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  • 裏切り者に薔薇を
    4.0
    5年前のキス──あれは刻印だった。 私が、ずっと彼のものだったという。 ブリンは意を決して〈アークエンジェル〉に足を踏み入れた。画家になる夢を叶えるためには、もうほかの選択肢はない。たとえこのロンドン随一の画廊のオーナーが、天使の名をもつ、悪魔のように非情な男だったとしても。ガブリエル・ディアンジェロ──彼は5年前、18歳のブリンの唇を奪い、彼女の父を死へ導いたのだ。ブリンがどれほど彼に焦がれ、憎んできたか、ガブリエルは知るよしもない。きっと私の顔さえ忘れているはずよ。だが、それはブリンの誤算だった。彼の瞳に射すくめられた瞬間、まるで18歳のあの日に戻ったかのように彼女の唇が疼きだし……。■ガブリエル、ラファエル、ミカエル──大天使の名を持つ、ゴージャスな3兄弟。ロンドンで画廊を経営する彼らのロマンスをお届けします。人気作家C・モーティマーの魅力炸裂の最新作!
  • 愛を知ったブリジット
    -
    幼い甥のために滅私の日々。それが私の人生と思っていたけれど……。10代で未婚の母となった妹が転がりこんできて以来、ブリジットは小さな甥の母親代わりをしている。派遣の仕事をしながら懸命に幼子を育てる彼女を気遣い、ある夜、親友が仲間うちのパーティに招待してくれた。しかし周囲とのギャップを埋められず疎外感を覚えていると、遅れてやってきた小児科医のドミニクを紹介される――女性の視線を釘付けにする彼は、セクシーを絵に描いたような独身貴族だ。不思議と意気投合し、気づけば二人は自然にベッドをともにしていた。だがかつて愛に裏切られたブリジットは、この恋は一夜限りと自分を戒め、翌朝、理由も告げずに彼のもとを去ったが……。■年の離れたわがままな妹の親代わりをし、その妹が産んだ小さな甥の面倒を今また見ている苦労人ヒロイン。かつて恋人から手ひどい裏切りをされた彼女が本物の愛を見つけるまでの切ない恋物語を、HQロマンスの人気作家C・マリネッリが情感豊かに描いた秀作です。
  • 罠におちたウエイトレス
    5.0
    「君が服従するまで決して解放などしない」 射抜くようなまなざしで、彼は告げた。 シアは室内の喧噪をよそに、ニューヨークの夜景をぼんやり眺めていた。俳優の友人の招待で来て4日。パーティにばかり出ているが、セレブ同士の集まりに、話し相手など見つかるはずもない。ウエイトレスをしながら大学に通うシアは打ちのめされていた。「眺めを楽しんでいるのか」不意に聞こえた声にシアは振り返った。月明かりに、たくましい長身の男性の姿が浮かびあがる。端整な顔立ちを間近にしたとたん、シアはその強烈な魅力に圧倒された。大富豪ルシアン・スティール。今夜のパーティの主賓だった。いきなり彼にここを出ないかと誘われ、思わず逃げ出したシア。だがすぐに思い知らされる。彼は欲しいものがあれば、ただ奪うのだと。
  • 源氏物語
    完結
    -
    1000年余りの時を経て、現在も愛され続けている世界最古の長編小説、『源氏物語』。比類なき美貌と教養を兼ね備えた光源氏は、亡き母の姿を重ね、父・帝の女御、藤壺と越えてはならぬ一線を越えてしまう。不義の恋に憂い、満たされぬ想いに翻弄され、数多の女性との悲哀に満ちた恋多き人生を歩むことに…。
  • 希望と名づけた愛の証
    4.0
    あなたにだけは知られたくなかった。 愛以外の理由でこの子が生まれてくることを。 身重のミアは、大切な友人の葬儀に参列していた。遺族席に目をやると、厳しい表情の彼がいた。友人の兄イーサン・カーヴェル──ホテル経営で巨万の富を得た、傲慢きわまりない億万長者だ。7年前、ミアとイーサンは出会い、ひと目で激しい恋に落ちた。だが彼はある誤解から彼女を捨てて、一方的に去っていったのだ。そして今、ミアのおなかの子の父親が弟だと聞きつけると、彼女を詐欺師呼ばわりし、財産目当てと決めつけて責め立てている。もし真実を告げたとしても、きっと彼は信じないだろう。私が純潔を捧げた人は、あとにも先にも彼一人だということを。
  • スペインの情熱と絆
    4.0
    幸せだったあの頃に戻りたい。 この思いは彼に届かないの? 1年前、スペイン人の夫サヴの運転する車が衝突され、 アイラは4歳の息子ケーシーを失った。 その後、サヴは罪悪感から心を閉ざし、 彼女に冷たい態度をとるようになっていった。 背中を向け合って眠りにつく日々が続き、 やがてアイラは離婚しかないと考えるようになる。 そのために仕事への復帰を決める彼女だったが、 皮肉にも、サヴと同じ職場を選ばざるをえなかった。 仕事場では気さくで、魅力的で、部下からの信頼も厚い彼。 妻の自分には見せてくれない顔に、アイラの心はさらに沈み……。■仕事を通じてお互いへの考えを見直し始めるサヴとアイラ。再び心 を開き合い、久しぶりに情熱の一夜を過ごした矢先、アイラが離婚 を考えていたことがサヴに知れてしまい……。彼を愛しているのに うまく伝わらない切なさが涙を誘う、感動的な愛の再生物語です。
  • 新安倍晴明  道満暗黒記
    5.0
    稀代の陰陽師・安倍晴明を脅かす最大の宿敵、蘆屋道満――。闇深き平安京で、ふたりの因縁と宿命が交差する!
  • 仮面の下の純潔
    3.0
    妹を亡くして10カ月、テンプラーは姪のケリを引き取って育ててきたが、一人ではもう面倒を見きれず、住む部屋からも立ち退きを迫られていた。テンプラーは妹が残した手紙から、ケリの父親らしい相手を探しあて、すがる思いでアレックスというその男性に手紙を書いて送った。だが、やってきたのはアレックスの兄のレオンで、弟はすでに亡くなったと知らされる。さらにレオンはケリを見てアレックスとテンプラーの娘だと思い込み、弟の唯一の子供を育てるために、彼女と結婚するとまで言いだした。もし拒否するなら、ケリだけ引き取ると脅しめいた言葉さえ口にして。こんな敵意に満ちた冷たい男性に、幼い姪を託せるはずがない……。テンプラーは自分が母親でないことを隠し、結婚に応じるしかなかった

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  • プレイボーイの契約花嫁
    3.5
    普段は大学で歴史建築を学ぶ地味な学生のエステルは、事故で半身不随となった兄の生活費を助けるため、ある大胆な仕事を引き受けた。エディンバラ城で開かれる上流階級の結婚式に出席するのだ──高名な老政治家の愛人役を演じて。優美な化粧とドレスで変身したエステルの仕事ぶりは完璧だったが、皮肉にもそれが一人の男の目にとまってしまう。大富豪でプレイボーイと噂のラウール・サンチェス・フエンテ。突然、彼から驚愕の求婚を受けたのだ。高額の小切手と引き替えに、病身の父が亡くなるまでの数週間だけ契約花嫁になってほしいと。

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  • 純潔を捧げた夜
    4.0
    ベスは、自分が2歳のときに誘拐された大富豪の娘という事実を受け入れられずにいた。複雑な人生ではあったけれど、それなりに幸せに過ごしてこられた。なのに過去の誘拐事件の発覚によって、環境が激変してしまった。実の家族たちは、ようやく見つけた娘を守ろうと過敏になり、ボディガードをつけることにしたのだ。ベスにとっては大迷惑な話だった。普通に暮らしているだけの私に、そんな大げさなものが必要であるはずがないのに。ところが、ラファエルと名乗るボディガードをひと目見た瞬間、ベスは息をのんだ。ハンサムすぎるしセクシーすぎる!こんな男性が常に近くにいたら、別の意味でもっと危険じゃないかしら?

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  • 復讐は大胆に
    3.5
    夜明けのモナコで二台の車が衝突し、若い男女が命を落とした。男はロンドンで出版業を営むロビンの兄、女は世界屈指の有名実業家チェーザレの妹だった。妹の早すぎる死を悼んで事故の調査に乗り出したチェーザレは、ギャンブルで破産したロビンの兄が自ら死を選び、彼の妹はその犠牲になったと結論づける。恨みはロビンに向けられ、チェーザレは彼女にうってつけの復讐計画を練り上げた。何も知らないロビンはチェーザレの突然の訪問を受け、震えおののく。この人は危険だわ! 彼を目にするなり、直感がそう告げた。

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  • 強いられた情事
    2.7
    メグは飛行機でハンサムな投資家ニクラスと隣り合わせた。機内が消灯した後も話は弾み、いつしか二人は毛布の下で……。濃密な愛撫は地上に降りたあとも続き、メグはこの見ず知らずの男性の求婚を受けると、バージンを捧げ、二人は一夜で夫婦になった。だが翌朝、夫は消えた――新妻をベッドに残したまま。1年後、心を閉ざしたメグの前にニクラスの弁護士が現れ、彼が無実の罪で投獄されているという驚くべき事実を告げた。ニクラスに会えるのは法的な妻であるメグだけで、面会を許される唯一の理由が、“夫婦の営み”の要求だというのだ!

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  • まんがグリム童話 写楽~真説女絵師~
    完結
    -
    実は写楽は女だった!? ロマンスの女王・真崎春望×『ハンマーセッション』原作者・小金丸大和が贈る、天才絵師に隠された儚き恋物語! 「曾根崎心中」「桜姫東文章」「四谷怪談」同時収録!
  • 十八歳の別れ
    3.0
    ヘイゼルは3年ぶりの帰郷を前に、苦い過去を思い返していた。レイフ・サヴェッジ――コーンウォールの古い館に住む大地主。ヘイゼルが10歳のとき父が亡くなり、彼女はその館に引き取られた。恋を夢見る年頃になって、ヘイゼルはレイフをヒーローに見立てた。18歳の誕生日の夜、自らレイフに身を捧げ、ふたりは夢のような一夜を過ごした。なのに翌朝、彼は態度を一変させたのだ。以来、ヘイゼルはアメリカに渡り、彼を避けて生きてきた。いまになって、後見人であるレイフから帰国を命じられるなんて。あのときと同じ、彼の本心は見えないまま……いいえ、おとなの女性として、今度こそ彼と向き合えるときが来たんだわ。

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  • エロスタナトス (1) ~癒しの奇跡~
    完結
    -
    今、解き放たれる官能への扉!! 傷ついた女たちは、癒しのマジシャン霞夕によってエクスタシーを迎え、美しきエロスへと生まれ変わる…。
  • 寝室の花嫁
    4.0
    リリーはかつて病気の父の入院費を工面するために大学を辞めた。いまは、多くの稼ぎは望めないが、困った人たちの相談役の職を得て、亡き父が遺した実家のローンを必死に返す日々を送っている。そんなある日、仕事を通じて有名実業家のハンターと出会い、彼がかもす濃密な空気に魅了されるまま、夢のような一夜を味わう。でも女という女を虜にする彼に本気になっても、最後は傷つくだけ……。恍惚と理性のあいだで揺れるリリーの心の隙をつくように、ハンターが驚きの提案をする――1年間、妻として君を買いたい、と。それは、ビジネスに有利な社会的安定を得るためと言いつつ、寝室でも“妻”でいることを匂わせる、甘い毒のような申し出だった。

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  • 聖なる夜に開く薔薇
    4.0
    二十歳のキャロルの前に、ある日突然デーモン・ハンターは現れた。弁護士だという彼は、キャロルの祖父が亡くなったこと、彼女が後継者として指命され、莫大な遺産が遺されたことを告げる。若き相続人として一躍時の人となったキャロルは、マスコミから追われ親戚から敵視され、混乱のなか孤立する。初めて会ったときから激しく惹かれていたデーモンへの想いは日に日に膨らんでいくばかりだが、彼の愛は望むべくもない。デーモンがいつも献身的に寄り添ってくれているのは、あくまでも弁護士としての務めからだということは承知しているから。だがクリスマスの日、彼女を亡き者にしようとする事件が起きて――。■HQイマージュで長く人気を誇る実力派ベテラン作家M・ウェイ。美しく純粋なヒロインと騎士道精神に溢れる男らしいヒーローのクリスマス・ロマンスをお贈りします。ヒーローが秘めた情熱をついに解放するとき……ドキドキが最高潮に達する瞬間です。

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  • イタリア貴族の籠の鳥
    -
    伯爵ドミトリの個人秘書を務める弟が、伯爵の妹と駆け落ちをした。そうとも知らず弟とクリスマスを過ごそうとローマへやってきたリリーは、怒り狂うドミトリの罠にかかり、まんまと伯爵邸に閉じこめられてしまう。彼は秘書が金目当てで妹をたぶらかしたと信じこんでいて、姉であるリリーにも蔑みのまなざしを向けてきた。さらには、弟がなんらかの連絡をしてくるまでは解放しないという。でも、監禁されていると使用人に訴えれば、彼は言い訳できないはずよ!するとドミトリが片方の眉をつり上げて言い放った。「使用人には休暇をとらせている。だから、君と僕のほかは誰もいない」その瞬間、自分がすでに伯爵の籠の鳥であることを、リリーは悟った。■稀代のストーリーテラー、キャロル・モーティマーの最新作です!唯一の肉親である双子の弟と休暇を過ごすつもりだった高校教師のリリーを待っていたのは、とんでもなく傲慢で魅力的なイタリア人貴族でした。初めて会った男女が二人きりで迎える聖夜とは?

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  • 家政婦と禁断の恋
    4.0
    グレースは養母の治療費と妹の学費でかさんだ借金を返すため、億万長者セサール・ナバロの英国の邸宅の住み込み家政婦となった。彼の秘書からは、多忙の主人とはめったに会わないと聞いている。だが初日、いきなり彼と対面して彼女は息が止まりそうになった。雑誌で見る彼と違い、くつろいだ様子の彼はなんてセクシーなの!緊張からつい多弁になり、グレースは屋敷の警備の厳しさや花も飾らぬ殺風景さを指摘して、かえって彼の興味をかき立てた。そうとも知らず、首を覚悟していたグレースは翌日、セサールから呼び出され、思いがけない言葉を聞いた。ナバロ家の本宅で行うパーティーに、私を連れていくですって?■最近はヒストリカルでも人気を博すC・モーティマー。『伯爵の悪戯なラプソディ』も大好評をいただきました。HQロマンスの最新刊は、苦労人ながらいつも明るくけなげなヒロインのシンデレラストーリー。

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  • 飼い慣らせない恋心
    -
    キーリーは海辺の町セルチャーチに伯父夫婦と暮らしていた。ある10月の夕刻、誰もいない海で泳いでいた彼女は、浜辺に上がったところでミステリアスな男性に声をかけられる。町ではまず見ないほどハンサムな彼は、取材に訪れた記者だと言い、強く惹かれずにはいられないものを感じたキーリーは、警戒しながらも、誘われるまま激しいキスを交わした。これが運命の出会い、そして本物の恋なのかしら……。実は彼が町出身の有名な億万長者ロッド・バートレットで、正体を偽った帰郷の目的が、キーリーが姉と慕う従姉との悲劇的な過去の清算であることなど、まだ知りもせず。■圧倒的な人気を誇るキャロル・モーティマー。彼女の1984年に書かれた作品をお贈りします。作者が得意とする、心の内に熱い情熱を秘めた、陰のあるヒーローの魅力をたっぷりとご堪能ください。
  • オアシスの愛と砂漠の掟
    -
    砂漠の王国で、双子の王女を世話するエイミーは、出産後まもなく亡くなった王妃に代わる母親のような存在だった。だが今、幼い王女たちは父親の愛情を求めはじめている。猛々しく厳格な支配者のアミール国王に物申すのは勇気がいるが、彼女は意を決して拝謁を願い出た。1年前に妻を亡くしたアミールにとって、男の世継ぎをもうけるためには再婚が急務だった。そんなとき、娘たちのナニーを見て考えた。彼女を妃に迎えれば、王国を存続させられるかもしれない、と。エイミーの抱えるある秘密が、その思惑を打ち砕くとも知らずに。■『シークに焦がれて』の関連作。人目のないオアシスで急激に近づく2人の距離ですが、身分の差や砂漠の掟にはばまれ……。結ばれない運命に抗おうとするシークとナニーの切ない物語です。HQロマンスの中心的作家C・マリネッリによる、必読の渾身作!
  • 嘘と秘密と白い薔薇
    4.0
    第5代ウィンダム男爵ジュリアン・アシュトン・カーライル。それがケイトが最初で最後に恋した相手であり、美しく利発な7歳の息子、ジュールズの父親でもあった。18歳の夏、ケイトはイギリスで一世一代の恋に落ち、破れた。身分違いだと反対する彼の母親に抵抗しきれなかったのだ。きっと彼はその後伯爵令嬢と結婚し、子供も生まれているだろう。今もときどき心に巡る、そんな思いを振り払うように出社したある朝、イギリスからの新しい顧客を紹介されたケイトは愕然とした。目の前に立っていたのは、あの愛しいジュリアンだった。忘れもしない青い瞳で彼女を見つめ、彼は“はじめまして”と言った。■ヒロインとヒーローの断ち切れない絆だけでなく、2人を取り巻く人間たちの葛藤や心の闇までも描き出すベテラン作家のM・ウェイ。引き裂かれた恋人たちが運命に導かれ、再びひとつの愛に帰るまでを繊細に綴ったこの作品は、読む者の心に深く残ることでしょう。
  • シークに焦がれて
    3.5
    旅行に出かけようとしていた矢先に車を盗まれ、盗難届けを出しに行った警察でナターシャは目を見張った。うっとりするほどハンサムな男性と偶然行き合ったからだ。彼の名はラカール。中東の国の皇太子だという。ディナーに誘われ、互いにどうしようもなく惹かれた2人は、そのまま一夜を共にしてしまう。翌朝、パリに朝食を食べに行こうと連れ出されるが、自家用機に乗せられると行き先が違うことを知って彼女は唖然とした。そして彼の国に連れていくと言われ、思わず問いただすとさらに驚いた。「もし君が妊娠していたら、僕たちは当然結婚する」■シークと恋に落ちたものの、彼の国の驚くようなしきたりに戸惑うヒロインの姿を、セクシーなストーリーに定評のあるキャロル・マリネッリが描きます。ゴージャスな雰囲気もお楽しみください。
  • 氷と炎
    4.3
    姉夫婦の乗る飛行機が墜落――そのニュースにモーガンは茫然とした。姉は出産のため、ロンドンからロサンゼルスに帰る途中だった。そして生存者はいない模様という報道が、さらなる追い打ちをかけた。だが悲しみに暮れる間もなく、モーガンは思わぬ人物の訪問を受ける。アレックス・ハモンド。姉の夫の兄で、一族の企業を経営する男性。姉の結婚式で会っただけなのに、強く印象に残っている。モーガンはとっさに姉夫婦の安否について彼を問いつめた。アレックスはきっぱりと否定した。だが子供が生きていると告げる。墜落のあと、姉は息をひきとる前に息子を産んでいたというのだ!モーガンとアレックスを後見人に定め、2人に幼い命を託して……。■『ロスト・ラヴ』で、2012年下半期のベスト作品コンテストの第1位に輝いたC・モーティマー。彼女の初期の未邦訳作品をお届けします。息づまる言葉のやりとりと巧みな心理描写で読ませる、人気作家のロマンスの世界をご堪能ください。
  • 薔薇のベッドで愛して ギリシアからのプロポーズ I
    4.0
    世界的大企業リオネデス・エンタープライズの社長ドラコンに、ジェミニは強引に面会を求めた。必死の思いだった。彼女の父が半年前に亡くなり、ロンドンの一等地にある大邸宅が、義母のアンジェラによってドラコンの会社に売られようとしている。歴史ある屋敷を取り戻すには、社長である彼と交渉するしかない。なんとか会うことができたドラコンは、ブロンズ色の肌に黒い髪、長身でたくましいギリシア神話の神のような男性だった。圧倒的な彼の存在感と魅力に、ジェミニは一瞬、言葉を失った。だが、彼女はドラコンの魅力など認めたくもなかった。なぜなら彼は、再婚相手を捜す義母の誘惑に平気で乗るような男だから!■世界的な企業を共同経営する、従兄弟同士のドラコンとマルコス。プレイボーイのドラコンと生真面目なマルコスが、恋とビジネスに挑む、C・モーティマーの2部作〈ギリシアからのプロポーズ〉をお贈りします。
  • 結婚の掟 地中海で恋して I
    3.0
    サンティナ王国の王女ソフィアは、考え抜いた末に心を決めた。父が無理やり進めるスペインの王子との縁談から逃げるため、幼なじみの皇族アッシュに恋人のふりをしてもらおう。彼には、16歳のときバージンを捧げようとして拒絶された。それ以来会っていなかったけれど、きっと助けてくれる。ところがアッシュにすげなく断られ、なす術のなくなったソフィアは、とりあえず向かった空港で、当日便はもうないことを知った。どうすればいいの? 今この国を発たなければ、政略結婚させられる。そのときアッシュの言葉がよみがえり、ある案が浮かんだ。彼の自家用機が今夜発つ。そっと忍び込めばいいわ。■作家競演によるミニシリーズ〈地中海で恋して〉が今月から始まります。王国サンティナの王子と王女たちがおりなす華麗な物語です。第1作は一昨年亡くなったペニー・ジョーダン。新作としてお届けできる最後の作品となります。
  • 永遠のアナスタシア
    -
    招かれざる客ジャクソン・ワイルダーが訪ねてくる。スタジーは祖父の屋敷の窓辺に立って待ち受けていた。2年前他界した祖母の生涯を描く映画を制作したいというジャクソンに、スタジーは初めから敵意と反感を抱いていた。かつて祖父とともに波乱の人生を送った祖母について、興味本位に事実をねじ曲げられそうだったからだ。祖母との思い出を汚されて、祖父が心を痛めるのも見たくない。なのに、なぜか祖父はすんなり同意してしまった。それも、彼女が一緒に題材調査に協力するとまで約束して。これから1週間、ジャクソンと行う共同作業に彼女の苦々しさは募った。■ハーレクイン・ロマンスの初期のころから執筆を開始し、今なお読者の熱い支持を得るC・モーティマー。
  • 完璧なクリスマス
    -
    マックが予想したとおり、その男性の部屋は殺風景だった。もうすぐクリスマスなのに、季節の飾り付けさえない。とてもくつろげない気分で、部屋の主の存在感にただ圧倒されてしまう。彼は建設会社のオーナーで、名前はジョナス。再開発の予定地に立つ、マックの家の立ち退き交渉にやってきたときに知り合った。だが、画家をしているマックにとって、祖父から譲り受けた、アトリエも兼ねる愛着ある家からの引っ越しなど、ありえない話だった。わたしによけいな手だしはしないで、そっとしておいて。そう伝えるつもりで彼の自宅まで押しかけてきたはずなのに、マックは徐々に増していく奇妙な緊張感に、来たことを後悔し始めていた。■デビュー以来、170作以上の作品を書き続け、不動の人気を誇るC・モーティマー。彼女が心をこめて描く、愛を信じないヒーローに訪れたクリスマスの奇跡の物語を、どうぞお楽しみください。
  • 結婚式の夜の誘惑 愛を知らない男たち I
    3.5
    コニーは地元の名士である父親の決めた相手と結婚することになるが、ベッドをともにする直前、彼から同性愛者であると告げられる。コニーとの結婚は、その事実を取り繕うためだったと知り、泣き崩れていると、ある男性に声をかけられた。これまで見たこともないほどハンサムでセクシーな体――ニコと名乗る男性に彼女はひと目で惹かれた。「泣くのはやめて、僕と一緒に来ればいい」夢に見ていた初夜にせめて女としての幸せを知りたくて、コニーはその夜をニコと過ごした。その幸せがのちに悲しみに変わるとは想像もしなかった。■ミニシリーズ〈愛を知らない男たち〉を今月と11/5刊の2回にわたって刊行します。生後すぐに生き別れ、互いの存在も知らなかった双子の兄弟それぞれのラブストーリーです。
  • ロスト・ラヴ
    4.0
    交通事故で顔に激しい損傷を受けたジャッキーが望んだのは顔面を復元する手術ではなく、別人に生まれ変わること。整形手術で新しい顔を手に入れた彼女は過去の弱い自分を捨てた。ブルック・アダムソン。それがいまの彼女の名前だ。夫に奪われた息子との再会を果たすためには強くならなければ!大企業のトップで仕事人間の夫レイフとの結婚はつらい思い出ばかり。何がいけなかったの?どこを間違えたのだろう?そこにあると思っていた愛は最初からなかったのかもしれない。でも、どんなことをしてでも息子に会いたい。たとえレイフにどう思われ、どれほど邪魔をされようとも。■ハーレクイン・ロマンスのベテラン作家キャロル・モーティマーが描く、運命的な再会と愛の再生の物語です。はらはらする展開も存分にお楽しみください。
  • 孤高の大富豪
    -
    クリオは今夜のパーティにやってくるジョシュを待っていた。たくましくハンサムな彼は町の女性みんなのあこがれの的で、名家の美しい令嬢クリオも、その例外ではなかった。ただし、貧しい時代にクリオの祖父から援助を受けて成功した彼は、決して彼女に近づこうとはしなかった。では、なぜ目が合うだけで雷に打たれたような気持ちになるのだろう?手がかすめるだけで熱い衝撃が走るのはどうして?荒々しく謎めいたジョシュに拒まれるたび、クリオは思い出すのだった。十数年前、珊瑚礁に囲まれた青い海で彼の頬にキスしたことを。それ以来二人の間に芽生えた、切っても切れない運命という名の絆を。
  • 白百合の令嬢
    4.0
    シドニーで新しく生花店を開いたソーニャは注目の的だった。若く美しく聡明で、アレンジメントの腕もいい。その彼女が伯父マーカスと親しいのがデイヴィッドは不安だった。もしかしたら、裕福な伯父の妻の座を狙っているのかもしれない。出自の不明な女性との結婚など、由緒ある一族が許すはずがなかった。彼女の素性を調べ、正体を明らかにしなければ……。一方、マーカスに連れられて晩餐会に出席したソーニャは、デイヴィッドを紹介され、激しく心を揺さぶられた。彼は明らかに、わたしを財産目当ての女だと疑っている。なのになぜ、すべてを打ち明けてしまいたい衝動にかられるの?■伯父を守るつもりでソーニャの秘密を暴いたデイヴィッド。皮肉なことに、その素性を知ったが故に彼女に強く惹かれていき……。愛の喜びと苦しみを、実力派作家マーガレット・ウェイが大きなスケールで描いています。渾身の一作を、どうぞご堪能ください。
  • 許されない結婚
    3.0
    ジョージーは姉の結婚式で中東の王国ザラクを訪れ、目をみはるほどゴージャスな男性と出会った。イブライム。ザラクの王子で、エンジニアとしても財を成した人。ひと目で彼に惹かれ、情熱のおもむくままに夜をともにするが、どうしても一線を越えることはできなかった。私は人には言えない大きな秘密を抱えているから。だが数カ月後、姉に呼ばれて再びザラクを訪れ、イブライムと再会したジョージーには自分を抑えることは難しかった。心の声に従って、彼と結ばれよう。その決心が、ある悲劇の始まりになることをジョージーは知らなかった。■砂漠の国での熱いロマンスを描いて大好評だった『砂漠の夜の誘惑』のスピンオフ作品です。前回のヒロインの妹であるジョージーと王家の末弟イブライムとのせつない恋のゆくえは?
  • すれ違う恋心
    3.0
    かつて深く愛したイーサン。ミアは今も心を乱される彼が憎かった。9年前、イーサンの母親が校長を務める寄宿学校に入ったとき、内気なミアの話し相手になってくれたのは、6歳違いの彼だった。4年後、ミアは彼とデートし、ベッドまでともにするようになった。イーサンはその間に彼女の父親の会社に入り、着々と支配を強めていた。ミアの母の自殺と、彼女の父と自分の母親の再婚を待っていたように。イーサンが私に近づいたのは、父の会社を乗っ取るため。そして母の死は、父とイーサンの母親の情事を知ったから……。そんな仕打ちに耐えられず、ミアは彼らの前から姿を消した。なのにイーサンは5年もかけて彼女を捜しあて、父のもとに帰れと言う。ミアは目の前に彼を舞い戻らせた残酷な運命をのろった。■デビュー以来、150作以上の作品を書き、不動の人気を誇るC・モーティマー。すれ違う恋人たちの心情を確かな筆致で紡ぎ出す、正統派のロマンスをどうぞお楽しみください。
  • ドレスを着た小悪魔
    4.0
    生後2日で両親に捨てられ、施設で育ったザカールにとって、人生最大の目的は憎き両親を破滅させることだった。そしてついに、彼らが築きあげた一大ファッション帝国――〈ハウス・オブ・コロフスキー〉を手中に収める日がやってきた。ところが、思わぬところで計算違いが起こった。新しく秘書となったラヴィニアと出会い、目の覚めるような美貌の陰にひそむ苦悩を知ったとき、会社をつぶす気でいたザカールの心に初めて迷いが生じたのだ。一方ラヴィニアも、冷徹この上ないはずのボスに深い葛藤を見て、まったくなじみのない胸のざわめきを覚えていた。■ロシア系大富豪コロフスキー家に、長男ザカールがついに登場。自ら正体を明かした彼が仕掛ける、復讐劇のシナリオとは……。前作『薬指についた嘘』に続くC・マリネッリの話題作。
  • 初恋の夢のあとで
    4.0
    これは周到に計画された、私への残酷な仕打ち?シャーロットはローハンを前に、そう思わずにいられなかった。一族が代々暮らす広大な屋敷を買い取ったのが、彼だったなんて。あんなに愛していたのに、彼は追われるように町をあとにした。シャーロットの兄が、川で溺れて帰らぬ人となったりしなければ、すべては今と大きく違っていたかもしれない。一緒にいた兄の死の責めを負って、ローハンが町を出たのち、シャーロットは兄の友人と結婚した。結婚せざるをえなかったのだ。そのとき彼女は、かわいい息子のクリスを授かっていたのだから。シャーロットは怖かった。亡き夫と過ごした愛のない結婚生活よりも、ローハンになじられることよりも、彼がクリスを見てどう思うかが……。★昨年10月、上下巻の長編『地上のエデン』を刊行し、好評だったマーガレット・ウェイ。彼女のオーストラリアへの愛が余すところなく描かれた力作を、心ゆくまでご堪能ください。
  • 罪深き純潔
    3.5
    弁護士のジョーイは義兄が経営する会社で、1カ月のあいだ個人秘書として働くことになった。上司となるのはギデオン・セントクレア――以前、彼女が手がける案件に有無を言わさず介入してきて、まるで自分の仕事かのようにさっさと解決してしまった傲慢な男。だしぬかれたのは今でも腹立たしいけれど、理知的でセクシーな魅力を意識せずにはいられなかった。そして初日、彼がジョーイと同僚弁護士のあらぬ恋の噂に触れたとき、彼女はむきになって否定しながら詰めよった。するとギデオンは横柄に見下ろしながら、冷徹な言葉を吐いた。「はっきり言っておくが、ぼくは君の恋愛にはまったく興味がない」■華麗なる公爵家3兄弟の物語もいよいよ最終話。セントクレア一族最後の独身貴族である次男ギデオンが、才気煥発なジョーイをどのように手なずけるのか、あるいは手なずけられるのか。ロマンスの話巧者C・モーティマーが綴る、愛憎入り乱れるラブストーリー!
  • 悲しい誘惑
    3.5
    カリーンの亡き祖父はかつてイングランド代表を務めた名ラグビー選手。だが、自堕落な両親のせいで一家の栄光は今や見る影もない。しかも、輝かしい過去の象徴である祖父の勲章がある日なくなった。兄が遊ぶ金欲しさに勝手にオークションにかけたのだ。落札者は、ギリシア出身のたたき上げの海運王、ザンテ。カリーンは勲章を取り戻そうと彼の経営するホテルに出向いた。そのカリーンをひと目見るなり、ザンテは所有欲をかきたてられた。彼にない、上流階級の者だけがかもし出す気品がカリーンにはあった。彼女が求めているのが祖父の勲章だと知り、ザンテは名案を思いつく。どうしてもというなら返してやろう。ただし、彼女の体と引き換えに。
  • 黒い瞳の公爵
    3.3
    祖母にひどい仕打ちをしたルーカン・セントクレアに近づき、評判どおりの非情な男か、この目で確かめたい。その一心で、レクシーは身元を隠してルーカンの個人秘書になった。だが初日から出張についてくるよう命じられ、窮地に立たされる。行き先がセントクレア家の公爵邸だったからだ。そこは祖母のシャンと先代公爵が愛をはぐくんだ場所であり、周辺にはレクシーを知る者もたくさんいた。もし、わたしがシャンの孫娘だとルーカンに知られたら大変だわ。両親の離婚はシャンのせいだと信じる彼の怒りに怯えながらも、命令に背くすべを知らないレクシーは、くだんの地へと向かった。
  • 愛を知らない恋人 愛に戸惑う娘たち I
    3.5
    トスカーナの田舎で伯母と暮らしていた二十歳のミアは、一週間前に、自分の父親がイギリスの大富豪オスカー・バルフォアだと知らされた。オスカーには三度の結婚で七人の娘がいる。愛人の子ミアは八人目だ。彼女は初めて父親に会うため、広い私道を屋敷に向かって歩いていた。ところが猛スピードで走ってきた車に危うく轢かれそうになる。運転していた魅力的な男性は一方的にミアを非難し、その場を去った。それから三カ月後、新しい生活になじめないミアのために、オスカーは生活全般の教育係としてある男性に娘を託すことにした。男性に会ったミアは呆然とする。わたしを轢き殺そうとした人だわ!冷笑を浮かべる彼ニコスは、ギリシアの億万長者だというが……。■おかげさまでハーレクイン・ロマンスは2600号を迎えることができました。記念作品はベテラン作家のミシェル・リード。バルフォア家の娘たちの物語は今月から八カ月連続刊行いたします。
  • 情熱を戒めて
    3.0
    理学療法士のステファニーはさる大富豪に見こまれ、大けがを負った弟を住みこみで世話してほしいと頼まれる。さっそく療養先を訪ねた彼女は、相手の顔を見て言葉を失った。世界が称賛する超一流俳優、ジョーダン・シンプソンだったのだ!セクシーな彼はステファニーの秘めやかな夢にも何度となく登場した。憧れの気持ちは押し隠して、仕事に徹さなければだめよ。ところが、絶望に心がすさむジョーダンは彼女を追い返そうとする。「家政婦などいらない! さっさと出ていってくれ!」罵りにもめげないステファニーを見て、彼はさらなる傲慢な態度に出た。まじめな彼女を怖じ気づかせるため、戯れの誘惑を開始したのだ――■9月刊HQヒストリカル・スペシャル『鷹の公爵とシンデレラ』にはじまる、セントクレア一族を描いた4部作シリーズの関連作を、今月からHQロマンスより3カ月連続でお贈りします。華やかなる公爵家の末裔3兄弟がくりひろげる波瀾万丈のラブストーリーです。
  • 地上のエデン 上
    -
    12年前、ニコールの母は愛人デイヴィッドとともに車ごと崖から転落して命を落とした。事故か、情死か、他殺か?確かな証拠もないまま、犯人扱いされたニコールの父ヒースは家を出た。ニコールもデイヴィッドの甥である幼なじみのドレイクと引き離され、母の衝撃的な死によるトラウマに苦しんだあげく、故郷をあとにした。5年後、ニューヨークで画家として成功をつかみかけた矢先、一族の土地エデンを守る伯母からニコールに電話が入った。ヒースが不治の病にかかって屋敷に帰ってきたという。さらに、土地の買収を進めるドレイクがエデンを狙っているとも。ニコールは悟った。故郷に帰る、避けられないときがついに来たのだと。
  • 薬指についた嘘
    3.0
    世界に冠たる高級ブランド〈ハウス・オブ・コロフスキー〉。社長のアレクセイはセクシーな魅力あふれる、女泣かせのプレイボーイだ。ケイトがそんなアレクセイの秘書に抜擢されたのは、ちょっと太めで冴えない彼女となら過ちを犯さずにすむからだった。だから五年ものあいだ、ケイトは彼への密かな想いを隠しつづけてきた。ところが、アレクセイが事故にあい療養中に、事態は一変する。会社の支配権を奪おうと動きだした冷血な母ニーナに対抗するため、アレクセイが役員たちを味方につけようと一計を案じたのだ。見せかけの婚約劇を演じ、彼の私生活にまつわる悪評を返上するという。そして相手役として彼が選んだのは、なんとケイトだった!■ロシア系大富豪コロフスキー家の愛と煩悶を描いた『きらめきの一夜』と『罪な一夜』につづく物語。陰ながらボスを愛する秘書のせつない片思いは、一族の騒動のために踏みにじられて……。
  • さまよえる砂漠の王 シークの憂い I
    4.0
    ハイダル王国の若き女王ライラは、複雑な思いを抱えながら婚礼の準備に取りかかっていた。自らを犠牲にしてでも国民を幸せにすること――それが女王としてのつとめだと理解はしている。クセイ王国の国王ザヴィアンとの政略結婚は、十年も前から決められていたことだし、不満はない。でも……。婚礼が済み、ハネムーンでザヴィアンの人柄に触れ、ライラは思いがけず彼に強く惹かれている自分に驚いた。だが、彼の手首にある謎の傷跡を目にしたとたん、妙な胸騒ぎを覚えた。やはり彼には何か秘密があるのかしら?■こちらは昨年好評をいただいた〈ダイヤモンドの迷宮〉の続編です。今作はハーレクインコミックスでも今月同時発売となりますので、是非あわせてお楽しみください!
  • 炎のゆれるままに
    3.0
    その恋はジョアンナがしかけた恋だった。五年前の十七歳の夏……。夏休みに出かけたカナダのスキー場で出会った男性、ジョシュア。美しいシュプールを描きながら難しいスロープを滑りおりてくる彼をひと目見た瞬間、もう恋に落ちていた。初恋は時として、わがままでむこうみず。だから無理やり、その恋を成就させようとしたのかもしれない。ジョアンナは若い情熱をジョシュアに押しつけたのだから。結果、ジョアンナは身ごもり、二人は結婚した。こうして、愛が育つ前に結婚した二人は今、愛の試練に苦しめられている……。
  • 出会いは真夜中に
    -
    研究者のエリザベスは、ある壮麗な屋敷の主に頼まれ、泊まり込みで膨大な蔵書の目録作りをしていた。だが主が突然の心臓発作で亡くなり、途方に暮れていたある夜、静まりかえった屋敷に見知らぬ男が侵入してきて驚愕する。最近、この近所に出没しているという空き巣狙いかしら?だとしても、黒い服にがっしりした身を包み、危険な雰囲気を漂わせた、なんてセクシーな男性なのだろう。しばらく見とれていたエリザベスははっと我に返り、男に襲いかかったがあっけなく取り押さえられてしまう。そのまま気を失い、目を覚ましたとき男が介抱してくれたことを知り、彼の正体を聞いて再び気を失いそうになった。■大人気のキャロル・モーティマーが思いがけない出会いから始まるラブストーリーをお届けします。実はお互いに秘密を持つ二人の行く末はどうなるのでしょうか?
  • 嘘と秘密とスキャンダル 華麗なる兄弟たち II
    -
    新人レポーターのタイラーに、大きなチャンスがめぐってきた。ハリウッドの人気スター、ザック・プリンスに一週間密着し、独占インタビューする機会を与えられたのだ!ザックは、タイラーが少女時代から憧れてきた俳優だ。しかし実際に会ってみると、彼は世間で言われているような、陽気で愛想のいい人物ではなかった。現実のザックはひどく無礼で、傲慢で、非協力的。壁にぶちあたってばかりのタイラーだが、なにより困惑させられるのは、ザックの圧倒的な男らしさだった。その魅力に惑わされず、仕事をまっとうするにはどうしたら……。
  • 永遠のジンクス 華麗なる兄弟たち I
    -
    映画会社のオーナーであり、元俳優。映画監督に転身し成功――かくも華麗な経歴の持ち主ニック・プリンスが苦戦を強いられていた。ある小説の映画化を切望しているにもかかわらず、作者が世間から身を隠しているため、交渉に臨むことも叶わない。苦心の末に、ようやく作者と関わりのあるらしい人物をつきとめた。しかしジンクスという名の、その謎の美女は手ごわくて、ニックの数々の試みにも拒絶が返ってくるばかりなのだ。そう、ジンクスは固く心に決めていた。ニックがいくら魅力を駆使して迫ってこようと何ひとつ明かさない。小説には家族の悲しい秘密が隠されているのだから。★映画監督、俳優、脚本家として活躍するプリンス家三兄弟を描くキャロル・モーティマーの〈華麗なる兄弟たち〉がスタートします。★
  • 過ちと呼ばないで
    2.5
    学校を卒業したばかりのベラは友人に誘われ、F1レーサーにして名門ダンティ家の跡継ぎ――ガブリエル・ダンティがロンドン郊外の自宅で開くパーティに出た。化粧室を探して広い屋敷をさまよっていたとき、ベラは間違って入った書斎でガブリエルとでくわす。女性ならだれもが二人きりになりたいと願うゴージャスな男性に誘いをかけられ、ベラは彼とベッドをともにしてしまった。そのあとガブリエルから二度と連絡がないとは思いもせずに。五年後、従兄の結婚式でサンフランシスコに飛んだベラは、ガブリエルと信じられない再会を果たすが……。
  • 砂漠の夜の誘惑
    3.0
    助産師のフェリシティは中東ザラクにある病院の就職説明会に参加し、その帰り道、会場で見かけた男性カリムと偶然再会した。外科医だという彼に言われるままロンドンに泊まることに決め、ディナーをともにした翌朝、二人はいつのまにか結ばれた。だが、ベッドを出るやいなや、カリムは急用だといって帰国する――もう戻ってこられないかもしれないという言葉を残して。すべてなりゆきだったとはいえ、あんなふうに別れを告げるなんて!数週間後、ザラクでの職を得て、フェリシティは機上の人となった。カリムのことはまだ忘れられないけれど、会うこともないだろう。ほどなくして、驚愕の事実を知ることになるとは知るよしもなかった。■ひと目で心奪われた男性との夢のような一夜。その男性の正体を知ったときから、フェリシティの人生はめまぐるしく変わり始め……。エキゾチックな砂漠でのシークとの熱い恋物語です。
  • 眠れぬ夜はボスと
    3.0
    父親と婚約者を同時に事故で亡くしたアンディは、残された負債の返済のため、辣腕実業家ライナスの秘書として働くことになった。決まった恋人をつくらず、次から次へと女性を替えて独身貴族を謳歌するボスを横目に見ながら、なぜかアンディは彼を嫌いになれずにいた。哀しみのどん底でうちひしがれていた彼女に真っ先に救いの手を差し伸べ、励ましてくれたのはライナスだったから。あるとき、出張でスコットランドを訪れたアンディは猛吹雪に遭い、小さなパブの一室で、ボスと二晩を共に過ごさねばならなくなった。私は耐えられるかしら? 吹雪以上に強烈なライナスの誘惑に……。 
  • 再会は秘密の園で 選ばれし花嫁 II
    3.0
    三つ星レストランの副料理長という職をなげうち、ロンドンから故郷に帰ってきたダニエーラは、ワンガリー・バレーで家族が営むビストロを手伝っていた。ある日、見知らぬ男性が店に立ち寄った。彼の名はリンク。購入予定の牧羊場を見に来たところだという。強烈な印象を受けながらも、ダニエーラはそのまま彼と別れたが、共通の友人ガイの結婚式で再会を果たした。燃えあがる情熱に抗しきれず、二人は恋に落ちていく。だが、リンクもダニエーラも、愛が深まるのを恐れていた。決して打ち明けられない秘密を抱えていたがゆえに。
  • 領主と無垢な恋人 選ばれし花嫁 I
    -
    アラーナはガイのことを心ひそかに“谷の領主”と呼んでいる。彼は由緒ある家に生まれ、この地でもっとも成功した人物だ。まさにあこがれのヒーローだけれど、年上だし、なにより境遇が全然ちがう。彼に恋をしてはだめよ、とアラーナは自戒してきた。一方、ガイのほうもアラーナを子ども扱いしていた。ところがある夜、ガイが主催するパーティで、ダンスに興じている最中に彼が唐突にささやいた。「きみがまぶしすぎて、ぼくにはほかの女性が見えない」彼の真意を計りかねながらも、アラーナの心は舞いあがった。◆ハーレクイン・イマージュの実力派マーガレット・ウェイの二部作〈選ばれし花嫁〉。来月は、ガイの学友で旧家出身のリンクの物語をお届けします。彼が妻に選んだ女性は? どうぞ、お見逃しなく!
  • ベネチアの夜に包まれて
    -
    ダニーは金色の仮面とドレスをまとい、親友が開いたベネチア式の仮面舞踏会にやってきた。互いに正体を明かさずに楽しめる幻想的な夜だが、親友の兄ニコロの相手だけは絶対に避けなくては。ベネチアの名家の長で銀行家のニコロは尊大で自信に満ち、初めて会ったときから、ダニーに冷淡だった。だから彼が私に声をかけるなんてありえないはずだけど。「シャンパンでもどうかな?」ダニーが振り向くと、海賊姿の男性が立っていた。その情熱的なまなざしに、ダニーはつい警戒するのも忘れ……。◆ハーレクイン・ロマンスの人気作家キャロル・モーティマーが仮面舞踏会の夜の、甘くてせつない愛のひとときを描きます。愛に臆病なヒロインの心に隠された深い傷とは……?
  • 聖なる夜に降る雪は・・・
    -
    数年ぶりに家族が顔を合わせることになった。複雑な思いをかかえて、吹雪のなか車を走らせていたメグは、あっと思った瞬間、誤って傍らの家の外壁に突っ込んでしまう。やむなく彼女は、一晩その家の主人ジェドの世話になった。彼はハンサムな外見に似合わず、世捨て人を連想させる男性だったが、翌朝、メグを実家まで送り届けてくれた。ジェドの顔を見るや父親が彼の素性を見抜き、家族は目を丸くした。彼が世界中に知られた作家のジェロード・コールだったなんて。おまけに彼は、メグと親しい間柄であるかのように振る舞っている。どういうつもり?事態はどんどんメグの手に負えない方向へ――。
  • 華やかな疑惑
    -
    お天気キャスターから新しいトーク番組の司会者に大抜擢され、意欲に燃えるアビーは大物ゲストの出演をもくろむ。かつて伝説的な時事番組の司会者として名をはせ、スキャンダラスな事件をきっかけに姿を消したマックスだ。彼を引っ張り出すことができたら話題をさらうこと間違いない。アビーは説得のためにマックスの自宅に押しかけた。内心、彼の男っぽい魅力に圧倒されながらも、アビーは果敢に話を進めようとした。するとマックスはにこりともせずに言った。「君はチャンスをものにするためにディレクターと寝たのか?」
  • 愛は砂の城
    4.0
    ハリウッド女優のカイロは南仏の貸し別荘でくつろいでいた。映画プロデューサーの夫と離婚して以来、マスコミに追いまわされていた彼女には久しぶりの休養だった。ところが、それも長くは続かなかった。八年前に別れた恋人のレイフが突然別荘に現れたのだ。彼は俳優だけでなく、今や映画監督としても名声を博している。ここにはカンヌ映画祭の授賞式に出席するためにやってきたという。鋭さを増した彼の野性的な風貌に、カイロはたちまち心を奪われた。誘惑に負けてはだめ。彼の浮気が原因で別れたことを忘れたの?しかし、カイロにとってレイフの魅力はあまりにも強烈すぎた……。■ハーレクイン・ロマンスを代表する作家、キャロル・モーティマーの最新作をお届けします。彼女が得意とする、ショービジネスの世界で繰り広げられる大人のロマンスをどうぞお楽しみください。
  • 美しすぎる億万長者
    3.0
    これからいったいどこへ行けばいいの?エーンズリーはロンドンの地下鉄のホームで途方にくれていた。オーストラリアからイギリスに渡って、この三カ月は楽しかった。なのに今日突然、泥棒の濡れ衣を着せられてナニーの職を解雇された。住むところも、代わりの仕事も、見つかりそうにないまま……。そんなとき、小さな男の子の泣き声が聞こえた。癇癪を起こして暴れる幼児のそばで、高級なスーツに身を固めた男性が、慣れないベビーカーを広げようと悪戦苦闘している。エーンズリーは思わず、男性に助けの手を差し伸べた――彼がシチリアから来た億万長者エリヤ・ヴァナルディとも知らずに。
  • 聖なる夜の魔法
    4.0
    クリスマスを間近に控え、救急外来は大忙しだった。派遣看護師イモジェンはいきなりその渦中にほうりこまれた。救急外来の責任者は、テレビでも売れっ子の名医アンガス。あいにく妻と離婚寸前の彼は機嫌が悪く、そっけない。だが、生来陽気なイモジェンはめげずにてきぱきと働く。勤務が終わったとき、アンガスの心を占めていたのはイモジェンの患者に対する深い思いやりや誠意だった。彼女ならきっと僕の気持ちをわかってくれる。アンガスは初めて苦しみを打ち明けられる女性に出会った気がした。それがなにを意味するかを深く考えることなく……。
  • 砂漠の炎に抱かれて 恋の冒険者たち IV 上
    -
    最高の結婚披露宴の終わりに花嫁が投げたブーケが、夕空に舞い、まっすぐセシルに向かって飛んできた。だが、取る気になれず、やり過ごそうとしたとき、背後にいた男性がブーケをつかんで彼女の肩越しに投げ返した。彼だわ。しぶしぶ受け取ったセシルは直感した。今日が初対面の異国の人、ラウル・モンタルバン。フィアンセがいながらも、セシルは彼に心を奪われていた。ラウルが投げてよこした美しいブーケは、新しい恋の始まりを告げているの?いいえ。そんなこと、周囲が許してくれるわけがない。◆オーストラリア上流社会の人々を描く四部作〈恋の冒険者たち〉もいよいよ大詰め。第四話は華麗な結婚式の場面で幕が開きます。下巻は6月20日に刊行。読み応えある長編をお楽しみください。◆
  • 恋に落ちた夜
    4.0
    ケイトリンは二年間働いてきたホテルを辞めようとしていた。オーナー、ラザロへのかなわぬ思いを断ち切るためだ。二年前、実習生だった彼女はほんの束の間ラザロと言葉を交わし、家まで送ってもらった。それだけの、キスさえなく別れた夜。ケイトリンは彼の隠された優しさを知り、恋に落ちた。今、目の前にいる彼は私のことなど忘れてしまったようだけど。ところがラザロは、二人の出会いの夜を鮮明に覚えていた。過去の記憶をたどるように、頬に残る傷跡に手を触れる。そう、あれは、あのいまわしい事件が起こる直前の週末だった……。ラザロは不意に彼女を引きとめたくなり、秘書のポストを提示した。
  • まぶしすぎる恋人 恋の冒険者たち II
    -
    「なぜ私のことが嫌いなの、ロス?」サマンサは尋ねずにはいられなかった。お互い友人の結婚式で新郎新婦の付添人を務めて以来、久しぶりに会ったというのに、ことあるごとにロスはサマンサに敵意を示す。オーストラリア奥地への撮影旅行に際し、カメラマンの兄はロスに道案内を依頼していたが、サマンサが同行するなら断ると彼は言う。私がいったいロスに何をしたというの?彼女は意地になり、秘境への旅に同行する覚悟を固めた。
  • 脅迫は甘く切なく 恋の冒険者たち III
    -
    祖父の遺言により、サンドラは半年後の二十一歳の誕生日に、オーストラリア奥地の大牧場を相続することになった。当面は牧場監督のダニエルが後見人となる約束で、空港に出迎えた彼は力強く、頼りになりそうな男性だった。だが、屋敷へ向かうヘリコプターが湿原の上空で失速する。墜落すれば鰐の餌食になるに違いない。死を覚悟した次の瞬間、ダニエルの神業とも言える操縦で不時着した。命拾いしたものの、サンドラの胸にある疑惑がよぎった。この事故は誰かが仕組んだのではないかしら?父がセスナ機の事故で命を落としたときのように……。★ご好評いただいているベテラン作家マーガレット・ウェイによる四部作〈恋の冒険者たち〉。第三話は大富豪の跡取り娘がヒロインです。次回第四話は6月5日と20日に上・下巻刊行となります。★
  • 荒野の堕天使 恋の冒険者たち I 上
    -
    新進インテリア・デザイナー、ジェシカに大きな仕事が舞い込んだ。ノーザン・テリトリーの牧畜王、ブロデリック・バナーマンから、神殿さながらの新しい屋敷の内装を依頼されたのだ。かつてバナーマン牧場で起きた女性の失踪事件を思い出し、何か心に引っかかるものを感じながらも、仕事への意欲が勝って、ジェシカは奥地へと旅立つ。ダーウィン空港では、息子のサイラスが彼女を待っていた。そのあまりに優雅な容姿に驚きながらも、彼の目に冷酷な光を認めて、ジェシカは凍りついた。サイラスにとって、わたしは招かれざる客なの?★情熱に満ちた作風で魅了する、ベテラン作家マーガレット・ウェイの四部作をお届けします。長編を含むため、4月5日より連続6点の刊行となり、次回は4月20日に本作下巻を発売!お見逃しなく。★
  • 木曜日の情事
    -
    今夜は華やかな映画の完成披露パーティが催されている。監督を兄に持つダーシーは魅惑的なドレスを着てその場にいた。目的はただ一つ──プロデューサーのルークと知り合うこと。親友のメリーをもてあそんだ人でなしを誘惑して、彼がその気になったところで、冷たく突き放してやるのだ。傲慢な男の鼻をへし折ることが何よりの復讐になるに違いない。だが、実物のルークは強力なオーラを放つ圧倒的な人物だった。“会ったとたん、あなたも彼に夢中になっちゃうんじゃない?”もう一人の親友ケリーの言葉が予言のように不吉に頭の中で響く。いいえ! 絶対に、そんなことにはならない。
  • 罪な一夜
    3.0
    アニーが勤める病院に新しく医師が着任した。ヨシフ・コロフスキー──優秀な救急医にして、有名ファッションブランドを率いるコロフスキー家の御曹子。しかも、ロシアの血を引く近寄りがたいほどの美貌の持ち主だ。看護師たちがこぞって色めきたつのも当然だった。数日後、アニーにとって思いもかけないことが起こった。貧血を起こしてヨシフに介抱されたうえ、キスまでされたのだ!どんな女性もよりどりみどりの彼が、なぜ私を選んだの?驚くアニーにヨシフは口止めした。このことは内緒だと。ほかに恋人がいるから?私が絶世の美女ではないから?★「きらめきの一夜」で愛を見いだしたイヴァンデル・コロフスキーの異母弟が主人公。病院を舞台に繰り広げられるロマンスです。★
  • 伯爵家の呪い
    -
    二十六歳のアンゼリカは半年前、初めて実父との対面を果たした。父はヨーロッパ随一の富豪と評判の著名な男性で、アンゼリカの存在を喜び、ふたりは親子の絆を深めつつある。ある宵、父に呼ばれたアンゼリカは、ウルフと名乗るシチリアの伯爵に引き合わされた。彼の名前はもちろん知っている――希代のプレイボーイとして。確かに、優雅でありながらたくましい彼はとても魅力的だが、アンゼリカに向ける彼の目には明らかに軽蔑がこもっていた。その理由を知ったときアンゼリカは激怒し、心に誓った。決してウルフを許さない。彼が私にひれ伏して謝罪するまで。★百戦錬磨の彼を悩ます女性がついに出現します。ご期待ください。★
  • きらめきの一夜
    3.0
    ミリーはロンドン出身の駆けだしの画家。オーストラリアの画廊に作品を置いてもらえることになり、メルボルンでウエイトレスをしながら絵が売れるのを待っていた。だが反応のないまま三カ月が過ぎ、明日、帰国の日を迎える。仕事を終えて画廊の前にたたずみ、感傷的な気分に浸っていると、突然、男性の声が響いた。「どれが君の絵だ?」声の主はレストランの客だったレヴァンデル・コロフスキー。王族のような存在として知られる若きロシア人大富豪だ。彼はひどく真剣な目でミリーの絵を見つめてから、夜はまだ終わらないというように彼女の腕を取った……。
  • 愛を捨てた大富豪
    4.0
    マヨルカ島にあるアレハンドロの別邸。スペインの大富豪の邸宅は、目をみはるほど豪華なものだった。ブリンはここに、事故死した義姉の息子マイケルを連れてきた。アレハンドロは、マイケルの実父で、母親の死を知ると親権を主張し、異を唱えたブリンと法廷で激しく争った相手だ。結局、彼女は敗れ、マイケルは父親に引き取られることになった。そしてブリンは一カ月したら少年のもとを離れる約束だ。彼女はアレハンドロを、冷たく尊大な男性だときめつけてきたが、自邸でくつろぐアレハンドロは魅力的で、心惹かれそうになる。それはこのうえなく愚かなことなのに。★ハーレクイン・ロマンスの人気作家、キャロル・モーティマーが紡ぐ情熱の物語。愛を信じることをやめた大富豪の冷酷な仮面の下に隠された素顔とは?予期せぬ恋のゆくえにご注目ください。★
  • 拒まれた純愛
    -
    トップモデルのケンジーは、複合企業を率いるドミニクに見初められ結婚した。だがしばらくして、彼が妻に愛情など抱いてないと気づく。やりきれない思いを抱えたケンジーは、化粧品会社の専属モデルの仕事を引き受けることにした。そのとたん、ドミニクは化粧品会社社長と浮気をしたと決めつけ、仕事を受けるのなら、戻ってくるなと言い放った。別居してから四カ月後のある日、ケンジーは妹の結婚式に夫を同伴せざるをえないはめに陥る。不安と緊張のなか、ケンジーは彼に会ってくれるよう頼んだ。★プライドを傷つけられた実業家の富と頭脳を駆使した復讐劇が幕を開けます。夫を愛するがゆえに苦しむケンジーの思いが、彼の心に届く日は来るのでしょうか?★
  • プリンスとスキャンダル
    4.0
    メグはヨーロッパを旅行しながら兄のアレックスを訪ねてニローリにやってきた。ところが港に迎えに来るはずの兄は姿を見せず、やむなくメグは旅費の足しにカジノのキッチンで皿洗いを始めた。最初の晩、彼女が働くキッチンにルカ・フィエレッツァが現れた。ニローリの王子であり、カジノのオーナーでもある彼はまぶしいほど容姿端麗で威厳に満ち、セクシーだ。危険だわ。メグの心の中で警鐘が鳴り響くと同時に、ルカは鋭い瞳で彼女を見据え、明日には別の仕事を用意すると告げた。★先月のヒーローアレックスの妹メグと、プレイボーイの王子ルカが主人公。来月はイザベラ王女が恋に落ちます。お楽しみに!★
  • 罪深き結婚
    3.0
    ガブリエラは義理の兄ルーファスに恋をしていた――母がルーファスの父と再婚したその日から。だが、彼はそんなガブリエラの心を踏みにじり、金目当ての誘惑はやめろと冷たく言い放った。以来ガブリエラは彼を憎み続けてきた。六年後、ルーファスの父が亡くなり、意外な遺言が明らかになる。ガブリエラとルーファスが遺産を相続するためには、二人が夫婦となり、半年間一緒に暮らす必要があるのだ。憎悪をたぎらせたルーファスのプロポーズに、ガブリエラはイエスと答えるしかなかった。★すべての感情を互いに封印したはずの契約結婚。ところが挙式後すぐにその関係は崩れ去り……。愛しながらも口に出せない花嫁の切なさを、C.モーティマーが見事に描きます。★
  • 億万長者の駆け引き
    -
    ヒービーはあこがれのボス、ニックと一夜をともにするが、翌朝わけもわからないまま彼のアパートメントを追い出される。ニックが再び彼女の前に姿を現したのは、六週間後だった。戻ってきた彼は、著名な画家が描いた肖像画をヒービーに見せた。モデルは驚くほど彼女に似た、官能的な女性だ。その女性をヒービーだと決めつけていたニックは、彼女と画家の関係にあらぬ疑いを抱く。折しもヒービーの妊娠が発覚し、父親が自分だと確信すると、ニックはとんでもないことを言いだした。「君が僕と結婚しないなら、子供の親権は奪わせてもらう」★決して恋をしないという誓いを立てたニックと、愛にひたむきなヒービー。ニックが手に入れた一枚の肖像画がもとで大きく揺れ動く二人の関係を人気作家キャロル・モーティマーが描きます。★
  • 秘書とボスの心得
    4.0
    収入が必要になったエマは、どうにか社長秘書の職を手に入れた。面接の手応えは悪かったけれど、それは若く魅力的なエマが、プレイボーイの社長の餌食になって辞めることを懸念されたためらしい。父と兄三人を見て育ち、否応なく男性の本質を学んだわたしが、いくら魅力的でも甘い言葉に惑わされるわけがないのに。社長のルカは初対面でこそ大胆にパリでの一夜を誘ってきたものの、彼女の堅いガードと働きぶりを知ると、それきり言い寄らなくなった。それを物足りなく感じるのは、どうしてだろう?だが、一線を越えれば、いずれ彼も仕事も失うとわかっている。そんなとき、ルカに恋人のふりをして帰省に同行するよう命令された。■『砂漠の王に愛を捧げ』で好評を博したC・マリネッリが、今作では初めて躊躇するプレイボーイの心情を丹念に描いています。魅力たっぷりのヒーローをご堪能ください。
  • 砂漠の王に愛を捧げ ダイヤモンドの迷宮 VIII
    4.5
    エフィーはひどく緊張してヘリコプターに乗りこんだ。これから砂漠に向かい、ザカリ王のお世話をしなければならない。王に仕える侍女が失踪したため、急遽彼女が選ばれたのだ。身分の低い召使いのエフィーにとって、これ以上の名誉はない。けれど、ザカリ王は私を気に入ってくださるだろうか?エフィーはザカリ王を初めて見たとき、その朝日のようにまぶしい笑顔にすっかり心を奪われてしまった。何があっても敬愛する王に懸命に尽くし、カリスタの人々の役にたちたい―かつて、アイゲウス王の侍女だった母のように。エフィーの胸元では、母の形見のペンダントが光り輝いていた。■作家競作8部作〈ダイヤモンドの迷宮〉もついに最終話です!伝説のステファニ・ダイヤモンドの秘密がついに明らかに……。C・マリネッリ渾身の情感豊かなロマンスをお楽しみください。
  • 赤い砂漠の契り 愛と裏切りの大地 上
    4.5
    町を支配する大牧場の後継者、キャル。貧しい羊毛刈り職人の娘、サラ。幼なじみの二人は思春期を迎え、愛し合うようになった。だが、キャルの祖母であるルースが二人の仲を引き裂いた。孫息子には良家の令嬢こそがふさわしいからと。サラはルースの援助を受けて町を出て、医師を目指すことになった。それから十五年後、母の急死により、サラは町に帰ってきた。サラの帰郷を知り、キャルは固い決意を胸に、彼女のもとへ赴いた。祖母が画策したとはいえ、二人の別れがあまりにも唐突だったからだ。キャルは今こそ、その謎を解き明かすつもりだった。■オーストラリアを舞台に、壮大な物語の世界へと誘ってくれる作家、マーガレット・ウェイ。今月は彼女の長編を上下巻で一挙にお届けします。本作は好評だった三部作〈愛と裏切りの大地〉の続編ともなっています。下巻とあわせてお楽しみください。
  • 罪深きイヤリング
    3.0
    親族の経営するファッション関連会社で秘書として働くレオーナは、CEO代理で、一族のシンボルとあがめられるボイドに、幼いころからあこがれていた。だが、一族の末席に連なるだけの彼女には手がとどかない。しかもボイドには父親の選んだ花嫁候補がいた。ある日、彼の家で開かれたパーティで、二人は顔を合わせたが、大事件が持ちあがる。彼女の弟がボイドの義母のイヤリングを盗んだのだ。弟の罪をかぶろうとするレオーナに、ボイドは持ちかけた。「弟を警察に突きだすつもりはない。きみがぼくと結婚するなら」
  • 罪という名の誘惑
    3.0
    「デイビッド! また会えたわね、すてき!」ルーシーはその場に居合わせた見知らぬ男性に腕をからませた。広告用写真の写真家である彼女は、新たな契約を得ようと、雑誌社の重役二人をレストランに招いてもてなした。だが、食事のあとで重役のひとりが仕事を餌に言い寄ってきたのだ。結局、気をそがれた重役はそそくさと去り、彼女は脚から力が抜けた。安堵の表情を浮かべたルーシーに、初対面の男性はシンと名乗った。「震えているじゃないか」彼はけげんそうに眉をひそめ、ホテルの自分の部屋に来てブランデーを飲むよう勧める。分別がないと思いながらも、ルーシーはシンの誘いを受けていた。
  • キスは闇に紛れて
    4.0
    「君が大人になったらね」キスを求めて唇を突き出すエマに、ザリオスは言った。あれから六年、彼女の父親の誕生パーティで二人は再会する。今やザリオスは大企業の後継者で、名うてのプレイボーイ。エマは用心しつつも誘惑にあらがえず、彼のキスを受け入れた。そして……。幸せに酔いしれたエマだったが、彼女が足を踏み入れたのは、いばらの道だった。翌日の新聞を見たエマはショックに打ちのめされる。そこにはザリオスが元恋人とよりを戻したことが報じられていた!
  • 今夜からは宿敵の愛人【ハーレクイン・ロマンス版】
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    父を破滅させた、憎むべき億万長者。 なのに、彼のキスは誰よりも優しい。 父の葬儀に現れた大富豪グレゴリオを見て、リアは目を疑った。よくも参列できたわね。父は彼のせいで亡くなったも同然なのに。グレゴリオが取引を中止した直後、父は心臓発作で倒れ、家が差し押さえられ、婚約者もリアの前から去っていったのだ。彼女は生活のため、ホテルのフロント係として働き始めるが、偶然にもそこのオーナーは彼だった。いえ、本当に偶然なの?まだリアが婚約中に“きみをひと目見て欲しくなった”と、強引に唇を奪われた夜のことは、今も忘れられない……。そんなリアの動揺を見透かしたように、グレゴリオが囁いた。「誤解を解きたい。きみは父親の死の真相を知りたくないか?」 ■大スター作家シャロン・ケンドリックに似た作風で人気を誇る、スター作家キャロル・モーティマー。彼女らしいいきいきとした人物描写が光る、珠玉のロマンスをお楽しみください。父の仇敵であるヒーローを憎みながらも強く惹かれるヒロインの選択とは? *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • イブの約束【ハーレクイン・イマージュ版】
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    窮地に陥った父を救うため、私を愛してくれない人と、結婚する。 パーティでシャンパンを飲みすぎて前後不覚に陥った21歳のリリー。翌朝目覚めると、なんと見知らぬベッドの上にいた!バスルームでシャワーを浴びているのは、昨夜知り合った、精悍な顔だちをした年上男性パトリックだ。ああ、なんてことを!リリーは恥ずかしさから別れも告げず、あわてて自宅に逃げ帰った。そこで、はからずもパトリックの素性を知ることになる。彼は、リリーの父が経営する会社の取引銀行の頭取だった。あいにく父の会社は今、財政問題を抱えていて、彼に弱みを握られていた。その夜、彼女の家にパトリックが現れ、脅しまがいの驚くべき提案をした。「僕と結婚するんだ。さもないと、お父さんの会社は……」 ■大人気作家キャロル・モーティマーのクリスマス・ラブストーリー!父のために愛なきプロポーズを承諾するリリーですが、出逢ったあの夜は実は何もなかったとパトリックから聞き、悩む自分を見て面白がっていたような人を夫にするのかと、不安な気持ちになり……。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 初恋の夢のあとで【ハーレクイン・イマージュ版】
    -
    わたしの愛する一人息子は、 初恋のあの人と同じ目をしている……。 身代が傾いたシャーロットの一族の屋敷を買い取ったのが、 かつて愛を捧げた恋人ローハンと知り、彼女は打ちのめされた。 シャーロットの兄が川で溺れて亡くなったあと、 兄と一緒にいたローハンは責めを負って、追われるように町を出ていった。 その彼が、幾年もの年月を経て今、大富豪となって再び彼女の前に現れた。 「これはわたしへの仕返しなの、ローハン?」 あまりの衝撃に気が遠くなり、その場に倒れ込んだシャーロットは、 彼の強くたくましい腕に抱え上げられたことにも気づかなかった。 ただ、ローハンに知られることが怖かった――7歳になる息子が、 彼と同じブルーダイヤモンドのような瞳をしていることを……。 *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン・イマージュ版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 嘘と秘密と白い薔薇【ハーレクイン・イマージュ版】
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    身分が違うと追い払われたシンデレラ。密かに産んだ子の父親と、再会する―― 会社に勤めながら独りで息子を育てるケイトは目の前の顧客に愕然とした。第5代ウィンダム男爵ジュリアン。最初で最後の恋人。18歳の夏、ケイトはイギリスを旅行中に彼と恋に落ちたが、男爵位を継ぐジュリアンに彼女はふさわしくなく、彼の母親から本人も別れを望んでいると告げられ、失意のなか帰国した。彼の子を身ごもっているとわかったのは、2カ月後のことだった……。きっと今頃ジュリアンは貴族令嬢と結婚し、父親になっているでしょう。ときどきそんな思いに胸を痛めていたが、まさか今、再会するなんて!ああ、片時も忘れたことのない、愛しいジュリアン。だが彼はあの日のままの屈託のない笑みで囁いた。「はじめまして」 ■2022年夏、惜しくも87年の生涯を閉じたマーガレット・ウェイ。主人公たちの断ち切れぬ愛の絆のみならず、脇役たちの葛藤や心の闇までをも如実に描き出す名作家でした。そんな彼女が綴った本作は、シークレットベビーがテーマの、極上シンデレラ物語です。 *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクイン・イマージュ版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 過ちの代償【ハーレクイン文庫版】
    -
    レオニーは青白い顔で、再び現れた大富豪ホークを見つめた――。ホークがレオニーの妹と自分の息子が交際していることに反対し、手切れ金を払うと家まで乗り込んできたのは、9カ月前のこと。彼女の顔色が優れないのは、彼との望まぬ再会のせいだけでなく、先日の早産で体が弱っているから……。初めて会った日、一度だけ枕を交わしてしまったのだ。私たち姉妹を侮辱した彼と。この腕に抱いている小さな娘が彼の子とは、とても言えない。しかし、鋭いまなざしでこちらを見すえるホークの目は、赤ん坊が自分の血を引いていることを見抜いていた。 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 氷炎の大富豪と無垢な乙女
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    百戦錬磨の彼に世慣れたふりをしてみても、“本当のわたし”を見透かされそうで……。 ある日、イーデンのもとにイギリスから来客があった。疎遠な祖父の友人で、世界的なメディア王のジェイソン・アールだ。祖父が唯一の孫娘である彼女に会いたがっていると告げに来たのだ。ジェイソンはハンサムを通り越して、息をのむほど魅力的だけれど、高慢で、威圧的で、かみそりのような灰色の冷たい目をしている。それに、かつて父と母を引き裂いた冷血な祖父に会うつもりはないわ!説得を試みるジェイソンに、イーデンは反発した。「わたしは、あなたと関わりたくはないわ」ジェイソンは彼女の体を見回して嘲りの笑みを浮かべると、痛烈に言い放った! 「ぼくは経験豊かな女性が好みだ。きみは失格だ」 ■結局、祖父を誤解していたことを知り、矢も盾もたまらずロンドンへ飛んだイーデン。けれども祖父は全財産を彼女に遺し、一足先に息を引き取っていました。イーデンはジェイソンの家に滞在することになりますが、あいかわらず二人の関係は一触即発で……。
  • 愛しのロイヤル・ベビー【ハーレクイン・イマージュ版】
    -
    こんな形で知られたくなかった。彼が父親になることを……。 旅先のギリシアで気品に満ちた男性エリアスと出逢ったベスは、言葉を交わすうちに強く惹かれ合い、めくるめく夜を過ごした――名字も連絡先も告げず、ただ思い出だけを分かち合って。やがて妊娠に気づいたベスは厳格な両親と対立して実家を出るが、数カ月後、仕事でロンドンにいる間に激痛に襲われ、破水してしまう。搬送先の病院でベスの早産の処置をすることになったのは、なんと、あの忘れえぬ一夜の相手、エリアスだった!再会の衝撃に動揺するベスとは対照的に、彼はいたって冷静だ。生まれてくるのが我が子だと知ったら、彼はなんと言うかしら?しかし、エリアスにもまた、重大な秘密があるのだった……。 ■牧師の家庭に生まれ育った内気なヒロインと、高貴な生まれゆえに懊悩するヒーロー。ハーレクイン・ロマンスでも大活躍中のキャロル・マリネッリによる、劇的なシークレットベビー物語をどうぞ! *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 野の花が隠した小さな天使
    -
    生涯最高の恋は、身分違いの恋だった。だから、この子の存在は秘密だったのに……。 苦学生の身で妊娠して実家を追い出されたジーナは、今は仕事に就き、太陽のように明るい3歳の息子と平凡ながら幸せに暮らしていた。息子の父親カル・マッケンドリックと出逢い、愛し合った4年前、ジーナは彼の叔母に身分をわきまえて身を引くよう諭され、別れを告げることもなく、彼の前からそっと姿を消した。それなのに今、突然カルが玄関前に現れ、ジーナは卒倒しそうになった。なぜカルがここに? もし親権争いになったりしたら、名門マッケンドリック一族の彼に太刀打ちできるはずがないわ!案の定、自分と同じエメラルド色の瞳の息子を見て、カルが冷たく言った。「どうやら話し合わなきゃいけないことがたくさんありそうだ」 ■大スター作家レベッカ・ウインターズとともに、涙誘われる感動作を多く描いてHQイマージュを支えた名作家、マーガレット・ウェイの貴重な初邦訳です! かつてジーナの身も心も魂も奪った唯一の男性カルとの、身分違い&シークレットベビー・ロマンスをどうぞ。
  • 復讐は甘い愛の香り
    5.0
    ジョアンの時間は、大切な人を失った時から止まったままだ。昼も夜もずっと自分を縛りつけて身動きをとれなくしている悲しみから、逃れたくてたまらない。自暴自棄になった彼女は、大切な相手とそう歳が変わらないだろう行きずりの男に体を許してしまう。与えられた温もりに救われ自分自身を取り戻したジョアンは、恥ずかしさから男のもとを逃げ出して──。※こちらの作品には、紙版に収録の口絵・挿絵等のイラストは収録されておりません。
  • 月光獄 月の女神と三人の王子
    5.0
    神官の娘サラは幼なじみの王子三兄弟のひとり、アランと恋仲だ。十六歳の誕生日に、自分が王家に富と名誉をもたらすという伝説の『月の女神』であること、そして次の王位は月の女神を手に入れた王子のものになるということを国王から知らされた。その日から、今までアランとの仲を祝福してくれていた他の二人の王子たちに、サラは体を狙われるようになって……。※こちらの作品には、紙版に収録の口絵・挿絵等のイラストは収録されておりません。
  • 神獣が愛した身代わり花嫁
    4.7
    双子が生まれた場合、先に生まれた者を善とし、あとから生まれた方を悪とする──その地方に古くから伝わる風習により捨てられたことも知らず、ルカは養父のもとですくすくと育った。しかし、双子の姉クレアが目の前に現れたことで、平凡だが幸せな彼女の毎日は一変する。なんと、姉の代わりに、恐ろしい神獣の花嫁になるよう告げられて……。※こちらの作品には、紙版に収録の口絵・挿絵等のイラストは収録されておりません。
  • 赤い砂漠の契り【ハーレクイン文庫版】
    -
    読み継がれる名作!降りかかる、愛の試練を乗り越えて―― 貧しい職人の娘サラは、富豪一族の御曹司キャルと恋におちた。だが身分違いの幼い恋は、周囲に引き裂かれた。名門家にふさわしいのは良家の令嬢だと。サラはひとり、故郷の町を出た――。15年後、母の訃報を受け、サラは帰郷する。キャル……。目の前に忘れえぬ愛しい男性の姿があった。キャルは知る由もなかった。かつてあまりに唐突に姿を消した恋人が、町を出たあと、まさか自分の子を産んでいたとは。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • スター作家傑作選~甘やかな白昼夢~
    -
    『ヴァージン卒業宣言』 十代の頃から病弱な母の介護に明け暮れたウエイトレスのメリリー。気づけば同世代の皆が恋に結婚にと忙しい中、いまだ男性経験すらない。メリリーは意を決し、前から気になっていたセクシーな客ブリックに“初めての相手”を頼む。すると彼は一晩考えた末……。 『身も心も』 アンジェリーナは天涯孤独の身となり、寄宿学校へと送られて教育を受けた。アレクサンダー・セントクレア――第9代スタワーブリッジ公爵の計らいのおかげだ。3年後、彼女はロンドン随一の高級住宅街にある公爵の屋敷を訪れた。恩に報いて身を捧げるために。 『海賊に贈られた花嫁』 ガートルードは修道院から海賊船へ差し出された。船長の求める役目を果たすために。湯浴み中の船長に裸を誇示され、彼女は叫んだ。「ああ、神様!」船長が不敵に告げる。「海賊は奪う。持ち腐れの宝を狙う。優秀な海賊は、何一つ返さない――おまえを帰さない」 『過激な寵愛』 古代ローマ時代――奴隷小屋で競りに出された私は、堂々たる体躯の裕福な商人に買われ、彼の屋敷で働くことになった。夜、ご主人様が私の粗末な寝床に現れ、容赦ない歓びを与えてくださった。そこから、奴隷としての“お勤め”を待ちわびる日々が始まった――
  • 貴公子と清らな薔薇
    -
    高貴な身分のあの人に、身のほど知らずの恋をした。 「僕の弟が戦死したばかりなのに、次の獲物を探しているのか?」牧師の養女リリーは世界一会いたくない人物と最悪の再会を果たした。亡き幼なじみが崇拝していた兄である麗しの将校――公爵位を継ぐために帰還したジャイルズ・モンタギュー卿だ。彼はリリーを金目当てで弟をたぶらかした悪女と決めつけ、顔を合わせるたびに捨て子だったことを持ち出して嘲るのだ。深く傷つきながらもなぜか彼を憎みきれずにいたある日、またもやジャイルズ卿と言い合いになり、偶然体が触れ合った。その瞬間、胸のうずきを覚えたリリーは彼への想いに気がついた。貴族の彼と結ばれるなど、万にひとつの望みもないのに。 ■エリザベス女王やアメリカロマンス作家協会からも賞賛される大スター作家、C・モーティマーのピュアでホットなリージェンシー。“身分卑しき悪女”の無自覚な色香に翻弄される傲慢ヒーロー、不遇なヒロインの出自の真相……。読みごたえたっぷりの力作です!
  • 傲慢な公爵の陥落
    -
    美貌の貴公子に恋した娘は、自分が囚われの身とも知らず……。 両親を亡くしたのを機に、自分が里子だったと知った19歳のリゼット。今は、質素だけれど平穏に暮らしてきた田舎の農場を出て、実の母だという女性を手伝ってパリの酒場で働いている。ある日、クリスチャンと名乗る伯爵と出会い、高貴で美しい彼とたちまち恋に落ちた。そして、一緒にイギリスへ渡ろうと誘われると、リゼットは冷たい母のもとを離れ、初めての恋に懸けることにした。ところが、いざ到着したあとで、隠されていた真実を知り愕然とする。じつはクリスチャンの正体は諜報員として働くイギリスの公爵で、彼女は人質としてこの国へ連れてこられたのだった!■エリザベス女王に賞賛された名作家キャロル・モーティマーによる〈孤高の公爵シリーズ〉の第6弾です。いよいよシリーズ完結となる本作は、あっと驚く展開が待ち受けているハラハラドキドキのドラマティック・リージェンシー。堂々のフィナーレをご堪能ください!
  • 尊大な公爵の愛情
    -
    孤独を愛する公爵に拾われた、帰る家も名前もない娘……。 ある日、ロザラム公爵グリフィンは馬車で領地へ帰る道中、突然飛び出してきたネグリジェ姿の娘をはねてしまった。泥だらけで地面に倒れた彼女は意識を失っていたため、やむなく公爵邸に連れ帰って介抱することにする。一方、眠りから覚めた娘はいっさいの記憶がないことに戸惑った。このたくましくて美しい男性は誰……いいえ、それより私は誰?「君の名は?」そう尋ねられて答えに窮していると、公爵と名乗る彼に、美しき女性を意味する“ベラ”と名づけられた。思わず胸を高鳴らせるベラだったが、鏡を見てすぐに自戒した――こんなみすぼらしい私を、公爵様が本気で美しいと思うはずがないわ! ■エリザベス女王からも賞賛される名作家C・モーティマーの大好評〈孤高の公爵シリーズ〉の第5弾。圧倒的な存在感の公爵と儚げな娘の取り合わせは、さながら『美女と野獣』を彷彿とさせます。巻末には横浜国立大学の小宮正安教授による歴史解説コラム~ヒストリカルへの招待~第4話【天使か? 悪魔か? 「後見人」】が掲載されています。
  • 不遜な公爵の降伏
    2.0
    つらかった白い結婚が終わりを告げ、今また降りかかる、いわれなき責め。 社交界の貴婦人は誰もが、伯爵未亡人マライアを見て眉をひそめる。彼女は5年前に親ほども年上だった夫が亡くなってからというもの、妖艶な美貌を武器にあまたの愛人を作っているともっぱらの噂だった。そんな醜聞を信じた男が一人、マライアのもとを訪れた。ウォルフィンガム公爵ダリアンは端整な顔に蔑みの色を浮かべ、弟をたぶらかすのはやめろと一方的に彼女を咎めた。事実無根だわ! 本当の私は男性に愛されたことさえないのに……。だが、そうとは知らないダリアンの傲慢な責め口調に耐えきれなくなり、マライアは思わず彼の肩に手をやり、押しのけてしまう。すると、どうしたことかダリアンは息をのみ、その場で気を失った――。 ■蜜に群がる蜂のような花嫁候補たちをかわし、気の合う公爵仲間との絆を重んじる男たちを描く〈孤高の公爵シリーズ〉。第3弾となる本作は、互いに秘密を抱えたヒーローとヒロインの物語です。円熟の境に入ったC・モーティマーの、息もつかせぬ展開をご堪能あれ。
  • 夢に見たイブの日
    -
    『クリスマスは愛のとき』―エリーは弟トビーの取った行動に唖然とした。職場のパーティーに姉をエスコートしてほしい、と尊敬する上司パトリック・マグラスに依頼したのだ。パトリックにエスコートしてもらえたら、どんなにすてきだろう。でも、彼の厚意に甘えることはプライドが許さない。すぐさまエリーは断ったものの、翌週どうしても彼に頼らなければならない事態が生じて……。 『冬の恋物語』―病院で住み込みの雑役係をしているクローディアは苛酷な労働のため、ベッドに倒れ込む日々を送っていた。世話になっていた大おじが亡くなり、その家を相続した遠縁の男性に追い出されてしまったからだ。そんなある日、大おじの診察に訪れていた医師トマスから、クローディアは唐突に形だけの結婚を申し込まれた。「結婚すればきみは自由を、ぼくはよき友人を手に入れられる」 *本書に収録されている「クリスマスは愛のとき」「冬の恋物語」は、既に配信されている作品と同作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 奇跡を届けて
    -
    『過去からの誘惑者』ケータリングサービスを営むジェーンはある夜、ずっと避けてきた男、ガブリエルに出会った。三年前、理不尽な因縁からジェーンは彼の恨みを買い、以来報復を恐れ、髪の色も名前も変えてひっそり生きてきたのだ。ところがガブリエルは、ジェーンの正体には気づかず、花束を贈ったり食事に誘ったりとしきりに交際を求めてきて……。 『地上に降りた天使』 三人の子供に手を焼く男性ニックのもとに派遣された、天使のベス。子守をすることが使命だと思ったが、ひどく不幸せそうな彼を見て、自分は彼の心を救うために天上から遣わされたのだと気づく。ベスはニックの心に人間らしい感情をよみがえらせるが、いつしかある悩みをかかえるようになった。天使だというのに、人間のニックに恋をしてしまったのだ。 *現在、配信中の『過去からの誘惑者』と一部内容が重複しています。ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 高慢な公爵の誤算
    -
    冷酷非情な公爵はまるで優雅な野獣。わたしを怯えさせ、また魅了する……。 親友たちと杯を交わした帰り道、公爵ザカリーは謎のレディと出会った。黒いベールで全身を隠した彼女は重大な秘密を告げに来たと言い、世間が知らないはずの、彼の“影の姿”も知っているらしい。ザカリーの瞳に妖しく獰猛な光が宿った――危険だが興味深い娘だ。彼は抵抗する隙も与えず彼女を軽々と担いで屋敷まで運ぶと、みずからの寝室に連れていき、正体を明かすよう詰め寄った。すると、驚くことにベールの下から姿を現したのは、10カ月前、彼との婚約を破棄して異国へ逃げたジョージアナだった。あの生意気な小娘が今さらなぜ? ザカリーは冷酷にほくそ笑んだ。彼女が真の目的を白状するまで、しばらく籠の鳥にして楽しんでやろう。 ■結婚市場にあふれ返る花嫁候補には興味を示さず、気の合う仲間と紳士クラブに集う男たちを描く〈孤高の公爵シリーズ〉第2弾。冷酷非情な放蕩貴族として有名なホークスミア公爵が主人公の本作は、ある逆境に置かれた元婚約者とのドラマティックな再会物語です!
  • 不埒な貴族と籠の小鳥
    4.0
    世間知らずの小鳥は、堕天使の翼に守られる――人気作家C・モーティマーが贈る、可憐なリージェンシー! 公爵未亡人のジュヌヴィエーヴは、社交界にデビューしたばかりの少女のように胸をときめかせて舞踏会を楽しんでいた。18歳のとき、老公爵に売られるように結婚して以来、おぞましい生活を強いられてきたが、その夫が亡くなりようやく自由になれたのだ。紳士から慣れない賞讃を浴び、彼女が舞い上がっていると、ふいに冷ややかな声に制された。数多くの浮き名を流し、社交界の堕天使と呼ばれるベネディクト卿。彼はその紳士がジュヌヴィエーヴの目を盗んで薬を盛ろうとしていたことを暴露すると、辛辣に彼女の不注意を非難した。■ハーレクイン・ロマンスでおなじみの人気作家キャロル・モーティマー、待望のヒストリカル長編が登場! ヒロインは、18歳で家族のために老公爵との結婚を強いられたジュヌヴィエーヴ。つらい結婚生活ののちに未亡人となった彼女は、ロンドンで暮らし始め、まるでデビューしたての娘のように華やかな社交界に胸をときめかせます。そこで社交界の“堕天使”の異名を持つベネディクトに目をつけられて…。ジュヌヴィエーヴを“経験豊富な未亡人”と思い込んで近づいたベネディクトが、ジュヌヴィエーヴの純真さや警戒心のなさにうろたえる姿が見物。笑いあり、涙あり、刺激的なラブシーンあり、の著者渾身の一作です。関連作『悪魔公爵と一輪のすみれ』と合わせて、華麗なリージェンシーの世界にどうぞ。

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