検索結果

  • 薔薇色の明日
    完結
    5.0
    吹雪の日、メグの勤める病院に赤ん坊を抱いた男性ゼインが駆けこんできた。鉄道のエンジニアである彼は、線路の点検中に捨て子を見つけ、大雪の中走ってきたという。治療の間、赤の他人の子にもかかわらず懸命に見舞うゼインの姿に、メグは心惹かれずにはいられなかった。ダメよ。子供を産めない体の私が彼に恋しては…。ところが赤ん坊の退院が近づいたある日、ゼインは里親になることを決めたと告げ…さらにメグに、結婚して母親になってくれないかと提案して!?
  • 百万分の一の奇跡【ハーレクイン文庫版】
    5.0
    【可愛さあまって憎さ100倍~想定外の恋、愛の再燃~】 激しく愛し合ったあと知った、夫の裏切り。 身ごもったのは、愛をくれない夫の子。孤児院で育ったアシュレイは、子だくさんの家族が夢だった。 最愛の男性コードと出会い、幸せな結婚をしたが、 彼との間に子どもを持つのは不可能だと告げられ、絶望する。 折も折、夫が浮気をしている決定的な現場を見てしまい、 打ちのめされたアシュレイはついに家を飛び出してしまう。 そんな混沌の最中、奇跡的な妊娠を知った――。 8カ月後、突然コードから電話がかかってくる。 彼は病院からだと告げ、衰弱しているかのような声を絞り出して、 君に会いたい、と言う。アシュレイはたまらず電話を切ったが…… *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 真実は言えない
    完結
    5.0
    事故を起こし、記憶喪失になったトレーシー。3か月経って、やっと自分の家族のことを思い出したところに夫と名乗る男性ジュリアンが現れる。決して思い出したくなかった、彼とは離婚したはずなのにどうして!? 医者の話ではまだ離婚は成立しておらず、彼の了解がなければ退院することもかなわないという。彼女は離婚をもう一度申し入れるためにジュリアンと話し合いにのぞむも、彼は1か月だけ一緒に住むチャンスが欲しいと言ってきて…!?
  • 数億分の一の授かり物
    完結
    5.0
    医師ベンがこの町に戻ってくる…!? 田舎町で看護師として働くエミリーは驚愕した。3年前、エミリーは彼と熱烈な恋に落ち子供を授かった。けれど妊娠を告げるとベンは彼女を嘘つきだと決めつけ、「他の男の子供を押しつけるな」となじったのだ。それなのに…いったいどんな顔で会うつもりなの? ところが再会したベンはエミリーの子供を見るなり顔色を変え、話を聞いてほしいと告げてきた。拒絶しようとするエミリーだが、思いがけない事実を打ち明けられ…?
  • 御曹子のプロポーズ(カラー版)
    完結
    5.0
    マロリーは化粧品会社の重役を務めるキャリアウーマン。休暇でリスボンを訪れたその日、海で溺れかけた少女を助け、少女の父ラファエルと出会う。彼は名家ダフォンソ家の当主で、見るからに傲慢で威圧的、しかも…信じられないほど美しい。娘の世話役を探していた彼は、マロリーがその役をひき受けることになると、結婚を強要してきた。プロポーズの言葉は「僕の女になれ」――マロリーは言葉を失うが、あまりにも魅力的な彼の申し出を無視することができなくて…?※この作品はオリジナル版に着色したものとなります。
  • 路地裏の伯爵令嬢
    5.0
    15歳―恋をした。17歳―すべてを捧げた。25歳の私は、もうあなたの知っている私じゃない。ロレイン・ヒースが紡ぐヴィクトリアン絵巻  レディ・ラヴィニアは3カ月前、自らの結婚式から逃げだし、すべてを捨てた。今は名を変え、修道院でつぎだらけの服をまとい、貧民街の子どもたちを救う活動に身を捧げている。危険と隣り合わせの日々の中、その夜も彼女は言いがかりをつけられ囲まれていた。そこへ突然、聞き覚えのある声が響く。危険で甘い、忘れもしないあの声。現れたのは、ラヴィニアの人生を狂わせた初恋相手フィンで……。
  • 大富豪と遅すぎた奇跡
    完結
    5.0
    私は愛されることもなければ彼のふさわしい妻にもなれない…。失意を胸に、夫である大富豪レアンドロスのもとを去ったケリー。ところが彼女のお腹には待望の赤ちゃんが。たとえ離婚することになったとしても夫にこのことを伝えなければ! 決心してレアンドロスの会社を訪れるケリーだが、現れた彼の亡き前妻の妹に残酷な言葉を告げられる。「あなたの出番はもうないのよ」…ああ、夫の心はすでに彼女のものなの? 涙をこらえ、妊娠を告げるケリーにレアンドロスは?
  • イタリア大富豪と小さな命〈モンタナーリ家の結婚 I〉(カラー版)
    完結
    5.0
    生まれたての赤ん坊を抱きしめるヴァレンティーナ。ただ一度の過ちで身ごもった子だけれど、ひとりで立派に育てていこうと心に決めた。でも、その数か月後に、我が子ではないと知らされるとは…! ほぼ同時刻に生まれた子と取り違えられたというのだ。相手の赤ん坊の父親ジョヴァンニは離婚したばかりで、彼もひとりで息子を育てていた。実の親のもとに戻されたが、泣きやまない赤ん坊たち。困り果てたジョヴァンニは、ヴァレンティーナに一緒に暮らそうと提案して…。※この作品はオリジナル版に着色したものとなります。
  • 公爵と裏通りの姫君
    5.0
    ドレスがなくても、貧民街育ちでも、いつだってあなたがわたしを王女様にしてくれる。珠玉の語り部、L・ヒース新刊! 第9代ソーンリー公爵の命の灯は、暴漢の手によって消されようとしていた。逃げた花嫁を追い、貧民街になど足を踏み入れたせいだ。運命を呪う公爵だったが、颯爽と現れた男性に救いだされ、手厚い看病を受ける。目覚めた公爵の瞳に飛びこんできたのは、あるはずのない胸の膨らみ――そう、恩人ジリーは女性だったのだ。治安の悪い場所で働くため、幼い頃から女性らしさを拒絶して生きてきたジリーは、今も男装を貫いている。しかし、男物のシャツでは隠しきれない可憐さと、意外にもうぶな一面が、公爵の男の部分を刺激して……。
  • 命のかぎりの愛を
    5.0
    あの日、彼は私とお腹の子を捨て、私は彼への恋心を、捨てた……。 エイミーはギリシアの島に、幼いわが子を連れてきた。恋人だった外科医ニコに子どもは欲しくないと言われ、別れて独りで産んで、看護師を続けながら育ててきただいじな息子だ。流産したと思っているニコは、その存在さえ知らない。これは、父親の顔も知らない子と学校でいじめられた息子に、パパはギリシアの人だと話し、その地でルーツを感じてもらう旅だった。まさか、そこでニコ本人と、偶然の再会を果たすとは思いもせずに。幼い心はただでさえ傷ついているのに、もしもまた拒絶されたら……。息子を守りたい一心で事実をひた隠しにするエイミーだったが、皮肉にも、9年ぶりに会うニコとわが子は、あまりにも生き写しで―― ■2017年、惜しくもこの世を去った名作家による、涙あふれる感動作をお贈りいたします。別れる前、ニコに知らせた流産は双子のうちの一人だけで、もう片方の胎児はお腹の中で無事に生きていた――そんな奇跡が生んだ、シークレットベビー&運命の再会の物語!
  • 名目だけの花嫁
    完結
    5.0
    ウエディングドレスが着られるなんて夢みたい。クリスティーナは美しく変身した自分の姿に胸を躍らせた。みにくいアヒルの子とあだ名され、親から冷たく遠ざけられてきた自分に結婚なんて無縁だと思っていたのに。しかも相手はずっと憧れていた男性…アレンチア国の皇太子アントニオ。私の役目は彼の妹のスキャンダルから国民の目をそらすため彼の名目上の花嫁になること。偽りの結婚なんだもの、彼に愛してもらえるはずがないとわかっているのに…なぜ苦しいの…?
  • 春が訪れる前に
    完結
    5.0
    初恋の人ゲイブから契約結婚を申し込まれたステファニー。彼の目的は、議員の父親の選挙運動を夫婦で支えて、跡継ぎにと期待する父親に対して秘密の計画をカモフラージュすることだった。ステファニーは、結婚すれば普通の夫婦になれるはず…と夢見て契約を受け入れた。しかし、結ばれぬまま約束の1年がすぎ、ゲイブは行き先もつげず彼女のもとを去っていった。絶対、愛しい彼を取り戻すわ! ゲイブを追いかけてステファニーがたどりついたのは、彼の経営する牧場で…!?
  • ホリー・クロスの雪
    完結
    5.0
    獣医のエマは、犬の検診でホリー・クロス修道院へ向かうが山中の吹雪に足止めされてしまう。雪景色にエマは、2年前失踪してしまった恋人ラウールを思いだす。彼と出逢ったのは雪山。出逢ってすぐに恋に落ちて結婚の約束をした。しかし彼は、結婚式当日姿を消してしまい…。思いに沈んでいると修道院の神父に助けられるが、その顔は失踪した彼とうりふたつ! 彼は、私が愛したラウールなの!? しかし、別人のように冷たい――真実を知るためエマはひとり彼を追いかける。
  • 御曹子のプロポーズ【ハーレクイン・セレクト版】
    5.0
    仕事ひとすじの生き方に疲れ果て、マロリーはポルトガルのリスボンにやってきた。そこで出会ったのは、ラファエル・ダフォンソという男性。王家の血を引く名門貴族で、この国でも指折りの実業家だという。ラファエルの妻は出産後すぐに亡くなり、以来10年、彼は一人娘アポロニアのみに愛情を注いできた。ふとした偶然でその娘の命を救ったことがきっかけとなり、マロリーは彼から強引に結婚を申し込まれる。だが彼女に求められているのは妻の役目ではなく、娘の養育係としての務めだけだった。■はじめから運命的に惹かれ合っていたのに素直になれない――そんな二人にかわいい天使が矢を放ち……という、レベッカ・ウインターズらしいハートフルな物語です。ナニーから妻への階段を上るシンデレラ・ストーリーをお楽しみください。 *本書は、ハーレクイン・リクエストから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • イタリア大富豪と小さな命〈モンタナーリ家の結婚 I〉
    完結
    5.0
    生まれたての赤ん坊を抱きしめるヴァレンティーナ。ただ一度の過ちで身ごもった子だけれど、ひとりで立派に育てていこうと心に決めた。でも、その数か月後に、我が子ではないと知らされるとは…! ほぼ同時刻に生まれた子と取り違えられたというのだ。相手の赤ん坊の父親ジョヴァンニは離婚したばかりで、彼もひとりで息子を育てていた。実の親のもとに戻されたが、泣きやまない赤ん坊たち。困り果てたジョヴァンニは、ヴァレンティーナに一緒に暮らそうと提案して…。
  • 古城が呼ぶ愛【あとがき付き】
    完結
    5.0
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】ローラは一族が興したカリフォルニア屈指のホテルチェーンに勤めていた。一族の教えどおり恋もせず仕事に打ちこむ毎日。そんな彼女の前に、突然見る者を惹きつけてやまない美しい男性が現れた。しかし彼は、あろうことかローラに憎しみと蔑みのまなざしを向けてきた。ニコラ・ヴァルフォールと名乗る彼は、南フランスから20年前に決別した祖母の遺言を知らせに来たと言う。が、導かれるように南フランスへ向かったローラには、つらい運命が待ち受けていて…。
  • 奇跡を宿したナース
    5.0
    わたしを蔑む彼とこの小さな息子に、どんなつながりがあるというの? やむなき事情から人工授精で匿名者の子を身ごもったハリエットは、人里離れた浜辺を一人で歩いているときに産気づいてしまった。たまたま通りかかった外科医の男性に救われるも、母子ともに命の危険にさらされた状況で意識が混濁し、ハリエットはそのときのことを覚えていなかった――命の恩人であるそのハンサムなドクターの顔さえも。彼は駆けつけた救急隊に母子を託し、名乗りもせずに立ち去った。2年後、ハリエットは看護師として復帰し、同僚に温かく迎えられるが、ただ一人、新しい外科医長のパトリックだけはつらくあたるのだった。いったいどうして、彼はわたしをこんなにも蔑むの……? ■新しいボスが、まさか我が子を取り上げてくれたドクターとは知らないハリエット。一方、彼女を我が子の父親が誰かもわからない身持ちの悪い女性と思いこむパトリック。心がすれ違うなか、それでもパトリックはハリエットの息子に何か絆のようなものを感じ……。
  • 愛のシナリオ
    完結
    5.0
    「涙のあとを隠して、最後の演技よ」亡き伯母の勧めで、テレビドラマに出演し人気を得ていたリースは、女優を辞めることを決意した。ドラマのなかの相手役、アレックスに本気で恋をしてしまったからだ。何度キスをしても、抱きしめられても収録が終われば虚しさだけが残る――そう、彼には秘密の恋人がいるからだ。それに役者同士の恋愛なんてうまくいかない。そう心に決め、笑顔で立ち去ろうとした彼女を、アレックスは頼みがあると強引にひき止め…!?
  • 殿下に捧げる初恋〈青き海のプリンスたち〉
    完結
    5.0
    父が護衛隊長を務める宮殿で暮らし始めた12のときから、アビーは皇太子ヴィンチェンツォを密かに慕ってきた。けれど皇太子は由緒正しき家柄の妃を迎え、彼女の初恋は永遠に封印されたはずだった。しかしアビーは今、複雑な想いを抱えていた。子宝に恵まれぬ皇太子夫妻の代理母として、彼の子を身ごもっていたから。不幸にも、妃は不慮の事故で亡くなった。彼のために、私に何ができる? アビーにできることは、友人としての慰めとお腹の子を無事に産むことだけだったが…。
  • 幸せを呼ぶ王子
    5.0
    『幸せを呼ぶ王子』―教師のクリスティンは、両親を亡くしたショックで視力を失った姪のソニアを引き取り、育てていた。クリスマス間近のある日、広告のモデルに選ばれたのが縁で、ソニアが北欧の美しい国フリージアの王宮に招待された。クリスティンも同行し、謁見の席で二人は王子エリックに出会う。クリスティンは叶わぬ恋と知りつつも、ひと目で彼に心を奪われた。
  • プリンスの理想の花嫁探し
    5.0
    5歳の時父がサンフィリペ公室の専属運転手に雇われて以来、ダニエルはアダム王子に夢中だった。けれど身分違いの恋が実るはずもなく、いたずらに時は過ぎていった。そして、ついに恐れていた日がきた。アダムの花嫁探しが始まったのだ。彼は忙しい公務の合間を縫って、妃となるにふさわしい完璧な女性を求め、日夜、デートにいそしんでいるらしい。父の代理でアダムとデート相手の送迎を任されたダニエルは、生真面目な彼がデートに悪戦苦闘しているのに気づいて、内心ほっと胸をなでおろす。ところが、宮殿への帰り道、アダムは言った。今後のデートがうまくいくよう、君に指南役を頼みたい、と。■RITA賞ノミネート経験もある実力派作家サンドラ・ハイアット。サンフィリペ公国を舞台に描くロイヤルストーリー、『プリンセスの恋愛レッスン』、『プリンスの罪な誘惑』に続く最終話です。公位継承者アダム王子のハートを射止めるのは――誰?!

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  • ティアラは似合わない 取り替えられた運命 I
    5.0
    デリで働くキャロは将来自分の店を持つことを夢見ていたが、不幸にも勤め先は倒産し、婚約者からは捨てられてしまった。臨時雇いの職にありついて傷心を癒そうとしていたある日、寄宿学校時代の親友ロッティからメールが届く。ロッティはヨーロッパの小国モンリュースのプリンセスで、自由がないことと、皇太后からの縁談攻撃を普段から嘆いていた。今回のメールによれば、次期王位継承者であるフィリップとの縁談が、双方の意思とはまったく無関係に進められようとしているという。そこで、キャロはロッティから縁談をぶち壊す手助けを求められた。今すぐモンリュースに来てフィリップの恋人役を演じてほしい、と。■同じ寄宿学校出身のキャロとロッティは身分の差を超えた親友同士。ある日、二人はそれぞれ見知らぬ世界に足を踏み入れることに……。5月5日刊ではロッティの物語をお届けします。どうぞお楽しみに。
  • 砂漠にかかる月
    完結
    5.0
    広告代理店に勤めるナタリーは取引先の社長にしつこく言い寄られ困りきっていた。その夜もオペラに誘われ、ナタリーは友人のマーカスに助けを求めて恋人のふりを頼む。だが、現れたのはマーカスではなく、ひと目をひく風貌の見知らぬ男フリン。彼はまるで恋人のような抱擁をして、ささやいた。「君を助けにきた」
  • いけない口づけ
    5.0
    イタリア留学中のガービーは、同じく貧乏学生の友人から、自宅への招待を受ける。だが、実は彼は公爵家の後継者。彼女を婚約者として一族に紹介するために祝宴を開いたと知る。ただの友達だと思っていたガービーは愕然。しかも、彼の兄ルークには「公爵家の跡取りだと知って近づいたのか」と批難される。居丈高な態度をとりながらも熱い瞳で見つめてくるルークが、なぜか気になるガービー。しかし、彼は来月には司祭の宣誓をする決して恋してはいけない相手で!?
  • プロポーズの理由
    5.0
    もう子供が産めなくなるかもしれない・・・。 治療に専念するため、会社を辞める決意をしたアンドレアは、社長ゲイブのオフィスを訪れた。 しかし、そこで社長から提案されたのは、パリ出張の同行だった。最後の思い出にと依頼を受け、パリへ向かったアンドレアだったが、出張先でなぜか社長に突然プロポーズされて・・・!?
  • 運命の訪れ 王宮への招待
    5.0
    妹が父親のわからない息子を出産後すぐに亡くなってから十二年。ダレルは妹の遺児フィリップを父親に会わせてやりたい一心でついにその男性を捜し当てた――ヴァレダー州国の国王アレックスを。アメリカの一市民であるダレルが会えるわけもない相手だったが、アレックスが妹のもとに残した指輪が証拠となり、対面がかなった。フィリップの写真をひと目見て我が子と認めた彼から城に招待され、ともに過ごすうちにダレルはアレックスに惹かれている自分に気づく。かつて妹が恋した男性、そして王でもある彼に思いを寄せるなんて。しかも彼はまもなく別の女性との結婚式を控えているというのに。ダレルの心は揺れるばかりだった。★ハーレクイン・イマージュの人気作家たちが毎月お届けしている〈王宮への招待〉も、ご好評のうちに四話目を迎えました。今月は数々の受賞歴を誇るレベッカ・ウインターズがヨーロッパの小国を舞台に、国王とアメリカ人女性の恋を描きます。★
  • サンタクロースは来てくれる?
    完結
    4.8
    住み込みのナニーとして雇われたエマ。母がいない6歳の双子はかわいらしいが、父親の医師アダムは厳格で、見えない壁があった。子どもたちと飾りつけたリビングを見てアダムはなぜか激昂する。「我が家はクリスマスを祝うつもりはない」実はエマにとってこれは最初で最後の冒険だった。ずっと治療してきた難病の検査が年明けに待っている。結果が悪かったらもう治療するお金は残っていなかった。絶望に踏みにじられ、秘密をもつふたりは“希望”を信じることができる?
  • イタリア大富豪と日陰の妹〈モンタナーリ家の結婚 II〉
    完結
    4.8
    幼い頃から華やかで愛嬌のある双子の姉デーアにコンプレックスを抱いていたアレッサンドラ。学生時代には将来を約束した恋人が姉にあっさり心変わりし、以来、彼女はひたすら地味に真面目に勉学に励んできた。そんなある日、理想の王子様を絵に描いたような男性リニに、実家の玄関で声をかけられ、一瞬で心を奪われる。ところが、ほどなく姉の方が先に彼と出会っていたことがわかり、アレッサンドラの淡い恋はもろくも砕け散ったかに思えた…が、リニが選んだのは!?
  • 月の砂漠の花嫁
    完結
    4.7
    ローレンは砂漠の国アル・シャフィークに旅立った。そこは、かつて亡き祖母が若い頃国王と秘密の恋に落ちた場所。その国王から贈られたという祖母の形見のメダリオンを携えて、砂漠を進むローレンだったが、突如砂嵐に見舞われてしまう。目覚めると、そこは王宮の寝室だった。ローレンを助け出してくれたのは、国王に仕えているというラフィ。どこか高貴なオーラをまとうハンサムな彼に、ローレンの胸はざわついた。だが彼は、なぜか深く鋭いまなざしを向けて…!?
  • 公爵令嬢と月夜のビースト
    4.5
    ロレイン・ヒース史上最高傑作!!心優しき野獣が愛してしまったのは、メイフェアを追われた公爵令嬢。一人で生きていくため、淑女は“誘惑のレッスン”をこいねがい……。 反逆者の父のせいですべてを失った公爵令嬢アルシア。貧しさにあえぎながら酒場で働く日々の中、ある男性が現れる。2メートル近い長身、長い黒髪、不埒な者に即鉄槌を下す荒々しさで“野獣”と恐れられるビーストは、黒曜石のような瞳をひたと据え、突然彼女に提案した。所有する娼館の女性達に淑女教育を施してほしいと。驚きつつもアルシアは答えた――「それなら、私には誘惑の作法を教えて」
  • 秘密の絆
    完結
    4.5
    看護師のアビーは、トムを愛していたが別れを選ぶ。不慮の事故で両親を亡くした彼女は、救急の現場で危険な任務に進んで飛びこむ彼を見ていられなかったのだ。身ごもっていることに気づいた彼女は、ひとりで産み育てることを決意し6年の月日が経った。アビーの暮らす島が大きな地震に見舞われ、どこからか救助隊の声が聞こえる…まさか、この声はトム!? あの頃と変わらない威厳のある声! 心乱されながらも、アビーは“秘密”を守りとおすつもりでいたが――。
  • 富豪伯爵と秘密の妻 メイド物語 I
    4.5
    身を落とした悲運のメイドの前に、疎遠だった伯爵の夫が現れた! 父が莫大な負債を残して急逝したため、エマは夢をあきらめ、メイドとして働きながらこつこつ返済している。ロンドンの高級住宅街にある屋敷でのパーティに派遣された夜、ずっと音信不通だった最愛の男性の姿を目にし、彼女は息をのんだ――ああ、あれはレッドミンスター伯爵ジャック・ウエストウッド!6年前に渡米し、今や世界的企業の社長となった彼が、なぜここに?激しく動揺したエマは派手な失態を演じてしまい、烈火のごとく怒った屋敷の主人に乱暴されそうになる。すると、突然ジャックが現れ、威嚇するように言い放った。「僕の妻に、手を出さないでくれないか」 ■〈メイド物語〉は、富裕な顧客向けにメイドを派遣する会社で働く4人の女性たちのロマンスを作家競作で描く華麗なミニシリーズ!1話目は『獅子と醜いあひるの子』で颯爽と日本デビューを果たしたクリスティ・マッケランが愛の復活の物語をお届けします。
  • ハーレムの無垢な薔薇
    4.5
    無垢なレディが囚われたのは、砂漠のプリンスのハーレム! シーリアは英国随一の政治家である父親が決めた縁談に従った。“おまえは妹たちほど美人ではないのだから、わたしの見込んだ男と結婚するのが間違いない”と言われて。けれど、初夜から3カ月過ぎても、夫は肌を重ねようとはしない。そんななか、夫の仕事でアラビアの王国に渡ることになったシーリア。恐ろしいことに到着早々、夫は砂漠で賊に襲われ、非業の死を遂げた。そしてシーリアにも危険が迫ったときだった――まるで魔法のように現れ窮地を救ってくれたのは、伝統的な白いローブ姿の男性。気を失った彼女はしかし、目覚めるやいなや驚愕の事実を告げられる。そこは砂漠の王国、アカディズの宮殿。シーリアは、シーク・ラミズのハーレムに囚われてしまったのだ! ■彩り豊かな表現力と、官能的なラブシーンで読者を魅了するマーガリート・ケイ。砂漠の地で花開く、英国の薔薇と傲慢なシークの恋をご堪能ください。本作は「シークの愛の奴隷」に続く関連作です。
  • 恋のプリンセス〈王宮の恋人たちII〉
    完結
    4.5
    「私は大きくなったらディゾと結婚するの!」カステルマーレ公国の王女レジーナは、10歳の頃から宮殿庭師の息子ディゾに片想いをしている。しかし彼女が26歳になった今、身分の違うふたりは会うことすらほとんどできなくなっていた。そのうえタブロイド紙は〈レジーナ王女が他国の王子と結婚間近!?〉という嘘だらけの記事で賑わう始末。このままじゃこの恋が実るわけないわ!!レジーナは一大決心をし、真夜中にディゾの家に忍び込む計画をたてるのだが--!!?
  • 大富豪と望まれぬ娘
    完結
    4.3
    生まれてすぐ母親に捨てられたペネロープは、恋に生きて身を滅ぼした母と同じ轍を踏まないよう仕事に打ち込んできた。そんななか、重要な顧客の結婚式を成功させるため、世界的企業に助けを乞う。すると奇跡的にCEOラルフ・エドワーズが結婚式の花火ショーをプロデュースしてくれることになった。そうして結婚式当日、クライマックスのショーが終えると、感極まったペネロープはラルフと熱いキスを交わしたうえに、魅力的な瞳に抗えず、一夜をともにしてしまい…?
  • ハッピーエンドの続きを
    完結
    4.3
    「僕を覚えているかい?」電話口から聞こえる声にステラの体は凍りつく。テオ! 6年前、親に交際を反対されていたステラとテオは妊娠を機に駆け落ちを約束した。だが約束の日、彼は現れなかった。愛しあっていると信じていたのに…。今になって、息子のことで話したいというテオに困惑しながらもステラは彼と再会する。以前よりも魅力を増した彼の姿を目にしたとたん、胸が高鳴ってしまう。ああ、ひどい人だとわかっているのに、ときめくなんて――!
  • クリスマスの幸せ星
    4.3
    クリスマスの星は、きっと幸せの星なんだ―― 読み応え120%の心に染みいる物語は、C・ケリーの真髄。 1812年――ローラ・オルティスの人生は18歳にして突如、天国から地獄に変わった。名高い会計士だったはずの父親が横領と町の人々への詐欺の罪で捕まったのだ。彼女に対する世間の態度は一変。屋敷も家財道具も奪われたローラに優しい声をかける者はなく、彼女は自身の下着までもが売られる悪夢に打ちひしがれながら、辛辣な蔑みに耐えるほかなかった。そんなローラに手を差し伸べたのは英国軍医トーマス。長身で気高き名医は、すべてを失ったローラを救うため結婚を申し込み……。3世代に渡り、ある一族の奇跡を描いた珠玉作。■ロマンス界で最高権威とも言われるRITA賞を2度受賞し、数いる作家の中でも「もはや別格の存在!」と評されるカーラ・ケリー。そんな彼女の、心の奥底にまで沁みこむクリスマスストーリーをお届けします。本作は、3世代に渡ってある一族を描いた物語。1812年を舞台にした「英国軍医のウエディング」で幕を開けます。王室会計士の父親が詐欺を働いたため、尊敬されていた立場から、一気に街の嫌われ者になってしまったローラ。打ちひしがれるローラを見かねた英国人医師トーマスは“結婚”という形で彼女を救おうとし…。さすが史実に詳しいカーラ・ケリーだけあり、本作には実在した歴史上の人物も出てきますので、そんなところにも要ご注目。訳者のさとうさんも「ほろりと来た」と語るようにひしひしと胸を打ちながらも、随所にユーモアが垣間見える、オススメの1作です。クリスマス独特の神聖な空気感を、どうぞ読みながら肌で感じてみてください。
  • イブの口づけ【分冊】 1巻
    無料あり
    4.0
    最高のクリスマス・イブにしてみせるわ! 母に会社のパーティー準備を頼まれたアニーは大はりきり。憧れの社長御曹司デイビッドに一人前の女性として見てもらえるかもしれない。期待に胸をふくらませるアニーに、手伝いを申し出たのは副社長のミッチ。危険なプレイボーイで、いつも彼女をからかう彼がアニーは大の苦手。それなのにパーティー当日、やどりぎの下でキスをされ、アニーの胸は熱く高鳴ってしまう。どうして!? 私が好きなのはデイビッドのはずなのに…。

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  • 天使の笑みをもう一度
    完結
    4.0
    白血病の姪が助かるかもしれない…! 看護師のベスは、ひとりで娘を産み育てていた亡き妹の遺品から、姪の父親とおぼしき男性の連絡先を見つけた。彼が娘を認知し、骨髄ドナーになってくれれば…! ところが必死の思いでかけたベスの電話は用件を告げる前に、にべもなく切られてしまう。落胆するベスだがその直後、勤務先の診療所にセクシーでハンサムな新任の医師が現れた。彼の名前を聞きベスは驚愕する。アダム・ナイト…あなたが姪の父親だというの!?
  • 午前零時の公爵夫人
    4.0
    貞淑なレディが破滅をまぬがれるたったひとつの方法は、今すぐ跡継ぎをつくることだけ――ロレイン・ヒースが紡ぐ、めくるめくヴィクトリアン絵巻 セレーナは今、すべてを失おうとしていた。公爵である夫が急逝し、子供がいない彼女は領地や爵位を返上しなければならない。兄妹をたった一人で養ってきたセレーナに残された道は、今すぐ“跡継ぎ”をつくることだけだった。夫以外を知らない彼女は、慣れない誘惑の作法で、ある裏通りの住人に近づく――罪深いほどの魅力で女たちを虜にしてきた、悪名高きエイデン・トゥルーラヴに……。
  • 戦火に燃えて
    4.0
    一八一五年、ベルギー郊外で戦争の火ぶたは切って落とされた。世に言うワーテルローの戦いである。皇帝ナポレオン率いるヨーロッパの最強部隊を迎え撃つのはウェリントン公き麾か下のイギリス軍だ。ジェンナは戦場にいた。負傷した兵士の看病にあたるためだ。不意に見覚えのある青年将校の姿が目に入った。アンソニーだわ!熱い過去の記憶が呼び覚まされ、彼女は転がるように彼のもとへ駆け出した。★ゴールデン・ハート賞受賞作家ジュリア・ジャスティスの作品をお届けします。『馬上の密会』(HS-204)でヒーローをつとめたティーガン・フィッツウィリアムズも登場しています。★
  • 月の砂漠の花嫁【7分冊】 1巻
    無料あり
    4.0
    ローレンは砂漠の国アル・シャフィークに旅立った。そこは、かつて亡き祖母が若い頃国王と秘密の恋に落ちた場所。その国王から贈られたという祖母の形見のメダリオンを携えて、砂漠を進むローレンだったが、突如砂嵐に見舞われてしまう。目覚めると、そこは王宮の寝室だった。ローレンを助け出してくれたのは、国王に仕えているというラフィ。どこか高貴なオーラをまとうハンサムな彼に、ローレンの胸はざわついた。だが彼は、なぜか深く鋭いまなざしを向けて…!?

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  • 終わらない片思い
    4.0
    愛なき結婚と人は言う。ならば、この胸のうずきを何と呼ぶの? 21歳のランツァは幼なじみの婚約者を事故で失った。親が決めた結婚から解放され、心の中で密かに安堵していたある日、運命は再び強いられる。亡き許婚の兄ステファノと結婚しろというのだ。しょせん、私は政略結婚の道具。自由に生きる権利はないのね……。病を患う父を喜ばせたい一心で、ランツァはその命令に従った。1年後、結婚式でようやくまともに顔を合わせたステファノは、昔と変わらぬ端整な容貌に大人の魅力をまとい、眩しいくらいだった。そう、ランツァは幼き日から、本当はこの兄のほうが好きだったのだ。だが、人知れず頬を染めるランツァに、ステファノは事務的に告げた。これはあくまでも形だけの結婚で、寝室は別だと。 ■人気作家がきらめく真冬のヨーロッパを舞台に描く、ゴージャスなラブストーリーをお楽しみください。可憐で健気なヒロインを、思わず応援したくなります!
  • プリンスの贈り物 ハーレクイン・ディザイア傑作選
    4.0
    身に覚えのない妊娠――相手は、思いがけない人だった! ニコルは打ちのめされた気分で病院をあとにした。妊娠……。もう何年も男性のベッドに近づいてすらいないのに。いつ? どうして? もしそんなことがあったとしたら、疲労とシャンパンとで記憶のないクリスマス・パーティしかない。つまり相手は、会社でいつも会っている誰かということになる。動揺し、出社後も優れない顔色のニコルを見て声をかけたのは、半年前から一緒に働いている、やり手のミッチだった。ずば抜けてセクシーだが、なぜかニコルを苛立たせる彼が、お腹の子の父親ということはありえない。そこで、体調が悪いのは妊娠のせいだと漏らすと、彼は色を失い……。 ■“ハーレクイン・ディザイア傑作選”より、RITA賞をはじめ数々の受賞歴を誇る実力派作家J・グリーンのヒット作をお届けします。まるで覚えていない一夜の恋を経て、小さな命を身ごもったニコル。そうと知ったミッチとの関係は、いったいどのような展開に!? *本書は、ハーレクイン・ディザイアから既に配信されている作品のハーレクイン・ディザイア傑作選となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 悪魔に捧げた純愛
    4.0
    結婚や妊娠を望む相手とはつき合わない。5年前、彼はそう言って去っていった……。 夫の葬儀の日、クリスティンはアナトールの訪問を受けた。夫の甥で、一族が率いる企業帝国のCEO、そして――元恋人。彼は私に、伯父を結婚の罠にかけた金目当ての女と、容赦ない言葉を浴びせるに違いない。けれど5年前、余命僅かな彼の伯父と結婚したのは、生まれてくる子に、家と家族を与えるため。アナトールに捨てられたあと妊娠を知って、途方にくれていたとき、形だけの結婚を提案されたから。でも、その事実はアナトールには知られたくない……絶対に。 ■母の看病で恋に無縁だったヒロインは、恋におちた大富豪との夢のような日々から一転、どん底へ。やがて訪れた皮肉な再会は……。健気なヒロインと傲慢なヒーローのジェットコースター・ロマンスの名手、J・ジェイムズが綴る珠玉のシークレットベビー物語!
  • 恋も愛も知らないまま
    4.0
    情熱に身を任せる喜びを初めて知った夜。忘れられなかったあの人が今、ここにいる。 「ザンダー……」アラナは友人の招待で訪れた由緒ある邸宅で、苦い一夜の恋の相手と再会した。1年前、襲われかけたところを助けてくれたハンサムな実業家、ザンダーの魅力に抗えず、彼のペントハウスで純潔を捧げた。けれど翌朝、身分違いの恋が怖くなって逃げ出したのだ。まさか彼が覚えているはずもない。1年前に彼の寝室から逃げ出した、臆病な娘のことなど……。ところが、巨万の富を持つ彼はアラナが勤める会社を買収し、あろうことか新しい上司として赴任してきた! ■2017年11月に惜しまれつつ亡くなった、ハーレクイン・ロマンスの大人気作家サラ・クレイヴンの遺作をお贈りします。ドラマチックかつ流麗な筆致で描かれる、ヒロインの愛と哀しみ、そして熱情。世界中の読者を魅了した実力派の逸作をご堪能ください。
  • 小さなラブレター
    4.0
    小さな手紙に落とした涙は、大きな愛の呼び水となり……。 〈ママが死んでしまってそばにいないから手術はこわいけど、手術でぼくの頭痛をなくして、パパをまた幸せにしたいです〉病を持つ少年の手紙を読んで、慈善財団で働くギャビは胸がつまった。少しでも心の支えになりたい一心で少年を訪ねると、そこは、世界的な富豪一族の当主ルカ・ベレッティーニの家だった。父親であるルカは不在で、ギャビは幼い息子とその祖母に迎えられ、少年がしばしでも病を忘れられるよう楽しい時を過ごした。ただ、この子の手紙のことはルカには秘密と祖母に釘を刺される――いつも不幸せそうだと息子に思われていることを知れば傷つくから、と。だが翌日、少年と同じ黒髪碧眼の大富豪が、突然ギャビの職場に現れた! ■実は流産経験を持つヒロインは、母を亡くした少年の気持ちが痛いほどわかり、知らず知らずのうちに魅力的な父子の人生に深入りしていきますが……。思わず涙こぼれる感動作を、HQイマージュを代表する大御所作家レベッカ・ウインターズが書き上げました。
  • シチリア、愛のめざめ
    4.0
    愛に恵まれない花嫁は逃げ出した。まだ見ぬ運命の人が待つほうへ―― トゥッチアには16歳のときに両親が決めた許婚がいた。相手は裕福だが、冷酷で計算高く、女好きの中年伯爵。9年後の結婚式の前日、彼女はかねてより計画していた逃亡を決行した。トゥッチアの失踪は世間を騒がせ、警察の捜索も始まったが、彼女に同情した伯母の助けによりシチリアの知人宅にかくまわれる。夜分、暗闇で何者かにぶつかり、たくましい腕に抱きとめられた。その正体は、家主の息子で大富豪のチェーザレ・ドナーティ。恥ずかしさに部屋へ駆け戻ったトゥッチアは、なぜか胸騒ぎを覚えた。一方、チェーザレは彼女が新聞を賑わしている女性だと気づいて、勝手知ったるミラノの古城へ彼女を連れ去ろうと一計を案じ……。 ■ハーレクイン・イマージュを牽引する大御所作家R・ウインターズが贈る、イタリア大富豪と逃げ出した花嫁のみずみずしい純愛物語。シチリア、ミラノなどロマンティックな舞台にたっぷり浸れます。『銀の瞳の公爵』と『ギリシアのすみれ色の花嫁』の関連作です!
  • 愛を覚えていて【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
    4.0
    カルは髭を剃りながら、妻と愛し合った甘い余韻に浸っていた。ダイアナとの暮らしは幸せに満ちている。子供に恵まれないことを除けば。突然鳴り出した電話が、彼を現実に引き戻した。病院の緊急治療室からだ。ダイアナが通りで転倒して頭を打ち、運び込まれたという。おまけに、赤ん坊も一緒だと。いったい何があったんだ? ダイアナはほんの30分前に家を出たばかりだ。それに、なぜ赤ん坊が一緒なのだろう。病院に駆けつけたカルを、妻はおびえた目で迎えた。愛する妻は、夫のぼくが誰だかわからないのか……。そればかりか、自分の助けた赤ん坊を我が子と思い込んでいたのだ。 ■ベスト・ブック・オブ2000と題して、この年に最も話題を呼んだ傑作をお贈りします。今も絶大なる人気を誇り活躍中の大御所作家、レベッカ・ウインターズ。悲しみを忘れた記憶喪失の妻と彼女を守る夫、捨てられた赤ちゃんの3人の絆を描く感動作です。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • スペインの熱い夜
    完結
    4.0
    ローラは旅先のスペインで運命的な出会いをした。めまいがするほどハンサムな彼は、アンダルシアの大富豪ルイス・デ・リベラ。ふたりは一瞬で恋に落ち、結婚…幸せはずっと続くと信じていた。が、そんな時、ローラが彼に告げられずにいた忌まわしい過去を暴かれてしまう。ボーイフレンドに襲われたこと、そのことで彼女の父が高額な慰謝料を請求したこと。すべてを知った彼の冷酷な言葉に傷つき別れを告げたのに2か月経った今、愛してもない私の前に現れたのはなぜ?
  • 砂漠の魔法に魅せられて
    4.0
    母国の女性を娶るのが彼の定め――愛を夢見た私は、愚かなシンデレラ。 介護施設にいる母を見舞う生活を6年続けている看護師のアデル。有能な医師であり砂漠の国の皇太子でもあるザヒールに片思い中だが、彼は次々と浮き名を流しているのに、彼女には目もくれない。しかし、病に倒れたザヒールの母を看護しに砂漠の国を訪れたとき、彼がやがて父王の選ぶ同国出身の花嫁を娶ることを知る。それが故にザヒールがこれまであえて自分を避けていたと気づき、アデルはほとばしる愛をどうすることもできず、彼に純潔を捧げた。しかし、二人が深い仲になった事実を知って激怒した父王によって、彼女はあえなくロンドンに帰されてしまう――愛してはいけないザヒールの子を、その身に宿しているとも知らず。■主人公たちの心の機微を、こまやかに切なく描く表現者キャロル・マリネッリによるシンデレラストーリーをお贈りします。結ばれる望みのない恋と砂漠の魔法にからめとられ、無垢なアデルの運命は激しく翻弄され……。ドラマティックな展開に一気読み間違いなし!
  • ガラスの靴のゆくえ〈ギリシアの花嫁 I〉
    完結
    4.0
    幼くして両親を亡くし、祖父母に育てられたレイナは、20歳で結婚したものの卑劣な夫に傷つけられて離婚を経験した。以来、彼女は二度と男性に心を奪われまいと決意する。ある時、レイナは親友の結婚披露宴のためギリシアを訪れ、海神ポセイドンを思わせるセクシーな男性に出会う。彼の名はアキス、ギリシアの大富豪だ。財産目当てで近づいてくる女性たちに辟易としていた彼は、自分と距離を置き逃げようとするレイナに心を奪われ彼女を追いかけて…。
  • 秘密の絆
    4.0
    愛すればこそ、あきらめた愛。けれど小さな絆がこの身に宿り……。 看護師のアビーはかつて、恋人トムを深く愛していながら別れを選んだ。9歳のときに不慮の事故で両親を亡くした彼女は、愛すればこそ、救急の現場で危険な任務に進んで飛びこむ彼を見ていられなかったのだ。その後にトムの子を身ごもっていることに気づいたが、独りで産み育てる覚悟を決め、ひっそりと遠くへ引っ越した。ところが6年後、アビーの暮らす地に天災が起き、救助隊として現れたトムと思いがけない再会を果たす。ああ、あの頃と変わらない頼もしい体つき、威厳のある声……。かつて私を不安にさせた彼に安心感を覚えるとは、なんて皮肉なの?心乱されながらも、アビーは“秘密”を守りとおすつもりでいたが――■幼い頃に両親を亡くしたことから心配性になってしまったアビーと、危険な職務に命をかけるトム。アビーが密かに産んだ息子が、日に日に父親に似てくるのは外見だけではなく……。命の現場を舞台に繰り広げられるロマンスで感動を呼ぶアリスン・ロバーツの秀作!
  • イタリア大富豪と臆病な花 モンタナーリ家の結婚
    4.0
    臆病な私を追いつめるように、蔑みの目で責めさいなむ彼……。 デーアは双子の妹の聡明さを心ひそかに羨み生きてきた。最近、想いを寄せていた男性にあえなく袖にされ傷ついたうえ、皮肉にも彼が見初めた相手が妹だったことがわかり、自信を失った彼女は恋に臆病になってしまった。やがてデーアは妹の結婚式に参列することになるが、そこには、彼女に冷たい視線を送る一人の男性がいた――花婿の親友で大手海運会社の御曹司、グイド・ロッサーノ。“ライオンハート”の異名をとる精悍で男らしい彼は、世界の女性たちから引く手あまたの大富豪だ。以前に一度会っただけなのに、なぜ彼は私を冷淡な瞳で見るの?■両親や妹のように幸せになりたい――そんな切なる思いを胸に抱くデーア。グイドが見せた、いわくありげな視線が脳裏に焼きついて離れませんでしたが、1年後、再会の時は突然にやってきて……。大好評をいただいた2部作〈モンタナーリ家の結婚〉の関連作です!
  • レディ・エミリーの事件帖 円舞曲は死のステップ
    値引きあり
    4.0
    貴婦人探偵、ワルツの都ウィーンへ――社交界の嫌われ紳士が殺された!事件の鍵は、異国から届いた手紙。エミリー、恋に事件に大ピンチ? 週末のパーティに招待され、婚約者や親友夫婦らと郊外の屋敷に滞在中のエミリー。その屋敷の主人が何者かに頭部を撃たれ殺されてしまった! 容疑者として捕まったのは、前日に彼と口論をしていた親友の夫ロバート。なんとか彼の無実を証明したいエミリーだが、手がかりは週末に被害者のもとへ届いたという差出人不明のウィーンからの手紙だけで……。貴婦人探偵、今度はワルツの都を大奔走!?
  • 大富豪と愛を語る花
    完結
    4.0
    亡き祖父が経営していた香水会社を立て直すため、南フランス最大手の銀行を訪れたジャスミンは、目の前に現れた男性に愕然とした。まるで中世の騎士のように美しい容姿をもちあわせた彼は以前、旅先で最悪な出会いをした威圧的な男性リュシアンだ。あの傲慢な男性に多額の融資を頼まなければならないなんて…!? リュシアンの冷たい目は、ジャスミンを見据え「うしろ盾にはなれない」と告げた。ここでひき下がるわけにはいかないけれど、いったいどうしたらいいの…!?
  • 花園物語1
    4.0
    人のために身を尽くす優しい彼へこの心を捧げたいけれど……。 若きレオナは結婚を2カ月後に控えたいま、深い悩みをかかえていた。すべてを支配しようとする婚約者の独善的な態度に不安をおぼえ、話し合いを申し出ても、いつも取るに足りないと一蹴されてしまうのだ。母をはじめ周囲のみんなもこの結婚を楽しみにしているので、いまさら誰かに相談することもできなかった。居ても立ってもいられず、レオナは心の曇りを取り払おうと、花咲き乱れるフロリダへの小旅行に出かけることにした。だがそこで、青く澄んだ瞳の青年ザックと出会い、病で脚が不自由な妹をかいがいしく世話する姿に心を打たれる。やがて、無私に生きるザックに、どうしようもなく惹かれていき……。 ■豊かな国アメリカにおいて清貧を貫くアーミッシュ。ともにそんな社会に生まれ育った、自己犠牲的な青年ザックと真実の愛を探し求めるレオナの、いまだかつてない究極の純愛物語をお贈りします。アーミッシュの“知”に学び、心洗われ、癒される珠玉作です。
  • 恋愛劇場
    4.0
    彼は知りもしない。私が今も純潔であることを。 18歳のベットは町の小劇団で出会った年上の男性カルと惹かれ合い、身を捧げようとしたが彼に制止された。“きみはバージンだ”と言われて。ほどなく彼への想いが無残にも打ち砕かれる日がやってきた。カルが芝居の演出のためにひとりでニューヨークへ行くと宣言したのだ。わたしは捨てられたのよ……。涙がかれるまで泣いたあと彼女は決心した。“小劇団止まりの女優”という彼の蔑みの言葉が間違いだと証明するわ!カルのあとを追うようにニューヨークに来て6年、ベットは舞台女優として成功をおさめ、権威ある賞にもノミネートされた。そんな折、どうしても主役の座を射止めたい芝居のオーディション会場に、突然カルが審査員として現れ言い放った。「この芝居は僕が演出する!」 ■1988年に出版されたダイアナ・パーマーの名作『恋愛劇場』を新訳版でお届けします! かつて心から愛した男性と驚愕の再会を果たしたヒロイン。ずっと守ってきた純潔を彼に捧げて妊娠したものの、残酷な言葉を浴びせられ……。
  • ドクター・ハート
    4.0
    看護師として、ただでさえ働きすぎなのに、ケイティは今日も心臓外科医のマイクに呼び出された。また、研究の手伝いを頼む気なのかしら?幼なじみで、お兄さん代わりだったマイクは、“妹”にわがままを言うのは当然と思っているみたい。でも、こうしてばかりはいられないわ!
  • 結婚はナポリで
    完結
    4.0
    突然現れた実の父親に会うために、初めてナポリを訪れたキャサリン。だが彼女は父親の都合でひとりナポリに残されてしまった。そんなとき、街の案内役を申し出たのがアレッサンドロだった。彼はとある大企業の社長なのだが、彼女の父親に頼まれて、彼女の接待係をおおせつかったと言う訳だった。最初はとまどいながらも案内を受けているキャサリンだったが、いつしか胸のときめきを覚えるのだった。一方、アレッサンドロには彼女に言えない秘密があって…。
  • 異端のギリシア大富豪
    4.0
    敏腕実業家の彼と、何物でもない私。ふたりが釣り合うはずもなく……。 ギリシアに名だたる富豪一族の異端児、“黒い羊”と呼ばれるスタヴロス・コンスタンティノス。彼の会社の敷地を巡るツアーを企画した旅行社に勤めるアンドレアは、参加していた学生の失踪事件をきっかけに彼と知り合った。会うなりアンドレアを無責任な引率教師と決めつけて叱責する傲慢なスタヴロスに反感を抱くが、共に捜索するうち、男らしくて頼りがいのある彼に惹かれていく。億万長者の彼が、つまらない私に興味を持つはずがないけれど……。翌週、彼女は上司に呼ばれてオフィスのドアを開けた。するとそこには――スタヴロス! なぜ彼がこんなところに? ■HQイマージュの2400号記念作を飾ったレベッカ・ウインターズの作品です。初めこそ反発し合った二人ですが、互いの魅力に気づいてからは急接近してロマンティックな展開に。ところが、彼の子を身ごもったと主張する別の女性が現れ、恋の行方は霧の中へ……。
  • 大富豪と愛を語る花
    4.0
    わたしが窮地から救われるか否か、すべては傲慢な大富豪の一存で……。 香水会社のCEOだった亡き祖父の遺志を叶えるため、ジャスミンは南フランス最大手の銀行を訪れることにした。祖父が亡くなってから傾きつづけている経営を立て直すには、長年取り引きのあるその銀行の援助がどうしても必要なのだ。頭取のリュック・シャリエールとは面識がないけれど、この交渉を成功させなければ、あとがない。緊張感に包まれながら案内されたオフィスに足を踏み入れると、そこにいたのは、2カ月前に旅先で声をかけてきた不埒な男だった!あのときは警戒心が働き、失礼な態度でつっぱねてしまった。いま目の前に傲然と立つ彼の瞳は、明らかに謝罪を要求していて……。 ■1982年の創刊より心温まる優しいロマンスをお届けしてきたHQイマージュが、おかげさまで2400号を迎えました。記念号を飾るのは、大きな愛で読む者の心を潤す大御所作家R・ウインターズ。ちょっぴり感傷的な筆致で描かれる、繊細で抒情的な珠玉作です。
  • 古城が呼ぶ愛
    4.0
    南フランスの古城に待つ、過酷な運命、そして真実の愛。 おばあさまが亡くなった? ローラは突然の訃報に驚愕した。知らせに来たニック・ヴァルフォールは祖母の再婚相手の孫で、南フランスで高級リゾートホテルを経営しているという。愛する祖母は、ローラがまだ幼いころ再婚し、渡仏したのだが、親戚一同はなぜかそれを祝福せず、以後は疎遠になってしまった。ローラは祖母を奪った再婚相手を子供ながらに憎く思い、ニックも彼女の一族は薄情で冷たい人間だとずっと思っていた。だが、両家の間にわだかまる長年の誤解を解いていくうち、いつしかローラは、ニックを強く愛し始めてしまう。彼には、もう何年も行方不明の妻がいると知りながら。 ■ハーレクイン・イマージュを代表する人気作家R・ウインターズは、“大きな愛で読む人の心を潤す作家”として長く愛されてきました。美しい南フランスを舞台に、祖母の過去やニックの妻にまつわる謎、そしてローラの切ない恋に引き込まれ、思う存分涙してください。
  • 皇太子と臆病なシンデレラ〈青き海のプリンスたち〉
    完結
    4.0
    7年前の悲劇的な出来事により婚約者を亡くしたカロリーナは、激しい罪悪感からいまだ新しい恋に踏み出せないでいた。だが王家に嫁いだ親友につれられジェメリ王国を訪れたとき、カリスマ的な魅力を持つ皇太子ヴァレンティノと出会いひと目で恋に落ちる。華麗な女性遍歴から世界一もてる独身王族だと聞いたが、実際は正義感あふれる理知的な男性だった。でも許嫁のいる皇太子に惹かれるなんてもってのほかだわ。そう自戒するも、彼からの熱い誘惑に抗える自信はなかった。
  • 殿下に捧げる初恋 青き海のプリンスたち I
    4.0
    ずっと胸の奥で燃え続ける恋がある。 かなわないとわかっていても。 護衛隊長の父とともに宮殿で暮らし始めた12歳のときから、 アビーはヴィンチェンツォ皇太子を兄のように慕い、憧れていた。 けれど身分の違いは明らかで、彼はやがて近隣国の王女と結婚し、 彼女は良き友人として密かな恋心を封印した。 やがて28歳になり、アビーは胸に大きな秘密と不安と喜びを抱えていた。 子宝に恵まれぬ皇太子夫妻の代理母として、彼の子を身ごもっているのだ。 不幸にも、皇太子妃は先日、不慮の事故で亡くなってしまったが。 ヴィンチェンツォを励ますためにも、元気な赤ちゃんを産まなければ! しかし、アビーが宮殿にいられるのは出産までという契約。 愛する皇太子との別れが、刻一刻と近づいていた……。■大きな愛で読む人の心を潤す作家、R・ウインターズの最新2部作〈青き海のプリンスたち〉がスタート! 皇太子を想う気持ちは誰よりも深いのに隠し通さなければならない切なさ。皇太子の義母や姉から厳しい言葉を投げられ、心は今にも潰れてしまいそうで……。
  • クリスマス・ストーリー2014 四つの愛の物語
    4.0
    『放蕩領主と美しき乙女』 キャロル・モーティマー作■貴族のグレイは亡兄から相続した領地を初めて訪れた。暗い屋敷に足を踏み入れると、亡兄の義理の娘アミーリアに悪漢と間違われ発砲される。お仕置きとばかりに抱きすくめ明かりをつけると、彼が2年前に会った17歳の少女は、見違えるほど美しく成長していた。■『イヴに天使が舞いおりて』 レベッカ・ウインターズ 作■挙式寸前に婚約を破棄された痛手から立ち直ろうとしていたブルック。クリスマスイヴの夜、彼女は吹雪の中で泣いている少女を発見した。少女を自宅で保護して警察に連絡すると、魅力あふれる男性ヴァンスが事情聴取に現れた。もしかして、わたしの運命の人?■『花嫁にメリー・クリスマス』 マリオン・レノックス作■2年前に夫を亡くしたジェニーは経営するブライダルサロンの売却を決めた。亡夫と共に事故に遭って火傷を負った息子の治療費を捻出するためだ。だが売却先の会社の社長ガイが店に現れ、傍若無人な態度をとった。ジェニーが激怒すると、突然彼に唇を奪われ……。■『純情なシンデレラ』 エリザベス・ロールズ 作■裕福な家の娘ポリーは不運に見舞われた。父の遺産を全部失ったうえ、住みこみの家庭教師の職も解雇されたのだ。心優しい教区牧師のアレックスに相談すれば、新設される学校の教師として雇ってもらえるかもしれない……。しかし、彼女の期待は見事に裏切られる。 4話収録。
  • 放蕩子爵とレディ
    4.0
    おなかの子のために、 わたしと結婚するですって? いわれなき噂を立てられ、社交界を追われたリディア。ある夜、張り込みの記者につかまり、はずみで足首を怪我したところを、放蕩子爵エイドリアンに助けられた。今までつらい目ばかりを見てきたリディアは、彼の優しさに触れ、たくましい胸に思わず飛びこんでしまう。それは、女としての悦びを初めて教えられた一夜だった。また彼と会いたい……でも、これ以上噂の的になるわけにはいかない。そう思った彼女は、心を鬼にしてエイドリアンを追い返した。まさかその後、彼の子を身ごもったことを暴く記事が、新聞紙上に躍ることになるなど夢にも思わずに。■『侯爵のひたむきな愛』(PHS-40)で印象的な役割を演じていた エイドリアンがヒーローとして登場します。彼が魅せられたのは、 醜聞の渦中にいるレディ。二人の恋のゆくえにどうぞご声援を!
  • 百万分の一の奇跡
    4.0
    夫の浮気の現場を見て、彼女は家を出た。八カ月後……。■結婚して六年、孤児院で育ったアシュレイは、子供を産み、家族をたくさん持つのが夢だった。だが、夢はなかなかかなわず、病院で検査を受けてみると、夫との間に子供を持つのがほとんど不可能だとわかり、愕然とする。それでも夫のコードには変わらぬ愛情を持ち続けていた彼女だったが、ある日、夫の義理の母親と彼との決定的な浮気の現場を見て、家を飛び出してしまう。ところが皮肉なことに、その直後に奇跡ともいえる妊娠を知る。彼女は一人で子供を産む決心をして仕事を見つけ、出産に備えた。八カ月後、アシュレイのもとに一本の電話が入った。コードからだった。すぐに会いたいという。今ごろどういうつもり?すぐに電話を切ってしまったが、病院からだという彼の話が気になった。もし生死にかかわることだったら? 会いに行くべきかもしれない。でも、一目で妊娠しているとわかるわたしを見て、なんと言うだろう。
  • 愛に背を向けて
    完結
    4.0
    大富豪の娘ガブリエルのイライラは頂点に達していた。ブラジルのアマゾンの炎天下で、待っている飛行機が飛ばないのだ。操縦士は彼女を思わせぶりに一瞥しただけで埒があかない。そして、やっと離陸しひと安心と思ったら、突然エンジンの故障で密林に不時着してしまった! 最後の連絡地点で待つのが最良と、ふたりは密林の奥へと進み始めた。しかしこの時初めて、彼女はお互いに名前を名乗っていなかったことに気づいた。だが、試練はこれからで…!?
  • ギリシアの悪魔の花嫁
    4.0
    父を知らず母に捨てられ、天涯孤独のレベッカは、ギリシア人大物実業家、ダモン・アステリアデスと一目で恋に落ちた。ところが、レベッカに関する中傷を信じたダモンはよりによって彼女の親友フリスと結婚してしまう。しかし結婚後まもなくフリスは家出。そのまま還らぬ人となった。実はフリスは、金持ちのダモンと結婚したいある理由があったのだが、何も知らないダモンはすべてをレベッカのせいと思い込み、彼女への憎しみを募らせるばかりだった。――3年後、密かにフリスの子を育てるレベッカのもとに、突然ダモンが現れて……。■自分を悪女だと信じ込んでしまったギリシア人億万長者への恋に、身を焦がすヒロインと、そんな彼女の想いをまるで弄ぶかのように激しい情熱だけをぶつけてくる冷酷なヒーロー。とびきりスリリングな恋の駆け引き――最後まで一気読み間違いなしの一作です!
  • 秋冷えのオランダで
    4.0
    ソフィーはもうすぐ26歳。ロンドンの病院で、手術室付きの看護師長として忙しい日々を過ごしている。仕事を離れても、事故で亡くした両親に代わって、3人の弟妹たちの面倒を長年にわたって見てきた。けれどもこのごろ、自分の将来についてふと考えてみることがある。いつか誰かとめぐり会い、両親たちのように明るい家庭が築けたらと。でもこんなわたしには、社交生活に割ける時間などなかった。それに美人でもない同僚に、声をかけてくる職場の男性などいない。なのに、休暇を取る上司に代わって赴任したマックスは違った。「きみは小細工なんて必要のない美人だよ」容姿を気にする彼女に、そんな言葉で語りかけてくる彼を、ソフィーは無視できなくなった。■今回の舞台はアムステルダムと近郊のユトレヒト。歴史ある懐かしい街並みが旅情を誘います。
  • 涙の雨のあとで【あとがき付き】
    完結
    4.0
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】看護師ルーシーは、かつて恋人だった小児科医のコナーが、自分の勤める病院に小児科部長として戻ってくると聞いて驚いた。自分の昇進だけを考えアメリカに渡った彼が、なぜ今になって!? ルーシーの不安は的中した。ふたりが別れたあと彼女がシングルマザーになったことを知り、コナーは娘イザベルの正式な父親であることを主張しに帰ってきたのだ。こんな不実な男にイザベルを託すなんてできない。ルーシーはなんとしても彼の思惑を阻止しようと固く心に誓うが…?
  • 奇跡が街に訪れて
    完結
    4.0
    アナは手厚い診療を行うことで評判の高い産婦人科医として、忙しい毎日を送っていた。そんなアナには誰にも話していない過去があった。5年前、夫を愛しすぎたばかりに、別れを告げなければならなかった自分の選択を、後悔したことはない。自分の勤務先の病院に、元夫のサムが赴任してくるまでは。アナは平静を保とうとするが、体温を感じるほど彼が近づいてきた瞬間、過去の幸せな思い出がよみがえり、心も体もまだ彼を求めている自分を思い知らされて…!?
  • 愛されない宿命
    4.0
    キャットは高級レストランで子爵にプロポーズされ感動に震えた。不幸な境遇に生まれ、モデルになったものの、五年前に大富豪アンゲロスの誘いを断ったせいで人生を破滅させられた。どん底から再度這い上がり、今はシーアと名前も変え、人並みの生活を手に入れたばかりかこうして幸せもつかんだのだ。ところが、ちょうどそこに入ってきた男性を見て全身が凍りついた。アンゲロス! あれ以来、一日たりとも彼を恨まない日はなかった。なのにまた私の前に現れるなんて、どういうつもりだろう。口もきけないキャットの前に彼は名刺を置き、電話するよう言って去る。キャットの地獄の苦しみが再び始まろうとしていた。■本当は互いに惹かれながらも、重なる誤解のせいで憎み合うことしかできないアンゲロスとキャット。この恋のゆくえは? 人気作家が描くせつないラブストーリーをご堪能ください。
  • 愛が凍てつく前に
    4.0
    ジャネットはクライアントのもとを訪れた際、ウェイド・ホルト――10年前に突然別れを告げて姿を消した元婚約者と再会した。今や大企業の辣腕社長となっている彼の冷酷な態度に衝撃を受け、ジャネットはその場から一目散に逃げ出した。翌週、ジャネットの職場を突きとめたウェイドが乗りこんできて、激しい敵意に満ちた声で吐き捨てるように言う。「僕に愛を誓いながら、君は平然とほかの男と結婚した悪女だ!」ジャネットはあっけにとられた。この人はなにを言っているの?あれからずっと私はだれともつき合わず、彼のことを思い出して涙で枕を濡らす夜もあるというのに……。■シリーズを代表するベテラン作家、レベッカ・ウインターズがお届けする切ない再会の物語。〈恋を大捜査〉3部作で活躍した面々も登場して花を添えています。どうぞお見逃しなく!
  • 月の砂漠の花嫁
    4.0
    「マドモアゼル、お目覚めですか?」看護師のやさしい声が、ローレンの耳に届いた。まぶたを開けたものの、砂嵐の恐怖がよみがえり、涙があふれてくる。「怖がらなくていい。もう大丈夫だ」力強い男性の声に、ローレンは不安が消え、ふたたび眠りについた。次に意識が戻ると、彼女はさっきの男性に手を握られていた。看護師の姿はなく、ベッドの横にその男性が座っている。高貴な雰囲気をまとい、まなざしには熱いものを見え隠れさせて。ローレンは初対面の相手に心がざわつき、体の震えを抑えられずにいた。彼こそ、ローレンが亡き祖母を偲んで訪れた砂漠の王国を、病気の父に代わって治める、ラシャド王子とも知らずに……。■人気・実力ともにシリーズを代表する作家レベッカ・ウインターズ。彼女が待望のシークの物語を書きました。月の光に美しさを増す、砂漠の魅力が余すところなく描かれた作品です。お楽しみください。
  • 妻という名の囚人
    4.0
    あの男たちは私を狙っているのかしら? ペイジは夜のモスクワの町をひとり逃げまわった。社長秘書をつとめる彼女はボスの出張に同行中だが、一緒に来た妹の姿が見えず、仕方なく自分で捜すことにしたのだ。しかし、いかにも外国人といういでたちは、酔っ払いのかっこうの標的になってしまったらしい。ようやく暗闇に隠れたが、そこにいた男に体をつかまれ、ペイジは恐怖に息をのんだ。とうとうつかまってしまった!だが次の瞬間、深みのある声とともに唇を奪われ、うっとりとなった。「さあ、恋人同士を装ってやりすごすんだ。僕にキスをして」■セクシーなストーリーで人気のリン・レイ・ハリス。今月のヒーローは、ロシア皇族の血を引くアレクセイです。我を忘れるようなキスで身を守ってくれた彼は、実は憎むべき人だった! 豪奢な雰囲気もお楽しみください。
  • 突然のプリンセス〈王宮の恋人たちI〉
    完結
    4.0
    奔放なハリウッド女優だった母の遺した莫大な借金を返すため、NYを訪れたアレクサンドラ。そこで彼女は運命的なめぐりあわせでカステルマーレ公国の皇太子ルッカに出会う。彼女の苦境を知ったルッカは、借金の肩代わりを条件に驚くべき提案を口にした。「僕の情報機関の調査によれば君の亡き父上は貴族だと証明された。僕は愛のない契約結婚を承諾してくれる高貴な血筋の女性を探していた。君はぴったりだろう?」彼は戸惑うアレクサンドラを強引につれ去って!?
  • ギリシアを捨てた妻
    4.0
    アテネの令嬢イレーナは、生まれて初めて本当の恋に落ちた。出張先のイタリアで出会ったヴィンチェンツォと。ハンサムで傲慢な彼は、初対面のときから、臆することなくイレーナへの好意を表し、彼女の心に踏み込んできた。最後の日、イレーナはついに彼のアパートメントで一夜を過ごし、二人は抑えきれない愛を分かち合った。ヴィンチェンツォは静かに告げた。ぼくたちは正反対だ。だから結婚するべきだよ、と。彼の言葉は真実を突いている。イレーナはうなずいた。アテネにいる、形だけの許婚のことも忘れ、ヴィンチェンツォが、本当は誰なのかも知らないまま……。■6/20刊『瞳の中の楽園』に登場したアンドレアスの元婚約者、イレーナの物語をお届けします。ギリシアを離れ、イタリアに運命の出会いを見つけたイレーナ。美しいリオマッジョーレの町で、公爵家の末裔ヴィンチェンツォとの愛が紡がれます。
  • プリンセスの休日
    4.0
    ★王宮の外でプリンセスが見つけた恋---そこに幸せな結末などあるはずもなかった。★ソフィーはカルパティア王国の若きプリンセス。みんなに美しいと崇められた祖母や母とは違い、地味で、救いがたいほどやぼったいプリンセスだ。公務に追われる毎日、愛してもいない相手との縁談話。そんな日々に、満たされない寂しさを募らせていた彼女は、アメリカで会議に出席した帰り、ついに行動に出た。眼鏡をコンタクトレンズに替え、髪をブロンドにブリーチし、流行の服に着替え、ボディガードの目を盗んで逃げだしたのだ!そして、身を隠した町で、ハンサムな男性スティーヴに出会う。地味なお姫様という自分を隠したまま、彼に惹かれていくが・・・・・・。
  • 長い試練
    完結
    4.0
    名家の令嬢テスは、結婚以来6年間、徹底的に夫グランドに人格を否定され続けてきた。 地獄のような結婚生活にピリオドを打つと決めたその日、テスは黒髪の美しい男性アレックスと運命的な出会いを果たす。 彼は敏腕弁護士。離婚訴訟を起こすが、夫は卑劣で巧妙な嘘の証言をしてテスの心を再び引き裂いた・・・!
  • 愛しい嘘
    4.0
    冷徹なイタリア人実業家として知られるザンドロ・ブルネレスキは、亡き弟が遺した赤ん坊を引き取ることになった。そうさ、間違ってもリア・カメロンなどにこの子を渡すものか!リアは弟の恋人で、赤ん坊の母親だ。精神的に不安定で、信頼が置けない女。彼女にブルネレスキ家の一員を育てさせるわけにはいかない。だが、そのリアがザンドロの前に現れ、息子を返せと要求してきた。彼女は以前とはどこか違い、澄んだ瞳には芯の強さがかいま見える。恋人の死にショックを受け、母親としての自覚が芽生えたのかもしれない。ザンドロはそう思っていたが、違和感は日ごとに増すばかりだった。
  • スキャンダラスな関係
    4.0
    若くして爵位を継承したチェヴァリー伯爵は、ロンドンで帽子店を営む未亡人エミリーに一目で心を奪われた。つややかな黒髪に象牙色の肌、花びらのような唇に菫色の瞳。たぐいまれな美人が事業に行きづまっていることを知り、伯爵は援助を申し出た――もちろん、下心を抱きつつ。強引な求愛に戸惑いながらも、エミリーは伯爵の情熱に応えた。初めて二人が結ばれた夜に流した涙と亡き夫への愛に偽りはない。だがその夜に身を貫いた強烈な歓びは、エミリーに罪深い胸のざわめきをもたらした……。
  • オアシスはどこに
    4.0
    ジェニファーは父の死後、レストランチェーンの後継者になるためモハーベ砂漠のオブライエン・レストランにやってきた。店長候補として働き始めてまもなく、一人の男が現れる。男の名前はブラッキー・アーチャー。はき古したジーンズに薄いブルーのシャツを着た、尊大な男だ。ブラッキーは皿洗いでも何でもいいから店で働かせてくれと頼む。荒々しいが、同時にどこか洗練された魅力のある彼に、ジェニファーは言いようのないときめきを覚えた。「僕ほどの男を雇わない手はありませんよ」ブラッキーは青い瞳をきらりとさせ、ジェニファーに迫った。■レベッカ・ウインターズの最新作は、ハーレクイン・イマージュより来月発売予定です。こちらもどうぞお見逃しなく。
  • スペインの風に吹かれて
    4.0
    ヨーロッパツアーのガイドとして働くジリアンは、休暇をとってスペインのラ・マンチャ地方をドライブしていた。偶然通りかかったオリーブ農園に魅せられツアーのコースに組み入れられないか考えていたせいだろう、対向車をよけきれずに衝突事故を起こし、重傷を負ってしまう。そんな彼女を救い出し、病院へと搬送してくれたのが、対向車を運転していたハンサムなスペイン人男性、レミだった。レミはあのオリーブ農園の経営者にして、トレド伯爵家の末裔。けなげに痛みに耐えるジリアンを気遣い、彼女を自分の館に連れ帰る。ジリアンは戸惑いながらも、彼に惹かれる自分を抑えられなかった。★数々の受賞歴を誇る人気作家レベッカ・ウィンターズがスペインを舞台にやさしい愛の物語を描きました。オリーブの木を揺らす風のように、ひそやかで静かな愛がまっすぐ心に響いてくる一冊です。
  • 運命を知る日
    4.0
    兄夫婦が事故で亡くなり、遺された五カ月の甥ニッキーをジュリーは一人で育てる決心をした。子育ての経験はなく不安を覚えはするが、ニッキーに注ぐ愛だけは誰にも負けない自信がある。ところが兄夫婦が万一のときのために用意していた遺言書には、甥の後見人として兄嫁の兄マッシモが指名されていた。考古学の実地調査に没頭して甥の顔を一度も見に来なかった彼が?仕事を辞めて甥の面倒を見ようとしていたジュリーは納得できず、愛情のない環境で甥を育てるつもりかと彼をなじった。するとマッシモはジュリーをベビーシッターに雇いたいと言いだす。★レベッカ・ウインターズがお届けする温かな愛情物語。兄夫婦の遺児となった甥を育てようと決心したヒロインの前に現れた甥の伯父。二人は慣れない子育てに奮闘しながら互いの優しさに触れます。★
  • 誘惑は嵐の夜に
    4.0
    イギリスで恵まれない子供時代を過ごしたシェリルは、現在は教育ベビーシッターの職に就いている。イタリア人大富豪マルコが甥の教育ベビーシッターを募集していると知り、応募したが、採用されたその日にとんでもない事態に遭遇する。マルコの甥が急病で倒れたというのにマルコには連絡がつかず、しかも突然の嵐に見舞われて邸宅に閉じこめられたのだ。不安と恐怖で怯えていたシェリルのもとに、突然マルコが現れた。ようやくこれで助かると安堵したのもつかの間、彼の冷酷非情な態度に、シェリルは愕然とさせられた。
  • ハッピーエンドの続きを
    4.0
    “明日までに連絡が欲しい。息子といられる権利を求めて、裁判に訴えるようなまねはさせないでくれ”見覚えのある筆跡の手紙を読んで、ステラの体は凍りついた。テオ。六年たって、彼は再びわたしの前に姿を現した。貧しい家の出のテオとの付き合いは、父から反対された。それでも子どもができたと告げると、彼はすぐにも結婚しようとステラに言ってくれた。二人で逃げようと待ち合わせた教会……。だが、彼は来なかった。恋人に捨てられ、打ちひしがれたステラは、兄の助けで息子を産み、周囲の支えでなんとか立ち直れたのだ。そんなひどい仕打ちをしておきながら、なぜ今さら?やがてステラは、テオから当時の信じられない真相を知らされる。■ヨーロッパの国々を舞台にした作品で、多くの読者を魅了する作家、レベッカ・ウインターズ。今月は美しいギリシアの島々を訪れながら深まっていく、家族の絆のすばらしさを描きます。ご堪能ください。
  • レディ・エミリーの事件帖 折れたアポロ像の鼻
    値引きあり
    3.8
    19世紀倫敦。喪中の貴婦人探偵、現る。欧羅巴美術館に隠されし謎――紐とく鍵は、死んだ夫の日記と、メイドが壊したアポロ像。 ★結婚後すぐに夫を亡くし、豪奢な屋敷でひとり喪に服す若き貴婦人エミリー。夫のことは他人同然に知らなかったが、いつしか彼が生前愛した美術品を眺めるのと、遺された日記を密かに読むのが数少ない楽しみに。そんなある日、夫の蒐集品の1つアポロの胸像をメイドが掃除中に壊してしまう! ぽきりと折れたアポロ像の鼻からは、とんでもない謎と夫の黒い秘密が飛びだして……? エミリー、最初の事件。
  • 幸せの記憶
    3.8
    エミリーは十六歳のとき、セバスチャン・ホークリッジ卿と婚約した。幼いころから憧れていたハンサムなセバスチャンとの婚約――エミリーは幸せの絶頂にいるはずだった。ところが、ある日彼が従妹のキャロラインと話しているのをもれ聞き、その内容を知ったエミリーは愕然とした。彼が本当に愛しているのは、私ではなくキャロラインなのね……。それから五年がたち、エミリーの周囲で起きた盗難事件をきっかけに、再会したセバスチャンはすっかり道楽者の雰囲気を漂わせていた。今さら、こんな遊び人になど興味はないわ。だが、冷淡にあしらおうとしたエミリーに、彼は意外な提案をした。
  • 愛は永遠に ウエディング・ストーリー2009
    3.7
    仕事を終えてケイシーがやっと家にたどりつくと、思いがけない人物が待っていた。莫大な富を所有する著名な映画プロデューサー、ザンダー・フレイザーだ。そんな人が、わたしになんの用だろう?いぶかるケイシーに告げられたのは、とんでもない申し出だった。◆ネバダ州エルコ。キャサリンがこんな場所までやってきたのには、大きな理由がある。彼女が養子に迎えようとしている赤ん坊の父親に、子供を引き取る意思がないことを確認しに来たのだ。ところが彼の兄だという人物――コールが現れ、事態は信じられない展開に。◆ミアの父は有名なロックミュージシャンだ。その父が深刻な病気になってしまい、彼女は世間の目から父を守るために自らスキャンダルを起こそうと心に決めた。そこでミアは、かつて父と同じバンドに在籍していたC・J・ハンターのもとを訪れ、ある依頼をする。
  • 御曹子のプロポーズ
    完結
    3.6
    マロリーは化粧品会社の重役を務めるキャリアウーマン。休暇でリスボンを訪れたその日、海で溺れかけた少女を助け、少女の父ラファエルと出会う。彼は名家ダフォンソ家の当主で、見るからに傲慢で威圧的、しかも…信じられないほど美しい。娘の世話役を探していた彼は、マロリーがその役をひき受けることになると、結婚を強要してきた。プロポーズの言葉は「僕の女になれ」――マロリーは言葉を失うが、あまりにも魅力的な彼の申し出を無視することができなくて…?
  • 純真な歌姫
    3.6
    ヘザーは歌手として大きなチャンスをつかみかけていた。下積み生活が実を結び、二週間公演という大舞台をまかされたのだ。初日のステージで、ヘザーは聴衆から熱い喝采を浴びた。ところが公演後の帰り道で交通事故に遭い、そのショックで声が出なくなってしまう。病院のベッドに横たわるヘザーの前に、ほどなく義兄のコールが目に怒りを浮かべて現れた。■かつて「熱い吐息」(サンリオ社刊)として刊行された本作品は、ダイアナ・パーマーがデビュー間もないころに発表した名作として高く評価されています。ダイアナの原点とも言えるテキサスを舞台にした作品を、新たなタイトルと翻訳でお楽しみください。
  • 帰ってきた侯爵夫人
    3.6
    9年ぶりにロンドンの自宅に戻ったジェニファーは決心していた。夫であるロクサム侯爵と正式に離婚し、自分の道を歩むのだと。あの日、彼のもとを去ったのは、不貞の罪を決めつけられたから。誤解を解こうにも、夫は固く心を閉ざしてしまった。以後、人の助けも借りて、貧しいけれど幸せな日々を得たのだ。一方、ロクサム侯爵は不信と感慨、そして嫉妬に駆られていた。彼が酒にひたって放蕩の日々を過ごしているうちに、幼かった妻は、美しく自信あふれるレディに変身してしまった!秘密めいたその瞳に、どんな過去を隠しているのだ?
  • もう一度恋して
    完結
    3.5
    夫のアンドレアスが不倫したとの噂がたち、彼のことを信じきれなかったドミニクは傷心を抱き実家へ逃げ帰った。1年後、弱い自分と向かいあった彼女は勇気を出し、やり直しを申し出るため彼のもとへと向かった。ところが、そこには彼が不倫をしたと噂になった相手の女性がいた。しかも、その女性の腕には小さな赤ん坊が!? まさかアンドレアスの子なのかしら…。もう一度彼の腕に抱かれるためにやって来た私が愛される日は、もう二度と来ないというの──。
  • 美しき公爵の愛の詩 大富豪の青い鳥 I
    3.5
    美しき公爵が詠む愛の詩に、酔いしれていたかった……。 信じていた人に裏切られてひどく傷ついた大学講師のアビーは、仕事をしばらく休んで、ヨーロッパで心身を癒やすことにした。歴史的な詩人のリサーチを兼ねたその旅はしかし、彼女の心をかつてなく大きく揺さぶることになる。滞在する予定の風光明媚な地所から迎えに現れた男性ラウルを見て、そのあまりの美しさに、アビーは思わず息をのんだ。ずっと妄想の中で思い描いてきた、まさに理想の男性像そのもの。さらに、ラウルの祖父がアビーの探している詩集を所有しているからと、フランスにある彼の家に招待され、彼女は天にも昇る心地になった――まさか彼が公爵で、しきたりを重んじる家族から冷遇されるとも知らず。 ■それぞれ心に傷を抱えた3人のヒロインが、ヨーロッパを旅するなかで運命の人と出会う、3部作〈大富豪の青い鳥〉。第1話の本作は、フランス公爵との身分違いの恋物語です。ロマンティックな舞台にご注目ください!
  • ハイランドの侯爵の花嫁
    3.5
    さえない令嬢が愛したのは、英国一の美女の婚約者――J・リンジーが19世紀の社交界に奏でる、叶わぬ恋のメロディー。 サブリナ・ランバートは、社交界の誰もが認める壁の花だ。とうに結婚をあきらめ、ひとりで生きていく覚悟を決めた彼女は、とある青年に出会う。燃えるような赤毛、息をのむほどハンサムな彼は、侯爵位を継ぐために英国へとやってきたハイランダー。ぱっとしない顔立ちではなく、心そのものを見てくれる彼に、サブリナは強く惹かれていく。しかし彼は、数日後に英国一の美女と結婚する運命にあった。完璧な二人の間に、平凡な自分が入っていけるはずもない――サブリナは切ない想いを胸に秘め、いい友人として彼に接するが……。
  • レディ・エミリーの事件帖 盗まれた王妃の宝石
    値引きあり
    3.5
    マリー・アントワネットを狙うのは誰だ?19世紀のロンドン社交界で、次々に盗まれるフランス王妃ゆかりの宝石。その目的は――?貴婦人探偵シリーズ第2弾! 華麗なるロンドン社交界に盗難事件が発生。マリー・アントワネットゆかりの品ばかりが狙われる。幻のお宝ピンク・ダイヤモンドも盗まれ、持ち主の富豪は毒殺されるはめに。ところがこのダイヤ、なんと恋文つきでエミリーの屋敷へ届けられ――!? 長い喪が明け晴れて社交界に復帰したエミリー。踊るワルツのステップも軽やかに、新たな謎に挑む! 麗しの貴婦人探偵、第2の事件。
  • 引き潮のかなた
    完結
    3.5
    実りの無い結婚をしていた夫が亡くなった。なんとも言えない寂しさのなか、突然ひとりの男がやってきた。彼は私に彼の妹の夫との不倫をやめるよう忠告に来たのだった。だが、彼は誤解していた。不倫をしているのは、私の双子の妹なのだ。この事実を告げれば、結婚間近の妹を不幸にしてしまう。だから、彼には誤解されたままにしておこうと決心した。それでことは済んだはずだった。しかし意外なことに、彼との仲は深まり、誤解の傷は耐え難いほど大きくなっていく!!
  • 侯爵を結婚させる方法
    3.5
    縁結びの達人も、自分の恋には無頓着……!?放蕩侯爵が始めた花嫁探しが、社交界に波瀾を起こす! ある日、社交界一の結婚仲介人として知られるベリンダのもとに、トゥルブリッジ侯爵が訪ねてきた。侯爵のことは噂でしか知らないが、常に女性をはべらせる、ベリンダがこの世で何より嫌いな“放蕩者”らしい。身構えるベリンダに侯爵は、自身の困窮した経済状況を明かし、「裕福な花嫁を探してほしい」と切り出した。お金目当ての結婚だなんて! 彼にはどんな女性も紹介したくないわ――だが半ば強引に説得され、ベリンダは渋々花嫁探しを手伝うことに。そればかりか侯爵は、なぜか誘惑めいた不埒な眼差しをベリンダに向け……。■MIRA文庫に人気ヒストリカル作家ローラ・リー・ガーク、初登場です! この物語、実は作家仲間エリザベス・ボイルのちょっとした助言(?)がきっかけで生まれたのだとか。ヒロインは英国社交界で“凄腕の結婚仲介人”と噂されるべリンダ。アメリカ生まれの彼女は、英国紳士と、アメリカからやってきたレディたちとをくっつける縁結びを行っています。それもひとえに「自分と同郷の子たちが不幸な結婚生活で傷つかないように」したいから。なのにある日「花嫁を探してほしい!」とやってきたトゥルブリッジ侯爵は、女遊びに目がないと噂のトンデモナイ男! もちろん侯爵の花嫁探しは一筋縄ではいかず、やがて社交界に波瀾を巻き起こし…。RITA賞受賞経験もある実力派がお届けする、ゴージャスで小粋な社交界ロマンスです♪

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