女性向けライトノベル - 講談社作品一覧
-
4.8リーセル・クロウは、恋人だったはずの王太子――ユリシーズによって処刑された。 それもこれも、性悪聖女に嵌められたせい。 どこで、何を間違えたのだろう? こんな人生は二度とごめんだ。 薄れゆく意識の中でそう考えるリーセルだが、気がついたら6歳の自分に戻っていた! 私、今度こそ間違えたりしない。平穏な人生を送るんだ! そう決意し、前回と違う道を選び続けるが―― 聖女の幼なじみである公爵家のギディオンがなぜか関わってくる。 あなたとは距離を保ちたいんですが! 「リーセル、早く助けて!」 「助けないとダメ……?」 「な、何を言って……。当たり前じゃないか!! 早くして!」 でもなんだか彼の性格が変わってるようで――?
-
4.6伯爵令嬢メルフィエラには、異名があった。 毒ともなり得る魔獣を食べようと研究する変人――悪食令嬢。 遊宴会に参加するも、突如乱入してきた魔獣に襲われるメルフィエラを助けたのは 魔獣の血を浴びながら不敵に笑うガルブレイス公爵――人呼んで、狂血公爵。 血にまみれた姿を意に介さないどころか 魔獣の血は身体に悪いと自らを案じるメルフィエラに興味を持ち、公爵は尋ねる。 「魔獣に詳しいのか?」 「私は魔獣というよりは、食物に興味があるのです」 「食物、だと? お前にはこの魔獣が食物に見えるというのか」 「はい、もちろんです。食べるからには美味しくいただきたいですから!」 「なるほど、悪食令嬢とは言いえて妙だが、やはり噂は当てにならぬものだ」 メルフィエラの趣味に興味を持ったガルブレイス公爵は思わぬことを言い出して――! 異食の魔物食ファンタジー、開幕!
-
3.6「僕は医師から余命一年と言われているから、結婚までは持たないと思う。」 ある日、オークリッジ伯爵家の養子の少女エディスのもとに、グランヴェル侯爵家の長男ライオネルとの縁談が舞い込んできた。 本来この縁談はエディスの義姉のダリアに持ち掛けられたものだったが、余命も少なく病弱な見た目のライオネルを見たダリアが両親に懇願し、自分の身代わりとしてエディスを縁談相手に仕立て上げたものだった。 義姉のダリアも義父母の叔父夫婦も、誰もライオネルの回復を信じていない。 そんな中で、エディスだけが誠実な性格のライオネルの回復を信じ、婚約者として彼を献身的に支え始める。 すると徐々に奇跡的な回復をみせる彼は元の美しい姿を取り戻し始め、エディスのことをすっかり溺愛するようになり……? 一つの余命宣告から始まる二人のハッピーエンドラブストーリー、ここに開幕! ※電子書籍には特典として瑪々子先生書き下ろしSSが収録されています。
-
4.2メルティガル侯爵令嬢のクロエは、アダナーニ王国の第二王子キリフに、 婚約破棄を突きつけられてしまう。 だがそのショックで、OL・橘美沙としての前世の記憶がクロエによみがえった! 「お前がそんな女だとは思わなかった。態度を改めないのならば、婚約を解消するしかないな」 「はい、承知しました」 家を出よう。私はこれから自由に生きる――。 そうして屋敷を飛び出したクロエは、 騒動に便乗して近衛騎士を辞めてきたエーリヒを相棒に、自由を求めて旅立った! すると、氷の騎士と称されるほどクールだったエーリヒが、 クロエのことを溺愛してきて……!?
-
4.8伯爵令嬢のセイディは10年間身体を乗っ取られている間にとんでもない悪女として名を馳せていた。 ある日ようやく元の身体に戻ることができたが――次期侯爵であり騎士団長となった ルーファスに婚約破棄をされている真っ最中だった。 「ほ、本当に、元の身体に戻ったの……?」 「はっ、いよいよ頭がおかしくなったか。今更になって誤魔化そうとでもしているのか?」 「えっ? 私は本当に、ずっと身体を乗っ取られていて……」 「つくならもう少しマシな嘘をつくんだな」 信じてもらえないセイディは、犯人捜しを始めることに。 一方、突然性格が変わったように見えるセイディに、ルーファスも戸惑うとともに 隠しきれない想いがよみがえり――!
-
4.3「すまなかった」 新米修道女になった公爵令嬢サーラの前で頭を下げている男性―― かつて彼女の婚約者であった、王太子カーティスだ。 聖女の生まれ変わりを自称する男爵令嬢エリーに夢中になったカーティスは、 サーラに、婚約を破棄すると言い放った。 突き付けられた罪状は、すべて冤罪だったけれど――。 疲れ果てていたサーラは、それを受け入れた。 激怒した両親に修道院に送られるも、これでようやく静かに暮らせると安堵するサーラ。 それなのに、なぜかカーティスが修道院に現れて謝罪する。 いまさらそんなことを言われても、復縁なんて絶対にありえません。 「わたしのために何かしたいのなら、もう放っておいてください」 そしてサーラは、修道院を離れ、隣町にある孤児院の手伝いをすることになる。 そこで彼女は、どことなく優美な雰囲気を持った不思議な男性・ルースと出会い……!? ※電子書籍には特典として櫻井みこと先生書き下ろしSSが収録されています。
-
4.5婚約者だったアトラス王子に婚約破棄を突きつけられた公爵令嬢テイレシア。 その理由は、隣国の王女との結婚の方が国――ベネディクト王国の国益になるから、というもの。 完璧に整えられた状況からは逃れられず、「婚約破棄を受け入れる」と伝えたその直後 「はい!! ハイ、はい!!! じゃあ、オレ、平民ですけど新しい婚約者に立候補します!!」 という声が。 突然の求婚に驚く周囲だが、テイレシアも戸惑っていた。 求婚者――ヴィクターの美貌と、そして…… 「あ、あの……どちらさま、ですか?」 見知らぬ人からの求婚にあわてるテイレシアは――!? 婚約破棄&求婚から始まるラブストーリー、開幕!
-
-「君は金にがめつすぎる。婚約を破棄させてくれ」 ずっと王妃教育を受けてきたベアトリーチェは王太子に婚約破棄を告げられた。毎晩開かれる無駄なパーティー。浮気相手に送る豪華なドレスの数々。ベアトリーチェは最後に臣下として浪費を抑えるように進言するも、逆に『金の亡者』と虐げられ、王宮から追放されてしまう。 しかも、王太子は自分の借用書を実家に擦り付けて来た。 「お前のせいで領地が潰れるではないか! どうしてくれるんだ!」 領地を立て直そうと一生懸命だったのに、ベアトリーチェは父に『ブタ公爵』と名高い辺境のアベル・オルロー公爵に売られ、借金のカタにされてしまった。 しかし、オルロ―公爵領は荒れ地で有名。 城もボロボロ、収穫は見込めず、辺境に相応しい有様だった。 「この領地には無駄が多すぎます!」 ベアトリーチェは公爵領の改革を決意する。成金令嬢と呼ばれたトラウマから最初は尻込みしていたが、なりふり構っていられない。 改革が進むにつれて税収も上がり、順調に借金を返済していく。 そしてオルロ―公爵も『ブタ公爵』からだんだんと変わってきて……。 「俺の容姿を気にせず旦那と呼んでくれた君を、心から愛している」 「私は異性からの愛よりお金のほうが好きです」 これは、ちょっとズレた令嬢と距離感のおかしい公爵のじれったい恋愛譚。
-
5.0病弱だった前世の記憶を持つグレンヴィル伯爵家のヴィオラ。 不自由だった前世を取り戻すために今世では人生を楽しみ尽くすつもりだったが、 父親同士が親友だったという、王国を代表する大貴族 フィールディング公爵家の長男との結婚を決められてしまう。 氷の薔薇とも謳われる美貌の次期公爵・アルバートとの結婚は 自由を求めるヴィオラとしてはうれしくないが、病に伏した公爵の頼みは断れない。 盛大な結婚式を終え、ろくに食事もとれないまま 初夜を旦那様――アルバートと迎えるはずが3時間以上も待たされ、 しかも現れて早々に言われたのは 「……あなたに、ひとつだけ言っておきたいことがある」 「はい」 「私があなたを愛することはない」 「は?」 そちらがそのつもりなら私も自由にやらせてもらいます! マイペースで楽しそうに過ごすヴィオラに、暗い雰囲気だった公爵家、そしてアルバートも 少しずつ変わっていくが、彼がそうなったことには理由があって――!
-
4.5皇帝夫妻の娘として生まれながらも、双子を忌む因習によって捨てられたエルネスタ。 市井で育った彼女の元に、ある日皇帝からの使者がやってくる。 「出奔した姉姫の代わりに蛮族たる人狼王イヴァンの元に嫁ぐこと」 身勝手な勅命を最初は断るものの、育ての母の病気を治すことを条件に引き受けることに。 しかし恐々としながら嫁いでみれば、超絶美形の夫は特に恐ろしいことをしてくるでもなく、周囲の人狼たちも良いひとばかりだった。 しかもエルネスタの庶民根性は、少数民族である人狼族にばっちりフィット。市井で培った明るさと根性が役に立ち、最初は壁のあった彼らとも打ち解けていくことに。 やがて周囲から敬愛される王妃となるのだが、身代わりであるエルネスタはきちんとわきまえていた。 これは双子の姉が連れ戻されれば終わる仮初めの立場なのだから、彼らの好意に甘える気なんてない。 それなのに、なんだか最近人狼陛下との距離が近いのですが……?
-
4.5五歳になる年、リリカの両親が死んだ。 ただただ泣くことしかできなかった少女のリリカだったが、そんなリリカの手を取ったのはかつて王宮で使用人をしていた一人の老婆だった。 一人でも生きていけるようにと老婆はリリカに使用人としての仕事のやり方を叩き込み、そうして立派に育ったリリカは17歳のある日、ルクレール公爵・ウィルジアの屋敷に住み込みの使用人として働くことになる。 変人と名高いウィルジアの屋敷は荒れ放題だが、リリカは嬉々として仕事に励んだ。 するとリリカがあまりに優秀であるという噂がたちまち王国中に広まっていき…!? なんでもこなせる万能メイドのリリカと隠れイケメン公爵ウィルジアの楽しい日々が今幕を開ける! ※電子書籍には特典として佐倉涼先生書き下ろしSSが収録されています。
-
4.1小さい頃に聖女候補だったオルレアン伯爵家の貧乏令嬢セレナ。 幸い(?)にも聖女に選ばれることなく、慎ましく生きてきたが、いよいよ資産が尽き……たところに舞い込んできたのが 第三王子ソル・トロワ・クラヴェル殿下との婚約話。 お金のための政略結婚による婚約者とはいえ、美しい顔立ちと優しい性格を持つソルに対する親愛の感情を持ち、仲良くやっていたはずのセレナだったが―― 「……今、なんとおっしゃいました?」 「だから、『ざまぁ』してほしいんだ」 「ソル殿下。『ざまぁ』してほしいだけでは、よく意味が分かりません!」 婚約破棄をしたいがために変なことを言い出した王子様だけど、それには深いわけがあるようで――?
-
3.9火山国ファストゥの王と山猫獣人である母との間に生まれた王女、エルヴィール。 生まれた当時王女がいなかったため、非嫡出子ながら特例として王女の地位にあったエルヴィール――ルヴィは、ファストゥと緊張関係にある隣国ツークフォーゲルの国王、アルノルト二世に嫁ぐことになる。 しかしルヴィには悩みがあった。 ルヴィの数日後に生まれたために王女になれなかった母親違いの妹、ルビー。 数日の差を恨み、ずっと嫌がらせをしてきた彼女が、ルヴィの侍女として随行するらしいのだ。 いざ輿入れの旅の中、ルヴィの乗った馬車が襲われ、刃物で刺されてしまう。 なんとか助かったものの、声が出せなくなっている上に、ルビーが王女ということになっていた! だけど、アルノルト二世の筆頭補佐官であるアレクシスの屋敷で過ごす日々は穏やかで――!
-
4.3ラビィ・ヒースフェンは、16歳のある日前世の記憶を取り戻した。今生きているのは、死ぬ前にプレイしていた乙女ゲームの世界。そして自分は、ヒロインのネルラをいじめまくった挙句、ゲームの途中であっさり処刑されてしまう悪役令嬢であることを。 しかし、真の悪役はネルラの方だった。幼い頃にかけられた隷従の魔法によって、ラビィは長年、嫌われ者の「鶏ガラ令嬢」になるよう操られていたのだ。 今ついにその魔法が解け、ラビィは自由の身となった。それをネルラに悟られることなく、処刑の運命を回避するために必要なのは「体力」――起死回生の作戦は、屋敷の厨房に忍び込み、「おかゆ」を作って食べることから始まった。 毎晩おかゆを食べ続け、徐々に回復してきたラビィ。彼女を蔑んできた弟のフェルや、形だけの許嫁である第一皇子のバルド、バルドの命令でラビィの監視をしていたサイなど、周囲の目も変わり始め――!?
-
3.4リエンライン王国では、異世界の記憶を持つ者を聖女として迎える慣習があった。 この決まりに従い、辺境の小国の姫であり転生者だったイーリスは、当時王太子だったリーンハルトと結婚する。 リーンハルトの即位とともに王妃となったイーリスだが、 新たに異世界から転移してきた陽菜が現われてから、明らかにリーンハルトの気持ちは陽菜に傾いていく。 舞踏会では蔑ろにされ、離婚しての王妃交代の可能性も告げられ、 さらにはリーンハルトと陽菜が一夜をともにしたとも聞かされたイーリスは決意する。 そう、離婚すればいい、と――! 「荷物を纏めてちょうだい! 今すぐ王宮を出ていくわ!」 決意とともに王宮を脱出するイーリスだが、それがなにやら大騒動に――!? 離婚宣言&家出から始まるラブストーリー、開始!
-
4.5家族に疎外感を感じている子爵家令嬢フレイヤ・ヴィリアーズは、 妹と浮気して婚約破棄となった元婚約者のネイサンに復縁を迫られ、追い詰められていた。 復縁を後押しする親や執着する元婚約者から逃げるため、 フレイヤは貴族たちの間で『吸血鬼』と恐れられるブラッドベリ伯爵の元を訪れる。 ダメで元々、と恋人のフリをすることを願うと、 ブラッドベリ伯爵――オスカーは聞き入れてくれ、伯爵家に置いてくれることに。 もくろみ通りネイサンは怖がって近寄ってこなくなり一安心しつつも、 フレイヤをからかいながらも気遣うオスカーの優しさに惹かれていき――
-
4.0孤児であるメアリーは、他人の髪色をコピーできる特殊能力――”ギフト”を授かったことをきっかけに、王女レオノーラの影武者となっていた。 レオノーラよりほぼ全ての公務を丸投げされる日々。 そんなある日、メアリーは王女の身代わりとして彼女の婚約者候補に会ってくるよう銘じられる。 メアリーは婚約者候補である辺境伯の嫡男・アルベルトと”レオノーラとして”交流を重ね、徐々に惹かれ合っていく。 しかし自分の正体を明かせず、更にある事件をきっかけにメアリーはレオノーラに嵌められ王国を追放されてしまい……!? 一人の王女が自身の人生を悔い、 使い捨てられた影武者の少女が自分の幸せを掴むまでの物語、ここに開幕。
-
3.0このような化け物、我が子ではない―― ウォーレン王国のハミル侯爵家に生まれた双子の妹・ナーサディアは、 生まれつき顔に大きな刻印があるというだけで 幼い頃から両親によるネグレクトを受け続けていた。 幽閉された塔の中でただ過ぎ去っていく毎日。 ハミル侯爵家にとっての便利な”道具”として生かされる人生。 感情さえ無くなりかけていたナーサディアだったが、 そんなナーサディアの元にある日カレアム帝国皇子を名乗るティミスという男が訪ねてきて――? 自身の正体が『宝石姫』だと気付かされた一人の少女が 真実の愛と幸せをつかむまでの異世界ラブストーリー、ここに開幕!
-
3.7「本日より貴方の教育係に任命されました、エイダ・ラフィネと申します。よろしいですね、スティーブン王子殿下」 以前は完璧な王子様だと称されていたが、今はただただ無気力に昼から離宮で一人酒を飲んで過ごすフィエルテ王国の第一王子・スティーブン。 その彼のもとへある日突然やってきたのは、ラフィネ公爵家令嬢のエイダという同い年の女性だった。 最初はエイダに教育されることを快く思っていなかったスティーブンだったが、献身的に支えようとしてくれるエイダに徐々に心を開き始める。 そしてそんな生活の中で、スティーブンは自身がエイダと共に過ごした幼少期時代の記憶を思い出し始め――? 一人の王子の挫折と立ち直りから始まる二人の心温まる異世界ラブストーリー、ここに開幕! ※電子書籍には特典として橘叶和先生書き下ろしSSが収録されています。
-
4.3釣り合わないから断られようと思っていたお見合いの結果、エストホルム伯爵家の三男ベルンハルドと婚約することになった男爵家の娘アーシェ。 婚約者となったからには仲良くならなければしょうがない、と親交を深めようとするアーシェは、極端に無口ながらも気遣いを忘れないベルンハルドのやさしさに惹かれていく。 そんな日々の中、ベルンハルドの胸に飾られた花――スミレが、どうやら自分にしか見えないこと、そして彼の想いに合わせて姿を変えていることに気が付く。 それはどうやら女神様の祝福のようで――! 幻の花が二人の恋を繋ぎ結ぶ、純愛ストーリー開幕!
-
3.0冷徹公爵として有名なジークハルトと1年間の契約結婚をすることになった、男爵令嬢のソフィア。 「私が君を愛することはないだろう」と言い放つジークハルトだったが、ソフィアと生活する中で徐々に彼女の人柄に惹かれていってしまう。 これはお飾り妻としての役目を懸命に果たすソフィアと、そんなソフィアを気付けば溺愛していた冷徹公爵様の物語――。
-
4.2代々薬屋を営んでいた家で、三姉妹の一番下の妹として生まれたルーネ。 姉のララとリフェアとともに小さい頃からポーションづくりに励んでいたが、 家での扱いはあまり良くなかった。姉たちに邪険にされていたのだ。 それでも、ポーションが好きだからこそ続けていた。 ある時、魔物との大規模な戦いが行われることになり、 三姉妹の薬屋にも、大量のポーションづくりの指示が出される。 三姉妹で朝から晩まで必死にポーションをつくり納品するが、 その評価は大きく異なり、ルーネだけが特別待遇となることになり――! ポーションが好きで、ポーションづくりが好きな少女の、成り上がりストーリー!
-
3.0イクス王国の第五王女・メイベル。溢れる才能や比類無き美貌を持つ他の王女たちと違い、特に取り柄もない彼女に突然婚約の話が舞い込んだ。 だが相手は、誰もその素顔を知らない《仮面魔術師》ユージーン――噂では年齢は120歳を超え、ひとつの国を滅ぼすほどの魔力を持ち、常に仮面を着けているという。 この政略結婚に乗り気でないメイベルは、婚約を破棄して国防への協力だけ求めようと策を弄し、直接ユージーンに会いに行く。 しかし実際のユージーンは噂とは全く異なる、ちょっとぶっきらぼうだが秘めた優しさを持った、超絶美形男子だった……!? その後、国を揺るがす大事件に巻き込まれながらもユージーンと想い合うようになったメイベルの前に、なぜか新たな「婚約者」が登場して……!? これは、思い立ったら一直線な末っ子王女と、不器用で口下手な魔術師の、美しくて温かい恋の物語!! ※電子書籍には特典としてシロヒ先生書き下ろしSSが収録されています。
-
4.6アナベルは聖女である。 人々を癒やすための「神聖力」が減少してしまった「役立たず」だったが。 力を失ったアナベルは、教会のため、そして自らの借金のため金持ちの成り上がり貴族と結婚させられることに。 せめて思い出を作りたいと思ったアナベルは花祭りで偶然出会った聖騎士に告白する。 その思い出を胸にしたくもない結婚を受け入れたはずが――突然教会にやってきた聖騎士――リュカは言う。 「アナベル嬢。どうか私と結婚してください」 「………………は?」 いきなりプロポーズされ戸惑うが、 さらに驚きの事実が判明する。 「なんで聖騎士が呪われてるんですか!?」 「これには事情がありまして……。不本意ですが呪われてしまいました」 神聖力を失った聖女は、愛の力で聖騎士の呪いを解けるのか!?
-
4.4父を亡くし、爵位を継いだ叔父の世話になっているディートリンデは、婚約者を従妹のエルナに奪われ、親ほども年の離れた商人の後妻として金貨 30枚で買われることになった。その縁談を受け入れかけていた矢先、見目麗しい貴族の青年が「金貨 100枚」を携え求婚してくる。彼、バルタザール・リューガーは、子どもの頃に喧嘩別れした幼なじみだった。 彼の目的は形だけの「契約結婚」。夫婦にはなったが愛情は望めない。 バルタザールの勤める騎士団詰め所で働き始め、高い事務スキルを発揮し一目置かれるディートリンデだが、男女問わず人気者の夫を見てひそかに心を痛めていた。一方、妻にそっけなく接するバルタザールにも、秘めた想いがあるようで ……? 互いを思いやりすぎて、すれ違い続けた契約夫婦。 気持ちが通じた先に待っていたのは、夢のように幸せな日々と、思いがけない事件だった――!?
-
4.2「処刑は明日の正午だ。ここで、これまでの人生を悔いるといい」 突然処刑を言い渡された私は気がついた。 自分がドハマリしていた乙女ゲーム『ゲーテンベルグの白百合と黒薔薇』の悪役令嬢フェルリナになっていることに! そして処刑を宣告したのは最推しキャラのアルフリートだということに! さらに思い出す。自分が全スチルを回収できていないことに……! 「私を裏庭に連れてって!! 今なら告白スチルを生で回収できるから!! お願い!! どうせ死ぬならスチルを生で拝ませてよぉぉ!!」 「裏庭にだけなら連れて行ってやる! わかったから少し黙れ!!」 イベントスチルの回収に執念を燃やすフェルリナの熱意は、処刑回避に繋がるのか!? もう遅くない、まだ間に合う!? ファンタジーラブ&コメディストーリー、スタート!
-
4.5転生したことを知った時には、既に無理ゲーでした……。 大好きな乙女ゲームの世界に転生したことを知ったネージュ。孤児から成り上がった女騎士、ポジションはヒロインの侯爵令嬢の親友。 脇役万歳、大好きなゲームの恋模様が現実として観察できるぜ、ラッキー。 ……とは、いかなかった! なんと乙女ゲーム「女王陛下の祝福」は、全てのエンディングがデッドエンドというトンデモ仕様で物議を醸した問題作だったのだ! このままだと自分のみならず、ヒロインも、攻略対象も、同じ脇役の皆さんも全員死ぬ。 そんなことになってはたまらないので、シナリオをよく知るネージュは行動を開始した。神様からチート魔力も貰ったし頑張らないと。 とにかく先回りして死亡フラグを叩き折る! 折って折って折りまくる! あれ? 忙しく過ごしていたら、いつのまにか憧れの騎士団長閣下と接点が増えているような。もしかして、私が怪しい行動を取っているの、バレているんですか? 死亡フラグを折るうちになぜか恋愛フラグが立つ世界。 気持ちを抑えがちな騎士団長と、目的に向かって突き進む女騎士のじれじれラブコメ。 ※電子書籍には特典として水仙あきら先生書き下ろしSSが収録されています。
-
5.0「あんた邪魔なのよ。消えてくれる?」 アイリ・ガラントは親友・エミリアに裏切られた。 彼女はアイリの婚約者である第三王子であるリチャードを寝取ったのだ。 婚約破棄され、失意に沈むアイリのもとに、 さらなる悲劇が襲いかかる。 面会に訪れたリチャードは何者かに刃物で刺されており、 アイリにリチャード襲撃の”冤罪”が降りかかった。 しかし、すべてはエミリアとリチャードの陰謀だった――。 真実を知るアイリを消すために、元親友は暗殺者を送り込むが……。 「死んだことにして俺の婚約者として生きるといい」 暗殺者の正体は、国内最高の宮廷魔術師と名高いシン・アッシュロード辺境伯。 シンはアイリに手を差し伸べ、彼女は彼の”偽装妻”として生きていくことに。 これは、優しすぎる令嬢が自分だけの居場所を作っていく物語。
-
3.9サイファード家の一人娘であるオリビアは、感情を表に出さない一言でいうと大層奇妙な少女だった。 実の父親にすら気味悪がられ、唯一可愛がってくれていた母親も彼女が10歳の時にこの世を去ってしまう。 その後、義母と義妹に虐げられ、屋根裏に軟禁されるが、ひょんなことから前世の記憶を取り戻し、とっとと家を出ようと思い立つ。 その際、小さい頃に可愛がってもらったお兄さん的存在のシリウスにSOSを出してしまったことにより、国を巻き込んだ大事となってしまう。――これは一人の少女が失踪から始まり、一つの国が滅びゆく中、とんでもないお金持ちが一人の少女を溺愛する物語である。 ※電子書籍には特典として、めざし先生書き下ろしSSが収録されています。
-
4.0その日、藤原家に縁ある邸に生まれたのは珠のような姫君。名を花房といい、都の陰陽師たちが「傾国の女性」と予言し、抹殺しようとした存在だった。両親は花房を守るために性別を偽り、男として育てることを決心する。一方、誕生したのが甥だと信じて疑わない藤原道長は、見目麗しく賢く成長した花房を溺愛し、我が子のように連れまわすが……。栄華と陰謀が入り乱れる、百花繚乱の平安絵巻全4冊合本版。
-
4.6王家にも商品を納入している有力な商家である『ブルーム商会』の末娘アリシアはトストマン子爵家の令息・フェリクスと婚約していた。 しかし、浮気に夢中のフェリクスからは蔑ろにされており、これは破談か、と思っていたある日、浮気相手を連れて現れ目の前で貶められたアリシアは、ついに婚約解消を宣言する。 煩わしいこともなくなり平穏な日常に戻る……はずだったがふとした表紙に意気消沈してしまう。 そんなアリシアに、硬派なイケメン騎士・アインハルトや謎多き飲み友達のノアが急接近! 戸惑いながらも二人の男性に心惹かれていくアリシアは――! 小説家になろう 発 ラブ&グルメファンタジー!
-
3.5隣国の王子との政略結婚を、当初は拒みながらも戦争を止めるため受け入れた辺境伯家の長女リゼット。 その想いもむなしく、妹の処刑という最悪の形で関係に終止符が打たれ、リゼットもまた命を絶った――はずだったが 気がつくとかつて結婚の申し込みを断った、その瞬間に戻っていた! そしてリゼットは決意する。 愛のない結婚だとしても、今度こそは破綻させない、と――! だが、冷酷な人間だと思っていたイングラム王国の第二王子・ヴィクターは 前世とは違う暖かみがあって――!? 政略結婚から始まるラブストーリー開幕!
-
4.6四大公爵家の一つ、スペンサー家の公爵令嬢であるアサリアは、 皇太子のルイスに婚約破棄され、さらにはルイスと、彼の浮気相手である 聖女オリーネに嵌められ、処刑されてしまう。 死の瞬間の苦しみの中で――気がついたら二年前に回帰していた。 出席していたパーティで二年前のルイスとオリーネと再会し、アサリアは決意する。 親の決めた婚約になど振り回されず、今度は自分らしく、そして楽しく生きようと。 自らの人生を自ら歩むことを決め――悪女となることを決めたアサリアの新たな人生がはじまる!
-
4.0上皇が実権を握る院政が行われていた平安末期。関白家の次男、藤原頼長は本当は女だったが、母の嘘で男として育てられ、性別を偽ったまま元服した。ある日、ふとした悪戯心で女装し、綾と言う名で佐藤義清に会う。綾に一目ぼれした義清に恋を知らない頼長も次第に心惹かれ、はじめて女でありたいと思うようになる。が、すべてを捨てる覚悟はできず……。そして、綾を頼長の愛人と誤解した義清は!?
-
3.6「かるたを続けてたら、また絶対会える」 離ればなれになる新と交わした約束を胸に、中学に入学した千早と太一。千早はかるた仲間を探そうとするが、空回りばかり。太一は秀才ばかりが集まる開明成中学で自分の限界を知り、かるたへの情熱を失っていく。千早と太一の距離は少しずつひろがっていき・・・。末次由紀が描きたかったエピソードをベースに紡ぐ、まぶしすぎる青春かるた小説、誕生!
-
3.0大人気ファンタジー冒険ロマンスの1巻から10巻が超お得な合本に! 特典で折原みと先生の書き下ろしスペシャルメッセージ付き! 「星は導かん、宿命(さだめ)に選ばれし者よ」――薄暗い図書室の片隅で、その1冊の古びた本を手にした時が、あたしの不思議な運命の始まりだったの。あたし、ユナ、こと鈴木結奈(ゆいな)、16歳。いきなり飛びこんだ砂漠の王国。目の前には超絶美形の金髪王子! 恋と冒険のフルコース!
-
-大人気ファンタジー冒険ロマンスの11巻から20巻が超お得な合本.。 「星は導かん、宿命に選ばれし者よ」――薄暗い図書室の片隅で、その1冊の古びた本を手にした時が、あたしの不思議な運命の始まりだったの。あたし、ユナ、こと鈴木結奈、16歳。いきなり飛びこんだ砂漠の王国。目の前には超絶美形の金髪王子! エキサイティングな恋と冒険のフルコース、まとめて読めます!! 第20巻には、口絵裏に全20巻のカバーイラスト掲載。
-
4.1わたしは、前世楽しんでいた乙女ゲーム『風鳴る大地』の世界に ヒロイン・ルナリーゼとして転生した――はずが、 悪役令嬢をいじめていたという罪で学園を追放されてしまってた。 仕方なく冒険者として生きざるを得なくなった わたしの前にあらわれたのは―― 『風鳴る大地』の続編に登場する攻略対象・白狼王クロエリード! そしてわたしは気づく。 続編『風鳴る大地~八つの種族の国王様~』に登場する 前作のヒロインルナリーゼは、メインヒロインのライバル(メインヒロインのライバルに傍点)であることに――!! 具合の悪いクロエリードのため、 唯一使える能力『祝福』を使った結果 「俺の専属として契約をしよう」 「そ、その、契約って一体……」 「もちろん……労働契約だ」 クロエリードの専属『宝石祝福師』になったわたしは、今日も元気です!
-
-アイルノーツ侯爵家の落ちこぼれ――。 才色兼備の姉アリスと異なり、平凡な才能しか持たなかったノアはそう呼ばれていた。 だが彼女には、“精霊術”の適性という特別な能力があり、 それゆえに孤立していても何とかたくましく生きていた。 そんなノアはある日、父からの命で、 姉アリスと共に、エスターク公爵家が主催するパーティーに参加する事となる。 自分は姉の引き立て役として同行させられるのだと理解しながらも、 断れるはずもなく、渋々ノアは会場へ。 出来る限り目立たないように過ごそうとするノアであったが、 パーティーの最中に、彼女の特別な能力が、 エスターク公爵家公子、ヴァン・エスタークに露見してしまう。 そして、それをきっかけに、二人の関係は深まっていき……!? ――これは、姉の引き立て役でしかなかった落ちこぼれのノアが、 公爵閣下の婚約者に指名され、時に溺愛をされつつ幸せになる物語。
-
-魔王──それはたった一人で国を滅ぼす人類の仇敵。 人魔戦争から100年後、ローランド王国は魔王と停戦条約を結ぶ。 その代償は、魔王の生贄に王女を捧げることだった。 「エリィ。私の身代わりになりなさい」 しかし王女は婚姻を拒み、エリィは偽物の王女を演じることに。 実はただのメイドだとバレたら魔王に殺される―― エリィは"悪女"として振る舞うことで魔王に嫌われ、 本物の王女と約束した”3ヶ月"を乗り越えようとするが…… 「其方、面白いな」 悪女を演じれば演じるほどに魔王はなぜかエリィを溺愛し始める。 さらに、エリィは魔族全体からも慕われ始めて……。 身代わりから始まる恋は本物か、偽物か──?
-
4.0会社員の優衣が気付くと、いつの間にか見知らぬ世界にいた。 目の前には信じられないくらい美形の魔導師がいて、彼が優衣を召喚したのだと言う。 元の世界に戻してほしいと訴える優衣に、ジェイドと名乗った彼は、 自分の目的を果たしてくれたら帰すと約束してくれた。 でもそれは、人類にとって脅威である「魔族」を誘惑して、 この国の守護者にしろという無理難題なもの。 恋愛経験もあまりないのに無理だと優衣は言ったが、ジェイドは聞き入れてくれない。 仕方なく努力だけはすると優衣は約束したけれど、 ジェイドはなぜか過保護になって、彼女に近付く魔族を威嚇して追い払う。 話が違うと困惑するも、次第に優衣もジェイドに惹かれていく。 けれど彼には、絶対に知られてはいけない秘密があって……!? ※電子書籍には特典として櫻井みこと先生書き下ろしSSが収録されています。
-
3.6「これより『稀代の大悪女』ローズ・スノウの公開処刑を始める!」 聖女として長年頑張って来たのに、妹に冤罪をかけられました。 助けてくれる人は誰もおらず、むざむざ殺されてしまいます。 目覚めた時、なぜかわたしは二年前の秋に戻っていました! わたし、もう我慢しません。 嫌な仕事はやめます。わたしを虐めた奴らは許しません。 聖女として戻ってきてほしい? もう遅いです。 自業自得ですよね。あなたたちは勝手に破滅してください。 わたしは今、推し活で忙しいので。 死神と呼ばれる冷酷な公爵様と一つ屋根の下なので。 ふふ。 邪魔をする輩はどんな手を使っても排除しますね。 推しを救うためならどんな手だって使っちゃいますから。 ※電子書籍には特典として、山夜みい先生書き下ろしSSが収録されています。
-
5.0天に選ばれたのは、放浪の王。元王族の飛牙は、今やすっかり落ちぶれて詐欺師まがいの放浪者になっていた。ところが故国の政変に巻き込まれ……。疾風怒濤の中華風ファンタジー全4冊合本版! ※収録作品 『天空の翼 地上の星(講談社X文庫版)』 『砂の城 風の姫(講談社X文庫版)』 『月の都 海の果て(講談社X文庫版)』 『雪の王 光の剣(講談社X文庫版)』
-
4.5王妃レティシアは断頭台にて処刑された。 恋人に夢中の夫を振り向かせるために、様々な悪事を働いて―― 結果として、最低の悪女だと謗られる存在になったから。 しかし死んだと思ったはずが何故か時を遡り、二度目の人生が始まった。 「今度の人生では恋なんてしない。ガリ勉地味眼鏡になって平穏に生きていく!」 一度目の時は遊び呆けていた学園生活も、今生では勉強に費やすことに。 そんなある日のこと、レティシアはとある男子生徒との出会いを果たす。 彼の名はカミロ・セルバンテス。のちに竜騎士となる予定の学園のスーパースターだ。 前世では仲が良かったけれど、今度の人生では底辺女と人気者。 当然関わりなんてあるはずがない。 それなのに色々あって彼に魔法を教わることになったのだが、 練習の最中に眼鏡がずれて素顔を見られてしまう。 そして何故か始まる怒涛の溺愛! 囲い込み! え? 私の素顔を見て一度目の人生の記憶を取り戻した? 「ずっと好きだった」って……本気なの!?
-
-龍笛に宿る深い怨念。果たして正体は!? 天本と敏生は下呂温泉へと旅立った。そこで旧い龍笛を買い取ろうとしている司野と出会う。ところが強烈な怨念が宿っていた。解き放たれた時、そこには何が――?
-
4.0「それから……、滑り台の近くに、これが」。そう言って敏生(としき)の差しだした物を見た瞬間、胃の捻れるような感覚が天本を襲った。それは河合の丸眼鏡だった。無惨にひびの走った薄いレンズ。まるで河合自身の身に同じことが起きたとでもいうかのように。事実、河合に同行していた早川は、重傷で倒れているところを発見されていた。だが、これは発端にすぎなかった。さらに怖ろしい出来事が天本を待ちうけていた……。
-
4.0――細い三日月の下、その男は橋のたもとに佇んでいた。夜風にふくらんだ長い袖。白皙(はくせき)の頬にこぼれかかる、つややかな髪――。天本の姿だ。しかし、敏生(としき)の喜びは束の間だった。男は敏生に手をさしのべることもせずに消えてしまった。あたかも雲隠れしてしまった月のごとくに――。追儺師(ついなし)・天本と半精霊・敏生。夢のなかの妖しを追って、たどりついた先とは……!?
-
3.0激しい羽ばたきの音とともに矢のごとく舞い下りてくる巨大な翼。闇よりもなお黒い、忌まわしい姿のそれは、薄刃のごとき鉤爪(かぎづめ)で少年のやわらかな皮膚を容赦なく裂き破る。華のように散る鮮血。眼もくらむほどの苦痛。――みるみる混濁していく敏生(としき)の視界、だが、誰より大切な人の背中が映る。(天本さん……!)。追儺師(ついなし)・天本と半精霊・敏生。話題のコンビが百鬼を討つ!
-
4.1マンションに帰宅した智宏が居間へのドアを開くと、そこに全裸の男が立っていた。そいつは煙草を斜に咥えたまま、智宏を見てきょとんと言った。「お前、誰?」 智宏は、絶叫した。「お前が、誰だ―――っ!!」新宿署の刑事・トモは、突然の辞令に従い、警視庁の超常現象対策部署・遊撃捜査班に異動することに! だがそこで待っていたのは、あまりにも個性的なメンバーで…!?
-
4.5「私は、お飾りになりたいわけではありません」 「ならば、何になる」 「あなたの剣に」 公爵令嬢・セレーナの婚約者は、帝国が誇る『黒狼騎士団』の団長であり、近く皇帝となるフィニス。幼い頃に肖像画を見て以来彼の美貌の虜となり、全力で萌え、全霊をかけて推してきたフィニスといよいよ結婚――という時に、ふたりは何者かに謀殺されてしまう。一度目の人生は、これで終了。気づけば、前世の記憶を持ったまま『二度目』がスタートしていた。 今度の人生では、絶対にフィニスを殺させない! 推しには健康で長生きしてほしいから――そう考えたセレーナが選んだのは、フィニス率いる『黒狼騎士団』に入り騎士として彼を守ること。 無事入団を果たしたセレーナだが、一度目の人生では見ることがなかったフィニスの素顔や振る舞い、すべてが尊すぎて死にそう! だが、ふたりの周りにまたもや不穏な影が――!?
-
4.0ヴィクトリア・ウィナー・グローリア公爵令嬢。 フレデリック・オーストウェン王子の婚約者である彼女は ある日婚約破棄を申し渡される。 だが、それを「我は婚約破棄を許可しない」の一言で 切って捨てたヴィクトリアが取った行動は―― 「フレッド。……そなたはさっき、我に婚約破棄を申し出たな?」 「ひゃ、ひゃい……」 「では我から言おう。――もう一度、婚約をしよう。我と結婚しろ」 「はいぃ……」 かくしてグローリア公爵令嬢からオーストウェン王妃となったヴィクトリアは その輝かんばかりの魅力で人々を魅了し続ける――!
-
3.5西早稲田の路地裏にひっそり佇む食堂「あおやぎ亭」。営業時間は日の出から日の入りまで。おばんざい風の料理を出す店の主人は、端正な顔立ちをしたどこか古風な感じのする男性だった。 半井結人は幼い頃の体験から「死者の魂」が見えるようになり、その力を持て余していた。だが「あおやぎ亭」の店主との出会いを機に、自分に秘められた力の意味と活かす方法を知ることに。新シリーズ開幕!
-
4.0男爵の娘ながら、王立騎士団で騎士としての腕を買われ第三王子のルイスを警護してきたオリアーナの身に、生命の危機が! 気が付くと記憶を失くしていたオリアーナは、ルイス王子に、婚約者だったのだと聞かされても戸惑うばかり。記憶を呼びさまそうと、王子はオリアーナに口づけて、さらにその先へ……!?
-
-勝ち気な高校生・井上左近の人生は人気少女マンガ家の母親と、甘ったれの双子の弟・右近のせいでおかしなことに。普通の生活がしたいだけなのに、気がつけばネット界の人気ナンバーワン美少女になっていた!! 誰にも知られたくない秘密だったのに……。そんなある日、左近の前にストーカーが現れて!?
-
4.3王国の危機を救うため、王子・アーデルは神に捧げる生贄の乙女として、踊り子のライラをかりそめの花嫁に迎える。魅惑的な彼に触れるたび心は震えるが・・・。
-
3.7愛しの美青年とやっと結ばれたアイラだが、彼の正体はまだ謎のまま。束の間の休息のあと、再び敵城へ向かったアイラと契約獣キルに、さらなるカガル王の魔の手が。キル不在のままカガル一世との結婚式を迎えたアイラは、血の契約を迫られて!? ーー封印されたキルの記憶とは? そして美青年の本当の姿を知ったアイラは? 伝説の最強獣と男装の少女の冒険ラブロマンス、怒濤の完結編!
-
3.6「なにがあっても、俺様がおまえを守ってやる」 男装の少女アイラが目覚めると、戦火の中、巨大な獣に助けられていた。家族も記憶もなくしてしまった彼女は、誰もが恐れる火焔獣キルと旅に出ることに。魔物憑きと言われる敵軍、不思議な美青年との出逢い。キルとの絆を深めながらも、アイラの行く手にはさまざまな謎と困難が立ちはだかる! そして訪れた運命的な禁断の愛とは――? 獣と少女のピュアな恋物語。
-
4.5伝説の最強獣と男装の少女の甘く一途な冒険ラブロマンスを描く人気シリーズ全3冊が、お得な合本に! 「なにがあっても、俺様がおまえを守ってやる」 男装の少女アイラが目覚めると、戦火の中、巨大な獣に助けられていた。家族も記憶もなくしてしまった彼女は、誰もが恐れる火焔獣キルと旅に出る。キルとの絆を深めながらも、アイラの行く手にはさまざまな謎と困難が立ちはだかる! そして訪れた運命的な禁断の愛とは?
-
5.0謎の美青年へのせつない恋心を隠したまま、アイラは契約獣キルと敵国カガルへ向かった。一方のキルもアイラには言えない重大な秘密を抱え懊悩していた。 そんな二人の前に、不気味な力を持つカガル王の軍が現れ、アイラは囚われの身に! 「縛呪」を使うカガル王の正体とは? そして、獣と少女と美青年の奇妙な三角関係の運命は――? 伝説の最強獣と男装の少女の冒険ラブロマンス第2弾!
-
-わたし、高井慶子にカズトが「つきあってくれ」と声をかけてきたのは始業式の日。OKしておつきあいを始めて、まだ間もないんだけど、とっても気が合うんだ。ところが、私にそっくりの杉山さんって人が転校してきてから、カズトの様子が変なの。……どうやらカズトと杉山さんって、昔つきあってたみたい……。カズト、わたしを好きだって言ったのは、杉山さんに似てたから? 今はわたしのこと、どう思ってるの? ほんとうの気持ちを教えて!
-
-わたし、工藤彩子。高校2年生。野球部の三島由紀矢くんに、今は片思い。だけど、強敵ライバルが……。とんでもなく、ヤな女なんだけど、男子の前では、女の子らしくてお嬢様タイプのかわいい子。こんな子に三島くんを取られてたまるもんですか!
-
3.0「母さ……やめ……」。振りほどこうともがく、まだ少年だった天本を、母は信じられないような力で押さえつけていた。「……消えて」。細い指が、ぎりぎりと天本の首に食いこむ。「消えてしまいなさい、おまえなど……!」。過去の悪夢を見はじめた天本のもとに、ベトナムから届けられた父の手紙。いま、失われた記憶の扉が、ゆっくりと開きはじめる――。
-
3.0アラビアンな世界で繰り広げられるロマンチックな恋物語5作品を収録。【収録作品】『囚われの歌姫 政変はウードの調べ』『隠された皇女 ~法官と秘めたる誓い~』『彷徨う姫は海に恋す ~翠緑への航路~』『惑いの鳥籠 ~身分違いの恋人~』『運命の皇帝 ~幼なじみは想い人~』さらに電子書籍特典として、カバーイラストコレクションとショートストーリーも付いたお得な合本版。
-
3.0「なにか楽しいことはないのかな」それがおれたちの口癖だった。親を知らず、無法地帯シークレット・ガーデンで生まれ育った十四歳のヒツジコには、仲間がいた。見た目美少女のユキノジョウ、家出少年ジャック、シルバーの血を持つハイド。そして、アリス。孤独を抱え、ときに街に呑み込まれそうになりながら、それでも強く生きる少年達の物語がここに! ホワイトハート新人賞受賞作登場!!
-
3.7アイリーンは、アスセナ国の戦女神として、兵士を率いて戦場を駆け廻る生活を送っていた。だが、そんな彼女に突然、国王より嫁入りの命が下る。その嫁ぎ先は、先進の文化を誇る大国、ヴォールグ帝国。花婿は「死神王」と恐れられる冷酷な皇帝・オルランドだったのだ! 鎧をウェディングドレスに着替え、アイリーンは望まぬ愛の誓いを立てる・・・・・・。新星・沙藤菫が描く、宮廷ラブロマンがホワイトハートに登場!
-
4.3「本気で、おまえを味わってみたい」――数年ぶりに急にイーファの恋人が帰ってきた。アーサーは、イーファの望むどおり愛を囁き、キスしてきて……夢のように甘い再会。だからこそ、イーファは彼が『偽物』だと気づいてしまう。アーサーを想って泣くイーファに、偽物の彼はエリオットと名乗り、誘ってくる。「俺とゲームをしないか?」本物のアーサーに会いたくて、イーファは純潔と快楽を賭けたゲームを受けて立つのだが!?
-
4.0第5回ホワイトハート大賞受賞作! 藤原道長が権勢を誇る平安京。希代の陰陽師(おんみょうじ)として知られた安倍晴明は老いて衰え、夜の都は魔物どもに蹂躙されつつあった。そんな折、中流貴族・源義明の許に、突然、帝の妹宮が降嫁することに決まった。だが、美しい姫宮は義明に打ち解けようとはしない。人々を怯えさせる<貌を喰らう魔物>。夜ごと屋敷を抜け出す姫宮の不審な行動。姫宮を追った義明が、そこで見たものは!?
-
4.0寛弘3年(1006)、平安京。焼失した内裏再建が始まったが、内覧・藤原道長は困惑していた。夜の都大路では、資材や人足が消え、銀鬼が空を飛ぶという。<神の子>宮と、聖結界を持つ夫・義明は、花山院に取り憑いた魔物相手に闘っていた。この異国の魔物には、宮の力も通じない! 苦闘する2人の前に、宮と瓜二つの銀髪の少年が現れた。なぜか、動揺する宮……。<カゲ>と呼ばれた、この少年の正体とは!?
-
4.5寛弘3年(1006)晩秋、平安京。処女の産む"神の子"が世を救うという邪教が、末法思想に揺れる世間に広まっていた。義明と出家した親友の重家が、邪教のからくりを暴く。だが、"神の子"と崇められた魔物は、赤子の姿で女たちの腹を喰い破る! 怪我をおして闘おうとする宮の前に、魔物を庇って立ちはだかったのは、承香殿の女御――かつて帝に入内した、重家の妹――だった。しかも、魔物の背後には……!?
-
4.5寛弘4年(1007)、春。道長の金峰山参詣のための精進を一緒にと、高雅邸に招かれた義明。だが、結界の弱いその屋敷で、人々は惨い悪夢に襲われる。疑心暗鬼の道長の策略で、宮は義明の想いを誤解したまま斎院(いつきのいん)に閉じ込められてしまう。ヒトの欲望を歪んだ悪夢へと変えて苦しめる夢魔(むま)を、操っているのは誰? 黄泉と現世(うつつ)の狭間で、ひとり絶望的な闘いに挑む義明は……!?
-
4.0宮への策謀を続ける内覧道長(ないらんみちなが)は、異国の術を遣う妖しげな若者・太圭智(たけち)を紹介される。その後、義明の屋敷が突然の暴風や不審火にみまわれた。それは、宮が使役する九曜の式神たちの反乱。宮が〈神の子〉としての能力(ちから)を失いつつあるのか…?不安を抱いて闘う宮を、亡者の群れが襲う。太圭智の真の狙いは、何?自らを犠牲にする宮を、義明は引きとめられない……!!
-
4.0寛弘4年(1007)初秋。内覧藤原道長は、念願の御嶽詣に吉野へと出発した。宮に付け文をよこした頼通も一緒とあって、随行する義明の気は重い。都では、花山院の御所が謎の獣に襲われ、宮を"姉"と慕う第一皇子敦康親王に取り憑いた怨霊が、平将門と名乗る。親王を救わんと、ひとり闘いを挑む宮。急遽、都へ舞い戻った義明だか……宮を危機から救うことができるのか!?
-
4.0寛弘4年(1007)初冬。帥宮敦道親王が病死した。5年前に、兄の為尊親王も同様に亡くなっていることから、両者の恋人であった和泉式部が妖狐に憑かれているのだとの噂が流れる。彼女が狐憑きならば、次に狙われるのは帝か、東宮か……。宮に頼まれて和泉式部に接近する貴子にも、妖しい魔の手が伸びる! 調伏に乗り出す宮と義明だが、はたして、帥宮兄弟を祟り殺したモノの正体は……!?
-
-寛弘5年正月。亡き人の霊は、大晦日午刻に来て正月1日卯刻に黄泉の国に帰ると言われている──。尊い性空上人の霊が、内裏に現われた。花山院をはじめ貴人たちは、吉兆だと喜ぶが……それこそが災いの予兆であった! そんな折、宮は病弱なび子内親王の参籠に同行するため、義明の聖結界から出て行った。一方、義明は、性空上人が持って生まれたという伝説の針を、阿闍梨から託されて……!?
-
4.0寛弘5年(1008)初夏。「殿、私を離別してくれ──」。〈神の子〉宮からの突然の申し出に、身分違いの夫・源義明(みなもとのよしあきら)の憂鬱は続いていた。若き貴公子・頼通は宮への想いを募らせ、脩子内親王(しゅうしないしんのう)は無心に宮を慕っている。都では、女たちを誘う怪しげな呪術の噂が立つ。確かめようと誘いに乗った宮を待ち受けていたのは、思いがけない罠だった? 消息を絶った宮に、義明は……!
-
4.0寛弘5年(1008)仲秋。都は中宮彰子の懐妊に沸き立っていた。皇子誕生ともなれば、道長の権勢は盤石となる。だが、それは同時に、第1皇子敦康親王の立場を危うくすることでもあった。親王の後ろ盾である伊周はもちろん、帝や宮さえも心から皇子誕生を望むことはできずにいた。迷いは、中宮を苦しめる怨霊との闘いにも影を落とす。宮を案じる義明。そんなふたりを亜空から嘲笑う神々しい声の主は──!?
-
4.0寛弘6年(1009)正月。第二皇子の母となった中宮彰子に、短剣を握った女房が襲いかかる。女房は、道長の政敵・伊周の遠縁の者で、怨霊のかけらに操られていたのだった。すぐさま宮に祓われた女房だが、その後も行動には不審な点が……? 一方、現世への復活を望む邪神・夜刀神は<神の子>宮を手に入れんと画策する。仏の加護を受けた義明の能力を拒絶して闘おうとする宮は、思わぬ窮地に……!?
-
-寛弘6年初夏。頭中将の"女通い"につきあわされた義明は、黄泉に行けず彷徨う霊に襲われる。一方、宮は「秀真(ホツマ)」の古文書を継承する翁の協力で、夜刀神が神代の昔"妬心"ゆえに高天原を追われた真相を知る。霊が彷徨うのも夜刀神の仕業なのか――!? 亜空で宮とはぐれた義明は夜刀神の企みを知り、宮に報せるべく異界の湖に飛び込むが、再び浮かび上がることはなかった……!!
-
4.0宮の躰(からだ)を手に入れ現世に復活しようと企む夜刀神(やつのかみ)だが、二条の屋敷の聖結界の内にいる宮に手出しできず、一時的な器として脩子内(しゅうしない)親王に目をつける。義明は世話をしているあやめの病が悪化、右京の屋敷に通いつめていた。心穏やかでいられない宮だったが、あやめの命を助けようと魂を取り出し肉体の浄化を試みる。その処置の最中に里内裏炎上の知らせが!?
-
4.0寛弘7年(1010)正月。宮が肉体の浄化を試みたが、甲斐なく亡くなったあやめが生き返り、里内裏の皇女(ひめみこ)付きの女房として働いていた。現世(うつしよ)に復活をと望む、邪神夜刀神(やつのかみ)があやめの屍を使って、脩子内親王(しゅうしないしんのおう)を狙う企みなのか!? 伊周の最期の瞬間(とき)に邪神を封じようとする宮。だが、逆に躰に入り込まれてしまい、自らが封印の器となることを決意する……。
-
4.0寛弘8年(1011)春。今上帝は、譲位のことで悩み体調を崩す。帝にもしものことがあれば、結界に守られた内裏から出ることになる脩子内親王が、現世に復活を企む邪神夜刀神に狙われる。ところが、亡き安倍清明の弟子蜻蛉は、帝が亡くなるときこそ邪神封じの好機という。宮を封印の器にしたくない義明は!? 火華鬼の正体を知った宮の決断とは!? 第1部、衝撃のクライマックス!!
-
4.5少年の時に見た美しい姫――、それが初恋。光少将こと藤原重家が、その姫と再会したのは、東宮の後宮だった。忘れられない初恋の愛しい女――綏子(すいし)は、今は東宮妃になっていた。お互い惹かれあうが、御簾越しに相手を感じるだけの許されぬ恋に苦しむ、綏子と重家。だが、やがて、綏子のお腹には……。重家の出家に隠された哀しい恋物語。愛してはいけない女ゆえ身を焦がす!! 大好評シリーズ「斎姫異聞」外伝。
-
4.5〈神の子〉宮の復活は――!? 「斎姫」第2部スタート。寛弘8年(1011)秋。〈神の子〉宮は眠ったまま……、突然、繭のような光に包まれてしまう。一方、都では眠っているあいだに受領の娘たちが亡くなってしまうという事件が、頻繁に起こっていた。宮を狙って……? それともヒトならぬモノ、香久夜が事件に関わっているのか……? が、どうすることもできない義明。やがて光が消え目覚めた宮には、異変が!?
-
4.0長和元年(1012年)春。さらに美しさを増してゆく宮に、どう接していいかとまどう義明。一方、女人となった宮は自分でも驚くほど不安でいっぱいだった。そんな折、立后目前の女御妍子が失踪。内裏を捜索した宮は、珍しい白い花の描かれた屏風と花の香りが気になるのだった。現世(うつしよ)の花ではない、夜の花――。その香りで、ヒトの本音に気づかせる……。宮と義明の本心とは……!?
-
4.0平安歴史ファンタジー 第2部第3弾! 長和元年(1012年)冬。関院では禁を破って現世に降りた都姫(香久夜)を夜の世界に連れ戻すための追っ手、火鼠が繁殖して、不審火が頻発していた。逆に火鼠を利用して、中宮妍子を襲おうと企む都姫。巨大になった、火鼠を前に成す術がない宮は、己の力不足を思い知らされる。<神の子>であり続ける意味を見失い傷心の宮がとった行動は……!?
-
-長和2年(1013年)秋。敦康(あつやす)親王の許婚者(いいなずけ)、琴姫は香久夜が女房として出仕した直後、突然の高熱で病に伏せる。宮は香久夜の仕業ではないかと疑い、義明は高熱の原因が龍と知り、宮の式神の水曜星ではないかと疑う。互いに本心を言えず気まずい宮と義明。だが、病の原因は宝珠(たま)に棲む火龍だった。封じるには、生命が必要という。義明は宮を助け、自らの生命(いのち)を捧げた。そして……!?
-
4.0長和3年(1014年)初夏。目覚めたものの記憶を摩尼宝珠に封じられたままの義明(よしあきら)。夫婦とは名ばかりの宮(みや)との不自然な関係にとまどいながらも、あらためて好意を寄せてゆく。一方、宮は自分とのことすべてを忘れ、義明が香久夜の想い人、長屋王になったのではないかと考え、焦燥感に苛立つ。その頃、新斎宮がらみの事件が頻発。怨霊のせいとわかり、宮は独り浄化に向かう(講談社X文庫ホワイトハート)。
-
4.0長和4年(1015年)初夏。相変わらず、記憶を封じられたままの義明(よしあきら)だったが、宮への愛しい想いはつのるばかりだった。一方、宮は香久夜(かくや)を悪しきモノと捉えていない義明に苛立ち、素直になれないでいた。そんな折、大納言頼通(よりみち)の子をなした召人(めしうど)が急死し、頼通も悪霊に取り憑かれた。子どもができない正妻の呪詛なのか(講談社X文庫ホワイトハート)。
-
4.0長和4年(1015年)暮れ。義明の魂を封印している龍の宝珠が動いた! 帝位を呼び寄せるといわれる龍を復活させ、敦康親王を新東宮にという香久夜(かくや)の企みであれば、阻止しなければと思う反面、宝珠の封印が解ければ義明の記憶も戻るのではと期待してしまう宮だったが……。火龍は復活、親王を襲う!親王をかばった義明は火龍と一体化。宮は義明ごと倒す覚悟を決めるのだが(講談社X文庫ホワイトハート)。
-
4.0長和5年(1016年)初秋。内に火龍が棲みついてしまった義明。その火龍がいつ義明を支配してしまうか不安な宮。一方、夜な夜な啼く怪鳥を怖がる幼帝は体調を崩す。心配する祖父の道長は、宮の企みかと疑い、香久夜にそそのかされ宮を暗殺しようとする。宮の危険を感じた義明は怒りのまま火龍となり……。荒れ狂う火龍の中に義明を見た宮の決断は(講談社X文庫ホワイトハート)。
-
4.0長和5年(1016年)晩秋。怒りで感情が高ぶると体躯(からだ)の内の火龍が表に現れてしまう義明は、重家の誘いで修行のため山に籠る。一方、宮は義明の留守中に朱雀丸が持ってきた伝説の『仏の鉢』を見せてもらう。その後、日に日に元気がなくなり痩せていく宮。山から戻った義明はそんな宮の姿に愕然とする。呪詛? いったい誰が宮を呪っているのか(講談社X文庫ホワイトハート)。
-
4.0長和6年(1017年)秋。生命の欠片を奪われ、前にも増して儚げで消えてしまいそうな宮を心配する義明。体躯(からだ)に火龍を宿し、いつそれが暴れ出すかわからない義明が不安な宮。だが、長屋王の魂だけでも取り戻し夜の世界に持って帰ろうと画策する香久夜によって、義明の体躯は再び火龍に支配されてしまう。火龍になってもなお宮を護ろうとする義明だが(講談社X文庫ホワイトハート)。
-
4.0寛仁元年(1017年)師走。いつものように屋敷に帰った義明は、宮がまるで別人であることに驚く。自分は威子と名乗る宮(?)。藤原道長の繁栄を恨む火華鬼の企みで、帝に入内する予定の道長の娘、威子と魂を入れ替えられた宮は、威子の部屋で式神も使えず逃げ出せずにいたのだ。このままでは宮は後宮入りし、帝と同衾する? 義明は思い余り、邸に押し入り宮をさらうが(講談社X文庫ホワイトハート)。
-
4.0寛仁2年(1018年)。<神の子>としての能力(ちから)を持ち続けるため、夫、義明とは契りを結ばずに暮らしている宮だが、最近はなぜか寂しさを感じ始めていた。そんな折、神木に取り込まれた重家が発見される。愛しい長屋王の生まれ変わりが重家と知った<月の姫>香久夜(かくや)は、毎晩「神木=重家の魂」に寄り添っていた。その姿を見た宮の心も震えだす(講談社X文庫ホワイトハート)。
-
4.5寛仁2年(1018年)。<神の子>としての使命を終えたと自覚した宮は、望んで義明と結ばれ、神としての能力(ちから)を失った。これからは穏やかで、平凡だけど満ち足りた生活ができる、そう思っていた矢先、義明は宮の式神が火華鬼に使役されていることを知る。単身、火華鬼に挑んだ義明は生命(いのち)を……。宮を護ると言ったあの約束は!? 感動の最終章(講談社X文庫ホワイトハート)。
-
3.5政略結婚を間近に控えた小国ネスランの王女リーアは、顔も知らない相手との結婚に納得がいかず、お忍びで隣国を訪れることに。ところが、途上に謎の刺客から襲われ、記憶を失ってしまう。そんな彼女を窮地から救い出してくれた美貌の青年、彼こそがじつは政略結婚の相手アルフレート王子だった。お互いの身分を知らないまま惹かれ合う二人を、宮廷に渦巻く陰謀の手が引き裂こうとしていた……。甘く切ないロイヤルラブ・ロマンス!
-
4.0「……いた。あそこです」その声に、敏生も天本も龍村も目をあげ、そして息をのんだ。星も凍るような寒夜。静まりかえった裏庭に、じっと立ちつくして。やがて、つぶやいたのは、誰だったろうか。「……あれが……」彼らの目に等しく映っていたもの――それは、首のない大きな白い犬の姿だった……。ネオ・オカルト・ノヴェル!
-
3.7極度の人見知りを直すため、父が依頼した魔法使いに魔法をかけられてしまった公爵令嬢・シャルロット。でもその魔法は、愛する人に満たされなければ身体がうさぎ化してしまうもの。必死で魔法を解くヒントを探すシャルロットは、迷い込んだ森で初恋の相手である王子に出会い・・・・・・!?
-
-精霊の血を継ぐ少年・琴平敏生と、売れっ子作家にして追儺師の天本森は、霊障を祓うために各地に赴きながらも、平穏な日々を送っていた。ある日、「君への贈り物だ」と天本が敏生に差し出したのは、先日亡くなった敏生の絵の師匠・高津園子のスケッチブック。そこには、園子が生前果たせなかった、ある願いが託されていた。ふたりは九州の天草を目指し、少女と出会うのだが……。
-
4.2新帝即位で湧く帝都。サフィエは皇宮からの呼び出しを受け、いきなり重職に命ぜられる。幼なじみジハンギルとの再会に密かに胸膨らませていたサフィエは予想外の要請に面食らうが、持ち前の負けん気と祖父譲りの才で職務をこなしていく。一方のジハンギルは即位してから孤独感を強めていた。互いに素直になれず、すれ違う二人。だがサフィエが何者かに狙われ――忠誠を誓うあの男の背信が明らかに!? 待望のシリーズ第5弾!
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。