竹書房怪談文庫作品一覧
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4.0都市ボーイズ はやせやすひろ氏、激推し! 「僕は先に読みましたが、これ呪物ですか? 読み聞かせだったら親を少し恨むかも… だって怖すぎるもん」 ギャルの恐怖体験から土俗の禁忌譚まで 体験者の肉声を聞き集めたリアルな恐怖譚! 人に会い、人に向き合い、怪を聞く。 怪談師ユニット・テラーサマナーズとしても活躍する著者が、様々な年代、地域、職業の人々から丁寧に掬い上げた怪と恐怖の記録。 住む女性が年齢問わずギャル化してしまう奇妙な家。床下から出てきた意外なモノとは…「ギャル人形」 欝で自死した後もトイレから聞こえる父の溜め息。だが、ある朝元気な声が…「万歳三唱」 重要な選択の局面で神様のお告げが空に見えるという男。人生常勝と思われたが…「神様の言う通り」 出張先で遊んで捨てた女が夢に出る。その背景が徐々に変化して…「香利奈、北へ向かう」 八という数字を異様に崇める一族。祖父が亡くなった時、恐ろしい秘密が明らかに…「末広がり」 他、収録。
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-山の最恐、実話怪談。 異界に迷い込んだ者は、人智を超えた不可思議に遭遇する… 【榛名山】湖の水底からいざなう不気味な女 【谷川岳】吹雪を纏って現れる人ならざる者 【六甲山】登山道を闊歩する死者の霊 【福島県某山】禍々しき呪力が満ちた禁忌の山 古より信仰と神秘の地でありながら妖や鬼が蠢く〈山〉――国土の約七割を占めるこの〝異界〟に纏わる恐怖譚を、群馬県を代表する怪談作家・戸神重明が綴った実話集。 ・榛名山で目撃した樹間を飛び回る赤い女「森の音」 ・妙義山に現れた人命を狙う最凶の物の怪「神と陰陽の山」 ――など上州の山々に加え、 ・夜の高尾山で憑いた悪霊が自宅にも…「女子高生、霊山へ行く」 ・富士山五合目付近で遭難した一行が翌朝居た驚愕の場所「おうい!おうい!」 ・熊や鹿の死骸からなる肉と毛皮の異形が追い詰める恐怖「悪臭山」 ――など全国の山に伝わる戦慄の体験談を収録。
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-アパートのゴミ捨て場で見たスニーカーをその後、何度も別の場所で見る。 なぜか爪先はいつもこちらを向いていて…(「爪先を揃えて」収録) 引っ越した部屋の天袋にいた或るモノ。 その日から奇妙な夢が…「灰色のファミリー」、母を亡くした同級生が学校に連れてくる犬のぬいぐるみ。 その表情がなぜか不気味で…「みどりちゃんといっしょ」、交通事故で奇跡的に助かった祖母。 だが、何か違和感が…「バグる家族」、アパレルショップの倉庫で見つけた段ボール。 〈存在しない鈴木〉と書かれたその中身は…「『存在しない鈴木』」。隣の空室から聞こえてくる女の歌声。 謎を解き明かそうとした男は…「隣の歌」ほか。 怪談最恐戦の投稿部門として始まった実話怪談大会〈怪談マンスリーコンテスト〉から世に出た期待の新星、待望のデビュー作! 著者について 東京都出身。怪談蒐集の他、お酒、ライブ、ゲームが好きで、普段は自家焙煎珈琲豆店「南方郵便機」で働いている。 2018年より毎月開催中の〈怪談マンスリーコンテスト【怪談最恐戦投稿部門】〉で度々入賞、参加既著にそれら入賞作を収録した『稲川淳二の怪談冬フェス~幽宴二〇一八』(竹書房文庫)がある。
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4.01巻499円 (税込)それは希望か?絶望か? 予知・予言・予兆・予感… 気鋭の14人が紡ぐ、未来が見えた人の怪異譚52話! 2025年の大災難説に震える現代人に贈る異色の怪談集。 ●夜馬裕 ある女性の血筋に眠る特別な力と、過去と未来の死を見せる曰くつきの雛人形…「匂い雛」 ●響洋平 2013年当時に2020年の東京オリンピックが見えないと予言した能力者…「本物」 ●雨宮淳司 曰くつきの呪物、正八面体の易サイコロが告げる中国・ロシアの今後の行く末…「骰子」 ●郷内心瞳 始まりは予知夢? 祖母が視た夢、母が聞いた怪談が孫世代に具現化する…「アサクラ」ほか ●田辺青蛙 実をつけると必ずその翌年に戦争が起きる〈ならずの柿〉。2023年は…「戦争を予言する柿」 ●吉田悠軌 四国のある一族が行っていた籠占い。籠を頭に被って回ると編み目から未来が視えて…「籠目」 ●西浦和也 東北、九州、北海道と大地震を幾度となく予見し家族を救ってきた妻。その不思議な能力とは…「虫の知らせ」 ●朱雀門出 深夜、水槽の前に立ちぶつぶつと単語の呟きを繰り返す夫。やがてそれは事象としてやってきて…「水と空気のお告げ」 ●住倉カオス 人の死に様が見えると言っていた祖母が大事にしていた形見の鏡。鏡で自分の死に様を見てしまうと言うのだが…「最期の顔」 ●田中俊行 故人が遺した大量の写真。釣りクラブの仲間の顔につけられた青い×印の意味は…「鳥居さんの話」 ●幽木武彦 霊のみならず神と話ができる能力者の女性。神社の隣のの会社が危ないと言うが…「神勢調査員」 ●松岡真事 入居者の死期が分かってしまう老人ホームの職員。お迎えが近い人の後ろに立つのは…「ひだりうしろ」 ●夕暮怪雨 祭壇の遺影と目が合ってしまう夢。遺影に写るのは生きている親族だが、その後死が…「祭壇の写真」 ●ホームタウン 9.11の同時多発テロ事件。発生の数時間前にニュースで見たという体験者が複数いて…「さざ波」 ほか、収録。
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4.0ご当地怪談の真骨頂 横浜の地には多くの霊が眠っている! 飛び降りを誘発する南区の魔の崖 鶴見区の三輪車に乗った首なし少女 保土ヶ谷区で通夜に届いた謎の骨 通行人を引き込む西区の魔の池 亀が祟った池 中区長者町 日本のあらゆる文化の発展の地となった横浜。その繁栄と成功の陰には多くの衰退と死があり、想像もしないほどの多くの霊が眠っている! 『川崎怪談』に続き、土地の過去から現在につながる怪異を鶴見区在住の作家・黒史郎が丹念に炙り出す。 ・供養塔そばのトンネルで遭った恐怖「トンネルの女」(鶴見区) ・漁師が遭遇したのは…「幽霊船」(横浜港沖) ・タトゥーを入れに行った店で見たモノ「白い背中」(中華街) ・屈指の“出る”場所である池にまつわる怪異譚「三つの池の女たち」(神奈川区) ――など、土地にしみ込む因縁の記録と痕跡を辿る恐怖の横浜暗黒ガイド!!
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-「それ気のせいだと思います」 開かずの間の共通点。 遺体が動く意味。 存在が記憶から消える系。 怪異を分析・考察する「読み解き」の果てに絞り出される一滴の恐怖。 野暮でロマンな怪談本爆誕! 説明のつかぬ怪異をあえて分析、調査し、考察する。 膨大な類例から傾向と真相を炙り出す手法から、 取材に取材を重ね、隠された事実を掘りおこす試みまで、 野暮を承知で怪の読み解きに挑んだのが本書=黄泉ときである。 ・ひとりでに鳴るピアノの原因 ・「開かずの間」の意外な共通点 ・「黒いひと」が出る土地の因果 ・プラシーボ効果のない呪いは成立するか ・類話から考える「出逢い」の謎 ・雑貨店に現れた老人が語る「動く遺体」の原理 ・交換日記に書かれた「不気味なメッセージ」の犯人 ・三人が同時に視た「笑うおんな」の真相とは――。 一見無粋な試みから浮かび上がるのは拭えぬ恐怖と心、魂の本質である。 野暮なロマン「それ気のせいです」の先をご覧あれ。
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5.0男だけが変死する村が、西日本に実在する――(「彼岸村」より) 児童向け怪談小説で人気を誇る緑川聖司が聴き溜めていた本物の怪異の数々を、じんわり怖い筆致で書き綴った実話怪談集。 ・占い師のもとに持ち込まれた1枚の写真に写る奇妙な男「心霊相談」 ・虐めでケガをした少女の願い「折り鶴」 ・心霊スポットに行くと嬉々とする少女の顛末を綴る三作「笑顔」「あれはあかん」「ひっぱられる」 ・部屋の外が騒がしい、また何か起きたようだ…「事故物件ではない」 ・部屋で見ていた心霊番組の画面に突然割り込んできた映像「記憶にない光景」 ・その村では男の人が早死にするんです――西日本にあるという村の哀しい謂れ「彼岸村」など59話収録。
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3.0
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-「みだりに動かせば祟る」 文字の解読を試みた調査員二人が怪死。 一部の島民しか知らない祟りの石碑とは…(父島) 国内12島+アジア7ヶ国 季節労働者として島に溶け込み採話した戦慄の南方奇談! 【八丈島】廃ホテルから椅子を盗んだ男を襲う恐怖…「パイプ椅子」 【父島】石碑の調査を試みた者が二人連続で怪死…「祟りの石碑」 【母島】右手の指が六本ある地蔵の曰くと怪現象…「六本指地蔵」 【硫黄島】島から持ち帰った旧日本軍の遺物が起こす怪…「遺品」 【徳之島】車の周りを囲む瘦せこけた霊の群れ…「フィリピン村」 【南大東島】納骨堂に出る生首とマントの怪人…「ピョンピョン」 【台湾】手前に火葬場、上に墓地があるトンネルの怪…「辛亥隧道」 【フィリピン】虫を使った恐怖の呪術…「マンククーラムの呪い」 他、国内12の島と海外7ヶ国で蒐集した南国の怪奇談49話収録! ◎本書に収録された島と国 ★国内 伊豆大島/八丈島/父島/母島/硫黄島/種子島/屋久島/徳之島/南大東島/座間味島/宮古島/石垣島 ★海外 台湾/香港/フィリピン/カンボジア/ラオス/タイ/インド
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-沖縄の闇夜で巻き起こる、呪霊と人の恐ろしきせめぎ合いを現地在住の小原猛が爆筆! 「生霊は本当に恐ろしい…」 禁忌の呪術が人を蝕む! (「イチジャマの飛び交う家」より) 沖縄在住の作家・小原猛が地元の怖い話を纏めた元祖・ご当地怪談シリーズ〈琉球奇譚〉第5弾! ・鬼に憑かれた男性の恐怖と苦悩…「ウニが来る」 ・遺骨収集のバイト中に出遭った死者の姿…「指差すひと」 ・真似厳禁!セクハラ上司からの悪念を秘密の術式で跳ね返す…「午後四時四分のイキマブイ」 ・家に現れるカナブンは恐ろしい呪術の手先!?…「イチジャマの飛び交う家」 ・不自然な死が多発する施設、その忌まわしき起源とは…絶対禁忌の忌話「自治会連絡掲示板(利用者は申請すること)」 ――ほか収録。決して触れてはならぬ異界がすぐ隣に広がっている…。
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5.0
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4.3牛の血や骨を使った神事「シマクサラシ」が復活した原因とは… 死者の魂が実在する沖縄の実話怪談! 村で続く不可解な自殺や事故、これ以上の不幸を防ぐために二十年ぶりにシマクサラシの儀式を行ったのだが…「シマクサラシの夜」、フクロウに憑りつかれた男が探し求めたもの「チックフ」、呪いをかけられた男が、相手の生霊を跳ね返す秘術で助けて欲しいという――とあるユタの家に伝わる暗く凄惨な歴史、そして厳重に保管されている人形とは…「ブトキ」。死者が住む世界とこの世との境が曖昧な場所、沖縄。怪異も魔のモノもすべて受け入れ畏れ敬う、琉球ならではの興味深い怪談34話を収録! 著者について 小原猛(こはら・たけし) 沖縄県在住。沖縄に語り継がれる怪談や民話、伝承の蒐集などをフィールドワークとして活動。著作に『琉球奇譚 キリキザワイの怪』『琉球妖怪大図鑑』〈沖縄の怖い話〉シリーズ、『琉球怪談作家、マジムン・パラダイスを行く』など。共著に『男たちの怪談百物語』『恐怖通信/鳥肌ゾーン』『怪談四十九夜鎮魂』など。DVD『怪談新耳袋殴り込み・沖縄編』『琉球奇譚』『北野誠のおまえら行くな。沖縄最恐めんそ~れSP』など。
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4.7「お前の命が食べたい」男が作った最凶の呪物とは――(「ベーベークーの呪い」収録) 体験者から徹底取材! 沖縄の実話怪談! ハイサイ!沖縄在住の小原猛が綴る人気シリーズ第3弾!隣の墓を掃除した男と家族に降りかかる理不尽な恐怖「イナググヮンス」、とある畑の一角で巻き起こる数々の血生臭い怪事。土地に滞積したおぞましい因果をめぐる戦慄の連作「ヌンドゥンチ」ほか、四辻に夜な夜な現れる首のない死霊の群れに異能の神人(かみんちゅ)が挑む「死者は踊る」、軒先に魔除けとしてぶら下げる水字貝(ベーベークー)が最凶の呪具として発動する「ベーベークーの呪い」など全33篇を収録。怪異と魔がリアルに息づく沖縄、貴方もキーブルダッチャー(鳥肌を立てる)するがいい。 著者について 沖縄県在住。沖縄に語り継がれる怪談や民話、伝承の蒐集などをフィールドワークとして活動。著作に『琉球奇譚 キリキザワイの怪』『琉球奇譚 シマクサラシの夜』『琉球妖怪大図鑑』〈沖縄の怖い話〉シリーズ、『琉球怪談作家、マジムン・パラダイスを行く』など。共著に『男たちの怪談百物語』『恐怖通信/鳥肌ゾーン』『怪談四十九夜 鎮魂』『瞬殺怪談 業』など。DVD『怪談新耳袋殴り込み・沖縄編』『琉球奇譚』『北野誠のおまえら行くな。沖縄最恐めんそ~れSP』など。
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5.0「逃げたマブイ(魂)は持って帰らんといけんさ」 マブイを取り戻す事故現場で何かが起こる!(収録話「マブイグミの呪文」より) 沖縄在住の著者による渾身の最新沖縄怪異談! 沖縄在住の小原猛が、地元独特の怖い話を綴ったご当地シリーズ〈琉球奇譚〉第4弾! ・バイク事故で入院してから謎の虚無感に苛まれている男性、逃げたマブイ(魂)を取り戻そうと儀式を行うも只ならぬ事態に…「マブイグミの呪文」 ・周囲で度々目撃される女性の姿、それは一族の歴史と家宝の三線が関係していた…「チルダーキ」 ・神人として活躍する男性の周囲で起きた霊騒動…「魔王」他 ・望まずしてユタになった少女が怪異に立ち向かう…「ハダカユーの巣窟」 ――など収録。 霊的世界が地続きに広がるこの琉球にしかない怪異譚があなたを異界に誘う!
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5.0魂の真ん中へ、ドスンと恐怖。 最も遠きモノが奏でる共鳴と不協和音。最恐の化学反応! ある精神科医の話。 「蛇神の祟りさ、女は顎を外して鶏の生肉を丸呑みに…」 ――「蛇怨」営業のK ある救急医の話。 「人間のゴッタ煮、うちの足……戻してくだぁせと声が」 ――「火袋」多故くらら 霊と鬼。阿と吽。営業のKと多故くらら。 正反対にあるものがぶつかり、時に混ざり合うことで生まれる極上の恐怖世界。 道に突如現れる正円の黒い水たまりの底にいる女…「水たまり」(営業のK) 赤腹イモリを祀る奇怪な集落…「蟲の地」(多故くらら) 母を殺したクマの肉を食べた娘の悪夢…「獣害」(営業のK) 亡霊の予言を戴き繁栄してきた一族の闇…「家奴」(多故くらら) 雪山の谷底を通る亡者の道…「クレバス」(営業のK) 花が黒く枯れる忌み地の花壇の禍々しき由来…「忌み花壇」(多故くらら) 失われた事故の記憶と不穏な予言…「事故の記憶」(営業K) ……他、濃密な恐怖25話!
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4.0娘が女児を埋めば、夫は死に、娘の母も死ぬ… 代々、母娘二人しか残らない呪われた家系の因縁とは? 体験者への詳細な聞き込みと現場取材をモットーとする澤村有希の実話怪談。 崖で見つけた縄文時代の鏃(やじり)。それを手にした途端、得体の知れぬ衝動が…「笑顔」、 鎌倉時代の作と伝わる家宝の茶碗。その不思議な力とは…「茶碗」、 家の納戸で発見された明治の西郷札。それを燃やした日から恐ろしき凶事が…「布札」、 婿取りで家系を繋いできた女系一族。娘が女児を産むと婿は死に、娘の母も死ぬ。母一人娘一人しか残らぬ呪われた血筋の因果とは…「未決」他、 古より令和まで、時代に深い爪痕を残してきた強烈な実話全19話! 著者について 7月2日生まれの蟹座。AB型。 本来は物書きではなかった……はずだが、「摩楼館シリーズ」がきっかけで何時しかそれが本業に。 別名で怪談以外の様々な文章を書いて糊口を凌ぐ日々である。 しかしその間も怪奇に魅せられた生活は続いており、別の文章仕事で訪れた各地の体験談を集める。 まさに〈怪奇中毒者〉。 令和の時代もそれは変わらず、今日もこの世の何処かで怪奇譚を追っている。
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4.5「ネジのぶっ飛んだ大胆な怪異の連続! 最高!」――怪談家ぁみ 新世代最恐怪談 ここに登場! 彗星のごとく現れた新世代が刻む腸(はらわた)が軋む恐怖! ・旅の途中で立ち寄った小さな寺での凄惨な体験「御厨子開帳」 ・深夜残業中、タバコを吸おうと喫煙室入ろうとすると…「整列!」 ・オフィスの椅子が座るたびに妙な音を立てる。そのおぞましい理由とは「豚の椅子」 ・久しぶりに会う古い友人が連れていた女の奇妙な行動は…「モルダー先輩」 ・親友の住む新しいマンションを訪ねたが、部屋の隅に妙なものを見つけて…「恐の胎動」 ――など31話収録。 怪談家ぁみも絶賛、〈怪談マンスリーコンテスト〉にて平山賞・黒木賞のダブル受賞に輝いた書き手が研ぎすました筆を大胆に振るう!
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-人々の歴史と怪異が交差する怪談集 「この家はあるじ夫妻の死と共に滅びる」 井戸を埋めた家に起きた災禍 ――「ある家の祟りの記録」より 怪異体験を克明に炙り出す川奈怪談! 6000件を超える怪談取材を行ってきた川奈まり子が、人間の業と情念、因果応報の物語を体験者視点の語りという新たな読み味で綴る。 ・毎夜夢の中で赤黒い何者かに責めさいなまれる――やがてわかる悲しい事実「おはぎちゃん」 ・黄昏時に誰もいない自宅にひっそりと佇む見知らぬ男女、その壮絶な理由「逢魔が時の家」 ・遠方に住む伯父が遺産を寄越せと言い出して…相続争いが生んだ怪異「帰 るところ」 ・客のいない明け方のカウンターに置かれる酒の入ったグラスとは「バーの指定席」 ・旧家の古い井戸を改修するとともに始まった不幸の連鎖の顛末「ある家の祟りの記録」 ――など40編を収録。
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-懐かしや、恐ろしや。 記憶の抽斗をそっと開けて覗く 昭和レトロ実話怪談! 田んぼに裏山、井戸にお宮、 三軒長屋に駄菓子屋さん。野良犬が自由に闊歩し、サイドカー付きのバイクが土埃をあげて走っていた昭和。 その時代に子供時代を過ごした体験者たちの記憶から零れた懐かしくもぞっとするレトロ怪談を中心に、現在の一風変わった怪現象、不穏な恐怖譚を集めた実話怪談集。 ・畳の縁に整然と子供が並べた玩具。葬列のような不気味な光景は不吉な予兆…「野辺おくり」 ・祖母の田舎で一緒に遊んだ全身緑の異形…「スーパージェットマン」 ・井戸に落ちた獣を弔って以来、家の土間に何かが来る…「井戸」 ・小学生女子4人で行った降霊遊び。順番にし、の先にある文字は…「キューピッドさん」 ・山中の廃墟の裏に転がる桃と泣き声…「廃スナック」 他、恐怖と郷愁がジワリ迫る46話を収録。