小説・文芸 - ハーレクイン作品一覧

  • 嫉妬【ハーレクインSP文庫版】
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    学校を出て以来、病気の母の世話に明け暮れるローラはある日、父が仕事で不正を働いたと聞かされた。しかも父の雇い主である若き社長ランドールは、娘を彼の嫁に差し出せば不問に付す、と言っているという。彼とは面識があった。以前、知人と外出したとき、ローラは道で出会ったハンサムな男性にいきなり唇を奪われた。無礼さに怒りつつもなぜか胸はときめき、ローラは思わずはしたない気持ちを抱いた自分を責めたのだが、その不埒な男性こそが、ランドールその人だったのだ! *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 失意の公爵 王家の恋 III
    3.0
    マックス・ライカーは、アメリカでの今の暮らしに満足していた。探偵事務所を開いて成功し、顧客はハリウッドスターや大富豪で一夜の情事の相手にもことかかない生活だ。だが彼には遠い昔に捨て去った過去があった。実は、誇り高き王国モンテベロの王家の血をひく公爵なのだ。王族は嫌いだが、唯一心を許していた伯父のマーカス国王にある男を捕らえてほしいと頼まれたからには断れない。早速仕事にとりかかり、男を追いつめたとたん思わぬ妨害が入った。腿に銃をくくりつけたブロンドの美女――いったい何者だ?これ以上、邪魔はさせない。誘惑して言うことを聞かせ、おとなしく引き下がってもらおう。マックスは数々の女性を虜にしてきた魅力的な笑みで彼女を誘った。
  • 失意のドクター
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    愛する人のためについた嘘が、深い憎しみとなって返ってきた。■かつて“美人三姉妹のひとり”と謳われたエミリーは、体型も崩れ、最近では服装にも頓着しなくなっていた。そんな彼女の前に、高校時代の元恋人のマークが現れる。わけあって、もう愛していないと嘘をつき、彼女のほうから一方的に別れたのだ。だが、その後の十四年の月日はマークにだけ微笑んだ。ひょろりと痩せていた少年は、荒削りな魅力の男性へと変貌を遂げ、彼はいまや医学研究の実力者と言われるほどに成功していた。不器量な私など、近づいてはならない存在なのだ。あの嘘の理由を隠し通すためにも……。
  • 失恋に終止符を
    4.0
    ぼろ布のように捨てられた心の傷は、もう癒やせないと思っていた……。 式の前日に婚約者から一方的に手ひどく捨てられたヘレンは、住む家も仕事も、信じられる人も失い、絶望のどん底にいた。そんな折、彼女は親友の結婚式に招待され出席することになった。新郎新婦の門出を祝いたいけれど、心はふさいだまま……。だが、肩を落とし参列する彼女に、熱い視線を注ぐ男性がいた。親友の兄オリバー――女性が放っておかない、理想の独身貴族だ。初めて出会った彼からの視線に胸がざわめくヘレンだったが、ふたたび傷つくことに怯え、思わず化粧室に逃げこんだ。すると外に出てくるよう呼ぶ男性の声がし、彼女が戸惑っていると、こともあろうにドアを蹴破り、オリバーが姿を現した!■ユーモアに富んだ魅力的なヒーロー像に定評があるサラ・モーガン。大好評をいただいた『片思いに終止符を』の関連作をお届けします。前作ヒロインの兄、オリバーが本作の主人公。昔から、怪我をした動物などを放っておけない性格だった彼が、ヘレンを助ける理由は?
  • 失恋の後遺症
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    ■“歴史は繰り返す”という――だったら、私はまた捨てられるの?■三年前、メアリーは恋人に手ひどい裏切りを受けていた。結婚式の前夜、彼は昔の恋人のもとに去ったのだ。男性に対して、二度と夢は見ない。彼女は固く心に決めた。だが、ビデオ制作の仕事を依頼してきたグレッグを見たとたん、メアリーの胸は高鳴った。なんてハンサムでセクシーなの! 独身かしら?そう、確かにグレッグは独身だった。けれども別れた妻は彼の共同経営者で、今も付き合いがある。そんな人に恋をして捨てられて、また傷つきたくはない。常に自信ありげなグレッグは、メアリーにとって脅威となった。「僕らはなにもしていない……今のところは」そう言いながら、彼はメアリーにキスをした。「でも、この先なにが起こるかは断言できない」■傷ついたメアリーのかたくなな心を、少しずつ癒していくグレッグ。穏やかで、しかも性急な愛が彼女に新たな夢と強さを与えることに……。リタ・C・エストラーダが送るロマンスの真骨頂!
  • 失恋の秘薬
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    マデリンは父の遺した診療所の経営を立て直そうと懸命に働く毎日だ。ある日、隣に新しく代替医療のクリニックができ、彼女は閉口する。過去に妹を亡くしたことから、その類いの医療を目の敵にしているが、まさかふたたび身近にかかわってくるだなんて!たまらず抗議しに行くと、えくぼが魅力的なドクターに迎えられ、怒る気持ちとはうらはらに思わずどぎまぎしてしまった。マーカスという名のセクシーな彼を男性として意識せずにはいられない。2カ月前に手痛い失恋をした彼女の頭に、友人の助言がよぎる――恋に破れたら、べつのだれかと一夜をともにするのが効く、と。自分らしくもない考えに、みずからを戒めるマデリンだったが……。
  • しとめたのはあなた
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    フレイアは平凡な毎日にいや気がさしている。そこで、二十七歳の誕生日を前に“危険な火遊び”をすることにした。お相手として選んだのはダン・フリーア。彼女の働く新聞にも寄稿している、とびきりハンサムな敏腕記者だ。自宅で誕生日パーティを開くことにして、フレイアは彼を招待するが、驚くほど簡単に誘惑作戦は成功した。「二人きりになれる場所を探そうよ」ダンに耳元でささやかれ、抱き寄せられると、期待で胸がふくらんだ。ついに大人の恋ができるんだわ。しかし次の瞬間、部屋に入ってきた男性を見て彼女は目を見張った。マックス……。親友の兄マックスとは昔からの知り合いだ。だが六年前のある出来事をきっかけに、フレイアは彼を避けてきた。悪夢よ。そう思ったとたん、フレイアはその場で気を失った。
  • しとやかな誘惑 サザンクロスの恋 I
    -
    牧師の娘として生まれたチャリティは、昔からしっかり者だった。亡くなった母のかわりに家を切り盛りし、弟の面倒もみてきた。その弟が、オーストラリアで消息不明になった!チャリティは手がかりを求めて、イギリスから南半球へ飛ぶ。だが、弟のボスだったケインは彼女を冷たくあしらった。すてきな男性だけれど、彼はなにかを隠しているわ。あきらめきれずに街へ出て、情報を集めるために慣れない酒を飲む。目覚めると見知らぬ寝室にいた。目の前にはケインが立っている。チャリティは愕然とした。私がなぜこんなところに?そこへ彼が追い討ちをかけた。「ゆうべの君はすばらしかったよ」★オーストラリアの雄大な自然の中にある美しい牧場、サザンクロス。そこを守る三人きょうだいに、思いがけない恋が訪れて……。★
  • シトラスは略奪の香り 空翔る一族 I
    4.0
    ある日ニコールのオフィスに、ライアン・パトリックと名乗る男が現れた。漆黒の髪に整った顔立ち――思わず目を奪われたニコールだが、彼の話を聞くうちに顔から血の気が引いていった。ライアンによれば、二人は同じ不妊治療院に通っていて、その病院で手違いが起きたらしく、いまニコールが身ごもっているのはライアンの子だというのだ。不妊に悩む姉夫婦のために一大決心で代理母を引き受けたのに、義兄ではなく、赤の他人の子供を妊娠してしまうなんて……。呆然とするニコールに、ライアンは冷たく言い放った。生まれてくる子供は僕のものだ、誰にも渡さない、と。■人気上昇中の作家エミリー・ローズが、確執に揺れる富豪一族を描く3部作〈空翔る一族〉をお届けします。まず登場するのは末娘ニコール。自身の人生を犠牲にしてまで育ててくれた姉への恩返しに、姉夫婦の代理母になろうと決めたのですが……。
  • シトロンの香る島
    3.0
    ギリシアの実業家で、大富豪のミコノスはマーサの愛する夫だが、二人はしばらく別居している。娘が生まれたとき、夫は、マーサが不貞を働いたと罵った。マーサの知人男性を名指しして、あの男の子どもだろう、と。あまりの言いがかりに、マーサは赤ん坊と家を飛び出した。夫が誤解を悔いて迎えに来てくれるのを待ったが、5年もの月日が流れ、ついに夫が現れたとき、マーサの期待は残酷にも打ち砕かれた。夫は娘を自分の子だと認めた一方で、ベビーシッターを雇い、娘をマーサから引き離そうとしたのだ。いや、それとも、マーサを娘から引き離し、妻を再び自分だけのものにするためか……。■ロマンスの大御所A・メイザーが70年代に執筆した、古典の雰囲気漂う夫婦元さやの物語です。富も愛も惜しみなく注いでくれていた夫は、なぜ突然あらぬ誤解をしてしまったのでしょう。ラスト、思わず絶句するような秘密と愛憎劇が明かされます。
  • シドニーを誘惑
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    結婚なんてしたくない。どうしてわかってくれないの?■成り行きからデレクと情熱的な一夜を過ごした翌朝、シドニーは大きな過ちを犯したことに気づいた。デレクは幼なじみで親友だ。恋人にはなれない……はずなのに、ゆうべ経験したのは、これまで知らなかった本当の歓びだった。そしてもうひとつ大きな問題があった。昨日シドニーはどうしても子供が欲しくて、人工授精の措置を受けたのだ!もし妊娠したら、父親は誰なのか?だが、デレクのほうはシドニーから人工授精の話を聞いても、まったく決意を変えなかった。彼女だって愛があるから、あんなふうに僕を求めたのだ――三回も。愛を自覚させて結婚に至るには、ただ攻撃あるのみ。こうしてデレクの誘惑と説得の日々が始まった。
  • 忍び愛のシンデレラ
    -
    私は彼の家を掃除する家政婦。結ばれる夢なんて叶うはずがない。 亡き恋人の両親に、忘れ形見の娘を奪われそうになったクレアは、逃げた末にたどり着いた地で住み込みの家政婦の職を得た。雇い主の大富豪リンクは、外見が魅力的なだけでなく、優しくて気遣いのある、惹かれずにはいられない完璧な男性。でも彼にふさわしいのは良家のお嬢様で、私なんて釣り合わない。豪邸を美しく整え、手作りの料理を食べてもらえるだけで満足しないと。そう自分の心に言い聞かせていたある日、クレアはリンクとの関係を周囲に噂されていることを知る。使用人の自分が相手では彼の評判を貶めてしまうと危惧した彼女は、身を引かなければならないと決心するのだったが……。 ■黙っていても女性が寄ってきてしまう独身貴族のリンク。花嫁探しを勝手に進めようとする母親に困惑するなか、家政婦クレアの存在が頭にちらつきます。けれど、彼の母親は以前の婚約者を“よそ者”と嫌っていました。よそ者で使用人のクレアの、恋の運命は……?
  • 忍び寄る悪夢【ハーレクイン文庫版】
    -
    デザイナーとして華やかな業界に身をおくイレーナだったが、元恋人との辛い出来事のせいで、心に深い傷を負っていた。もう男性を愛さないと決めていた彼女の前に、あるパーティで、金融王の異名をとる、ギリシア人のサンドロが現れる。男性的な魅力を持つ彼に怯えながらも、惹かれていくイレーナ。そんな矢先に近寄ってきた元恋人に、イレーナは乱暴されかける。たちまち過去の痛みが蘇り、青ざめる彼女をサンドロは抱いて、毅然と言い切った。「君を守るために、今すぐ婚約する」と。しかしイレーナは拒んだ。男性に愛されることが怖くて……。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 忍び寄る悪夢
    4.0
    イレーナはデザイナーとして華やかなファッション業界に身をおくが、挙式前夜にフィアンセに暴行され、婚約を破棄した過去がある。もう男性を愛さないと決めている彼女の前に、積極的に誘いをかける男性が現れた。金融王の異名をとる、ギリシア人のサンドロだ。「きみとディナーを楽しめるなら、なんだって犠牲にできる」そこまで言う彼に惹かれ始めた矢先、イレーナは嫉妬に狂った元婚約者に脅され、襲われる。これらの事件がサンドロの知るところとなったとき、イレーナの人生は一変した。★めくるめく華麗な世界を描くヘレン・ビアンチン。今月は元婚約者に脅されるヒロインと彼女の力になろうとするギリシア人ヒーローの物語をお届けします。★
  • 縛られない関係【ハーレクイン文庫版】
    -
    【絶体絶命のヒロインたち】愛した男性は、別の女性と結婚してしまう――お腹の子とふたり、これからどうすれば…? リセインは恋人のザックとともに、華やかなパーティに出席した。力強いオーラ漲る大富豪の彼といるだけで身も心も満たされる。だからこそ、ザックを狙って近づいてくる女性は数知れず、その夜も黒髪の美女アレグラが、あからさまに誘いをかけていた。こんなときリセインは、どうしようもなく不安になるのだ。わたしはザックの恋人。でも彼は結婚のことは触れもしない……。半月後、彼の子を宿したと気づいて喜びに包まれたまさに同じ日、紙面に躍る衝撃の見出しに、リセインは目を疑った――なんとザックが、アレグラと婚約してしまったのだ! *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 縛られない関係
    4.0
    豪奢なホテルで催された華やかなパーティに、リセインは恋人のザックとともに出席した。ザックは敏腕法廷弁護士で、力強いオーラを放つ大富豪。リセインは彼と一緒にいるだけで身も心も満たされる。だが、彼を狙って近づいてくる女性は数知れない。その夜も黒髪の美女アレグラが、あからさまに誘いをかけていた。こんな場面に遭遇するたびに、リセインの心はざわつく。わたしとザックは恋人。でも彼は結婚について触れもしない……。半月後、リセインはザックの子を身ごもったことに気づく。同じ日、ザックとアレグラの婚約を報じる記事が新聞に載った。★情熱的な作風で人気のヘレン・ビアンチンが、恋の炎に身を焦がしながらも相手の心に踏み込めないヒロインの心情をあますところなく描いた作品です。ご堪能ください。★
  • 縛られない関係【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
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    リセインは恋人のザックとともに、華やかなパーティに出席した。敏腕弁護士のザックは力強いオーラを放つ大富豪で、彼と一緒にいるだけで身も心も満たされる。だからこそ、ザックを狙って近づいてくる女性は数知れず、その夜も黒髪の美女アレグラが、あからさまに誘いをかけていた。こんな場面に遭遇するたび、リセインは不安にさいなまれるのだった。わたしはザックの恋人。でも、彼は結婚については触れもしない……。半月後、彼の子を身ごもったと気づいて喜びに包まれたまさに同じ日、紙面に躍る衝撃の見出しに、リセインは目を疑った――なんとザックが、アレグラと婚約してしまったのだ! ■その年のベスト・ブックを厳選する企画に、ハーレクイン・ロマンスの重鎮、ヘレン・ビアンチンが満を持して登場! 大富豪ザックの隣にいられることが、喜びでもあり、不安でもあるリセイン。その不安がまさに現実になったとき、彼女は身を引くことにしますが……。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 至福への招待状【ハーレクイン文庫版】
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    ギリシアの大富豪スタヴロスの婚約記事を目にしたテサは、疲れきった体でエーゲ海に浮かぶ島へたどり着いた。 衝動に駆られるまま地球の裏側まで来たのは、その記事に天に召されたはずのスタヴロスが――テサの命を救うため偽装結婚してくれた、憧れの王子様が写っていたから。 彼に会って、4年間お守りにしてきたこの指輪を返さなくては。 だが、再会したスタヴロスは別人のように冷淡だった。 「婚約パーティの夜に妻が現れるとはね。めあては和解金か?」 彼は今になって現れた私を疑っている。でも“妻”というのは? テサは混乱した。4年前、彼は私と本当に結婚したの? *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 至福への招待状
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    テサは疲れきった体でエーゲ海に浮かぶ島へたどり着いた。南米の空港でギリシアの大富豪の婚約記事を目にし、衝動に駆られるまま地球の反対側まで来たのだ。記事の写真を見たときは驚いた。そこには彼女の命の恩人――内戦前夜の砲撃で死んだはずのスタヴロスが写っていたのだから!彼に会って、四年間お守りにしてきたこの指輪を返さなくては。しかし、再会したスタヴロスは別人のように冷酷だった。「婚約パーティの夜に妻が現れるとはね。めあては和解金か?」彼は今になって現れた私を疑っている。でも妻というのは?テサは混乱した。四年前、彼は私と本当に結婚してくれたの?
  • 灼熱の足枷
    -
    憎い仇との結婚か、監獄行きか。彼女に課せられた究極の選択。 それは、6歳のサマラにとってむごすぎる現実だった。彼女の父が統治するジャハールと隣国のカドラが争い、父は死亡。サマラと母はすんでのところで国外に逃れた。その後、逃避行の途中で母も亡くなり、彼女は天涯孤独となった。21歳になったサマラはいま、カドラの宮殿に密かに忍び込み、国王フェランへ復讐する機会を狙っていた。仇を討てば、天国の父と母は褒めてくれるだろうか?だがすぐにサマラは捕らえられ、フェランから意外な言葉を聞く。「君を利用する方法を思いついた。僕の婚約者として公表する」 ■わずか6歳にして残酷な運命に投げ込まれたサマラ。父と母の復讐だけを糧に成長した彼女が思いがけず恋に落ちた相手は、まさにその仇、国王フェラン。ふたりの運命は……?
  • 灼熱のアルハンブラ
    4.0
    フェリシティは亡き父の祖国スペインにやってきた。公爵家の一員だった父が認知できなかった娘のために、家を遺していたと知らされたのだ。混雑する空港でフェリシティを出迎えたのは、いまや公爵の地位を受け継いでいるビダル・イ・サルバドーレス。最後に会ってから7年が過ぎていたが、目鼻立ちの整った顔には相変わらず冷酷さが漂っている。案内された公爵家の壮麗な屋敷で、フェリシティはビダルの誘惑にあらがえず、唇を許してしまう。するとビダルは目に嫌悪の色を浮かべ、侮蔑の言葉を投げつけた。■『アレジオ公国の花嫁』2部作で、ペニー・ジョーダンは愛の揺らぎを華麗に描きました。今月の最新作では、傲慢な貴族のヒーローに翻弄されるヒロインの物語が繰り広げられています。
  • 灼熱の王と美しき逃亡者
    4.0
    初めて無上の喜びを知った日、捨てられる運命におびえた。 母に育児放棄され、誰にも心を開かず生きてきたシャーロット。ある日、仕事でタバトの次期国王サリムと出会い、セクシーなオーラを漲らせた彼に一目で心奪われた。だが彼は美しい唇を歪め、冴えない彼女を冷笑しただけだった。だからパーティの日の朝、部屋に届いたドレスを見て戸惑った。サリムが私に? きっと私をからかっているんだわ。地味な服で出席したのに、気づけば彼の腕の中にいた。強引で熱烈なキスを受けて、初めて感じた熱い疼き。ああ、捨てられるとわかっていて恋におちるなんて……。 ■砂漠で砂嵐に見舞われ、テントでヒーローと二人きりで夜を明かすことになったヒロイン。悪名高き億万長者プレイボーイの誘惑の魔手から逃れるすべなどあるはずもなく……。尊大なヒーローを描いて大人気、A・グリーンの『孤高の王のあやまち』の関連作です。
  • 灼熱の休日
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    クリーは美容院の経営に行き詰まり、さまざな支払いができずにいた。そんなとき、見知らぬ男性が裏庭にいるのに気づき、融資の件でやってきた銀行員ではないかとおびえる。やがて思い切って声をかけたクリーは、彼がセブという名の金融コンサルタントで、家主の代理人だと告げられた。銀行員より私に対して実力行使できるというわけね。だがそのとき、クリーはまだセブの本当の力を知らなかった。仕事とアパートメントだけでなく、彼女の心も何もかもを奪える力を持っていることを……。
  • 灼熱の恋
    3.5
    あの男は……間違いない。ギャレス・モーガンだ。豪州最優秀デザイナー賞の授賞式で、アリーダは凍りついた。ギャレス。5年前、私が愛し、すべてを捧げた男性。でも彼は、私を一時の情事の相手としか見ていなかった。あれから一人で産み育ててきた息子の存在を彼は知る由もない。苦い思い出に唇を噛みしめるアリーダのもとに、ギャレスがやってきて、悪びれもせずダンスを申し込んだ。私がどれほど傷ついたか、今こそ思い知らせてあげるわ!アリーダはゆっくりと席から立ち上がった――。
  • 灼熱の恋の終わりに
    -
    マルタは交際相手から裏切られ、エーゲ海に浮かぶ故郷の島を訪れた。今は誰も住んでいない我が家で傷心を癒すつもりだった。ところが懐かしい家は海賊のような男性テオの手に渡っていた。彼は早く出ていってほしいと言い捨てて、海へ行ってしまう。そこへ、テオを追いかけてきたらしい女性が二人やってくる。マルタはつい自分の家のように彼女たちを中に入れた。帰ってきたテオは、マルタに怒りをあらわにしたが、次の瞬間彼女の唇を奪うなり、提案した。「僕の恋人のふりをしてくれないか」女性を撃退するために、わたしを利用しようというわけ?★「美しき船出」(R~2205)のヒーロー、エリアス・アントニデスの妹マルタの感動的な愛の物語をお届けいたします。また、傷心のマルタが立ち直るきっかけをくれたスペンスが来月刊作品にヒーローとして登場します。どうぞお見逃しなく。★
  • 灼熱の再会
    -
    ●砂漠の花嫁●学生時代ベサニーは留学していたアラブの国の王子と知り合った。たがいに惹かれ、王子ラズルはついにベサニーを強く求めた。しかし文化が違いすぎてベサニーは拒否し、王子は去った。ベサニーの心に別れのつらさを残したまま……。それから二年後、ベサニーは驚くべき再会を果たすことになる。仕事でアラブに派遣され、着いてみたらダタール国の宮殿に連れていかれたのだ――王子ラズルのさしがねで。●闇のエンジェル●トップモデルのケルダは今、スキャンダルの渦中にある。そんなときに突然、母親がトマソと再婚したいと言いだした。母は十一年前トマソと結婚し、五年後に別れているのに、またよりをもどすなんて。ケルダは動揺を覚え、反発した。母の幸せを願わないわけではない。問題はトマソの息子アンジェロだ。彼との間には苦い思い出があり、二度と会いたくなかったのだ。
  • 灼熱の週末
    -
    二週間だけという約束で、アイリーンはしぶしぶリックの臨時秘書として働き始めた。彼のそばにいたくないのには理由があった。少女時代、彼に思いを寄せていたのに、ことあるごとにばかにされ、意地悪をされたのだ。もうあんな思いはしたくない。再会したリックは、以前よりずっと優しくすてきだったけれど、アイリーンは断固として、ビジネスライクな態度を崩さずにいた。そんななか突然、リックが週末の出張に同行するよう命じた。■“オフィスでの恋物語”――ただの秘書だけど、ひとりの女性としても見てほしい……。オフィスを舞台に燃える、熱い愛の物語です。
  • 灼熱のシンデレラ
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    壮麗な王宮で待ち受けていたのは、愛を返してくれない人との甘く切ない千一夜。 愛する人の子を産む――それはデスティニーの見果てぬ夢だった。支配的な両親に従い、父の乗馬学校で身を粉にして働く日々。だが、そんな日常をひとりの男性が強烈に揺るがした。野性的な力強いオーラ、全ての女性の心を溶かすほど美しい顔立ち。中東の富裕国からやってきた彼にシークの愛馬の治療を依頼され、その支配的な態度に激しく反発しながらもデスティニーは了承した。2日後、王宮に通されて彼と再会したデスティニーは狼狽し、たどたどしい口調で尋ねた。「あなたはシークの側近でしょう?」「ぼくはこの国のシーク、ザフィール・アル・アスマリだ」■訳あって恋愛を避けてきたデスティニーと、政略結婚を控えたシーク。結ばれない運命の二人が互いの魅力に抗えず熱い夜を過ごしてしまい……。幻想的な宮殿で花開く切なくも美しいラブストーリーです。
  • 灼熱の情事
    -
    うだるように暑いマイアミに、アビーは降り立った。弟のエドワードが交通事故に遭い、入院したと聞いたのだ。ここに来るのは2年前のあの日以来。そして、2度と足を踏み入れるつもりなどなかったのに。病院に向かうはずの迎えの車は、驚いたことに別の方角へと向かい、弟の妻の家に到着した。訝る間もなくアビーは家人に出迎えられ、エドワードのけががかなり軽いことを知る。いったいこれは、どういうこと?「また会えてうれしいよ」声の主を見て、アビーは息をのんだ。
  • 灼熱の二人
    -
    サンマルコス共和国の陸軍司令官の公邸で、元秘密工作員のジェドはマリッサ・デヴローを見かけた。昔から顔見知りの彼女はスパイ活動にかかわるライバルだが、何度誘ってもつれないそぶりで彼をあしらう、心憎い女だ。どうしてマリッサがここに……?久しぶりに見るマリッサは相変わらず美しく、思わず見とれていると、彼女はそっと部屋を抜け出し、司令官の執務室に忍び込んだ。いったい何をもくろんでいるのだろう――あとをつけたジェドの目前で、彼女は警備の兵に捕らえられた。マリッサ! 気づくと彼は飛び出していた。彼女を必ず助け出す――今度こそ、ぼくのものにするために。■2カ月連続刊行のR・ヨークによる人気シリーズ〈ライト街43〉。陰謀渦巻く架空の国サンマルコスを舞台に、命懸けの愛を貫こうとするマリッサとジェド。スリリングな展開で、いっきに読ませます。
  • 解かれた封印 灼熱の冬 I
    3.5
    “ボウ”の愛称で知られるボウリュー伯爵は、どんな謎でも解いてしまう独身の伊達男だ。狩りで弟が大怪我を負ったと聞き、駆けつけたボウは、ぶかっこうな茶色のドレスに頭巾という姿の老婆が、弟の治療に当たっているのを見て激怒する。こんな田舎の薬草医にいったい何ができるというのか?ところが、無学な老婆を装っていたのは、若く美しい知性に富んだ未亡人、ローラ・マーティンだった。ローラのような女性が、なぜ身を隠すように暮らしているのだろう。身を隠す――そうだ! 彼女は何かを隠している。謎解きはボウの得意とするところ、彼はなんとしても彼女の正体を暴こうと決意した。
  • 灼熱のプロポーズ
    -
    スキャンダルの嵐に耐えきれず、ブロンテはかつて一緒に暮らした大叔母のもとへ逃げ出した。大叔母は温かく迎えてくれるが、久しぶりに目にする先祖代々の土地はすっかり荒廃していた。その土地に開発業者のスティーヴン・ランドルフという男が目をつけ、共同事業で一大リゾートにしようと提案しているらしい。でも、世間知らずの大叔母をだまそうとしているのでは?ブロンテは不安を抑えられなかった。話し合いに現れたスティーヴンは、やはり傲慢な人物だった。なんと出会ったばかりの彼女にこう言い放ったのだ。「僕の気を引こうとしても無駄だ」

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  • 灼熱のルビー
    -
    父の死がきっかけで三人の異母姉と、テキサスで新しい生活を始めた南部育ちのルビー・ジュエルは、奔放な性格と人目を引く美しさのせいでいわれなき中傷を受け、傷ついていた。そんな過去から心機一転、町のために婦人服の仕立て屋を開こうとした矢先、ルビーはクウェント・リーガン保安官に捕まり、留置場に入れられてしまった。詐欺師まがいの行商人に腹を立て、万引きしたことが知れたからだ。弱者をだます卑怯者をこらしめるつもりだったのに……。しかも法の番人クウェントは、彼女を留置場に入れただけではない。息も止まるほどの激しいキスをしたのだ!
  • 社交界の評判
    3.5
    忘れもしない17歳のあの日、へスターは社交界を去った。スキャンダルになった事件そのものよりも、ダンガラン卿の一方的な非難が何よりも彼女を傷つけた。兄の友人で、優しい彼にひそかに恋していたのに……。最後に彼に言われた侮辱の言葉を思い返すと、今でも腹立ちと恥ずかしさで頬が熱くなる。あれから6年が経ち、へスターは両親に説得されて、再び社交界に足を踏み入れようとしていた。でも、夜会に行けば必ずダンガラン卿に会う。そのとき、わたしは平気でいられるだろうか?
  • シャドウ マリッジ
    -
    あれほど愛し合って結婚したのに、私が愛したあなたはもうどこにもいない。 シェークスピアの伝記映画で彼の奔放な愛人の役を演じたあと、セーラは共演者ベネディクトと恋におち、愛を信じて結婚した。しかし夫の不実を耳にして以来、3年半、別居生活が続いている。今、思いがけない大役を手に入れ、よろこびと緊張に胸をふるわせてスペインへ向かった。だが、そこで聞かされたのは監督がかわったということだった。しかもそれは、誰あろうベネディクトだというのだ!私を裏切った夫と一緒に仕事などできるはずがないわ。セーラの顔から血の気が引いていった――。 ■ハーレクイン・マスターピース《特選ペニー・ジョーダン》からお贈りするのは、嵐のような恋におちての電撃結婚、胸を引き裂かれる思いで決めた別離、そして想定外の再会と、怒濤の展開で描かれる情熱の夫婦元さやもの。1980年代の珠玉作です。
  • シャンパンは恋の媚薬
    3.0
    ★涙のあとのシャンパンは、ひと夏の恋を運んできた。★レベッカは走った。涙で目の前がかすむ。今日は義妹とジェイソンの結婚式。レベッカにとっては心底つらい一日だった。ジェイソンと婚約していたのはレベッカだったと、列席者全員が知っているのだから。なんとか笑顔を保っていたものの、義母の心ない中傷に緊張の糸が切れてしまった。レベッカは古いあずまやに逃げ込み、ひとり涙に暮れた。そのとき突然、ドアがきしむ音がした。見上げると、シャンパンを片手に見知らぬ男性が立っていた。■熱く情熱的な、ひと夏の恋物語です。悲しみのどん底にいたヒロインの前に突如現れた魅力的な男性。彼はヒロインに意外な提案を持ちかけて……。■
  • シャンペン・マジック
    -
    レストランを切り盛りするテリーは、ハンサムで有能な実業家のレオが客として初めてやってきたときから、強く惹きつけられていた。たった一度でいいから、こんな男性に身も心もゆだねられたら……。その秘めやかな望みは、彼が3度目に訪れた夜に叶えられた。閉店後、二人きりになると、レオの巧みな手に導かれるまま、想像を絶するほどのめくるめく時間を過ごした。翌日、レオに今後も自由で束縛し合わない関係を求められ、たとえ愛されなくても一緒にいられるならと、テリーはうなずいた。10カ月後、奇しくもテリーの誕生日に、医師から衝撃の事実が告げられる。「おめでとうございます。妊娠されていますよ」 ■ベビーロマンス特集〈小さな命に祝福を〉をお贈りします。まるで高級酒のような至福の味わいの恋を経験させてくれる大富豪レオですが、結婚なんてする暇も気持ちもないと明言。そんな彼に妊娠を告げるべきか否か、テリーは大いに悩み……。 *本書は、ハーレクイン・クラシックスから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • シャンペン・マジック
    3.0
    レオは、信じられないほどハンサムでセクシーな男性だった。経営するレストランにレオが客として初めてやってきたときから、テリーは彼に強く引きつけられていた。そして、たぶん、彼も……。三度目にレオが店に来たとき、今日が運命の日だとテリーは悟った。その夜、二人は自然に結ばれた。それは想像を絶する喜びだった。こんな関係があってもいい。相手のことは深く知らないけれど、つかのまの至福が味わえれば、それでいい。問題はないはずだった。そう、テリーの身になにも起きなければ……。
  • シャーロットの冒険
    -
    いくら願っても、焦がれても、身分の壁は越えられない……。 「伯爵様が貧しい牧師の娘のあなたと結婚するはずがないでしょう」姉の厳しい言葉に、17歳のシャーロットの夢は打ち砕かれた。新しい領主としてロンドンからやってきたウィクリフ伯爵は、非常に頭がよく、有能で、厳格な方だと噂されていたが、実際に会った伯爵は驚くほどハンサムで、小さな子供にも優しかった。心を奪われたシャーロットは、彼の妻になれたらと願ったのだった。でもシャーロットには、叶わぬ夢を見ている時間はなかった。家族を養うため、社交界でそれなりの夫を見つけなければならないのだ。ところが、シャーロットの社交界での後見役を、伯爵が買って出たことで、彼女のあきらめかけていた恋心が複雑に揺れ動いて……。 ■伯爵の力添えもあって、たちまち社交界の華となるシャーロット。しかし、次々に現れる求婚者が彼女に近づくたび、伯爵が止めに入り……。天真爛漫で聡明なヒロインに、世慣れた大人のヒーローがあれよあれよという間に魅了される、シンデレラ・リージェンシー!
  • シャーロットの冒険
    3.8
    冷静で合理的で秩序を好むウィクリフ伯爵マクシミリアン。彼の生活がことごとくかき乱されることになったのは、新しくできた小さな領地の牧師館に足を踏み入れたときだった。子だくさんの牧師には、結婚適齢期の娘シャーロットがいた。彼女は、裕福な夫をつかまえて弟妹たちの未来を開くべく、家族の期待をになってロンドンの社交界にデビューした。輝くブロンド、翡翠色の瞳、愛らしい人柄の彼女はたちまち人気者に。領主として彼女を庇護する役目を買って出たマクシミリアンには気の休まるときがなかった。
  • 修道院から来た花嫁
    3.0
    修道院から彼女をさらったのは、神と見紛うほどの魅惑の大富豪だった。 両親に見捨てられ、世間から隔絶した修道院で育ったティアは、全く面識のないイギリスの祖父から突然の連絡を受けて戸惑った。病身で余命わずかとなった今、ぜひとも面会したいというのだ。ほどなく代理として、祖父の後継者だと名乗る実業家マックスがティアを迎えにやってきたが、彼女はひと目で心を奪われた。これほどゴージャスで美しい男性が外の世界には存在するの?しかも彼は、ティアの抱えている不安に耳を傾けてもくれた。無垢な彼女は想像さえしなかった──まさか彼の真の目的が、愛なきまま彼女を娶り、世継ぎをもうけることだけだとは。 ■大人気作家リン・グレアムが贈る、ピュアなシンデレラ・ロマンスをお楽しみください。あまりにも無垢すぎる修道院育ちのヒロインと愛を信じない大富豪。愛の奇跡は意外なきっかけで始まります。
  • 修道院育ちのシンデレラ
    -
    私は一時の偽りの恋人。本物にはなれそうもない。 親に捨てられ、シチリアの小さな村の修道院で育ったアリーチャ。ミラノに出て、ホテルの客室係として働き始めたのは、この街で消息不明になった親友を捜すためだ。偶然にも初恋の人ダンテがホテルに滞在しているとわかり、アリーチャは今や大富豪となった彼に協力を願い出ることに。だがすぐさま金目当てだろうと罵られ、はねつけられてしまう。ひどいわ! あの優しかったダンテはもういないの?呆然とするアリーチャに、彼は思いがけない提案を持ちかける。「ただし僕の家族の会食に恋人として同行するなら、考え直す」 ■イタリアを舞台にしたドラマティックなロマンスが人気のキャロル・マリネッリ。今作では王道の、偽りの恋人を演じる二人に訪れる愛の奇跡を丁寧に描きます。ヒーローがずっと隠してきた秘密は、ヒロインにとってはどれも驚きの連続で……。
  • 修道院育ちの花嫁
    -
    甘い一夜をくれた夢の王子様の求婚。でも、彼が欲しいのは跡継ぎだけ―― 修道院育ちのピアは、旅先のNYで初めての恋におちた。エメラルド色に輝く瞳を持つ黒髪の優美なアレスに身も心も捧げ、帰国後、思いがけない妊娠に気づく。アレスの連絡先すら知らず途方にくれたが、おなかのふくらみが目立ちだす頃、彼が現れた。そして、アティリアの皇太子という身分を明かし、おなかの子が我が子ならばと求婚してきた。子供に父親は必要よ。でも、愛のない結婚なんて……。ロンドンでのDNA鑑定のため、彼の自家用機に乗ったピア。機内で眠り込み、目を覚ましたとき……そこは彼の王国だった! ■地味で冴えない品行方正なヒロインの、一夜の夢で終わったはずの初恋物語は、切ない再会劇で第2幕が始まりました。地中海の王国で、生まれ来る我が子のため、ヒーローへの想いを必死に抑える狂おしい日々……。醜いあひるの子ヒロインの運命やいかに?
  • 修道院育ちの無垢な花嫁
    -
    私は愛されていない。辛い事実を知ったとき、彼女の内には小さな命が宿っていた。 クラウディアは3歳で母を亡くし、16歳まで修道院で育った。21歳で過保護な父から逃れ、一人暮らしを始めた矢先、チーロ・トラパニと名乗る長身のセクシーな富豪が訪ねてきた。以前この家に住んでいたというチーロとはなぜか話がはずんだ。クラウディアは彼の虜になり、2カ月後、二人は結婚した。だが幸せな日々はあっけなく消え去る。彼がプロポーズしたのは私を愛しているからではなかった……。クラウディアは孤独と絶望のなか、家を出た。妊娠に気づいたのはその直後で――。 ■人気急上昇中! アメリカ本社発、ダイバーシティ――多様性――を打ち出した設定の秀作をお贈りします。読み書きができない障がいをもつヒロインにはなんと一度聴いたことを一語一句記憶できる特殊能力がありました。優れた特性を生かしてヒーローを翻弄するヒロインにご注目ください。
  • 修道院で永遠(とわ)の誓いを
    -
    神の花嫁になる前夜、乙女は見知らぬ騎士に捧げられた……。愛と微笑みの伝道師、リンゼイ・サンズが贈る中世ロマンス! イングランド王の愛人だった母を亡くし、修道院で育てられたロザムンド。外界と切り離された静かな日々は、修道女となる前夜、突然終わりを迎える。父王が修道院を訪れ、今夜おまえは勇猛な騎士の花嫁になると宣告したのだ。しかも、会ったばかりの彼とすぐさま結婚を“完全なもの”にしなければならないと。意味もわからぬまま、気づけばロザムンドは誓いの言葉を口にしていた――荒々しくも繊細な顔立ち、歴戦の覇者にふさわしい鋼の肉体をした花婿アリックの隣で。その夜、夫は震えるロザムンドにそっと触れようとしたが……。
  • 修道院の花嫁
    -
    あなたの笑顔に、眼差しに、声に、もう触れられなくなるなんて……。 3年前、逆境にいたところを、さる伯爵に救われて以来、伯爵夫妻が主のグレイストーン城に身を寄せている19歳のキャサリン。そこに集まったうら若き令嬢たちを前に、彼女は気後れしていた。伯爵の弟で、キャサリンが唯一心を許せる幼なじみのジェフリーが今、6人の花嫁候補と会うために、この城へ向かっているという。令嬢たちのように着飾ってもいないし、気の利いた会話もできない彼女は居たたまれず、以前いた修道院に今すぐ戻りたいとさえ願った。でも、もう少し耐えよう。ジェフリーの顔を最後にもう一度見るまでは。彼が結婚したら、キャサリンは修道誓願を立てるつもりだった――大好きなジェフリーの笑顔も、もう見納め。私は修道女になる……。 ■1年ぶりに会うジェフリーが花嫁候補たちと踊る姿を廊下から見つめるキャサリン。しかし、さらに彼女を苦しめたのは、ジェフリーからのお願いでした。「だれを妻にしたらいいか、きみに相談にのってほしい」大人気作家が描く、甘酸っぱくて切ない珠玉の名作!
  • 修道女は禁断の愛に涙する
    -
    わたしはいつまで待てばいいの?孤高の王が愛に目覚める日を。 修道院の養護施設で育ち、シスター目指して修練中のアンナはある日、院長から王の娘の教育係に抜擢された。だが着任したその日に、アドニス王に即刻帰るよう命じられる。彼は教母である院長が花嫁候補を送りこんだと察知したのだ。そうと知らないアンナは、せめて2週間の試用期間をと願い出た。すぐに解雇されたらシスター不適格とみなされてしまうわ……。幸い滞在は許された。けれどギリシア彫刻のように長身で逞しいアドニス王に惹かれ、純潔を捧げるのに時間はかからなかった。叶わぬ恋と知りながら。そして王の子を身ごもるとも知らずに。 ■不遇な生い立ちから女性としての幸福を諦め、神に仕える道を選んだヒロイン。なのに、誰も愛さないと冷たく心を閉ざすヒーローを愛してしまい、清らかな身を情熱の炎に焼かれ……。やがて舞踏会の夜、倒れたヒロインの妊娠が発覚、彼にプロポーズされて……。
  • 週末だけの愛人 予期せぬ結婚 III
    3.5
    ある夏の日、リンディは暑さに耐えかねて、由緒ある邸宅の敷地を流れる川に生まれたままの姿で飛び込んだ。至福のひとときを味わったのもつかの間、彼女は凍りつく。「ここで何をしている?」それは邸宅の所有者でギリシア海運業界の雄、アトレウス・ディオニデスの鋭い叱責の声だった。「ぼくを誘惑する目的で私有地に侵入したのか?」恥ずかしい姿を見られたばかりか、あらぬ疑いをかけられ、リンディは怒りに燃える。なんて傲慢な人なの!だがそのひと月後、二人は思わぬ形で再会する。■『予期せぬ結婚』の最終話は、ギリシアの海運王とのゴージャスなラブストーリーです! 
  • 週末だけの恋人
    -
    蝶のように昼食会やパーティに飛び回る生活に辟易し、令嬢ヘザーは父の親友ジョー・コルトンの雑務を手伝うため、コルトン家にしばらく滞在しようとやってきた。到着したとたん、一人の男性に紹介された。サッド・ロウ――ジョーの狙撃事件を担当している刑事だ。荒削りでセクシーな容貌にヘザーはときめいたが、サッドのほうはろくに彼女を見ようともしない。私に関心はないのね。彼と親しくなることをあきらめたある日、サッドはヘザーを捕らえると、熱い口づけで彼女の唇をふさいだ。
  • 週末だけの妻【ハーレクイン文庫版】
    -
    冴えない秘書から、洗練された妻へ。ボスとの偽りの結婚は、短い夢―― カリスマ建築家コーマックの秘書を務めるリジーはある日、海外リゾートへの出張に同行するよう急に言い渡される。2年以上もボスに密かな想いを抱いているけれど、地味な私に、彼は仕事の指示以外は話しかけてもくれない……。なのに、二人きりで出張? しかも家まで押しかけてきて、秘書にふさわしい服を今から買い揃えようと言い出したりして。戸惑うばかりのリジーだったが、翌朝の飛行機で、彼女はコーマックが口にした言葉に、耳を疑った。「この週末、きみは秘書ではない。妻だ」 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 週末だけの妻
    4.0
    著名な建築家コーマックの秘書を務めるリジーは、ある日、カリブ海の小島への出張に同行するよう言われて驚く。もう二年以上コーマックのオフィスで働いてきたけれど、仕事の指示以外に、ボスが私に話しかけてくれたことなどない――ひそかに思いを寄せる私の気も知らないで。それなのに、二人きりで南の島への出張旅行だなんて!だがその夜、コーマックがリジーの家を訪ねてきて、秘書にふさわしい洋服を今から買いそろえようと言い出したときには、リジーの驚きは疑惑に変わった。いったいなんのために?翌朝、謎は解けた。僕の妻を演じてほしい、と彼が切り出したのだ。■やぼったい秘書のリジーと、彼女がひそかに慕うゴージャスなボスとのもどかしいラブストーリーです。今月、日本初登場の作家ケイト・ヒューイットの情熱的な世界をご堪能ください。
  • 週末だけの花嫁
    4.0
    ドルーは、ティアが十四歳のときから憧れつづけた男性だった。故郷を出て働いていた町で偶然彼に会うなんて、信じられない幸運だった。六年ぶりに会うティアにドルーは気づかず、ティアは素性を明かさずに彼を誘惑した。数週間後、ティアは帰省し、彼を訪ねて妊娠を告げた。「ぼくたちが最初にするべきは、結婚だ」愕然としながらドルーが申し出たのは、かりそめの結婚だった。憧れの男性との形ばかりの結婚は悲しい。だが、二人には体裁を繕わなくてはならない理由があった。
  • 週末だけの誘惑
    -
    地味でまじめな個人秘書は、今宵、シンデレラになる―― 十代で孤児となったレイチェルは、懸命な看病の甲斐もなく養母を亡くしたあと、裕福でハンサムなコンサルタント、ジャスティンの秘書になった。ある日、彼と訪れた出張先で、元恋人とでくわす。だが、彼女を見てもまるで気づかないのだ。無理もないわね。やつれてメイクもせず黒いスーツ姿の私では。すると、事情を知ったジャスティンが言った。「エステに行って、髪もメイクもすべて変えてみたらどうだ?」数時間後、バーのダンスフロアで待つボスの前に立った彼女は、ゴージャスな彼に見つめられた――とびきり熱いまなざしで。「今、きみと踊るのは賢明ではないな」 ■HQロマンスが誇る数々の逸作を厳選してお贈りする“伝説の名作選”。セクシーなボスに夢の世界へといざなわれる地味秘書の華麗なる変身物語をお楽しみください。オフィスを舞台に、ミランダ・リーが美しく官能的な作風で綴る、王道シンデレラ・ロマンスです。
  • 週末だけの誘惑
    -
    レイチェルはこの四年間で変わり果ててしまった。やせすぎの体に地味な黒のスーツ。化粧気のない顔は老けて悲しげだ。たび重なる不運で男性不信に陥り、プライドすらもずたずただった。仕事で訪れた高級ホテルで、いつも消極的なレイチェルに、上司のジャスティンはこう提案する。「美容院に行ったらどうだい。髪も化粧もすべて変えてみればいい」数時間後、バーのダンスフロアで待っていた彼は、現れた美女に息をのんだ。「今、きみと踊るのは賢明ではないな」レイチェルは大胆にも上司の首に腕をからめ、きっぱりと言った。「黙って、ボス。ただ足を動かして」
  • 週末のファンタジー
    -
    三年前の結婚式当日、キットは幸せの絶頂から不幸のどん底に突き落とされた。夫となるはずだったピーターが、式をすっぽかしたのだ。打ちのめされた彼女は仕事だけにうちこむようになり、今では親友が所有するホテルの広報部部長となっている。あるとき、キットはホテルでファンタジー・ウィークエンドというイベントを行うことを思いつく。応募者の中から数人を選び、望みどおりの週末をホテルで過ごしてもらうというものだ。だがイベントの初日、現れた受賞者を見て彼女は絶句する。その人物はなんと裏切り者の元フィアンセ、ピーターだった。
  • 週末は夢のように
    -
    愛車を運転していたアンジーは、目の前の看板広告を見て、急ブレーキを踏んだ。そこに写る巨大な顔写真は、紛れもなく彼女だったのだ。しかも、~恋人募集!セクシーエンジェル~と書いてある。訳がわからず動揺しつつも、アンジーは商談の場へと急いだ。相手は不動産王のヒューゴ・フルブライトだ。アンジーが自己紹介をすませるなり、彼はきいた。「アンジーというのは、~エンジェル~の短縮形かな?」広告を見たのね!頬を染めた彼女に、ヒューゴは追い討ちをかけた。「この週末を東京で一緒に過ごさないか、僕のエンジェル?」
  • シュガー・ベイビー【ハーレクイン文庫版】
    -
    シンデレラに魔法をかけて…お腹の赤ちゃんの父親との奇跡の再会。でも、待って! もう生まれてしまうの?! J・B。黒豹のような男。まさかこんな場所で再会するなんて!臨月の体で親友の結婚式に出席したドナは、息をのんだ。去年、友人に無理やり連れていかれたバーでJ・Bと出会った。夫の死後、もう誰も愛さないと決めていたのに、彼の魅力に抗えず、甘く情熱的な夜を過ごしたのだった……。結果、ドナは妊娠。J・Bはもちろんそのことを知らない。名前しか知らなかった彼が、実は新郎の兄だったとは――。衝撃の事実に呆然としながら、ドナが逃げだそうとしたとき、最悪の事態が起こる。破水したのだ――彼の目の前で。 *本書は、ハーレクイン・ディザイアから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 淑女と娼婦【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】
    -
    伯爵に蔑みの目を向けられたのに、彼の誘惑に抗えないなんて……。 なぜ姉の突飛な頼みを聞き入れてしまったのかしら?純朴でまじめなルシールはしきりに後悔していた。父の死後、姉は相続のためにさる伯爵領内の屋敷に住む必要があった。だが、留守中にルシールが姉になりすますのはあまりに無謀だった。双子の二人は顔がそっくりでも、性格もふるまいも……なりわいも違う。ルシールは地味な教師で、姉は社交界に名を馳せる高級娼婦なのだから。領主のシーグレイブ伯爵はもちろん、村人からも白眼視される毎日。次々とつらい目に遭い、思わず涙を流してしまった彼女を見て、伯爵は目の前の女性が自分の知る人物らしくないことに気づいた。ほどなくルシールは仰天の誘いを受ける――僕の愛人にならないか、と。 ■太陽と月ほど違う性格の双子の姉に代わり、不機嫌な伯爵や村人と渡り合わなければならなくなったルシール。皆の敵意は本来、姉に向けられているとはいえ、手酷い仕打ちに傷つきます。うぶな彼女と伯爵との成就しそうもない恋は、いったいどうなることやら……。 *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 淑女のたくらみ
    -
    町いちばんの哀れみの的“退屈ケイティ”。花屋のオーナー、ケイティにつけられた不名誉なニックネームだ。1年前、彼女は結婚式当日になって花婿に逃げられた――彼女の親友であり、花嫁介添人のバーバラと一緒に。ケイティはこの1年、ただひたすら仕事だけに没頭してきた。だがどうしたことか、店の経営状態はどんどん悪くなっている。どうすれば立て直せるの?お店も、そして私の人生も。偶然、町で幸せそうな元花婿に出くわしたケイティは、とっさに身近にいたハンサムな男性に大胆にも命令していた。「キスして。ここで今すぐ」★テンポのよいストーリー展開と随所にちりばめられたユーモアが魅力の新作家シャーリー・ジャンプの登場です。堅物な花屋のオーナー、ケイティが自分を変えるために考えたある計画とは?
  • 淑女は踊る
    3.0
    社交界にもデビューせずに館を切り盛りしてきたグエンだが、愛する父が亡くなると、男爵位を継いだ高慢ないとこから、借金のかたに知人と結婚しろ、さもなくば幽閉すると脅される。あまりの仕打ちに、彼女は親戚の住む町を目指して逃げ出した。いとこの追っ手に見つからないようジプシーの一団に加わり、踊り子に扮して旅するある日、紳士たちが野営地にやってきた。一人の男に視線を注がれ、グエンは警戒しつつときめきを覚える。日が暮れ、かがり火の周囲でダンスが始まると、彼は囁いた。「踊ってくれ……私だけのために」そしてグエンの唇を奪った。
  • 淑女を誘惑 恋の旅路はスキャンダラス
    -
    メアリーはイギリスの名門公爵家の令嬢。聡明で堅実な性格だ。品格を磨くための大陸旅行が目前に迫ったある日、妹ダイアナの召使いとの火遊びが父の知るところとなり、罰として妹も旅行についてくることになった。フランスへ渡るとまず、メアリーは骨董店を覗いてみた。そして、一枚の古い天使の絵に心を奪われた。だが、店主はなぜか頑なに絵を売ることを拒む。居合わせた青い瞳のハンサムな伯爵ジョン卿の協力でようやく彼女はその絵を買うことができた。翌日、骨董店は火事に遭い、焼け跡から店主の遺体が……。メアリーは、大変ないわくつきの絵を手に入れてしまったのだ。★二部作でお届けするミニシリーズ〈恋の旅路はスキャンダラス〉。公爵の令嬢姉妹が、旅先で思いがけない数々の冒険に出会います。神秘的な情景、スリリングな展開……。最後まで目が離せません!★
  • 宿敵との一夜
    3.0
    エレノアはある夜、義父に手込めにされそうになり、家を離れ、叔父の家にしばらく住まわせてもらおうと決心する。義理の姉の結婚式に出席し、その夜に出ていこう。だが祝宴もたけなわのとき、乱入してきた男を見て彼女は凍りついた。ウィリアム・マーストン!父を裏切って処刑台に送り、その後領地を没収されて国外追放となっていた男。かつて宮廷で最も魅力的と言われた彼は、端整な顔で義父をにらみつけ、自分を異国へ追いやった恨みを必ず晴らすと宣言する。二人を見守るエレノアは、次の瞬間、思いがけない行動に出ていた――領地へ帰ると言う彼に、同行させてほしいと頼み込んでいたのだ。★父の死の原因となった憎き男性と一緒に旅をすることになったエレノア。しかし行く先々で起こるさまざまな出来事は、二人の絆を強くするばかり。はたしてこの旅の終わりは?★
  • 宿敵に抱かれて
    3.0
    高校のカウンセラーをしているカッサンドラは、理事会で宿敵ショーンにやりこめられて帰宅途中、彼が嵐の中をずぶぬれで歩いているのを目にする。いい気味だと思いながらも、ほうっておくわけにもいかず、カッサンドラは仕方なく彼を自分の車に乗せた。案の定車内でも激しい口論となり、カッサンドラが同乗させたことを後悔し始めたそのとき、突然山肌が崩れ、土砂が車へ流れてきた。恐怖におののくカッサンドラは、ひたすらショーンにしがみつき……。
  • 宿敵の口づけ【ハーレクイン文庫版】
    -
    不当な理由から失業して行き場をなくしたマギーは、親友の兄クリントの牧場で短期の秘書をすることになった。本当はもう、ここには戻ってきたくなかった。マギーは子どものころから11歳年上のクリントに夢中で、どこへ行くにもおしゃれをして、あとをついてまわったが、3年前、彼は冷たく言ったのだ。“きみなんか欲しくない”と。以来ずっと彼を避けてきたのに、彼のもとで働き、一つ屋根の下で暮らさなくてはならなくなるなんて。迎えに来たクリントの目に宿る強い光。マギーはおびえた。 *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 祝福なき結婚
    4.0
    「二十五歳の誕生日までに結婚しなければ、私の屋敷はおまえに相続させない」祖父に言い渡され、ハリエットは動転した。この世で何よりも大切なものを失いたくない。思いあまって新聞広告で夫を募集したものの、みじめな失敗に終わる。そんな折、ハリエットは貧乏画家のローンと出会った。個展を開くための資金援助と引き替えに彼にかりそめの夫になってもらってはどうかしら?だが、向こう見ずな思いつきがとんでもない代償を払う羽目に。
  • 宿命の再会 ロイヤル・ブライド II
    -
    熱い愛の日々を過ごしたあと、彼は去り、新しい命が残った。かつて、ドルーとアンダース王国の王子ウイットは、誰に知られることもなく、恋人の関係になった。輝く夏の日、二人は何度も愛を交わした。だが別れはやってきた。ウイットはドルーのもとを去り、彼女のおなかには小さな命が宿っていた。マスコミから“愛の王子”として騒がれている彼に―父親になるつもりのない男性に真実を告げるべきだろうか。悩み抜いた末、ドルーは一人で育てていく決心をする。それから七年―。ドルーとウイットは運命の再会をした。
  • 宿命の花嫁に王は跪く
    -
    カンザスの農場で育った田舎娘の私が本当は地中海の小国の王女ですって? 病弱な母を抱えながら農場を営むディレイニーの前に、ある日、見たこともないほど美しく、魅惑的な男性が現れた。高貴な血を引くカエターノと名乗る彼は、驚いたことに、ディレイニーを花嫁にするために迎えに来たという。「君こそ、出生時に取り違えられた、僕の国の真の王女なんだ」二人の結婚が国に平和をもたらす唯一の方法なのだと聞き、彼女は混乱する。そんなばかげた話を私が信じると思う?だが、カエターノの金色に輝く瞳と芽生えた好奇心に抗えず、ディレイニーは地中海に浮かぶ彼の国へと飛び立った。 ■出生時の取り違えで異なる人生を歩むことになった2人のヒロインのロマンスを描く2部作〈王女と灰かぶり〉の第1話をお贈りします。軽妙な筆致で人気のケイトリン・クルーズがハーレクイン・ロマンス3700記念号を飾ります。
  • 宿命の舞踏会
    4.7
    社交シーズンのある日、ウィンターセット卿は丘の上で少年の変装をしたセリーナという美しい女性と出会った。何度か一緒に遠乗りに出かけるうち心を奪われ、いずれ舞踏会でドレス姿の彼女と会える日を楽しみにしていた。数週間後、ウィンターセット卿は出席した舞踏会場に十三年間待ち続けていた宿敵が現れたと聞き、燃え上がる復讐心に胸を引き裂かれた。弟を翻弄し死に追い込んだ女とは、いったいどんな妖婦なのだ?琥珀色のドレス姿で男性客の注目を一身に浴びるその人物を見て、彼は言葉を失った。セリーナ……?■再会した二人の皮肉な運命。二転三転する予想外の展開に目が離せません。アンドルーの描くドラマチックな愛憎劇をご堪能ください。本作は、HS~378「伯爵の華麗なる復讐」の関連作品です。
  • 宿命のルビー
    -
    わたしは伯爵に道具扱いされているのだ。ただ婚約者の嫉妬をあおるためだけに。 恋人と別れ、傷心旅行でイタリアへ向かったルーシー。運良く格安の料金で豪華なトスカーナの別荘を借りられた。3日後、町の広場でひったくりに遭ったところを、目が眩むほど高貴でセクシーな男性に助けられた。ジュリオ・ファルコーネ伯爵。噂に高い名門貴族だった。ところが、同じ別荘に泊まった旅行客たちのパーティーの最中、誰あろうファルコーネ伯爵が現れ、みなを追い出した。別荘を貸した男は詐欺師で、本当の持ち主は自分だという。彼は、一行が別荘と調度品に与えた多大な損害をつぐなうために、ルーシーにここに残るようにと冷ややかに命じた。 ■HQロマンスが誇る数々の逸作を厳選してお贈りする、伝説の名作選。この世を去ったあともなお日本人読者の心をとらえて離さず、根強い人気を誇る、サラ・クレイヴンの1990年代のヒット作をお楽しみください。
  • シュヴァリエの宝石
    -
    15世紀初頭のウェールズ。反イングランドの戦いが激化するなか、ついに今日、ドリスルウィン城が国王軍の手に落ちた。陣頭指揮に立ったのは誉れ高き屈強の騎士ラウール・ド・シャレ、“シュヴァリエ”という異名を持つ、皇太子ヘンリーの忠臣だった。城の明け渡しと、城主リンの処刑を求めるシュヴァリエに対し、リンはとっておきの宝物を差し出し、命乞いをした。宝物とは、うら若き美女キャトリン。莫大な財産の相続人であり、あのデヴロー一族、ウェンステープル伯爵家の許嫁だという。これは願ってもない幸運――シュヴァリエの瞳が妖しく光った。
  • 危険な恋のドライブ 生涯に一度の愛を I
    -
    父の家を出たばかりのヤンシー・ドーキンズは、従兄の仲介で大企業の運転手として働き始めた。ある日、ベンツを走らせていた彼女はガソリン不足に気づき、給油しようと隣の車線を強引に横切った。とたんにクラクションがけたたましく鳴り響き、衝突しかけたアストンマーチンが追いかけてくる。車から降りて無茶な運転を非難する男性に、冷や汗をかきながらも、ヤンシーは言い放った。「何よ、うるさいおじさんね! 悪いのはあなたよ」彼は激怒し、あとで話をつけよう、と言い残して立ち去った。次の日、初めて社長室に呼ばれたヤンシーは、仰天した。あ、あなたはきのうの……!
  • 衝撃の出会い【ハーレクインSP文庫版】
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    素性を偽るイタリア富豪と、男装の乙女が出会い、運命の恋に落ちる―― ロンドンに越してきたばかりの医師カルロは、薄暗い裏通りで強盗に襲われかけた少年を助けた。だが暴れる少年を組み伏せたとき、彼は過ちに気づいた。輝く緑の瞳とやわらかな体――“少年”は女性だったのだ!彼女の名はスザンナ。助産師で、夜の往診の途中だと言う。偶然にも同じ病院で働く彼女に、カルロは心を奪われる。だが、気軽にスザンナと親しくなるわけにはいかなかった。彼は訳あって素性を隠し、期間限定で勤務しているが、実はイタリアの名門、サンティーニ家出身の大富豪なのだ。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ゴージャスなときめき 衝撃の出会い II
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    粉雪舞う夜のロンドン、イーストエンド。人通りの絶えた道を急いでいたザンは、ふいに男たちに囲まれた。安全のために変装していても無駄だったらしい。習い覚えた護身術でなんとか撃退したと思った矢先、一人に組み敷かれてしまう。男性は見たこともないような美貌の持ち主だった。そして、襲ってきた男たちを一緒に追い払ってくれた人のはず。なのに、どうして私は通りに押し倒されてるの?ほっとしながらも疑問に思った瞬間、ザンは唇を奪われていた。生まれて初めて本物の恋を知った瞬間だった。★不思議な出会いに心奪われたヒロインは、自分でも考えられないような行動に出ます。真実の恋には、抗いがたい力が働くものなのでしょうか。★
  • 小公女の追憶の恋
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    陰日向になって支えてくれる彼は、少女だった私の心を奪った人……。 アマンダの人生は、大実業家ジョシュ・ローソンに掌握されていた。亡き父が遺した会社も、現状は彼が支配している。アマンダが引き継ぐには、25歳になるか、結婚することが条件だから。今も、父親を失って傷ついた心を癒やすためにとローソン家の別荘へ強引に連れてこられ、胸に切なさがよみがえった。ここは15歳の頃、ジョシュと恋人の睦み合いを見てしまった場所……。そのときから、年上の彼への憧れを胸の中でひっそりと育ててきた。二人きりになるたび、アマンダはずっと夢みてきた瞬間を期待したが、距離が縮まるとなぜか、ジョシュは頑なに一線を引いた。「純潔は、夫となる男に捧げるべきだ」と言って。 ■押しも押されもせぬ大スター作家ダイアナ・パーマーの貴重な未邦訳長編をお届けします。1992年にスーザン・カイル名義で書かれた本作は、無垢な乙女が経験豊富な年上の大富豪に導かれ、大人の階段を昇る姿が瑞々しく描かれます。ときめき止まらぬロマンス!
  • 傷心のハネムーン
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    その結婚式はなにもかもが完璧なはずだった。クララは新郎となるザックのため、心をこめてケーキを作った。でも新婦の姿が見あたらない。花嫁は式に出ないと決めたらしい。ザックはクララの上司。そしてひそかに憧れる人。クララは披露宴会場にひとりいる彼のもとに歩み寄った。ところがザックはさほど気落ちはしていなかった。結婚はビジネス上の取り決めにすぎず、新婦への愛はなかったと言う。さらに商談を兼ねたタイへのハネムーンはやめられないから、婚約者の身代わりで、クララに一緒に来てくれないかと誘うのだった。私はお手軽な代役? 残酷な言葉に傷つきながらも、クララは迷った。■昨年6月デビュー以来さまざまな作品を書き、人気のM・イエーツ。彼女の最新作をお贈りします。
  • 傷心のモナコ【ハーレクイン・セレクト版】
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    シングルマザーのフレイアは事故に遭い、病院で治療を受けていた。祖母に世話を頼んだものの、幼い娘のことが気がかりだった。看護師から娘が面会に来ていると聞いて安堵したが、娘を抱いて病室に入ってきた男性を見て、凍りつく。ザック・デヴェレルがどうしてここに? 彼はプレイボーイとしてその名を馳せるモナコの大富豪だ。娘の父親ではあるけれど、私たちの関係はとっくに終わっている。妊娠を告げたとたん、彼は私を嘘つき呼ばわりして捨てたのだから。彼を憎んでるんでしょう? なのになぜ、胸がときめくの?そして恐ろしいことに、ザックの目にも情熱が宿っていた……。 ■愛した人は、妊娠を告げたとたんに去った――そんな裏切りにいまも傷ついているヒロインですが、もしヒーローが自分には子どもは作れないはずだと信じていたとしたら? 些細な誤解から別れた二人の、奇跡の復活愛をお楽しみください。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 傷心のモナコ
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    シングルマザーのフレイアは事故にあい、病院で治療を受けていた。祖母に世話を頼んだものの、幼い娘のことが気がかりだった。看護師から娘が面会に来ていると聞いて安堵したフレイアだったが、娘を抱いて病室に入ってきた男性を見て、凍りつく。ザック・デヴェレルがどうしてここに?ザックはプレイボーイとしてその名を馳せる大富豪の実業家だ。娘の父親ではあるけれど、私たちの関係はとっくに終わっている。妊娠を告げたとたんに、彼は私を捨てたのだから。彼を憎んでるんでしょう?なのになぜ、胸がときめくの?そして恐ろしいことに、ザックの目にも情熱が宿っていた!
  • 傷心旅行【ハーレクイン文庫版】
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    恋に破れ、傷心を抱えてデボラはベネチアを訪れた。 夕闇迫る街を歩き回るうち、いつしか道に迷い、不審な男たちに囲まれていた――。と、そのとき、黒髪のハンサムな男性が颯爽と現れ、不審者を蹴散らした。 怯えるデボラを救いだしてくれた彼の名は、マシュー。 とても裕福そうに見えるけれど、いったい何者なのかしら? その答えは意外な形でもたらされる。ふたりが一緒にいる写真がいきなり新聞の一面を飾ったのだ。彼は巨大製薬会社の社長、マシュー・ティレル。そして私は……彼の婚約者ですって!? *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 傷心旅行
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    恋に破れ、傷ついた心を抱えて、デボラはベニスを訪れた。夕闇迫る街を歩き回っているうちに彼女は道に迷い、ふと気づくと不審な男たちに囲まれていた。そのときだった、黒髪のハンサムな男性が颯爽と現れたのは。彼はマシューと名乗り、不審者を蹴散らすと、怯えるデボラを救いだしてくれた。とても裕福そうに見えるけれど、いったい何者なのかしら?だが、その答えは意外な形でもたらされる。ふたりが一緒にいる写真がいきなり新聞の一面を飾ったのだ。彼は巨大製薬会社の社長。そして私は……彼の婚約者ですって!?■今作の原題は『ILLUSION』ですが、邦題に採用されたのは『傷心旅行』。クラシックな香りが漂う物語にぴったりなタイトルだと思いませんか? 1984年に刊行された超人気作です。
  • 少女から妻へ
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    父は生前、友人から、姪の後見人になってほしいと依頼されていた。長男で弁護士のグランドはさっそく少女クリスタに会いに行った。ところが顔を合わせたクリスタは、もうすぐ二十一歳になるという女性だった!しかも革の超ミニスカートに、セクシーな体の線もあらわな格好だ。グラントは頭を抱えた。こんなに魅力的で気性の激しい相手に、いったい、どんな“生活指導”をしろっていうんだ…。
  • 少女が大人に変わるとき
    2.0
    かつて彼女はあまりに若く、早熟な禁断の果実だった。 冬のバルセロナで、パーティの企画を手掛けるステイシーは、兄の親友で、十代の頃片想いしていたルーカスと、5年ぶりに鉢合わせした。恐ろしくハンサムなIT業界の寵児、黒髪のスペイン人億万長者の彼にいまだに子供扱いされ、ステイシーは動揺する。もう今は生意気な女学生じゃないのに。イベントは大成功し、ルーカスにダンスに誘われた彼女は、セクシーなシルクのドレスに身を包み、願った。今夜こそ彼に純潔を捧げたい、と。そんな彼女を、なぜか頑なにルーカスは拒絶して……。 ■独特のエロティックな熱度で描く物語がファンの心をとらえて離さないスーザン・スティーヴンス。憧れの忘れえぬスペイン富豪と再会した無垢なヒロインが、ついに大人の階段をのぼりはじめる情熱のストーリーです。やがて妊娠に気づいた彼女の決断とは?
  • 少女でも淑女でもなく
    4.0
    私の正体はまだ秘密のまま――手遅れにならないうちに明かさなければ。 ジェイク・マシューズ! 彼がテレビで人気のあの書評家?ジュリエットは皮肉な巡り合わせが信じられなかった。親友の家のディナーパーティで彼を紹介されたとたん、ジュリエットの胸には抑えきれない怒りが込みあげてきた。ペンネームを使って密かに書きあげ、自信をもって上梓した作品を、彼に“ロマンチックな駄作”と酷評されたばかりなのだから。ジェイクはジュリエットが作家だとは夢にも思わず、ひと目で彼女に興味を示し、翌日、デートに誘ってきた。私の正体を知ったら、この人はどうするのかしら?揺れ動くジュリエットの心は、ほとんど彼の魅力に傾いていた。 ■人気作家キャロル・モーティマーの1982年刊行、未邦訳旧作の登場です! ペンネームを使ってこっそり小説を書いているジュリエット。作家本人とヒロインが、なぜか重なって見えてきます。
  • 招待状のない結婚式 ゴージャスな結婚 V
    3.5
    貧しい牧師の娘から、突然伯爵令嬢に。彼が面倒を見てくれると言うけれど……。■ソフィアは幼いときに母を事故で失った。父親も一年前に病気で亡くなり、ひとりで暮らしている。小さな村では仕事も見つからず、ずっと失業中だ。王子様と出会って結婚するのが夢だが、かないそうもない。ある日ソフィアは弁護士に呼ばれ、事務所を訪れた。そこで有名なベネチアの貴族、ロッツァーノを紹介される。彼がなぜここにいるのかといぶかるソフィアに、弁護士は驚くべき事実を告げた。彼女はベネチアの貴族、ダンティーガ家の相続人であり、ロッツァーノが捜していた人物だと。茫然とするソフィアに、ロッツァーノは優しく話しかけた。彼の頭には、ある計画が浮かんでいた。
  • 処女の泉
    3.5
    ■伝説の泉に身を横たえし乙女。果たして貴婦人か、娼婦か?■ギルクライストが“処女の泉”のほとりで助けた女は、彼に新たなわざわいの種をもたらした。下着姿で倒れていた彼女は記憶を失い、名前もレイチェルとしかわからない。ギルクライストはデヴィッドソン一族の長として一刻も早く花嫁を迎える必要あった。それなのに、素性も知れぬ彼女のことがどうしても忘れられなくなったのだ。漆黒の髪、透き通るような肌、薔薇色の頬――貴婦人のようだが、娼婦かもしれない女。レイチェルをわがものにすることは、確実に彼の地位を脅かす。しかも、右半身にひどい火傷を負った彼は、いまや剣を持つのもままならない。だが、何をするにしても遅すぎる。ギルクライストはまちがいなく恋に落ちていたのだから。■デブラ・リー・ブラウンが、風光明媚な中世スコットランドを舞台に描く美しくもせつない恋! 精神、肉体ともに傷ついた騎士と癒しの力を持つ治療師の物語です。
  • ショッキング・ピンク 上
    -
    のぞいてはいけない。本能的にそう思いながらも、少女たちはその甘美な光景を食い入るように見つめていた。スカーフで目隠しをされた女が、一枚一枚服を脱いでいく。生々しい行為を強要し、女を意のままに操っているのは悪魔のように凶暴な男。完全に性の奴隷と化した女は、後日全裸の首吊り死体として発見された。密かに少女たちは男を畏敬し、無垢な心がゆるやかに歪みはじめる……。エリカ・スピンドラーの新境地、異色のロマンティック・サスペンス。
  • 知らぬ間の伯爵夫人
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    藁にもすがる思いで愛なき結婚を受け入れた。彼が伯爵だとは夢にも思わずに。 両親亡きあと悪辣な弟に騙され、無一文で家を出たケイトは真冬の荒れ果てた避難小屋で危うく命を落としかけ、偶然居合わせた謎めいた旅の紳士に助けられた。グラント・リバーズと名乗るその陰のある美しい男性は、ケイトが婉曲に事情を話すと問題解決としての便宜結婚を申し出た。出会ったばかりの薄汚れた娘に求婚するなんて、この人はいったい……。だが他に生きる術もなく、彼女は朦朧としながら申し出を受け入れた。通りすがりの農民を証人に結婚したあと、新居に案内されたケイトは豪壮な屋敷と使用人の数に驚き、慌てふためいた。「あなたは誰なの?」グラントは平然と答えた。「第4代アランデール伯爵だ」 ■姉を破滅に導く弟から隠れている状況で公人となってしまったことに狼狽しながら、女主人として健気に奮闘するケイト。しかし、生きる喜びを教えてくれた夫へのかなわぬ愛を自覚した矢先に破滅の危機が訪れて……。甘く儚い愛の夢、〈不肖の四貴族〉第2弾です。
  • 白雪の英国物語
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    “ベティ・ニールズ全作品リスト”を掲載。大作家の多彩なクリスマス・アンソロジー! ■特別付録として巻末にベティ・ニールズ全作品リストを一挙掲載!
  • 白雪姫の一途な恋
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    愛に冷たいボスと、愛を求める秘書。やがて、恋やつれをするのは――? この6年半、ルシンダは上司アンガスの秘書として身を粉にして働き、苦楽を分かち合ううち、彼に密かな想いを寄せるようになっていた。でも、独身主義者を自称する仕事人間の彼との恋が実る望みはない。もう限界……。女手一つで育ててきた8歳になる息子は、お手本となる大人の男性を必要としているのだから。ルシンダは意を決し、息子の父親になってくれたらとデートしてもなかなか好きになれずにいる男性と、休暇に出かけることにする。それはすなわち、愛しのボスへの恋心に終止符を打つ旅。しかし、ルシンダからその話を聞いたアンガスは、彼女が訪れるリゾート地に、自らも会議のため出向くと言いだし……。 ■それぞれに思いや考えがあってすれ違うボスと秘書――このもどかしくて切ないラブストーリーのキーワードは“金繕い”。HQイマージュらしく、読後に心が癒やされます。“大人のためのおとぎばなし”がキャッチフレーズのアリー・ブレイクの珠玉作です!
  • 白雪姫の奇跡
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    ベリンダが恋人の兄ヴィンセントと初めて会ったのは、彼がふたりを別れさせるために自宅へ押しかけてきたときだった。きみとはただの遊びだ、弟には婚約者がいる――傲慢な態度でそう言い放つヴィンセントに反感を抱いた彼女は、きみと結婚したいと訴える恋人の言葉のほうを信じた。そして結婚の許しを得ようと先方の実家へ向かう途中、彼女は思わぬ事故にあい昏睡状態に陥ってしまった……。8カ月後、眠りから覚めた彼女の前に再びあの男が現れ、告げた。「弟は1週間前に結婚し、今はハネムーンを楽しんでいるよ」
  • 白雪姫の約束
    5.0
    アダムはまたしても遅刻した。よりによって結婚式の当日まで!彼はいつも仕事、仕事。結婚してこの先うまくやっていけるの?ずっと感じていたその不安はますますつのり、サブリナ・ホワイトはついに教会から逃げ出した。ウエディングドレスを着替えもせずに、親友の車を借りて、彼女は子どものころに楽しい休暇を過ごした山へ向かった。途中で車が脱輪し、吹雪の中、助けを求めてたどり着いた家の玄関でサブリナは気を失って倒れ込んだ――ハンサムな男性の腕の中に。ザック・プレスコットはわけがわからないまま彼女を抱き上げ、そっとソファに寝かせた。その雪のように白い、美しい女性を……。★これまでシルエット・ロマンスでお楽しみいただいてきたキャロル・グレイスがハーレクイン・イマージュに初登場!ファンタジックでこのうえなく美しい物語を紡ぐキャロル・グレイスの世界へどうぞ。★
  • 白百合の令嬢
    4.0
    シドニーで新しく生花店を開いたソーニャは注目の的だった。若く美しく聡明で、アレンジメントの腕もいい。その彼女が伯父マーカスと親しいのがデイヴィッドは不安だった。もしかしたら、裕福な伯父の妻の座を狙っているのかもしれない。出自の不明な女性との結婚など、由緒ある一族が許すはずがなかった。彼女の素性を調べ、正体を明らかにしなければ……。一方、マーカスに連れられて晩餐会に出席したソーニャは、デイヴィッドを紹介され、激しく心を揺さぶられた。彼は明らかに、わたしを財産目当ての女だと疑っている。なのになぜ、すべてを打ち明けてしまいたい衝動にかられるの?■伯父を守るつもりでソーニャの秘密を暴いたデイヴィッド。皮肉なことに、その素性を知ったが故に彼女に強く惹かれていき……。愛の喜びと苦しみを、実力派作家マーガレット・ウェイが大きなスケールで描いています。渾身の一作を、どうぞご堪能ください。
  • 白百合の令嬢【ハーレクイン文庫版】
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    長い金髪を額でわけて腰まで垂らし、透き通るように白い肌。19世紀の絵画から抜けだしてきたような花屋のソーニャは、30歳以上も年上の富豪に見初められて、婚約間近だった。ところが晩餐会で見た、富豪の甥デイヴィッドに胸がざわつく。男らしい彫りの深い美貌が眩しく、心惹かれたのだ。だが身を落としているとはいえ、ソーニャは滅びた貴族の末裔で、誰にも言えないような、忌まわしい過去の呪縛に囚われている。しかも、デイヴィッドには財産目当ての女と嫌われていて……。私の愛は叶わぬ夢と、未練を断ち切るように彼女は目を伏せた。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 白百合を拾った大富豪
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    白百合の化身のような彼女は戸惑った。愛のない結婚なのに、体が燃えるから。 リリーは勤務先のパーティーでデイモンと出会って恋に落ちた。だが大富豪の彼は企業買収の仕事を最優先する人間だと思い知り、自分のほうから身を引いたのだった。3カ月後、セレブの誕生日パーティーでリリーはデイモンと再会し、洗練されたタキシード姿の彼から驚くべき提案を聞かされる。なんと結婚してほしいというのだ!余命1年と宣告された叔父の財産を相続するためには、一刻も早く結婚して子供をもうけなければならないという。リリーは承諾した――ただし、ベッドは共にしない条件で。「ええ、いいわ。わたしはもうあなたの子供を身ごもっているから」■大富豪のデイモンに突然求婚されて3日後、白いドレスを着て式を挙げたリリー。ホテルの豪華なハネムーン・スイートで結婚初夜を迎えたとき、ベッドをともにしないという約束がありながら熱い想いに苛まれ……。レイチェル・ベイリーの自信作をお見逃しなく!
  • 知られざる愛の使者
    3.0
    たとえ私を愛してくれなくても、血を分けたこの子だけでも……。 サラは生後半年の息子を母に預け、大病院の救急科に復職したが、初日、そこにはなんと1年半前に別れた恋人ジェイミーがいた。彼女が結婚を夢見るようになったとたんに異国へ逃げた彼は、その9カ月後に我が子が生まれたことをまだ知らない。ジェイミーは最初から結婚も子供も望まないと宣言していたから、捨てられて傷心していたサラは、独りで産み育てる決意をしたのだ。彼の優秀な仕事ぶりに再びうずく恋心を必死に戒める彼女だったが、そんなとき運悪く、サラの母が孫息子を連れて二人の前に現れた。赤ん坊の月齢、瞳の色……にわかに自分の子と悟ったジェイミーは、サラの母に冷たく言った。「少しサラと二人にしてもらえませんか?」■大人気作家スカーレット・ウィルソンと並び、命の現場を多く描きファンを魅了するアン・フレイザーのデビュー作をお贈りします。独身主義の冷淡なヒーローにさいなまれるヒロインですが、じつは彼には大きな秘密が……。世にも切ないシークレットベビー物語!
  • 知られざる公爵夫人
    3.0
    うち捨てられた花嫁は、小さな命を守り続けた。 ついに見つかってしまった。でも、娘の存在は知られていないはず……。辺境の地で馬上の夫と遭遇したロザリンドは、必死で動揺を押し隠した。今や公爵となった夫アッシュは駆け落ちした8年前より魅惑的だが、人が変わったように傲慢な口調で正式な離婚を要求してきた。次は君とは正反対の、平凡で従順な妻を娶るつもりだと言って。ロザリンドは手続きを進めることに同意し、大慌てで帰宅した。しかし、愛娘のジェニーは遊びに行ってしまっていた――よりによって、アッシュが泊まる宿の馬小屋に。ひと目でジェニーを我が子と悟り、アッシュは前言を撤回した。「あの子をとりあげられたくなければ、僕と一緒に暮らすんだ」 ■公爵領へ向かう道中、反発し合いながらも強烈に惹かれ合い、めくるめく夜を過ごすふたり。互いへの誤解は解けぬまま到着した領主館でジェニーが命を落としかけ、ふたりの心は急速に近づいて……。幼すぎたひたむきな恋が8年越しに昇華する、熱く切ない愛の軌跡。
  • シルバー
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    一度見たら忘れられない完璧な美貌とすばらしい肉体で人々の注目を集める謎の女、シルバー・モンテーヌ。スイスの豪奢な山荘にこもり、金で買った盲目の男から愛のテクニックをレッスンされる彼女の胸には、激しく燃えさかる憎しみの炎があった。幼い日の純愛をふみにじられ、最愛の父を奪われた伯爵令嬢は、いま、復讐を誓った魔性の女に変身する!ベストセラー作家ペニー・ジョーダンが描く会心のサスペンス・ロマンス。
  • シルバー【MIRA文庫版】
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    美しき胸のうちで燃えさかる、決して消えない憎しみの炎。波瀾の愛憎劇を書かせたら、P・ジョーダンの右に出る者なし。 一度見たら忘れられない、完璧な美貌とすばらしい肉体で人々の注目を集める謎の女シルバー・モンテーヌ――彼女はスイスの豪奢な山荘にこもり、金で買った盲目の男ジェイクから愛のテクニックを手ほどきされていた。すべては、純愛を踏みにじられ最愛の父親を殺された、幼き日の復讐を果たすため。世間知らずの伯爵令嬢から魔性の女へと変貌を遂げたとき、彼女の華麗なる復讐劇が幕を開ける……! 総発行部数1億部を誇る、ベストセラー作家P・ジョーダン。中でも傑作との呼び声高い会心のサスペンス・ロマンスが、ついに復刻! *本書は、MIRA文庫から既に配信されている作品のカバー替え版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • シルヴィの休日【ハーレクイン・イマージュ版】
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    少女だった私はいま、18歳になった――彼は一人の男、そして私は一人の女。 シルヴィは幼い甥の面倒を見るため、ギリシアに降り立った。家庭を顧みずに夢を追う身勝手な姉に頼まれてのことだったが、アテネの空港で待ち受けていたのは、甥の伯父のアンドレアスだった。端整な身なりをした長身でハンサムな大富豪だが、はるか年上のアンドレアスの冷静さには畏怖の念さえ感じる。到着したのが姉でなかったことで、彼はシルヴィを痛烈に責めた。彼女はそこで初めて、姉の夫が重い病に臥していると聞かされる。「君の姉が責任を果たさないなら、君が代わってそれを果たすべきだ」衝撃冷めやらぬなか、半ば強引に屋敷へ連れていかれたシルヴィは、アンドレアスの敵意を一身に受けるはめになり……。 ■HQイマージュ~至福の名作選~より、作家が憧れる名作家、アン・メイザーの年の差ロマンスをお贈りします。シルヴィがギリシア富豪アンドレアスに冷たくされてつらいのは、彼に魅力を感じているから。でも彼には、美しい黒髪の婚約者らしき女性がいて……。 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン・イマージュ版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • シルヴィの休日
    3.0
    シルヴィの姉は夫と息子を残してギリシアの家を飛び出し、いまロンドンで、夢だった女優業にのめり込んでいる。その勝手な振るまいにシルヴィは不快感を隠せずにいたが、ある日突然、姉にどうしてもと頼まれ、休暇を使って甥の面倒を見に行くことになった。だがアテネの空港で待ち受けていたのは、義兄の兄アンドレアス。姉が来ていないと知ると、アンドレアスはシルヴィを痛烈に責め、彼女はそこで初めて、義兄が重い病に伏していると聞かされる。半ば強引に屋敷へ連れていかれたシルヴィは、アンドレアスの敵意を一身に受けるはめになり……。
  • 白い契約結婚の嘘
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    運命の相手ではない男性との結婚。 契約により捧げるのは純潔と……愛。母の死後、継父から家を売ると言われて、タンジーは驚いた。 さらに、あるギリシア富豪の形だけの妻になれと言われて戸惑う。 富豪のジュードは目の覚めるようなハンサムな男性だったが、 タンジーを日用品か何かみたいに品定めし、結婚の話を進めた。 しかしベッドをともにすると聞いて、タンジーは仰天する。 まだ男性を知らなかった彼女は、怖くなって家に逃げ帰った。 だが継父は激怒し、それなら今すぐ出ていけと継娘に迫った。 生後10カ月の、愛する妹の幸せを考えるのよ。 泣く泣くタンジーは富豪に電話し、結婚を承諾するのだった……。

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