
    1巻110円 (税込)
    9年ぶりに復活した人気刑事ドラマ。「与作」というあだ名の出稼ぎ労働者が殺された。岩下刑事と北川刑事は、与作から借金の返済を催促されていたという、スナックのバーテン石川を取り調べる。だが、石川は犯行を否認。その時間は、行きずりの女子高生とラブホテルにいたと話す。昭和53年にTBS系で放送。全69回。向田邦子執筆の第42回「十七歳三ヶ月」を掲載。
  • どてかぼちゃ
    -
    1巻110円 (税込)
    かつて飛騨高山の旧制・飛騨二中で漢文を教えていた勘一郎(森繁久彌)は、その厳しい授業から生徒たちに“鬼勘”と恐れられていた。勘一郎が担任をしていたクラスが36年ぶりに東京で同窓会を開くことになり、勘一郎は上京。集まった教え子たちが、それなりに頑張っている姿に大満足。しばらく東京にいて、「諸君の家を家庭訪問する」と言い出す。かつての教え子たちに大坂志郎、佐野浅夫、三橋達也ほか。昭和50年にNET(現テレビ朝日)系で放送。全28回のうち、向田邦子が唯一執筆した第24話を掲載。
  • かっこうわるつ
    -
    1巻110円 (税込)
    後妻に入った珠子(池内淳子)だが、3年前に夫を亡くし、一念発起して不動産屋を開くために下北沢に引っ越してきた。姑のとめ(初音礼子)と義理の息子の洋二郎(岡田裕介)も一緒だ。店舗を紹介してくれた不動産屋の信昭(杉浦直樹)は珠子に一目惚れ。隣りに住む水道工事店の完治(藤岡琢也)も独身で、珠子が気になって仕方がない。昭和47~48年にTBS系で放送。全15回のうち、向田邦子が唯一執筆した第10話を掲載。
  • おはよう
    -
    1巻110円 (税込)
    「おはよう食堂」は安くておいしい朝食をたべさせる大衆食堂。切り盛りするのは美人で勝気な加代(若尾文子)。夫の大助(大橋巨泉)は一年前に女を作って外に出てしまった。舅の幸作(中村翫右衛門)は息子の不始末を詫び、加代を自分が経営する食堂に女将として迎え入れたのだ。気のいい客ばかりなのだが、近くのタクシー会社に勤める秀吉(堺正章)は詮索好きで、あれこれ加代の過去を調べては吹聴する。そんな秀吉が幸作を丸め込んで食堂に住みついてしまう。昭和47年にTBS系で放送。全17回。本巻では向田邦子執筆(2回)の第2、3話を掲載。
  • 亭主の好きな柿8年
    -
    1巻110円 (税込)
    尾張の清洲城々下で、才色兼備と評判の娘ねね(林美智子)は、どんな縁談も断っていた。ねねは「女は城だから、城攻めのうまい男こそわが夫」と言い出す始末。そして、ねねが選んだのは、家柄もよく美男子の犬千代(石立鉄男)ではなく、百姓の出のサルそっくりの藤吉郎(山口崇)だった。ねねの内助の功あって、藤吉郎は一国一城の主になるが…。出演はほかに小林千登勢、森川信、宝生あやこ、千石規子、山本直純。昭和45年にNET(現テレビ朝日)系で放送。全8回。向田邦子が執筆(3回)した第6、7、8(最終回)話を掲載。
  • 色はにおえど
    -
    1巻110円 (税込)
    池内淳子が毎回、飲み屋の女将、資産家の未亡人、インテリアデザイナーなど、さまざまな30歳前後の女性に扮し、ゲスト俳優とともに繰り広げる一話完結の連続ドラマ。婚期を逃したのは葬儀屋という家業のせいだと思っている30歳間近の島子(池内)。ある日、店に新聞の求人広告を見間違って、気のいい若者・健司(坂本九)がやってくる。人手不足に悩んでいた島子と父親の忠吉(益田喜頓)は、これ幸いと健司を雇い入れる。別に葬儀屋を志望していたわけではなかったが、働いているうちに健司は島子のことが気になり始める。島子もまた、いつしか健司のことが……。昭和43年にTBS系で放送。全22回のうち、向田邦子が唯一執筆した、第3回「冷たいのがお好き」を掲載。
  • こけこっこー!
    -
    1巻550円 (税込)
    新潟でお茶漬け屋を営む佳代(若尾文子)は、夫の良太を病気で亡くす。半年後、義母・とめ(賀原夏子)の勧めで上京し、亡夫の実家に身を寄せることに。実家は新聞販売店で、佳代の店で働いていた坂本(堺正章)も一緒に上京し、そこで働くことに。店主の善太(ハナ肇)は良太の兄で、数年前に妻を亡くしていたが、ひとり娘のカオル(川口晶)がいた。美しい未亡人の出現に、善太だけでなく従業員たちも急にソワソワ。隣家のレコード店の鉄平(杉浦直樹)も、佳代のことが気になって仕方がない。新しい環境に飛び込んだ佳代と周りの人々は、それぞれの生活の中で、それぞれの幸せを見出していく。昭和45(1970)年にTBS系で放送。全20回。本巻ではそのうち向田邦子執筆の全8回分(第3、4、6、8、11、14、17、18話)を掲載。
  • はーい・ただいま
    -
    1巻330円 (税込)
    仕事を探して、鹿児島から上京したさくら(吉永小百合)と青森からやってきた明夫(堺正章)は、上野駅前の「坂本旅館」の前で偶然出会う。そこで「求む、番頭・女中。住み込み夫婦者に限る」の求人の貼り紙を見て、二人は夫婦者と偽って働くことに。しばらくして、二人は夫婦でないことを打ち明けるが、働きぶりが認められ、引き続き旅館で働くことに。さくらが独身と知って、旅館の長男がアタックするが、明夫もさくらが気になっていた。男二人の鞘当てに、さくらが出した結論は…。昭和47(1972)年にTBS系で放送。全15回。本巻ではそのうち向田邦子執筆の全5回分(第3、4、8、11、13話)を掲載。
  • 時間ですよ4・昭和元年
    -
    1巻550円 (税込)
    昭和初期――。東京・湯島の銭湯「亀之湯」の女将・てる(森光子)は今日も大忙し。主人の平八郎(荒井注)はすきさえあれば番台の小銭を狙っている。姑のツネ(悠木千帆=樹木希林)もブツブツ小言を言うばかり。長男の忠治(千昌夫)は逓信省に勤めていた信子(池波志乃)と新婚早々だが、会社がつぶれ失業中だ。長女の美代(浅田美代子)は帝大生の木島にあこがれていた。「亀之湯」の常連客もクセ者ぞろいで、てるは気の休まる暇がない。肺を病んだヤクザ者・十郎(細川俊之)と小料理屋「喜楽」の女将・菊(安田道代=大楠道代)の悲恋も話題を呼んだ。人気ドラマ「時間ですよ」のキャストをほぼ一新し、時代を昭和初期に変えた別シリーズ。昭和49年にTBS系で放送。全26回。本巻ではそのうち向田邦子執筆の全13回分を掲載。
  • 時間ですよ3
    -
    1巻330円 (税込)
    東京・五反田の銭湯「松の湯」を舞台に、笑いあり、涙あり、お色気ありの人情ドラマ。主人の祥造(船越英二)はのんびり屋で、「松の湯」を支えるのは「おカミさん」のまつ(森光子)。やきもち焼きだが、世話好きで正義感の強いしっかり者だ。一人息子の一郎(松山英太郎)は店を継がず、会社勤め。従業員のケンちゃん(堺正章)、浜さん(悠木千帆=樹木希林)に新たにミヨ子(浅田美代子)が加わって「トリオ・ザ・セント」は相変わらず元気いっぱいだ。転勤で大阪に行っていた一郎が妻の芙美(松原智恵子)とともに東京に戻ってくることになり、まつは大喜び。小料理屋「おかめ」の女将お涼(篠ヒロコ)と客の風間(藤竜也)との大人の恋の行方も気になるところ。浅田美代子が歌う劇中歌「赤い風船」が大ヒット。昭和45(1970)年からTBS系で放送された人気ドラマ「時間ですよ」の第3シリーズ。全30回。向田邦子の執筆は全8回で、本巻ではそのうち第10、13、17、26回の4話分を掲載。
  • 時間ですよ2
    -
    1巻330円 (税込)
    東京・五反田の銭湯「松の湯」を舞台に、笑いあり、涙あり、お色気ありの人情ドラマ。主人の祥造(船越英二)はのんびり屋で、「松の湯」を支えるのは「おカミさん」のまつ(森光子)。やきもち焼きだが、世話好きで正義感の強いしっかり者だ。一人息子の一郎(松山英太郎)は店を継がず、会社勤め。妻の芙美(松原智恵子)とともに同居している。従業員のケンちゃん(堺正章)、浜さん(悠木千帆=樹木希林)、サチコ(西真澄)の「トリオ・ザ・セント」も元気いっぱい。隣りに住むマリちゃん(天地真理)はケンの憧れのマドンナだ。今日も「松の湯」は大騒ぎ。昭和45(1970)年からTBS系『水曜劇場』で放送された人気ドラマ「時間ですよ」の第2シリーズ。全35回。向田邦子の執筆は全10回で、本巻ではそのうち第6、9、14、18、20回の5話分を掲載。
  • 蛇蝎のごとく
    -
    1巻330円 (税込)
    娘が妻子ある中年のイラストレーターと同棲を始めようとしていることを知り、父親は大激怒。二人を引き離そうと、男のところへ乗り込んでゆく。ところが、その父親も部下のOLを相手に一生に一度の浮気を考えていた…。まじめで小心な堅物男と自分に正直に生きているプレーボーイ男――対照的な二人の男はそれぞれの生き方を認め合うようになる。「蛇蝎」のように忌み嫌いあう相手との間でいつしか「友情」が芽生える様をコメディータッチで描く。出演は小林桂樹、津川雅彦、加藤治子、池上季実子、高品格、内海桂子ほか。演出・江口浩之ほか。向田邦子の単独執筆。全3回を掲載。昭和56年にNHKで放送。
  • 家族サーカス
    -
    1巻550円 (税込)
    北島春虎は戦後の闇市から裸一貫でのし上がってきた。今では都内にカラオケスナックを5軒も持つやり手の実業家だ。だが、経営は火の車だった。長男の雄一は就職した早々に上司を殴り、辞表を書くハメに。長女の木枝子はスキーで怪我をするが、こともあろうに怪我をさせた男と家族に内緒で付き合うようになっていた。毎回家族の誰かにまるでサーカスの綱渡りのようなヒヤッとする出来事が起こる、スリル満点の家族模様を描く。出演は若山富三郎、加藤治子、国広富之、藤真利子、川谷拓三、倍賞美津子ほか。向田邦子の単独執筆で全13回。本巻では第1、2、10、12、13話(最終回)の5話分を掲載。昭和54年にフジテレビ系で放送。
  • カンガルーの反乱
    -
    1巻110円 (税込)
    魚河岸で小料理屋を営む勝男は39歳で独身。母親の升代に甘やかされていて、まるでカンガルーの母親の袋の中にいる子供のようだ。ある日、勝男は近所のハンコ屋の娘・みず子と知り合う。みず子は妻子ある男と不倫をしていたが、男の不誠実さに別れることを決意する。ひょんなことから勝男とみず子の仲が近所で噂となり、二人はお互いを意識するようになる。出演は杉浦直樹、赤木春恵、いしだあゆみ、佐野浅夫、伴淳三郎ほか。向田邦子の単独執筆で全11回。本巻では第1回と第10回の2話分を掲載。昭和53年にテレビ朝日系で放送。
  • 隣りの女~現代西鶴物語
    -
    1巻110円 (税込)
    都会の片隅の安アパートに隣り合わせに住む二人の女――28歳の平凡な主婦・サチ子とバーのママ・峰子。サチ子は昼間、アパートの壁越しに隣りの女のよがり声を聞く。相手はいつもの男とは違っているようだ。サチ子は偶然、その男・麻田と一夜の関係を持ってしまう。恋に落ちたサチ子は、絵の勉強でニューヨークに行った麻田の後を追う。井原西鶴の世界に登場する、ほんの偶然から非日常の世界に飛び込む女たちを現代によみがえらせた2時間ドラマ。出演・桃井かおり、林隆三、根津甚八、火野正平、浅丘ルリ子ほか。演出・浅生憲章。昭和56(1981)年にTBS系で放送。
  • 源氏物語
    -
    1巻110円 (税込)
    豪華出演陣による恋愛時代絵巻。千年の昔、光源氏は桐壺帝の二番目の皇子として生まれるが、源氏が三歳のときに母親の桐壺が他界する。帝は桐壺に生き写しの藤壺を女御に迎える。源氏も母と慕うが、成長するにつれ、その思いは恋へと変わる…。華麗な恋愛遍歴を重ねる光源氏に沢田研二。母・桐壺と義母・藤壺には八千草薫(二役)。正妻・葵の上に十朱幸代、葵の上を呪い殺す六条御息所に渡辺美佐子。ほかに紫の上に叶和貴子、夕顔にいしだあゆみ、末摘花に風吹ジュン、女三の宮に藤真利子など女優陣も豪華。原作・紫式部。演出・久世光彦。音楽・都倉俊一。美術担当は横尾忠則。昭和55(1980)年にTBS系で放送。
  • 母の贈物
    -
    1巻110円 (税込)
    恋人・正明との結婚を明日に控えた秋子のもとに、桐のたんすが届いた。送り主が、男と失踪して行方知れずになっていた母・伸江だと知って、秋子は戸惑う。今は実の母のように慕う正明の母・フミ子に相談し、四人で会うことになった。秋子は伸江を軽蔑し、結婚したらフミ子のように生きようと決めていた。だが、伸江との再会は、秋子に女としての生き方を考えさせるものだった。出演・松坂慶子、木暮実千代、林隆三、中林千枝子ほか。演出・片島謙二。昭和51(1976)年にTBS系で放送。
  • 双子の縁談
    -
    1巻110円 (税込)
    良介は適齢期の双子の娘・朝子と夕子の縁談探しに苦労していた。亡くなった妻から「同じようなお婿さんを見つけて、同じ日に結婚式を挙げて」と遺言で頼まれていたからだ。ところがある日、良介は病院で夕子とばったり。調べてみると、妊娠3ヶ月。帰宅した良介はあわてるあまり、朝子を夕子と間違えて怒鳴りつけてしまう。だが、朝子も好きな人がいると言い出し、良介は大ショック! 脚本の矢田陽子は向田邦子の筆名で、「(書くの)やだよー」のもじりとか。出演・ザ・ピーナッツ(伊藤エミ・ユミ)、船越英二、賀原夏子、加藤治子ほか。演出・小杉芳生。昭和47(1972)年に日本テレビ系で放送。
  • くっつけ屋のり子
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    1巻110円 (税込)
    社員3000人の大企業に勤めるOLのり子は世話好きで、社員同士の恋愛を取り持ってあげるが、その二人がめでたくゴールイン。謝礼として1万円をもらい、のり子は「これは商売になる」と社内恋愛斡旋業を始める。あっという間に20件を超える申し込みがあったが、困ったことに申し込むのは女性ばかり。そこでのり子は鹿児島から転勤してきたバンカラ社員の牛場にサクラを頼む。いつしか牛場にひかれるのり子だが、同僚から牛場とデートを取り持ってほしいとの依頼が…。出演・浜美枝、芥川比呂志、勝呂誉、渡辺篤史ほか。演出・山内和郎。昭和46(1971)年にNET(現テレビ朝日)系で放送。

ユーザーレビュー

  • 阿修羅のごとく

    Posted by ブクログ

    凄い本です♪
    よくここまで人の気持ちが書き込めるものです。すばらしい才能ですよね!
    流れるように読みました

    0
    2025年10月17日
  • 阿修羅のごとく

    Posted by ブクログ

    ネトフリのドラマの復習のような気持ちで読んだ。四姉妹ならではの台詞回しは本だとなかなか分かりづらくて、本当にドラマのためのお話だと実感。そして、改めて展開もそれぞれの台詞も本当に秀逸。
    この小説で、ふじさんや恒太郎さんが改めて興味深い存在だと思った。國村隼さんは、原作の恒太郎そのままで、台詞少ないキャラなのに台詞に無い部分もしっかり表現されてたと思った。
    向田邦子さんは男の目線も女の目線もしっかり盛り込んで、浮気や不倫を加害・被害というだけでないものとして、描いていた。

    0
    2025年09月24日
  • 新装版 夜中の薔薇

    Posted by ブクログ

    定期的に読みたくなる向田作品。

    没後もう40数年も経ってしまったのかと
    ふと思い出した。
    こちらの本を購入していなかった事を
    思い出し購入後直ぐに一気読みした
    毎回の事だけど向田さんの作品は 
    読み始めるといつもノンストップ。
    止まらないと言うより止められない。

    今回も同じくで、新装版を読んだのですが
    太田光さんの後書きを読み、芸人としては
    あまり好きじゃない(ごめんなさい)のだけど 
    生粋の向田邦子ファンなのを知って
    見方が変わりましたし何故か涙が出ました。
    いや、かっこいい。
    そこから派生して、太田さんが書いた
    「向田邦子の陽射し」も読む事になりそうです
    これだから読者はやめられません

    1
    2025年09月07日
  • 思い出トランプ

    Posted by ブクログ

    Audibleにて聴書。
    朗読の意地の悪い感じの読み方が向田邦子の原作と合っていてとてもよかった。Audibleを聞いた中では一番よい。

    0
    2025年08月27日
  • 思い出トランプ

    Posted by ブクログ

    初、向田邦子さん
    こんなにもグッと没入させてくれる文章は中々ない様な気がする。とにかく凄みえぐみ。
    共感できる狂気さ、という独特な世界観
    犬小屋という話が特に好き。

    0
    2025年08月02日

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