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  • 教授と私【ハーレクイン・マスターピース版】
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    教授の幸せが、私の幸せ。世界中の誰より彼を愛しているから。 高校を卒業後、経済的な理由で大学進学をあきらめたチャリティは、速記とタイプを習い、今はロンドン市内の病院で秘書を務めている。彼女の収入をあてにする家族と暮らす平凡な日々の中、内科医長のワイリーライアン教授のことが、心の片隅で気になっていた。院内の事情通たちも、彼の私生活についてはほとんど知らない。住まいや、結婚しているかどうかさえ。でも、チャリティは知っていた。以前、教授に手紙のタイプを頼まれた際、彼がまだ独身とわかったが、それを誰にも話さず、自分の心の中だけにとどめておいたのだ。そんなある日、チャリティは教授に引き抜かれ、彼の診療所の秘書となる。舞い上がったのもつかのま、彼が近々婚約するという噂を耳にし……。 ■1980年代にHQロマンス600号記念作を飾った貴重な名作が、《ベティ・ニールズ・コレクション》でよみがえります。教授に美しい婚約者がいると知り、もう彼に恋い焦がれてはいけないと自戒するチャリティでしたが……。シンデレラ・ストーリーの決定版! *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・マスターピース版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 大聖堂のある町【ハーレクイン・マスターピース版】
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    来る日も来る日も働かされてばかり。彼が現れた朝の出来事だけが、私の思い出。 2年前に母を亡くし、横暴な兄夫婦と暮らし始めたキャサリン。以来ずっと、朝早くから子供たちの世話をし、食事を作り、掃除に追われ……使用人のようにこき使われていた。けれど、そんなキャサリンの灰色の日々に、光が差す。まだ外が薄暗い夜明け前、路上に捨てられていたという赤ん坊を抱いた、容姿端麗で高名な医師のジェーソンが家の扉を叩いたのだ。キャサリンは彼が赤ん坊の手当てをするのを手伝い、病院へつき添った。そして、キャサリンの恵まれない境遇に同情したジェーソンが、住みこみの仕事を紹介してくれたことで、彼女の恋は走りだした。なんの取り柄もない平凡な私と彼では、つり合うはずもないのに。 ■ジェーソンの手引きで、美しい大聖堂のある町ソールズベリーで、老夫婦の話し相手という新しい仕事と住まいに落ち着くキャサリン。ところが、老夫婦の孫娘で、ジェーソンと結婚の噂のある美しい女性がいることがわかり、キャサリンの恋は早くも挫折しかけ……。 *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクイン・マスターピース版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 億万長者と結婚したい ~ライバルはロリキモBBA~ (1)
    完結
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    『愛』はいらない『お金』があれば。 貧乏から抜け出したいのぞみの夢は、億万長者との結婚。だが30歳になり出会う男はカスばかり。 そんな時、イケメン・金持ち・有力者の三拍子揃った御曹司の吉彦が結婚相手を探していると聞き交際。 ある日、のぞみ宛に大量の汚物が届くなど嫌がらせが続く。 誰かの悪意を感じるが、玉の輿婚を諦めきれないのぞみは、自作自演でアパートを水浸しにし吉彦の家に一緒に住むことに。 しかしそこで待っていたのは吉彦を溺愛するロリキモババアだった。 結婚したいのぞみと阻止したいババアの壮絶バトルが始まる!!
  • 愛に気づかずに【ハーレクイン・イマージュ版】
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    家も仕事も失い、ぽつんと一人。立ち尽くす娘を拾ったのは―― エマは、父が生前、投資に失敗して多額の借金を残したと聞き、住んでいた家や家財を手放すことになって呆然とした。母と二人で、別荘代わりに使ってきた避暑地の小さな家に移り住んで、パートタイムの仕事を探し、ゆとりはないがなんとか生活の目処を立てる。しかし、贅沢に慣れた母は質素な暮らしに適応できず、エマを困らせた。そんな彼女にとって、診療所のいつも冷静沈着なオランダ人医師、ドクター・ヴァンダイクだけが密かな心の支えだった。でも、いつか国へ帰ってしまう人に、恋なんかしちゃだめだわ。やがて季節が移り、エマは母の気まぐれで家を追い出されることになり、それまでの仕事も失って、寄る辺のなさに涙をにじませた。するとなんと、帰国するヴァンダイクがエマも連れていくと言いだし……。 ■唯一無二の作風で綴られる名作を厳選してお贈りする〈ベティ・ニールズ選集〉です。本作は、すべてを失ってしまった不運な娘と、年上の裕福なドクターの恋物語。幸せな結婚は、情熱に任せてするものではない――そう告げるヒーローの真意は? *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・イマージュ版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 春を待ちわびて
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    好きな人に手は届きそうにない。私の春は、いつ訪れるの……? 両親と船旅に出た白血病の少女につき添う看護師のフィリダ。途中で少女の病状が悪化し、一緒に下船せざるをえなくなるが、言葉も通じない土地で重病患者を独り抱え、フィリダは途方に暮れた。そこへ、同じホテルに滞在するオランダ人医師、ピーテル・ファン・シッタートが現れ、少女を診察して病院へ送った。悲しいことに、少女がそのまま静かに息を引き取ってしまうと、その後のこともピーテルが何くれとなく手配してくれた。なんて頼れる人なの。もう会うこともないのだろうけれど……。だが、患者を亡くした無念さと見知らぬ土地にいる心細さで、彼女が涙しかけたとき、ピーテルが言った。「肩を貸してあげようか」 ■ハンサムなピーテルの申し出に、フィリダはたまらず小さくしゃくり上げてしまいます。もう大丈夫と強がってはみたものの、少女が亡くなったことでつき添いの仕事は終わり、帰国するお金も宿泊費も手元になくて……。切ない傑作シンデレラ・ストーリーです!
  • 運命の鎖 【ハーレクイン・イマージュ版】
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    切なさや悲しみはこらえてきた。でも、こらえきれない涙もある……。 領主館に勤めるスザンナは、敷地内の小さな家におばと暮らしていた。だが最愛のおばが亡くなったとたん、くびを宣告されたうえに、半月のあいだに家も明け渡すように言われてしまう。かつて孤児となったスザンナを、おばは快く引き取ってくれた。以来、ここは唯一安心できる我が家だったのに……。退去までにすべきことを、スザンナが紙に書き出していると、目の前に、おばの最期を看取った外科医のガイが現れた。初対面では冷たい印象だった彼も、今は気遣う表情を見せている。その瞬間、懸命にこらえていたはずの悲しみが、大粒の涙となって、スザンナの青白い頬を流れ落ちた―― ■不遇ながらも一生懸命に生きる主人公を数々描いたB・ニールズですが、中でも本作のヒロインは屈指のいじらしさ。交通遺児となり、大学に行く夢が叶わなかった切なさを抱えていても、けっして顔には出さないスザンナが、なぜかガイに対しては感情を隠せず……。 *本書は、ハーレクイン・クラシックスから既に配信されている作品のハーレクイン・イマージュ版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 氷雨降るハーグ ベティ・ニールズ選集 1
    3.5
    唐突なプロポーズ――それは、あまりに悲しい恋の結末。 ロンドンの聖モード病院で働くオクタヴィアはある日、勤勉な仕事ぶりを買われ、出張看護の命令を下された。地中海めぐりのソクラテス号に乗船しろというのだ。船上で彼女は、かつて病院にけが人を運び込んだ男性と再会する。そのとき彼は“必ずまた会う”と自信満々に言い、オクタヴィアの脳裏にその姿を刻みつけたのだった。オランダの医師だという彼とともに船で過ごすうちに、無愛想だが親切な彼にオクタヴィアは心惹かれるようになる。だが航海が終わったとき、彼がもたらした残酷な仕打ち――それは愛のかけらもない、便宜的な結婚の申し出だった! ■「君に恋しているふりはできないが」と、ルーカス医師はあまりにむごい言葉とともにプロポーズします。オクタヴィアの返事はいかに……? 伝説のロマンス小説家ベティ・ニールズが描く、心がほっこり温まる珠玉作です。
  • 殺人村~妻たちの暗殺部隊~
    完結
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    DV夫、痴呆症の姑…いらなくなった家族を次々と殺し、妻たちの楽園を作った実在事件!! 「殺人村~妻たちの暗殺部隊~」/ゴールドラッシュ時、1日1つのパンで死ぬまで金の採掘をさせられた少女たちを救ったのは!? 「黄金の絆」/金欲しさに拷問し、切り取った男の一物を口の中に押し込んで殺した狂気の女犯罪者の生涯!! 「女死刑囚ジーン・リー」/アメリカ合衆国第16代大統領リンカーンの妻メアリーとの、身分違いの結婚がもたらした悲劇の結婚生活とは!? 「メアリー・リンカーン」/愛と欲望を追い求めた女たちの波瀾の人生劇場!!
  • まんがグリム童話 私の夫は性転換美人~もっとキレイなあなたが見たい~
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    世界で初めて性転換手術を受けた男性と、それを支えた妻の性別を超えた究極の愛!! 「私の夫は性転換美人~もっとキレイなあなたが見たい~」/義兄からの異常な執着愛で、婚約者を失った女の命がけの復讐劇!! 「兄妹心中」/若さを求め、処女の生き血を搾った浴槽に浸かった伝説の殺人鬼、エリザベート・バートリーが、もしも冤罪だったら? 歴史のifを描く衝撃作!! 「血の伯爵夫人」/令嬢とメイドが同じ男性を好きになったら? どちらも譲らない女の意地の行方は――!? 「エレーヌ・ジレ~処刑台から甦った女~」/歴史の闇に隠された女たちの波瀾万丈の人生劇場!!
  • 恨み女~水子祟り・丑の刻参り・火炙り~
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    流産した妻が夫の愛人に天罰を下すため、死んだ胎児を小鬼として蘇られる禁断の復讐術! 「恨み女」/美人な姉からすべてを奪う傲慢ブス妹に、姉が仕掛けた残酷闇儀式とは!? 「丑の刻参り」/持参金目当てに次々と殺される嫁…インドに伝わる呪われた結婚風習。 「ダウリー~インドの花嫁~」/史上最も残酷な処刑装置で家族を殺された女の命をかけた復讐劇! 「ファラリスの雄牛」/禁断の闇風習に翻弄され人生を狂わす、波瀾万丈の女たちの復讐劇!
  • ときめきの丘で【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
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    掃除、洗濯、買い物、食事の支度……家事のいっさいをこなしながら、セリーナはこの数年間、病人を決めこむ気難しい父の世話をしている。ある日、少しだけ休息を求めて近くの丘にのぼると、いつもは誰もいない頂上に、見知らぬ男の人がいた。年上の彼は初対面なのになぜか親しみが湧き、つかの間ではあったけれど、セリーナは純粋な幸福感をおぼえた。それからすぐに父が心臓発作で倒れ、主治医の友人として現れたドクター・ファンドーレンを見て、彼女はあっと驚いた――彼こそ、丘の上でセリーナの胸をときめかせた、あの男性だったのだ! ■やがて父の遺言により家が慈善団体に寄付され、身を寄せる場所を失うセリーナ。兄夫婦のもとでこき使われる日々が始まると、そんな彼女を、陰になり日向になり守ろうとする人物が……。けなげなヒロインと大人なヒーローの恋を描く“切ないシンデレラ”企画第3弾! *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 結婚から始めて【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
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    ヘルパーのアラミンタは、浪費癖のある父と病弱な妹の3人暮らし。母が早くに他界したあと、仕事も家事雑用も全部一人でこなしてきた。あるとき、上流階級の医師ジェイスンの屋敷に派遣され、彼の妹の子供たちの世話をすることになった。真面目でハンサムな彼に心惹かれていくが、契約は半月あまりで終了。次の仕事は老人の世話をする過酷な労働だった。ところが1週間が過ぎたとき、ジェイスンが不意に訪ねてきて、なんとアラミンタに結婚を申し込んだのだ。“今は愛していなくても、一緒に暮らすうちに愛が生まれればいい”と。ただ彼のそばにいたくて、プロポーズを受けたアラミンタだったが……。 ■〈ゴージャスな恋人〉と銘打ちお贈りする企画第1弾は、繊細な作風で多くのファンを魅了し、惜しまれつつも2001年6月に永眠したベティ・ニールズ。彼女の定番である医師との恋を描く今作は、人気の便宜結婚がテーマです。 *本書は、ハーレクイン・リクエストから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ふたりのパラダイス
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    求職中の看護師プルーデンスはある日、名付け親から、オランダへ一緒に行ってほしいと頼まれる。病気の姉エマを見舞いたいのだが、病弱の身でひとり旅が不安だというのだ。断りきれず、しぶしぶ同行したプルーデンスは、エマの甥であり主治医でもあるハーソーを紹介されてびっくりする。さっき庭園で出会った失礼な人だわ!彼は庭師だとばかり思っていたのに……。ハーソーの尊大な態度に腹を立てながらも、彼女はその美しい瞳に、これまで感じたことのないときめきを覚えていた。 ■〈強引なあなた〉と銘打ちお贈りする企画第1弾は、繊細な作風で多くのファンを魅了し、惜しまれつつも2001年6月に永眠したベティ・ニールズの定番、尊大な医師とピュアな看護師の恋物語です。
  • 薔薇のウエディングベル
    4.0
    年上のドクターへの淡い恋心は、いじわるな横やりに翻弄されて……。 看護師長のフィービーは、結婚退職を決めた看護師の妹に泣きつかれ、彼女になりすましてオランダの病院に勤務することになった。ボスで名医のドクター・ルシウス・ファン・ソメレンは、妹の話では少しぼんやりした仕事の虫ということだった。ところが、対面した相手は青く輝く瞳が印象的な男性で、すぐにフィービーが妹の替え玉であることを見抜いた。怒ることなく事情に耳を傾ける彼は、包容力のある大人そのもので、まだ本当の恋を知らないフィービーはかすかに胸をときめかせた。けれど、招待されて訪れた彼の家には、反抗的な幼い息子と、敵対心をあらわにした若く美しい家庭教師が待ち受けていて……。■奇跡的に発掘された、ベティ・ニールズの幻の未邦訳作品をお届けします! 好きな人のそばにいる美人の存在がヒロインの胸を波立たせるのはロマンスの定番ですが、なかでも本作の美人家庭教師の毒心は想像を超えて……。年上の紳士と純真な乙女の恋の行方は?
  • 砂漠に咲いた薔薇
    5.0
    愛なき結婚と承知のうえで、花嫁は夫に恋をした――。 父亡きあと、ケイトは母を助けるためアメリカに帰郷し、傾きかけた家業をなんとかしようと頭を悩ませていた。ある日、アンベラク国のスルタンが母の育てる競走馬を下見に訪れた。随行してきたその甥、ファリード皇太子のエキゾチックな黒い瞳にケイトはたちまち心を奪われたが、彼はなぜか軽蔑の念を滲ませている。すると翌朝、スルタンが一人でケイトのもとを訪れ、家業を救うのと引き替えに、甥と結婚せよという驚くべき提案をした。母のため、そして密かな恋心からケイトは取り引きを承諾するが、2週間後、婚儀で再会したファリードに、金目当てだと罵られてしまう。宮殿の噂では、彼を捨てた母親はケイトと同じ赤毛だったという。私は夫に愛されない妻……。多難な前途を思い、ケイトは身震いした。 ■異国情緒あふれる砂漠の国を舞台に、ドラマ性に富んだロマンスを描く人気作家M・ウェバー。本作では、まったく異なる世界に生まれたふたりが愛なき結婚により一緒になり、秘められた悲しい過去を乗り越えて真実の愛をつかむ過程が情感豊かに描かれています。
  • ヒーラー稲葉朋子の前世案内
    完結
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    悩める女性を幸福な未来へ誘う霊視鑑定。自身の不妊と妹の精神疾患に悩む主婦、甲斐性のない夫に振り回される妻、売春しながら心のバランスを保つOL…。生きにくい現代に生きるすべての女性に贈る、霊界からのメッセージ全6話を完全収録!!
  • 涙色のほほえみ
    3.5
    報われなくても、傷ついてもかまわない。この想いで彼の心が癒せるなら―― 母を亡くしたばかりのアビゲイルには、早急にお金が必要だった。看護師として働いていた病院は母の看病のために辞めていたし、少しずつ切り崩していた貯金も、葬儀代で底をついてしまったからだ。そしてオランダでの仕事で会ったのが、ファン・ワイケレン教授だった。外科医の彼は容姿端麗で、聞きほれるほどすてきな声の持ち主だ。ただし、目にも口調にも温かみはなく、彼女を嫌っているようだった。でもどんなにうとまれても、彼に会うと胸はどきどきしてしまう!教授は昔、誰かに傷つけられて、冷たく気難しい人になったという。彼がまた人を愛せるよう、私が役に立てればいいのに。だから今日も、アビゲイルは涙を隠してほほえみつづけた……。 ■恋を知らないヒロインは、クールな外科医のヒーローの態度にとまどいながらも、惹かれる気持ちを止められません。実は彼が次から次へと患者を紹介して、彼女をそばに引き留めようとしているとは思いもせず……! 『咲かない薔薇』『指輪のゆくえ』の関連作。
  • 教授と私
    1.0
    ロンドン市内の病院で秘書を務めるチャリティは、平凡な日常に何か物足りなさを感じるようになっていた。ふと思い立ち、長すぎた春のボーイフレンドに別れを告げたが、だからといって彼女の人生が急激に変わるわけではなかった。ある日、遅くまで病院に残り仕事をしていたチャリティに、内科医長のワイリーライアン教授が声をかけてきた。あの謎めいた教授が、私を家まで送り届けてくれるだなんて!その日を境に、チャリティにはささやかな楽しみができた。彼と過ごすひととき──それを私はずっと求めていたの?
  • いばらの恋
    3.7
    わたしにばかりつらく当たる彼。 いっそ嫌いになれたらいいのに! 看護師のジェニーは両親を早く亡くし、伯母に育てられた。その伯母が急病に倒れ、主治医と親しいオランダ人外科医、エデュアルト・ファン・ドラーク医師が診察にやってきた。名医だというが、彼はジェニーの名を覚えないばかりか、彼女を冷淡にあしらい、往診のたびに辛辣な皮肉を言う。伯母の命の恩人とはいえ、なんて嫌な男性なの!その一方で、彼が時折見せる優しさにジェニーは戸惑った。そんなとき従兄の美しい未亡人マーガレットが伯母を訪ねてきた。エデュアルトが彼女に魅了されていくのを見るうちにジェニーの心はなぜかさざめき立って……。■優しく穏やかな書き口で、ファンの心を癒やすベティ・ニールズ。 看護師とオランダ人医師の心温まるロマンスをお楽しみください。
  • 聖夜には薔薇を
    5.0
    故郷での休暇中、エレナーはフルク・ファン・ヘンスムと十五年ぶりに再会した。有名な内科医になった彼だが、意地の悪さは以前と変わらない。エレナーの家族にはにこやかなのに、なぜか彼女にはそっけないのだ。かと思えば、急にやさしくふるまったりする。昔から大嫌いだったのに、エレナーはフルクのことが気になってしかたなくなり……。
  • 醜いあひるの恋
    3.5
    1パーセントの奇跡。 それは彼が平凡な私に恋する確率。 早くに両親を亡くし、叔母に引き取られた看護師見習いのアラベラは、叔母の娘で看護師のヒラリーと一緒に育った。美人でわがままな従姉とはちがい、控えめな性格で平凡な顔立ちだ。そんな彼女がある日、気の進まないヒラリーに代わって、小児患者につき添いオランダへの旅行に出た。ところが楽しい旅が一転、運転手が急死してバスが横転してしまう。助けに現れたオランダ人医師のギデオンに優しくされ、彼の洗練された様子に、アラベラは女性として初めて胸をときめかせた。その瞬間、ずっと比べられてきた美しい従姉の顔が脳裏をよぎった―― 私なんて恋をするだけ無駄よ。たとえ彼に運命を感じているとしても。■弱き者や小さき者に優しいギデオンは外見にも増して中身の素敵な 男性だと気づくアラベラ。募る思いと裏腹に、自信のなさから恋心 を抑えようとする切なさに胸を締めつけられます。しかも運悪く、 ロンドンまで送ってくれた彼が美人の従姉とでくわしてしまい……。
  • 薬指にこめた祈り
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    愛のないプロポーズなのに、 胸の高鳴りが止まらなくて……。 看護師長のサラは恋人にふられて落ちこんでいた。 そんな彼女に、ある日、意外な人物から声がかかった―― 顧問医のドクター・フーゴ・ファン・エルフェン。 フーゴの下で働き始めて3年になるが、 彼はこれまで一瞬たりともサラに関心を示さなかった。 もちろん今回も、入院患者のケアを手伝ってほしいと頼まれただけ。 ところが数日後、サラが勤務を終えて帰ろうとしたとき、 フーゴに呼び止められ、驚くべき申し出をされる。 「僕と結婚してくれないか?」息もできず呆然と立ちつくす彼女に、 彼はほほえみもせずに続けた。「友情以上を求めはしないよ」

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  • 教授のそばで
    4.0
    両親亡きあと、独りぼっちになってしまったジェマイマ。病の母に代わって家事をしてきたため資格など何もなかったが、幸運にも、ある老婦人のつき添い役の職につくことができた。慣れない仕事はつらく、雇い主の甥のケイター教授からとるにたりない存在と思われているのも腹立たしい。なのになぜか願ってしまうのだった――彼がほほえんでくれたら、と。しかし教授の近くにはいつも、グロリアという美しい女性がいた。ある日、ジェマイマはそのグロリアに“ねずみ”呼ばわりされ、ぶざまな思いと恥ずかしさに赤面してしまった。ふと教授を見ると、彼は冷たい瞳でこちらを見つめていて……。

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  • 別れから始まる恋 ウエストサイドの恋事情 I
    3.5
    新しい服、新しいヘアスタイル、新しい生き方!何もかも新しい自分になろうと決心したギャビは、救急救命医として忙しい勤務をこなしながら、地味で控えめだった以前の姿からは想像もできないほどおしゃれでセクシーな女性に変身した。だが、そんなギャビに言い寄る男性が次々と現れても、彼女の心はまったくときめかなかった。1年前に別れた夫アレックスと出会ったころのようには……。そのアレックスが突然彼女の玄関先に現れた朝、ギャビの身に、命にもかかわる大事件が起きる。■HQイマージュの実力派作家メレディス・ウェバーによる4部作、〈ウエストサイドの恋事情〉が始まります。ドクターたちの恋を描くこのシリーズは、長編を得意とする作家ならではの読み応えをお約束。
  • 緑の乙女に口づけを
    -
    ジョージーナは働き者の看護師として、みんなに慕われていた。ある夜勤の日、運びこまれた子どもたちの手当てをしていると、ドアのところに見たことのない男性が現れた。背が高くてたくましく、やさしそうな口元が印象的な彼は、子どもたちの後見人で、オランダの高名な麻酔医なのだそうだ。その夜、ジョージーナはベッドに入るとき、男性がユリウスと呼ばれていたのを思い出した。すてきな人にぴったりの、すてきな名前だわ……。心を惹かれたが、私など一介の看護師でしかない、とあわてて思いを打ち消した。だが数日後、ジョージーナはユリウスから格別な申し出を受ける。■いつまでも色褪せないベティ・ニールズの初恋物語。今作は『赤い薔薇とキス』の関連作です。

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  • 雨が連れてきた恋人
    -
    看護師のサマンサは仕事ひとすじ、恋とは無縁に生きてきた。それでもみな彼女が大好きだった。明るくて気立てがよくて、友人たちの恋の話にやさしく耳をかたむけ、ひがんだりしない。けれどそんなサマンサと、オランダ人医師ギレスの出会いは最悪だった。入院患者に会いにやってきた彼の尊大でぶしつけな態度に、夜勤明けで疲れていたサマンサはかっとなってしまったのだ。それなのに、ギレスはかえって興味をひかれた様子で、サマンサに頼みごとをしたり、食事に誘ったりするようになった。わたしが抱いていた嫌悪感を、彼は秘密の方法で好意に変えた。なぜそんなことをするの? 彼にはあんなに美しい恋人がいるのに。■どれだけ時を経ても変わらない、初恋のみずみずしさともどかしさを描き続けたベティ・ニールズ。名作『せつない秋』のスピンオフをお贈りします。苦しく切ない、初めての恋心を秘めるサマンサに、そっと心を寄り添わせながら読んでください。
  • オーガスタに花を
    4.0
    ロンドンの病院に勤める看護師のオーガスタは23歳。最近、コンスタンティンという気になる男性に出会った。入院患者の見舞い客で、金髪に青い瞳がとてもハンサムだ。彼はオーガスタの赤銅色の髪を見て、「にんじんみたいな髪は好きじゃない」と言いながら、見たこともないほどたくさんのチューリップをくれた。そして別れ際にはキスまでしたのに、それきり姿を見せなくなった。入院患者の美しい女性が彼の恋人だと思っていたオーガスタは、彼の気持ちを計りかね、もう忘れてしまいたいと思ったのだが……。まさか数日後、大おばを訪ねたオランダで彼と再会しようとは!■古きよき時代の心温まるロマンスが変わらぬ人気のB・ニールズ。世慣れた年上の男性の、言葉や行動の真意がわからずにとまどう初恋の揺れる心を、優しくみずみずしい筆致で描いています。
  • 春の嵐が吹けば
    3.0
    看護師のハリエットは、休暇でオランダの友人宅を訪ねた。色鮮やかな花々にあふれる早春のオランダは世界一美しい。胸を高鳴らせて町を闊歩する彼女の前に、信号待ちの車が止まった。ふと見ると、運転席には端整な顔立ちの男性が。彼がこちらを向いたとき、ハリエットの顔は自然にほころんだ。なぜだか、ずっと昔に会ったことがあるような気がして……。だが男性は冷ややかなまなざしで走り去り、ハリエットは恥ずかしくなって、浮かれた心をたしなめた。翌日、診療所を経営する友人の父親を、医師のフリソが訪ねてきた。なんとあの車の男性ではないか。驚くハリエットに彼は詰問した。「昨日君はなぜほほえんだ? 僕のことなど知らないはずなのに」■古きよき時代の、心温まるロマンスを描き続けたベティ・ニールズ。彼女の穏やかで静かな、優しい作風はいまもなお多くのファンを魅了しています。美しい庭園のある屋敷にひとり住む医師のフリソ。彼に運命を感じたハリエットの恋のゆくえは……。
  • プロポーズ日和
    -
    集中治療室の看護師長を務めるアレクサンドラのもとに、ある日、意識不明の女性患者が運びこまれた。つき添ってきたのはドクター・ファン・ドレッセルハイス。たまたま事故現場に居合わせたのだという。我が物顔で指示を出す態度は傲慢だが、腕は確かなようだ。しかも彼は、意識を取り戻した患者が記憶を喪失しているとわかると引き取って、面倒をみると言いだした。アレクサンドラを付き添い看護師として雇いたいとまで!なぜドクターはあの女性患者にこうも執着するのだろう?嫉妬にも似た感情に戸惑いつつ、アレクサンドラは運命に身を投じた。■世を去ったあとも皆さまに愛されつづけているベティ・ニールズ。今月お届けするのは、ロンドンの病院から郊外の田園、オランダへと舞台を移し、ヒロインの心の揺れを丁寧に描いた作品です。
  • 月明かりのタバサ
    -
    看護師のタバサは、平凡な顔立ちにひっつめ髪の25歳。意地悪な継母や美人の継妹リリスにいつもけなされ、自分の見かけのことはよくわかっていた。でも、勤務する整形外科の男性入院病棟では、優秀で面倒見がよいと人気だったから、気にしたことはなかった。オランダから来た医師、マリウス・ファン・ビークに出会うまでは。とてもハンサムで腕も立つ彼は、いつも優しく穏やかで、タバサは生まれて初めて、惹かれずにはいられなかった。だから、洋服やお化粧も一生懸命がんばってみたのに……。彼は、よりにもよってリリスとつき合っているらしいのだ!■不動の人気を誇る作家ベティ・ニールズの、初恋シンデレラ・ストーリーをお届けします。継母と継妹のあまりの意地悪さには読者も思わず絶句すること必至ですが、気丈に振る舞うタバサに訪れる驚きのラストに、心はさわやかに晴れ渡ることでしょう。
  • ケーキで恋を
    3.5
    姉夫婦が夫婦水入らずで旅行に行くことになり、カッサンドラはそのあいだ子供たちの面倒を見るため、スコットランドのマル島に赴いた。子供たちはすぐさまカッサンドラになついてくれたが、ひとつ気になるのは、何かにつけて彼らが口にする、裏山の山小屋に住む“人食い鬼”の話だ。興味を引かれて山小屋へ様子を見に行ったカッサンドラは、目の悪い、ひどく無愛想な男に冷たくあしらわれる。どうやらその男ベネディクトこそが“人食い鬼”の正体らしい。何やら事情がありそうな彼を、カッサンドラは放っておけず……。
  • 打ち明けられない恋心
    4.0
    ロンドンで病院勤めをするセリーナは、車の事故で入院してきたロレンスと一目で恋に落ちた。彼はスポーツカーを乗りまわす、長身で金髪のオランダ人医師。入院初日から声をかけてきて、すぐに退院できるから、仕事を辞めてオランダに来てくれないかとしきりに誘う。セリーナはそんな強引さを危ぶみ、彼が事故に遭って以来、病院をしばしば訪れる、従兄のヘイスの気配りに慰められていた。でも、ヘイスへの思いは愛ではない。ただ好意を感じているだけ……。何度もそう言い聞かせていたセリーナだが、やがて看護師をやめ、オランダに渡った彼女を待っていたのは、不実な恋人の裏切りだった。■穏やかな優しい作風で、今もなお多くの読者を魅了しつづけるベティ・ニールズ。オランダの古い街並みや田園風景が丹念に描かれる、懐かしい映画を観るような作品をご堪能ください。
  • 教授と麦わら帽子
    3.0
    レディ・クレスウェル――白血病の疑い。61歳。近親者、チャールズ・クレスウェル教授……。「ああ、どうしてこんなことになるの!」ジュディスはつぶやいた。勤務先の病院に、まさか彼の母親が入院しているなんて。1カ月の休暇から戻った看護師のジュディスは、書類を見て愕然とした。病室の巡回で、見舞いに来たチャールズと会いませんように。彼は、休暇で滞在した湖水地方で会った、礼儀知らずの歴史学者。本の執筆に夢中で、わたしのことなど少しも気遣ってくれなかった。でも、彼の家の見事な庭を思い出すと、懐かしさに涙が出そうになる。ところが再会したチャールズは、意外な提案をして彼女を驚かせた。母親の専属看護師として、彼の家に来てくれないかというのだ。■花の咲き誇るイングランドの湖水地方から、初夏のポルトガルへ。今回、ベティ・ニールズがお連れするのは美しい湖と海辺の地域。すばらしい風景が心にしみる作品を、どうぞお楽しみください。
  • 秋冷えのオランダで
    4.0
    ソフィーはもうすぐ26歳。ロンドンの病院で、手術室付きの看護師長として忙しい日々を過ごしている。仕事を離れても、事故で亡くした両親に代わって、3人の弟妹たちの面倒を長年にわたって見てきた。けれどもこのごろ、自分の将来についてふと考えてみることがある。いつか誰かとめぐり会い、両親たちのように明るい家庭が築けたらと。でもこんなわたしには、社交生活に割ける時間などなかった。それに美人でもない同僚に、声をかけてくる職場の男性などいない。なのに、休暇を取る上司に代わって赴任したマックスは違った。「きみは小細工なんて必要のない美人だよ」容姿を気にする彼女に、そんな言葉で語りかけてくる彼を、ソフィーは無視できなくなった。■今回の舞台はアムステルダムと近郊のユトレヒト。歴史ある懐かしい街並みが旅情を誘います。
  • 愛を告げる日は遠く
    -
    ロンドンからスコットランド高地への旅は散々だった。イライザは雨に濡れながら、人里離れたロッジの玄関にたどりついた。こんな場所で、2人の教授が研究を続けているなんて信じられない。看護師のイライザは、彼らの手助けをするためにこの地を訪れた。きっと年老いた学者たちが、ここで実験に夢中になっているのだろう。ところがイライザの前に現れたのは、そんな予想を裏切る、端整な顔立ちにエレガントなスーツをまとった男性だった。戸惑うイライザに、彼は笑みを浮かべて言った。「きみはぼくの下でも働くことになるんだよ」彼こそがオランダから来たクリスチャン・ヴァン・ドイル教授。彼女に手伝いを頼んできた老教授のパートナーだったとは……。
  • 禁断の林檎
    4.5
    父親の遺言が明かされると、ユーフィーミアは衝撃を受けた。父には借金があり、家族の愛する家が抵当に入っているというのだ。悩んだ末、ユーフィーミアは家を貸すことにした。家賃収入を抵当の支払いに充てれば、大切な家を手放さずにすむ。だが、ようやく見つかった借り手は、思いもよらない人物だった。なんと、父親の最後の治療をめぐって激しく対立したオランダ人医師、ドクター・ファン・ディードレイク。傲慢で無礼な彼とかかわるのはひどく不愉快だが、契約さえ交わしてしまえば、顔を合わせることもないだろう。ユーフィーミアのそんな期待は、ほどなく裏切られる……。
  • 指輪のゆくえ
    4.0
    看護師のチャリティは旅行中、急病で倒れた男性を助けた。そのとき一緒に介抱した外国人医師はどこか惹かれる男性で、チャリティはのちのちまで彼のことを忘れられなかった。とはいえ、名前も知らない外国人男性とまた会えるはずもない。あきらめていたチャリティだったが、ある任務で派遣されたオランダの病院で思いがけずその男性――医師のエフェラルド・ファン・テイレンと再会した。しかし、彼の態度はひどく無愛想で、そっけない。もう一度会いたいと願っていたのは私だけだったんだわ。チャリティの喜びは急速にしぼんでいった。
  • 雨上がりの告白
    -
    25歳のジェンマは6人きょうだいの長女。弟妹の世話と看護師の仕事に忙殺され、恋などしたこともない。もっとも、美男美女ぞろいと言われるきょうだいの中で、なぜかジェンマだけが平凡な顔立ちだからかもしれない。そんな彼女に転機が訪れた。隣家に滞在するオランダ人教授、ロスに闘病中の妹の看病を頼まれ、急遽オランダへ飛んだのだ。彼の家族は温かく、妹は愛らしく、オランダは美しい国だった。しかも、一家と親しい若者に熱心にデートに誘われる。突然華やかになった生活に、ジェンマは舞いあがった。ロスが陰で気遣わしげに見守っているのも知らずに。■まるで雨上がりの虹のように、さわやかで心温まる読後感を約束してくれるベティ・ニールズのロマンス。それが長く読者に愛されるゆえんでしょう。ジェンマの初恋は、楽しいパーティに連れ出してくれるお調子者の青年と? それとも……。
  • 男爵夫人の憂鬱
    -
    カトリーナはロンドンの病院で働く看護師。同僚に言い寄られ、苦しまぎれについた嘘がもとで、病院を辞めざるをえない状況に追い込まれていた。そんなとき、仕事のあてもなく困っていたカトリーナに救いの手を差し伸べたのが、オランダ人医師ラフだった。ラフは長身で整った顔立ちの、穏やかな性格の男性で、彼に見つめられると、カトリーナはなぜか落ち着かなくなった。しかもラフは、この事態の解決策として驚くべき提案をした。「僕と結婚することを考えてくれないか」突然のプロポーズに、カトリーナはとまどいながらも……。■他界してもなお絶大な人気を誇るベティ・ニールズの愛の世界を存分にご堪能ください。季節がめぐるたびに、少しずつ、でも、確実に深まっていく想いとそれゆえの苦悩を綴った愛の物語です。
  • 赤い薔薇とキス
    4.0
    マギーはロンドンの病院で主任看護師を務めている。あるとき、オランダから著名な専門医パウルが講演に訪れた。老人かと思いきや、三十代半ばの長身で精悍な彼の姿に看護師たちが色めきたつなか、マギーは平静を保っていた。どんなにすてきな男性でも、もう二度と会うことはないのだから。しかし、パウルはそうは思っていなかったらしく、病棟の視察を終えると、主任室にいるマギーのところへやってきた。「僕のことを覚えておいてほしいんだ」そう言うなり、彼はマギーを抱き寄せてキスをし、嵐のような混乱の中に彼女を残して出ていった。
  • ガラスの靴はなくても
    3.5
    ローラは地味な容姿のせいか、いまだに理想の男性とめぐり合えない。彼女とは対照的に、妹ジョイスは見るからに華やかで、どんな男性も引きつける天性の魅力にあふれている。ある日、ローラの名付け親が友人の医師レイロフを伴ってオランダから訪れた。彼を見るなり、ローラは目をみはる。彼には若者にない包容力と落ち着きがあった。まさに理想の男性だ。しかし、レイロフが心を奪われたのはやはりジョイスだった。ローラは胸の痛みをこらえて二人の恋を祝福する。ほどなく、とんでもない事態が起こるとも知らず…。
  • 忘れがたき面影
    5.0
    オリビアは父の死後、母とともに祖母の家に身を寄せている。資格や技能はないものの少しでも家計を助けたくて、病院の事務員として熱心に働いていた。そんなある日、カルテを取りに来た外科医ハソと短い会話を交わした。ハンサムで感じのいい男性だった、少し話せただけでも気持ちが温かくなるような――。職場では人員削減が始まり、同僚をかばったオリビアは、自ら申し出て退職してしまう。次の仕事も見つからず、くじけそうになっていたとき、彼女は町で偶然、ハソと出くわした……。
  • 冬は恋の使者
    4.0
    アラミンタは休暇中、崖下の浜辺で怪我をした少女に出会った。けれど自分1人では少女を抱きかかえて町まで戻れない。そのとき、長身の男性がヨットに乗って現れ、町まで送り届けてくれるが、名前も告げずに立ち去ってしまう。お礼も言えぬまま、アラミンタは看護師長としての忙しい日々に戻り、こうしてささやかで平凡な人生がずっと続いていくかに思えた。夜、彼女のフラットに、あの男性が訪ねてくるまでは。それなのに、心が浮き立つ半面、そっけない態度をとってしまう。彼は謎めいたほほえみとともに帰っていき、アラミンタは後悔した。“君に会いたかったから来た”と言われたのに、なんてことをしたの?■1976年の旧作を初邦訳でお届けします。すてきな年上男性にからかうような扱いをされ、どうしていいかわからず心と裏腹の反応をしてしまったアラミンタ。その後、彼女はオランダへ飛び、思わぬ再会をはたしますが……。
  • さまよう恋心
    -
    彼は私に好意を持ってくれてはいても、私を愛してはいない。そう悟った看護師のアニスは生活を変えたくて、北の果ての島に暮らす弟の誘いに応じることにした。ここはノルウェーのスピッツベルゲン島。弟の仕事仲間たちはアニスを大歓迎してくれたが、一緒に働く医師のヤーケ・ファン・ヘルメルトは、無愛想でそっけなく、アニスとはろくに言葉を交わそうともしない。結構よ。仕事以外で彼とかかわる必要もないわ。アニスは腹立たしい思いで無関心を装っていたが、ある事件をきっかけに、ヤーケを強く意識するようになる――。■白夜の国ノルウェーを舞台に、ベティ・ニールズが揺れ動く恋心を描きます。
  • ひそやかな賭
    -
    派遣看護師のコンスタンシアは仕事先のオランダで、イエルン・ファン・デル・ヒーセンという医師に出会った。ドクター・ヒーセンは優しく穏やかで、笑顔がすてきな人。一緒にいると心が安らいで、いつしか彼女は恋に落ちていた。人づてに聞いた話では、彼は決して裕福ではないようだが、コンスタンシアはむしろそのほうがいいと思った。これまで出会ったお金持ちは、心が貧しく不幸な人ばかりだった。お金などなくていい。ささやかな幸せのほうが大切なのだから、と。だが彼女はまだ、ドクターの本当の姿を知らなかった。まさか、自分の予想がことごとく覆されるとは……。★2001年6月に惜しまれつつ世を去ったベティ・ニールズ。優しい作風が今なお多くのファンを引きつけています。本作品もベティの魅力がいっぱい。静かで穏やかなロマンスをご堪能ください。★
  • 恋の後遺症
    3.0
    プロポーズされると思ってレストランへ出かけたアレシーア。だが、用件は週末泊まりがけで遊びに行こうというものだった。いいかげんなつき合いはできないと彼女がつっぱねると、彼はレストランからさっさと出ていってしまった。どうしよう。給料日前の私に、それほど持ち合わせはない。フルコース二人分の勘定なんて払えるはずもない。アレシーアにできるのはなんとか時間を稼いで、いなくなった相手が戻ってくるのを待つことくらいだった。やがてすべての皿が空になり、いよいよお金を払うときがくる。切羽詰まったアレシーアに、一人の男性が親しげに話しかけてきた。■ヒロインを窮地から救ってくれたのは、サレ・ファン・ディーデレイクというオランダ人の整形外科医でした。このあとも、彼は幾度も我らがヒロインを助けます。そして……。ベティ・ニールズ独自の世界が広がります。ご堪能ください。
  • 愛はめぐって
    3.0
    今日からここが私のお城になるのね。身よりのないヘンリエッタは、看護師として十年間働いてきた。二十九歳になって、結婚が気になってきたころ、彼女は存在も知らなかった伯母から遺産を譲り受ける。それはオランダにある、小さな家だった。みぞれ降るなか、ようやく到着したのは夜で、家は暗闇に包まれていた。ろうそくを灯してキッチンを調べているとき、足音が聞こえた。しまった。うっかり、ドアに鍵をかけるのを忘れていたわ。しかし彼女は落ち着いて、侵入者に出ていくよう告げる。「ずいぶん横柄だな。君の地主なのに」ハンサムな男性が笑った。■見知らぬ地に飛び込んだヒロインが貴族のドクターとの幸せをつかむシンデレラ・ストーリーです。
  • 教授はそばかすがお好き
    4.0
    養育係(ナニー)のデボラは急な仕事を頼まれ、ある家に出向いた。そこで子供たちと留守番をしていると、一人の男性が訪ねてきた。ハンサムで優雅な身なりの男性だったが、その態度は失礼千万だった。勝手に家に入りこんだあげく、デボラのことを、猛女だの、鼠取りのような口だのとからかったのだ。結局、彼は子供たちの母親の兄ギデオン・ボーフォートとわかったが、デボラは憤慨し、彼にはもう二度と会いたくないと思った。しかし一家の休暇先でギデオンに再会すると、デボラは困惑を覚えた。腹立たしさと同時に喜びを感じている自分に気づいたからだ。ギデオンがときおり見せるやさしさも、デボラの混乱に拍車をかけた。■健気に生きるヒロインの心をかき乱すのは、ハンサムだがひどく尊大な経済学者。彼女の悲しみは深まりますが……。
  • プロポーズを夢見て
    -
    ブリタニアが看護師として働く病院に、高度な手術を行うためにオランダから外科医がやってきた。その外科医、ファン・ティーン教授を目にしたとたん、ブリタニアは直感した。この人と結婚する、と。なぜそんなふうに感じたのかはわからない。確かに医師としては優秀だが、彼のことはなにも知らないのだ。しかも、すぐにオランダへ帰ってしまう。だが、ブリタニアは自分の直感を信じ、オランダへ休暇に出かける同僚に同行することに決めた。きっとオランダで教授にまた会えるわ。これが運命なら。★本作でベティ・ニールズは、結婚に向けるヒロインの切ない思いを厳しいけれど温かい筆致で描いています。涙と笑いがふんだんに盛り込まれ、最後はヒロインに拍手を送りたくなることでしょう。★
  • 星は見ている
    3.0
    ベスはイギリスのとある地方の良家の子女だったが、父親の死後、異母兄にうとまれて家を出た。今は弟とロンドンに暮らしながら、看護師として働いている。田舎出身の彼女に、都会の生活は合わなかった。日々の生活は決して楽ではなく、服も満足に買えない。こんなことじゃ、結婚なんてとても無理ね。いつしか、ベスはそう思うようになっていた。ある朝、彼女は自転車で通勤途中、一人の男性に衝突してしまう。けれど彼は怒るどころか、にっこりとベスに笑いかけた。それが著名な外科医アレクサンダーとの出会いだった。★都会の生活に違和感を覚えながらも、健気に生きるヒロイン。作者は彼女に次から次へと試練を与えますが、終始一貫、温かいまなざしを注いでいます。ベティ・ニールズの魅力あふれる一編です!★
  • ばらとシャンペン
    -
    両親の死後、カトリーナは自分のことを後回しにして広大な地所と屋敷の管理を一手に引き受けている。あるとき、美人で甘やかされた妹が、地元の名士で幼なじみのルシアスにふられたと泣きついてきた。カトリーナは妹のために彼の仕打ちを非難するが、ルシアスはこれまで何かと彼女を助けてくれた友人でもあり、彼と仲違いすることに内心複雑な思いだった。すると妹は何を思ったのか、ルシアスを姉に奪われたと吹聴し始めた!あまりのことに呆然とするカトリーナに、彼は告げた。噂を本当にするために、これからきみと交際しよう、と。
  • エスメラルダの初恋
    -
    有能で心やさしい看護師エスメラルダは、足が不自由なせいで男性に対して奥手だったが、ようやく最近、ハンサムな研修医の恋人ができた。時を同じくして、オランダの形成外科医バムストラが病院を訪れる。そして彼女の足を診るなり、自分なら治せると断言した。好きな人のために踊れるようになるなら手術を受けよう。いじらしくもそう決めたエスメラルダだが、恋人はどこか冷たい。手術前の不安な彼女を気遣ってくれたのはバムストラ医師だった。先生がこんなに親切にしてくれるのは、いったいなぜなの?彼に秘めた思いがあることを、エスメラルダはまだ知らなかった。■古風で恋に疎いエスメラルダは男性の心がわからなくて恋人の行動に一喜一憂。周囲をはらはらさせます。しかし、そんな自分をつかず離れず見守ってくれるバムストラ医師のことが気になり始め……。私生活を明かさない彼に、大いにかき乱される乙女心が描かれます。
  • 遅れてきたクリスマス
    -
    ブリスベンに越してきたソフィーは途方に暮れていた。新しい勤務先での仕事が始まるというのに、いまだ仮住まいで、亡き姉の愛息トマスにふさわしい養育係も見つけられないままでいる。それでもソフィーは、トマスの父親を必ず捜し出すつもりだった。姉が暮らしたこの街に、きっとその人はいるはず……。職場の上司になるギブは優秀な小児科医で、黒髪が魅力的だが、どこか陰のある横顔が気になった――そして、薬指の指輪も。ギブはソフィーの窮状を知ると、意外な申し出をした。彼が同居している義理の叔母が養育係にぴったりだと太鼓判を押し、ソフィーたちが屋敷の離れに越してくれば、すべては解決する、と。■トマスのために仕方なく申し出を受け入れ、上司と半同居という奇妙な生活を始めるソフィー。募る思いを抑え、仕事と甥の父親捜しに奔走するうち、意外な真実が明らかになります。最後まで目が離せない、ドラマティックなクリスマス・ストーリーです。
  • さよならを告げぬ理由
    4.5
    個人の患者に付き添う派遣看護師として働くイゾベルは、壮大な屋敷で、緊張しながら雇い主を待っていた。現れたドクター・トーマス・ウィンターはハンサムだったが、イゾベルをひと目見て顔をしかめ、若すぎて不適格だと決めつけた。トーマスとともにストックホルムを経てポーランドへ渡り、彼が幼いころ世話になった養育係(ナニー)を引き取りに行くのだが、脚が悪く気むずかしい老婦人を、彼女には扱えないと言うのだ。イゾベルはくじけそうな心を奮い立たせ、大丈夫です、と請け合った。このときは想像もしなかった。まさかトーマスに恋をするなんて。そして、美貌の婚約者がいる彼は、決して振り向いてくれないことも。■穏やかな作風で読者の心を潤すベティ・ニールズ。謎めいた年上の男性に翻弄されるようにヨーロッパ各地を転々とし、一生懸命期待に応えようとしているうち、いつしか心は彼にとらわれていて――そんなヒロインのいたいけな心が甘酸っぱい、至極の初恋物語です。
  • ドクターは御曹子
    -
    フィリーはロンドンの病院で働く優秀な看護師。友達も多く、患者からも慕われ、医師からの信頼も厚い。しかし国家公認看護師の最終試験に合格しても、無神経な継母と妹たちからお祝いの言葉はなかった。ほかの同僚はみんな、家族や恋人に祝ってもらえるのに。寂しい思いを隠して、フィリーは一生懸命仕事に励んだ。勤務が終わったころ、彼女は待ち人がいることを告げられる。言われた場所にいた男性には、見覚えがあった。今朝、エレベーターで手伝ってくれたすてきな人。なんと彼の用件とは、お祝いもかねた食事への誘いだった。
  • 出会いは偶然に
    4.0
    ロンドンの病院で看護師をしているクレシダは、父親と母親を相次いで亡くし、悲しみに打ちひしがれた。大きな衝撃から立ち直るため、クレシダは看護師の職を辞めて心機一転しようと決めた。職業斡旋所で紹介されたのは、オランダの老医師が専門書を英語で執筆するのを補佐する仕事。雇い主の家に向かう途中、クレシダはアムステルダムに立ち寄ったが、運河の入り組んだ中心街で道に迷ってしまう。そんな彼女を助けてくれたのは、背の高い金髪の男性――ヒレス・ファン・デル・テイレだった。■古きよき時代の、心温まるロマンスを描き続けたベティ・ニールズ。本作はヒロインが仕事で訪れたオランダで運命の男性にめぐり合う物語です。
  • 冬きたりなば…
    4.0
    かねて病床にあった、メグたち三姉妹の母が亡くなった。家を売って、売上金は三人で分けましょう。いい値で売れるわ――長女の提案に、ロンドンで自活している末娘も大賛成。ただ一人、家を守り母の看病に明け暮れていたメグは気が重かった。大好きな田舎の家を手放して都会で働くなんて。私に何ができて?だが、メグは自己主張が苦手で、ひと言も反論でいないままだった。ふたを開けてみると家はなかなか買い手がつかない。ひょっとしたら、誰もこの家を買わないかもしれないわ。そんな期待が芽生え始めたころ、一人の男が現れた。現れ方のタイミングも最悪で、メグはぷりぷりしながら男を迎えた。
  • 運河の街
    -
    人との出会いによって生活全般が大きく変わることがある。エミリーの場合は十月半ばの冷たい雨の朝に、道の曲がり角で一人の男性と正面衝突したことがきっかけだった。彼女は病院で実習中の看護学校二年生。その日、夜勤明けでくたくたに疲れていたエミリーは、通い慣れた道をうつむきかげんで下宿に向かっていた。ぶつかったとたん男性は不機嫌な声で文句を言った。が、穏やかな表情のエミリーにほほ笑み、散乱したものを拾い始めた。親切にも下宿まで送ってくれた彼に病院でのことを話したけれど、部屋に入ってから彼女は、いつもと違うおしゃべりな自分に気づいた。
  • ようこそ愛へ
    4.3
    すでに母親を亡くしているデボラは、継父も病気で失った。「おまえに譲るものは何もない。この屋敷から出ていってくれ」冷酷な義理の兄と姉にそう告げられ、デボラは仕事を探した。幸いにも、職業紹介所で偶然出会った亡き母親の友人が、脳卒中で寝たきりの老いた夫人を世話する仕事を紹介してくれた。住み込みで働き始めた彼女は、やがて夫人の家族の本心を知った。この人たちは夫人の回復など願わず、その遺産だけを狙っている。夫人を元気にしてあげたい。でも、どうすればいいのだろう?ある日、かかりつけの医師が有名な専門医を連れてきた。サー・ジェイムズ・マーロー――青く澄んだ瞳の頼もしそうな男性。デボラは相談を思い立ち、彼の車を帰り道で懸命に呼び止めた。
  • 花嫁は片思い?
    -
    ベアトリスは病院の研究棟で秘書として働いている。そこそこ快適な毎日だったが、一生ここにいると思うと不安だった。トムは結婚しようと言うけれど、それは開業医になるために父の力をあてにしているからで、私を愛しているからじゃない。トムとの不愉快な食事のあと、みじめな思いで泣いていた彼女は突然大きな手につかまれ、思わず悲鳴をあげた。あなたは!その男性は友人宅のパーティで紹介されたオランダ人ヘイスだった。あの時は、ハンサムだけれど不躾でなんて失礼な人かと思った……。「よかったら、泣いているわけを聞かせてくれないかな」その落ち着いた態度に不思議な安らぎを覚え、気がつくとベアトリスは彼にすべてを話していた。
  • 冬のウエディング
    4.0
    仕事ぶりは一流だが、容姿は小太りで地味な看護師……。医師たちのそんな話を耳にして、エミリーは憤慨した。しかも“小太りで地味”と言ったのはユレス・ロメイン教授。オランダから来たハンサムで優秀な外科医で、みんなの憧れだった。彼を手伝って難しい手術をこなすうち、少しは打ち解けられたけれど、自分の容姿についてのエミリーの引け目は、決してなくならなかった。ところが、病院でダンスパーティが開かれた夜、パートナーにないがしろにされて打ちひしがれるエミリーを助け、家まで送ってくれたのは、ほかならぬユレス・ロメイン教授だった。そして教授へのわだかまりがようやく溶け始めたとき、エミリーは彼から思いもよらない申し出を受けることになった。■オランダの秋から冬へ。今回ベティ・ニールズがお贈りするのは、移ろう季節の中で徐々に深まっていく、恋人たちの愛の絆の物語。古い館で祝うクリスマスや新年の様子とともにお楽しみください。
  • 告白は結婚式で
    1.5
    ブリスベンの病院に勤める産科医のマーティは心を痛めていた。自動車事故にあって早産したナタリーという妊婦が、治療のかいもむなしく亡くなったのだ。そこへ、赤ん坊の父親であるスペイン人外科医――カルロス・キンテーロが現れた。彼はスペインでナタリーとつかの間の関係を持ったが、彼女が妊娠していた事実はまったく知らなかったという。赤ん坊に情が移っているマーティの姿を見るや、カルロスはとんでもない話を持ちかけた。“僕の妻になって子供を育ててほしい”と。
  • 友達にさよなら
    -
    ソフィが勤める病院に、脳腫瘍の摘出手術を請われてオランダ人医師レイク・ファン・ターク・テル・ヴェイスマ教授が招かれた。世の中はなんて狭いのかしら!石畳に靴のヒールがはさまって途方にくれているところを助けてくれた男性が彼だったのだ。ソフィは再会を嬉しく思ったが、教授は突然彼女のフラットを訪ねてきた。「君をドライブに誘いたいんだ。ひょんな出会いだったが、僕たちは友達になれると思ってね」いったいどういうこと? しかしソフィはわけもわからないまま教授の申し出を受けていた。
  • いくたびも夢の途中で
    4.0
    「あなたとは結婚しないわ」プルーデンスは婚約者のトニーに、いきなり言った。もう限界だった。新婚の妹夫婦が招いてくれたホームパーティなのに、彼は終わりかけたころに現れて、忙しいからとすぐに帰ろうとする。婚約して四年、仕事にかこつけて結婚さえこの調子で待たされてきた。そんな彼女の悩みを聞き、自分の下で働かないかと勧めてくれたのが、妹の夫の友人で、パーティに来ていたベネディクトだった。でも、彼はオランダから来た医師。そばで働くには、プルーデンスが彼の自宅に住み込まなければならない。婚約者との関係に思い切って決着をつけられたものの、彼女はイギリスから見知らぬ外国へ行くことへの不安を覚えていた。■懐かしくも優しいロマンスの世界を、今もなお読者に伝えてくれるベティ・ニールズ。今回は、長い旅のはてにたどりついた中世の城、ウォリック城でのヒーローの告白が感動を呼びます。ご期待ください。
  • 初めての恋
    -
    保育士のデイジーは平凡な娘だが、園児たちには人気がある。あるとき園で食中毒が発生し、保育園は閉鎖されてしまった。しかし、彼女は園児の母親に望まれて、やんちゃな双子の乳母の職を得る。食中毒騒ぎの時に病院で出会った医師セイムア。彼は双子の叔父で、子供たちを訪ねてきては彼女に何かと話しかけてくる。男性と交際の経験のないデイジーは困惑するばかりで、すてきな人だと心の中では憧れを抱きながらも反発するのだった。子供たちの父親の転勤で一家と一緒にオランダに移り住んだデイジーは、セイムア医師が訪ねてくるのを淡い期待を胸に心待ちしていた。ある日外出から戻ると彼の声が聞こえ、デイジーの胸は高鳴った。だが、セイムア医師は息をのむほど美しい人と一緒だった……。
  • めぐる季節の贈り物
    3.3
    両親が旅行中に交通事故で亡くなった――。看護師長のクロティルドは突然の知らせに、思わず椅子に座り込んだ。心配して見に来てくれたドクター・サッカリーの言葉も耳に入らない。クロティルドはすぐにフィアンセのブルースに連絡をとった。同じ病院で働く研修医の彼に、実家まで送ってもらおうと思ったのだ。でも彼は上司と会食の約束があって、どうしても行けないと言う。将来がかかっているから絶対断れないと……。茫然とする彼女に、ドクター・サッカリーが声をかけた。「家には僕が送っていくよ」クロティルドは言われるままに、その厚意にすがった。やがて味わうフィアンセのさらなる冷たい仕打ちを予期したように。■ハーレクイン・イマージュから、記念すべき2100号作品をお贈りします。作家は皆様に長く愛されているベティ・ニールズ。イギリスからオランダを巡る愛の旅路の物語をご堪能ください!
  • 雪に舞う奇跡
    4.0
    セイディの唯一の肉親だった祖母が亡くなり、借金が残された。返済のため、彼女は住み慣れたコテージを売る決心をした。これからは村を出て、一人ぼっちの日々が始まる。だが、コテージの買い手が家政婦をさがしていると聞き、セイディは雇ってもらうよう願い出た。雇主は中年の脚本家だそうだけれど、どんな人だろう?数日後やってきた男性はとても中年には見えず、背が高くて、女性なら誰もが憧れるほど整った顔立ちをしていた。思わず心奪われて相手を見つめるセイディに彼は言った。「君に家政婦は無理だろう。ぼくは思慮深い田舎の女性を雇いたい」■セイディは彼の気持ちを変えさせることができるのでしょうか。クリスマス・シーズンにお届けするベティの作品は、イギリスの小さな村を舞台に繰り広げられる味わい深い珠玉の一編です。
  • きらめく光の中で
    -
    南太平洋に浮かぶ美しい島国エリレカでは内戦が続き、難民キャンプに設けられた病院で働く看護師エリーは休む暇もない。彼女は国際的な支援活動をしている医療チームのメンバー。夫と子供を事故で亡くして以来、医療に専念し、自分の命にもあまり執着しないで生きてきた。そこへ小児科医で医療チームのリーダーでもあるニックが加わった。エリーの過去を知る彼は、彼女に好意を抱きながらも、その思いを友情の域にとどめておいてくれている。だが、ふいにニックに唇を重ねられたとき、エリーの中でなにかが壊れた。
  • シークへの贈り物
    -
    メリッサは砂漠の国ザヒールにやってきた。この国を訪れたのは、親友の結婚式に出るためだが、メリッサにはもう一つ目的があった。親友の夫となる男性の双子の弟で、兄とともに国を治めるシーク、アーロンに会うという目的が。四カ月前、二人は情熱に満ちたひとときをともにした。だが、メリッサとアーロンの住む世界はあまりにも違う。しかもアーロンは、結婚する気はないとはっきり言っていた。メリッサは、まだ目立たない腹部のふくらみにそっと手をあてた。この妊娠を知らされたら、彼はどう出るだろうか……。★「砂の魔法」で幸せを見つけたジェンとカム。いよいよふたりの結婚式が執り行われます。本作の主人公はジェンの親友メリッサとカムの双子の弟アーロン。悩み多きヒロインの恋のゆくえは?★
  • 砂の魔法
    5.0
    ジェンは世界援助機構の一員として、砂漠の国ザヒールで医療活動に従事している。五年前に事故で夫を亡くして以来、世界各地の人々を救うことだけが生きがいだった。そんなある日、ジェンのもとにカムと名乗る医師がやってきた。同じ世界援助機構の人間で、活動を手助けに来たと言うが、彼の行動や言葉の端々にジェンはなぜか違和感を覚える。きっと彼がハンサムすぎて医師らしくないせいね……ジェンはそう納得しようとした。まさか彼が、ザヒール国のシークだとは夢にも思わずに。★新人作家メレディス・ウェバーが、砂漠で生まれたロマンスを描きます。どうぞお楽しみに!★
  • 涙は砂漠に捨てて
    -
    ネルは熱傷治療の専門医師。最新の医療技術を紹介するために、砂漠の国を訪れていた。でもそれは表向きの理由。本当は別に目的があった。十四年前に別れた、かつての恋人カルを捜し出すことだ。そう、なんとしても彼に会って、真実を告げなくては。愛する息子の命を救えるのは、医師でもある彼だけなのだから。ネルの息子は白血病に冒され、骨髄移植が必要な状態だった。しかもその骨髄はカルの国の民族に特有の型だという。今こそ、どんな非難を受けることになろうと彼に打ち明けるのだ。あなたには息子がいて、あなたの助けを待っているのだと!★今月、ハーレクイン・イマージュに新たな作家が誕生。医療現場を舞台に愛の葛藤を描くことの得意なメレディス・ウェバーです。期待の作家の、記念すべき日本デビュー作をお楽しみください。★
  • 赤いばらは君に
    3.5
    ロンドンの花屋で働くユーレィリアは、縁あって結びついた三人家族の生活を支える、大黒柱だ。ある日、とても趣味のいい大柄な男性が店に現れ、彼の婚約者に花束を届けるよう注文した。すてきな男性だが、態度はひどく不機嫌で高慢だ。花を贈るのは喧嘩の謝罪らしいが、うまくいくだろうか?案の定、届けた花束を彼の婚約者は、ユーレィリアに叩き返した。同じことが何度かあり、ついに婚約者は高価な蘭を足で踏みにじった。その女性が腹立ちまぎれに、花屋のオーナーにあらぬことを告げ口し、とうとうユーレィリアは解雇されてしまった。しかたなく、わびしい雨のなか、必死で職探しをするユーレィリアを、そっと見ていたのは、花を注文した男性ヴァン・リンセンだった。
  • 不機嫌な教授
    3.3
    ■最初は、とても楽しみなアルバイトだった。ポリーは、近くに住むサー・ロナルドが募集した、彼の手書き原稿をタイプで清書する仕事に採用され、喜んでいた。ところがその友人で、~教授~と呼ばれるサムの登場で、楽しいはずのアルバイトは、とたんに緊張の連続となった。サー・ロナルドが突然の病で亡くなり、サムの屋敷に住み込んで、清書を最後まで終わらせることになってしまったのだ。彼と同じ家に住み、美しい婚約者には嫉妬の目を向けられる日々に、ポリーは耐え切れず、急いで仕事を終えると屋敷をあとにした。だがサムとの再会は、新しい職場となった病院で不意に訪れた。■3月に続き、人気作家ベティ・ニールズの作品をお贈りします。あこがれの医師と彼を支える看護師は、作者の人生を色濃く映す永遠のテーマとなっています。さらに6月、2100号記念として刊行される次回作品にも、どうぞご期待ください。
  • 誘惑は急がずに ドクターたちの真実 III
    3.0
    レイチェルが手術室付き看護師として働く小児心臓外科チームに、イタリアからやってきた医師のルカが加わった。はっとするほど端整な顔立ちのルカと視線が合ったとたん、レイチェルは妙に落ち着かない気分に襲われた。幼い子供を亡くし、夫とも別れ、男性とは距離を置いてきたのに、いったいどうしてしまったの? 彼女の心の内などおかまいなく、ルカのほうでも、機会あるごとにアプローチをかけてくる。四週間たったら母国に帰るルカは、過酷な勤務のあとのお楽しみを求めているだけ。そう思いながらも、レイチェルはいつしか彼の誘いに応じていた。■小児心臓外科チームにさっそうと加わったイタリア人医師。優しく、思いやりのある言葉で語りかけてくる彼に、レイチェルの恋心は?ラテン・ヒーローの魅力が際立つこの作品をぜひお楽しみください。
  • 星に守られて
    3.0
    かつて領主の邸宅だった自宅を利用し、セリーンが始めた朝食付きの宿は、ようやく軌道に乗りつつあった。ところがある日、宿泊中の老紳士が脳卒中で倒れてしまう。彼は苦しげな声で、甥で医師のオリヴァーを呼んでくれと頼んだ。やってきたオリヴァーは有能で、信頼できそうな男性だったが、セリーンはどうしても心を開けないでいた。彼女はすでに老紳士夫妻の息子、ニッキーと恋に落ち、彼から、オリヴァーはとにかく我慢のならない男だと聞かされていたからだ。だが強引に結婚を迫るニッキーに、セリーンは不信を抱くようになる。そしてみんなが宿を去る日、オリヴァーは彼女に衝撃の事実を告げた。■イマージュで長く愛されてきたロマンスの名手、ベティ・ニールズ。よき時代の息吹を伝える、なつかしい作品をどうぞご堪能ください。
  • 完璧なプロポーズ ドクターたちの真実 II
    3.0
    麻酔科医のマギーは重大な秘密を抱えていた。同僚の小児心臓外科医のフィルの子供を妊娠したのだ。でも、彼に打ち明けるのはもう少し先に延ばすことにした。彼は女好きのプレイボーイで、とても家庭に収まるとは思えないからだ。ところが、なぜかハウスメートとして同じ家で暮らすはめになり、マギーの妊娠はフィルの知るところとなった。「僕と結婚しよう」彼は即座にプロポーズした。フィルはただ責任感から言ってるだけ。マギーは彼が信じられなかった。なのに、フィルは二人の結婚話をすぐに病院じゅうに広めてしまう。マギーがまだ受け入れてもいないのに。いったい、どういうつもり?■ありえない取り合わせのカップルが、どのようにして信頼しあえるパートナーになるのか。感動の恋の結末にご注目ください。
  • あなたが遠くて
    3.7
    五人きょうだいの長女アニスは、村でも働き者で評判の娘だった。家は裕福でないので、あまりおしゃれもできないけれど、家族はみんな仲がよく、日々の生活に満足していた。ところがある日、幼なじみの友人で敏腕実業家のジェイクに出会い、彼女はわけのわからない気持ちの揺れに翻弄されはじめた。ジェイクが視界に入るだけで我慢ならないのに、いないとがっかりしたりして。もちろん、彼に恋しているなんてありえない。一方、ジェイクは会った瞬間、彼女に好印象を抱いた。そして彼一流のやり方で結婚に漕ぎつけようと……。■運命は彼に味方するのか、それとも彼女に? 長く皆さまに愛されつづけている作家ベティ・ニールズが、結婚に愛を求めようとするヒロインの健気な姿を丁寧に描いた作品です。ご堪能ください。
  • すべてはあの日から ドクターたちの真実 I
    -
    アニーが勤める病院に新しい診療科が創設されることになった。リーダーは著名な小児心臓外科医、アレックス・アトウッドだ。病院に現れた彼に会った瞬間、アニーは自分の目を疑った。私は五年前、この人に会っている! 夜、とあるホテルのバーで。互いに名乗ることもなく、テラスに出てダンスを楽しみ、そして、キスを交わした。ただそれだけ……。でも、あのキスのおかげで、アニーは勇気を得て夫の暴力から逃れ、名前も髪の色も変え、今の暮らしを手に入れたのだ。この生活を守るためにも、私の素性を知られてはならない。万一知られたなら、彼をも不幸にしかねないのだから。■シドニーのセント・ジェームズ病院に新設された小児心臓外科。幼い命を守るため、過酷な勤務に耐えるスタッフたちに訪れる恋の瞬間を、メレディス・ウェバーが五カ月連続で描きます。医療現場で生まれる感動のドラマに、どうぞご期待ください!
  • 霧氷【ハーレクイン・ロマンス版】
    -
    “霧氷のように美しい”だなんて、私をからかっているのかしら。 手術室専属看護師長のアミリアは27歳。やりがいのある仕事と良い仲間に恵まれ、充実した毎日を送ってはいるものの、唯一、婚約者のことで気を揉んでいた。昇進と倹約には熱心だが、結婚はおろか、そもそもアミリア本人に無関心すぎるのだ。釣り好きの父に誘われた北欧への3人旅も、結局彼は父娘を残し、仕事を理由に先に帰国してしまった。もう諦めるしかないの?そんなとき旅先で出会ったのが、ハンサムな医師ギデオンだった。父と同じ釣り好きで話は弾み、気遣いのできる穏やかな彼に、アミリアは急速に惹かれていく。でも……私には婚約者がいるわ。お見通しだと言わんばかりに彼が呟いた。「僕と結婚すればいい」 ■優しく穏やかな作風で読む者の心を癒やしてくれる、唯一無二の大スター作家ベティ・ニールズ。まったく古さを感じさせない、初期の珠玉作をお楽しみください。ヒーローをひと目見たときから、胸の高鳴りを覚えたヒロインは、それが恋とも知らずに……。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・ロマンス版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 高原の魔法【ハーレクイン・ロマンス版】
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    彼なんて嫌いよ。それとも……好きなの? 祖母の旅行のつき添いをすることになったロージー。口やかましい祖母のお供をするのは気が重いが、故郷であるスコットランド高地への列車の旅は楽しみだった。だが途中、立ち寄ったホテルの裏庭で祖母が転んで足を痛め、二人はやむをえずツアーを抜けてそのホテルにとどまることに。往診に駆けつけたのは、ドクター・キャメロン。医師としての腕や患者の扱いは見事なものだが、無愛想な態度を見て、ロージーの胸は波立つ。祖母に向けた彼の笑顔はとても魅力的なのに……。 ■中毒性の高い唯一無二の静かな作風で、時を経ても色褪せることなく読者を魅了し続ける、不滅の大スター作家ベティ・ニールズ。大人気設定の一つ、つれないドクターと奥手なヒロインの恋物語を、どうぞご堪能ください。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・ロマンス版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 少しだけ回り道【ハーレクイン文庫版】
    -
    「キスしようとしているのがわからないのかい? もう限界だ」 ロンドンで看護師として働くユージェニーは、病身の父を世話するため仕事を休み、しばらく地方の実家にいた。父が全快したら復職するが、ひと月後には退職が決まっている。ある日、濃霧で道に迷っていたオランダ人医師アデリクと出会い、辺りが晴れるのを待つあいだ、実家で彼と楽しい時間を過ごした。やがて彼は霧と共に去っていった。彼女の心に恋の種を植えつけて。その後、一時復帰したロンドンの病院でアデリクと再会を果たすが、彼の思いがけない申し出に、ユージェニーは耳を疑った。「オランダで、僕専属の看護師になってくれないか?」 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 打ち明けられない恋心【ハーレクイン文庫版】
    -
    「ぼくと結婚したらどうだろう?少なくともきみはもうぼくをきらってはいない」 ロンドンで病院勤めをするセリーナは、ある日、入院してきた気さくなオランダ人男性に、仕事を辞めて一緒に来ないかと熱く求愛される。不安なのにきっぱり断れずにいると、患者の従兄でオランダで医師をしているというヘイスは、優しく気遣ってくれた。やがてオランダへ渡ったセリーナは、求愛が一時のきまぐれだったと知って傷つき、途方に暮れた。すると、ヘイスが結婚を提案してきた。食事をともにし、仕事の手伝いをするパートナーになってくれないかと。「ただし、好きな人ができたら言ってほしい」 *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 白雪は血に染まり ~嫉妬狂いの産まずめ夫人~
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    結婚から15年、姑から子供を授からないことを責められた定子は、夫の提案で代理人に我が子を出産させることに。 しかし、代理母役の養女は腹黒すぎる性悪女で――!? 表題作「白雪は血に染まり ~嫉妬狂いの産まずめ夫人~」ほか、 「かえるのお姫様」“かえる顔”と外見を見くだされ続けた女性記者が、とある大富豪への突撃取材でまさかの失態を起こす!? 「ただひとつの幸福」美人な長女、切れ者の次女、村一番のブスな三女が、父の遺産をめぐり血みどろの骨肉争いを繰り広げる――! 「星の金貨」娼婦のアンは、旅の画家と出会い、水商売から足を洗って旅することを決心する。 しかしアンへの独占欲にまみれた常連客に聞きつけられてしまい――? 醜い嫉妬に狂わされた女の生き様を描く、全4作品を収録!
  • 夢に見たイブの日
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    『クリスマスは愛のとき』―エリーは弟トビーの取った行動に唖然とした。職場のパーティーに姉をエスコートしてほしい、と尊敬する上司パトリック・マグラスに依頼したのだ。パトリックにエスコートしてもらえたら、どんなにすてきだろう。でも、彼の厚意に甘えることはプライドが許さない。すぐさまエリーは断ったものの、翌週どうしても彼に頼らなければならない事態が生じて……。 『冬の恋物語』―病院で住み込みの雑役係をしているクローディアは苛酷な労働のため、ベッドに倒れ込む日々を送っていた。世話になっていた大おじが亡くなり、その家を相続した遠縁の男性に追い出されてしまったからだ。そんなある日、大おじの診察に訪れていた医師トマスから、クローディアは唐突に形だけの結婚を申し込まれた。「結婚すればきみは自由を、ぼくはよき友人を手に入れられる」 *本書に収録されている「クリスマスは愛のとき」「冬の恋物語」は、既に配信されている作品と同作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 恋人はドクター 魔女は愛のセラピスト、他
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    『魔女は愛のセラピスト』―ダニエル・ソーヤーズ医師は、セックス・セラピストのレース・マギーが気に入らなかった。女のくせに、ラジオや本で愛の行為について語るなんて。しかも妹が彼女に洗脳されて、どんどん反抗的になってきている。それなのに、僕はレースに対する欲望を消すことができない。ダニエルのいらだちは募っていった。そんなある日、大怪我をしたレースがダニエルの病院にやってきた。『小さな愛の願い』―ヘンリエッタは幼いころ両親と死別し、養護施設で育った。今は病院のパートタイマーとして懸命に働き、生計を立てている。ある夕方、病院の庭で捨て猫を拾い上げたとき、顧問医師アダム・ロス=ピットの足をうっかり踏んでしまった。その出会いをきっかけに、彼女はアダムに心惹かれていくが、高名で裕福な医師と彼女とでは住む世界が違いすぎた。 *現在、配信中の『魔女は愛のセラピスト』と内容が重複しています。ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 恋人はドクター 結婚から始めて、他
    -
    ●『結婚から始めて』(ベティ・ニールズ著)父と妹とともに暮らすアラミンタはヘルパーとして働いている。彼女はあるとき上流階級の医師の家に派遣され、医師の妹一家のために働いた。その仕事が一段落したあと、医師ジェイスンはアラミンタに言った。愛する女性にはなかなかめぐり合えそうもないから、二番目でよしとすることにした――僕と結婚してほしい。 ●『贈り物はドクター』(エリザベス・ベヴァリー著)ウエイトレスとして働く食堂で、ミンディは男性に声をかけられた。その男性は、黒髪に茶色い瞳のハンサムなドクター・アッチスン。しかし、彼の言葉にミンディの甘い予感は打ち砕かれた。「部屋を追い出されそうだと聞いたが、僕のところに来ないか?」それは貧しい私を囲いたいということ?出会ったばかりなのに?憤慨したミンディは、怒りの言葉を彼に投げつけた。 *現在、配信中の『贈り物はドクター』と内容が重複しています。ご購入の際は十分ご注意ください。
  • スター作家傑作選~ベティ・ニールズ冬物語~
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    『花婿に恋したら』 病の祖父を世話しながら病院の食堂に勤めるユーレイリアは、厳しい家計をなんとか支えていた。朝から晩まで働き、恋をする暇もない。やがて祖父が亡くなり、住む家を失った彼女に、驚きの申し出が――祖父の古い知人の息子であるオランダ人外科医エイドリックが、彼女を妻に迎えたいという。よく知らない年上の男性と結婚だなんて。ためらう理性とは裏腹に、心はひとりでに躍りだし……。 『すてきなプロポーズ』 意地悪な雇い主の下で住み込みの秘書をしているフランセスカ。少ない給金でも、年の離れた妹と暮らすために我慢するしかなかった。つらい日々の中、日課の犬の散歩で知り合った男性レニエと会うのを心待ちにしている。ある日、雇い主が家に高名な医師を呼ぶと、現れたのはなんとレニエ! だが彼は、驚くフランセスカに声をかけようともしない。身分の違いを感じて傷つく彼女だったが……。 『魅惑のドクター』 看護師ジュリアは自宅に戻る患者につきそったところ、到着した先で雪に閉ざされ、1泊するほかなくなる。深夜、道に迷ったので朝まで滞在させてほしいという青い瞳の医師が現れた。アイヴォと名乗る彼が、高熱を出した患者の処置をてきぱきとこなす姿に、ジュリアは胸をときめかせた。それを知ってか知らずか、彼はふいにキスをすると、思わず頬を染めた彼女に言った。「ただの挨拶だよ」 ※『魅惑のドクター』は既に配信中の作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • シンデレラ・ブライド
    -
    『薬指の契約』社長マシューに呼びだされたハリエットは、親しい同僚ベンとの関係を咎められて愕然とした。私とベンとその恋人が三角関係で揉めているだなんて、言いがかりよ! だがマシューは彼女の弁明にまったく耳を貸さないばかりか、とんでもない解決策を強要する。マシューこそが真の恋人だと宣言して、婚約者として振る舞うようにというのだ。 『汚れなき花嫁』大学生のシェリーは、春休みに友人たちと訪れたフロリダで魅力的な年上の銀行家フォークナーと出会い、ひと目で惹かれた。ところが彼から、学生を相手にする気はないし身分も違いすぎるとはっきり言われて深く傷つく。なんて傲慢な人なの? フォークナーのことは忘れようと誓ったシェリーだったが、予想外の騒動に巻きこまれて……。『花嫁の誓い』貧しい看護師カロラインはオランダを旅行中に大怪我をし、近くの大きな屋敷に運びこまれた。屋敷の主は男爵の称号を持つ医師、ラディンク。手当てこそ丁寧だが愛想はまるでなく、世捨て人さながらの生活をしていた。彼の悲しい過去を知り、胸を痛めるカロラインは、突然ラディンクに「僕と結婚してくれないか」と告げられて、仰天する。 ■ハーレクインを代表する3大人気作家が描く、花嫁たちのシンデレラロマンス傑作選 *本書に収録されている『薬指の契約』、『花嫁の誓い』は、既に配信されている作品と同作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • シンデレラのような物語
    -
    『シンデレラを探して』―数年前に父親を亡くしたエマは、母親と二人でなんとか暮らしていた。ある日曜日、胃潰瘍を患っている母親と一緒に気晴らしをしようと田舎に出かけたが、帰り道で母親の具合が急に悪くなってしまった。そのとき助けてくれたうえ、母親の手術まで行ってくれたのは、高名な外科医サー・ポール・ワイアットだった。だが、エマの母親はあっけなくこの世を去ってしまった。 『大晦日のシンデレラ』―「あなたにはお金持ちの夫が必要なのよ」遠縁の女性に誘われ、ニコルは大晦日の夜、初めて上流階級のパーティに出席した。自分の暮らしとはかけ離れた世界だけれど、上品に装って会場に姿を現すと、彼女はすぐに雰囲気に溶け込んだ。さっそくすてきな男性がダンスを申し込んでくれた。彼、アンドルー・タイラー三世は、大会社の社長だとか。 *現在、配信中の『大晦日のシンデレラ』と内容が重複しています。ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 恋の相手は…? II
    -
    ウエディングドレスはみごとに仕上がった。これを着て、フランは花嫁に――いや、リサのママになるのだ。そう、リサのために、フランはリトリックと結婚する。リサの願いどおりの、絵本そっくりのドレスで。リトリックの娘、母のいない六歳の娘リサが求めるママになり、あと半年という小さな命の最後の日々を幸せにするために。◆サラは家庭教師としてカリブ海の小さな島にやってきた。島に着いたサラを、雇い先の使用人らしき男性が出迎える。引き締まった男らしい体つきに、魅力的な顔立ち……。屋敷に着くと、サラはいきなり女主人に罵声を浴びせられた。「あなた、わたしの夫を誘惑しようというんじゃないでしょうね」わたしの夫? では、この人が雇い主のジェイソン?
  • 春に天使が舞い降りて
    4.0
    ●『悲しい約束』(ダイアナ・パーマー著)悲惨な出来事を機に、デイナは勤務先の病院を辞職し、一時的に失明している患者ギャノンの在宅看護を引き受けた。ギャノンは傲慢で不愉快な男性だったが、彼女は辛抱強く朗らかに接するよう努力した。ある日、ギャノンは視力の戻る見込みがないと診断される。絶望に打ちひしがれた彼は、すがるようにデイナに言った。「結婚してくれ、デイナ。優しくするから」 ●『少しだけ回り道』(ベティ・ニールズ著)ユージェニーは帰郷していたとき、濃い霧で道に迷った大柄な男性を助けた。その男性は、仕事でイギリスに滞在中のオランダ人心臓外科医――アデリク・レインマ・テル・サリスだった。あんなすてきな男性には、もう二度と会えないだろう。そう思っていたユージェニーの前に、アデリクが現れた!
  • ドクターとロマンスを I
    -
    『夢の先には』―休暇でオランダを旅行中、エマは車の衝突事故を起こしてしまった。車線を間違えるという大ミスだ。ユスティンと名乗った相手の車のオランダ人男性に対して、最初のうちは申し訳ない気持ちでいっぱいだったエマだが、横柄な態度の彼に、反抗心がわき起こる。警官に提示したパスポートを、どうして彼が見たりしているの。 『薔薇の誘惑』―初めてのパタゴニアへの旅で、ロウィーナは美しい黒髪の男性ルークと知り合った。それぞれ親しい者を亡くし、悲しみを心に秘めた二人は、見えない力に引き寄せられるようにたちまち恋に落ちる。旅が終われば別れる定め。だからこそ恋は熱く燃えあがった。だが、日常に戻った二人にはあまりにも皮肉な再会が待っていた。 *現在、配信中の『夢の先には』と内容が重複しています。ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ハーレクインコミックス セット 2024年 vol.359
    NEW
    -
    毎月厳選したタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「花嫁は家政婦」「罪という名の誘惑」の2話をまとめて収録。
  • ハーレクインコミックス セット 2024年 vol.262
    完結
    -
    毎月厳選したタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「恋はあせらず」「半年だけ花嫁」の2話をまとめて収録。
  • ハーレクインコミックス セット 2024年 vol.243
    完結
    -
    毎月厳選したタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「身代わりの結婚」「ティーカップに愛を」の2話をまとめて収録。
  • 孤独の群衆【大合本版】 全巻収録
    完結
    -
    【大合本版…『孤独の群衆』1巻~3巻までの全巻を収録した大ボリュームシリーズ】《作品内容》親からの愛情を切望していた高校生・太一は、スポーツクラブを経営する優しげな男・神津と出会ったことで、その願いが叶えられるかに思えた。しかし神津は「良心なんて持ち合わせていない」と自らを評し、闇の商売に手を染めている冷血漢。健全なはずのスポーツクラブは、裏では金持ちの男色家に少年たちをあてがう秘密クラブ「ハイソサエティ」として機能していたのだ。太一のクラスメイト・高橋は、その稼ぎのおかげで病床の母親を死なせずに済んでいた。重い事実を知った太一は秘密をいったん胸にしまいこみ、神津の虚無的な言動をいさめようと孤独な闘いを始める。しかし、彼の肉体にクラブの会員・加賀の魔の手が迫り……。 ハードな展開のBLダークロマンス! 少年時代の神津を描いた番外編(前・後編)も同時収録の大合本版:全巻収録! ※単巻、他合本シリーズとの重複購入にご注意ください※
  • ★究極の癒やし★ベティ・ニールズ短編3作セット
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    ★お得な20%以上OFF価格★心潤す優しい作風で人気のベティ・ニールズ、永久保存の3作品をセットでお得に!  ●『魅惑のドクター』看護師のジュリアは患者のつきそいでロンドンからスコットランドに赴いた。ところが到着した家で雪に閉ざされ、1泊することに。深夜、ふいに玄関先に現れたのは青い瞳の大柄な医師アイヴォだった。●『プロポーズは慎重に』セーラは家族でフランスを旅行した帰りに車の事故に遭う。怪我で入院した家族の担当医はリトリク。幸い無傷だったセーラが泊まるあてがないと知ると、リトリクは彼女を自宅に招待し……。●『ドクターにキスを』1組の男女がフィリーの住む牧師館にやってきた。先日、道に迷っているところを助けた二人だ。その男性ジェームズにフィリーはひそかに惹かれるが、彼は都会に住む名高い医師で、一緒にいるのは完璧なまでに美しい婚約者だった。
  • スター作家傑作選~シンデレラの小さな恋~
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    この恋は、神様のごほうびかもしれない。ひたむきに生きるシンデレラの物語! ■唯一無二の作風で今なおファンを増やし続けるベティ・ニールズ。そんな奇跡の作家による珠玉作のほか、ひたむきに生きる働き者のヒロインの恋物語を収録したシンデレラ・アンソロジーをどうぞ!
  • スター作家傑作選~もしも白鳥になれたなら~
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    麗しの白鳥だったら、すてきな恋ができる。醜いあひるの子は今日も夢を見る……。 ■もしも私が白鳥のように優雅で美しい女性だったら、この人生はどれほど違うものになっていただろう? ついそんな空想をしてしまうのが乙女心というもの。叶うはずもない恋に悩む醜いあひるの子ヒロインの物語を集めた、ピュアなシンデレラ・アンソロジーです。
  • スター作家傑作選~突然のキスと誘惑~
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    素敵な恋のはじまりは、甘いキスとロマンティックな誘惑―― ■素敵なドクター、ギリシア富豪、敏腕社長からの究極の求愛! 英国を代表する“至宝”の3作家、ベティ・ニールズ、サラ・モーガン、キャロル・モーティマーが綴る、3つの甘美な恋物語をお楽しみください。

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