アドレナライズ作品一覧
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-少年は大嫌いだった。自分を追い込んだ周りも、自分自身も。少年は憎んだ。自分を傷つけたこの青い星の全てを。だから、“追放”されるのではなく、自らこの星を棄ててやるのだと思った。憤りや哀しみに彩られた想いを断ち切るかのように、ひとり。誰の想いも届かぬよう、遠く空の彼方へ少年は旅立つ。そして、自分と同じ見捨てられた機械たち。見知らぬ少女の手紙。宇宙に交錯する想いが、少年の心に突き刺さる……。 心に傷を持つ超能力少年と、彼のお世話を命じられた美少女ロボットたちの交流を描いたSFヒューマン・ドラマ。電子版あとがきを追加収録。 ●富永浩史(とみなが・ひろし) 1966年埼玉県生まれ。旧東京水産大学卒。在学中より玩具・ゲーム企画に関わる。第5回富士見ファンタジア大賞を『ルスキエ・ビチャージ 死天使は冬至に踊る』で受賞、1994年同作にて作家デビュー。ライトノベル、架空戦記のほかソ連・ロシアの軍事中心に解説も手がける。代表作に『俺の足には鰓がある』『機巧天使サンダルフォン』『超空自衛隊』『鋼鉄の犬』、イカロスMOOK「世界の名機シリーズ」(MiG-31,Su-25,Ka-50/Ka-52)等。なお、淡水魚研究家は同姓同名の別人。
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-淡い叙情性を持つ物語が散りばめられた新形式“掌編組曲” 言葉のペインティング・ナイフが塗りこめてゆく現代人の叙述詩…。短篇、コント、詩、ショートショート、etc。12章に分けて組み合わされた62の物語は、ゆるやかな一つの長編として結実する。第71回直木賞候補作品。 ●河野典生(こうの・てんせい) 1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
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-第二次大戦の秘話を背負った「M179」と呼ばれる菌株を巡り医薬品業界の思惑が踊る 突然もちあがった抗生物質博物館設立プラン。展示の目玉にすべく、わが国初のペニシリン菌株を追い求める旅が始まった。ドイツと日本をまたいで忍びよる妨害の手、迫り来る危難……一体なぜ? 菌株に何かの因縁があるとでもいうのだろうか。戦後五十年を経て、医学界をわき立たせ、同時に震えあがらせるペニシリンの秘密とは何か。衝撃の医療サスペンス小説。 ●山崎光夫(やまざき・みつお) 1947年福井市生まれ。作家。早稲田大学教育学部卒業。テレビ番組の構成、雑誌記者などを経て、1985年「安楽処方箋」で小説現代新人賞を受賞、同年短編「サイレント・サウスポー」で直木賞候補、1986年「詐病」「ジェンナーの遺言」が連続して直木賞候補となる。1998年『藪の中の家 芥川自死の謎を解く』で新田次郎文学賞受賞。医学を題材にした作品が多い。
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-能舞台の跡地で発見された、奇妙な面をつけた死体。歴史の闇に葬られた幻の能、封印された宗教民画、失われた秘面……。さまざまな謎を秘めた禁忌の里に蠢く、野望に憑かれた男たち、怨念に呑まれた女たち。かりそめの生を呪いながら輪廻を彷徨う幾多の魂に、果たして神は、仮面の下の真実の貌を顕すのか? 壮大なドラマの中に人間存在の根源を描破する長篇ミステリ。「電子版あとがき」を追加収録。 ●榊原史保美(さかきばら・しほみ) 東京都出身。立教女学院を経て中央大学文学部哲学科卒。1982年『小説JUNE』創刊号の最優秀投稿作に選ばれ、「螢ケ池」でデビュー。1985年、初の単行本、『龍神沼綺譚』を上梓。以降、民俗学、宗教学の素養を生かし、形而上学的テーマを昇華させた作品『鬼神の血脈』『荊の冠』等、多数発表。美意識に貫かれた作風により、「耽美小説の草分け的存在」と称されることも多い。1995年発表の『蛇神 ジュナ』より、ペンネームを「榊原姿保美」から現在のものに改めている。趣味は、陶芸、写真、近代建築・ギャラリー巡り。
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-殺生方は斬り捨て御免の殺生勝手。いつ、いかなる時、何を斬ろうとお咎めなし……。時は元禄、人々は五代将軍綱吉が下知した生類憐れみの令に困惑していた。将軍家の狩猟全般を取り仕切ってきた殺生方のお役目も、犬や猫などを殺生した者の取締りへと変節を余儀なくされた。父の跡を継ぎ、殺生方与力になった若宮隼人。その行く手に殺生方ゆえの苦難が待ち受けていようとは、心踊る隼人には思いもよらぬ話であった。 傑作長篇時代小説・殺生方控シリーズ、第2弾。 ●えとう乱星(えとう・らんせい) 1949年、熊本県生まれ。慶応大学中退後、同人誌を主催。1989年に「中風越後」で小説CLUB新人賞佳作入選。1990年、『蛍丸伝奇』を発表、作家生活に入る。『奥義・殺人剣』(光文社)、『裏小路しぐれ傘』(学研)、『用心棒・新免小次郎』シリーズなど著書多数。
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-巨大獣が眠りから覚めた時、都市はパニックに! 海面下八千メートルの深い闇で、二億年の眠りにつく生命体があった。現代人の欲望はその海底に放射能廃棄物を沈め、「彼」に巨大な目覚めを呼びおこしてしまう。人類への復讐を誓う「彼」は、地を震わせ大気を裂いて、列島に襲いかかった! 人も大地も食いつくされる! 文明社会への警鐘、長編パニックの傑作が「電子版あとがき」を追加収録して、ついに復刊! ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
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-我ハ神ナリ。その咆哮ひとつで周辺を破壊し尽くす「融災獣」は、十年前に辛うじて封印されたが、その際、飛び散った巨獣の無数の欠片は再び成長し、人類の前に新たな脅威「融災体」として繰り返し出現するようになった。「我神(がしん)」と「牙鳴(きばなり)」は、この融災体を封印するために作られた二体の人型機械である。それに搭乗し、果てしない戦いに向かうのは、朱雀ハルカと室蘭九龍。霊力を持つ優しい少年と、その補佐に懸命な姉さん部下の組み合わせだ。日本の命運は、彼らの活躍に託された。その一方、「融災獣」を神と崇め、「融災体」を神の子と呼ぶ、怪しげな宗教団体が暗躍し始めて……。電子版あとがき、設定資料集を追加収録。 ●神野オキナ(かみの・おきな) 1970年沖縄生まれ、在住。1995年別名義で作家活動を開始。1999年神野オキナに改名、同年の『かがみのうた』でファミ通えんため大賞小説部門奨励賞を受賞。2003年から刊行された『あそびにいくヨ!』シリーズ(MF文庫)は、漫画化、アニメ化されて本編全20巻、外伝4巻の代表作となる。2018年の『カミカゼの邦』(徳間書店)で大藪春彦賞候補に。ライトノベルを中心に著書多数。
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-聖護道会幹部たちの間で起きた醜い権力争いとは? 最大勢力を誇る某宗教団体の記念すべき大祭の夜、何者かによって仕掛けられた時限爆弾で、死傷者百数十名の大惨事が勃発した。所轄の静岡県警F署に設置された特捜本部は、ただちに捜査を開始、真相究明に一大捜査陣をしいた。 凄絶な内部抗争、敵対する宗教団体との軋轢、やがてそれは政治の世界にも波及していって…。 実在する宗教団体をモデルにした『折伏鬼』関連作品、ついに復刊! 人間の醜い権力欲と、復讐心の渦巻く新興宗教団体内部の相克を鋭くえぐった異色長編小説。 ●志茂田景樹(しもだ・かげき) 静岡県生まれ。おひつじ座のA型。中央大学法学部卒。塾講師、新聞記者などを経て、1976年秋に『やっとこ探偵』で第二七回小説現代新人賞を、1980年には『黄色い牙』で第八三回直木賞を受賞。
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-家族が恋しくなる、裁判にまつわる実話エピソード集 裁判員制度が始まり、興味を持つ人が増えたとはいえ、普段、私たちは裁判や事件に縁がない生活を送っています。けれど、いつどんなトラブルに巻き込まれるのかは誰にもわかりません。 証言台に立った時、人は何を思い、何を語るのか。 本書は、罪を犯した人間、被害を受けた人間、またその家族たちを通じて、人の生き方・家族愛について見つめ直す人間ドラマをまとめています。 第1章 被告人が流した涙 二重介護の末に 償いの受け取り方 不法入国者 無理心中の決意 逃れられない過去 第2章 証人が流した涙 自慢の妹 最後の居場所 穂積橋が架かる時 家庭内暴力 夢をかなえる架空携帯 第3章 傍聴席が流した涙 悪魔の盛り場 従兄弟の裏切り 教師を続ける ●白木達也(しらき・たつや) 1978年生まれ。岐阜県出身。IT企業勤務を経て、出版・音楽などの企画制作会社「アローグ・プランニングス」代表。新聞・雑誌で、法律・事件に関する執筆の傍ら、法科大学院受験スクールでも講師を務める。
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-血文字の暗号? 残されたダイイングメッセージの謎を解け! ベンチャー企業の女社長・美川葉子の元に一本の電話が入った。ソフトウエア会社を経営している婚約者の丸山利貴が、寝台特急『北斗星一号』の個室で何者かに殺害されたという。 腹部を刺され息絶えた丸山は、自らの血を使ってダイイングメッセージを残していた。しかし、その血文字は「犯人は、」と書かれたまま途絶えていて……。本格推理ミステリ長篇。 ●矢島誠(やじま・まこと) 1954年、東京生まれ。中央大学卒業。雑誌編集者を経て、1988年『霊南坂殺人事件』でデビュー。『星狩人』で、第29回江戸川乱歩賞候補。第8回横溝正史賞候補となった『双曲線上の殺人』は火曜サスペンス劇場でドラマ化されている。長編ミステリーだけでなく、ホラー短編集や、最近では、時代小説も手がける。
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5.0太平洋戦争の開戦時から投入された偵察機……それは、推進プロペラ式の木製機だった! 艦上襲撃機とでも呼ぶべき、「北斗」。それは、機体後部にプロペラを持つ双発推進式で、しかも材質の多くは木材という特殊な機体だった。南千倉製作所で開発された試作機だったが、数奇な運命を辿り、最初の任務として、なんと真珠湾攻撃の偵察機として使用されることになった。「俺たちゃ、戦争に行くのか」北斗の開発に携わってきた篠塚と箱崎は頭を抱えた…。 ●青山智樹(あおやま・ともき) 1960年、東京都武蔵野市生まれ。学生の頃より同人誌『宇宙塵』に参加。東海大学理学部物理学科卒業後、高等学校に理科教師として勤務。1992年、長編SF『赤き戦火の惑星』(勁文社)で商業デビュー。『合体戦艦「富士山」出撃!』(有楽出版社)、『蒼穹の海鷲』(アスキー)等、シミュレーション戦記を中心に執筆する。その他にも『零戦の操縦』(アスペクト)、『自分でつくるうまい!海軍めし』(経済界)、『世界一わかりやすい放射能の本当の話』(宝島社)等、ミリタリー関連書籍など著書・共著多数。
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-風雲急を告げる日華関係に、互いの思惑を秘めた二人の独裁者……ヒトラーとスターリンが介入した。危機感を覚えた日本政府は、英国との間で第二次日英同盟を締結。そして双方の勢力を天秤にかけながら、漁夫の利をねらう米ルーズベルト。こうした中、ドイツ政府が最新鋭の装甲艦三隻と一個戦隊分のUボートを蒋介石政府へ売却。この北洋艦隊が、ソ連が提供したウラジオ港を拠点に、日本海・東シナ海に出没しはじめた! 全15巻で構成(『北冥の海戦』1~3→『蒼濤の海戦』1~3→『飛翔の海戦』1~3→『黎明の海戦』1~3→『修羅の海戦』1~3)された大長篇架空戦記小説。 ●高貫布士(たかぬき・のぶひと) 1956年生まれ。神奈川県出身。和光大学人文学部芸術学科卒業。学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、現在は軍事アナリスト兼作家として活躍する。『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。
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-あそこへ行けば、彼女に会える。ふと、そんな気がして私はその火のほうへ歩み寄るように、一歩海へ近づいた。足元を波が洗っている。かまわずに、そのままゆっくりと海のなかへ入って行った。黒の革靴が塩水に浸っていく。海上の火は暖かく、さらに大きくなり、私を誘惑するように、ちらちらと燃えている。そのとき私は、この恋路海岸にまつわる伝説を思いだした。それは、悲恋の物語だった。(「遠い火」より) 富山・石川・福井、北陸地方の民話・伝承をベースにして新しく生まれ変わった現代民話、三十篇を収録。 ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ) 1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
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-砂漠を耕し、種子を播きながら移動する巨大装置「ハハ」はなぜ生まれたのか どことも知らぬ砂漠の惑星。そこでは「ハハ」と呼ばれる銀色の巨大な装置が、荒れた大地を耕し、さまざまな種子を播きながら移動を続けていた。「ハハ」に寄生する人々のムラで、少年ニジダマは暮らしていた。どこかに存在するというトシに憧れる彼は、ある日、トシからの交易人を名乗る男ツキカゲを迎える。それは、世界に隠された大いなる秘密と、ささやかな約束へとみちびく出会いであった…。 植物育種家にして叙情SFの名手が描く、とある世界の発芽と収穫の物語。 ●藤田雅矢(ふじた・まさや) 1961年、京都市生まれ。農学博士。1995年、第7回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞。同年、「月当番」で第26回JOMO童話賞佳作。2007年、「ダーフの島」でSFマガジン読者賞受賞。著書に『星の綿毛』など小説のほか、『捨てるな、うまいタネNEO』などの園芸書もある。
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-データから生成された少年クーリエをめぐり、現実とコンピュータ仮想空間で起きる逃走劇の結末は!? 桑名真尋は東アジア系の顔だちの美人だが、実は軌道エレベータのある人工島を守る独立国連軍(IUNF)の遊撃戦闘員だ。その真尋が尊敬するバタライ中尉と“秘密任務”に参加することになった。植民惑星から護送されてきた人造人間・クーリエの身柄を確保するのだという。彼には卓越した知識と強力な感応能力を持ち、人間を意のままに操ることができる。指導者たちはクーリエに対して恐れを感じ始めていたのだ。だが、おおぎ様と呼ばれる宗教団体「仮想の基」の奇襲を受け、真尋たちはクーリエを奪い合う戦闘状態に突入してしまう。 ●陰山琢磨(かげやま・たくま) 1963年兵庫県生まれ。3歳のおり自衛隊の基地祭で、通りすがりの61式戦車と見つめあってしまい、初恋に落ちる。高校生の時、学祭のアンケートに「自分に似ていると思う芸能人は?」と書いてあり「ジオン軍のモビルスーツ」と答えたら、女子に変な目で見られるようになった。その後、軍事マニア(専門はAFV)を経て、1997年に『大反撃一式砲戦車隊』(飛天出版)でデビュー。架空戦記、SF小説など著書多数。
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-モスクワに激突することが予想された外宇宙からの謎の高速物体α。ソ連はただちに撃墜したが、その瞬間、αから光が飛び出し、地球に降下していった。落下地点はオーストラリアと推定された。その頃、高校生の海野敏明を乗せたシドニー行771便が成田を出立、真夜中、青白い光を放つ火の玉に遭遇した。騒動の中で彼は一人の美少女と知り合うが、彼らの行く手に待っていたのは、奇っ怪な事件の連続だった…。SFジュヴナイル小説の傑作。 ●川又千秋(かわまた・ちあき) 1948年、北海道小樽市生まれ。作家、評論家。慶應義塾大学文学部卒。学生時代よりファン活動を始め、SF専門誌で評論を発表。『火星人先史』で第12回星雲賞を、『幻詩狩り』で第5回日本SF大賞を受賞。他に『ラバウル烈風空戦録』シリーズ(中央公論社)、『火星の白蛇伝説』(中央公論新社)、『翼に日の丸』(角川書店)など著書多数。
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-荒木又右衛門が、宮本武蔵が、そして柳生十兵衛が剣戟の火花を散らす! 世の乱れを嘆き、阿蘇に眠る伝説の神刀“螢丸”を求めて旅立った沢庵和尚の弟子・化龍。だが、彼の理想とは裏腹に前途には血の匂いが…。 江戸時代初期の武芸者、荒木又右衛門、宮本武蔵、柳生十兵衛、松山主水などの剣豪が登場。瑞々しい感覚と圧倒的な迫力で展開する時代伝奇ロマン。 ●えとう乱星(えとう・らんせい) 1949年熊本県生まれ。慶応大学中退後、同人誌を主催。1989年『中風越後』で小説CLUB新人賞佳作を受賞してデビューする。おもな作品に『黄金無双剣』、『裏小路しぐれ傘』(ともに学研)、『書院番殺法帖』(ミリオン出版)、『かぶき奉行』(ベストセラーズ)など著書多数。
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-12年前の夢が残されている限り、衿子は年下の恋人の冷たい仕打ちにも耐えられた パリ・サンジェルマンの裏通りに、ひっそりと佇むホテル・ルージュ。「毎年5月のこの日、ここで待っている」と言った彼が、もしかしたら…。愛のさめた8歳年下の裕二とパリに来た衿子。彼女の胸に切ない想いがこみ上げて…。瀟洒な都会のホテルを舞台に、男と女の愛の結末を描くホラー・ミステリー短編集。 ●山崎洋子(やまざき・ようこ) 1947年、京都府宮津市生まれ。コピーライター、児童読物作家、脚本家などを経て第32回江戸川乱歩賞を『花園の迷宮』で受賞し、作家デビュー。横浜を描く作家として名高い。現在は、小説だけでなく、ノンフィクション、戯曲なども手がける。2010年、NHK主催の地域放送文化賞を受賞。
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-鼈甲を思わせる深い鳶色の膚と炎燃え立つ赤い髪……斑鳩の里“ぬばたまの館”の若き主であり、次期天皇と噂される父を持つ蜂子は、その異貌のためにひっそりと時を過ごしていた。かたや、桜の薄桃の花びらの如く優しく儚い容貌を持つ厩戸皇子は、救世観音の化身として、飛鳥の京で華やかな世界の中心にあった。蘇我馬子と物部守屋の政略の渦の中で、二人の皇子はたがいに激しい憧憬を抱く。光と闇、生と死の交錯の果て、日出る国を現前させる魂たちの荘厳な営み。歴史長編ロマン。 ●榊原史保美(さかきばら・しほみ) 東京都出身。立教女学院を経て中央大学文学部哲学科卒。1982年『小説JUNE』創刊号の最優秀投稿作に選ばれ、「螢ケ池」でデビュー。1985年、初の単行本、『龍神沼綺譚』を上梓。以降、民俗学、宗教学の素養を生かし、形而上学的テーマを昇華させた作品『鬼神の血脈』『荊の冠』等、多数発表。美意識に貫かれた作風により、「耽美小説の草分け的存在」と称されることも多い。1995年発表の『蛇神 ジュナ』より、ペンネームを「榊原姿保美」から現在のものに改めている。趣味は、陶芸、写真、近代建築・ギャラリー巡り。
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-東京近郊に落ちてきた謎の寄生生命体と人間の死闘! “何か”が秩父の山奥に落下した。現場に残された正体不明の獣骨と黒い結晶……それらを目撃したサイエンス・ライター清水浩太の身辺で、奇怪な事件が続発する。姿なき、呪われた寄生生命体は、数限りない死と恐怖の軌跡を描きながら、魔都・東京の夜を駆け巡る! 果たして……狩られるのは、どちらなのか? 傑作SFサスペンス「星狩人」シリーズ、第1弾。 ●川又千秋(かわまた・ちあき) 1948年、北海道小樽市生まれ。作家、評論家。慶應義塾大学文学部卒。学生時代よりファン活動を始め、SF専門誌で評論を発表。『火星人先史』で第12回星雲賞を、『幻詩狩り』で第5回日本SF大賞を受賞。他に『ラバウル烈風空戦録』シリーズ(中央公論社)、『亜人戦士』シリーズ(徳間書店)、『創星記』(早川書房)など著書多数。
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-香港の人は、他人に気やすく微笑んでくれたりしない。コーヒーショップのウェイトレスは、オーダーしたものを無表情にがちゃんと音を立てて置いてくれるし、香港のマクドナルドは「スマイル0円」ではないみたいだ。観光やショッピング以外で、外国人に対してフレンドリーな態度を見せてくれることはあまりない。だけど、わたしはそんな彼女たちがふとした拍子に見せる笑顔がとっても好きだし、やたらとフレンドリーな人たちよりも、無愛想な香港の人のほうが心のうちがわかりやすそうで安心できる。(本文より) 裸体(ハダカ)の香港。映画にはまって香港通い十数年。ひょんなことからゴールデンハーベスト副社長と知り合い、香港ポルノ映画出演、ラスベガスを振っての踊り子修業、「日本妹」の差別に怒り、香港日常食に大感激……。突き抜けた明るさと独特の視点が光る、出色の香港エッセイ。「二〇二三年・香港滞在記――電子版あとがきに代えて」を追加収録。 ●一条さゆり(いちじょう・さゆり) エッセイスト、踊り子。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業。ピンク映画を中心に女優として活躍後、1986年にストリッパーに転身、二代目・一条さゆりを襲名した。踊り子業の傍ら、足繫く香港に通い、香港映画や街ネタについて執筆するようになる。1998年には中国・広州へ留学。その経験を活かして新聞・雑誌へ寄稿する他、『香港的電飾』(筑摩書房)、『中国洗面器ご飯』(講談社)等の著書も多数。また、香港の新聞「明報」「蘋果日報」には中国語のエッセイを連載した。2008年に帰国後、踊り子たちの衣装制作や振付指導などで現在も業界に携わっている。
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-〈さくら山岳会〉の会員が次々と変死……東京とマカオをつなぐ符号とは!? フリーライターの水晶寺が婚約者・金剛緑らとともに参加した香港・マカオ旅行中、同行の真珠輝久が殺された。真珠は、直前に起きた2件の遭難事故、変死事件の被害者らと同じ〈さくら山岳会〉の会員。しかも、真珠の殺害現場は変死事件と同酷似したホテルの密室だった。被害者らと親交のあった緑の兄・強は、姿なき殺人者の影に怯えるが、その過去には衝撃の事実が……。本格長篇推理。 ●斎藤 栄(さいとう・さかえ) 1933年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。公務員生活を経て、1966年『殺人の棋譜』で江戸川乱歩賞受賞。以後、巧みなストーリーテラーとして推理小説界の第一線で活躍する。
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-本田技術研究所の研究員である藤山勝男。彼はホンダがF1に復帰するためのエンジン開発を担当していた。シャーシ、エンジンともにホンダ製のF1マシンRA303は一応の完成を見るが、テストドライバーがいない。社内ではかつてレース活動をしていたことを隠していた藤山だったが、旧友の薦めもあってドライバー復帰を決意する。しかし、RA303は各レースで苦戦。世界で主流の4バルブエンジンに比べると、搭載された3バルブエンジンではパワーに差がありすぎるのだ。3バルブにこだわるホンダチーム、実はそこにはある秘密が隠されていた…。 レース小説の名作『ホンダがレースに復帰する時』が改題、加筆修正されてついに電子で復刊! 電子版あとがきを収録。 ※本書は著者の意向により本文横書きで制作されています。 ●高斎 正(こうさい・ただし) 1938年、群馬県生まれ。作家、自動車評論家。日本SF作家クラブ第3代事務局長を務め、名誉会員に。『ホンダがレースに復帰する時』『ミレミリアが復活する時』(いずれも徳間書店)、『パリ~ウィーン1902』(インターメディア出版)など、自動車レース小説を多く書く一方、ノンフィクションとして、ミドシップの歴史を追った『レーシングカー・技術の実験室』(講談社)や『モータースポーツ・ミセラニー』(朝日ソノラマ)などの著作もある。
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-どこまでもあなたに追いすがる怪異! ひたすら震える20の実話 死んだ祖母の話、送られ続けるFAXの話、ため池にまつわる話、雨男の話、人形の話、帰ってきたものの話、天井に何かが、のぞくもの、黒いやつらの話、つけてくるもの、引っ張るものの話、体育館のなかにいるもの……etc。本当の話だから特別に恐ろしい20の怪談。人に聞かせて怖がらせるもよし、自分が凍りつくもまたよし……。恐怖実話の決定版。 ●さたなきあ 雑誌『幻想文学』他にて作家・レビュアーとして活動し、アマゾンのレビュウコーナーにも出没。作品集『怪異譚輯・墓地物語』やアンソロジー『幻獣小説集・夢見る妖虫たち』を手がけ、『あなたの隣の怪談集』『魑魅の館』(KKベストセラーズ)など怪談本を多数発表。呪いや祟りなど従来の怪談に必須だった要素をあえて避けた、いわば「純粋怪談」を全国各地で収集する一方、都市に潜み棲む虚無性と人に潜み棲む暗部を怪異譚として表現する手法を模索する。
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-怪談の名手が贈る、戦慄の怪奇コレクション 部屋の中に湧いてくる恐ろしく長い黒髪。日に日に本数が増え、ある夜、鏡には青ざめた顔の女が映った…。この部屋に隠された秘密とは。突然送りつけられてくる“天国からのカセットテープ”。雑音の向こうからかすかに聞こえてくる不気味な声が告げる言葉とは? 姿の見えない何かに憑かれ、呪われた人々の信じがたい恐怖の実体験。身の毛もよだつこの実話、あなたは無事に最後まで読み通せますか…? ●さたなきあ 雑誌『幻想文学』他にて作家・レビュアーとして活動し、アマゾンのレビュウコーナーにも出没。作品集『怪異譚輯・墓地物語』やアンソロジー『幻獣小説集・夢見る妖虫たち』を手がけ、『あなたの隣の怪談集』『魑魅の館』(KKベストセラーズ)など怪談本を多数発表。呪いや祟りなど従来の怪談に必須だった要素をあえて避けた、いわば「純粋怪談」を全国各地で収集する一方、都市に潜み棲む虚無性と人に潜み棲む暗部を怪異譚として表現する手法を模索する。
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-命がけの不倫、哀しき寵姫の末路……。絢爛たる世界に繰り広げられる、愛と憎しみの絵図。ヴェルサイユ宮殿の裏事情、王侯貴族の結婚、世継ぎ誕生にまつわる権謀術数などなど、陰惨なドラマとエロティシズムもふんだんに描かれる。閉ざされた宮廷からみた異色の西洋史。 第1章 ヴェルサイユ宮殿を覗き見る 第2章 王と王妃の絢爛たる日常 第3章 華麗で哀しい寵姫の世界 第4章 愛と憎しみの火花の行方 第5章 王妃の優雅でユーウツな日々 第6章 やがて淋しき寵姫の末路 ●桐生操(きりゅう・みさお) パリ大学(ソルボンヌ大学)、リヨン大学に留学。主にフランス文学、歴史を専攻。帰国後、西洋史人物の評伝を初め、歴史の裏面に隠された興味深いエピソードを次々と発表して、好評を博す。ミリオンセラーになった『本当は恐ろしいグリム童話』をはじめ、『世界ボーイズラブ大全』『世界エロス大全』『美しくもしたたかな女たちの源氏物語』『やんごとなき姫君たちの秘め事』『魔性のダンサー ローラ・モンテス』など、著書多数。
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-家族が恋しくなる、ホームレスにまつわる実話エピソード集 深刻な金融危機を発端とした企業のリストラ・派遣切りの結果、失業者が増加し、ホームレスの数は急増しています。彼らは、その経緯だけでなく、現在の生活、置き去りにした家族などさまざまな悲しい事情をかかえています。 本書では、著者がホームレスに密着取材。ともに生活し、真摯に話を聞き、彼らを通じて人の生き方・家族愛について見つめ直す人間ドラマをまとめています。 第1章 家族 許してくれた家族たち 最期に伝わった隣人の想い 犬に救われた2つの命 魔がさしてしまった瞬間 世界でいちばん小さい結婚式 車上でつき続けた無限の嘘 逃げた自分に対する後悔 父に逆らい続けて 果たして、30年ぶりの帰宅 第2章 仲間 上野の歴史と共に生きる 不幸の連鎖 脳溢血で潰えた夢 寒波に消えた小さな炎 若き野宿者の気付き 安らかに眠れる場所 第3章 他人 悩める若人の人生相談 ホストの行く末 見かけによらない若者たち したたかで強い目を持つ人 暴力の代償 DVに耐えかねて 山谷で救われた日 ●村田らむ(むらた・らむ) 1972年生まれ。愛知県名古屋市出身。イラストレーター、ライターとしてさまざまな雑誌で活躍する。サブカルチャーやアンダーグラウンド、犯罪などに関する記事を扱うことが多い。特に10年以上続け、もはやライフワークとも言えるホームレスに関するルポは評価が高い。
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-「ガラパゴス化」する自衛隊装備……予算がついても正しい軍備が出来ていない!? 確かに自衛隊は最先端の装備=兵器を多数保有している。それは間違いない。だが、その反面、途上国ですら当たり前に持っている装備がない。今の自衛隊は、セーターやジャージなど業務に必要不可欠な被服すら隊員に身銭を切らせて買わせているありさまだ。自衛隊の場合は、「見栄えのいい兵器」を買うために、セーターなど被服はおろか、無線機や無線中継器、装甲兵員輸送車、装甲野戦救急車、暗視装置といった「脇役」装備の調達、整備がなおざりになっている。これではすべてを犠牲にしてまで弾道ミサイル開発に血道を上げている北朝鮮を笑えない。(「はじめに」より) 気鋭の軍事ジャーナリストが自衛隊の装備、防衛費の使い方について疑問を投げかける一冊。電子版まえがきを追加収録。 第1章 「買い物官庁」防衛省と「丸腰」自衛隊 第2章 自衛隊の兵器を検証する〈陸自編〉 第3章 自衛隊の兵器を検証する〈海自編〉 第4章 自衛隊の兵器を検証する〈空自編〉 第5章 日本の防衛産業の行方 ●清谷信一(きよたに・しんいち) 1962年生まれ、東海大学工学部卒。軍事ジャーナリスト、作家。日本ペンクラブ会員。2003~08年まで英国の軍事専門誌「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」日本特派員。現在ドイツの防衛専門誌「European Security and Defence(英字誌)」日本特派員。「東洋経済オンライン」「Japan in Depth」などのニュースサイトにも寄稿。特に防衛調達の問題点に強い。著書に『国防の死角』(PHP)、『専守防衛』(祥伝社新書)、『防衛破綻』(中公新書ラクレ)、『自衛隊、そして日本の非常識』(河出書房新社)、『弱者のための喧嘩術』(幻冬舎アウトロー文庫)、『こんな自衛隊に誰がした! 戦えない「軍隊」を徹底解剖』(廣済堂出版)、『不思議の国の自衛隊 誰がための自衛隊なのか!?』(KKベストセラーズ)、『ル・オタク フランスおたく物語』(講談社文庫)、『軍事を知らずして平和を語るな』(石破茂との共著/KKベストセラーズ)、『アメリカの落日 「戦争と正義」の正体』(日下公人との共著/廣済堂出版)など多数。
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-大きなコーヒーの袋に包まれた獲物が、ワゴンの荷台から一つ、また一つと引っぱり出される。四つとも息がある証拠に、もそもそと蠢いている。うち一つは怪我をしているらしく、動きが痛々しく力がない上に、袋にべったりと血が滲んでいた。袋を城門の内側、貧民街の奥へと運び込むのを、パコたちもキャッキャとはしゃぎながら手伝った。(「暴虐の痴図〈前編〉」より) 鬼才・友成純一による電子オリジナル短編集。雑誌「S&Mスナイパー」に掲載された連作短編「暴虐の痴図」(全3回)など、計5本を収録。巻末には「電子版あとがき」を収録。 *暴虐の痴図〈前編〉 *暴虐の痴図〈中編〉 *暴虐の痴図〈後編〉 *二人の男 *鬼になった青年 ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
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-反テロを大義名分に、イラク軍を圧倒的な軍事力で崩壊させた米国。その裏には武器商人ともいえる軍産関係者の方略があり、世論を利用した米国の次の目標は北朝鮮へと向けられる。この脅威に金正日は、完成間近の長距離ミサイルに原爆の搭載を目論んだが、技術不足と疲弊した国力ゆえに独自の開発は諦め、沖縄の米軍駐在基地に保管されているトマホークの小型核弾頭の強奪を命じる。その沖縄では、緊迫する北朝鮮問題を話し合うべく、日米韓の首脳会議の開催を直前に迎え、警備の重点は三ヵ国のVIPに集中した。この間隙を衝いて侵入した北朝鮮の精鋭工作部隊と米軍特殊部隊の壮絶な戦闘が繰り広げられる……。緊迫の軍事サスペンス小説。 ●高貫布士(たかぬき・のぶひと) 1956年生まれ。神奈川県出身。和光大学人文学部芸術学科卒業。学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、軍事アナリスト兼作家として活躍。『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。
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-男なんて信用できない、だから今度は私たちが男を利用してやる……女ふたりが計画した復讐とは? テレビ制作会社局に勤める28歳の田川叶は、わずか半年の間に続けて両親を亡くした。父は、借金を苦にして自殺してしまったのだ。だが叶は、父を騙した男・桑野弘康の存在を知っていた。両親のために桑野への復讐を誓った叶だが、女ひとりではどうすることもできない。そんな彼女の前に、高山末有という女性が現れた。末有もまた卑劣な男どもに騙され、復讐の機会を待つ女性だったのだ…。詐欺犯罪の本質を鋭く抉る長篇ハード・サスペンス。 ●龍一京(りゅう・いっきょう) 1941年大分県生まれ。元兵庫県警察、司法警察官として主に公安を担当する。退職後、コンサルタント業等を経て、作家に転身。著者の実体験をふんだんに織り込んだ、リアルな刑事の実態を描く警察小説を得意とする。『偽装捜査』(光文社文庫)、『鬼刑事(デカ)謀殺痕』(祥伝社文庫)など著書多数。
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-推理作家・吉本紀子の元に、突然の招待状が届いた。真珠宝飾品の販売を全国展開しているミホコ真珠の社長・原田美穂子から、伊勢志摩の高級ホテルへの滞在を呼びかけられたのだ。長年の捜査パートナーである上島透警部が昇進して警視になった今、紀子の特任捜査官の資格は取り上げられ、さらに小説本来の仕事が先細りしている現状では、刺激的でありがたい申し出だった。とはいえ、世の中に甘い話などあるわけがない。いささかの厄介物が待ち構えていることは察しがつく。どんな相談を持ちかけられるやら。そう警戒していたのだが、まさかホテルに到着したその夜に、凄惨な殺人事件が起きるとは……。 美貌の推理作家・吉本紀子が活躍する人気ミステリシリーズ。完全書き下ろしの電子オリジナル作品。 ●石川真介(いしかわ・しんすけ) 1953年、福井県鯖江市生まれ。東京大学法学部卒。トヨタ自動車に40年間勤務。1991年に『不連続線』で第2回鮎川哲也賞を受賞。推理作家・吉本紀子を主人公にして、錯綜したストーリーと堅牢な構成、女性の数奇な運命と斬新な社会テーマ、丹念な現地取材に基づくローカル描写とグルメ、そして奇抜なアリバイ崩しの長編旅情ミステリーを得意にしている。『女と愛とミステリー』(テレビ東京)、『木曜ミステリー』(テレビ朝日)でドラマ化。福井ふるさと大使。鯖江市ふるさと大使。日本推理作家協会会員。
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-六八年は、それまでB・C級の子供向き娯楽だったSFやホラーが、A級のエンターテインメントとして浮上した年だったと記した。それまで下層にいたものがトップに出たということは、逆にトップにいたものが下に落ちたということだ。ハリウッドを支えたジャンル、合衆国の神話とも呼ぶべき代物、ウエスタンである。西部劇がいったん終止符を打たれたのも、この時期のことだった。(本文より) ペキンパー、パゾリーニ、ポランスキー、キューブリックなど、60年代から70年代を代表する映画監督とその作品を取り上げる。バイオレンス映画を中心に扱った映画評論集。電子版あとがきを追加収録。 第一章 大怪獣、焼け跡に現る 第二章 荒野の思春期 第三章 革命・一九六八 第四章 暴力の伝道師、サム・ペキンパー 第五章 恐怖はベトナムの泥から生まれた 第六章 パゾリーニ、血と精液にまみれて果つ 第七章 地獄はこの世にある 第八章 キューブリックの七〇年代 ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1985年『肉の儀式』で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を執筆。『漂流家族』『殺人の勧め』『爛れ』『暴虐の痴図』『蔵の中の鬼女』『邪神の呼び声』『死の影を追って』『黒の女王』『闇の王国』『髑髏町の魔道師』『怪物団』『色魔』など電子オリジナル作品も多数発表している。映画評論、特にホラー/スプラッターの分野で活躍し、各映画誌に寄稿している。
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-日系移民の末裔たちが繰り広げる南米の小国のクーデター 二派の武力抗争が続く南米の貧しい小国。老大統領を補佐するロドリゲス少佐は、国庫の外貨を奪い、大量の武器密輸入で一挙に反対派を壊滅するべく、大博打に出た。忠実につき従う混血のジョン。二人の武器密輸の道案内に立つ乞食(カポクロ)の少女カルメン。三人はともに日系移民の末裔であり、日本に見棄てられた民衆でもあった。彼らが忠誠を誓い手に入れようとする“祖国”とは? 第87回直木賞候補となった、移民史を問う衝撃の長篇作品。また、彼らそれぞれの生きざまと冒険の成り行きが独特な手法で語られ、小説構成上の実験が試みられている。 ●胡桃沢耕史(くるみざわ・こうし) 1925年東京生まれ。府立六中(現新宿高校)、拓殖大学卒。『近代説話』同人。昭和30年、『壮士再び帰らず』(筆名・清水正二郎)で第7回オール讀物新人賞、58年、『天山を越えて』で第36回推理作家協会賞、同年『黒パン俘虜記』で第89回直木賞を受賞。『翔んでる警視正』シリーズ、『旅人よ』、『ぼくの小さな祖国』、『女探偵アガサ奔る』、『ぶりっこ探偵』、『夕闇のパレスチナ』、『闘神』など著書多数。
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-知られざる反日と親日のリアルとは? 教わらなかった歴史と出会う旅 サハリン(樺太)の南半分、台湾、韓国、北朝鮮、ミクロネシア(旧南洋群島)、中国東北部(旧満州)。明治の半ばから昭和二〇年の終戦前後までの時代、それらの国・地域は「大日本帝国」と称していた日本の統治下に置かれていたという共通項を持つ。 戦後半世紀以上たった今日でも、古くからかつて日本の領土だったそれらの国・地域には、日本語、日本建築、鳥居、神社、日本精神、残された日本人……と、さまざまな形で日本統治時代の痕跡=「日本の足あと」が残っているのだった。僕は、大日本帝国の領土だった各地に「日本の足あと」を探す旅を始めた。 ニュートラルな視点で「過去と現在」を見つめる、みずみずしい旅人の感性と思考が、報道されない「反日と親日」の現状とアジアの人びとの心を鮮やかに描き出す傑作。反日で揺れる竹島ルポも収録。第4回新潮ドキュメント賞最終候補作。 プロローグ ジャパニーズ・エンパイア
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-幽霊の訪問を受けた青年に贈られた死体の謎……名探偵・貴船が解くあやかしトリック! ある夜、大学生の翔はゆきずりの美女に一目惚れした。なんとか近づきたいと尾行した翔だったが、青山霊園で見失ってしまう。さらに彼女が名乗った名前のOLは、既に自殺して青山霊園に葬られていることが判明した。やがて、夜だけその美女が翔の前に現れるようになると、不可思議な現象が身の回りで起き始める。そしてついには殺人事件が…! 名探偵・貴船があやかしの謎に挑む本格ミステリー。●大谷羊太郎(おおたに・ようたろう)1931年、東大阪市に生まれる。慶応大学文学部国文学科中退。大学在学中にプロミュージシャンとしてデビュー。芸能界で過ごした後、1970年に『殺意の演奏』で第16回江戸川乱歩賞を受賞。翌年より推理作家専業。トリック中心の推理小説を120冊以上発表。近年は時代小説でも多くの著書を発表している。
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-男にも、世間にも相手にされない、サエナイ女が求めた性とは? 「セックスして、お願い」。お願いです。女はついに男性向けの宅配ビデオ店に電話を入れてしまう。男にも、世間にも相手にされない女のいびつで切ない恋。欲望を抑えきれずに彼女たちが犯してしまう哀しい罪を、いったい誰が責められようか。あふれ出す女の本性を、男は抱えきれない…。週刊誌「女性セブン」で連載され好評を博した官能ミステリー。「電子版あとがき」を収録。 ●末永直海(すえなが・なおみ) 1962年福岡県北九州市に生まれる。漫画家小林よしのりの秘書、ホステス、旅回り演歌歌手など数多くの職歴を経て、1996年デビュー作となる「薔薇の鬼ごっこ」で第三回蓮如賞優秀賞を受賞。2002年「百円シンガー極楽天使」が文化庁の主催する海外輸出小説、昭和~平成の優れた日本文学27作品に選出され、アメリカ、イギリス、ロシアで翻訳刊行される。
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-そのとき俺の頭にちょっとしたことがかすめた。待てよ、その手があるかってな。だから今、こうしてここでベンチに座ってるんだ。ほら、これだよ。この原稿。俺がかっぱらったやつの小説さ。お前、読みたいって、いってたろ。そんなに長い物じゃないから、お前も今、目を通して見ろよ。そしたら、俺がどうしてこんな恰好してるか、分かるからさ。(「やがて駅前のベンチで」より) 雑誌『メフィスト』に掲載された6本の短篇小説をつなぎ合わせ、ひとつの物語として構成した連作ミステリ。 *ポケットは犯罪のために *J・サーバーを読んでいた男 *フライヤーを追え *薔薇一輪 *函に入ったサルトル *五つのR ●浅暮三文(あさぐれ・みつふみ) 小説家。第8回日本ファンタジーノベル大賞最終候補を経て、1998年第8回メフィスト賞『ダブ(エ)ストン街道』でデビュウ。2003年第56回日本推理作家協会賞を『石の中の蜘蛛』で受賞。他作品に『実験小説ぬ』『ぽんこつ喜劇』、エッセイ『おつまミステリー』など多数。著作はイタリア、韓国で翻訳され、中学校教科書に採用された。日本文芸家協会、日本推理作家協会会員。
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-「戦争が激しくなったら、外地に女性も行くようになるかもしれないわよ」 太平洋戦争時、軍籍を持って、つまりは「女性兵士」として戦地へ出兵された日本人女性たちがいた。この歴史的事実を知る者は少ない。 九〇歳を超えた現在も、無二の親友として交流の深い二人である、鰐淵照子と大賀幸子。彼女たちは、血と火薬の匂いが煙る最前線において、一体何を見て、何を感じたのか。 本書は、数奇な運命をたどり、戦地をくぐり抜け、青春時代を送った二人の女性の物語である。 プロローグ 第1章 元気少女・照子とご令嬢・幸子 第2章 タイピストの職務に就く 第3章 照子が戦地で目にした戦争 第4章 照子と幸子、海軍省で出会う ●村上和巳(むらかみ・かずみ) 1969年、宮城県生まれ。中央大理工学部卒。医療専門紙記者を経て、現在は国際紛争、安全保障、医療・科学技術などを取材するフリージャーナリスト。著書に『化学兵器の全貌』(三修社)、『大地震で壊れる町、壊れない町』(宝島社)、共著に『戦友が死体となる瞬間 戦場ジャーナリスト達が見た紛争地』(三修社)、『タリバン戦争の謎』(祥伝社)など。最近は東日本大震災に専念。震災関連共著『3.11絆のメッセージ』(東京書店)、『風化する光と影 東日本大震災特別レポート』(マイウェイ出版)。国際ジャーナリスト連盟(IFJ)2012 JAPAN AWARD 東日本大震災部門奨励賞受賞。
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-現代によみがえる古代エジプトの呪い! ホラーファンタジーの力作 秋の学園祭をひかえ、県立滝上高校演劇部の稽古は大詰めを迎えていた。だが、主役をつとめる朝生良平の心は重かった。相手役の女生徒、相原夏紀に近づこうとする不良番長の牛久保が、良平を脅して役を降ろそうとするのだ。さらに、夏紀への報われぬ想いが、良平の心に翳りを落としていた。牛久保に殴られ、みじめな思いをかみしめる良平が、大石魂神社の境内で死の誘惑に囚われた時、怪異は起こった。摩滅した古い狛犬から聞こえる声が、良平の心にある「憎悪」をひき受けようと申し出たのだ。声の主は、古代エジプトの残虐な神官・ラモキスの埋葬人形、ウシャブティだった。茫然とする良平を残して声が消えた翌日から、良平の周囲に異変が生じ始めた。やがて魔の手は夏紀にも及び、ついに惨劇の幕は開いた…。 ●田中文雄(たなか・ふみお) 1941年東京生まれ。早稲田大学卒業後、東宝入社。70年代を中心にプロデューサーとして映画製作に携わる。1974年に『夏の旅人』で早川書房SF三大コンテスト佳作入選。1975年に『さすらい』で幻影城新人賞佳作入選。1986年東宝を退社して作家専業となり、ミステリー、ホラー、SFバイオレンスなどに健筆をふるう。草薙圭一郎名義では時代小説、架空戦記も発表している。
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-10年前に浜松市で起きた夫婦殺害事件を調べ直すことになった上島警部と推理作家の吉本紀子。ごくふつうの日常を送っていた夫婦に、殺意を呼び込むようなきっかけは見あたらない。それでも被害者の過去を丹念に洗い直し、ついに真犯人を特定した。だが、その矢先、犯人が舞鶴にいるとの謎の電話が京都府警に入る。府警本部は万全の体制で犯人が潜伏すると見られる一帯を包囲するが、犯人は警察の目前で殺されてしまった! 警察が厳重包囲するなか、いったい誰が、どうやって……。 美貌の推理作家・吉本紀子と警視庁広域捜査官・上島警部のコンビが活躍する旅情ミステリ小説。 ●石川真介(いしかわ・しんすけ) 1953年、福井県鯖江市生まれ。東京大学法学部卒。トヨタ自動車に40年間勤務。1991年に『不連続線』で第2回鮎川哲也賞を受賞。錯綜したストーリーと堅牢な構成、女性の数奇な運命と斬新な社会テーマ、丹念な現地取材に基づくローカル描写とグルメ、そして奇抜なアリバイ崩しの長編旅情ミステリーを得意にしている。主人公は推理作家・吉本紀子と広域捜査官・上島警部。作品は『女と愛とミステリー』(テレビ東京)、『木曜ミステリー』(テレビ朝日)でドラマ化。福井ふるさと大使。鯖江市ふるさと大使。日本推理作家協会会員。
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-私は過去に出現したすべての偉大な聖者の根源である、と彼は言った。私は時を待っていた。そしてようやく機が熟した。私はみずからの本体を顕して人類を救済する。こうして世界大治療教は創立された。遂に教祖は世に出たのだ。(本文より) 「宗教」という怪物を、食べてみせよう。犬になった女と20人の父親から生まれ、みずから「世界大治療教」の教祖となって、宇宙支配の悪魔的野望に挑んだ男の、聖と汚辱の生涯とは。長篇小説。 ●村上政彦(むらかみ・まさひこ) 作家。1987年『純愛』で福武書店(現・ベネッセ)主催の「海燕」新人文学賞を受賞。以後『ドライヴしない?』『ナイスボール』『青空』『量子のベルカント』『分界線』で5回の芥川賞候補に。また『ナイスボール』は相米慎二監督により『あ、春』として映画化、ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。アジアの物語作家を自任している。近著に『台湾聖母』(コールサック社)。日本文藝家協会常務理事。日本ペンクラブ会員。文化庁国語分科会委員。「脱原発社会をめざす文学者の会」事務局長。
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5.0異次元の奇怪な死闘が続き、渋谷は妖異の街と化してゆく 青田学院大学史学科三年の紫水愛美は、赤坂の骨董店主・五十嵐から、二千年前のものだという亜麻布を見せられた。その帰途、地下鉄の車輛内で、愛美は足首まで達する柿色の長衣をまとった不気味な三人組の男に拉致され、危いところを友人の遼麻出に救出された。その時から愛美は、異界と現世を行き来することに…。“死を招く”亜麻布の正体とは? 圧倒的迫力で描く傑作超伝奇バイオレンス第1弾が、ノベルス版のあとがき原稿と天野喜孝氏による挿し絵を復刻して電子書籍で登場! ●菊地秀行(きくち・ひでゆき) 1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
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-大魔王に我が子を奪われたサムソンの怒り! 王道のヒロイック・ファンタジー小説 十二人の子供を惨殺し、サムソンの子ノバをさらっていった大魔王エグザイル。海の神ダゴンを封じ込め、冥府を支配するエグザイルの狙いは何か。ノバの奪還と、子供たちの復讐のため、サムソンは魔界城へ向け旅立った。だが、その行く手には、さまざまな魔性の剣士や、禍々しき罠が待ち受けていた。サムソンの刃は、邪悪を葬り、この世に正義を取り戻せるか。 幻想と怪奇の世界に繰り広げられる冒険スペクタクル長篇。 ●田中文雄(たなか・ふみお) 1941年東京生まれ。早稲田大学卒業後、東宝入社。70年代を中心にプロデューサーとして映画製作に携わる。1974年に『夏の旅人』で早川書房SF三大コンテスト佳作入選。1975年に『さすらい』で幻影城新人賞佳作入選。1986年東宝を退社して作家専業となり、ミステリー、ホラー、SFバイオレンスなどに健筆をふるう。草薙圭一郎名義では時代小説、架空戦記も発表している。
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-東京霞ヶ関の中央官庁が魔の教団に支配されて…!? 一見さえない超能力(サイキック)青年・村雨正人。どこかおっちょこちょいの週刊誌記者・額田希美子。ひょんなことからコンビを組んだ二人の企画は“東京怪奇スポット探訪”!? しかしいかにも週刊誌的なその記事は、極東支配を狙う〈地獄の炎(ヘル・ファイア)〉教団の陰謀を突き止めてしまったのだ。 エロスと伝奇アクションが融合した好評シリーズ第1弾。「電子版あとがき」を追加収録。 ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
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-折しも朝鮮通信史が五十年ぶりに来日する直前、対馬藩の江戸屋敷に曲者が侵入した。幕閣が放つ剣客・柳生卍兵衛の魔手から若き遠山景元が救ったのは、なんと朝鮮の女忍者だった。彼女が仄めかす徳川幕府二百年の泰平を震撼させる、李氏朝鮮と家康の密約とは? 国禁を犯し、朝鮮に渡る景元とその追っ手たち! 史実の裏で繰り広げられる、壮大無比な傑作時代伝奇。「電子版あとがき」を追加収録。 ●荒山徹(あらやま・とおる) 1961年富山県生まれ。上智大学卒。新聞社、出版社勤務を経て、朝鮮半島の歴史・文化を学ぶため韓国留学。延世大学校延世語学院韓国語学堂卒業。1999年『高麗秘帖』で小説家デビュー。『魔岩伝説』『十兵衛両断』『柳生薔薇剣』で三度、吉川英治文学賞新人賞候補となり、2008年『柳生大戦争』で第2回舟橋聖一文学賞を、2017年『白村江』で第6回歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞。日韓交流史を主題とする時代伝奇小説を発表して注目を集めた。他の作品に『竹島御免状』『長州シックス 夢をかなえた白熊』『シャクチ』『キャプテン・コリア』など多数。
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-「……かまいません。どうぞ、お持ちになって行ってください」女は決心したようにそう言って、時計と岡崎を見くらべた。「大切にしていた時計なのですが、あなたになら。……似てるんです」「え? 誰が、誰にですか」口に出してから、無粋なことを言ったと、彼は悔やんだ。女はもう、壁の時計のところに立っている。時計の針は全速力でまわっていたが、女がそれを取り上げると、その回転がぴたりととまった。持ち上げたはずみで、ぜんまいが切れたか、歯車でもはずれたのだろう。(「枕時計の女」より) 記憶の時空を越え、出会った男女の淡き交わりを紡ぐ十二の短篇小説を収録。 *枕時計の女 *鳥を捜す女 *卒業しなかった女 *蜩になった女 *カモシカを追う女 *糸桜の女 *黒百合を食べた女 *浜茶屋に来た女 *露天風呂にいた女 *喫煙室の女 *飛翔する女 *地下鉄の女 ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ) 1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
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-徳川網吉の圧政下、江戸元録期。腐敗する幕府の背後で、南蛮渡来の秘宝を巡って蠢く魑魅魍魎たちがいた。大商人・丸銀屋と、異国の騎士を擁する浪人集団・青竜組。それに対し、伏魔殿と化した幕府を探るべく隠密行動をとる若き吉宗。期せずして三つ巴の闘いに巻き込まれた無頼人・枕妄之介は、秘剣「水月殺法」と女殺しの色気を武器に、悪の陰謀に挑む! 長篇時代伝奇小説。 ●志茂田景樹(しもだ・かげき) 静岡県生まれ。おひつじ座のA型。中央大学法学部卒。塾講師、新聞記者などを経て、1976年秋に『やっとこ探偵』で第27回小説現代新人賞を、1980年には『黄色い牙』で第83回直木賞を受賞。
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-人類に敵対するのは神か悪魔か宇宙人か……真実は一つ、だが解釈は無限? 五芒の星を描き、召喚儀式を行った由美の目の前に、羽根のはえたほぼ裸の少女が出現。しかもその手には対戦車ライフル銃。堕天使を呼び出すつもりが、おかしな妖精を呼び出してしまった!? さらに十字型に並ぶ謎の飛行物体が上空に現れ、二本足で直立する恐竜人類が襲来。いま明かされる、古代よりの存在とは一体何なのか? あらゆるオカルト要素を詰め込んだ新感覚SFアクション。電子版あとがきを追加収録。 ●富永浩史(とみなが・ひろし) 1966年埼玉県生まれ。旧東京水産大学卒。在学中より玩具・ゲーム企画に関わる。第5回富士見ファンタジア大賞を『ルスキエ・ビチャージ 死天使は冬至に踊る』で受賞、1994年同作にて作家デビュー。ライトノベル、架空戦記のほかソ連・ロシアの軍事中心に解説も手がける。代表作に『俺の足には鰓がある』『機巧天使サンダルフォン』『超空自衛隊』『鋼鉄の犬』、イカロスMOOK「世界の名機シリーズ」(MiG-31,Su-25,Ka-50/Ka-52)等。なお、淡水魚研究家は同姓同名の別人。
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-彼等は廊下の暗がりより現れた人物に気づいてハッとした様子だった。黒革のトレンチ・コートを羽織った長身の男、比良坂天彦だ。比良坂はイルゼの眼を睨み据えていたが、やがて懐より奇怪な十字架を取り出し、イルゼの眼前に差し出した。それは頭に球体をいただいた十字架であった。「私は、お前の名を知っているぞ! キュベレー!!」比良坂は大声でそう叫んでいた。(「大地母神(マグナ・マータ)の贄」より) 前衛心理学者にして逆宇宙ハンター・比良坂天彦が初登場した表題作の他、文芸誌・同人誌へ寄稿したホラー短篇を厳選。巻末には本作の監修を担当した松本寛大による解説文を収録。電子オリジナルの作品集。 *大地母神(マグナ・マータ)の贄 *三十一人座 *老水夫の呪い *幽霊マンション *弧の増殖 *ミッドナイト・ドクター *屍臭 *超自然におけるラヴクラフト *地下のマドンナ *魔猫 ●朝松健(あさまつ・けん) 1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、かつて誰も書かなかった〈異形の戦場〉と化した京都を描いた『血と炎の京』で高い評価を得ている。 監修:松本寛大(まつもと・かんだい) ミステリー作家。2009年、『玻璃の家』(講談社)でデビュー。映画・小説批評も手がける。『北の想像力』(寿郎社)に「朝松健『肝盗村鬼譚』論」を執筆。「クトゥルフ神話TRPG」ソースブックに寄稿。
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-凄惨な悪夢とともに伝説の黒犬獣が蘇る! 札幌郊外の大学で悪夢のような事件が続いて発生した。合格発表を見に来ていた受験生と父兄の列に大型トラックが突っ込み、多数の死傷者を出し、学生が化学実験中に爆発事故に巻き込まれて死亡したのだ。さらに、警備のガードマンが、謎の黒い犬に下半身を食いちぎられる凄惨な事件が…。魔術にとらわれた学園を救うべく、オカルト・ライターの村松と神波は事件の解明に乗り出すが…。 本格オカルト・ホラーの傑作が、ノベルス刊行時の表紙・挿し絵(末弥純)を纏い、電子で復刊! ●朝松 健(あさまつ・けん) 1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。
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-十五歳の美少年・神矢千尋は「みどりの指」を持っている。植物を、動物を、生き生きと育てる特殊なその力……。そんな千尋の平和な日常が、突如、破られる時が来た。七月の末から、東京で多発する「姿無き殺戮者」による連続猟奇殺人事件。一滴の血も流れず、誰も手を触れていないのに、咽喉から胸まで引き裂かれて死んでゆく被害者たち。危うく十一人目の犠牲者になりかけた千尋は、指弾を操る謎のバイク少年に命を救われる。その時から千尋の周囲には奇怪な事件が多発するが、それは残酷な悲劇への序曲に過ぎなかった……。 傑作伝奇ロマン、第1弾。巻末に「電子版あとがき」および作家・菊地秀行による解説文を追加収録。 ●神月摩由璃(こうづき・まゆり) 宮崎県生まれ。明治学院大学文学部フランス文学科卒業。大学在学中に日本版ウォーロック創刊号でブックレビューの連載を始め、それをまとめた『SF&ファンタジー・ガイド 摩由璃の本棚』で1989年にデビュー。創作神話・異世界ファンタジーの先鋭として活躍し、小説『永遠の護り』等で絶賛を浴びる。大病による長いブランクを経て執筆を再開した。
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-オカルト書籍専門の編集者・平井は、ある日、奇妙な外国人の訪問を受けた。“異象が体験できる本”……形而上学者を自称する男は、そう言って本を平井の許に置いて行った。『空の書』と名づけられたその本を手にした日から、平井へ向けられる視線や声が、悪意に満ちたものに一変していく。それらは、妄想や幻聴なのか? 徐々に、だが確実に一人の編集者を追い込んでいくものとは……。 著者の実体験に基づく衝撃のホラー中篇「魔障」の他、短篇2本を収録した作品集。 *魔障 *忌の血族 *追ってくる ●朝松健(あさまつ・けん) 1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、かつて誰も書かなかった〈異形の戦場〉と化した京都を描いた『血と炎の京』で高い評価を得ている。
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-人気絶頂のロックバンド「ビートクラブ」のボーカル・藤原七瀬が何者かに拉致誘拐され、その直後、富山の奥深い行者村で彼と瓜二つの男の死体が発見された。誘拐事件との関連を調べるため富山にとんだ第三埠頭署の島津享平刑事は、土地を二分する宝生家と首藤家の確執、そして現場付近に何百年にもわたって伝わる「辰子姫伝説」を知る。一方、この伝説を小説化し、脚光を浴びていた美人作家・水村若子の父親が殺害され、彼女も消息を絶った。二つの事件をたぐりよせた「辰子姫伝説」の怨念とは……。 長篇耽美ミステリの傑作。過去に刊行された廣済堂ブルーブックス、天山文庫、立風書房、アテール文庫での歴代あとがきをすべて巻末に収録。 ●榊原史保美(さかきばら・しほみ) 東京都出身。立教女学院を経て中央大学文学部哲学科卒。1982年『小説JUNE』創刊号の最優秀投稿作に選ばれ、「螢ケ池」でデビュー。1985年、初の単行本、『龍神沼綺譚』を上梓。以降、民俗学、宗教学の素養を生かし、形而上学的テーマを昇華させた作品『鬼神の血脈』『荊の冠』等、多数発表。美意識に貫かれた作風により、「耽美小説の草分け的存在」と称されることも多い。1995年発表の『蛇神 ジュナ』より、ペンネームを「榊原姿保美」から現在のものに改めている。趣味は、陶芸、写真、近代建築・ギャラリー巡り。
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-昼と夜、神と悪魔、科学と魔法の逆転した都市“マジカル・シティ”に現れた殺人鬼を倒せ! マジカル・シティ……それは現代の科学技術から隔離され、中世以来魔術が発達した〈もうひとつの世界〉。市民は日常的に魔術や妖術、呪術を使い、夜ともなれば魔神、悪魔、精霊、妖魔達の跋扈する百鬼夜行の世界へとシティは変貌する。あるとき、毒ガスを噴射し無差別に市民を殺害する怪人、マッド・ガッサーが現れた。命を受け、魔術犯罪専門特捜官〈騎士(ナイト)〉である、道術師のベン・スズキと吸血鬼女のエスターがその捜査に乗り出した! 大人気オカルト・ホラー・アクション、その第1弾が電子で復刊! 表紙&口絵イラストは義仲翔子による描き下ろし。 ●朝松 健(あさまつ・けん) 1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。
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-「魔術って、本当にあったんだな……」魔術マニアの新吾、UFOマニアのホンエン、謀略妄想マニアのシュウ。オカルトマニアの落ちこぼれ三人組による実践魔術〈悪魔喚起〉実験は大成功。校庭に小悪魔が出現した。ところがそいつを、陰険で傲岸なエゴイストの教育実修生・北内東が使い魔にしてしまったから、さあ大変! 小悪魔のイタズラで、学園は大パニック。困惑する新吾たち。だが、その悪魔の霊的攻撃を退けた美少女がいた。クラス委員長の松尾真紗美。彼女こそ、儀式魔術の実践者……本物の魔術師だったのだ! 抱腹絶倒のネオ・マジカル・ファンタジーの名作が、単行本未収録『マジカル・ハイスクール2(前・後篇)』(「月刊ドラゴンマガジン」1992年10~11月号掲載)と併せて、【完全版】として奇跡の復刊! ●朝松健(あさまつ・けん) 1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、かつて誰も書かなかった〈異形の戦場〉と化した京都を描いた『血と炎の京』で高い評価を得ている。
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-夜中に読むと眠れなくなる……怖くてトイレに行けなくなる…… キャンプの夜、肝試しの最中に小学生が消えた――帰ってきたその少年が見たものは……。閉店間際に喫茶店に飛び込んできた女性の信じられない告白とは? 取り違えたショッピングバッグをのぞいた主婦を襲った薄気味悪い出来事とは? 不慣れな寮生活を始めた新入社員が体験した不思議な儀式とは? ふつうの人々の身の上に起こる異様な出来事。明日はあなたに何かが……。 ●さたなきあ 雑誌『幻想文学』他にて作家・レビュアーとして活動し、アマゾンのレビュウコーナーにも出没。作品集『怪異譚輯・墓地物語』やアンソロジー『幻獣小説集・夢見る妖虫たち』を手がけ、『あなたの隣の怪談集』『魑魅の館』(KKベストセラーズ)など怪談本を多数発表。呪いや祟りなど従来の怪談に必須だった要素をあえて避けた、いわば「純粋怪談」を全国各地で収集する一方、都市に潜み棲む虚無性と人に潜み棲む暗部を怪異譚として表現する手法を模索する。
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-東京とベルリンで殺戮を続けるテロ組織の狙いは!? 東京・日比谷のど真ん中で、東ドイツの経済担当のVIPが襲われ、警固の警官共々暗殺された。犯人グループはヨーロッパのテロ組織との情報を得た警視庁は、今村・権藤の美女と野獣コンビを派遣。二人は東独警察のグィド刑事と捜査を始めた矢先に、またもや西ベルリンで暗殺が発生。懸命の捜査で“ノア”と名のる組織が浮かび上がったが、次々と起こるテロ事件の背後には、そのノアを操る忌わしき存在の深謀遠慮が潜んでいた…。 好評シリーズ『淫獣軍団』の主人公である今村・権藤コンビ、初の顔合わせとなった怪事件を描いた作品。「電子版あとがき」を追加収録して、ついに復刊! ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
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5.0お転婆王女とスパイの繰り広げるファンタジーストーリー! 私の名はデューイ=トランス。イウォーン帝国情報部員、ありていに言えばスパイである。私は、崇高なる(!)職務を遂行するため、ここウルムスター王国に足を踏み入れた。政府の要職である王宮長官秘書官という肩書を得た私は、母国の礎となるべく、果敢なる勇気と狡知、そして決断力をもって、その任務をまっとうする、はずだったのだが…。 第6回ジャンプ小説・NF大賞大賞受賞作品、珠玉のファンタジーノベルが電子で復刊! 巻末に単行本未収録イラストを追加。 ●小川一水(おがわ・いっすい) 1975年生まれ、愛知県在住。SF作家。『群青神殿』『こちら郵政省特配課』『不全世界の創造手』(朝日ソノラマ/朝日新聞出版)、『導きの星』(角川春樹事務所)、『妙なる技の乙女たち』(ポプラ社)、『トネイロ会の非殺人事件』(光文社)、『コロロギ岳から木星トロヤへ』『天冥の標』(早川書房、続刊中)などの著作がある。
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-ロシアの大地で繰り広げられる魔界との攻防! 姫の身代わりとなった見習い魔女マリアンの運命は!? バーバ・ヤガーのもとで魔女の修業をする聖魔女マリアン。彼女は、オーロラ王国の宰相レオンの頼みにより、ナスターシャ姫の身代わりとしてロブ国へ輿入れをする。しかし、殺すべき相手、国王スミルノフを愛してしまう…。ロブ国の周りには、魔界の香りが漂う。マリアンに迫る危機、そこに現われる金狼の正体とは…! ロシア民話をベースとしたスーパー伝奇アクション長篇作品。 ●田中文雄(たなか・ふみお) 1941年東京生まれ。早稲田大学卒業後、東宝入社。70年代を中心にプロデューサーとして映画製作に携わる。1974年に『夏の旅人』で早川書房SF三大コンテスト佳作入選。1975年に『さすらい』で幻影城新人賞佳作入選。1986年東宝を退社して作家専業となり、ミステリー、ホラー、SFバイオレンスなどに健筆をふるう。草薙圭一郎名義では時代小説、架空戦記も発表している。
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-凌辱鬼と化した男の怪異! 舞台は魔窟として名高い九龍城砦から東京へ 香港の阿片窟で魔物に取り憑かれた男が日本に戻ってきた。その晩、男は妹を犯し、射出の快楽がムズムズと高まってゆく瞬間、妖怪じみた声を聞く。直後「ぐふ、ぐふふ、ぐふふう」という声を発し、射精と同時に男は意識を消失した。魔物が顕現したのだ。 男の異常な行動を偶然目撃した魔術研究家は、女霊媒師とともに男を追い求める。生命エネルギーが最も集中する超高層ビルの地下で、魔物と霊媒師との凄絶な闘いが始まった…! スプラッター・ホラーの第一人者が放つ、快心の長篇スプラッタ・バイオレンス! 「電子版あとがき」を追加収録。 ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
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-母の胎内から肉を食い破って現れた見るも恐ろしい鬼子 夢の中で物ノ怪にレイプされつづけた女の胎内に生命が宿った。それは次第に意志をもちはじめ、胎内から女をコントロールしてゆく。女は新鮮な生肉を欲しがり、さらに自らの手脚をも食べ尽くした…。 「お食べ、たんとお食べ。大きくなるんだよ」 わが子が腹腔の肉を食らう振動、肉の千切れるブツブツという響きが彼女の胴を揺する。それは、ついに女の下腹を食い破り、この世に現れ出た! 生贄(いけにえ)を食う悪魔の落胤(らくいん)、デーモンの子の誕生である。 長篇ホラーバイオレンス。「電子版あとがき」を追加収録。 ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 壊れかけの三度笠、薄汚れた道中合羽、長楊枝をくわえた無宿の渡世人 木枯し紋次郎。上州新田郡の貧しい農家に生まれたという。十歳の時に故郷(くに)を捨て その後一家は離散したと伝えられる。天涯孤独な紋次郎が、なぜ、無宿渡世の世界に入ったかは 定かではない。(フジテレビ系列『木枯し紋次郎』オープニングより) 名文句「あっしには関わりのねぇことで」が流行語となったほどの大人気時代劇『木枯し紋次郎』。本書では、その原作である笹沢左保・著『木枯し紋次郎』を中心に、股旅物時代小説を飾った美麗・豪快・緻密な挿絵の数々を収録。華麗なる筆捌きが、電子オリジナルの画集となって甦る! ●堂昌一(どう・しょういち) 1926年生まれ。東京都出身。日本出版美術家連盟理事長、日本文芸家クラブ副理事長を務めた。代表作である『木枯し紋次郎』の他、時代考証に優れ見応えのある時代小説挿絵を数多く描いた。
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-気っ風が良くて姐御肌、博打とスリルをこよなく愛し、ついた渾名は「蝶々夫人」。花村蝶子34歳、博打で警察辞めました。今日も懲りずに壺振る蝶子は病院でばったり旧友に再会。そこで死んだ彼女の娘の死因に不審な臭いを嗅ぎつけた。事件発生、蝶々夫人の推理が冴える! 霊力を感知する元刑事のヤンママ探偵・花村蝶子の活躍を描いた『蝶々夫人(マダム・バタフライ)』シリーズ、第1弾。電子版あとがきを追加収録。 ●六道 慧(りくどう・けい) 東京の下町・本所生まれ。今も長兄が実家で小さな小さな町工場を営んでいる。1988年。朝日ソノラマから『大神伝(1) ムーの大神』でデビュー。以来、ライトノベル、時代物、そして警察小説とジャンルを変えながら挑戦してきた。「継続は力なり」が信条。
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-「作家の気分」と対にしなくてはならない「読者の気分」について考えると、世の中には「良く書けている小説」というものがあり、それとはまた別に「良い気分にさせてくれる小説」というものがあることに気づく。ここで言う「良い気分」というのは個人によって様々に異なるので、ある人間にとって「嫌悪を催すような」という形容詞付きで語られるものでも別の人間にとっては「良い気分」なのかもしれないが、この際それはどちらでも構わないことにする。(「作家とその生理」より) エッセイや評論などフィクションでないものを収録した電子オリジナル作品集。 *作家とその生理 *死のレベル *正義の実現 *丁寧語を使うことは損なのか? *子供の世界 *理科系人間の宗教 *理想的な医者とは? *幻の英語 *現代の神話としての科学・遺伝子論 *この世の終わりは一体どのような形になるのだろうか? *読み終えるのが惜しくなる *読書ノート *脳の深い谷間 *失ったものと得たもの *アヴァン・ポップとは? *健常を「笑う」健全なる精神 *「耳」という臓器の群れ *対話 石黒達昌×石黒達昌 ●石黒達昌(いしぐろ・たつあき) 作家、医師。1961年北海道生まれ。東京大学医学部卒業。「最終上映」で第8回海燕新人文学賞を受賞してデビュー。純文学誌を中心に数多くの中短篇を発表する。「平成3年5月2日,後天性免疫不全症候群にて急逝された明寺伸彦博士,並びに,」「真夜中の方へ」「目を閉じるまでの短かい間」で三度の芥川龍之介賞候補になる。また、「人喰い病」「希望ホヤ」で星雲賞日本短篇部門参考候補になるなど、SFファンからの支持も厚い。
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-演奏するかのように言葉が奏でられ、やがて幻想SFという魅力あふれる未知の領域を発見する 光と闇、生と死、喜悦と不安……はるかな記憶の底に内在するイメージを抽出し、選びぬかれた言葉と、乾いた文体で構築するユニークな作品世界。長らく入手困難だった幻想SF短篇集の名作が、ついに電子書籍で復刊! ●河野典生(こうの・てんせい) 1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
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-現代人の心奥底に眠る原始への郷愁を呼び、未来への不安を暗示する幻想小説集 歩行者天国で賑わう渋谷の街にそそりたつメタセコイアの巨木、二人の若い婚約者たちに生えてしまったかわいらしいシッポ、老いて現代に見捨てられた男を訪れる面妖な鳥“ニッポンカサドリ”etc。日常性に覆い尽くされているかに見える私たちの街に、ふと垣間見えるこうした不思議なものの姿……。 幻想SFの名作が、新井苑子の表紙・挿し絵とともに奇跡の復刊! ●河野典生(こうの・てんせい) 1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。
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-夕景で有名な宍道湖に若いカメラマンの水死体が浮かび、時を同じくして、彼と接触があったと思われる松江支局の新聞記者も行方不明となる。被害者の背後関係から捜査線上に浮かび上がった二人の女性……地元で老舗和菓子店を切り盛りする北村雅子と、その妹である銀座のホステス・笙子。事件の焦点はにわかに十年前に遡り、美貌の姉妹の秘密が暴かれた時、意外な真相が浮かび上がる。宍道湖の落日が語る忌わしい過去とは……。長篇ミステリ。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
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-標的の男を巡り、あの手この手の秘策を凝らす刺客たちのドラマ 極悪非道な強腰で成り上がった実業家・鯉淵丈夫は、過去買った恨みも数知れず。肚に据えかねた七人が鯉淵めを亡き者にしようと秘策を凝らすが、憎まれっ子世に憚るを地で行くこの男、そう簡単には死んでくれそうもない。連作倒叙ミステリ。 ●多岐川恭(たきがわ・きょう) 1920年福岡県生まれ。東大経済学部卒。戦後、横浜正金銀行をへて毎日新聞西部本社に勤務。1953年『みかん山』で作家デビュー。『濡れた心』で第4回江戸川乱歩賞を、翌年には短編集『落ちる』で第40回直木賞を受賞。以降、推理小説と共に時代小説も旺盛に執筆した。
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-自殺の名所・樹海の奥深くに隠された禁断の地 「これまで人が行かなかった奥地に、新たな樹海が発見されたんだよ。まあ、奥樹海とでも言っておこうか」 と言われたとき、売れない作家・佐久間正次は、さらなる不安を抱いた。怪奇雑誌の編集長・安東が依頼する取材先が、まさか、あの場所とは。だが、好条件であるのと“ある事情”からくる後ろめたさから仕事を受けた正次は、カメラマンの小沢と共に、樹海の中に分け入った。 遭難の名所、自殺の名所として名を馳せているA樹海…。そこで出会った聞こえるはずのない声、見えるはずのないもの。それは失踪したはずの…? 現実を歪ませ、真実を顕わす“異界”とは。 ●飯野文彦(いいの・ふみひこ) 1961年、山梨県生まれ。早稲田大学卒業。1984年、『新作ゴジラ』(講談社)のノベライズ作品にてデビュー。『オネアミスの翼』(朝日ソノラマ)、『アークザラッド』(エニックス)などノベライズ作品を数多く手がける。『怪奇無尽講』(双葉社)や『ハンマーヘッド』(ティー・オーエンタテインメント)など個性的なホラー作品ではマニアックな評価が高い。その他には『「超」怖い物語』シリーズ(竹書房)、『影姫』シリーズ(角川書店)などがある。
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-「形」よりも「気持ち」で売り上げが上がるマナーの極意! 国内外で絶大な人気を誇るカリスママナー講師が、「マナーコミュニケーション」の真髄を「マナコミの法則」として伝授します。英国オックスフォードで学び、実践することによって仕事や人生を成功に導いてきた、そのコミュニケーション術とは? さあ、あなたの「マナー」を「マナコミ」に進化させましょう。 様々なビジネスシーンで結果を出す、日本のマナーの常識を変える革新的な一冊です。 まえがき 序章 「マナコミ」とは何か 第1章 「マナコミ」にマニュアルなし マナコミの法則1 「なぜ」がマナーを「マナコミ」にする マナコミの法則2 ルールよりも優先すべきものがある マナコミの法則3 シンプルな所作にこそ、真価があらわれる マナコミの法則4 「もし……だったら」と、常に思考する マナコミの法則5 真のインテリにはマナコミ力がある 第2章 人材と人罪の分かれ道 マナコミの法則6 志なき仕事は、利益を生まない マナコミの法則7 「人財」には14の特長がある マナコミの法則8 「もてなし」に損得勘定は厳禁である 第3章 「相手感謝」を生み出すビジネスマナー マナコミの法則9 常に「相手感謝」の精神を忘れない マナコミの法則10 第二印象あっての第一印象である マナコミの法則11 仕事の半分は身支度で終わる マナコミの法則12 日本式の「お辞儀」を極める 第4章 「マナコミ流」話し方のルール マナコミの法則13 言葉は正確に最後まで口にする マナコミの法則14 相手を立てることで自分の意見を通す マナコミの法則15 電話には、最大限の心を込める 第5章 先手必笑で人生を切り拓く マナコミの法則16 笑顔は「あふれる」ものである マナコミの法則17 お礼やあいさつは決してためらわない マナコミの法則18 先に笑ったほうが勝つ マナコミの法則19 笑顔は口角ではなく目尻でキマる マナコミの法則20 別れ方にも礼儀がある あとがき ●西出ひろ子(にしで・ひろこ) マナーコンサルタント。美道家。ウイズ株式会社およびHIROKO STYLE株式会社代表取締役。一般社団法人マナー教育推進協会代表理事。大妻女子大学文学部日本文学科卒業。国会議員などの秘書を経て、マナー講師として独立。1998年に英国オックスフォードに語学留学。現地にてビジネスパートナーと企業し、独自のマナーコミュニケーション論を確立させる。帰国後、企業や学校において心重視のマナー研修を展開し、結果を出すマナー講師として定評。中国などの海外においても出版・講演などを行う。NHKドラマ『白洲次郎』、NHK大河ドラマ『龍馬伝』、映画『岡倉天心』などのマナー指導も務めた。また、マナーに則したファッション・メイク・ライフスタイルもオリジナルグッズとともにデザイン、プロデュースしている。著書は国内外で50冊以上。
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-慶長の朝鮮征伐は泥沼と化し、秀吉も死の床に伏していた。徳川家康を牽制するためにも、豊臣家にとって財政の立て直しが急務だった。「一千年前、欽明帝が朝鮮半島の任那日本府に遺した隠し財宝を探せ!」石田三成から密命を受けた真田幸村は、真田忍団とともに釜山(プサン)に渡る。一方、その動きを察知した家康は、服部半蔵に追跡させる。はたして秘宝の行方は? 日朝の忍者が威信をかけて戦う時代伝奇巨編、ついに開幕! ●荒山徹(あらやま・とおる) 1961年富山県生まれ。上智大学卒。新聞社、出版社勤務を経て、朝鮮半島の歴史・文化を学ぶため韓国留学。延世大学校延世語学院韓国語学堂卒業。1999年『高麗秘帖』で小説家デビュー。『魔岩伝説』『十兵衛両断』『柳生薔薇剣』で三度、吉川英治文学賞新人賞候補となり、2008年『柳生大戦争』で第2回舟橋聖一文学賞を、2017年『白村江』で第6回歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞。日韓交流史を主題とする時代伝奇小説を発表して注目を集めた。他の作品に『竹島御免状』『長州シックス 夢をかなえた白熊』『シャクチ』『キャプテン・コリア』など多数。
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-長期休暇を家でゆっくり過ごそうと、主人公はマーケットで食料を購入した。家に帰り、早速カンヅメを開けると、「ポン」という音とともに、魔法使いが出現した。魔法使いは、ひとつだけ望みを叶えてやるというお決まりの言葉をはくが、カンヅメの中身で部屋を汚された主人公は怒り心頭。意地でも魔法使いの言うことを聞こうとしない。そして、しつこい魔法使いから逃げ出した。追う魔法使い。実は、魔法使いにも望みを叶えてやらねばならない深刻な理由があった。逃走は世界を駆け巡り、意外な人物が登場し、そして、もっと意外な結末を迎える……。作中にさまざまな仕掛けを施したスラップスティック実験小説。 ●浅暮三文(あさぐれ・みつふみ) 小説家。第8回日本ファンタジーノベル大賞最終候補を経て、1998年第8回メフィスト賞『ダブ(エ)ストン街道』でデビュウ。2003年第56回日本推理作家協会賞を『石の中の蜘蛛』で受賞。他作品に『実験小説ぬ』『ぽんこつ喜劇』、エッセイ『おつまミステリー』など多数。著作はイタリア、韓国で翻訳され、中学校教科書に採用された。日本文芸家協会、日本推理作家協会会員。
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5.0王子に間違われた娘フレイは、自分が女であることを隠しつつ軍を率いることになる 大国アシュの庇護の下、豊かな自然の懐で平和を謳歌しているシェン。そこに暮らす鍛冶の娘フレイは、剣術も馬術も大人顔負けの腕前で、まるで少年のように振舞っていた。幼馴染のアルセスと共に、アシュの偉い人の依頼だという剣を父の代わりに届ける船旅の途中、二人は海賊に襲われ、嵐の海ではぐれてしまう。フレイはアシュの軍船に助けられたが、アルセスの行方は杳として知れない。彼らが人違いをしていることに気付いたフレイは…。 ●河原よしえ(かわはら・よしえ) 東京都杉並区出身。小学生時代から漫画家を目指しつつ、1975年にアニメーション制作会社、株式会社サンライズ(旧・有限会社サンライズスタジオ)でアルバイトを開始。翌1976年からは企画室所属の契約社員として、設定制作、文芸、企画などを『風間洋』名にて担当。1984年『重戦機エルガイム』で脚本、1989年に企画を担当した番組のノベライズ『鎧正伝サムライトルーパー』で小説家デビュー。趣味である古代エジプト学の知識を元にしたファンタジーをはじめとする小説や、ムック本の解説などの他、ラジオドラマ脚本、作詞など、活動は多方面。古代エジプト学、博物学、イラスト、マンガ製作、最近はホビーロボット大会のボランティア活動等が趣味。
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-43歳の私の前に現れた23歳の男……ママみたいな歳のカノジョだから、ママカノ 明日はいよいよ、ネットで知り合ったゾラと、リアルで会う日だ。「一日恋人」。思いつきの、ばかばかしい遊びに、彼は乗ってくれた……。 43歳独身、売れない女性作家ミオと、23歳の大学生の男の子ゾラ。ネット上での「一日恋人」の関係が本物の恋に変わった時、二人をめぐる世界も変わる。「電子版あとがき」を収録。 ●末永直海(すえなが・なおみ) 1962年福岡県北九州市に生まれる。漫画家小林よしのりの秘書、ホステス、旅回り演歌歌手など数多くの職歴を経て、1996年デビュー作となる「薔薇の鬼ごっこ」で第三回蓮如賞優秀賞を受賞。2002年「百円シンガー極楽天使」が文化庁の主催する海外輸出小説、昭和~平成の優れた日本文学27作品に選出され、アメリカ、イギリス、ロシアで翻訳刊行される。
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-週刊誌記者を夫に持つ律子は、ある日、編集部に届いた「悩み相談メール」をこっそり見てしまう。そこには「最近、留守の間に誰かが部屋の中に入っているような気がする」という同世代の女性からの投稿があった。持ち前の好奇心と正義感に駆られた律子は、謎を解明するべく、単身乗り込んでいくが…。(「第一話 ベランダの謎」) 妊娠していても、新米ママになってからも、家でじっとなんてしてられない! ついついご近所トラブルに首を突っ込んでしまう律子の活躍を描いたライトミステリ。電子オリジナルの連作短篇集。 ・第一話 ベランダの謎 ・第二話 傘の中 ・第三話 フィフティ・フィフティ ・第四話 秋の幽霊 ・第五話 うちの子が一番 ●松村比呂美(まつむら・ひろみ) 1956年福岡県生まれ。オール讀物推理小説新人賞最終候補作2作を含む『女たちの殺意』(新風舎)でデビュー。著書に『キリコはお金持ちになりたいの』(幻冬舎文庫)、『鈍色の家』(光文社文庫)、『終わらせ人』『恨み忘れじ』(角川ホラー文庫)、『幸せのかたち』(双葉文庫)などがある。
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-小学校時代の親友・美都から久し振りに連絡があった。「あれ、まだあるかな……」電話口で、美都はさぐるように言う。律子と美都の間で名前を言わずに「あれ」と言ったら、ふたりで埋めた「あれ」しかない。当時の担任だった雨宮先生から「袋のまま、どこかにうめて」と頼まれた「あれ」。スーパーの袋に入っていて、ブヨブヨと柔らかくて、ところどころ血がついたように赤く染まっていて……。小学校の倉庫裏に埋めた「あれ」の正体はなんだったのか。律子と美都は、二十年以上前の出来事に決着をつけるべく、母校に向かった。(「第三話 解明クラブ 前編」) 子供連れならではの潜入調査とキラリと光る推理力。ベビーカーを押しながらの異色探偵・律子の活躍を描いたライトミステリ。電子オリジナルの連作短篇集。 ・第一話 盗まれた絵 ・第二話 クッキー缶 ・第三話 解明クラブ(前編) ・第四話 解明クラブ(後編) ・第五話 ダンスに願いを ●松村比呂美(まつむら・ひろみ) 1956年福岡県生まれ。オール讀物推理小説新人賞最終候補作2作を含む『女たちの殺意』(新風舎)でデビュー。著書に『黒いシャッフル』『鈍色の家』(光文社文庫)『キリコはお金持ちになりたいの』(幻冬舎文庫)、『終わらせ人』『恨み忘れじ』(角川ホラー文庫)などがある。
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-大好きなジンベイザメを見に水族館へやって来た律子。娘の佑香、夫の佑一郎と共に楽しんでいると、館内に「迷子のお知らせ」が流れた。青いジャンパーに青い野球帽、七歳の男の子…。その後、何度も何度も繰り返される放送。こんなに見つからないなんて、事件の可能性もある? 律子の顔が、探偵になった。(「第三話 水族館」) 子供連れならではの潜入調査とキラリと光る推理力。ベビーカーを押しながらの異色探偵・律子の活躍を描いたライトミステリ。電子オリジナルの連作短篇集。 ・第一話 フクロウの置物 ・第二話 あの子に会いたくて ・第三話 水族館 ・第四話 いちばん幸せな場所 ●松村比呂美(まつむら・ひろみ) 1956年福岡県生まれ。オール讀物推理小説新人賞最終候補作2作を含む『女たちの殺意』(新風舎)でデビュー。著書に『キリコはお金持ちになりたいの』(幻冬舎文庫)、『鈍色の家』(光文社文庫)、『終わらせ人』『恨み忘れじ』(角川ホラー文庫)、『幸せのかたち』(双葉文庫)などがある。
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-調査員募集のチラシを見た律子は、ベビーカーを押しながら探偵事務所を訪れる。子供連れならではの聞き込み捜査ができるのではないかとテスト採用され、子供写真を専門に扱っている『ベビーフォトつばめ』のスタッフ失踪事件の調査を依頼されるが…。(「第一話 律子、ホンモノの探偵になる 前編」) 愛娘・佑香と一緒に街を走りまわる新米ママ・律子の活躍を描いたライトミステリ。電子オリジナルの連作短篇集。 ・第一話 律子、ホンモノの探偵になる(前編) ・第二話 律子、ホンモノの探偵になる(後編) ・第三話 キッズランドの幽霊 ・第四話 凶器は何だ? ●松村比呂美(まつむら・ひろみ) 1956年福岡県生まれ。オール讀物推理小説新人賞最終候補作2作を含む『女たちの殺意』(新風舎)でデビュー。著書に『キリコはお金持ちになりたいの』(幻冬舎文庫)、『鈍色の家』(光文社文庫)、『終わらせ人』『恨み忘れじ』(角川ホラー文庫)、『幸せのかたち』(双葉文庫)などがある。
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-律子が勤めている桐村探偵事務所に、「新しくできた公園で二時間過ごしてほしい」という奇妙な依頼が舞い込んだ。依頼人の坂田省吾は悪人ではなさそうだが、どことなく様子がおかしい。愛娘の佑香と一緒にその公園に向かうと、二歳くらいの男の子と二十代前半に見える若い母親がいた。そのとき、近くの民家から悲鳴が聞こえて……。(「第一話 奇妙な依頼」) 子供連れならではの潜入調査とキラリと光る推理力。ベビーカーを押しながらの異色探偵・律子の活躍を描いたライトミステリ。電子オリジナルの連作短篇集。 ・第一話 奇妙な依頼 ・第二話 切られた桜 ・第三話 フェイク ・第四話 つながり ・第五話 ひっつき虫 ●松村比呂美(まつむら・ひろみ) 1956年福岡県生まれ。オール讀物推理小説新人賞最終候補作2作を含む『女たちの殺意』(新風舎)でデビュー。著書に『黒いシャッフル』『鈍色の家』(光文社文庫)『キリコはお金持ちになりたいの』(幻冬舎文庫)、『終わらせ人』『恨み忘れじ』(角川ホラー文庫)などがある。
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-仁美はしばらく黙っていたが、呟くように、「私……、疑われているんです」と言い、両腕を膝に置いてうなだれた。律子の言葉を待っているように感じられる。「よかったら話してください」 知らない間柄だから話せることがあるかもしれない。「友人のアクセサリーを盗んだと思われているんです」(「第一話 忘れもの」) 子供連れならではの潜入調査とキラリと光る推理力。ベビーカーを押しながらの異色探偵・律子の活躍を描いたライトミステリ。電子オリジナルの連作短篇集。 ・第一話 忘れもの ・第二話 盗まれた時計 ・第三話 家族のカタチ ・第四話 気になる隣人 ・第五話 消えたドライトマト ●松村比呂美(まつむら・ひろみ)1956年福岡県生まれ。オール讀物推理小説新人賞最終候補作2作を含む『女たちの殺意』(新風舎)でデビュー。著書に『黒いシャッフル』『鈍色の家』(光文社文庫)『キリコはお金持ちになりたいの』(幻冬舎文庫)、『終わらせ人』『恨み忘れじ』(角川ホラー文庫)などがある。
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-大手IT企業の落ちこぼれだった西垣優介は、ベンチャー企業『遊々』への転職を機に充実した日々を送り、私生活ではタブロイド版の新聞社に勤める智子、画家志望の銀座ホステス・加那子、弁護士事務所で働く朱美の三人を愛人にしている。そんな折、謎の女からの悪戯電話から始まった嫌がらせが徐々にエスカレートする。アメリカの大手IT企業との合併に絡む陰謀かと疑う優介は、女探偵を使って犯人を探るが、そこに浮かび上がってきたのは、意外にも優介の遠い過去のほろ苦い恋の物語だった……。長篇官能サスペンス。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
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-獣人に追われる少女の前に、謎の転校生が登場して… 東京都立流(ながれ)高校。その学区では、猛獣のしわざとしか思えない悲惨な殺人事件が続発していた。 夜の校舎。画壇期待の逸材と讃えられる2年生、故里やよいは、顔のない肖像画を前に、ひとり、制作を続けていた。やがて迫りくる黒い影。だがそれは、謎の転校生との出会いの夜でもあった。 血に飢えた獣たちを操るのは誰か? ついに、最終戦争が始まった…!! クトゥルー神話の世界観がふんだんに作中に盛り込まれたバイオレンス・アクションの傑作。 ●菊地秀行(きくち・ひでゆき) 1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
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-医者が進行ガンになり、まったく違う景色が見えてきた 交通事故の入院をきっかけに見つかった、体内の悪性(マリグナント)。末期ガンに蝕まれた心と身体。病室がいかに冷たい環境なのか、患者の立場になって初めて理解する。順風満帆だった開業医の人生が、音もなく崩れてゆく……。家族をないがしろにして仕事に打ち込んできた男が「余命半年」を突き付けられ、自身の生き方を振り返り、そして最後に選択した手段とは? 医療サスペンス。 ●米山公啓(よねやま・きみひろ) 医学博士・脳神経内科医。聖マリアンナ医科大学内科助教授を退職後、東京・あきる野市の米山医院で診療を続けながら、脳の活性化、認知症予防、老人医療などをテーマに著作・講演活動を行っている。著作は300冊以上に及ぶ。趣味は独学のピアノ演奏、油絵やイラストを描くことで、イラストは自身のエッセイとともに雑誌などにも掲載されている。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 死刑制度の是非を法廷に持ち込む弁護士の実態とは!? 光市母子殺人事件での手段を選ばぬ死刑回避弁護活動で注目された、「人権派弁護士」。実は、オウム真理教の一連のテロ事件や幼女連続誘拐殺人事件など、日本を揺るがした大事件でも同様に活躍しています。 本書では、市民運動家色の強い彼らが生まれる背景について、ストーリー仕立てのマンガで学ぶことができます。法廷の仕組みのほか、死刑廃止運動、精神鑑定、反権力思想といったキーワードについてもわかりやすく解説。 人権派と呼ばれる弁護士は、本当に被告人の人権を守っているのか…? 本書の中に、その答えがあります。 第1話 死刑回避 奈良女児誘拐殺人事件/三島女子短大生焼殺事件/国立強盗強姦殺人事件 第2話 法廷戦術 鹿児島選挙違反事件/奈良薬殺未遂事件/幼女連続誘拐殺人事件/池田小事件 第3話 少年犯罪 光市母子殺害事件/山地悠紀夫事件/山形マット死事件 第4話 教育者 地下鉄サリン事件/坂本弁護士事件/松本サリン事件/公証人役場事務長事件 第5話 左翼の血脈 朝鮮総連本部売却事件/国旗国歌裁判/戦後補償裁判/薬害エイズ支援問題 第6話 被告人の利益 新宿西口バス放火事件/小野悦夫事件/永山則夫連続射殺事件 ●原作:司法公論会(しほうこうろんかい) 司法に関して、根本問題、制度的問題から時事ニュースへの法律論解説まで、幅広く取り上げて論評する。ジャーナリスト、研究者、法曹実務家らによって構成されている。 ●漫画:東野よしゆき(ひがしの・よしゆき) 早稲田大学政治経済学部卒。大学在学中、漫画サークルに所属。卒業後、トヨタ自動車株式会社へ入社。退社後、漫画家として活動する。
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-ソ満国境に近い都市チタの野戦演習地に潜む三人の男。演習の指揮所にはロシア人将校に混じって、中国国民党軍や奉天軍閥の将校の姿があった。男たちによる諜報活動の報告を受けた関東軍作戦参謀・石原莞爾中佐は“ある計画”を実行に移すことを決意する……。1914年、バルカン半島で発生したテロを機に、欧州大戦が勃発。独墺に宣戦布告したロシア帝国だが、日露戦争の戦訓を理解していなかった陸軍首脳部の失態で、帝国は崩壊への道をたどる。新たに権力を握った革命政府に対抗するため、英米日が共同する秘密作戦が開始された……。「満州大動乱」シリーズ、第1弾。 ●高貫布士(たかぬき・のぶひと) 1956年生まれ。神奈川県出身。和光大学人文学部芸術学科卒業。学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、軍事アナリスト兼作家として活躍。『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。
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-壮絶で淫猥な超バトルを繰り広げる超伝奇バイオレンス 深夜の工事現場で“つくりもの”の若い娘がやくざたちに惨殺された。それを契機に、現場に遭遇したグラマラスなヌードダンサー来須へらと、小柄で華奢な身体にもかかわらず底知れぬパワーを秘めた夫・三吉の前に現出する奇怪な事件の数々。稀代の魔女グレタ・ヘンデルと謎の美少年遙が目論む邪悪なる陰謀とは? そして奇妙な夫婦の正体は…? ●菊地秀行(きくち・ひでゆき) 1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
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-「なんの罪も犯していない私が、自由を奪われた生活を強いられてから、十二年有余が過ぎました。真実は自分にあるものだからと自らを励まし、この歳月を試練の時と考えてきました」。東京拘置所での苦悩、裁判、娘との交流、食、性、生……。“ロス疑惑”の三浦和義が、1994年7月から1998年1月まで、4年にわたり真情を打ち明けた赤裸々な往復書簡集。巻末には、事件を担当した弘中惇一郎弁護士による解説文を収録。 ●家田荘子(いえだ・しょうこ) 作家・僧侶(高野山本山布教師)。日本大学芸術学部放送学科卒業。高野山大学大学院修士課程修了。女優、OLなど10以上の職歴を経て作家に。1991年、『私を抱いてそしてキスして エイズ患者と過ごした一年の壮絶記録』で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。2007年、高野山大学にて伝法灌頂を受けて僧侶に。高野山の奥の院、または総本山金剛峯寺にて駐在(不定期)し、法話を行っている。著作は映画化された『極道の妻たち』の他、『歌舞伎町シノギの人々』、『四国八十八ヵ所つなぎ遍路』、『女性のための般若心経』、『少女犯罪』など130作品を超える。セカンドチャンスや人生探究など、元気の出る対談をYouTube「家田荘子ちゃんねる」にて配信中。
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-依頼は電話で受け、人前に決して姿は見せない。卓抜した情報収集能力と観察力を兼ね備えた「写録(しゃろく)探偵事務所」。警察も知り得ぬ事実を探り出して、鮮やかに事件を解決する。今日も、不動産会社社長を恐喝していた二人の男女が殺され、その容疑者となった女性から、殺人の濡れ衣を晴らし、真犯人を見つける依頼が舞い込んだ。社長の脱税、恐喝、三角関係と複雑な事情が絡んだ難事件に見えたが、頭脳派探偵の冷徹な推理は、事件の裏に潜む意外な人物を割り出す…。 難事件を鋭い観察眼で解明する、頭脳派探偵の華麗なる推理! 連作短篇本格ミステリ。 *追われる男 *ハルミの失踪 *強気の恋は死を招く *恋路の邪魔をする死体 *強盗の落としもの *自転車泥棒 *襲われた女 ●大谷羊太郎(おおたに・ようたろう) 1931年、東大阪市に生まれる。慶応大学文学部国文学科中退。大学在学中にプロミュージシャンとしてデビュー。芸能界で過ごした後、1970年に『殺意の演奏』で第16回江戸川乱歩賞を受賞。翌年より推理作家専業。トリック中心の推理小説を120冊以上発表。近年は時代小説でも多くの著書を発表している。
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-クラブホステスだった飛山初絵は、老資産家と結婚後、夫を殺害して莫大な遺産を手に入れた。しかし三年後、殺人を依頼した男・中根菊夫から恐喝される。大金を手にした中根だったが、知人に預けたはずのコインロッカーの鍵が消えてしまい、必死の捜索を始める。鍵を持ち出したのは、夫の暴力に耐え忍ぶ人妻。彼女は偶然にも旅先で、警視庁の村岡刑事に出会い…。人気ミステリ・八木沢警部補シリーズの外伝的作品。 ●大谷羊太郎(おおたに・ようたろう) 1931年、東大阪市に生まれる。慶応大学文学部国文学科中退。大学在学中にプロミュージシャンとしてデビュー。芸能界で過ごした後、1970年に『殺意の演奏』で第16回江戸川乱歩賞を受賞。翌年より推理作家専業。トリック中心の推理小説を120冊以上発表。近年は時代小説でも多くの著書を発表している。
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-行き倒れの野良猫を拾ったらどうなる…!? ドタバタ看病体験記 ある日、行き倒れていた野良猫を見つけた。駅から自宅に向かって歩いている途中、ふと横目に見た路地に、三毛猫が倒れていたのだ。思わず拾って動物病院に駆け込んだはいいが…。 肝リピドーシスという重病を患った三毛猫ミケさんとの生活が始まった。3匹の家猫たちの冷たい視線を浴びながら、必死に看病していた著者が思ったこと、感じたこととは? すべての愛猫家に贈る、写真エッセイ。 ●猫沢太陽(ねこざわ・たいよう) 1976年、奈良県出身。出版社勤務を経て編集・執筆業に。街を歩く猫の写真を撮るのが趣味。極端に無口なため、人には好かれず、猫ばかりに好かれる。
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-記憶にないはずの記憶が突如として脳裡に浮かぶという不思議な現象は、相手も場所も選ばなかった。誰かと会うとか、どこかに行くとか、とにかく何かのきっかけがあれば、いきなり脳裡に湧き出てくるのである。その記憶の情報量は一定していなかった。人の顔や名前、日時から場所に至るまで鮮明に思い出すこともあれば、顔だけしか思い出さないこともある。(おれは二重人格になってしまったのだろうか)おれは大いなる不安に駆られた。おれのなかにもうひとりの人格があって、おれの知らない間に行動しているとしたら?(「見知らぬ知人」より) 奇想天外なアイデアが満載、SFドタバタ・コメディ短篇集。 *加害妄想 *不思議な能力 *沈みゆく人間 *風呂から風呂へ *社外モニター *記憶喪失の男 *つまずき地獄 *幻覚の男 *快楽の報酬 *妻の異変 *無情の雨 *見知らぬ知人 ●高井 信(たかい・しん) 1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
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-彼はいきなり小さなカメラを出した。そしてトラックの助手席にいた少女に声をかけて道路に降ろすと、二人ならんで、僕にシャッターを切れと言った。そのあと少女と僕、彼と僕との写真も撮った。「嵐のなかで日本人と出会うなんて、滅多にないからな。もし俺たちが竜巻に巻き上げられたら、このフィルムを誰かが現像して、最後の写真だとCNNが放送するかもしれない、すごいな、どうだ」怯えているのか楽しんでいるのかわからない。(「チャタヌーガ・チューチューの樽」より) 世界各地を気ままに旅する小説家ジュンジが見た風景、出会った人々、交わした想い……。ハートフルな連作短篇集。 *カイザースラウテルンの眼 *ジャルダンピュブリックの魚 *イエローナイフの雲 *チャタヌーガ・チューチューの樽 *グレート・バリア・リーフの壜 *デンパサールの鶏 *オルガン・パイプ・カクタスの虫 *サン・セバスティアンの霧 *ヘッド・ハンティング・ファミリーの森 *ウェディング・ケーキ・マウンテンの怪 *クライマーズ・シェアの雫 ●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ) 1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
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-大阪城公園で、他殺であることは明白ながら、殺害方法はおろか直接の死因さえ特定できない奇妙な死体が発見された。被害者は、人格者と評判の63歳のタクシー運転手だった。殺される動機も見つからず焦る捜査員たち。だが、これは恐るべき連続殺人の始まりだった。一週間後、引退した元判事が、そしてさらに一週間後、今度は人気女優が殺されたのだ。彼らには何の共通点もない。この前代未聞の難事件に、吉本紀子と上島警部が挑む。 美貌の推理作家・吉本紀子と警視庁広域捜査官・上島警部のコンビが活躍する旅情ミステリ小説。 ●石川真介(いしかわ・しんすけ) 1953年、福井県鯖江市生まれ。東京大学法学部卒。トヨタ自動車に40年間勤務。1991年に『不連続線』で第2回鮎川哲也賞を受賞。錯綜したストーリーと堅牢な構成、女性の数奇な運命と斬新な社会テーマ、丹念な現地取材に基づくローカル描写とグルメ、そして奇抜なアリバイ崩しの長編旅情ミステリーを得意にしている。主人公は推理作家・吉本紀子と広域捜査官・上島警部。作品は『女と愛とミステリー』(テレビ東京)、『木曜ミステリー』(テレビ朝日)でドラマ化。福井ふるさと大使。鯖江市ふるさと大使。日本推理作家協会会員。
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-神々しき美女である教祖天蓮から次々に繰り出される歓喜 旗本の次男、大羽双次郎には持って生まれた能力があった。予知、予見、読心、病当て、占い。双見と名乗って生業としたのが「よろず見立て屋」だ。近頃、町では金蓮教に入信する娘が多い。教祖は天蓮、神々しき美女。巧みに人を操り、浄財を集めている。なにより入信の秘儀が人を離さない。次々に繰り出される、歓喜、快楽の彼岸へ誘う性戯の数々は双見も虜にし、やがて…。 ●北山悦史(きたやま・えつし) 1945年、北海道生まれ。山形大学文理学部中退。学習塾運営のかたわら小説を書き、1977年、官能作家デビュー。「官能小説大賞」「日本文芸家クラブ大賞」「報知新聞社賞」を受賞。独特のソフトな文体と描写で人気を博す。気功家としての顔も持ち、各地で気功教室を開いている。『占い師天峰 悦び癒し』(二見文庫)、『絵草子屋勘次随喜竿』(悦の森文庫)、『金四郎桃色秘帖 桜吹雪の女』(学研M文庫)など著書多数。
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-実体験をもとにした、20代女子のための短編集 「本当はこんなことしてるんだよ? 私」 えっちな女の子たちの告白を小説にしました。 発散しても尽きない性欲のまま男たちに体を委ねていく。そんな自分にうんざりし、時には相手を拒否するもその気になったら止まらない。馬鹿みたいだけれど、求めずにはいられない性欲と小さな恋心……。 カレが好きだからするセックス。 カレは嫌いだけどカレとのプレイが好きだからするセックス。 誰かに犯されたい願望と、それと葛藤する矛盾した乙女心を描いています。 ●雪乃(ゆきの) 1986年東京生まれ。幼少期より、女性の身体、特に性器について興味を持ち、独学で「女性の性と美」を研究。初体験は、10代前半。その後、数多くの男性と様々なジャンルのセックスを経験。高校在学中に始めた自身のセックス体験談ブログを某官能雑誌で連載化し、官能ライターとしてデビュー。その後、ネットサイトでのコラム、短編小説などを執筆。現在も「恋とセックスは全力で」をモットーに、本能のまま活動の場を広げている。
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2.0宮崎県沖の孤島・吐雷島で殺人事件が発生、容疑者・菱沼は台風襲来で脱出不可能なはずの島から姿を消した……。十年後、映像制作者・守谷達司の周囲で、突如不可解な出来事が続発。「吐雷島事件の犯人を見た」と電話してきた男が殺害され、さらに奇妙な電話が相次いだ。守谷は、偶然知り合った美少女・絵梨菜と共に調査を開始するが、直後、またも事件に関わる二人の男が謎の死を迎える。はたして事件の真相は? 消えた菱沼の行方は……。 1884年に起きた日本近代史上最大の農民蜂起「秩父事件」を下敷きに、名手が会心のトリックで贈る正統派本格推理。 ●日下圭介(くさか・けいすけ) 1940年和歌山県生まれ。早稲田大学第一商学部卒。1965年朝日新聞社に入社。1975年『蝶たちは今…』で第21回江戸川乱歩賞を受賞。1982年『鶯を呼ぶ少年』『木に登る犬』で日本推理作家協会賞・短編賞を受賞。その後作家活動に専念し、『黄金機関車を狙え』などの近代史ミステリーで新境地を開く。
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1.0美貌の国語教師の甘美な性技に溺れる、私立北星学園理事長・黒木は… 「う~っ、あっ! かっ、かっ、感じます!」わなわなと震えた。内腿で黒木のモモをせばめつけ、由里奈は恥骨を揺すり上げた。クリトリスに、もっと強いノックをしてほしかった。「うぐぐ、ぐっ……」あごを咬みながら黒木が呻いた。挿入しているだけ、抜き挿しの動きをしていない肉幹を、膣装がこねくり返しているのだった…。 ●北山悦史(きたやま・えつし) 1945年、北海道生まれ。山形大学文理学部中退。学習塾運営のかたわら小説を書き、1977年、官能作家デビュー。「官能小説大賞」「日本文芸家クラブ大賞」「報知新聞社賞」を受賞。独特のソフトな文体と描写で人気を博す。気功家としての顔も持ち、各地で気功教室を開いている。『占い師天峰 悦び癒し』(二見文庫)、『絵草子屋勘次随喜竿』(悦の森文庫)、『金四郎桃色秘帖 桜吹雪の女』(学研M文庫)など著書多数。
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-想いを寄せる少女を守るため、青年は甘美な熟女と呪われた関係に堕ちてゆく ある夜、大学生の淳平は二つのかすかなうめき声に気が付いた。それは母と義姉の部屋から聞こえてくるものだった。足を忍ばせ、部屋を覗き見ると、思いがけない男と交わる二人の姿が…。淳平は衝撃よりも円熟した二人の肢体にかつてない興奮を覚える。そして一ヵ月後、自らも禁断の世界へ足を踏み入れてしまうのだったが…。 ●北山悦史(きたやま・えつし) 1945年、北海道生まれ。山形大学文理学部中退。学習塾運営のかたわら小説を書き、1977年、官能作家デビュー。「官能小説大賞」「日本文芸家クラブ大賞」「報知新聞社賞」を受賞。独特のソフトな文体と描写で人気を博す。気功家としての顔も持ち、各地で気功教室を開いている。『占い師天峰 悦び癒し』(二見文庫)、『絵草子屋勘次随喜竿』(悦の森文庫)、『金四郎桃色秘帖 桜吹雪の女』(学研M文庫)など著書多数。