適菜収の作品一覧
「適菜収」の「日本崩壊 百の兆候」「日本をダメにした新B層の研究」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「適菜収」の「日本崩壊 百の兆候」「日本をダメにした新B層の研究」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
「てきな おさむ」と読む。早稲田大学卒。著書に『キリスト教は邪教です!』、『いたこニーチェ』、『脳内ニーチェ』などがある。哲学者。
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Posted by ブクログ
リアル書店にて、著者のことを知らずにタイトルだけで購入。
思想を隠そうともしない過激な発言はさておき、生成AIに対する課題感と、現状認識について、共感できるところがとても多かった。
特に、「人間が判断する、という苦役を手放した」、と表現しているところは、我が意を得たりと感じた。
企業はこれまでも、利益を得るため、人間から判断という苦役を代行するサービスをどんどん産み出し、提供し続けてきた。
その中の1つ(ただし、代行する範囲がとても大きい)ものが生成AIサービスなんだろう。
本書にもあるとおり、この流れは止まらない。
私もまた休暇明けからは、企業の歯車としてせっせと生成AIを使った判断を代行するサービスを開発するんだろう。
この本は、なにも解決しない。
でも面白かった。
Posted by ブクログ
自分が日本人であるという自覚、日本をより良くしていこうとする自覚、そして自分自身を大切にするという姿勢は、単なる個人主義とは異なる。それは個人を孤立させることではなく、共同体を基盤として生きるという自覚につながる。
共同体の最小単位は家族であり、そこから地域、村や町へと広がり、最終的に国家へと連なっていく。この連続性の中に自分が存在しているという認識が重要である。
資本主義は社会を発展させ、生活を豊かにしてきた。しかし同時に、共同体の結びつきを弱める側面も持ち、その脆さが現代において顕在化しているとも言える。人間は決して一人で生きているのではない。今ここに存在し、空気を吸って生きているのも、先人たちが社会や環境を守り築いてきた結果である。
にもかかわらず、「自分こそが正しい」「自分だけが正義だ」と考える風潮が強まっていることに危機感を覚える。その価値観は子どもたちにも影響を与え、環境に適応する形で再生産されていく。もし「自分さえよければよい」「国家はどうでもよい」という発想が広がれば、結果として個人の生活基盤も揺らぐことになる。
自分がすべてを成し得る存在だという思い込みは危うい。まずは学び、自らの立ち位置を理解し、アイデンティティを確立することが必要である。そして、自分は他者や社会によって生かされている存在であるという感覚を持つこと。その上で、何が本当に大切なのか、何が生活に不可欠なのかを統合的に考えていく姿勢が求められる。
また、「古いものは悪い」という短絡的な風潮にも注意が必要である。歴史を経て残ってきたものには、それなりの理由がある。重要なのは、伝統を全否定することではなく、その本質を見極め、必要に応じて改良していくことである。すべてを否定する急進的な姿勢には慎重であるべきだ。
Posted by ブクログ
★感想/考察
・私が思うに本書には「神は死んだ」の深掘りというか、その言葉の意味が集約されているように思える。そして、界隈でオススメされた鋭いニーチェ本ということもあり、やはり適菜氏の訳は読んでいて爽快だ。まるでニーチェと対話しているような感じであっという間に読破した。ニーチェの話しかけるような訳の仕方は読んでいて、楽しかった。
そもそも、「神が死んだ」はこうじゃないか
・物事に絶対的な価値観はない
・常に自分の頭で考えろ
・キリスト教は弱者を演じ、人々を先導するフリをしてあらゆる決め事で人類をがんじがらめにする。だから邪教なのであり、アンチクリストでいるべきだ。
私の弱い頭で少し考えた。世の中の法律や習慣、同調圧力なんかもそうだろう。あまり話すとルサンチマンや奴隷道徳に派生してしまうのでこの辺りで。
ともかく読んでいてハッとした点が多かった。
そして本書最後のニーチェの言葉「すべての価値を転換せよ!」この本を読み終えた方ならきっと何が最適解か分かるだろう。
★まとめ★
【第一章】
⚫︎間違いだらけのカントの哲学
→ニーチェがカントに言いたい事は簡単なこと。「道徳」とは、私たちの人生において私たちが作り出したものであると言うこと。そして私たちを守るものであり、私たちにとって必要なものでなければならないということ。決してそれ以外のものではない。
⚫︎真理とは「思い込み」に過ぎない。
→世界中どこの哲学者もそうだが、彼らの原型は僧侶である。
⚫︎本物の神様と偽物の神様
→キリスト教信者は、現実が辛いから逃げているに過ぎない。
→自信を持っている民族は自分たちの神を持っている、彼らが神を祀るのは自分たちの誇りのため。つまり自分たちの繁栄の条件や美徳を神に投影するということ。誇りを持っている民族は、犠牲を捧げるために神を必要とする。そして感謝する相手は実は自分自身なのだ。
→一言で「神」と言っても二通りあるわけである。一つは「権力への意思」があるもの、つまり民族の神々。そしてもう一つは「権力への無力」の神。そういう神は必ず一面的な善の神になる。これこそがキリスト教なのである。
→キリスト教の神に対する考え方は、この地球上にあるすべての神に対する考え方の中で最もくだらないものである。
【第二章】
⚫︎仏教の素晴らしいところ
→仏教の良いところは「問題は何か」と客観的に冷静に考える伝統を持っていること。これは仏教が何百年と続いた哲学運動の後に現れたものだからだろう。インドで仏教が誕生したときには「神」と言う考えは、既に教えの中から取り除かれていた。
だから仏教はキリスト教に比べれば、100倍位現実的。
⚫︎「聖書」が変えたイスラエルの歴史
→僧侶たちが「罪」を利用して暮らすためには「罪が犯される」ことが必要。僧侶たちは「神は悔い改めるものを許す」などと言っているが、それは要するに「自分たちに服従すれば許してやるよ」ということなのだろう。
(※ニーチェはエピクロスが嫌いなのかな)
【第三章】
⚫︎イエスの死を利用したパウロ
→「神はイエスを罪の許しのために犠牲として与えた」というとんでもないものだった。イエス本人がこれを聞いたらぶっ飛ぶだろう。
→パウロはイエスとは正反対のタイプで「憎しみの論理」の天才。パウロはイエスを含めてすべてを憎しみの犠牲にしていた。
【第四章】
⚫︎「新約聖書」を読むとき、私はいつも手袋をはめている。汚らしくて触りたくないから。
⚫︎科学はキリスト教の最大の敵
【第五章】
⚫︎信仰とは自分自身を見失うこと
⚫︎キリスト教は女を馬鹿にしている
→キリスト教では処女が妊娠するらしい。人類の誕生がキリスト教化されている。
【おわりに】
⚫︎すべての価値を転換せよ!