Posted by ブクログ
2012年09月21日
まさか『ちはやふる』から小説版が出るとは…しかも中学生編とは…!
書店の平積みで知ったのでとても驚きました。「なんで『ちはやふる』新刊が2冊!?……え、小説?」
大好きな『ちはやふる』ですから、もちろん小説も読みます!
これはもしかしたら漫画本編を読んでいないと楽しめないかもしれませんねー。
小...続きを読む学校を卒業して別々の中学校に進んだ千早と太一の話。
幼き頃のひねくれた太一が久々でした。
また、小説オリジナル?の登場人物がなかなか味があって良いです。
千早が3年生の先輩と「最後のかるた」をやるところがちょっとジーンときました。
漫画のノベライズということで、経験上正直そんなに期待はしていなくて漫画本編とは別物として読む心構えはしていたのですが、その必要はなかったです。
表現等さすがに多少軽くはありましたが、筋は漫画本編に合わせて上手く書かれているなぁと思いました。
百人一首の和歌の解説も漫画よりちょっと多めです。さらに「ちはやぶる~」の在原業平が主人公と言われる『伊勢物語』についても何度か触れていて、勉強になりました。長文で説明できる小説だからこそできることですよね。
しかし、ストーリーも書き方も満足な小説だっただけに、これを是非とも末次先生の描かれる漫画で読んでみたかったな…!と。(笑)
わがままですが(笑)
でもどうしても挿絵だけじゃ勿体ない気がします…!
まとめますが、何にしてもこの『小説 ちはやふる』は良い作品だったと思います!
次巻は転校後の新のエピソードということで期待しています。
『ちはやふる』が好きならば是非とも読んでもらいたい作品でした。